武器/破岩盾斧イフルゼント

Last-modified: 2024-03-20 (水) 16:51:33

MH4Gで登場した砕竜ブラキディオスのチャージアックス。
初登場作での最終強化は「砕光の盾斧」だが、他のブラキ武器と統一させるため「破岩○○」を記事名に使う。

目次

概要

  • ブラキディオスの青い甲殻を模した外形と、刃に付いた緑色の粘菌というブラキ武器の特徴を受け継いでいる。
    モードチェンジすることによって粘菌が刃部に移転するようになっている。ディオスアックスの技術の応用だろうか。
  • ディオスアームズの「アームズ(Arms)」の意味は「腕」ではなく「武器」のほうである。
    剣にも斧にもなるチャージアックスの性質のため、幅広い表現となる命名にしたのだろう。
    また、ブラキディオスが腕を使った戦いをすることからのダブルミーニングという面もあるかもしれない。
    • 次回作のMHXでも「アームズ」を冠するチャージアックスがいくつか登場し、
      スラアクにおける「~アックス」のような、定番のネーミングとして定着しつつある。

MH4G

  • MH4ではチャージアックスは存在しなかったが、MH4Gで満を持して追加。
    ディオスアームズ」はMH4G新規追加チャージアックスの中では珍しく下位からの入手が可能な一本で、
    他の武器からの強化では入手できず、一発生産することになる。
    この段階でも攻撃力540・爆破属性180と、かなり頼もしい武器である。
  • そこから上位素材を用いて「爆砕の盾斧」、G級素材で「破岩盾斧イフルゼント」、
    そして希少な特殊個体の素材を注ぎ込んで「砕光の盾斧」となる。

MHX

  • 4Gとは逆に直接生産できず、初期武器のベルダーアームズLV5からの強化で手に入る。
    下位武器の色合いのまま強化した爆盾斧バンカームズと、
    LV3から派生し、爆砕の盾斧を経て最終強化した破岩盾斧イフルゼントの二派に分かれる。
    2種類もの完成形が登場したがその性能は…。
    • バンカームズは攻撃力200に属性値20と若干侘しい値をマーク。スロットは地味に1つ空いている。
      素で長い緑、斬れ味レベル+2でも白20という厳しい斬れ味なため、業物を併用できないなら鈍器運用が推奨される。
      MHXにおける榴弾盾斧としては少し物足りない攻撃力を補う意味でも最適な運用法と言えるだろう。
      それでも武器の特性上、属性を考慮してもゴリラ兄貴嵐の古龍には及ばないのが悩みどころか。
      全く使えないほど弱くはないが、主張が弱い武器である。
    • イフルゼントは属性寄りだが、属性値は26とそこまで高くない。
      一方で、攻撃力はバンカームズから20も下がって180。
      その分斬れ味ぐらいは改善されているだろう、と
      斬れ味レベル+2を発動させてみても出る白ゲージはたった10となっている。
      青ゲージの長さは素で30とバンカームズよりまともだが、あまりフォローになっていない。
      業物があっても実質白20と短すぎて使い辛く、鈍器で使うならこちらに派生した意味がない、とちぐはぐな性能。
      唯一の長所はスロット2を持つことだが、それだけでどうしろと。
    しかし、何よりまずいのは燼滅合刃バルドレッドという強力すぎるライバルの存在だろう。
    あちらはチャアクには貴重な素白を持ち、攻撃力も属性値も平均を保ったうえで狩技ボーナス付きという代物。
    なんといっても、MHXにおいて匠不要というアドバンテージがとてつもなく大きい。
    バルドレッドも白20しかないじゃん、とケチをつけたところで
    バンカームズとイフルゼントに盛大なブーメランが返ってくるだけである。
    • イフルゼントを属性特化として使おうにも、
      段違いの爆破43と攻撃力10の差で迫るテオ=ノーヴァの存在に頭を抱えることになる。
      というかイフルゼントの攻撃力が落ちぶれすぎて、物理火力でも斬れ味が優秀な分ノーヴァが勝る。
      差別化とは一体…。
  • 総合的には、両者ともわざわざ使うほどの性能はないと言わざるを得ず、非常に影が薄い。
    強化途中のディオスアームズLV3辺りは上位序盤で使えるが、最終的にはボックスの肥やしになってしまう。
    他のブラキ武器は片方が匠装備で燼滅刃武器とも渡り合える物理型、
    もう片方はスロットに恵まれ、一味違った運用ができる属性型となっているが、
    盾斧の場合両方とも上位互換と言って良い武器に立場を脅かされている。
    どうしてこうなった…。

