武器/焔斧リオブレイアード

Last-modified: 2023-11-29 (水) 01:54:56

思い起こせば、始まりはMH3。
最も有名なモンスターでありながら、最新鋭武器スラッシュアックスを与えられなかった悲劇のモンスター、リオレウス。
ファイアテンペストペキスパンダーモーターバースト海賊Jアックス、そして暗黒ト赤熱ノ剣ト斧
強力な火属性スラッシュアックスが多数登場する中、ついにMH3Gまでレウス剣斧は追加されなかった。


そして時は流れ、MH4…


リオレウスを撃破した狩人の前に、遂にリオレウスのスラッシュアックスが姿を現したのである。



目次

概要

  • 見た目は斧部分がレウス頭部を模したデザイン。
    剣モードに切り替えると斧部分がそのままスライドして鍔になり、
    赤熱した刀身が現れるというギミックで非常にカッコイイ
    この刀身は極めて幅が広く、まるで刀身で武器全体を支えているかのような構造になっており、
    無骨ながら洗練されている印象を受ける。
    最終強化の焔斧リオブレイアードは希少種素材で銀色になっており、やはりカッコイイ。
  • なお、大剣ハンマーとは違い、亜種武器への派生はない。
    青いリオフラムグレイブもそれはそれで恰好よさそうなのだが…
    希少種武器の劣化版ができるだけとか言っちゃいけない

性能

リオフラムグレイブ

MH4

  • 冒頭の語りの通り、初登場作品。
    ただ、その冒頭で大仰に語られてはいるが、MH4ではボーンアックスを順当に強化してストロングブロウニーになった時点で
    既に強化先にレウス剣斧たるリオフラムグレイブが表示されているので、あまり感動はなかったりする。
    ついでに一発生産には逆鱗が必要なので、素材の面からも強化が推奨される。
  • 次に性能を見てみよう。
    まず、強撃ビンが搭載されたスラッシュアックスと言う点は素直に好印象である。
    生産段階から物理攻撃力が高く、貧弱な属性値もグングン伸びていく。
    生産時点ではリオフラムグレイブ、上位素材を投入することでリオヴェルグレイブとなる。
    最終強化である焔斧リオブレイアードは希少種素材を使用する。
    つまるところ、希少種武器になるまでの前座である。

MH4G

  • MH4GではリオブレイアードのG級強化先が解放された。
    リオブレイアードは希少種武器だが、再び通常種素材を用いて「焔斧リオエクスレイズ」へと派生する(色は銀のまま)。
    が、やはり最終強化は希少種素材を用いるので、
    通常種→通常種→希少種→通常種→希少種という過程をたどることになる。

MHX

  • 今作にも引き続き続投。作成時点ではリオフラムグレイブになる。
    パワーブロウニーからの派生のみで、最短で村★5から作成が可能になる。
    今作はレベル制で、リオフラムグレイブのまま強化し続けるか、
    銀火竜素材で派生する焔斧リオブレイアードにするか選ぶことができるようになったため、
    通常種武器のまま最終強化を迎えることが可能になった。
    また、黒炎王リオレウスの二つ名武器も追加された。
  • リオフラムグレイブのまま最終強化を迎えたリオヴェルグレイブ
    • 属性持ちとしては非常に高い攻撃力220
    • こちらも十分な火属性30
    • 火力を支える強撃ビン
    • 斬れ味は素では長めののみ、斬れ味+2で青20白10が出現する。
    と、斬れ味に難があるものの、攻撃力・属性値共に高い強力な武器に仕上がっている。
    最大火力を発揮できる時間は短いものの、強撃ビン&高攻撃力による圧倒的威力が魅力。
    匠を発動してもあまり長くは持たないので、
    いっそ弾かれ無効にまかせて緑ゲージのまま切り刻んでもいいだろう。
    そういう意味ではスキル自由度が高いと捉える事も可能。
    白ゲージで運用する場合、斬れ味+2を発動した上で剛刃研磨と砥石使用高速化を両立する必要があるだろう。
    業物絶対回避【臨戦】の併用でも維持は可能だが、どちらにしても斬れ味+2と同時に発動出来る防具は限られる。

