武器/番傘

Last-modified: 2024-10-16 (水) 02:09:20

剣であり、傘でもある。奇跡の
出会い究極の利便性を生み
出した奇天烈な大剣。
(番傘【秋雨】/【斬雨】)

番傘【秋雨】の最終進化版。
利便性の追求の果てに生まれた
奇妙奇天烈な大剣。
(番傘【斬雨】、MHX(X)より)

MHP3、MHX(X)に登場する大剣。名前の通り傘の形をしている。
どう見ても傘であり刃の類はどこにも付いていないが、立派な切断武器。
MHRiseで登場した類似武器の忍傘についても本項目で扱う。

目次

番傘

MHP3

  • 番傘【秋雨】はドリンクチケットx3、ユクモの木x5、硬化薬x5、火竜の鱗x3と7350zで生産できる。
    貴重なドリンクチケットを使う割に攻撃力は130で斬れ味は黄色までと
    同じレア度3の武器の中でも弱い部類だが、スロットは3つ空いている。
  • が、一番の特徴はそこではなく、溜め攻撃で2段階目以上まで溜めると傘が開くところである。
    そしてこのギミックで傘が開いた状態になると閉じて縮んでいたユクモ温泉の紋様が伸びて展開し、
    少し異なった柄の紋様が描かれる。
    また、ここにはおそらくあちら側の文字で4字の言葉*1が書かれているようにも見える。
    典型的なネタ武器&ギミック武器である。
  • 上位になると番傘【斬雨】へ強化可能になる。
    ドリンクチケットを使わないのはありがたいが、代わりに火竜の骨髄を二つ要求される為無駄に作成難易度が高い。
    その上、攻撃力180(ブーストで195)、斬れ味が素で短い、斬れ味レベル+1でも短いと散々な性能である。
    またせっかくの長所である空きスロ3も、元の性能が低いためスキルでどうこう出来るものではないし、
    スロ3大剣が欲しいならヴォルガンツァーがある。
    まぁそのヴォルガンツァーもそこまで強いわけでもない。当然こっちよりは高性能だが
    番傘は見た目がギミックもあって非常に特徴的なので残念である。
    • 火竜の骨髄があるのなら攻撃力が同じで長い緑ゲージを持つ炎剣リオレウスを作るほうが遥かに実戦的である。
      ただ前述した通り、見た目は悪くないのでスロ3を生かしたネタ装備を組んで楽しむのも一興であろう。
    • 当然メラルー程度なら強化するまでもなく倒せるので、スロ3と合わせて
      炭鉱夫用武器にはヴォルガンツァーでなくこちらでも十分ではある。

MHX

  • めでたく復活。番傘【秋雨】として生産し、最終強化で番傘【斬雨】となる。
  • 生産時点ではドリンクチケットの代わりにギルドチケット、火竜の鱗の代わりにイーオスの鱗を使う。
    ギルドチケットはそんなにポンポン手に入るものではないが、
    これの生産を解放するためのクエスト(後述)をこなしていく過程で複数枚手に入る。
    LV2への強化で火竜素材(骨髄含む)、そして最終強化でテオ・テスカトル素材と火竜の延髄を使う。
  • 性能およびネタに関してはMHP3とほぼ同じ。スロット3なのも同じ。
    攻撃力こそ200とまあまあなレベルで、属性が無いのも大剣ならたいした問題ではないのだが、
    斬れ味が素で青10、+2をつけても白が出ないなど上位古龍素材まで使う割には如何ともしがたい性能。
    スロット3のお陰でネタ装備や採掘用装備を組む分には困らないので、そっちで使ってあげよう。
    • ストラテジーがスロ3無属性・無会心で攻撃力と斬れ味、防御ボーナスで上回る上位互換である。
  • この装備は素材を揃えただけでは生産リストに現れず、特定クエスト(NPC依頼)の達成をもって解放される。
    そのクエストとは、面倒くさいことに定評のある獰猛化連続狩猟「沼地酔夢譚」。
    もちろんこのクエストを出すまでにもいくつもクエストをクリアせねばならず、道のりは相当長い。
    ただ、一連のクエストは他にも装備解放のクエストが多数あるため、
    様々な目的でクエストを進めていればついでに解放されているだろう。

