武器/百竜鎚

Last-modified: 2023-12-24 (日) 16:02:50

荒々しい見た目に反して多彩な
力を持つ特殊な鎚。その変化は
まるで万華鏡のように。
(百竜鎚)

この世のすべては流れゆく。
変化し、失い、また生まれ…
百竜鎚も、変わり続ける
(百竜鎚【万物流転】)

MHRiseに登場する百竜武器のひとつ。

目次

概要

  • 百竜夜行の報酬で貰える百竜チケットとヌシの素材で作られるハンマー。
  • 見た目は初期武器であるカムラノ鉄鉤鎚の色違い。デフォルトカラーは赤。
    百竜武器の着彩変更で色を変更することができる。
    また、Ver.3.0より百竜武器の外装変更から素材を消費して、任意の既存武器の見た目にすることができるようになった。

性能

MHRise

Ver.1.0(百竜鎚IV)

Ver.1.0(百竜鎚IV)

  • その性能は
    • ハンマーとしては平均の攻撃力190、会心率0%
    • 斬れ味は素青30、匠で延長
    • そのままでは無属性、属性付与で各属性15が発現
    と、かなり凡庸な性能に落ち着いている。
  • 結論から言えば、現在の所睡眠以外全ての属性において上位互換が存在している。
    • まず、現状唯一相互互換として扱えるのが睡眠付与
      睡眠を付与すると攻撃力180・睡眠属性12・青ゲージになるが、
      イソネミクニのハンマーである夢幻のメロウブロウが全く同じ攻撃力で睡眠26を持つ強敵ながら
      あちらは素で緑のため斬れ味の差により物理ではこちらが上を行く。
      加えて会心激化に超会心3を合わせるなどすれば、
      物理特化睡眠ハンマーとしての立ち位置を確保できるだろう。
      しかし、属性値12はかなり頼りなく、確実に一度は眠るであろうメロウブロウと比べると
      睡眠ハンマーとして扱うにはそれなりの工夫が要る……かもしれない。
      こちらはスロットが皆無、メロウブロウはLv1ながら2つあるというのも地味に手痛いところである。
    • ハンマーなら属性に頼らず物理で殴ろう!と考えて無属性強化を施すと、
      そこに待つのは攻撃力200会心率0%・素青・斬れ味変化により延長で白……とこれまた凡庸な代物になる。
      無属性最強を持ち出してみても良いのだが、
      ここはより数値が近い水属性のおきつなみ撓鎚の華石と比較したほうが早いだろう。
      詳しい性能及び総評は向こうのページに任せるが、
      全く同じ攻撃力と白に会心率20%・水31・スロットLv1まで備える。
      加えて言えばあちらは青ゲージも50あるので維持能力でも完敗である。
      MHW時代の無属性強化があれば話は別だったが、あいにくと完全下位互換と言わざるを得ない。
      尤もこのおきつなみ、物理部分ですら常闇に追いつこうかという大業物ではあるのだが。
    • 他の属性に関しても王牙鎚【大雷】ゴシャガベチャなど様々な逸品が揃っており、
      特に水属性は上述の通り完敗である。
    以上のことから、発売時点では扱いどころの限られる武器と言える。
    • 製作時期に関しても別段優れているということはないが、
      強いて言えばレア素材は一切要求されないのが強み。
      殆どの武器の下位互換といっても上位を戦い抜く力はあるので、
      とりあえずの穴埋めとして使うならば一考の余地ありか。
      尤も、作成難易度で考えるならまずアトラスハンマーという
      あまりに巨大すぎる壁を乗り越えなくてはならないが……
  • 今後のアップデートで倍率が20ほど上がるか、Lv2以上のスロットが付けられる等
    相応に強化されれば各属性で選択肢になりうる力はある。今後に期待か。
Ver.2.0(百竜鎚V)

Ver.2.0(百竜鎚V)

