狩猟笛の使用者について
- このように、狩猟笛は全武器の中でも特に異色とも呼べるような特徴的な武器なのだが、
その異色さゆえか、全武器の中でもワーストクラスに使用者が少ない武器となってしまっている。
特にポータブルシリーズなど、ソロプレイがメインになることが多く真価を発揮しにくい場合はより顕著。
狩猟笛の使用回数が100を超えているようなハンターはかなりレア
(しかもその数少ないハンターの大半は『いろんな武器を満遍なく使う』という人だったりする)、
ましてや狩猟笛の使用回数が突出しているハンターとなると、もはや紅玉や天鱗を超える貴重さである。- 実際、有志がMH3G発売後からおよそ3ヶ月の期間をかけて
以下のような条件ですれちがい通信により東京近郊の集計を行った。- HR上限解放者のみで使用武器の集計
- カウント条件:HR8以上
人数:すれちがい回数768に対し117人
範囲:千葉~東京
多い武器は10000以上のスコアを記録し少ない武器でも1600~3000程度という中、
笛だけが336でその次の武器にクアドラプルスコアで負けるという結果に終わった。
MH3GはHD発売まで音色効果を一層活かせるPTで戦う機会が少なかったため、
それも影響してはいただろうが……。
- 実際、有志がMH3G発売後からおよそ3ヶ月の期間をかけて
- PTプレイが基本になるMHFにおいても使用者自体は多くない。
フォワード.5時点での各武器種の秘伝書取得者数は全武器種中、下から3番目である。
またこれは上述したMHF-G移行前の話であり、現在は更に減っている可能性がある。
PS4版テストでも使用率最下位という事実がインタビューにて明らかにされ、
今後何かしらのテコ入れを検討していくとのこと。
- MHWのβテスト実施時に使用武器のアンケートが行われたが怒涛の3連続最下位であった。
- ちなみに製品版のMHWではフィールドにいる古代竜人から各武器の使用率が聞けるのだが、
やはりこちらでも相変わらずの最下位となっている。 - 攻撃力アップ大の旋律を持つ笛は適切に立ち回れば4人PTにおいての総合火力が非常に高くなるため、
「PT全体の火力を最高にできる武器を使いたい」という人にはオススメなのだが…(特に救難の有るMHW)
やはり強さが見た目に分かり辛いのと、大多数の狩人にとって馴染みの無い武器種という点が大きいのだろう。
- ちなみに製品版のMHWではフィールドにいる古代竜人から各武器の使用率が聞けるのだが、
- MHRise体験版では状況が一変。ソロタイムアタック界隈で最前線を走るのが太刀、次いで狩猟笛という異常事態となる。
アクションの大幅な刷新によりとっつきやすくなった上、簡単に出せるアクションが非常に強力だったのが主な要因である。
演奏アクションで発動する衝撃波は肉質無視の特性を持つうえに火力がかなり高く、その上に長い無敵時間が付属。
このため演奏や三音演奏を多めに使用するだけでタマミツネから何度もダウンを奪える圧倒的な強さを誇った。
攻防共に隙のない優遇っぷりと、操作が簡単になったという話題は速やかに広がり、
野良に潜ると誰かは笛を使っているという光景にまでなった。
体験版のオンラインマルチ期間が終了した後に公式Twitterで使用率ランキングTOP3が発表されたのだが、
太刀、大剣についで3位にランクインするほどの、想定外の人気っぷりだった模様。
いくら大幅にテコ入れしたとはいえ、ここまでの効果は見込んでいなかったようだ。
もう劣化型ハンマーとは呼ばせない、というかこのままじゃハンマーの方の立場が危うい
ここまでは大変喜ばしい事ではあったのだが、体験版終了後にIGNが公開したイソネミクニの先行狩猟映像では
推定される攻撃力に対して衝撃波ダメージがかなり低くなっており、カリピストを震撼させることになる。