MHXX

  • 今作でついにG級に対応した強化先が登場、究極強化によって大番傘【緋雨】となった。
    その性能はというと
    • 無属性大剣としては悪くない攻撃力330
    • やはり変わらない会心率0%
    • 斬れ味は素で白10、ただし匠による増加分は白延長のみで紫は出ない
    • 変わらず便利なスロット3
    順当に強化されており、多少物足りなくもあるが実用的なレベルではある。
    MHXのころには完全上位互換だったタツジンブレイドが究極強化でも素青ゲージしか出なかったため、
    匠なしならば火力面でこちらが上回るようになった。
    匠をつけると向こうは紫ゲージが出現するため逆転されてしまうが。
  • そんな中、今作ではラスボス武器の真名ネブタジェセルが登場。
    攻撃力とスロット、会心率が同じにもかかわらず斬れ味は上位互換な上に素で実用的な紫20
    さらには防御力+60のボーナスまでついてくる至れり尽くせりの万能大剣である。
    ネタ武器の宿命か、この武器が性能において勝てる要素が何一つ存在しないのであった……
    見た目の特異さならこちらが上位互換か? いや、あちらもあちらでカクカクした板なのだが
  • 製作時期ならば一応勝っているとは言える。
    獄炎の厚龍鱗はG級テオ・テスカトル素材のためHR解放が必須となるが、ただの鱗のため入手するのは簡単。
    G級テオのクエストは村にも存在するためソロでも安心だし、面倒なら集会所で助けを呼ぶのも良い。
    ただ、一方でレア素材として火竜の天鱗が必要。ただでさえ火竜の天鱗の用途は多岐に渡る上に、
    スロ3だけで見てもこの武器よりも実用的な大剣は結構多い。
    わざわざこの武器に使用するかは完全に趣味の範囲だろう。

忍傘

MHRise

大剣と傘の合体で、狩り場の
急雨も心配無用、雨と獲物が同
時に来たら…諦めて濡れよう。
(忍傘【呑竜】)

龍が吐いた火の雨だって、この
傘があれば心配無用。龍を屠る
力を持つ傘…じゃなくて大剣
(忍傘【屠竜】)

  • 番傘シリーズは登場しないが、同じく番傘を模した形とギミックを持った忍傘シリーズが登場している。
    生産段階での銘は忍傘【呑竜】
    紅を差した藍色の生地に里のマーク付きと、まさしくライズ仕様といったデザイン。
    カムラの里にて傘屋のヒナミからの依頼サイドクエストを経て生産が可能になる。
    また、里クエストをクリアすることで貰えるカムラチケットも要求されるため、生産条件は少し厳しめ。
    • 本作には木の素材に該当する物が存在しないため、代わりの素材として欠けた龍骨が必要になる。
      まさしく傘の骨の部分として使っているのだろう。
      そして、もう一つ要求されるのがなんと黄金色の泥土
      素材の説明文的に接着剤として利用しているのだろうが、貼り付けるための生地はどこにあるのだろうか…。
      まさかカムラチケットを貼ってるなんてことはない…だろう。
  • その性能は攻撃力160、龍属性20、斬れ味は短いながらも実用ギリギリの緑20が出現する。
    下位装備にはスロットがないという本作の仕様により、今回はスロットが没収されている。
    下位時点での最高の攻撃力には一歩及ばないが、そちらは会心率がマイナスであるため、期待値としてはほぼ横並び。
    むしろ属性値の分で若干有利と言っても差し支えない。斬れ味で帳消しだが
  • 上位序盤では龍属性は効きが悪いものの、純粋な物理性能も高いため問題なく使用できる。
    ここでなどの素材によって強化し、レア4になった時点で恒例のスロット3が出現する。
    スキルシステムがワールド準拠のため、このスロット数は非常に魅力的。
    • もっとも、装飾品生産の素材が面倒なことになったため、スロットが活用できるかは別の話。
  • 生産時点のレア3、上位強化のレア4を経て、最終強化でレア6の忍傘【屠竜】となる。
    攻撃力は最終強化としては平均的な190、属性値は並の龍属性25
    斬れ味は白や青は出ず、大剣にしては十分すぎる長さの緑60となり、匠Lv1から青10が出現する。
    スロットも1か所がLV2となり、さらに拡張性が増している。
  • 百竜強化は防御力強化III、属性強化III、そして武器銘に合わせたのか不明だが竜種特効が付与できる。
    様々な種族に対応した火力ブーストは極めて魅力的。
    これにより、カタログ上は並の性能ながら最後まである程度の活躍が可能。
    • なお、竜種特効自体は生産時点から付与可能だが、素材の問題で上位終盤までお預けである。

