MH3で初登場した片手剣。
凄く風化した片手剣から復元する事によって入手可能。
「祀」は訓読みで「まつる」、音読みでは「シ」と読む。その為読み方は「シドウキ」であると考えられる。
目次
概要
- 翡翠色をした糸切りバサミのように二又に分かれた形状の剣。
刃を角に見立てれば「真正面から見た龍の頭部」にも見える。
その裂けた剣身の間には黄色く光る円盤型の水晶のようなものが嵌めこまれている。
- 鏡の如く磨き上げられた盾には使用者の未来の姿が映るとされている。
純粋に未来といっても指定が無いので何時頃の未来なのか良く分からないが
その盾にぼんやりと写っているのはなんと髑髏であり非常に不気味。
どうやら最期の時が映し出されているようである。
しかし、MHXの【不門外】の説明文には「所持者の運命を映し出す」と書かれており、
戦いでの吉凶を予言しているのかも知れない。
- 性能は一貫しており、絶一門より極端な龍属性特化武器となっている。
但し作品によって評価は大きく異なる。
- シリーズ通して、かの一部で有名な凄く風化した片手剣を強化することで作れる。
MH3
- 特筆すべきはその龍属性の高さで720もの威力を誇る。
反面その攻撃力自体は84しかない。武器倍率換算ではなんと60……。
MH3のシステムでは尻尾の切断に属性値は関与しなくなったので
属性値が高いだけのこの武器では尻尾を非常に斬りにくい。
尻尾切断に興味のないメンバーとのPTプレイでは、リオスやラギアなどはマシだが、
ウラガンキンほど耐久値が高くなるともう斬れないと言っても良いレベル。
しかも大体の小型モンスターは龍耐性が高く、実は大型よりも小型モンスター掃討の方が苦戦する*3。
ぶっちゃけ龍属性がきかない敵には斬れ味がいいハンターナイフで戦いを挑むのと同じである。
強化には恐暴竜の宝玉が必要になるため、造るのも大変な大仕事になる。- ではどこにこの武器の真価があるかと言えば、ズバリ「ウラガンキンの顎斬り」である。
というのも、ウラガンキンの顎は物理は殆ど通らないが龍が30%通るので、
心眼を用意して一門外で殴る場合に限り他の武器で別の部位を殴るのと同等以上のダメージが期待できる。
また顎は非常に大きいので攻撃しやすく、そしてその硬さゆえに普通の武器は敬遠する部位なので
スタン狙いのハンマーがいる場合を除き誰を気にするでもなくバキバキ殴っていける。
一門外とはまさにこの時の為に用意されたような強力なウラガンキンキラーの武器なのである。 - ただ、他の場面では残念ながらアルスタや他の物理がもう少し高い属性片手剣に譲ってしまう。
例えばリオスとイビルは肉質が柔らかく、ラギアも硬めとは言え物理が通らないわけでもない。
他の敵を相手取る場合も同様の悩みを抱えることになるだろう。 - またオンラインに繋げない現在では、そもそも心眼スキルの発動自体が上位防具に限定されるため
オンラインに繋いだ経験がありこの戦法を行う装備を持っているか、禁断の技術に触れたかでない限り
下位の装備で同様の戦法を取ることは出来ない。
ただ、仮に心眼が発動出来たとしても下位で同様の戦法を取る場合に候補となる
封龍剣【絶一門】の属性値がこちらから見て31も劣っており、実効値で倍の差がついている。
これでは幾ら下位と上位の差があるとはいえ、実践的な戦法かは些か疑問視されるところである。- とは言えそもそもこの武器自体、オンライン終了している現状では新規での入手は不可能である。
そのため、「武器はあるのに心眼スキルが発動できる装備構成が1つもない」
と言うかなり限られたケースでもなければ、この疑問を持つこと自体がナンセンスだろう。
- とは言えそもそもこの武器自体、オンライン終了している現状では新規での入手は不可能である。
- ではどこにこの武器の真価があるかと言えば、ズバリ「ウラガンキンの顎斬り」である。
MHP3
- MHP3でも登場。ただし盾の髑髏はオミットされている。
