MHXに登場する四天王の一角、斬竜ディノバルドの素材を用いて作成されたハンマー。
打ち砕け、その鎚の名は灼炎のイシャター。
目次
概要
- 見た目は正統派なディノバルドらしく体色を用いたオーソドックスな形状。
ディノバルドの外殻のように蒼炎を彩っており、形状の特徴としてハンマーの後ろ側が螺旋を描いている。
一方、爆焔のイシャターの方は特徴的だった蒼色が赤く変色しほとんど残っていない。
更に元々赤色だった部分はまるで燼滅刃ディノバルドの如く赤熱し明滅している。
- 本項では併せて二つ名ディノバルドの武器、爆焔のイシャター、
そしてディノバルド亜種の武器、硫斬鎚アルタミラについても解説する。
灼炎のイシャター
MHX
- 派生ツリーは存在せず、直接生産しなければいけない。
灼炎のイシャターを強化していき、最終強化銘は斬竜鎚ウルガ。
斬竜鎚よ、熱き一撃を以って地を響かせろ。
その性能は- 無属性武器並に高い攻撃力210
- かなり高い火属性34
- 会心率0%
- 素でそこそこの青、匠での追加分は殆ど白
- ありがたいスロット1
その分最終強化に炎玉を用いるが、ほとんどの素材をディノバルドから入手できるため楽と言えば楽。
- 火属性のハンマーでは最も攻撃力が高く、斬れ味と属性値も申し分ないことから、
頭一つ抜きん出た性能であると言っても過言ではない。
強いて言えば二つ名レウスの武器「黒炎砕アイテール」が挙がるが、
攻撃力が物足りなく空いてーるなのにスロットも空いてないうえに、
何より作成難易度が段違いなので、狩技ボーナスの存在を加味してもこちらに軍配があがるだろう。
MHXX
- MHXXではG級強化が可能。その「大斬鎚ウルガノヴァ」の性能は、
- 属性武器としては高い攻撃力320
- 十分な火40
- 会心は変わらず0%
- 素で白40、匠+2で紫40
- ひとつ増えてスロット2
- 最大のライバルはリオレウス希少種のハンマー、星天のアグスシャマだろう。
攻撃力は310と一歩劣るが会心率15%のおかげで期待値で僅かに上回り、さらに火50、スロット2を併せ持つ大業物。
作成時期もウルガノヴァは究極強化にラスボス素材を要求されるためあまり差がつかない。
アグスシャマは素で白10、匠+2でも紫20とやや短いため、継戦能力で引き離している。
業物のみや斬れ味+1のみの発動、あるいはその両方の除外など、スキルの取捨選択がとても自由にできるため、
その分を別の火力スキルで補えばまるで見劣りしない活躍を約束してくれる。
MHW:I
- 今作でも灼炎のイシャターとして登場。
ウラガンキンのハンマーであるブラスブレイカーIIから派生する。
そこから天鱗や兇爪竜の重牙を用いて灼炎のイシャター改、
炎龍の剛爪や古龍の浄血なども投入して最終強化、斬竜鎚ウルガとなる。
性能は- 攻撃力1352
- 火属性330
- 白60、匠Lv3から紫
- Lv1スロットが一つ
- レア度11
- 本作では生産できる火属性ハンマーが他に4つある。
- まず、マスターランクで復活したリオレウスハンマー、星砕きプロメテオル。
こちらが勝っているのは白ゲージの長さとカスタム強化の回数ぐらいであるため、
あちらが完成してしまえば勝ち目はない。 - 続いて派生元であるガンキンハンマーの強化系、重甲鎚ガンキンII。
攻撃力1508、Lv4スロット一つ、防御力ボーナス+35にレア度10と
至れり尽くせりであるが、斬れ味は白が出ない青。
そのため、こちらが紫を出せれば期待値は逆転できる。 - 次に、アンジャナフハンマーの蛮顎竜ノ猛槌II。
攻撃力1404に火属性600である一方で素青、会心率-20%、スロットなし劣悪。
ただ強化の場合天鱗を使用せず素材もそこまで要求されないため、
上位から使っているのであればそのまま使い続けることもあり。 - 最後に超こんがり肉【極上】。
青止まりの斬れ味をものともしない攻撃力1612、その青ゲージも190とフォロー不要。
剛竜骨×8がやや重いが、生産段階のこんがり肉【特選】は
灼炎のイシャター改とほとんど同じ時期に作成でき、物理期待値がほぼ互角と強敵。
ハンマーの場合お肉にも苦しめられていると復活早々厳しい立場に置かれている。