MHXX

  • MHXでは繋ぎとしてしか使いどころがなかった2種だが、MHXXで更なる強化先を得た。
    また、猛り爆ぜるブラキディオスも復活したことにより、砕光の盾斧も再登場している。
    それぞれの派生における究極強化態の名前は
    爆盾斧エクスバンカー砕巌盾斧イフルゼント砕光剛盾斧ファブラクである。
  • 前作で大きな壁となった
    燼滅刃武器の究極強化態・真滅合刃バルドノヴァは、攻撃力300止まりとなっている。
    一方でエクスバンカーとイフルゼントは武器倍率でバルドノヴァを超えるようになったため、
    見事に息を吹き返したと言えるだろう。
    無論あちらには「匠無しで紫ゲージ・狩技ゲージボーナス」という特長があるため
    完全にこちらが優位に立っているわけではないが、
    それでもバルドレッドに太刀打ちできなかった上位段階と比べればマシである。

爆盾斧エクスバンカー

  • 爆盾斧エクスバンカーは、なんと言っても攻撃力の高さ(330)が特徴。
    爆破属性チャージアックスの中では最高値であり、榴弾ビンの威力も抜群である。
    それでいて属性値も24と実用最低限の数値をカバーしており、
    追加ダメージにもそれなりに期待できるだろう。
    しかし斬れ味は素で青ゲージしかなく、斬れ味レベル+2でも紫ゲージ10程度。
    本気で運用するのであれば、一定時間斬れ味を消耗しなくなる剛刃研磨や
    業物+絶対回避【臨戦】などで最高ゲージを維持する必要がある。
    ブラキ武器系統にしては珍しくスロットを1つ持っているため、
    他のブラキ武器よりは弱点のカバーがしやすいだろう。
    • 紫ゲージ弱体化の追い風をもろに受けていて、
      下記のイフルゼントと比較しても20の倍率は覆ることはなかった。
      白ゲージの時点で紫ゲージイフルゼントをほんの僅か上回る火力を有するので、
      極小の紫ゲージはボーナスタイムと割り切ってしまうのもいいだろう。
      それでも斬れ味+2で最長まで延長したとしても白紫合わせて40ほどしかない。
      蓄積値を貯めたいのに手数を稼ぐ運用をしているとすぐに使い切る点が厳しいところ。
      斬れ味+2&業物は半ば必須という点でも運用に必要なスキルが多い点がネック。
      斬撃以外のダメージソースを、爆破をサブに、榴弾火力をメインにするならばこちらの一振り。

砕巌盾斧イフルゼント

  • 砕巌盾斧イフルゼントは攻撃力こそエクスバンカーに及ばない(310)が、
    属性値(30)やスロット数(2個)、斬れ味ではこちらが上回る。
    特に、素で白ゲージ50・斬れ味レベル+2で紫ゲージ40という斬れ味は
    チャージアックスにとっては有り難く、エクスバンカーより使いやすい。
    バランス型であるが故に最適解となるモンスターは少ないが、
    あらゆるタイプの相手に対応できるため、汎用性は高い。
    • 悲しいかな、上記エクスバンカー白ゲージにイフルゼント紫を持ってしても
      期待値でわずかに敗北する点に注意。
      紫40も、あちらは白紫合わせて40である点で同量であり、
      尖った火力ブーストを試みねば下位に陥りかねない。
      榴弾は攻撃力依存である意味でも、匠運用の殴り合いでの性能では
      苦しいことに勝てる要素が見当たらない。
      ただし爆破属性の数値はこちらが上であり、
      スロット2で差をつける、白まで使うことを見越して手数で爆破回数を稼ぐ、
      紫斬れ味補正の逆風を利用し、上昇率が減った紫ゲージを捨て、
      あえて十分な白50運用で匠スキルの代わりに、会心ブーストで逆転を狙うなど、
      搦め手の運用を心がけるとエクスバンカーとの逆転も十分有り得る。
      総括すると、爆破と榴弾をバランス良く使いたいという欲求に答えてくれる一振りになる。

