初代MHから登場しているハンマー。
目次
概要
- アンヴィルハンマーからの派生で手に入る。
アンヴィルとは金床(鉄床とも書く)という、鍛冶や金属加工をする際に使う作業台の事で、
これはその名の通り金床をそのままハンマーにした一品である。
- 説明に違わず、武器グラフィックは「柄が取り付けられた、超巨大金床」といったシンプルかつ豪快なデザイン。
よく見ると金床は大小の2つが使われており、
上側が上下逆さまの小さな金床、下側が大きい金床を、それぞれの「面」同士を貼り合わせるように溶接した構造になっている。- ウォーハンマーと同じく、打面が尖っているのが特徴。
これは戦闘用に加工された…という訳ではなく、使用された金床が「角付き金床」と呼ばれるタイプだった為であろう。
古くから西欧で使われてきたタイプの金床であり、
尖った「角(ホーン)」と呼ばれる突起は、本来は曲面を作る加工に用いられるようだ。
- ウォーハンマーと同じく、打面が尖っているのが特徴。
- 基本的に鋳鉄製である事と、先端が尖っている為か、斬れ味や破壊力は抜群なものの、
シリーズを通して馬鹿みたいな数の鉄鉱石を要求される。
その数は凄く風化した武器を研磨する為の大地の結晶と良い勝負である。
性能
無印、MHG
- 無属性ハンマーの中でも最古参の一丁であり、オンライン上位以降に生産可能。
アンヴィルハンマーからアースシェイカーを経て完成する。
ハンマーを得物とするハンターにとっては憧れの品だという。
- 攻撃力935(武器倍率ではおよそ180)に防御力上昇+3は当時としてはなかなかだったものの、
さびた塊派生を除けばオフライン最強の破鎚シャッター(883)とあまり違わず、
そもそもハンマー自体の注目度が無印当時はさっぱりだったこともあり、地味であった。- なお、無印当時は近接武器の斬れ味が緑までしかなく、
単純な攻撃力でもオンライン専用武器とオフラインの最強武器との差はさほど大きくなかった。
オンスロートだけが格別に弱いわけではないのである。
オンスロートに至っては50個も使う。そんなに大量にどこから採ってくるんだ…。
もちろん鉄鉱石も泣きたくなるほど大量に使う。アンヴィルハンマーに50個、オンスロートに99個である。
大型モンスターの素材を使わないのはいいが、これはこれで凄まじいまでの苦行である。- 当時は農場なんて都合のいいものはなく、実地で採って来るしかない上、
ドラグライトの採れるポイントは1フィールドにつき1、2ヶ所程度。
1クエ回して1個出るかも怪しいというものである。
はっきり言って火山にでも行かなければやってられない。
- なお、無印当時は近接武器の斬れ味が緑までしかなく、
- MHGでは攻撃力が1040に強化されたが、ドラグライトの大量消費っぷりは変わっていない。
しかもG級強化も特に行われなかった。破鎚シャッターも強化先はなかったが…- 無印でもそうだが、このドラグライトの大量消費があるせいで
今作でようやく攻撃力で肩を並べられたブレス・コアと比べるといまいちパッとしない。
あちらもあちらでまずさびた塊を入手した上で大地の結晶120個という凄まじい要求量ではあるが、
さびた塊を入手する段階でそれなりに大地の結晶も手に入る為要求量ほどの苦労はない。
そしてさびた塊の入手も難しい印象を受けるが、実は火山岩の運搬で一定量が手に入ることや、
リセマラが有効であることから、ファンゴの洗礼を切り抜ける実力さえあれば然程困難ではない。
そして入手時期もブレス・コアは村またはオンラインHR12以下(N級)で入手可能である。
こうなると、ドラグライトだけで80個要求した上で鉄鉱石も149個使い、
入手時期もH級突入後となるこちらに入手性での勝ち目はほぼない。
斬れ味も緑の長さではこちらが勝つが斬れ味レベル+1を使っての青ゲージの長さはあちらが上であり、
こちらの取り柄は敢えて挙げるなら当時基準ですら微妙な防御+3位のものである。
ということで、そのあたりのバランスが全面的に見直されたMHPまでは冬の時代となった。
- 無印でもそうだが、このドラグライトの大量消費があるせいで
MHP
- アースシェイカーがMHGのオンスロートに該当する性能となり、オンスロートはさりげなくG級武器になった。
攻撃力1092、素で青、匠で白が40も出現する。
同時期までに作れるハンマーで青以上が出るものは攻撃力が416しかないさぼてんか、