MHXX

  • MHXXでは、派生前、派生後のそれぞれにG級強化先が追加された。
  • リオヴェルグレイブを更に3段階強化し究極強化を施すと、ハイ=リオヴェルミオと銘を変える。
    その性能は、
    • 属性持ちとしては十分な攻撃力320
    • 強撃ビンでそれを更に高める
    • 火属性36とこちらも高め
    • 素では白10しかないが斬れ味+2で紫20が出現
    • スロットや会心率はなし
    というもの。
    本作では匠の発動難度が緩和されたほか、斬れ味維持スキルが増加したため、紫20の維持は現実的である。
    また斬れ味+1で白35で運用するのも一つの手である。
    物理、属性が高くまとまった優秀な一振りと言えるだろう。
  • ただし、究極強化に巨竜結晶を用いるため完成はHR60まで遅れ、
    HR40で解放される銀火竜素材のみで究極強化可能なリオエクシードより遅い。
  • レア素材は天鱗一つのみであり、作製難度自体は高くない。

MHWorld

  • MHWorldではリオレウス素材剣斧として新たに火竜斧レウスギアが登場。
    ベースは試作鉄製剣斧で、刃が曲線になっている。
    • メタな話をすると、MHWorldでは武器デザインの多くが基本形のそれの色違い+αとなったため、
      それに合わせて改めて用意されたデザインの剣斧である。
      本作では既存シリーズのリソースを完全に一新してリセットしたために、
      コストや開発期間の関係で既存のデザインをそのまま登場させるのは困難だったのだろう。
  • ジャグラスアックスIIから派生し、火竜の剣斧を経て火竜斧レウスギアIIになる。
    その性能は
    • 攻撃力665(武器倍率190)
    • 会心率15%
    • 火属性150
    • 強撃ビン
    • 斬れ味は青ゲージ40、匠Lv5で+青30白20
    • スロットはレベル1が1つ
    • カスタム強化の枠は2つ
  • リオブレイアード系統は強撃ビンでありながら高い火属性が特徴だったが、
    レウスギア系統は火属性がほぼ死んでいる
    今作では強撃ビンの剣斧は属性値が低いという傾向にあるので、それに倣ったということか…。
    攻撃力は低くなく、会心率もあり、青ゲージが長いので物理性能は悪くないのだが、
    しかし今作で物理運用を試みるとデモンが立ちはだかる。
    青でも白でも期待値で負けており、火属性であるが故に無属性強化での底上げも不可能。
    無属性強化を発動させたデモンとの差は最早語るまでもなく、物理特化剣斧としての運用は厳しいものがある。
  • 火属性同士だと、下位時点であればライバルのフラムエルシスカは火属性値がまだ低く、
    強撃ビンであるこちらのほうが火力は高い。
    しかし、最終強化では攻撃力も火属性もあちらのほうが高くなってしまう。
    あちらは強属性ビンなので火属性弱点のモンスターに特に有効という強みもある。
    上位からはガンキン武器のモーターアクセルが登場するが、
    こちらは強撃ビンを持っており、レウスギアの短い白20を維持しなければこちらにも負けてしまう
    火属性最強の座を手にした前作のリオブレイアードから一転、
    今作で後を継いだレウスギアは最弱に一歩足を踏み入れてしまうことになった。

MHW:I

  • 時は移ってMHW:I、マスターランクでレウスギアIIIを経て、
    亜種の素材を用いて蒼炎斧ブルーギアへと派生する。
    ブルーギアの性能は
    • 攻撃力840
    • 会心率20%
    • 火属性240
    • 強撃ビン
    • 斬れ味白30、匠で80まで延長
    • スロットレベル1
  • この時点では攻撃力と属性値を両立したディノスマッシャーIIや、
    青止まりの斬れ味を高い攻撃力で補う重機ギガントモーターII、
    会心率は低いが強化された強属性ビンで属性特化運用が可能な蛮炎剣斧ロギンシスカといった
    他の火属性武器が立ちはだかっている。
    しかしこれら火属性武器ライバルは最終強化。ブルーギアにはまだ強化先が残されている

