黒き神の力を宿す盾斧。
その身の内に滾る灼熱は、覇天の刃となって解放される。
MH4Gで初登場した覇竜アカムトルム素材のチャージアックス。
目次
概要
- アカムトルムの牙を思わせる盾が特徴的。
剣の部分にも棘があしらわれており、一目見てアカムト武器と分かるデザインをしている。 - アカムト武器は斬れ味の悪さから評価が悪いことが多いが、
この武器に関してはチャージアックスの特性とかみ合ったことで多くの盾斧使いから愛用されている。
ただしアカムト武器特有の扱い辛さはそのままで、盾斧の中でも特にスキル負担が重めな傾向にある。
性能
MH4G
- MH4Gで新たに追加されたチャージアックス。
- 前作最高の攻撃力を持つ伝説Jレガシーを大きく突き放す攻撃力864
- THEサプレッションに肉薄する会心率20%
- 無属性で榴弾ビンを搭載。
- 素で黄色、匠で緑の斬れ味ゲージ。
- スロット無し。
- さらにG級素材を使用することで覇断斧クーネエンカムへと強化が可能。
その性能は……- 最高性能の発掘武器と同等の攻撃力1224
極限強化【攻撃】を施せば他を寄せ付けない攻撃力1296まで上昇 - ついにマガラ武器をも追い抜いた会心率40%
- 素で緑ゲージを獲得し、匠で青ゲージも出現
- スロット数はゼロ
- 最高性能の発掘武器と同等の攻撃力1224
- 無属性武器の宿命として、肉質の堅い相手は苦手……と思われるが実はそうでもない。
搭載されている榴弾ビンが肉質無視ダメージを与えてくれる上、
ダメージ量は武器倍率に比例するためアカムト武器との相性は抜群であり、
心眼さえつけてしまえばバサルモスだろうがダイミョウザザミだろうが力任せに粉砕することが可能なのである。- ただし、ダメージ量は弱点属性の強属性ビンには及ばないので過信は禁物。
探索などでバッタリ出くわしたり、二頭クエストに堅いのがいても対処できる程度の認識にとどめよう。
強属性ビンには真似ができないめまい効果や減気効果、汎用性の高さを活かして差別化を図りたいところ。 - と言っても大体属性肉質が10~15くらいの部位を想定すると、
その属性の強属性ビンよりはクーネエンカムの方が火力が出る場合がほとんど。
物理性能が生産強属性ビンチャアクの多くを大きく上回ることもあり、
属性が通る部位を狙いにくかったり、属性の通り自体がイマイチなモンスターを相手にするなら、
ビンダメージを考えてもクーネエンカムが単純な火力で上回ってしまうことも珍しくない。
そのため、最適解になりやすいのは上に挙げた物理が硬い奴らよりむしろ、
ラージャンやブラキディオスといった属性の通りが悪いモンスターになる。
彼らは一部部位を除き物理肉質が柔らかめのため、
この武器の弱点である斬れ味の鈍さ(=弾かれやすさ)も気になりにくい。
- ただし、ダメージ量は弱点属性の強属性ビンには及ばないので過信は禁物。
- また、極限強化【攻撃】をつけた場合、最高倍率の発掘武器ですら凌ぐダメージを叩き出すこともしばしば。
スロットがなく弾かれやすいのでさすがに最高クラスの発掘武器と比べると扱いにくいが
それでも発掘を超える火力を出せるというのは相当な実力者である。
そのためスキルや相手を吟味して使えば長く使っていけるだろう。
- 立ち位置の似たライバルとしては角王盾斧ジオブロスが挙げられる。
あちらは心眼が必須ではなく、スロット1を持つが、匠ありでの攻撃力期待値ではこちらの方に分がある。
どちらも匠を始め豪勢なスキルを要求されるため、用意できる装備によって使い分けるといいだろう。 - 4Gで新登場したのが原因なのか、
他のアカムト武器の生産に必要なゼニーが99999zに対し、こちらは40000zとなっている。
MHX
- アカム登場につきこちらも続投。最終強化で覇断斧クーネエンカムとなるのは同じ。
最終強化での性能は武器倍率250・会心率45%と相変わらずの斬れ味黄色である。
匠で緑が出るが、匠2を持ってしても青まで出ない。
なまくらである点を加味しても相当な期待値を誇る業物であるが、斬り方補正の影響を考えると
手数の少なくないチャアクでは匠+2か匠+1と業物の併用まで必須と見るべきであろう。
- なまくら斬れ味を活かせる鈍器スキルと匠+2の併用は難しいが、砲術スキルとあわせて発動できれば、
