MHXの四大メインモンスターの一員である泡狐竜タマミツネの素材から作られる弓。
本体は和弓のような形状で折り畳み機構がないため背負っているとかなり大きく見える。また、矢筒もかなり長い。
タマミツネ武器に共通の華やかな色彩と合わせて人目を惹くような武器になっている。
本項では二つ名持ちモンスターである天眼タマミツネの武器も扱う。
目次
概要・性能 
MHX 
- 下位タマミツネ素材から生産できる水属性連射弓であり、LV1時点での性能は
- 攻撃力130、会心率0%
- 水属性10
- 連射2-拡散3-連射4(-連射4)
- 放散型曲射
- スロット1
- LV1強撃ビン、LV2属性強化ビン、接撃ビン、麻痺ビン、減気ビン
水属性弓では希少なスロット持ち(他には凶弓【小夜嵐】のみ)なのが強味。
またこの時点でも使えるビンの種類が比較的多く、強化することで更に種類が増える。
- 下位で比較対象になる水属性連射弓はハプルボッカの64式連装弓。
溜め段階によって矢のタイプが変わらず曲射が集中型という素直な扱いやすさと、
生産・強化のタイミングがツユノタマノヲより早めなのが利点だが、
総じて物理攻撃力、矢レベル、対応ビン、スロット数ではツユノタマノヲに一歩劣る。
- LV4が最終強化形であり武器名が「なぐるやの遠弓の真弦」に変わる。
けっして殴る矢の…ではない
その性能は- 最終形態水属性弓の中ではワースト二位タイの攻撃力180、会心率0%
- 龍頭琴【雨音】に次ぐ水属性30
- 連射3-拡散3-連射4(-連射5)
- 据え置きの放散型曲射とスロット1
- LV2強撃ビン、LV1&LV2属性強化ビン、接撃ビン、麻痺ビン、減気ビン
相手を見定めて担げば強力な武器となるだろう。
また弓では珍しく溜め3と4が同じタイプなので装填数UPを純粋な火力増強として用いることができる。
相手から距離を取った時間をそのまま火力に変換できるようになるので、より柔軟に立ち回れるようになる。
他の弓との差別化点として十分一考に値するだろう。- ただし属性寄りの武器であるためテオ弓のような物理重視の弓と比べると恩恵は少な目。
無理に発動させるよりも属性特化する方がメリットが大きい。
- 上位での比較対象はゲネル・セルタス素材による鞘翅弓ユニビートルだが、
あちらは攻撃力220(水属性弓2位)・水属性16(ワースト2位)という物理偏重タイプなので
どちらが有利かは相手と状況によって違ってくる。
なお、64式連装弓の最終形態であるスコルピオダートは攻撃力180・水属性21なので、
矢レベルやビンを考慮に入れても溜め3運用では此方に勝っている部分がない。
MHXX 
- G級に入ると究極強化を果たし、最終形をなぐるやの遠鏡真射弓へと銘を変える。
前作で振るわなかった分、伸びしろに期待したいところであるが…- 最終形態水属性弓の中ではワースト3位タイの攻撃力260、会心率0%
- 前作の最終形からほとんど伸びていない水属性32
- 連射3-拡散2-連射5-(連射5)
- 据え置きの放散型曲射とスロット1
- 使用可能ビンは変わらず
本作の属性弓で実戦的なものは属性値が低ければ約300、高ければ約280前後の攻撃力に収まっており、
性能の高い無属性連射弓と比較すると、期待値にして100近い差が生じている。
いくら属性持ちだとはいえ、下手をすれば限界突破したばかりの武器より低い攻撃力ではこの差を到底覆しようがない。
では属性特化の方向で見ると、そちらは龍頭琴の独壇場であり、ますます立つ瀬がない。
しかも、限界突破の段階で何故か溜め2が拡散LV2に弱体化するため、エリアル用としても使えない。- このように一見すると残念な性能ではあるが、実用性が無いかといえばそうでもない。
溜め3と溜め4が共に連射であるこの弓にとって、火力を補強する上で特に有用なのが装填数UP。
溜め4の威力は攻撃力294・溜め3連射5の弓と同等であり、ライバルのアサルトスコルピオを上回る。
さらにLV2強撃ビンの装填を加味すると、攻撃力が442相当となり、
LV1強撃ビンを装填した完全変態ガーンデヴァ(期待値445.5相当)に迫り、
更にモーション値の差を加味すると、ガーンデヴァの連射5換算の攻撃力は427.7相当となるので、
結論としては、なぐるやは水属性連射弓の中で攻撃力が最低でありながら、
実は最高の物理火力を出すことのできる弓だといえる。- ただし、これはあくまで計算上の話であり、
溜め4を主力にする弓と溜め3を主力にする弓では火力を単純比較できない点には注意。
より理論値に近付けたいならブレイヴスタイルの剛射・剛連射で溜め4を連発する必要がある。
また、同様に装填数UPで大幅に火力が上がるヘイルストームやジルヴォルトボウと違い、
はきゅんと同じく、装填数UPが無ければ実質使い物にならない弓であるという点にも注意。
そのはきゅんがブレイヴ属性特化溜め2ばらまき運用で土俵ごとひっくり返してきたからまるで立つ瀬がない。