MHRise

  • MHRiseではリオフラムグレイブが固有グラフィックと共に復活。
    カムラノ鉄剣斧IIIからの派生のみで、
    下位リオレウス狩猟でリオフラムグレイブIが、下位オロミドロ狩猟でリオフラムグレイブIIがそれぞれ制作可能になる。
    リオフラムグレイブIIは下位で作れる火属性スラッシュアックスとしては
    攻撃力140、火属性22、会心率0%と一番性能が良いものの、
    制作に火竜の逆鱗が必要なことと、斬れ味が微妙な長さの緑しかないので素材に対してのコスパに不満が残る。
  • 発売時点ではリオフラムグレイブIIIまで強化が可能で、その性能は
    • 並の攻撃力190
    • これまで通り強撃ビン
    • 火25は実用圏内
    • 素では青10しかなく、匠でも青が伸びるのみ
    • スロットはLv1が2つ
    • 百竜スロットは「攻撃力強化II」、「属性強化【火】I」、「弱点特効【属性】」
    と、今作での強撃ビンの不遇を差し引いてもちょっと斬れ味が酷すぎる
    一応ライバルも残念なので物理期待値では火属性内トップではあるのだが、たった10しかない青は業物ですら維持が困難。
    匠+業物や剛刃研磨でなければまともに維持することは適わず、
    そこまでしてようやくスタートラインというあたりが残念なところである。
  • そして、Ver.2.0のアップデートで追加された炎王龍の力を借り、待望の最終強化リオヴェルグレイヴが登場。
    • 強撃ビン持ちでトップの攻撃力210
    • 当然強撃ビン
    • 火属性スラアクトップの火30
    • 素で青30、匠4からようやくと残念な斬れ味
    • Lv1スロット2つは変わらず
    • 百竜スロットは「攻撃力強化III」、「属性強化【火】I」、「弱点特効【属性】」
    となり、百竜スキルを含めれば攻撃力が22も伸びるという大強化を受けた。
    相変わらず斬れ味は悲惨なものの、業物や剛刃研磨が装飾品に追加されたため、以前よりは斬れ味維持は現実的。
  • ライバルの蛮顎剣斧フラムシスカには、ビン効果込みでスロットの大きさ以外のカタログスペック全てで勝っている。
    強撃ビンゆえの取り回しの悪さを加味しても、火弱点相手に担ぐ価値は十分にあるといえるだろう。
    シリーズ看板モンスターの意地といったところか。
    しかし、強撃ビンの覚醒が最も遅いというハンデを受けているのは相変わらず。
    この仕様を嫌って普通に振り回しても覚醒までが迅速なフラムシスカを担ぐ人も多い。
    せっかくの火力を活かすためにも飛翔竜剣や斧強化叩きつけを多用して無理矢理たたき起こす必要がある。
  • Ver.3.0では順調に伸びてきた百竜剣斧が新たなライバルとなった。
    攻撃力や属性値なら概ねこちらの方が優勢ではあるのだが、あちらの強みは何といっても斬れ味。
    匠Lv1から白を出してくるので中々侮れない相手。

MHR:S

爪を研磨し、己が力を誇示する
瞬間を待ち侘びる。空に挑み
来る者、地に落とさんが為
(ハイ=リュビリオン)