時期からして体験版よりも製品版に近いバージョンとみられ、どうやら体験版が完全に調整不足だっただけのようだ。
製品版ではIGNの映像と同様に肉質無視の衝撃波ダメージがおおよそ半減、その他モーションも弱体化していることが判明。
「Riseの笛は雑に強い」という一時期出回った情報だけを鵜呑みにして
Rise製品版を迎えた不幸なハンターが現れないことを願おう。- 体験版ほどの猛威は無くなったとはいえ製品版でもそれほど酷い落ち込みは無かった様で、
2021年8月にモンハン部で発表された武器使用者数ランキング*1では14種類中9位、
使用者数は全体の10.6%に位置している。
ただしこのデータは全武器の使用率合計が202.7%という謎のデータであった
決して高い順位ではないものの、悲惨極まりなかった過去と比較すると大躍進と言える。- 一方、MHR:Sにおける使用率は14種類中12位、使用率は3.6%と一気に落ち込んでしまった。*2
- ちなみにこのデータはMHR:SのみのデータなのかRiseからの合計なのか明言されていない。
もしも後者であった場合はRise時代の使用率を考えるとMHR:Sにおける使用率は…
- 体験版ほどの猛威は無くなったとはいえ製品版でもそれほど酷い落ち込みは無かった様で、
- このように、メイン武器として使っている人がほとんどいないという点だけ見ると残念な武器種であるが、
一度触って使い慣れてしまえば他の武器種とは異なる楽しさがあるのもまた事実である。
倉庫の奥底に狩猟笛が埋まっていたり、狩猟笛が気になって生産したものがあったりしたら、
ぜひとも手にとって狩猟してほしい。
きっと何か新しい発見があるだろう。
敵を楽して狩れないが、敵を楽しく狩れる武器。それが狩猟笛である。
演奏しようぜ!
余談
- マエストロ(Maestro)とはイタリア・スペインにおける芸術家・専門家、
中でも(西洋クラシック音楽やオペラの)指揮者、音楽監督、作曲家など
音楽に携わる職人に対して使われる称号・敬称。
つまり武具屋・加工屋も見方によってはマエストロである。
- 狩猟笛を専門に扱うハンターからは「かりかりぴー」*3と妙に
幼稚ファンシーな呼ばれ方をされる。
「カリピスト」という独特の名称もこの呼ばれ方に由来する。
- 「兵器・軍装の一種としての楽器」は非常に古くから存在する。かつて戦場に響いた信号ラッパがその代表。
これは怒号と悲鳴と轟音が飛び交う場所で吹き鳴らし、兵士たちに命令を伝えることが最たる役目であった。
上述のように歴史は非常に古く、軍用ラッパは古代エジプトでは既に使われていた事が記録されており、
ツタンカーメンの副葬品にも軍用ラッパが存在し、現存品では最古クラスのラッパとされている。
CMやアニメなどで聞き馴染みがあろう「The British Grenadiers」などのように、兵士の行進曲もその範疇。
現在は無線が普及したため実戦では廃れたが、その系譜は今でも起床ラッパや軍楽隊などに受け継がれている。- ちなみに、モンハンでもお馴染みのバグパイプも同様の役割で戦場で使われていた。
こちらは1745年ジャコバイト蜂起の後の裁判にて「バグパイプなしで戦闘はなされなかった」とされ、
なんとバグパイプを武器とする判決が下された。この判決は1996年に覆されたが、
実に250年もの間、法的にバグパイプは武器であった事になる。
最古参の狩猟笛のモチーフにバグパイプが選ばれたのも、ある意味必然だろうか。
- とはいえ流石に狩猟笛のような「武器になることを前提とした楽器」は、恐らく存在しなかったと思われる。
そもそも敵の接近を許した場合などの緊急時でさえ、楽器で殴るより腰の刀剣で斬り付ける方がマシであろう。
何より楽器は同じサイズの武器より構造物として複雑で、その分脆く軽くなるので鈍器には向いていない。