MHR:S

お出かけついでに古龍討伐
この傘…じゃなくて大剣が
あれば龍など恐るるに足らず
(忍傘【散竜】)

  • MR追加により、忍傘【呑竜】にも強化先が実装。
    忍傘【散竜】」という銘を貰い、最終的に「忍傘【散竜】改」となる。
  • 【散竜】に強化した時点で龍属性値が25から一気に71まで強化される。
    最終強化したらどこまで行ってしまうのか…と思いながら改まで強化すると
    • 物足りない攻撃力310
    • 斬れ味は白20、匠5で紫20まで延長
    • 会心率0%
    • スロットはLv4-Lv1-Lv1
    • 百竜装飾品スロットはLv2
    • 何かおかしい龍属性104
  • 何と言っても圧倒的な龍属性104が目を引く。強化中に一体何があったんだ
    この強化のおかげで一気に属性武器としての地位を獲得。属性値が高く設定されやすい大剣とはいえ、
    素で3ケタに到達するのはこの傘やマグロなど本数が限られる。
  • 流斬り連携の登場により大剣の属性値も活かしやすい環境となっており、
    古龍を撫で斬りにする傘という絵も現実味を帯びてきたと言える。
    実戦だと短い斬れ味が弱点となるため、そこは優秀なスロットも合わせてなんとかしたい。
    • 過去作にも低めの攻撃力、高すぎる龍属性値といった特徴を持った大剣、封龍剣【滅一門】が存在した。
      しかし、属性を活かすほどの手数が当時の大剣には無く、日の目を見ることは無かった。
      流斬り、チャージマスターといった属性を活かす方法を得た今作だからこそ、
      ここまでのバケモノとして認知されるようになったのだろう。
      まさか工房、強化の素材に封龍剣を忍ばせたのか……?
  • 百竜装飾品システムのおかげで、天彗龍の魂を付与できるようになっている。
    発動時1.2倍ということで、元が104の傘だと20も上昇することになり、最もこの魂を活かせる武器と言える。
    赫耀一式・真に龍属性強化も付け、龍属性特化構成とすることも可能。
    • しかしながら、流斬り運用ならば赫絶の巨翼ジャウザーコウリュウノアギト改が控えている。
      ジャウザーは龍属性こそ54だが攻撃力340に加え、ぶっちぎりで長い斬れ味白を誇る。
      コウリュウノアギト改は龍属性値2番手の82に加えて攻撃力330・斬れ味白50、
      さらに百竜スロットLv3で防御研磨術IIや弱点特効【属性】を採用できる懐の広さもある。
      継戦能力のジャウザー、スロットとバランスのコウリュウノアギト改という形なので、
      忍傘は属性特化でスキルを組んでいくといいだろう。
  • 雷と龍属性を1.15倍するしまきなるかみ混合装備とも相性が良い。
    装飾品で属性会心を盛り、抜刀術【技】で流斬りをぶん回すのもいいだろう。
  • Ver.11では傀異錬成が登場。
    百竜スロット拡張を施せばLv3になり、傘でも百竜版「弱点特効【属性】」搭載に手が届く。
    同時にスキル版「弱点特効【属性】」も登場したため、属性ダメージの総量を水増しする方針も効果が高い。
    一方で大剣は属性強化の上昇値が高く、百竜拡張と併用できるLv1と最大上限のLv3では10もの差が出る。
    天彗龍の魂(+龍属性強化)運用なら実質は+14の差になり、斬って捨てるにはちょっと大き過ぎる幅か。
    このため、傘の強化は属性ダメージ増幅と属性値そのものの増幅のどちらで勝負するか二択になる。
    属性強化Lv3は攻撃強化Lv1と併用ができ、若干だがライバルとの物理攻撃力差が埋まるのも見逃せない。
    傀異錬成による強化は解放すれば自由に着脱できるので、迷ったらいっそ両方の構成を確保してしまうのも手だろう。
  • 傀異錬成による強化はVer.15でついに終わりを迎えた。属性強化は最大Lv8となり、大剣で増加する属性値はなんと55
    さらに、Ver.14では傀異スロット拡張に伴い性能ボーナスが発生するようになった。こちらも大剣(とハンマー)で
    追加される属性値は高く、最大のLv7まで解放した際には+30となる。
    これらの強化により、スキルによる強化なしで属性値は189まで伸びる。
    また、防具の傀異錬成と傀異錬金術によってスキル構成の自由度が上がったため、
    さらに属性値を増加させることができるようになった。
    Ver.15では流斬り連携も強化されたため、思う存分龍を屠ってやろう。
    • ただし傀異錬成の進歩により、百竜スロット拡張で4スロ使って属性強化をLv6で止めた忍傘と、
      普通に属性強化Lv8を適用したコウリュウノアギト改とで属性値が完全に並ぶことには留意したい。
      百竜版「弱点特効【属性】」搭載はすっぱり諦め、龍属性値の権化として振り回した方が強みを活かせるだろう。