MHW:I

  • ブラキディオスの登場により、この武器も復活。
    ナーガ=ガダブIからディオスアームズ、そして爆盾斧バンカームズへと強化される。
    爆盾斧バンカームズのスペックは
    • 表示攻撃力936 (基礎攻撃力260)
    • 爆破属性値390
    • スロットLv1×1
    • 斬れ味素白60、匠で最大+50
    • 榴弾ビン
    となっている。
    攻撃力は中の下*1で、攻撃力に依存する榴弾ビンであるため、ビンダメージが心許ない。
  • ではこの武器の使い方はと言うと、爆破属性と榴弾ビンによる爆破祭りである。
    バンカームズは今作チャアクの中でも、最高の爆破属性値を持ち、
    そこに今作で強化された爆破属性強化スキルを積めば、驚異の数値となる。
    そのため爆破回数を重視した剣モードで手数を稼ぎ、隙あらば肉質無視の榴弾ビンを見舞うという
    肉質の硬いモンスター相手向けの運用が通常のチャアク装備との差別化となるだろう。
    • スキルは前述の爆破属性強化と砲術、攻撃のスキルは必須。
      榴弾ビンの火力上げに攻撃をフルに、砲術も極意まで積めれば火力の低さは気にならない。
      基本の運用は斧モードなので回避性能や強化持続を搭載したり、破壊王を搭載して部位破壊による肉質軟化を狙っても、
      化合の装衣で爆破をより確かなものにしてもよい。
      ただし斧モードで戦う以上、通常運用よりも高いプレイヤースキルを要求される点は注意である。

砕光の盾斧

MH4G

  • 破岩盾斧イフルゼントに希少な特殊個体の素材を注ぎ込んで「砕光の盾斧」となる。
    ただ、作成できるのがラスボスのゴグマジオス討伐後とかなり遅く、
    天殻と炉心殻まで要求されるため作成難度は高い。
  • しかし、性能は折り紙付きで
    • 全体的に見ても高めの攻撃力1008(武器倍率280)
    • 及第点の爆破属性330
    • 使い勝手が良い高威力な榴弾ビン
    • 素で白20、匠で紫20
    • スロット2
    と、かなりのハイスペック。
    物理寄りの性能で榴弾ビン、爆破属性なので汎用性が非常に高く、相手を選ばず戦える。
    欠点を挙げるとすれば匠で現れる紫ゲージが短いことぐらいか。
    斬れ味レベル+1(or真打)に業物や砥石使用高速化を併用した装備でカバーしておこう。
  • ライバルは同じ爆破属性のテオ=ノーヴァ真・黒滅龍盾斧か。
    • ノーヴァは攻撃力こそ936だが、匠で出る紫が30と長く、そして凄まじい属性値560を誇る。
      とはいえ、武器の方向性が殆ど異なるため差別化は簡単である。
    • 真・黒滅龍盾斧も攻撃力972だが、此方は会心率10%があるため武器倍率換算では3.25しか差がなく、
      属性値や匠発動時の紫ゲージ、スロット数では遅れをとっている。
      一方で彼方は白と青のゲージが異常に短いため、扱い易さでは此方が上手。
      また、ビンの威力も僅かだが勝っている。
      総じて性能差は小さく、好みやスキル構成で選んでもいいだろう。

MHXX

  • 今作の砕光の盾斧は最終強化で砕光のイラプティフル、究極強化で砕光剛盾斧ファブラクとなる。
    攻撃力は300、斬れ味は素で白30、斬れ味+2で紫30とイフルゼントに一段階劣るが、
    属性値は40でこちらが10上回っている。
    性能差はあまり大きくないため、好みで選んでも差し支えないだろう。
    ただしこちらは猛り爆ぜるブラキディオスの素材を使うため、
    イフルゼントより完成に手間がかかる。
    • 属性偏重のライバルとして、テスカ・デル・エストが立ちはだかる。
      こちらは匠無しで紫ゲージを有しており、属性値もこちらの1.2倍で差をつけている。
      ただし攻撃力はこちらより20劣っているため榴弾ビンの威力も然程振るわず、
      紫ゲージを以てしても白ゲージのファブラクに斬撃の威力で及ばない。
      そのため、テスカとはあまり競合することはないかもしれない。

