武器/煌黒弩アルドミナ

Last-modified: 2024-04-06 (土) 16:43:55

アルバトリオンの軽弩。
構えれば破滅的な凶兆を感じる。
だが人は、その誘惑に抗えない

概要

  • MHW:Iにて初登場となったアルバトリオン素材のライトボウガン。
    全属性を操る禁忌の古龍、煌黒龍アルバトリオンの性質が色濃く反映された武器となっている。
  • 生産段階の煌黒の烈弩、及び強化後の煌黒弩アルドミナの性能は
    • 攻撃力338
    • ブレ小
    • Lv2スロット×2
    • 会心率・防御ボーナス無し
    • 特殊弾:起爆竜弾
    となっている。
  • 上記の様に基本性能は特に目立ったものがないが、
    素材元のアルバトリオンの「全属性を自らの意思で行使できる」という要素が武器性能に反映されたからか、
    火炎弾水冷弾氷結弾電撃弾の各種属性弾が4発装填、更に滅龍弾も3発装填に加え、
    滅龍弾を含めた全ての属性弾が速射対応というトンデモ性能を誇ると同時に、
    シリーズ初となる滅龍弾含めた、全ての属性弾が速射可能なライトボウガンにもなった。
    • 今までの全属性弾速射ライトは何れも装填数に難を抱えていたという問題点があり、
      全属性弾速射対応でありながら、装填数も多いというアルドミナの特徴がより一層引き立つ格好となった。
      また、装填数の話抜きに考えても、以前に全属性弾速射ライトとして名を馳せた凶針【水禍】は、
      滅龍弾は速射不可だったことを考えればこのボウガンの規格外具合が分かるだろう。
      同じく阿武祖龍弩も滅龍弾には対応していないが、代わりにLV1貫通弾の速射に対応しており、
      本銃と同じく5つの弾種の速射に対応している。
    そして属性解放Lv3を発動させれば装填数は5発(滅龍弾は据え置き)に増える。
    おまけに滅龍弾以外は素で反動中・リロード普通であり、カスタマイズパーツによって
    あの覚醒水ライトですら成し得なかった反動小・リロード速いの属性弾速射が可能となる。
    • 反動小・リロード速いにする為に必要なパーツ数は各属性弾ごとに異なり、
      火炎弾は反動1リロード3、氷結弾は反動3リロード1、水冷弾と電撃弾は反動2リロード2で
      それぞれ反動小・リロード速いを実現できる。
      滅龍弾に関しては、リロード補助パーツ1つでリロード速いになるが、反動は特大で固定である。
      水冷・電撃はそれぞれパーツ2つで小になるが、
      基本的に必要な属性弾に応じてパーツを切り替える必要がある。
  • そのぶっ飛んだ属性性能から、スキル構成やカスタマイズパーツを少し弄るだけで
    ほとんどのモンスターに対処可能というすさまじいまでの汎用性を誇り、
    第一弱点属性弾をメイン、第二弱点以降の属性弾をサブとして考えるなら継戦能力も非常に高い。
    数多くのモンスターを相手にする連続狩猟や導きの地での狩猟にも応用でき、
    まさに全属性を操るアルバトリオンの武器に相応しい性能と言える。
  • しかし何と言っても一番輝くのは素材元のアルバトリオン戦であろう。
    モドリ玉使用不可というボウガンにとって非常に厳しい制限が課されているが、
    この継戦能力を以てすればデスルーラ戦法に頼らずとも然程苦にはならない。
    全属性弾を調合分まで含めて持ち込み、相手のモードに合わせて弾を切り替えながら戦うことで、
    属性弾でエスカトンジャッジメントの威力を抑えつつ長時間の戦闘を行うことが可能であり、
    属性強化スキルをほどほどにしたとしても十分討伐できるだけの火力が出せる。
    また、この武器は部位破壊やオトモのぶんどりを利用すればアルバトリオン討伐前でも作製できる為、
    ガンナー一筋でやってきたソロ専ハンターなどは一考の余地あり。
    • 特別任務の救難参加にも便利である。
      特別任務の個体は氷弱点でスタートはするものの、ゲストが参戦するまでに何分か経過しているために、
      ホストの腕前次第ではゲストが懸命に攻撃しても蓄積が間に合わなかった、ということが多々ある。
      かといって形態移行までを全く効かない火属性で攻撃するのもナンセンスであるし、
      ホストがキチンと属性蓄積できていた場合は、助けてあげるどころかパーティーのお荷物になってしまう。
      また、エスカトンジャッジメントの後に参加した場合は、
      そもそも弱点属性がいったいどちらなのかもわからない*1
      アルドミナは火属性も氷属性もある程度高い水準のダメージを両立でき、
      仮に龍活性で蓄積がまだ間に合っていなくても、滅龍弾を撃ち込めばダウンが間に合うかもしれない。
      タイムよりもクリアを優先したほうがよさそうならアルドミナを超える武器はないだろう。
  • その一方属性弾以外は悲惨なことになっており、
    • 装填できる物理弾は、通常弾がLV順に6/4/3発、貫通弾LV1が5発、散弾LV1が4発のみと非常に少なく、
      そもそもこの武器自体の攻撃力が低いのでサブウェポンにもならない。
      一応LV1通常弾は速射対応だが、それがどうしたと言われれば…