  • Ver.2.0アップデートに伴い、百竜武器にさらなる強化先が追加。
    この武器もその例外ではなく百竜鎚Vが追加された。
    変更点としては、基礎攻撃力10アップに加え、
    百竜強化に「斬れ味変化【参型】」「各属性強化III」が追加された。
    • 攻撃力アップは語るに及ばぬ純粋強化。
      シンプルながらも物理重視であるハンマーとしては最も欲しかった強化である。
    • ハンマーとして見ると、斬れ味変化【参型】の追加が最大の注目点だろう。
      斬れ味緑の大部分を青ゲージに変化させるというものであり、その長さは実に80にも及ぶ。
      匠でも白が出ないのは火力を伸ばすことだけを考えるなら不利だが、
      これだけの青の長さならば斬れ味系スキルの悉くを気にせずに火力だけを積んでいける、とも考えられる。
      …しかし、その代償は重く攻撃力が-10されてしまう為、
      物理重視のハンマーでは大きな課題を背負うことになる。
    • 各属性強化に関しては、属性値+20する代わりに攻撃力を-5するというもの。
      状態異常属性に関しては追加されておらず、アップデート待ちである。
      「III」と付くだけあり上位互換と思いきや、物理重視のハンマーに関しては悩ましいところである。
    依然として他の生産ハンマーを超える力を得るのは難しいが、
    他の生産武器には稀有な斬れ味を生じさせる「斬れ味変化【参型】」により、
    漸く少しは味のある性能になってきた…かもしれない。
    攻撃力-10さえなければよかったのだが…

Ver.3.0(百竜鎚【万物流転】)

  • 他の武器の例に漏れず、百竜鎚にも「VI」に相当する強化先である「万物流転」が追加された。
    重ね着にも対応し、好きな見た目で振るうことが出来るようになった。
  • 性能的な変更点としては
    • 基礎攻撃力が10上昇
    • 斬れ味変化【肆型】の追加
    • 各種百竜強化のグレードアップ(攻撃III⇒攻撃IVなど)
    • 素青40になり匠Lv4から白ゲージが登場
    の4点になる。
    • 攻撃力UPはIV⇒Vのときと同様。
      シンプルではあるが、素の攻撃力が210に上昇。
      無属性攻撃強化も施せば220に上昇する為、もうひと工夫出来ればトップ争いに入れる可能性はある。
    • 斬れ味変化【肆型】はなんと素で白ゲージ30・青ゲージ10とするトンデモ効果。
      しかし、そのペナルティは大きく、攻撃力-20を背負う。
      物理型のハンマーとしては厳しいペナルティである。
    • 百竜強化のグレードアップに関しては、攻撃IVまたは会心IVは選択肢になるかもしれない。
      斬れ味変化【肆型】よりも攻撃IVのほうが期待値が大きく、
      会心IVに関しても、見切り7と弱点特効3、または会心率激化等を使って会心100%にして
      超会心や達人芸の恩恵を最大限に受ける運用が考えられる。
      属性付与IV及び状態異常付与IIIに関してはそれぞれ30及び20(睡眠のみ15)とこれまたかなり上がるが、
      代わりに攻撃力-20されてしまう為既存の属性武器にほぼ勝てない。
    • 素青は元々30あったがそれが更に40に伸び、維持能力が更に上昇。
      精々剛刃研磨Lv1でもあれば充分維持出来るだけの水準に到達している。
      匠Lv4での白に関しては、斬れ味変化に頼らない白と考えると特性としては強力だが、
      やはりスキルの重さが気になるところである。
      運用を考える場合、少なくとも腕の禍鎧【覇】はほぼ必須になると思われる。
  • 結論を言うと、無属性運用の場合は轟槌【虎丸】ら無属性生産ハンマーの明確なライバルになれるが、
    属性運用は基本的に軒並み他の生産が強く、物理特化睡眠のみあるいは……といった立場になる。
    • 属性運用を仮に行いたい場合、百竜鎚IIIから属性付与IIを持ち込むほうがよいかもしれない。
      各種属性値は大きく下がり15に留まるが攻撃力が落ちないため、結果的なダメージ量で上回る可能性が高い。
  • 斬れ味変化【肆型】に関しては攻撃力-20のペナルティを考慮してなお強力で、
    無属性の場合「攻撃力200・素白30・会心率0%」というだけで唯一無二の性能ではある。
    しかし、期待値の上では攻撃220・素青40である素の状態と全く同じ威力なため、
    攻撃力強化IV及び会心率強化IVと比べるとどうにも劣ってしまう。
    • 攻撃力強化は攻撃230・素青40ということで見切り7と弱特3を使う場合
      例えばこの時轟槌【虎丸】に対しインパクトクレーターの威力では負けるが、
      最大斬れ味が20長いことから40使用やインパクトクレーター以外の攻撃を考えると勝てる見込みはある。
      会心率強化に関しても攻撃IVより少し期待値で劣るが、
      会心100%構成が可能なためダメージがブレない独自の強みがある。
      またこの時、どちらにしても非常に重いが匠4から白を出せるため、
      匠がついた強力な護石を持っている場合はそちらの運用も検討できるかもしれない。
    • 激化系に関しても以前は攻撃に寄せるならブロスハンマー、会心だとの下位互換の印象が拭えなかったが、
      攻撃力が上がったことで会心率激化の場合に関しては他のハンマーと差別化出来るようになった。
      例えば攻撃力220・素青40・会心率20%とした場合、おきつなみの白より若干低い程度に留まるので
      最大斬れ味の長さ及び水の通りで充分な差別化が出来るようになったりする。
      他にもVer.3.0アップデートで話題の龍気活性装備との相性も悪くなく、
      控えめなケアで済む青40と素会心率20%のおかげで限られた自由枠でもある程度のスキルを盛れる。
      こちらの場合龍以外の属性が潰れるため、無属性のこちらは都合がいい。
  • また注意したいのが、前回のアプデで追加された斬れ味変化【参型】を使う型に関しては
    Ver.3.0アップデートで追加されたあかしまの神槌IIの最終強化である「神淵ノ風潰シ」の完全下位互換になりがちな点。
    あちらは参型採用時の最大攻撃力である攻撃力210に龍17、
    オマケに参型より長い青ゲージに匠白、空棲系特効まで備えてしまっており、
    たとえ属性の違いで差別化しようとしても特効やゲージの差が非常に厳しい。
    一方で、状態異常属性を付ければ確かにあかしまの下位互換とはならないが、
    前述の通り状態異常属性を使いたいならば他に強力な生産ハンマーがある為、有用な使い分けとも言い難いのが痛い。