Gクラスのドスゲネポスから取れる強力麻痺袋を10個も要求されるネコちゃん、
ハードで攻撃力936に素で青と素晴らしいがそこで強化が打ち止めのバイオレンスジョーくらいのものしかない
(強いて言えばオンスロートの下位互換のパルセイト・コアも同時期)ので
製作時期の割には強力とも言える。
- しかし、制作時期・難易度で言うとMHPでも最強格のハンマーであるダークバニッシャーが立ちふさがる。
性能はあちらのページに任せるが結論から言えばMHPのハンマーではほぼ最強。
こっちは製作時期での勝負が何よりの強みなので比較するだけ不毛、と言いたいところだが、
実はあちらも要求されるラオシャンロン素材は全てH級素材、要求されるG級素材はピュアクリスタル*3のみと
製作時期という本来こちらの領分である要素までこちらと同格。
こちらの要求素材もピュアクリスタル×5やらドラグライト鉱石×50やら同時に作れはするのだが、
どちらも農場に定期的に通っていれば揃えられるとはいえ要求量を考慮すると
オンスロート側が明確に早く完成するかは怪しいところである。- むしろ、ピュアクリスタルがこちらは5個必要なだけ厳しいかもしれない。
繋ぎとして作ることを考えても、あちらの強化途中のドラゴンブレイカーが充分に強力なのも手痛い。
- むしろ、ピュアクリスタルがこちらは5個必要なだけ厳しいかもしれない。
- なお前作で後塵を拝していたブレス・コアに関しては攻撃力が調整され936に減少、
今作ではこちらが圧勝する結果となる。
尤も今作だとこちらは攻撃力1092&青ゲージなので弱体化なしでも勝ててはいるが。
MH2
MHP2(G)
- 攻撃力1092、防御+6、青ゲージ(斬れ味レベル+1で白)と中々優秀なハンマー。
属性こそつかないが、上位において強力な一丁。
- しかし、強化前のアンヴィルハンマーに鉄鉱石を30個、オンスロートに99個使う。
ここまでくるとある意味天鱗より苦行である。
(PシリーズはMH3のようなリポップもないため、エリアを回るだけで99個集まることはなかった)
そんなことをこなすよりは、同等以上の性能かつギザミを狩れば短期間で素材の集まる
ギザミヘッドアクスなどを使えばよい話であった。
- MHP2Gでは、更にブラックスミス→極鎚ジャガーノートへと強化できる。
ジャガーノートの攻撃力は1404と、並のハンマーの追随を許すモノではない。
しかも匠で紫ゲージ40がつき、スロット数も2つと無属性ハンマーの中では高次元でバランスが取れている。
性能で言うと強力な無属性ハンマー3振り、
マグニチュード、角王鎚カオスオーダー、スイ【凶】らに僅かに劣るが、
本当に僅かの差なのでこれでG級クエストを十分戦えるだけの破壊力がある。
なによりジャガーノートの正統派なデザインに惚れて愛用するあなたは決して間違っていない。- これら3振りは全て大型モンスターの素材を必要とする一方、
こちらは根気こそ必要だが採取+小型モンスター素材だけで作れる。
いずれも靱尾だったり銀狼毛だったりとただ倒すだけでは入手困難な素材も目白押しであることを踏まえると、
コストパフォーマンス面は極めて良好と言えるだろう。
- これら3振りは全て大型モンスターの素材を必要とする一方、
- 作成にはメランジェ鉱石やマボロシチョウを必要とするが、
実はG★1で作成可能である。無論、根気があればの話だが。
だがこれがこのハンマーの真価である。- 実のところG★1の時点だと、マボロシチョウやメランジェ鉱石は虫あみ及び採掘ポイント+4の茂みから
わずか3%の確率でしか出現しない。
コレではG★1時点で作るのには少々手間がかかる。
G★2以降は爆弾採掘や虫の木で手に入るようになるので、それまで我慢するのも一考の余地はある。
だがG★2に入ると、この武器のほぼ上位互換であるスイ【凶】が作成可能になってしまうので、
この武器を最大限に活かしたいならG★1のうちに作ってあげよう。
G★1で作成可能なハンマーとしては、間違いなく最強、G★3まで含めても最強「クラス」である。
なおのちの作品でG級上がりたてで作成可能な、作中のハンマーで最強の一丁が登場してしまった。(後述) - どちらもフエールピッケルで増やせる対象なため、運良く両者とも入手できた場合、
キリン訓練を周回等でフエールピッケルを手に入れ素材を増やし、無理矢理にでも作る価値のある武器。
ザザミZやフルフルZなど、G級後半でも出番のある防具の作成に大きな助けとなるだろう。