龍属性値は変化無いものの、攻撃力は若干下がって80。
一見攻撃力が下がってやや弱体化しているように見えるが、
武器係数の撤廃により実際は上昇しており、今までの112に相当する。
さらにMHP3では攻撃力ブーストをかけられる為、
実質的に攻撃力95、龍属性72(他シリーズの720相当)の武器となっている。
攻撃力95というのは武器係数をかけると133くらいに相当する。
しかしながら上位とはいえ、この攻撃力はやはりどうしようもない威力である。- ちなみにMHP3では新たに○○属性強化+1、+2のスキルが登場。勿論属性攻撃強化も残っている。
そしてこの二つは重複して発動させても効果がある。ということは……
重複発動させた場合この武器の属性値はP史上前代未聞の95(他作品での950に相当)まで上昇。
なんと攻撃力と同じ値である。
しかしMHP3からの片手剣の属性値低下補正により、極端な程龍属性が高くともそれを活かしにくくなってしまった。
そのせいか一部では「問題外」や「戦力外」などという不名誉な呼ばれ方をされることも。
龍属性を弱点とするモンスターは存在するので、相手を選んで担いで行く選択肢もある。
- ちなみにMHP3では新たに○○属性強化+1、+2のスキルが登場。勿論属性攻撃強化も残っている。
- MHP3では、前述のように盾の骸骨はゲーム中はオミットされたはずなのだが、
何故か攻略本のこの武器の画像には盾にちゃんと骸骨の顔が写っている。
MH3の画像をそのまま流用したのだろうか?
ただし内部データでは髑髏のテクスチャが存在している。
- 今作でもウラガンキンへの使用がメインとなるだろう。通常種・亜種共に顎の龍耐性が30%と弱い。
その他、アカムトルムの足を殴るという用途もアリ。
但し今作の場合ウラガンキンは顎破壊で物理肉質が柔らかくなり、その瞬間からアルスタに火力負けしてしまう。
しかも片手剣なので爆弾も使いやすく顎破壊も容易とあって、差がよりくっきりと表れてしまった。
MH3G
- MH3Gでも続投。前述の属性値低下補正は継続されており、更に爆破属性の台頭で最早息してない。
やはり一門外は問題外…と思いきや、誰が予想したか祀導神器【不門外】へと強化できる。
属性値こそ微減して700となったが、攻撃力は大幅に上昇し、
MH3時の約3倍の224である。
武器倍率換算で160となり、やっとまともにはなった
(ただしG級片手剣だと322or336程度が平均なので、物理攻撃力が相変わらずなのは言わない約束)。- 減少とは言うが本作だと他の属性片手剣が軒並み数値減少しているので、
数値として700はかなりぶっ飛んでいる。
龍属性強化+2か属性攻撃強化を付ければ840、片手剣の属性補正0.7倍でも588。
計算で減少してなお、ミラオス武器の表示数値である500を上回っているのだから
相手を選べば強力なのも頷ける。
- 減少とは言うが本作だと他の属性片手剣が軒並み数値減少しているので、
- しかし、特筆すべきはその斬れ味ゲージの方だろう。
なんと初期状態で紫10白10青20である。
つまりどういうことかというと、斬れ味レベル+1発動時には、
あのアルバ武器もびっくりな紫60というとんでもない斬れ味を誇るようになる。
ただし、龍属性弱点でない相手に持っていくと確実に地獄を見る。
逆に龍属性が弱点である相手に対しては立ち回り次第ではイジメみたいなことになる。
正に、相手を選ぶ武器だといえるだろう。- 例えば、リオレウス亜種の脚など肉質がそこまで柔らかくもないが属性が通る部位のダメージなら
アル・ゾディアを上回り少し切るだけで面白いほど転ぶ。
匠を付けた場合の継戦能力の高さも無視できない利点である。
- 例えば、リオレウス亜種の脚など肉質がそこまで柔らかくもないが属性が通る部位のダメージなら
- 作成難易度もジンオウガ亜種さえ倒せれば、あとは採掘素材くらいなので決して高くはない。
ただし、大地の結晶が199個必要なのがややネック。