    • 状態異常弾は一切装填不可であり、拘束力にも乏しい。
      他に装填できるものは鬼人弾・硬化弾(と捕獲用麻酔弾)のみ。
    と、属性の力に特化したアルバトリオンの特色が色濃く現れた性能となっている。
    この銃を作れる程の実力を持つハンター諸氏なら言われなくてもわかっている事であろうが、
    この銃は属性弾速射を適切に扱うことを前提にした武器であり、
    全てのモンスターに有効な起用万能な武器では無いという事は理解した方が良い。
  • ライバルと言うと、同じく属性弾速射運用が可能な各属性の赤龍ライトになるだろう。
    前述の水ライトは反動小・リロード普通、その他の属性ライトは反動中・リロード普通ではあるが、
    スキルと覚醒能力によって7発装填が可能で、水以外は弾丸重化パーツも積める。
    また、攻撃力・防御力・スロットを自由にカスタマイズできるのも強みで、
    属性によって異なる種類の状態異常弾も装填可能である。
    こちらは先に述べたように各属性で反動小・リロード速いを実現できることに加えて、
    作製・強化さえすれば覚醒能力の厳選のような面倒な過程が必要無い。
    まあ素材集めの難易度が高いので覚醒武器とどっこいどっこいかもしれないが…
    • 覚醒水ライトの7発装填・反動小・リロード普通と、アルドミナの5発装填・反動小・リロード速いだと、
      持込分の60発を打ち切るのは僅かにアルドミナの方が早い。
      しかし攻撃力及び対応力の差は埋め難く、
      水冷弾をメインとした運用では依然水ライトが優位にあるといっていい。
      一方水以外の赤龍ライトとは回転率でかなり水を開けることができ、単純なDPS比較ではこちらが大きく勝る。
      覚醒能力や状態異常弾など、属性面以外ではアルドミナは完全に負けている為、
      どちらが優れているというよりは好みの問題だろう。
    • 雷に限って見ればストームスリンガーも手強い。
      根本的な運用が異なる武器なので、こちらも好みと言えるかもしれない。
      特定のモンスターの周回に関しては余程のことがないとストームスリンガーの方が早いが、
      あちらはゲージ及び自傷ダメージの管理も必須になるため、
      単純に雷属性の攻撃をしたいなら出番はあるだろう。
      また、PS4版以外は版権の関係からか、ストームスリンガー自体が存在しないため、
      その場合は必然的にアルドミナ一強の状態になる。
    • 速射に限定せずDPSで比較するなら、武器スキル会心撃を備えた皇金武器も強敵か。
      特に雷(名前の割に強いのは氷結弾)や屍套(滅龍弾)などは、
      速射のアドバンテージを加味しても非速射の皇金武器の壁が厚く、
      他の属性でも差は多少マシにはなるがアルドミナのDPSは劣っている。
      • 特に滅龍弾は、速射といっても反動特大で軽減不可なうえに2発しか連射できない。
        簡単に言ってしまえば
        「単発火力を1.5倍にしたが射撃間隔が大幅に伸びてしまってDPS的な伸びが鈍った」ということか。
        過去作品ならば連発数+1スキルのおかげで速射が非速射に差をつけることができたのだが、
        今作は連射数が固定のために滅龍弾に限らず速射を単発運用が上回ることが多々ある。
      とはいえ皇金武器は入手が運ゲーという弱点を抱えており、
      速射運用でない場合は弾もちが悪いという欠点もある。
      • 特に滅龍弾はこの弾倉火力の差が顕著に出る。
        なんせ調合込みで13発しか射撃できないため、
        射撃数が実質1.5倍あるアルドミナはキャンプへの補給回数を減らすことができる。
        TAなどで13発以内に仕留める作戦があるならいいのだが、
        普通の狩りの場合は皇金武器は運用自体に難がある。
      • 滅龍弾速射が明確に活躍できる場面としてはムフェト・シーヴァの2層目以降が挙げられる。
        実は滅龍弾速射の龍封力は速射の2発目でも補正が掛からず単発撃ちや1発目と同じなので
        龍封力に関しては純粋に蓄積量を2倍にできる。
        そしてムフェト・シーヴァは龍封力によってエネルギーを消耗させ、
        体力回復時の地脈エネルギーの消費量を増やす効果があり、
        エネルギー吸収のサイクル数を減らすことで討伐時間の短縮を図れる。
        13発撃ちきったら他の属性弾に切り替えられるのもアルドミナならではの強みだろう。
        龍封力強化スキルと耐龍の装衣で龍封力を強化できる(併用可能)ので是非とも合わせて装備したい。
        なお、2層目で龍封怯みを多く発生させてエネルギー吸収前の王の雫を閃光玉で阻止し、
        乗りでエネルギー吸収を遅らせて体力を多く削れば吸収1回で3層目に追い込むことも可能。
      アルドミナは弾もちが良く、サブ弾として別の属性弾を持ち込みしかも速射運用できるので、
      対応力や継戦能力の差を鑑みるとアルドミナが頭1つ抜けているといえる。
      攻め特化の皇金武器、バランス型のアルドミナと差別化できるだろう