だが本作ではお守りなしでも集中、連射矢強化、装填数UP、特定射撃強化といった構成が組めるので、
お守りに高いスキルポイントが付きやすい水属性強化やLV1強撃ビン追加などを、
お守りと武器スロで発動させることで更なる火力補強も可能である。
- ただし、これはあくまで計算上の話であり、
- ミツネ一式とともに前作からの弓のメインビジュアルであり、見た目は秀逸でありながら、
肝心のミツネシリーズは弓との相性がそこまで良くないのが悔やまれていたので、
本作から実装された防具合成がもっとも活きる武器といえるかもしれない。
天眼弓・露往霜来 
MHXX 
- 今作で追加された天眼タマミツネの素材から、天眼弓・露往霜来が製作できる。
こちらは究極強化を施すことであかねさし照破天射弓となる。その性能は- 遠鏡真射弓よりはるかに高い攻撃力330
- 遠鏡真射弓より高い属性値40
- 会心率0%
- 溜め3は重射5、装填数UPで解放される溜め4も重射5
- 曲射は集中型
- LV2強撃ビン、LV1&LV2属性強化ビン、接撃ビン、麻痺ビン、減気ビン
- 二つ名武器として逃れられないスロット0
- 凋落した通常種に比べると今作初登場にして唯一の水属性重射弓としての立ち位置を確保。
水属性の通るモンスターにはウラガンキンやグラビモス、アグナコトルといった、部位破壊によるアドバンテージが大きい相手が多く、そういった意味で相対的な立ち位置は非常に高い。
さらに溜め4も重射のため、装填数UPをつければ無属性重射弓と鎬を削るランクの出来栄えである。
曲射も集中型なので、ブレイヴスタイルでも味方に迷惑をかけにくい。
- 唯一の水属性重射弓という独自の立ち位置故にライバルとなりえる弓はあまりないが、
敢えて上げるとすれば無属性重射弓の闘王弓グラディエンテ、八大地獄巡り大鬼濤弓か。
闘王弓は装填数への適性がない代わりに攻撃力が20高く、強撃ビン両レベル装填可能。
溜め2・溜め3ともに重射5であるため、ブレイヴスタイルによる連続攻撃はため息が出るほど強力。
大鬼濤弓は溜め3が重射LV4になる代わりに溜め4は重射LV5のまま、攻撃力が10高く強撃ビン両レベル装填可能。
こちらは水属性で差別化を図りたいが、重射の属性との相性の悪さがやや足を引っ張る。
ヒット数は原種の連射5と比べ1/4なので、連射換算だと実質水10なので見かけの数値ほど高いわけではない。
最大の差別化ポイントは曲射タイプだろうか、
上記ライバルはいずれも曲射タイプが爆裂型の為、マルチプレイでブレイヴスタイルを運用し辛い欠点があるが、此方は集中型なので味方を吹き飛ばしてしまう心配はない。- 曲射、剛溜めは高ヒット数なので高い属性値はこちらで活かすことが可能。剛射封印、属性特化…はネタ構成かもしれないが、
ギルドスタイルで普段は重射、距離が開いた時には曲射を使う戦法であれば、重射の強みも属性値の強みもそこそこ活かせる。
上記のモンスターは突進でデタラメに距離が離れ、近づく前に再度突進…も多いため、活用機会は割と多い。
もっとも、移動時間を攻撃に回せる、属性値で補えるとはいえ、曲射一射辺りのダメージが重射より低い=強撃ビンを曲射で撃つほど総合火力は落ちる。
幸いギルドスタイルなら狩技枠に余裕があるため、曲射の時は強撃ビンを外し、二つ名武器補正で回転率の上がっている臨戦で、重射前に即付け直す手もある。
- 曲射、剛溜めは高ヒット数なので高い属性値はこちらで活かすことが可能。剛射封印、属性特化…はネタ構成かもしれないが、
- デザインは通常種同様シンプルな和弓といった感じであり、
似たような見た目の弓が残念性能なため
オシャレしたいハンターなら和弓のような見た目で優秀な性能をもつ通常種弓かこちらを担ぐことも多いかもしれない。
まぁ、こちらは重射弓故に現実とは程遠い独特な立ち回りを強いられるのだが。
ぶっちゃけ複数本の矢を同時に放ったり、そのままの勢いでどこまでも貫通する矢を放つよりは、
着弾点でちゃんと止まる矢を一本だけ放つ方が現実的な気がしなくもない。
余談 
- 武器名の「ツユノタマノヲ」は武田勝頼の夫人*1の辞世の句
「黒髪の 乱れたる世ぞ 果てしなき 思いに消ゆる 露の玉の緒」
(黒髪が乱れるように世も乱れきっていて、いま主人を思う私の心も、露のように流れ落ちて消えようとしています。)
から来ていると思われる。
彼女は14才で武田勝頼に嫁ぎ、実家と婚家の関係が悪化した後も夫に尽くし、19才の若さで夫に殉じて自害した。
武器説明の「愛しき者を支え続けた姫」は彼女の人生を評したものであろう。
- 最終強化形の名前にある「なぐるやの」(投ぐる矢の)は「遠ざかる」にかかる枕詞。
「矢」と「弓」にひっかけた表現にもなっている。
しかしこの弓は連射弓なのであまり敵から遠ざかってはいけない。
近接で殴ればいい?え?「なぐる」の意味が違う?