片手剣の龍属性武器の代表格神滅剣アル・ゾディアの作成難易度が非常に高いことを考えると、
十分に実用範囲と言える…はずである。
- ちなみにまたもやMH3の画像をそのまま使ったのか攻略本には骸骨が映っている。
だが、ゲームではしっかりとオミットされている。
MH4
- 本作でも続投したが、G級強化の不門外はオミットされて一門外が最終強化となっている。
上位から採掘可能になる凄く風化した片手剣から強化することによって入手が可能。
本作では絶一門の最終強化である封龍剣【怨絶一門】が同じ上位武器となったため、
攻撃力で下回り属性値で上回るというMHP3以前の立場に戻っている。
- 攻撃力140、龍600、斬れ味は青(斬れ味レベル+1発動で白)、
あろうことか空きスロット3つを手に入れてしまった。
ぱっと見の属性値自体は下がっているが、今作は属性カットが廃止されているので、
実質的な属性値は前作よりも更に上昇している。 - 龍属性攻撃強化+3と属性攻撃強化を併せて発動すれば龍810という驚異的な属性値をマークする。
龍属性弱点のモンスターとして、アカムトルムを例に挙げれば足を斬っているだけで面白い様に転倒させられるほど。
他にも、本作では龍属性が有効なモンスターが多く、これらのモンスターに対しては
もはや問題外と呼ぶにふさわしくない活躍を見せるようになった。
- 余談だが、盾に映る髑髏が今作ではちゃっかり復活している(強化の際に盾を拡大してみるとわかりやすい)。
MH4G
- G級解禁によりめでたく祀導神器【不門外】が再登場。旅団G級クエストも活用すればG★1の段階で作成可能。
属性値は630と微増程度であり、斬れ味も3Gと打って変わって素で青極長、匠で白とやや微妙で、
攻撃力は182と相変わらず。
属性特化すれば十分だが、それでも総合的には再び問題外となってしまうのか…と思われたが、
- G★3の古龍種モンスターから得られる「大古龍骨」により「祀導神器【封解】」にさらに強化可能。
攻撃力210、斬れ味は素で青だが、斬れ味レベル+1で極短ながら紫が出るようになった。
そしてその龍属性値、圧巻の740。
物理火力こそ3Gでの不門外に劣るが、属性値は一門外系列で文句無しの歴代最高値。
龍属性攻撃強化+3と属性攻撃強化を発動すると、なんとその属性値は970という、
手数武器であるにも拘らずとんでもない数値になってしまう。
当然空きスロットも3つ引き続き維持されているので、W属性強化の発動も比較的容易である。
さらにW属性強化をした状態で紫ゲージで換算すると970×1.2で1164となる
- 双剣の極絶一門同様、ゴグマジオスに対して相性が良い。
極端な属性特化故に立ち回り方に少し頭を使う必要があるものの、
液化状態の部位に対しては龍属性強化+3だけでもコンボ2セットで爆破1回分(500)くらいのダメージを稼げる。
パーティプレイならば全体的に早く終わるので前半で畳み掛けられる爆破武器も強いが、
ソロ討伐なら爆破は後半で息切れしてしまうので、総合的には封解の方が討伐は早い。
匠がなければ白も紫も出ず青ばっかり長い斬れ味も、液化状態の部位は
白以上の斬れ味でヒットストップが出てしまい、かつ青ならばどの部位もギリギリ弾かれないので
属性のみで攻めるこの武器にとってはむしろ好都合と言える。
いくら尻尾を斬っても切り落としてしまう心配が無いのも嬉しい。
尚、最初から気体状態で龍属性通し放題であるイベントクエストのゴグマジオスではもはや言うまでもないだろう。
- ただしこのような相手でも封解が独壇場にあるかというとそんな事はない。
本作の龍属性片手剣には祖龍霊剣というライバルが存在する。
祖龍霊剣はハイレベルで両立された攻撃力と属性値、匠込みの長い紫ゲージを備えた大業物であり、
ゴグマジオスに対してであっても封解を上回る場面が多い。- しかしゴグマジオス戦では、祖龍霊剣の高い物理攻撃力がデメリットになり得ることがある。