  • モンスターハンターライズ:サンブレイクへのアップデートに伴い、マスターランクが追加。
    この武器もさらなる強化先を手に入れた。
  • MRのリオレウスを狩猟すると追加されるリオヴェルグレイブ改は、いきなり攻撃力が310まで増加し、
    短いながらも素の白ゲージを獲得。
    属性値も火42と激増し、この時点では十分に優秀といえる。
    生産には天鱗を要求されるものの、強化であれば不要なのも嬉しいところ。
  • 傀異化素材をつぎ込むことで最終強化のハイ=リュビリオンに至り、
    • 最終強化としては標準的なラインの攻撃力330
    • 安定の強撃ビンでそれを高める
    • 十分に高い火47
    • 前作の残念斬れ味はどこへやら、素で紫20を獲得
    • 百竜装飾品スロットLv3
    • 通常スロットはおまけ程度のLv1が2つ
    と、概ね全てが高水準で纏まった非常に優秀な強撃ビン剣斧として完成している。
  • 上位までの環境では強撃ビンは非常に使いづらかったのだが、
    MRでは属性充填カウンター二段変形斬り連携によって高出力の移行がかなりやりやすくなった。
    モンスターやマルチプレイ等プレイ環境によってはこれらが使いづらいという事はありうるが、
    スキル自由度の強化によって強化持続3を積んでカバーしたりといった事も容易になっているため、
    全体的に上位までよりも使い勝手はかなり上がっている。
  • Ver.13までの環境においては、唯一最強とまではいかないにせよ、
    極めて良好なバランスを持つ完成度の高い武器として君臨しており、
    火属性、或いは強撃ビン剣斧で迷ったらこれを作ればよいというぐらいのポジションにあった。
    • 攻撃力330、素紫、強撃ビンというスペックは本作の強撃ビン剣斧でも上位に位置しており、
      一応、これを上回るものこそいくつかあれど、百竜スロットを標準でLv3積んでいるものは限定的であり、
      錬成のカスタム自由度の高さという点でこちらは非常に優秀である。
      武器スロットはLv1×2と少し寂しいが、
      Lv1でも有用なスキルがアップデートで追加されているのでそちらを埋め込めるのは利点。
      特に、炎鱗の恩恵による火属性強化を武器だけで完結できるのはかなり大きい。
    • 火属性値が47とかなり高いのも見逃せない。
      強撃ビン剣斧では更に上が居るのだが、斬れ味補正も踏まえるとその差は小さい。
      肉質がやたら硬く火属性が劇的に通る相手でもない限りは十二分な火力を発揮できることだろう。
    • そして、素で20の紫ゲージを持つため、
      匠で補強せずに刃鱗磨き、或いは剛刃研磨で斬れ味を維持できるのも強み。
      次の白ゲージも50と長いので研磨術【鋭】の適性は低めだが、
      主流の構成なら概ねどのようなビルドでも高めの継戦能力をキープできる。
    • MR段階を直接生産しようとすると天鱗が必要だが、
      上位段階からの強化であればMRのレア素材が一切不要というのも大きい。
      キー素材の傀異化した爪が取得できるクエストがMR50まで解放されないため作成時期は遅いという欠点があったが、
      Ver.11からは傀異調査Lv31で当該モンスターの傀異討究クエストが出現するようになったので、
      楽なクエストを引ければだが作成はかなり容易になってきているのも見逃せない。
    総じて、この剣斧は強撃ビン、或いは火属性剣斧を欲しているなら作って損はないと言えるものではあった。
    空の王者にしてモンハンの顔役の面目躍如である。
  • 前述した通り本作の火属性剣斧はやたら数が多く、
    強撃ビンだけでも3本、強属性ビンも加えると全部で8本も存在する。
    強撃ビンは長い斬れ味と喉から手が出る程欲しいLv2スロットを3つも搭載した破邪之剣斧ミカドアゲハ
    スロット、攻撃力、属性値に優れる強撃ビンの暁光の剣斧シルマジュが対抗馬。
    ただ、ミカドアゲハは錬成スロットを7個消費しないと百竜スロットをLv3にすることができないため、
    武器スロ・斬れ味以外の最終的な基礎スペックはこちらが勝ると言ってもよい。
    シルマジュは錬成で百竜スロットをLv3にしないといけないのでカスタマイズの自由度は低く、
    紫を維持できるならこちらが基本的には有利と言ってよい。
    そのため火属性強撃ビンがどうしても必要なら、この武器が第一選択肢に挙がる状況はVer.16時点でも変わっていない。
  • 問題は強属性ビンである。
    Ver.14にて傀異錬成スロット拡張ボーナスと龍気変換スキルが実装された結果、
    元々化け物じみた属性値を持つデストロ=Yの属性値が遂に200を突破してしまったのである。
    紫ゲージを出す前提条件も緩和されており、こうなってくると案外対象が多くない弱点特効【属性】の有効圏内はもとより、
    属性肉質15ぐらいでも普通にデストロ=Yがダメージレースで勝る状態になってしまった。
    ハイ=リュビリオンも両者の恩恵を受ける事はできるのだが、
    属性武器は強撃ビンであろうと容赦なくスロット拡張ボーナスで上がるステータスが属性値*1のため、
    火属性がよく効くモンスターに使いたいのに、その対象にはデストロ=Yの方が通じやすいというジレンマに苛まれる事になった。
    しかもVer.14(以降)でエンドコンテンツの周回に狩られるのが傀異克服オオナズチという、
    物理は通じにくいが火属性が覿面に通るモンスターである。
    このためハイ=リュビリオン(というかデストロ=Y以外の全ての火属性剣斧)は一気に苦境に立たされてしまう事に……
    • もっとも、属性値を突き詰める装備ビルドが完成するまでは、
      レア素材不要で作れるハイ=リュビリオンの方が相手を選びにくく万遍なくダメージを稼ぎやすい。
      繋ぎとしては現在でも十分作る価値のある武器であると言える。