上の無属性三兄弟や各属性のG級ハンマー*1入手まで長く頼れる武器となる。- ちょっとした抜け道として、G★1でも受けられる火山系のイベントクエストにて
採取&3乙で素材を持ち帰るという手もある。
- ちょっとした抜け道として、G★1でも受けられる火山系のイベントクエストにて
- 実のところG★1の時点だと、マボロシチョウやメランジェ鉱石は虫あみ及び採掘ポイント+4の茂みから
- ウカムルバス討伐後に生産出来る激鎚オンスロートGは、斬れ味を白ゲージ(匠で紫40)まで引き上げ、
さらに攻撃力もジャガーノートに並ぶ1404まで上昇している。
ジャガーノートよりスロットが一つ少なく、防御力+6のままであるのが欠点だが多少の差であり、
いっそ見た目で選んでも構わないだろう(オンスロートは金属質が剥き出しで、ジャガーノートは黒塗り)。
MH3G
- MH3以降しばらく出番を失っていたが、MH3GにてG級武器として再臨した。
- 今作では、アンヴィルハンマーの一発生産で50個、強化だと70個、
そしてオンスロートへの最終強化でやっぱり99個もの鉄鉱石を使う。
P2Gよりも要求数が増えているが、今作では採取ポイントがリポップするので
ピッケルを担いで昼のモガの森の4番に籠れば割と簡単に集まる。
- 攻撃力は1352まで引き上げられ、長い白ゲージに斬れ味レベル+1で若干の紫ゲージを得た。
また、無属性武器だが覚醒させると氷属性330が付加され、
氷砕鎚ボルクレボスを抜き去り最高峰の氷ハンマーとなる。
- しかし、攻撃力1508に爆破属性まで引っ提げた震撃鎚グロンド・ギガに追いつけていないのが現状。
かつてMHP2GでG級上がりたてでも作成可能だったこの系統の武器が、
今作で同様にG級上がりたてで作れる武器に淘汰されたという構図である。
しかしグロンド・ギガは爆破属性であるが、この数少ない弱点の一つが相手の莫大な体力によるジリ貧である。
この危険のある体力の多いモンスターは限られるが、
特に氷属性弱点のジエン・モーランに担ぐのにはよいかもしれない。
が、そもそも物理火力で負けている上に3Gは匠と業物と覚醒の両立が可能でグロンド・ギガの斬れ味がサポート可能と、
絶対的な優位であるわけではないのが悲しいところ。
というかこちらの得意分野でようやく比較が可能となる時点でいろいろとお察しである。
MH4(G)
- ハンターの武器としての出番は無し。
だがグラフィックはナグリ村の村長の愛用品に用いられている。
MH4公式サイトでも「人一倍大きなハンマー」と銘打たれてバッチリ写っているため、
(アンヴィルハンマーならびに激鎚オンスロートその物ではないが)目にする機会は歴代最多となっている。
MHX
- 4シリーズでは参戦していなかったが復活。
アンヴィルハンマーをLV5まで強化することでこの名に変化する。その性能は- 攻撃力210
- 気休め程度の防御力+6
- 素でそこそこの青ゲージに匠+2で白ゲージが出る
- 拡張性を高めるスロット1
やろうと思えば★5で最終強化まで持っていける。
- ただし同様に匠で白が出る無属性ハンマーとしてはライバルが多い。
- 攻撃力220を持ち、匠で増える斬れ味が全て白の歴耀鎚シデロス
- 青こそ短いものの匠で出る白ゲージが多く、攻撃力220と会心率15%を持つグランドスパイク
- こちらを上回る攻撃力220で白ゲージも多く、こちらと同じくスロット1も備える剛槌ドボルベルク
鉄鉱石99個や鉱石系素材の評価値上位50に目を瞑ればの話だが……
- 派生先はアンヴィルハンマーLv3→アクセルハンマー。
ただし、あちらは一発生産が可能なうえに、どう考えてもこのハンマーの強化のために鉱石を掘りまくるより
アルセルタスを狩る方が手早く済むため忘れていい。
MHXX
- 究極強化で新たに激乱鎚ディストロートという銘を手に入れた。
その性能は攻撃力330、斬れ味は素で白30・匠+2で紫30、防御ボーナス+25にスロットが一つ。
鉱石消費量の激しさも相変わらずで、究極強化では鉱石素材G級×50に加えて大地の結晶×99を要求される。
…お前は何処の風化した武器だ。- …が、ここで残念なお知らせとして、この武器は全ての性能が真名バアラトゲバルに食われている。
こちらはレア素材こそ必要なく、HR解放前に完成するとはいえ、
要求素材が要求数的な意味で軽いとは言えないので、この武器を作るのは完全に趣味の領域になってしまった。