高物理期待値、高倍率と文句無しの榴弾ビンチャージアックスとして使えるだろう。
ただし、スキル発動が困難な今作では前作と違い心眼と上記のスキルを併用することは難しいため、
この武器を単なるロマン武器で終わらせないスキル構成と立ち回りが求められる。
例えば燼滅刃3スロ2のお守りがあれば匠2・砥石高速化・鈍器・砲術師が発動できる。
- 斧モードをメインに据えたいという方は、鈍器・砲術師・心眼・攻撃力UPなどを発動させてしまえば、
あとはしこたま斧を振り回すことで榴弾ビンによる破壊の旋風をまき散らせる。
下手をすると匠・業物装備より手早くモンスターを狩り終えてしまう、なんてことも。
もちろん斧モードメインで運用する腕前あっての話なのだが、ブシドースタイルや絶対回避【臨戦】の登場により、
斧モードを保ったままでも立ち回りやすい環境が整っていることは僥倖と言える。
天嵐や骨・鉱石の方が使いやすい?知らん
MHXX
- MHXXで追加された究極強化で、銘が覇壊斧イクセエンカムとなる。その性能は、
- 究極強化3位タイの攻撃力370
- 高い攻撃力を活かす榴弾ビン
- 圧巻の会心率45%
- 黄色を脱し、素で緑50を獲得
- スロットなし
匠+2で青ゲージが10だけ出るけど忘れても良いだろう
- 鈍器及び超会心が含まれるスキル構成の場合、物理火力でもあの匠ジオブロスを凌駕し
榴弾火力に至っては1割も上回る。ただし、緑なので結構弾かれる。
かといって事故防止の為に心眼をつけるぐらいなら、
始めから火力を盛った匠ジオブロスなどを使った方がスキル効率も火力期待値も計算上は向上する。
- が、柔らかい部分を殴れないというシチュエーションも起こり得るのは確かではあるし、
弱点が目の前に来るまでの時間、攻撃しない(できない)のでは本末転倒という意見もある。
特にターゲットが色々変わるPTプレイでこの問題が顕著。
何よりブレイヴスタイルではとにかく攻撃回数を増やさなければすぐに解除されてしまうため、
弾かれずに攻撃を継続することはとても重要な要素となる。
黄色に落ちれば落ちたで盾突き、チャージ斬り上げ、
そもそものガードなどの榴弾ダメージもまた期待できる面もあり、
心眼スキルを巡っては両極端の意見が飛びかう相容れないジレンマを抱えている。
弱点特効と心眼を搭載することに何ら問題はなく、手数を稼ぐことと弱点を狙うことは相反しないことからも、
ここは自分で使ってみて選ぶしか無いと言えよう。- 要するに狙いを付けやすい剣モードで柔らかい部位を攻撃してチャージ、
あとは斧モードで強引豪快に榴弾爆発を食らわせるというプレイスタイル、
そしてそれを可能にするPSと愛が必要なのである。
- 担ぐモンスターもしっかりと選びたい。
ラージャンを始め、ティガ種や青電主など肉質の柔らかめなモンスターを選ぶと良いだろう。
あまり弾かれずに攻撃できるのはもちろん、弱点特効の恩恵を受けやすく、
続いて超会心も活きるため二重三重にこの武器の強みが出やすい。
- スタイルにまで言及するなら、ブレイヴとは超高出力メインでなければ比較的相性が悪く、
逆にエリアルとは好相性となる。
理由はブレイヴ形態時、GP及び盾ガードに榴弾効果が乗らない点があげられる。
この武器のダメージソースは榴弾も込みで強力というものなので、ソレが付いてこないのはハンデとなる。
もちろん解放ループでガンガン殴りに行くことはできるが、それで斬れ味が黄色に落ちたりする。
超高出力メインならば比較的問題ないが、PTでは味方を吹き飛ばすためソロ向けではある。
逆にエリアルならば、飛燕による火力の増強、ジャンプ攻撃の心眼効果、
地形に縛られずモンスターに乗れる、乗りダウンを取ればスタンも楽に狙える、
XXで属性強化中のジャンプ高出力もできるようになり、
ガードで榴弾爆発も起こると見事にイクセエンカムの性能と噛み合っている。
またブシドーも盾斧独特の隙を文字通りの攻防一体でほとんどカバーできるため大変優秀。
果敢に攻めながらも安定した狩りをしたい場合はこちらがいい。- ブレイヴスタイルを選択する場合、鈍器・砲術師の他に剣術と業物をセットできれば
ビン攻撃メインの脳筋運用が実現できる。
ブレイヴ形態時の定点攻撃性能は凄まじいため、
剣モードをゲージ・ビン回収用と割り切ることがポイント。