MHW:I

  • アップデートにより猛り爆ぜるブラキディオスが登場。
    砕光の盾斧はバンカームズから強化、ではなく
    激昂したラージャン武器と同様に独自のツリーで一発生産するようになった。
    性能は
    • かなり上位に食い込む攻撃力1080
    • バンカームズより低めになった爆破属性210
    • スキルの拡張性が大幅に見込めるスロットLv4、3が1つずつ
    • 匠無効の短い紫+長い白ゲージ
    • 榴弾ビン
    と、生産武器の中でも非常に高い物理性能を誇っている。
  • 同じく猛り爆ぜるブラキディオスの素材から作られるブラキウムシリーズシリーズスキル
    砲術の極意を発動する為、ガンランスと同様に本武器の相性は抜群に良いと言っても過言ではない。
    短い紫の斬れ味に関しても武器防具共に優秀な空きスロットで斬れ味を維持するスキルを付与できる他、
    榴弾ビンの爆破ダメージには影響しないので白ゲージ運用も考慮しやすいのも強味。
    追加モーションである斧強化を含めた立ち回りをする場合、斬れ味消費が非常に激しく
    後述するライバルの素の斬れ味程度ではすぐに青以下に落ちてしまうが、
    本武器ならば紫と白を上手く生かし、斬れ味消費のデメリットをスキル無しでカバー可能である。
    • 最大のライバルは覚醒武器、赤龍ノ護ル盾斧・爆破
      覚醒能力を全て攻撃に特化すれば攻撃1170と大きく引き離され、紫補正込みでも追いつけない。
      一方、あちらは斬れ味は白40とチャージアックスとしてはやや心許ないため、
      継戦能力とスロットで差別化したいか。
    • 皇金の盾斧・岩賊も、パーツ強化でこちらに迫る程の攻撃力に加え
      爆破420に会心撃【特殊】と属性方面での性能は抜群。
      しかし、白の斬れ味は赤龍武器と同じ長さなことに加えて匠が無効という点がマイナス。
      斬れ味と物理火力でいけばこちらが優位と言えるだろう。

余談

  • 「effulgent(イフルゼント)」とは、「光り輝く」という意味。
    ブラキディオス最大の特徴である光る粘菌を表しているのだろう。
  • 兵器に由来するネーミングで通しているブラキ武器なので、バンカームズとエクスバンカーは
    米国製の地中貫通爆弾バンカーバスター」が由来だと思われる。
    これは爆撃機や戦闘機から投下し、頑強な外殻と落下の勢いに任せて地面に突き刺さってから爆発することで
    バンカーつまり地下要塞や防空壕を破壊するための爆弾である。
    龍殺しの剣にドラゴンキラーなどと名付けるのと同じ発想のネーミングと言えよう。
    頑強な建造物を狙う爆弾のご先祖様としてイギリスの「グランドスラム」という超巨大爆弾も有名で、
    こちらもブラキ武器の名前に採用されている。
    • 上記の通りバンカーとは爆撃などに耐えるよう造られたコンクリート要塞や地下壕のことなので、
      バンカーバスターに狙われる側の名前になってしまっている。防御重視なランスとかの銘にしたほうがよかったんじゃ…
    • チャアクの盾突き攻撃やブラキディオスの頭突きから、杭(パイル)を突き刺す武器である
      パイルバンカー」を連想する人も多いかもしれないが、バンカーという言葉に突き刺すとか撃ち込むといった意味は無く、
      リンク先でも触れているようにパイルバンカーという武器や道具は実在しない
      建設現場で基礎工事の杭を打っている重機はパイルドライバーやパイルハンマー*2である。

関連項目

モンスター/ブラキディオス
モンスター/猛り爆ぜるブラキディオス
武器/ブラキ武器


*1 具体的には上から5番目、下から4番目
*2 この名前も別のハンティングゲームの武器として有名になったが、本来は蒸気圧などで杭を叩く建設重機のこと