余談

  • 上記の通りこの武器には作製にも強化にも火竜の素材を使う。
    が、水に強くはないはずの火竜素材をいったいどこに使っているのだろうか?
    • MH4Gではこれと似た傘を持つ師匠が登場。
      彼が持っている傘もリオレウスの翼膜で作られているらしく、
      この世界ではレウスの傘がメジャーなのかもしれない。
      この傘には翼膜は使っていないが……。
  • 強化前の銘である「秋雨」は、天気予報でなどでよく耳にする8月末~10月頃まで降る長雨のことであるが、
    強化後の「斬雨」については該当する単語はない。
    恐らく「霧雨」の音を借りて「きりさめ」と読むのだろう。
    究極強化後の「緋雨」についても該当する単語は見当たらない。
    恐らく読みは「ひさめ(氷雨)」だと思われる。
  • その究極強化の銘「緋雨」、そして「傘」という単語からは某格ゲーキャラが連想される。
    武器名で検索しても1ページ目でヒットするし
    コラボ武器というわけではないため詳細は省くが、
    原作において彼は傘を用いて敵を切り裂いて攻撃している。
    あの使用法を見るとこの武器の切断という性能にもある意味納得がいく…かもしれない。
    • そんな彼が使用する傘は牛の皮と松ヤニを煮たものと豚のヒゲが使われているらしい。
  • 一方で、忍傘の銘は第二次世界大戦時に大日本帝国陸軍が用いた航空機が由来と思しい。
    • 「呑竜」とは一〇〇式重爆撃機の愛称である。
      MHFには呑竜の別名を持つモンスターが存在するが、特に関連性はないと思われる。
    • 屠竜(とりゅう)」は二式複座戦闘機の愛称。
      現実世界では「屠龍」と書かれることもあるが、モンハン世界的には「竜」が妥当だと判断されたのだろう。
      もっとも、解説文では「を屠る力を持つ」とされているが…
      • ちなみに、【屠竜】の解説文では最後の句点が抜けている。
        流石にそこまで細かい所には気が回らなかったのだろうが、
        Ver.3.9.1でもVer.16.0.1でも修正されず、最後まで残ることになった。
  • これと同じく傘型の大剣として、MHFでは「ヴェノムソール」と「エレクトロソール」、
    MHXRでは「唐傘一本足」が存在する。
    • ソール系2本はシーズン9.0プレミアムパッケージの特典武器であり、
      見た目はまさに閉じた洋傘そのものなのだが、
      説明文にある通りあくまでも傘を"模倣した"ものであるためか、
      溜めても傘が開いたりはしない。
      • ちなみに、実は番傘よりもこちらの方が僅かに早く登場していたりする*2
    • 唐傘一本足はその名の通り、妖怪の唐傘をモチーフにしており、
      抜刀時に目が赤く光るギミックを持つ。
      こちらも、溜めても傘は開かない。
      雷属性を有し、なおかつダメージアップ&相手を拘束する武技「幻妖奇譚【怪異】」を持つ、
      つまり雷弱点の素早い相手に有効ということで、
      直近に実装されたナルガクルガ烈水種の修練クエストでの運用が想定された性能となっている。
      • なお唐傘お化けモチーフ繋がりで言うと、
        他にMHFの「唐傘ノ剣」が挙げられる。
        こちらは片手剣で、提灯お化けの盾とセットになっている。
      • 後のメインシリーズでは唐傘お化けをモチーフとしたモンスターが登場。
        鎌鼬の武器共々妖怪モチーフモンスターが後から登場する形となった。

関連項目

武器/ダークフリルパラソル - 同じく傘の武器
武器/レイニィ・ジェリィ - 同上
オトモ/ミツネネコシリーズ - オトモ武器が傘型
モンスター/リオレウス
モンスター/アケノシルム - 和傘の妖怪と見間違うようなモンスター。


*1 風呂憩活と書いてあるように見えなくもない
*2 シーズン9.0アップデートが2010年9月29日実施、番傘の初登場したMHP3が同年12月1日発売。