そう考えると、高い破壊力と演奏を両立させる狩猟笛は、現実では困難なオーバーテクノロジーと言える。
尤もこれは、優れた技術力と言うよりもそれを成り立たせてしまう素材の強靱さのほうが大きいと思われるが。
楽器はとてもデリケートな代物であるのにもかかわらず、
「武器にしよう」と考えた古代人(≒ゲーム開発者)の想像力とそれを実現してしまう技術力に舌をまくしかない。
- また、暗殺者の武器や密偵の護身具などの「日用品に偽装した隠し武器(暗器)」としては、
楽師に変装する際の道具として「打撃武器として使える鉄でできた笛」などが存在している。
「鉄扇」や「喧嘩煙管(けんかきせる。喫煙道具のキセルを鋼鉄製にしたもの)」などのような
日用品に偽装系統の隠し武器と言える。
この場合は「楽器に偽装することで、武器としてバレるのを防ぐ」ものであり、
一応は笛として使えたものもあるが、基本的には外見のみで打撃武器としてしか使えないものもあった。
また、もはや楽器とは言えないかもしれないが、「吹き矢になった笛」や
「槍の穂先や短刀を仕込んだ尺八型の鞘」といった楽器型の暗殺道具もある。
- ちなみに、モンハンでもお馴染みのバグパイプも同様の役割で戦場で使われていた。
- 一応、エレキギターやエレキベースなどはそこそこ重量があり、
(有用性はともかく、)振り回せば武器として使えない事もないだろう。
実際に、ロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ」のギタリストであったキース・リチャーズが、
ギターを振り回してステージに上がってきたファンを追い返す映像が残されている。
他の例としては、音撃震の項でも触れた某特撮ヒーローシリーズの一作に登場する師弟は、
エレキギターの先端に刃物を取り付けたような武器を振るって戦う。
打撃属性ではないし肝心の「笛」は銃になっている。
尤も武器の共通点のみならず、「人里を離れた自然の中で己を鍛え抜いた戦士達が巨大な物の怪を人知れず倒す」
という物語にモンハンらしさを見出したハンター諸氏もいるだろう。
ちなみに初代MHの方が一年先に世に出ている。
勿論、現実で楽器を振り回して人や物に危害を加えれば、犯罪行為になる恐れもあるので注意する事。
- 現実世界ではまずあり得ない「武器になる楽器」だが、ファンタジーではちょくちょく目にする設定であろう。
が、狩猟笛にはそれらと比べた場合明らかに異質な特性があり、何かというとムチャクチャデカイことである。
例えば他作品での楽器武器は精々バイオリンサイズなのに、
モンハンでは同じ弦楽器でもいきなりコントラバスになってしまう。
また、音や演奏で戦わず鈍器として直接ぶん殴る武器として設計されていたのも、比較的珍しい特徴と言えようか。
尤もMHX以降の作品では、音波による攻撃も増えてきているが。- 「特大サイズの楽器を背負って戦う戦士」と言うと、『ハーメルンのバイオリン弾き』という作品に
似たようなキャラがいるが、この辺りが発想の元になっているのかもしれない。
ちなみにこの漫画、楽器を鈍器として使うのみならず楽器からミサイルやビームまで放ったりする。
- 「特大サイズの楽器を背負って戦う戦士」と言うと、『ハーメルンのバイオリン弾き』という作品に
- 文字通り「笛」であるため、どんな外観をしていても気鳴楽器である。
どうみても太鼓な武器やどこからどう見てもギターな武器や巨大なハンドベル、はたまたどう見てもハープな武器だって
内部の空洞に向けて吹き付けられた気流で生じた振動を利用して音を出す立派な気鳴楽器である。- ゲーム的な事情から言ってしまえば、本当に「笛」に限定してしまうと
武器デザインの幅が狭くなりすぎるためであろう。それを考慮してもおかしいのがちょくちょくいるが…
