本項では二つ名持ちモンスターである天眼タマミツネの武器も扱う。
目次
概要 
- 四天王の一角、泡狐竜タマミツネの素材で作られたヘビィボウガン。
- タマミツネのコンセプトが生かされた、凡そ武器と思えない優雅なデザインとなっている。
シールドを取り付けると側面に車輪が付くことから、恐らく牛車がモチーフ。
見た目の優雅さとは裏腹に貫通弾の運用に向く実用的な一丁である。
性能 
MHX 
- 生産時からリロード「やや速い」と反動「やや小」、さらに1スロットを持つ超優等生。
しかも貫通弾の装填数が全て4発と多く、なんの補助も無しにガンガン貫通弾を撃っていける。
ロクにスキルを揃えられない下位から上位中盤にかけて、非常に頼りになる貫通銃。
勿論、水冷弾の扱いに長けており、当然のごとくLV1水冷弾は最初からしゃがめる。
ただし通常弾はからっきしで、LV3通常弾は非対応。LV2通常弾も5発からほとんど成長しない。
- 最終強化は「あしひきの山砲の御車」。
攻撃力は220と十分な水準に上がり、貫通弾は6/6/5発と最高クラス。
更にしゃがみ撃ちはLV1水冷弾とLV2水冷弾の両方に対応する。
そして武器内蔵弾には両レベルの貫通水冷弾を備えているため、水弱点の大型モンスターにはとことん強い。
ディノバルドやウラガンキン、アグナコトルなどはまさにキラー的存在である。- LV1貫通水冷弾をしゃがみ撃ちできる潜砲ハープールもライバルになりうるが、
あちらは通常弾メインの銃なので差別化は容易。
ただし通常弾ボウガンの継戦能力を考えると大連続狩猟などはハープールが一歩リードするか。
- LV1貫通水冷弾をしゃがみ撃ちできる潜砲ハープールもライバルになりうるが、
- 水冷弾を抜いても、単純な立ち貫通銃としては最高峰の性能。
他には電竜砲【進撃】や白骸の罪砲、燼滅砲エクリクスなどがあるが、
いずれも反動軽減や装填速度の補正が必要になる。
一方でこの武器はそれらの調整をする必要がなく、*1好きなように火力を盛ることができる。
立ち貫通銃としてのライバルは暁砲【瑞風】であろう。
あちらはLV1/LV2貫通弾の火力に於いて分があるので、LV3(及び水冷弾)の通じる相手か否かで選択すると良い。
- 状態異常弾は減気弾が各レベル4/2発装填となっているだけで、他はすべて使用不可。
LV1減気弾に関しては無反動で扱える上店売りなので、使い勝手が良いのは覚えておいて損は無いだろう。
- パーティプレイではしゃがみ撃ちのチャンスが増えるため、
貫通弾をしゃがめない分ラッシュ力では他の銃に譲るだろう。
この武器を活用するなら、前述した通り水弱点の相手に用いたい。
今作では近年の作品の「ライトは属性、ヘビィは物理」といった差別化は曖昧になっているので、
属性特化して水冷弾を撃ちこむ運用でも十分に力を発揮できる。
その場合は特定射撃強化の発動をオススメ。
5スロスキルでLV2水冷弾や貫通水冷弾の威力を1.2倍にまで引き上げるため、かなりお得。
例えばイャンガルルガの背中を、高威力の貫通水冷弾でぶち抜くといった芸当もできる。
また属性攻撃強化の仕様変更によりW属性が復活しているので、特化するならこれらも併せて発動したい。
MHXX 
- 今作での究極強化はあしひきの山水撞車砲となる。
スロットが2つに増えた以外はほぼ順当なスケールアップ強化になっており、
貫通弾の装填数は7/7/6と非常に多い部類。
リロードと反動の優秀さもあって、立ち貫通運用でのストレスフリーぶりでは他の追随を許さない。
無論水冷ヘビィとしてはほぼ最強格に君臨しており、グラビモス絶対殺す砲として名を馳せる。
属性特化構成はリオレウス希少種などにも有効であるため、今作でも割と需要がある方。
- 貫通ヘビィとしては、火力よりは安定感と快適性に特化した銃と言える。
防具を選ばないので攻略中の繋ぎ銃としてもかなり有用。
立ち貫通運用としては装填速度に優れ貫通弾の装填数が多いビヤラースヴァリアや、
あしひきと同等の装填速度と反動を持つバスターランシエルダなどが新たなライバルとして現れたが、
前者は反動軽減が必須、後者は装填数に難があり、
スキル自由度の高さを活かせばこれらに見劣りしない。- ただし、これら2丁は貫通しゃがみが可能なためチャンス時の火力に優れる。