- …が、ここで残念なお知らせとして、この武器は全ての性能が真名バアラトゲバルに食われている。
- また、激鎚オンスロートからの派生でブラックスミスが復活。
こちらはブラックスミス→極鎚ジャガーノート→極黒鎚マーダヴァと強化されていく。
デザインはオンスロートのままだが、黒色のカラーリングになっている。- 性能は攻撃力340、斬れ味は素で白50・匠で紫20、防御ボーナスやスロットは無しと、
オンスロートの頃に存在したスロット1と防御+こそ失われたが、
同時期に作れるようになる無属性スロットなしハンマーのエルダーハンマーと比較すると
強化段階では同等の攻撃力かつ斬れ味で優り、最終段階では攻撃力20の差と素白50で
フィロゾフハンマーを完全に凌駕しており、全強化段階でエルダーハンマー系統を食っていると意外にも高性能。- おまけにエルダーハンマー系統と異なり、派生直後のブラックスミスの時点から匠+2で紫20が出る。
その影響もあってG★1~G★2の段階ではぶっちぎりの物理期待値を持つ*2ため、
G級到達段階で激鎚オンスロートを所有している物好きなら作って損はない逸品といえる。
- おまけにエルダーハンマー系統と異なり、派生直後のブラックスミスの時点から匠+2で紫20が出る。
- アンヴィルハンマーの頃と異なり素材の消費も軽く、チケットも証も不必要なのが嬉しい所。
極鎚ジャガーノートまでならイベントクエストでサブクエで奥義書を狙うついでに採取に勤しめば
G★1到達段階で強化できるのも魅力の一つ。
ただ、限界突破&究極強化の極黒鎚マーダヴァはアトラル・カ素材が必要なので、
その頃には流石に主力として使うのは厳しいだろう。
- 性能は攻撃力340、斬れ味は素で白50・匠で紫20、防御ボーナスやスロットは無しと、
余談
- 「オンスロート(onslaught)」は英語で「猛攻撃」を意味する。
本武器の比較的高めな攻撃力、およびハンマーという武器の性質を踏まえたネーミングだろう。
- 「ブラックスミス(blacksmith)」はそのまま「鍛冶職人」を意味する。
まさに「アンヴィルハンマーの正統強化」といった趣である。
その強化系「ジャガーノート(juggernaut)」は、止めることのできない巨大な力、圧倒的破壊力といった意味を持つ単語。
元を辿ればヒンドゥー教に登場するクリシュナ神の異名の一つで、現地語で「世界の主」を表す。- 「ジャガーノート」と「オンスロート」はX-MENシリーズのキャラクターから取られている説がある。
更なる余談だが、どちらもかつてカプコンが発売した『MARVEL VS CAPCOM』シリーズに登場し、
前者は初登場作品では中ボス、後者はラスボスである。
最も有力なのはクリシュナ神の異名の一つ「Madhava」か。
現地語で「春を運ぶもの」を意味する単語だが、この場合はその厳しい語感を重視したチョイスだと思われる。 - 「ジャガーノート」と「オンスロート」はX-MENシリーズのキャラクターから取られている説がある。
- ちなみに「アンヴィル」という楽器が存在する。
楽器といっても、金床を金槌で叩くだけであり、
ヨゼフ・シュトラウスの「鍛冶屋のポルカ」などに用いられている。
- 金床をそのままハンマーにしたとされているが、
実際、古い工具自体を材料に全く別の物を作り出すという技法は存在する。
その一つとして、古い金鑢から作ったクラフト用ナイフがある。
製法は二つあり、一つは古い金鑢を焼き鈍し、それを鍛造して製作する方法、
もう一つは、同じく古い金鑢を焼き鈍し、それを大まかな形状に切り出し、表面を研削、
刃の部分を斜めに削り、焼き入れと焼き戻しを行った後、最後に仕上げ研磨する、という方法が存在する。- 余談として、後のMHRiseにて古い臼と杵を再利用した盾斧が登場した。
だが、如何なる魔改造を行ったかは不明だが外見的には臼と杵のままである。
- 余談として、後のMHRiseにて古い臼と杵を再利用した盾斧が登場した。
関連項目
武器/工房試作品ガンハンマ - 同じく鉄槌。あちらは火属性を帯びる。
武器/古代式殲滅銃槍 - こちらも強化の過程で大量の鉄鉱石を消費する。
武器/工房謹製・オオナグリ - ある意味対と言える武具職人の加工用ハンマー。
モンスター/ジエン・モーラン - このモンスターを数多く討伐すると、MHP2Gの最終進化系である「ジャガーノート」の称号を得られる。