- しかしMHW:Iでポーズセット「武器構え」が実装されたことで驚きの事実が判明。
有料DLCで追加された2種の武器構えはギターや竪琴の弦を爪弾くアクションなのだが、
弦のある狩猟笛を装備しているとなんとしっかりと音が鳴る。
この事実はデザインがどうあれ完全にハンターの息だけで演奏していると考えていた者達に衝撃を与えた。
ただし、このポーズセットでは演奏時に聞ける効果音の一部しか出てこない為、
笛らしく息を吹き込むことも完全な演奏のために必要なのかもしれない。
これらは言わば気鳴楽器と弦楽器のハイブリッド方式の狩猟笛と言えそうである。
エレキベースの形をした王牙琴【鳴雷】、ハープの形をしたリルン=グレイシアやテスカ・デル・ムシカ、
東方風の極楽浄土―華厳―やシャミセンなどが武器構えにより演奏可能である。
- ゲーム的な事情から言ってしまえば、本当に「笛」に限定してしまうと
- なお笛は、現在では「気流によって音を出す器具」を表す言葉なので、必ずしも楽器である必要はない。
車のクラクション(klaxon)を警笛と、ヤカンの注ぎ口の蓋にある作りをケトル笛*5と呼ぶのがその例だろう。
スプーンやフライパンを笛として扱うのは流石におかしいが。
- 演奏の音色の種類は様々で、楽器の見た目に即した音色、英雄の証が流れるものや、
さらには飛竜やネコの鳴き声が流れる物もある。
そのため、性能良し悪しよりも音色に惹かれて愛用するハンターも多く、
それぞれの笛にそれぞれファンがいる。
- 近年の作品ではモンスター固有BGMやフィールド汎用BGM、メインテーマなどを奏でる笛が増えてきている。
昔はオルゴールが英雄の証を奏でる程度であったが、
MH4で氷海の汎用BGMを奏でる笛が登場。
MHW:Iでは過去作メインモンスター達の笛がそれぞれの戦闘BGMの一節を流すようになったり、
アイスボーンのメインテーマを流すようになったりと一気にBGMモチーフのサウンドが増加。
MHRiseやMHR:Sでも引き続き、多くの笛がそれぞれの戦闘BGMやフィールド汎用BGMの一節を奏でている。
このような流れを見るに、今後もBGMモチーフの演奏音は増えていくことが予想される。
- 初登場のMH2からMHXまで一貫して公式HPでの紹介では女性ハンターが担ぐ姿で紹介されていた。
MHXXの狩猟笛紹介ページにおいて初めて男性ハンターが担ぐようになった。
- イベント『10周年記念 モンスターハンター展』に展示された資料によると、
開発初期における名称は「ビッグフルート」であったようだ。
この時点から、「リーチが長いハンマー」、「演奏で自他の強化ができる」、
「外見が独特」などの要素は確立されていたことが分かる。
また『復刻 ハンター大全』の掲載の「クリエイター座談会」の記事によると、
ファンタジー作品における魔法使い系統の武器として発案されたのだが、
「モンハンの世界で魔法は駄目」ということで楽器となったようだ。
MH4Gにて魔術書が登場し、MHWでは遂に本物の魔法が使えるように。ただしコラボの一環として。
確かに長い笛を振り回しながら音を奏でる様子は、
魔法使いが杖を振りながら呪文を唱えているようにも見える。
只その特性から発案当時のプロデューサー田中剛から、「魔法じみていてモンハンらしくない」
として上記とは逆に反対の意見を出していたようだ。魔法の杖な笛はある意味極地であろう。
- 海外版での名称は「ハンティング・ホーン(Hunting Horn)」。
(Horn)は金管楽器一般を指す英語で、「ホルン」と読むこともある。*6
日本版でも狩猟笛登場初期は紹介等で「別名はハンティングホルン」とされることがあった。
- 公式HPでの紹介や笛なのに武器といった突飛さから、
「パーティー専用」「ソロだと劣化ハンマー」と勘違いしている人が多い武器であるが、
