ディアブロスの大剣、ダブルブロスソードの最終形態。
目次
概要
二種類のディアブロスの素材を混ぜた斧型の大剣。
その一撃は、大地を割り、大山を崩す。
- ダブルブロスソードはディアブロス通常種と亜種の素材を両方用いたものであり、
それを強化することで角竜剣ターリアラート、そしてこの角王剣アーティラートとなる。
MH4Gのみ、ダブルブロスソードの段階が存在せずエクスキューションからの派生強化となる。
- 『二種類のディアブロス』とあるだけに両刃斧になっており、
刀身自体も前後で2色に分かれている。
しかも前の刃部分は後ろの刀身の色で、後ろの刃部分は前の刀身の色になっていると芸が細かい。
ちなみに後ろの刀身の色はディアブロス亜種と同じ黒だが、
前の刀身の色はディアブロス通常種の色と言うより、モノブロス亜種と言った方が良い位白っぽい。
尚、刀身には「角竜」と彫られており、2つの素材を固定する為か、棘付きの輪がはめられている。
- 初登場したMHP2Gにて一大センセーションを巻き起こした大剣であり、
以後のシリーズにおける大剣の調整などにも大きな影響を残したとされ、その知名度は非常に高い。
通称は「アーティ」など。
P2Gでの活躍から特に人気の高い大剣の一つではあるが、ディアブロス亜種の素材が必須であることから登場作品は限られている。
- ディアブロス亜種が登場しないTri以降のシリーズでは原種の折れた角を大胆に利用したクオーラルホーンとなる。
性能
- 無属性、高武器倍率、会心率マイナスという点は登場作品全てにおいて共通している。
登場作品ごとの性能の違いは以下の通り。
MHP2G
- 初登場。当時は正にアーティラートの全盛期と言っても過言ではない。
- 攻撃力は最高峰の1488(武器倍率にして310)。更に斬れ味レベル+1によって紫ゲージ40を得られる。
大剣では20あれば十分と言われる紫ゲージをさらに20も上回るのはもはやオーバースペックと言える。
会心率は-15%と低いものの、MHP2G当時の「抜刀術」は
「抜刀攻撃の会心率を強制的に100%にする」というものだった為、このマイナス会心を完全に無視できる。
これらを併用した通称「匠抜刀アーティ」という戦法が猛威を振るった。
加えて、当時の属性大剣の攻撃力が軒並み1200前後であり、
溜め斬りで属性値がアップしない仕様だったが故に属性大剣の人気が全体的に低かったことも、
アーティ一強に拍車をかけたと考えられる。
- 本作は集中スキル・抜刀術スキルが初登場であったが、
元々両スキルが無い想定で調整されていた大剣にこのような武器が登場したことで
集中・抜刀術・匠の3スキルが合わさったアーティラートは凄まじいDPSを発揮した。
このような事態を招いた反省からか、これ以降メインシリーズの大剣は
上記3スキルの発動をほぼ前提とした調整がされるようになり、
後の大剣という武器種そのものに多大なる影響を与えた名剣とも言えるだろう。
MH3G
- MH3より登場したクオーラルホーンからダブルブロスソードに派生できるが、
ダブルブロスソードを一発生産することも可能。
- 流石にP2Gで暴れすぎたのか、相方だった抜刀術共々無視できない弱体化を受けることとなった。
- 攻撃力は依然最高クラスの1488であり、斬れ味レベル+1で紫ゲージも発現する。
しかしその肝心の紫ゲージがたったの10、続く白ゲージも20と
継戦能力が大幅にダウン。会心率も-20%と更に悪化している。
おまけにMHP3から抜刀術【技】の効果が「抜刀攻撃の会心率を+100%する」
というものに変更されてしまったため、見切りスキルなしでは会心率を100%にできなくなってしまう。
この2点の弱体化により、継戦能力と会心率の面で重大な支障が生じるようになった。
- 抜刀術【技】発動時の会心率を踏まえた期待値だけを考えれば、
全大剣でもトップの物理火力を発揮する計算にはなる。
ゲージ量についても、基本は単発型である大剣であれば致命的というほどではないように見える。
しかしMH3以降の大剣はコンボ連携が長くなり、手数が増えたこと、
モンスターがアグレッシブに動くために武器を研ぐ機会が少なくなったことから、
「大剣は最大火力のゲージ量が最低でも20は欲しい」と言われるようになった。
それを下回るというのは、文字通り致命傷であり、