それは、属性が非常に通りやすい尻尾を早めに切り落としてしまい、
他の部位への攻撃を余儀なくされること。
これに関しては、絶望的な物理性能を逆手に取って属性を存分に通せる封解の方が安定して立ち回りやすいと言える。
また、祖龍霊剣は素の斬れ味が貧弱であるため匠が必須であり、
発動させても全体的なゲージの短さから業物等でのカバーが必要となる。
トドメにスロットも0なので、スキル自由度では封解に劣るだろう。 - 何より、祖龍霊剣を作れるのはゴグマジオスを倒した後。
それまでは必然的に、封解を含めた他の龍属性片手剣を使うことになるだろう。
実際の活躍の機会まで加味して考えると決して劣るものではなく、十分に一線を張れる武器である。 - しかしゴグマジオス戦では、祖龍霊剣の高い物理攻撃力がデメリットになり得ることがある。
MHX
- 今作も凄く風化した片手剣から派生できる。やはりというべきかレベル1では攻撃力はわずか80。
反面属性値はこの時点で龍属性56と超高水準。そしてレベルを上げていくと祀導神器【不門外】と銘を変える。
その性能は- やはりかなり低い攻撃力100
- 圧巻の龍属性60
- 素で青50、斬れ味レベル+2で白40
- 今作では非常に嬉しいスロット3
攻撃力では相方にすら40も惨敗して最終強化ワースト1*5である。知ってた。
ご覧の通り属性値では圧倒的ではあるのだが、いかんせん攻撃力が低すぎるのも相まってアルスタに
火力で劣りがちなのが実情である。
しかし、龍属性がしっかり通る部位であればトップクラスの火力を出せることは間違いなく、
貴重なスロット3の武器でもあるので出番が0ということはないだろう。
MHXX
- しっかりとG級強化先が用意されている。究極強化でやはり祀導神器【封解】となる。
その性能は- 大幅に上がったがそれでもかなり低い攻撃力200
- やはり非常に高いが意外と伸びなかった龍属性65
- 素で長大な青、斬れ味レベル+2で白40+紫10
- 相変わらず便利なスロット3
あまり伸びないという形になった。4Gの封解が武器倍率150、属性値実質72であることを考えると、
今作では属性の代わりに攻撃力が上昇したと分かる。
これ自体はさほど問題は無いのだが、神滅剣アル・ゾディアが攻撃力+100(180→280)に加え、
龍属性値も37→55と凄まじい上昇を見せ、スロットの数以外でまるで勝ち目が無くなってしまった。
火・龍属性特化武器の仮想敵代表ともいえるオオナズチの後足・腹相手に、
期待値で負けてしまっているのは正直かなり致命的である。
継戦能力で差別化を図ろうにも、赫醒剣アルゴルクの存在が痛い。
また、4系列と同様に龍属性攻撃スキルでトップの属性値を伸ばそうとしても、Xから+3が廃止されて
属性値を前ほど大きく伸ばせなくなったのも逆風。
その為、再び【問題外】と不名誉な名前で呼ばれるようになってしまった。
- ただし高い属性値を活かすため会心撃を採用することを考えると、
達人珠【3】を装着可能なのは上記の武器にはない長所であり、
隼刃の羽飾りと本武器だけで見切り+3を発動させられるという気休め程度の強みがある。
また、先述の二振りはいずれも強敵である古龍の素材や龍玉系のレア素材を必要とするのに対し、
こちらは大量の大地の結晶程度しか入手に難のある素材はない。
その大量の大地の結晶の方が面倒臭いとか言っちゃいけない
なにもできない武器では決してないため、HR解放後すぐに例のアレをオオナズチから取りに行く場合など、
繋ぎとしてはなかなか使えるかもしれない。
- 半ばネタに近い運用となるが、ラオシャンロンとの戦闘において迎撃設備に特化するならばかなり健闘できる。
スロット3のおかげで砲術のみならず運搬用のスキルをありったけ詰め込めることに加え、
暇な時にちょっと小突く腹が極めて龍属性に弱い部位であるため。
スロットを一つ削るだけでアルゴルクが待っているのは内緒である