実際の所、ハンマーとは全く毛色の異なる武器であり、
相手によってはハンマーを上回るDPSをたたき出せる武器でもある。
特に心眼効果のおかげで、頭の肉質が堅いモンスターでもスタンが取りやすいのはハンマーにはない長所。
またハンマーよりも打点が高く、頭が高い位置にあってもフォロー可能。
近年はオトモシステムの追加により、ソロでも彼らを旋律で強化し、共に戦えるようになったことも良い環境変化。
- 吹き専の話題にもつながるが、一部で「初心者でも演奏さえすればパーティに貢献できる」と紹介されている。
笛をよく使うプレイヤーからは怒りの声が上がるが、これはある意味事実である。
(現時点で)攻撃参加を十全にできない場合、
笛でバフをまくというのは今できるパーティへの最低限の貢献の仕方としては間違いではないからである。
仲間内で了解があるのならこのような形で貢献するのも悪くないであろう。
突進などの誘発には気を付けたいものではあるが。
ただし、あまたのプレイヤーが接続するオンラインでその程度しかパーティに貢献できないプレイヤーの参加を
認めるか否かというのは全くの別問題であり、
「それしかできないプレイヤーは要らず、初めから攻撃がしっかりできるプレイヤーを入れる」というのが自然であろう。
「間違い」ではなくとも決して「正解」でもないのだ。- また、上記のような紹介文句により吹き専が増えることで「笛はとりあえず全員追い出す」という論調も生まれたため、
狩猟笛の愛好者からも強い苦言が上がっていた。- なお上記の「今できる方法を模索するか、そもそもうまく立ち回れるようにプレイヤースキルを磨くか」というのは
補助・生存スキルに関しても見られる論点である。
- なお上記の「今できる方法を模索するか、そもそもうまく立ち回れるようにプレイヤースキルを磨くか」というのは
- また、上記のような紹介文句により吹き専が増えることで「笛はとりあえず全員追い出す」という論調も生まれたため、
- ちなみに、「ハンターからの人気が低い」ことと関係しているかは不明だが、
漫画・ノベルなどのメディア展開ではブッチギリで影が薄い武器種である。
初代から登場している武器の大剣・片手剣・ハンマー・ランス・ボウガンは言わずもがな、
太刀使いや双剣使い、ガンランス使いもそれなりにいるし、
スラッシュアックスなど最新鋭武器は「発売直後のノベライズ」で主人公武器に抜擢されることもザラである。
しかし「カリピストのキャラクター」となると、これが非常に少ない。
名前ありキャラだと辛うじてオラージュのゴードンや「EPISODE novel3」のイオンがいるが、
後は「閃光の狩人」漫画版冒頭でモブ狩猟笛使いがチラッといたぐらい。
ノベル版第六弾のユゥミは途中で手放してしまった。
- ゲーム内描写においても、この武器種を装備したNPCはOPムービーの彼くらい。
MHWorldで主人公とバディを組む編纂者(受付嬢)は新大陸生態白書において
オリジナルデザインの狩猟笛を抱えたイラストが公開されているが、
ゲーム内では彼女は狩猟笛どころかいかなる武器を装備することもなく、
他の調査団メンバーにも笛装備の者は見受けられない。
多くの里人が武器を取り戦うMHRiseでも狩猟笛使いは未登場どころか、
加工屋に賑やかしで置いてあるオブジェクトも存在しない始末。
MHR:Sの盟勇クエストでも、狩猟笛を選択できる盟勇はおれど、
発売時点では得意武器が狩猟笛のキャラクターはいない。
これらを見るに、世界観的にも狩猟笛使いは希少な存在のようだ。- 理由としては、やはり「演奏を聞いてパワーアップ」という狩猟笛の特性が
ゲームとしては良くてもストーリーとして描くのが困難であるためだろうか。
狩猟笛はファンタジー系ゲームなら「補助魔法使い」「回復魔法使い」に相当するが、想像してみるといい。