会心率についても、単発型の大剣にとって100%にならないというのは重大なネックになり得た。
- さらにP2Gと比較して作製難度も上昇している。
強化の過程で、角竜、黒角竜の堅牢な角類に加え、
激レア素材である「大地を穿つ剛角」を2本も要求されるためである。
- それらの結果、総合性能でネロ=アングイッシュに最強の座を譲るどころか、
G級序盤武器である剛断剣タルタロスにまで負けるとすら言われ、
MHP2Gでの栄光から一転、3番手に甘んじる存在になってしまった。
武器スロットも覚醒で発現する属性もないため、前作の轟大剣【大王虎】のような、
上記2本に対して明確な差別化要素が何もないというのも極めて痛いところである。- ちなみに瞬間火力ではなく総火力(斬れ味量も加味したもの)で見た場合、
紫ゲージが20であれば抜刀会心の揺らぎを除けば上記2本を上回る計算になる。
- ちなみに瞬間火力ではなく総火力(斬れ味量も加味したもの)で見た場合、
- とは言え、上記のライバルと比較すると引けを取るというだけであり、全く使えない武器ではない。
愛着があるなら振るってあげるのもまた一興だろう。
MH4G
- モノブロス、ディアブロス、ディアブロス亜種の復活に伴いこの武器も復活。
本作ではエクスキューションから派生強化する。
- 性能はと言うと、他の武器との兼ね合いもあってか攻撃力1536と従来よりも上昇。
会心率はMH3Gと同じく-20%だが、匠で得られる紫ゲージが20と妥協点に達する上、
スロット1までつくと、MHP2G程ではないものの、MH3Gと比べれば一気に強化された。
MH4Gの大剣は物理攻撃力が1400越えのものが元々少ない為、アーティラートの1500超えという数値は
マイナス会心率込みでも飛び抜けており、無属性大剣として使うには充分な性能にまで戻ったと言える。
MHP2Gのように強すぎず、MH3Gのように弱体化させすぎずの良バランスに改善されていると言うべきか。
- また、MH3Gに比べると作成難度が大幅に低下しており、
必要なレア素材は「大竜玉」と「大地を穿つ剛角」が1つずつだが、
どちらも入手難易度が緩和されており、集めるのに然程苦労はしないだろう。
また、後述のライバル達がいずれもラスボス撃破後にしか作れないのに対し、
この武器はG2で比較的簡単に作れる*1という利点もある。
言うまでもないがその時点ではぶっちぎりの性能である。
- 一方、ラスボス撃破後という条件も付けくわえるなら、本作には大業物がいくつか存在する。
特に手強いのが、ブラックミラブレイドと叛逆刀ローグレギオンである。- まずブラックミラブレイドは攻撃力1488だが、マイナス会心が無いため物理期待値でアーティを上回る。
それだけでなく、匠で出る紫ゲージもアーティより長い30、トドメに覚醒不要で龍属性430。
この様に、匠前提の武器としてはアーティのほぼ上位互換となっている。 - ローグレギオンは攻撃力1392で会心+20%・紫ゲージ10と見た目上はアーティに大きく劣るが、
素でゲージがMAXである事、そしてレギオス武器特有の斬れ味修復機能から
匠はおろか、研ぎ師も業物も必要ないという桁外れのスキル自由度を誇る。
これにより他の大剣では真似できないようなスキル構成を実現できてしまうため、
専用の装備さえ揃えば、物理特化の大剣としては勝ち目が殆どないのである。
上記二本に決定的に劣るという事はない。
上述したように上記2本は作成できる時期が遅く、難度も非常に高いため、
早いタイミングで比較的容易に作成できるアーティの価値は大きいと言える。- 本作には極限強化システムが存在しているのだが、
レア度10の武器には大極竜玉が必要(上記の2つは共にレア度10)な一方、
此方はレア9であり普通の極竜玉で済むので、
この点においてもアーティが一歩リードしている。
極限強化を施せば、上記の性能もあって高レベルギルドクエストでも問題なく担いでいけるだろう。
- まずブラックミラブレイドは攻撃力1488だが、マイナス会心が無いため物理期待値でアーティを上回る。
- ちなみにゴグマジオス撃破前に作れるライバルとしては崩天剣エンテオンカムやGブレイドが挙げられる。
- エンテオンカムはアーティラートを圧倒的に超える攻撃力を持つが、
会心率が更に低く、匠でも白ゲージまでしか出ない。