使っていくかどうかはプレイヤー次第になるだろう。 - まず、マスターランクで復活したリオレウスハンマー、星砕きプロメテオル。
硫鉄のアルカン
MHW:I
酸によって鍛えられた素材が生み
出す、鋭さと重さを備えた一撃。
- MHW:Iではディノバルド亜種の武器も登場。
初期段階の硫鉄のアルカンを経て、硫斬鎚アルタミラとなる。
その性能は- 作中トップクラスの攻撃力1508
- 高攻撃力だが会心率0%とマイナスでない
- 代償として素の斬れ味は青だが、匠を付けると白20と紫10が出現
- デフォルトでは無属性で、覚醒スキルで麻痺属性330が出現
- 前作のブロスシャッターのポジションに近く、
スキルの縛りが重いが無属性強化もあり出せる火力はMHW:Iのハンマーで最高。
達人芸や剛刃研磨などを用いてうまく使うことでうまく紫を維持したいところ。
- ライバルとなる無属性ハンマーは、アン・イシュワルダの明珠在掌―降魔―だろう。
攻撃力は若干劣っているものの、白ゲージと紫ゲージの長さで上回っている。
上述のようにアルタミラは瞬間火力によって差別化していきたい。
- そしてアップデートによりパーツ強化が充実してきたことで、黒羽の凶槌IIもライバルとして頭角を伸ばしてきた。
無属性強化無し同士ならこちらを上回る火力、有りなら有りでその差を毒ダメージで埋めることができ、
更に会心率の高さでスキルにも余裕ができるという、なかなかの強敵。
こちらは必然的に毒になる回数が少なくなる短期決戦で有利。
- また、スキル自由度が非常に高い潰滅の一撃【壊】もライバル。
あちらは火力スキルを多く付けることでこちらの火力に迫ることができ、
少しでもこちらが生存スキルを付けると火力で追い抜かれてしまう。
この武器は火力特化することで強みを活かせることを意識する必要がある。
爆焔のイシャター
MHX
- 二つ名を冠する特殊個体燼滅刃ディノバルドの素材を用いて作成できるハンマー。
最終強化銘は「燼滅鎚ウルガ」。
- 気になるその性能は
- 通常種より少し落ちたが十分高い攻撃力200
- 素で今作のハンマーにとっては十分な白ゲージ20
- その火力を更に底上げしてくれる爆破属性25
- こっそりついている会心率5%
- 二つ名武器共通のスロット0
- 二つ名武器特有の狩技ゲージ増加量1.2倍
- 匠スキルの負担が今までより大きくなった今作において
匠スキル無しで装備を組むことができるというメリットは大きく、
その分他スキルにスロットや護石を回すことにより火力を増強することができる。
特にハンマーは基本的に立ち回りに直結するような重要なスキルがないため、
燼滅刃武器の自由度の高さに拍車をかけている。 - そしてもう一つ重要な要素として、二つ名武器の特徴である狩技ゲージが溜まりやすいという点がある。
ハンマーは意外と手数があり*1このウルガの爆破属性値でもかなりダメージを稼げるのだが、
反面白20程度ではすぐに青になり火力が落ちてしまう。
そこで、二つ名武器の効果で狩技ゲージをブーストし、今作の新要素である狩技の絶対回避【臨戦】を
溜まり次第発動することにより、白ゲージをずっと維持し続けるなんてことが出来る。
- その圧倒的性能とハンマーとしての相性の良さから、今作最強のハンマーの一つと言われている。
この武器に、これまたハンマーにとって相性最高の黒炎王シリーズを装備するのが一種の頂点と言えるだろう。
更に高みを望むなら、掘るしかない。- 作成難易度は非常に高い。
二つ名武器であるので強敵の燼滅刃ディノバルドを10回は打ち倒す必要があるのだが、
それ以上に厳しいのはやはり燼滅刃の塵粉3つだろう。
捕獲、討伐、部位破壊では絶対入手できず、燼滅刃ディノバルドの落し物からでしか入手出来ない上に、
確率も18%なので一通りレベル10までやっただけでは作れるか作れないかといったところ。
意識して落とす条件を満たし集めていきたい。
- 作成難易度は非常に高い。
- また、これほど圧倒的な性能でありながらライバルが存在する。
- 一つ目はティガレックス通常種の武器である轟槌【虎丸】。
攻撃力220会心率-15%に素で白20と単純な攻撃力はこちらに劣らない。
明確な差異としてスロット1の差が非常に大きい。
お守りで一部の有用なスキルポイント最大値は5のためスロット3あっても前述の黒炎王一式+ウルガでは