「敵の強大な一撃がパーティーに直撃しようというまさにその瞬間、
補助魔法使いの放った防御魔法が間に合い、全滅を免れる」
「奮闘虚しく仲間が命尽きようという状況に陥ったが、回復魔法使いの必死の魔法で命を繋ぎ止める」
「モンスターと戦う前にカリピストが音楽を一曲奏でてテンション上げる」
……比較すると、何というかかなりアレである。
リンクが見えたあなたは手遅れです
というか狩り本番前ならそれでもいいが、モンスターとの激闘中でも音楽の方を優先というのは、
普通に「真面目にやれ!」と怒鳴られそうな描写である。
見せ場を作ろうとすると描写上不自然な点が出てしまうのが外部出演に恵まれない理由であろうか?- とか言ってたら、MHXのオープニングムービーにてディノバルドに挑みかかって
その実力差に絶望した新米ハンター達を、熟練のニャンターが鬼人笛を吹いて鼓舞し、
起死回生の反撃を後押しする……というシーンが描写された。
MHXのコンセプト上仕方無いとは言え、これが狩猟笛だったら…と思った貴方は間違っていない。
シチュエーション的には狩猟笛にもピッタリなので、
今後のメディア展開などを含め狩猟笛にこの役が回ってくるのを待とう。
- 前述の通り、MHRise本編に狩猟笛使いは登場しないが、
有料DLCボイス「きゃぴ★オラァ」のイメージキャラクター「ラパーチェ」が飛甲虫派生の狩猟笛を装備しており、
MHR:Sへの登場が事前にアナウンスされた*7。
- MHR:Sでは新たに本作に登場するNPCとともに狩猟に赴ける盟勇クエストが実装され、
当該クエスト群において、ヒノエ、ミノト、ウツシの武器として狩猟笛を選択できる。
盟勇の攻撃力はプレイヤーと比べて控えめな反面、旋律はプレイヤーが使用した場合と同じ効果を発揮するため、
武器の選択肢として狩猟笛の人気は高い。
ちなみに前述のラパーチェは登場こそしているものの、盟勇として一緒に狩りに行くことはできない。とても残念。
- MHSTのアユリアが意外なことに狩猟笛使いであり、MHST2でも引き続き狩猟笛を用いている。
- とか言ってたら、MHXのオープニングムービーにてディノバルドに挑みかかって
- 理由としては、やはり「演奏を聞いてパワーアップ」という狩猟笛の特性が
- ディレクターの一瀬泰範氏の愛用武器であることが知られている。
- 余談中の余談だが、狩猟笛の抜刀姿勢は、建設用木材を運搬する船大工の親方の弟子や街工房の親方に流用されている。
MH2で狩猟笛が登場したからこそ追加された生活モーションといえよう。いざとなれば資材をぶん回すつもりなのだろうか…。
- MHWまでの作品において、ギルドカードでの狩猟笛の棒グラフは橙色で表示される。
橙色の音色は強力な旋律の元になるため狩猟笛使いにとって特別なものであり、
意識された配色なのかもしれない。まぁMHP2G以前には橙色の音符はないのでたぶん偶然だろう。
MHRiseでは橙音色の消滅に伴ってか色が変わり、薄い黄色になった。
関連項目
武器/狩猟笛一覧
武器/狩猟笛/派生作品
アクション/演奏
アクション/叩きつけ
アクション/柄攻撃
アクション/連音攻撃
システム/重音色
システム/自分強化
システム/全旋律効果延長
システム/旋律
アイテム/狩猟笛の楽譜
モンハン用語/カリピスト - 狩猟笛を好んで使用するハンター達の総称。
防具/ガララシリーズ - オトモ装備にて、打撃武器として扱われるプーンギは笛の一種。
スキル/笛
武器種リンク(派生作品) | ||
---|---|---|
切断武器 | 大剣/片手剣/ランス/スラッシュアックス(F)/操虫棍 太刀/双剣/ガンランス/チャージアックス/アクセルアックス | マグネットスパイク |
打撃武器 | ハンマー/狩猟笛/穿龍棍 | |
遠距離武器 | ライトボウガン/ヘビィボウガン/弓 |