余談

  • 英名にして、武器名「ドミナ」の由来である「Dominator*2」は「支配者」を意味する英単語で、
    「ドミナ」表記に近い英語である「Dominant*3」は「支配的」を意味する。
    基本属性5種類全てを自分の意志で行使できるアルバトリオンの力を、
    全属性弾速射という形で体現したこのライトボウガンに相応しいネーミングと言えよう。
  • ライトボウガンとしては貴重な、後方に弦を配置した設計のボウガンである。
    ヘビィボウガンでは初代のラピッドキャストから伝統的な構造ではあるのだが、ライトではほぼ皆無だった。
    数少ない事例として瓢弾などがあるが、構えた時に地面に水平な形になるものはこれが初。
    そう考えると色々と考察の余地もあると言えるだろう。ただの刺又・糸楊枝とは言わせない
    • MH3の独自要素として組立式の結果生まれたミドルボウガンというものがあったが、
      ヘビィボウガンのような見た目をしたライトボウガンというのは、
      偶然か意図してか、その中間に位置したミドルボウガンを彷彿とさせるものになっている*4

関連項目

モンスター/アルバトリオン - 素材元
武器/アルバ武器
武器/カオスウイング - MHXXまでは4属性弾をしゃがみ撃ちできたヘビィボウガン。
武器/阿武祖龍弩 - 4属性弾を速射可能なボウガンで、滅龍弾速射枠はLV1貫通弾が担当している。
武器/凶針【水禍】 - MHR:Sまでは4属性弾を速射可能なボウガンだった。


*1 いちおうキャンプから見える天候で判別はつくが、龍活性だと判別不可
*2 「ドミネーター」と発音する
*3 「ドミナント」と発音する
*4 ミドルボウガンの中にも後方弦の海造砲【遠撃】が存在し、のちに妃竜砲【遠撃】としてヘビィボウガンに生まれ変わっている