焔斧リオブレイアード

MH4

  • 強撃ビンが搭載されたスラッシュアックス。
    リオレイアのスラッシュアックスが毒と強属性による搦め手を得意とするのに対し、
    こちらは清々しいまでの真っ向勝負を挑む剣斧である。
    焔斧リオブレイアードでは5%だけだが会心率も付く。
  • 最終強化では
    • 安定の強撃ビン
    • 強撃ビン持ちでは最強の攻撃力972
    • 強撃ビン持ちとしては破格の火属性300
    • さらにはおまけとして5%の会心率スロット1
    と、看板モンスターの武器として面目躍如の性能を誇る。
  • 弱点は斬れ味。生産段階では緑ゲージが短い程度で済むのだが、
    なんと上位素材でリオヴェルグレイブに強化しても緑の長さはそのままで、素では青すら出ない
    一応匠で出る青は僅かに長くなっているが…。
    • 残念ながらこの傾向は最終強化まで続き、素の青が心許なく匠の白もかなり短めである。
      長期戦はせずに一気に勝負をかけろ、ということだろうか?
    • おそらく、「高攻撃力と属性値を両立した武器」を目指したものと思われるが、
      納刀の隙が大きいスラッシュアックスにとって、継戦能力はそのまま強さにつながるといっても過言ではない。
      ましてや強撃ビン、本来高攻撃力を助長するはずのビンが、
      ゲージのあまりの短さにその性能を活かしきれていないのが実情である。
      いつぞやの狼牙剣斧【暴獄】を彷彿とさせる。
  • とはいえ、今作の他の火属性剣斧はさらに微妙な性能のものばかりであるため、
    生産火属性剣斧を使いたいのであれば否が上でもこの剣斧を担ぐこととなる。
    この状況は某雷属性の操虫棍にある意味似ている。
    あいつは匠で白すらでない鋼より鋭い斬れ味(笑)だからこっちの方がマシとも言えるけど
  • 強撃ビンスラアクとしてはTHEエグゼキューターが非常に強力なライバルとなる。
    武器倍率ではこちらが10上だが、35%という驚異の会心率で大きく引き離され、実際の期待値では敗北している。
    エグゼは高会心率である都合上、爪や護符をプラスするとその差はさらに開いてしまう。
    さらにあちらは匠で白ゲージ60という素晴らしい斬れ味に強大なモンスターに有効な龍属性までも兼ね備えている。
    よって、火が効きやすく龍が効かない相手でない限りエグゼに勝つのは難しいだろう。
    ただ、スロット0というのは決して無視できないので、1つとはいえスロットが空いているこの武器は
    スキルの自由度で差別化できるかもしれない。
    • スラッシュアックスという武器種そのものが剣モードならばほぼはじかれないため、
      青ゲージ運用メインであっても「心眼必須ではないか?」といった心配は無用なのが救いである。
      白ゲージはたとえ業物を使ったとしてもさすがにフォローできるような長さとは言えず、
      スラッシュアックスは武器の出し入れにもなかなか時間がかかるため、
      素直に青ゲージメインで運用した方がいいかもしれない。
      搭載されているビンが強撃ビンである点も考慮し、見切りや攻撃力UPといったスキルを活用し、
      高めの攻撃力をさらに補強するようなスキル構成にするといいだろう。

MH4G

  • MH4GではリオブレイアードのG級強化先が解放された。
    G級通常種素材を用いて「焔斧リオエクスレイズ」へと派生し、
    さらにイベントクエストに出現するG級希少種の素材を用いて「光焔斧リオエクシード」が完成する。
    因みに、リオエクシードの"エクシード"は「超越」を意味する英語である。
  • リオエクシードの性能は
    • 強撃ビン
    • 攻撃力1458
    • 火属性値450
    • 会心率10%
    • スロット1
    • 素で白ゲージ30、匠で紫ゲージ20
    といったもの。攻撃力が相対的に控え目になったものの、強撃ビンの剣斧にしては破格の属性値を誇る。
    何より、斬れ味ゲージが長くなったことが一番の強化点。
    他の強撃ビン剣斧は斬れ味があまり成長しなかった事もあって差は縮まったといえる。
  • 火属性スラアクとしてはコンクエスタクク・ダグダンガ
    紅蓮斧ヘルゼスティなどがある。
    • コンクエスタは覚醒必須な上、物理・属性の両方において
      リオエクシードの下位互換である。しかし防御力ボーナスがあり、
      何より簡単に作れることから攻略用として使いやすい。
    • クク・ダグダンガは物理攻撃で大きく劣るものの、高い属性値に強属性ビンと、
      属性ダメージに重点を置いた性能となっている。こちらも強化が早く容易なので
      コンクエスタ共々攻略用として使われる。スロット3も強み。
    • ヘルゼスティは属性値がリオエクシードよりも高く、匠で現れる紫ゲージも30、
      スロット2といろいろ上回られているように見えるが、
      会心率を含めた期待値では195も下回っており、
      到底属性値や斬れ味で覆せる差ではない。
    いずれも完成する時期が早いが、最終的な装備としてはリオエクシードが優勢である。
  • 一方、強撃ビン剣斧のカテゴリーではライバルが多い。具体的には、
    • こちらと同量の紫ゲージに加え、全剣斧トップクラスの攻撃力を誇る水属性のKND
    • 攻撃力と斬れ味を高水準で両立している龍属性の狼牙剣斧【暴獄】
    が挙げられる。
    前者は物理攻撃力に大きな差があるものの、
    火と水を弱点とするモンスターがほとんどいないことから使い分けにはあまり困らないだろう。
    問題は後者である。火と龍を弱点とするモンスターは多い上、
    いずれの相手も砥石を使う機会が少なく長期戦になりがちなことから、斬れ味が優秀な暴獄の方が使いやすい。
    • しかしリオエクシードにも勝ち目はある。
      暴獄に対しては持続力で劣るものの、属性値が高いことから瞬発力で勝る場面がある。
      また、いずれのライバルもスロットが無いことから、スロット1を活かせばスキル面で差をつけられる。
  • 夫妻の天鱗を多く要求される他の火竜武器群と比べるとかなり良心設計。
    G級での強化回数が少ない上、面倒な素材が火竜の天鱗1枚と煌炎の雫3つしかない。
    例のセンサーにさえ引っかからなければそこまで苦労しないはず。