1ポイント足りず発動できない。
そのため爆破&狩技ゲージ補正かスキル一つ追加か、この点を天秤にかけて選ぶといいだろう。 - そしてもう一つはナルガ通常種の武器夜行槌【常闇】。
こちらは攻撃力は180と低めだが、会心率が40%もあり、スロットが2つもある。
これを利用して超会心と弱点特効を発動させると、物理攻撃力期待値ではもっとも高くなる。
ただしお守りが厳しい上に弱点以外に当たると途端に期待値が下がるため上2つに比べると若干マイナーである。
ただし、常に会心維持可能な見切り+3(会心が出ない可能性はあるが)と
超会心を持つ白疾風シリーズを使うという方法もある。
- 一つ目はティガレックス通常種の武器である轟槌【虎丸】。
- さらに、爆破属性ハンマーでもライバルが無いかというとそうでもなく、
ブラキディオスの「爆鎚ズーニーテイル」は、会心率は無く属性値もやや劣るものの、
ウルガよりも高い基本攻撃力210で、匠スキルで現れるゲージがすべて白ゲージであるなどかなりの高性能。
製作難易度もウルガよりかなり低く、匠スキルの負荷の有無があるとはいえ相当なスペックである。
前述のように、ウルガの長所である匠スキルを切った上で、的確なスキルや業物の構成をしき差別化してきたい。
MHXX
- こちらもMHXXでG級強化が可能。究極強化「真滅鎚ウルガノヴァ」の性能はというと、
- 若干控えめな攻撃力300、僅かな会心率5%
- 爆破30
- 素で紫30、延長不可
- 二つ名武器特有の狩技ゲージ増加
- 二つ名武器共通のスロット0
- 今作で再登場した紅龍ミラボレアスのハンマー、ミラバルカンルインの存在が痛い。
あちらは攻撃力330に爆破30、素では白10と貧弱だが匠追加分は丸々紫、そしてスロット3とまるで隙がない。
正直単純な火力勝負ではかなり分が悪く、匠1でこちらに匹敵する紫25が得られ、
スロット3と今作屈指の優秀な匠装備の存在もあり、匠以外のスキル自由度でも引けを取らない。
こちらの二つ名武器特性の狩技ゲージブースト、匠不要なぶんを生存スキルに回すなどで差別化を図りたいところ。
余談
- 最終強化形の銘「ウルガ」の元ネタは、ローマ神話の火神「ウルカヌス」だと見られる。
ウルカヌス(Vulcan)の英語読みである「ヴァルカン(バルカン)」は、
モンハンのミラバルカンシリーズや、現実世界の機関銃「バルカン砲」で有名なので、ご存知の方も多いだろう。- 火属性でウルガというと、ポ○モンの「ウ○ガモス」という炎タイプの昆虫型キャラを連想する人もいるだろうが、
ポ○モンの方もこのウルカヌス神が名前の由来である。
- 火属性でウルガというと、ポ○モンの「ウ○ガモス」という炎タイプの昆虫型キャラを連想する人もいるだろうが、
- 亜種の銘は他のディノ亜種武器と同様に
初期段階は化学物質から、最終強化形は実在の洞窟から採られている。
「アルカン」は蝋(パラフィン)の主な成分である有機化合物で、
「アルタミラ」はスペインにある世界遺産となった旧石器時代の壁画が存在する洞窟である。
- MHW:Iでは、固有デザインを持つ最終強化したディノバルド武器の解説文は
「【強化前のカタカナ部分】は~」となっているが、ハンマーのみ「灼炎の」が省略されていない。
MHX時代のチャージアックスと操虫棍共々、特段誤植ということでもないが。
- MHXXのオープニングムービーでは、ハンマー使いの女性ハンターがこの武器を装備し、
仲間と共にベリオロスに挑んでいる。
どうやら彼女はブレイヴスタイルを選択しているようで、
戦闘シーンの後半ではイナシと溜め攻撃を巧みに使いこなし、
ベリオロスを相手に一歩も引かない勇猛さを見せつけている。- 彼女らはMHXのオープニングムービーに登場したパーティと同一人物らしい。
つまり彼女は当ムービーでディノバルドに先制攻撃を仕掛け、
しかしあっさり撥ね退けられていたあの女性ハンターである。
その彼女が今や、全身をディノバルドの装備で固め、ベリオロスと真っ向から戦えるレベルまで進化している。
ここまでの彼女たちの軌跡を考えると、感慨深いものがある。
我々も負けてはいられないところだ。
- 彼女らはMHXのオープニングムービーに登場したパーティと同一人物らしい。