超大型などの『その場にとどまることが多いモンスター』に担いでいくと
その破壊力を遺憾なく発揮してくれる。
- ブレイヴスタイルを選択する場合、鈍器・砲術師の他に剣術と業物をセットできれば
- ちなみにMHXXでは鈍器の仕様変更*1と超会心が大幅につけやすくなったこともあり、
この2つを搭載するだけで他の数値をブーストしていないなら大まかな計算で1.16倍
緑ゲージ比較白ゲージでは1.17倍であることから白ゲージ武器と補正で並ぶことになる。
つまり下手に匠で青ゲージを出すよりも遥かに強力となる。
鈍器の計算は(持ち前の武器の数値+攻撃スキル)×鈍器スキルとなっていて、ソレがそのまま倍率となる。
倍率がそのままダメージに直接関わる榴弾には嬉しい仕様。
そこに砲術師が加わればまさに鬼に金棒である。
斬れ味自体が上昇するわけではないので弾かれるのは変わらないのだが、
イクセエンカムを装備するなら何をおいてもこの3つはつけておきたい。
- 要するに狙いを付けやすい剣モードで柔らかい部位を攻撃してチャージ、
- また、運用に欲しいスキルが極端に多過ぎる事も難点。
- 榴弾威力を活かす砲術師
- 期待値を補い一級品の性能にする鈍器使い
- 同じく期待値を補う超会心
- 弱点特効や見切り・連撃の心得などの超会心と相性が良い会心率系スキル
- 最高級の榴弾威力を活かす装填数UP
- 斬れ味+1、業物などの黄色に落ちて極度に火力が落ちるのを防ぐための斬れ味ケアスキル
- 先述した心眼、飛燕
この時点で多様なスキルが挙がっているが、現実的に積めるのは5個程度。
砲術師、鈍器使い、超会心は上記の通り必須に近い。
砲術師はネコ飯のネコの砲撃術で代用できるとしても、やはりスキルは圧迫される。
属性解放斬りを多用したりすれば斬れ味も落ちかねない。
超会心を採用すれば会心率上昇スキルが欲しくなる…と実際のスキル自由度はXXのスキル環境を以てしても低い。
斬れ味ケアスキルは絶対回避【臨戦】である程度代用でき、装填数や心眼は人によっては必要無いなど、
スタイル、狩技を含めた個々人の運用法やPSと相談した上でスキルの取捨選択をしていく必要があるだろう。- 必須に近い超会心ですら取捨選択の対象に入り、
エリアルで立ち回りスキルを多く積みたい場合、期待値は飛燕に劣るためそちらより優先度は下がる。
また「紫でも弾かれる相手に榴弾メインで攻めていく」場合には、
剣術のスキルポイントを装飾品で足すと匠がマイナスされるため匠ジオブロスに心眼は足し辛く、
超会心が無くとも、鈍器使い込みの総合ダメージは、次点より強力なので
こちらの武器で超会心より心眼を優先するのが一番効果的な場合もある。
- 心眼搭載を採用した場合、銀レウスキラーになれるという副次的効果が望める。
レウス希少種はスタン耐性が低いが頭部は知っての通りろくに殴れたものではない。
そしてその肉質のため斬撃を叩き込んでなお効果が薄い。
斬撃弱点の翼を斬りつけるのは動き回るレウス相手には難しい。
そこで心眼と榴弾でダメージとスタンを取り、これらの問題を強引に解決する手法が存在する。
その場合、最適解に選ばれるのがこのイクセエンカムというわけだ。
心眼と鈍器に相性のいいアカム防具は火耐性も稼げるので、防御面でも抜かりなし。
対ウラガンキン、バサルモス、グラビモス、アグナコトルなどの重装甲相手でも効果を発揮。
無理やり硬い装甲ごと粉砕するという運用はソロ、PT共々非常に頼りになる。
- ブレイヴやブシドーなどの攻撃回数で差をつけるならば超会心採用より連撃のほうが期待値は上がる。
単発火力は下がるものの榴弾のダメージに影響はなく、総合的に見ると早く狩れる。
一撃の超会心、攻撃回数の連撃と分けて考えるといいだろう。
- スキル構成は窮屈になるが斧の破壊力抜群という性能はなんの因果かアステピオと全く逆である。
加えて相性の良いスタイルまで逆なことから、
さしずめアステピオが剣特化でイクセエンカムが斧特化といったところだろうか。
中間型のジオブロスやネベトヘウトと比べると扱いにくいところもあるが、
特化している分それを活かせる立ち回りができればあれらより大活躍することができるので
特化型盾斧の火力に魅せられた人は是非腕を磨いて振り回してもらいたい。