MHX

  • 焔斧リオブレイアードはリオフラムグレイブLV3から派生で登場。
    素材には銀レウスが必要となるので、作成は上位になってから。
    最終強化の焔斧リオエクスレイズとなると
    • まずまずの攻撃力190
    • 非常に高い火属性35
    • 安定の強撃ビン
    • 素で青30、斬れ味+2で青70白10となる。
    • 地味ながら会心率5%
    • MH4と変わらぬスロット1
    といったものである。
    こちらの最大の利点はスロット1つにあるか。
    匠構成ではどちらも白ゲージが短いため研磨術に頼らざるを得ないが、
    納刀の遅いスラッシュアックスが戦闘中に砥石を使うのはかなり面倒であるため、
    青ゲージの長いこちらにもそれなりの利点はある。
    剣モード主体のスラッシュアックスは「手数こそ火力」というケースが多い。
  • 直接比較対象になるライバルはアグナコトル素材のフレイムテンペスト
    あちらは威力でやや劣るが、斬れ味とスロットで勝るため扱いやすいという長所がある。
    とはいえ基礎性能で差別化は容易だろう。
    • ただ、MHXのスラッシュアックスは諸々の事情によって物理偏重の風潮が著しい。
      中には「バラクレギオン等で十分なので火属性スラアクは不要」というプレイヤーまでいる。
      流石にオオナズチなどが相手なら、属性に頼らざるを得ないのだが…。
  • 焔斧リオエクスレイズへの最終強化には獰猛化銀レウスの素材が必要なのだが、
    通常のクエストには獰猛化銀レウスのクエストが存在しない
    獰猛化銀レウスが登場するイベントクエストが2016年2月19日より配信されたが、
    かなり強敵のため強化するなら長期戦は覚悟が必要だろう。

MHXX

  • 焔斧リオエクスレイズを究極強化することで光焔斧リオエクシードとなる。
    G級獰猛化銀火竜素材に加えて天鱗を2枚も要求されるため、作製難度は高い。
    その性能は
    • やや控えめな攻撃力290
    • 会心率10%でそれを補助
    • こちらも強撃ビン
    • かなり高い火属性40
    • 素で白30、斬れ味+2で紫30
    • スロット1
    物理火力では通常種武器に劣るが、それ以外の要素では優っている。
    使い勝手に優れるバランス型火属性剣斧としての価値があるだろう。
  • 通常種武器と本武器のライバルを述べるなら、
    アグナ剣斧・紅蓮斧ヘルゼスティ、初登場のクック剣斧・豪嘴剣斧ビークックスが挙げられるだろう。
    • ヘルゼスティは攻撃力280会心率20%に属性値32、匠で出る紫も30と、素白の長さとスロット2以外は
      リオエクシードが有利。
    • ビークックスは攻撃力300に会心率10%、属性値30を持ち、匠で紫20が出る他、スロット3という強みを持つ。
      しかし、火力ではリオヴェルミオの圧勝である。
    と、スロットを除けばレウス剣斧が有利。火属性最強の座を手にしている…のだが。
  • 強撃ビン持ちの剣斧としては、攻撃力330に素で紫20、スロット3の真名アナトカルナイムや、
    期待値350以上の怪物達が立ちはだかる。
    属性持ちとしても攻撃力340龍属性30を持つ黒龍剣斧が強く、火属性スラアク自体の立場が弱い。
    せめてリオヴェルミオの攻撃力か斬れ味がもっと良ければこの中に殴り込めたのだが…
  • とはいえ、単体で見れば十分に強力と言えるので、どちらも一線級で使っていける性能ではある。
  • 火属性剣斧はそれぞれ必ず得意とする分野が存在するため、しっかりとした住み分けができている。
    匠を入れるか、業物を入れるか、攻撃力を盛るか、会心系を盛るか、生存系に振るか。
    スキルの選択肢に応じて属性内でこれだけ悩めるというのはとても恵まれた環境である。