差別化を考えると、しゃがむチャンスが少ないモンスターに対して担ぐとより活躍が見込めるだろう。
- ただし、これら2丁は貫通しゃがみが可能なためチャンス時の火力に優れる。
- 同作で人気のブレイヴスタイルは物理弾のしゃがみ撃ちが基本の為に、
それとの相性は良いとは言えない…わけではなく、イナシとパワーランだけでも十分に優秀である。
ヘビィは狩技がイマイチめなので、狩技が1枠しかないことがさほどデメリットにならないのも追い風。
- 水冷メインの貫通サブ運用は不動大名砲がライバルとして挙げられる。
優れた貫通弾の装填数と、LV2貫通弾・LV1水冷弾しゃがみを持ち、スロット3まで備える。
と言ってもあちらは反動「中」で、期待値も貫通弾の装填数もあしひきがやや上であり、
水冷弾運用でもこちらに大きく分があるため、競合するかと言われると微妙なラインである。
天眼重砲・秋風冽冽 
MHXX 
- こちらはMHXXで初登場した二つ名個体、天眼タマミツネの素材を用いたヘビィボウガン。
- 究極強化「ちはやふる神山入輿砲」の性能は、
- 攻撃力320、会心なし
- リロード・反動・ブレは通常種と変わらず
- しゃがみ撃ちはLv1貫通水冷弾とLv3貫通弾に対応
- 貫通弾の装填数は7/7/7
- 二つ名武器共通の狩技ブースト
- 物理弾しゃがみ撃ちが重視される今作において、Lv3貫通弾をしゃがめるのは嬉しい特徴。
反面、水属性特化としてはLv1水冷弾とLv1貫通水冷弾(40発)しか対応していないため非常に息切れしやすい。
貫通弾を主軸として運用し、水冷弾はオマケとして扱うのがいいだろう。
余談 
- 名前の由来は、戦国時代の大名北条氏政の辞世の句、
「雨雲の おほえる月も 胸の霧も はらいにけりな 秋の夕風」
(月をおおう雨雲も私の胸の中にかかる霧も秋の夕風がはらってしまったことだなあ)
の一節によると思われる。- 氏政を輩出した関東北条氏は、戦国大名の先駆けともいえる北条早雲に発する有名な大名家であり、
説明文の「栄光ある一族の士」というのもこれに由来しているのだろう。
- 氏政を輩出した関東北条氏は、戦国大名の先駆けともいえる北条早雲に発する有名な大名家であり、
- 最終強化に現れる「あしひきの」は「山」にかかる枕詞である。
- 他のミツネ武器は枕詞にかかる単語は何かしら武器に関係あるものが使われているが、
前述した見た目の通りこの武器に山らしさはない。
山砲という大砲に似てるので恐らくこっちから取られたのだろう。
- 一方、「あしひきの」の意味はというと、実は説がいろいろあってよく分かっていない。
そのいろいろある説の中に
「山を行き来するのに、足を引きずって歩くこと」
から来ているというものがある。
移動速度が遅いヘビィボウガンとこじ付けることもできなくもない。
まぁヘビィは引きずるというかころころ転がって移動するもの…だったが、
最近は武器を構えたまま平然と突っ走る姿も見られるようになった。
- 他のミツネ武器は枕詞にかかる単語は何かしら武器に関係あるものが使われているが、
- 他方、二つ名武器の枕詞「ちはやふる」については
百人一首を題材とした少女漫画のおかげで
この単語の一般的な知名度の高さには目を見張る物がある。
文字表記では「ちやはふる」(千早振る)となるが、音読すると「ちはやぶる」となる。
意味としては「激しい」「凛々しい」「雄々しい」「荒々しい」など様々な詳解があるが
全体としてのニュアンスは、おおよそ共通している。 - 元の唄は小倉百人一首より、在原業平の一首であろう。
「ちはやふる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」
(雄々しき神々の永き歴史の中でも聞いた事が無い。竜田川が唐紅(紅葉の葉)で染まろうとは…)- 武器名の枕詞も、やはり「神」に掛かり『荒ぶる神の山へ入る輿(お御輿)』と言う意味となる。
- 「足を引き摺り大山を歩く」とか「雄々しき神の山へ入る」とか
どこぞの山神に纏わる逸話が絡むのかとも思いそうだが、
無論、まったく何の関係も無い。
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