MHR:S

  • 百竜武器共通の問題だが、サンブレイクでは残念ながらMRでの強化先は未登場
    よって、MR序盤を駆け抜けたらボックスの奥に仕舞われると言う運命をたどってしまう。
  • 余談となるが、本作ではいくつかの武器種で鉱石素材派生や骨素材派生にMR強化が追加されて
    いない中、ハンマーの場合それらに加えて何故かバサルモスのハンマーが未対応となっている。

余談

  • 【万物流転】は「世の中にある一切のものは絶えず変化し続ける」という意味の四字熟語。
    古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスにより提唱された概念とされている。
    仏教思想にある諸行無常と類似した概念と言える。
    • ちなみに万物流転は当のギリシャ語では「panta rhei」(パンタレイ)と言うが、
      カプコンが2010年代前半頃に開発していた独自のゲームエンジンもこの名称「Panta Rhei」である。
      元々カプコンは「MT Framework」と言う優秀な自社製ゲームエンジンをメインに使ってゲーム開発を行なっていたが、
      「いくら優秀でも永遠に使い続けることはできない」として、次世代版であるパンタレイの開発が始まったとされている。
      だが2014年頃にプロジェクトが頓挫してしまいパンタレイは完成されることなく、無かったことに。
      MTFの実績は、代わりに作られた新たな次世代ゲームエンジン「RE ENGINE」に引き継がれることとなり、
      パンタレイは流転するどころか始まることさえなかったと言う悲劇のゲームエンジンとなってしまった。

関連項目

システム/百竜強化 - 強化の詳細はこちら
システム/百竜夜行 - 素材の入手元
武器/百竜武器
武器/カムラノ鉄鉤鎚