MHW:I

  • ストーリークリア後に立ち入ることになる導きの地、その陸珊瑚地帯をレベル6まで上げると、
    なんとリオレウス希少種が出現
    希少種の素材を用いて煌竜斧シルバーギアへと最終強化を遂げる。
    気になる性能はと言うと
    • 大幅に増加した攻撃力945
    • 相変わらずの会心率20%
    • 上昇幅は少ないが十分な火属性300
    • 強撃ビンで据え置き
    • 斬れ味白50、匠Lv3から紫が出現
    • スロットはレベル2に強化
    • と違ってパーツ強化に対応
  • 全てが高水準でまとまった強武器へ変貌。
    紫ゲージは長いとは言えないが、持ち前の会心率による達人芸構成が追い風になっている。
    また紫の倍率が控えめであることから、あえて紫を出さないという選択肢もある。
    目立つ欠点はやはり強化の遅さだが、苦労に見合った性能であることは間違いない。
  • 固有グラフィックを持っていないのは少々残念な趣きもあるが、
    パーツ強化でほんのり性能を上げられる柔軟性がある、と前向きに考えられる。
    ちなみにレア度12の剣斧の中でパーツ強化が可能なのはこの武器だけである。

MHR:S

  • Ver.11.0にてリオレウス希少種が追加され、この武器も復活を遂げた。
    ちなみに強化素材の関係上、ハイ=リュビリオンよりも先に強化できたりする。
    気になる性能はというと
    • ガクッと落ちた攻撃力310
    • それを補う会心率35%
    • さらに高まった火62
    • 素で白60、匠4から
    • 強属性ビン
    • スロットLv2
    • 百竜スロットLv2
  • まさかの強属性ビンに鞍替え。強属性ビンの火属性剣斧は既に複数あるが、
    その中でも唯一無二ではある高会心率・高属性値タイプではある。
    ただしその高属性値タイプはデストロ=Yというあまりに厚すぎる壁が立ちはだかる。
    単純な物理の殴り性能ではこちらが圧勝するのだが、紫が出るのはこちらが遅く、
    そもそも低攻撃力高会心率という性能がスラアクの仕様と微妙に噛み合っていない*2
    属性値においては火属性どころか全スラアク中最高のデストロ=Yに敵わない。
  • そして無視できない問題点として、
    百竜スロットがLv2と通常種武器より弱体化してしまっている事が挙げられる。
    一応傀異錬成強化でLv3にはできるのだが、
    特に手入れせずとも性能をフルに発揮できる通常種やデストロ=Yと比較し、
    基本性能で明瞭に差を付けられていないのでかなり厳しいと言える。
  • 活路を見出すとすれば、会心撃【属性】で属性を、
    超会心で会心ダメージを引き上げる専用装備の適用であろうか。
    幸い防具のシルバーソルは両方を備えるため相性がよく、見た目的にもバッチリではある。
    もっとも、ベーシックな構成で最大性能を発揮できるハイ=リュビリオン、
    容易に暴力的な火属性を発現できるデストロ=Yと比較されると厳しいのは否めない。
    • デストロ=Y、ハイ=リュビリオンよりこちらの方が作れるのが早いのは一応利点ではある。
      ハイ=リュビリオン同様、天鱗は必要ないのでレア素材不要で作れるのもポイント。
      百竜スロットLv3を目指そうとする頃には上記二本が手に届いてしまうが……
  • Ver.12ではカクトスプリオンが登場。
    会心率と属性値では圧倒的にこちらが勝るのだが、素紫のため匠無しでは期待値で負ける。
    更にあちらは毒を活かして色々ブーストできるのでどうにも分が悪い。
    一方匠珠IIが実装されたので紫自体はLv4スロットが2つで出せるようにはなった。
    差別化を意識するなら紫をどうにかして維持して超会心・会心撃を活かしていくしかないだろう。

グロードグレイブ

  • こちらはMHXで新登場した二つ名武器。
    黒炎王リオレウスを狩猟することによって作成ができるようになる。

MHX

  • 鳴り物入りである二つ名武器の、その最終強化のグロードグレイブネラ
    その性能は
    • 十分な攻撃力200
    • リオブレイアードと同じ会心率5%
    • 高めの火属性32
    • 斬れ味は素で長い青、斬れ味+2で長い白が出現する。
    • 一転、強属性ビン
    ビンの性能を無視すればなかなかバランスが良いといえる。
    何より斬れ味はかなり良好になっている。
  • では、ビンも含めて具体的な性能を見ていくとしよう。
    狩技のおかげで常時剣モード運用が可能なMHXでは、ビンの格差は今までになく大きい。
    剣モードで比較すると、リオエクスレイズと比較しても青ゲージ状態に惨敗する。
    そして剣鬼形態を使う場合はさらに格差が広がり、ますます立場は無くなる。
    さらに残念なことに、狩技ゲージがたまりやすいという二つ名武器の特性は
    スラッシュアックスではほとんど火力に寄与しない。
    かといって斧モードの性能を重視するなら斬竜斧グリマルスの方が上。
    どうにも差別点らしい差別点がほとんど見当たらないのが実情である。
    火力は二の次に、エネルギーチャージや剣鬼形態以外の狩技をガンガン使っていくような、
    どちらかと言えば趣味で使うような運用に向いていると言ったところか。
  • なお、二つ名武器なので作製難度は非常に高い。
    しかもその中でもかなりの強敵である黒炎王リオレウスが相手である。
    強属性ビンである故に物理火力は低めなので、狩るモンスターとの相性をよく考えて使用するべきである。

MHXX

  • 究極強化で「シンヴァルツグレイブ」となる。
    性能は
    • 標準的な攻撃力300
    • それを補助する会心率10%
    • 高めの火属性38
    • 斬れ味は素で白50、匠追加分は全て紫
    • 強属性ビン
    ビン効果を含めれば火属性剣斧で最も高い属性値を持つ。
    反面物理火力は控えめであり、属性値の差を加味しても通常種や希少種の武器の方が優先されがち。
    今作のスラッシュアックスの狩技は様々な調整をされてはいるものの、それでも強撃ビンとの差が大きいのは変わらず、
    通常種・希少種の武器の斬れ味を改善されるようになりこちらはより厳しい立場となってしまった。
  • また、究極強化には天鱗2個が要求されるので作製難易度は非常に高い。
    貴重な二つ名素材を投入して作るべきかよく考えた方がいいだろう。

余談

  • リオレイアード、とパッと見紛らわしいが
    リオレイアブレードではない。
  • MH4にてスラッシュアックスのリオブレイアードが登場、
    更に操虫棍チャージアックスにもレウス武器が実装され、
    MHXでは黒炎王リオレウス素材による狩猟笛が追加されたため、
    遂にレウス武器で存在しないのはヘビィボウガンだけになった。
    ヘビィボウガンはMHR:S現在においても未だ存在していないが、
    今後のシリーズで全種類が揃い踏みする日は来るのだろうか。
    仮にもモンスターハンターそのものの代表なのにここまで時間がかかるのも意外である
  • MH4産の武器であるためか、MH3Gがベースの派生作品であるMHXRには登場しない。
    同期の炎斧アクセリオンがチャージアックスの追加実装に伴い参戦しただけに些か残念である。
    操虫棍のように特殊種武器が配布されたりといったこともない。
  • グレイブ(glaive)は英語で「(西洋の)薙刀」を指すが、フランス語では同じ綴りで「剣」を意味する。
    リオフラムグレイブの外観はおよそ薙刀には見えないため、銘の由来は恐らく仏語の方であろう。
    同じくMH4で初登場した操虫棍も(薙刀の方だが)「グレイブ」の名を持つ武器が多いため、
    双方の武器に詳しくない人からするとちょっと紛らわしいかもしれない。
  • MHXXで登場したリオフラムグレイブ系統の新たなる強化先の武器名「ハイ=リオヴェルミオ」だが、
    このヴェルミオというワードは恐らく、フランス語で朱色を意味するヴェルミオンという単語から取られたと思われる。
    英語のヴァーミリオン(Vermilion)であれば聞き覚えのある方もいるのでは?
  • MHFではスラッシュアックスがスラッシュアックスFとして導入されたが、
    妻の剣斧は実装されたにもかかわらず、リオフラムグレイブ系統は何故か登場していない。
    一応「桜剣蒼斧」は本家同様、強化過程でレウス亜種素材も要求されるが…。

関連項目

モンスター/リオレウス
モンスター/リオレウス亜種
モンスター/リオレウス希少種
モンスター/黒炎王リオレウス
武器/火竜武器
武器/竜姫の剣斧 - 先に登場していたリオレイアのスラッシュアックス。また桜剣蒼斧系統ではリオレウス亜種素材も要求される。
武器/ライトネルグレイブ - 本武器をオマージュして作られた電竜武器。


*1 攻撃力も上がるが、無属性・状態異常武器ほどには上がらない
*2 高出力状態の追撃ダメージに会心率が乗らないため