そのため物理期待値はほぼ同じとなり、弾かれにくさでも此方に軍配が上がる*2。
また、オンカムはスロットも無いため拡張性で一歩遅れを取り、
更にレア度はどちらも9だがオンカムはG★3以降でないと作れない。
彼方には一応氷属性が備わっているため相手によっては差が出るかもしれないが、
そうでない限りは総合性能でアーティが喰い気味となっている*3。 - Gブレイドはオンカムと同じ斬れ味ゲージ白止まりな一方、
攻撃力は1584とアーティより若干高い程度なので、物理期待値ではアーティ・オンカムよりも劣る。
スロットもなく、属性も覚醒が必要な上に覚醒させてもオンカムと大差ないオマケだが、
マイナス会心を持たないため抜刀会心で会心率100%になり、ダメージが安定するという使いやすさがあり、
なにより最大ダメージを叩き出せるゲージの長さが30と長いのが特徴。
こちらもレア9な上、前二者と違い一発生産であるため作製強化の負担が最も少ないが、
作製に必要なチケットが手に入るイベントクエストの受注がG★3許可証であるため、
オンカムと同じく作製時期においてアーティに遅れを取る。
- エンテオンカムはアーティラートを圧倒的に超える攻撃力を持つが、
- なお、見切りと抜刀術を同時発動させることを考えるなら会心率が100%に達するため、
物理期待値ではブラックミラブレイドに勝てる場合もある。
欲しいスキルのポイントに加えて達人のスキルポイントがついた優秀なお守りを持っていたりするのなら、
龍属性が全く通らない相手であれば選ぶ余地は一応あるだろう。
- この様に早い段階で手軽に作れて、最強を争える程の性能を持っている業物であり、
大剣使いならば作って損はない一本である。
MHXX
- 今作では角竜ディアブロスの復活により本武器種の復活も期待されたが、
前作同様に亜種が登場しない作品である為、その座を剛角剣ディアブロスへ譲った。
モンスターハンターダブルブロスは実現せず
しかしながら、鏖魔ディアブロスの素材から作られる鏖大剣ヴラディスが
かの角王剣アーティラートを彷彿とさせる性能となっている。
MHST
- 原種亜種ともに登場しているため、ディアブロス大剣としてクオーラルホーンではなくこちらが採用されている。
ダブルブロスソードは無く、角竜剣ターリアラートから角王剣アーティラートへ強化される。
MHST2
- 2にも原種亜種が両方登場し、本武器もファン待望の久々の登場となった。
1とは異なり、ダブルブロスソードから始まり角竜剣ターリアラートが最終強化となる。
- 今作で太刀から大剣に持ち替えたリヴェルトがダブルブロスソードを装備しているため、印象に残りやすい。
なお、残念ながらクリア後は叛断刀アルザバルに持ち替えてしまい、ターリアラートを振るっている姿を見ることはできない。
余談
- MHFでは角竜剣ターリアラート→角耀剣ランドグリーズと強化する。
剛種武器に次ぐ高い攻撃力を誇り、やっぱり会心マイナス。
…が、そもそも無属性大剣には「カイデンブレイド」という銘品が存在するため、空気と化している。 - 残念ながら、ディアブロス・同亜種の出演するMHWorldでは登場することが叶わなかった。
本作のディアブロス武器は無属性強化により高い評価を得ており、
登場していれば再び最強の大剣として名を馳せていたかもしれない。
とはいっても新大陸で亜種が発見されたのが作中ではごく最近のため、
今後のアップデートで追加される可能性もあるだろう。
他のディアブロス武器は普通に亜種素材を使えてるとか言わない。- また、その代わりと言っていいのかは微妙な所だが、同じく高い攻撃力を持ち、
なおかつ無属性強化の恩恵を受けられる大剣である竜熱機関式【鋼翼】改があるため、
こちらが今作のアーティラートの立場を担っているのかもしれない。 - 残念ながら大規模アップデートのMHW:Iでも追加はされず、全世界の肩から角を生やしてこの武器を
待ち望んでいた大剣使い達は嘆きの咆哮を上げるのであった。
- また、その代わりと言っていいのかは微妙な所だが、同じく高い攻撃力を持ち、
関連項目
モンスター/ディアブロス
モンスター/ディアブロス亜種
武器/ディアブロス武器
武器/クオーラルホーン - MH3より登場したもう一つのディアブロス大剣。3Gではアーティの派生元。
武器/重撃帝斧 - MHFに登場するディアブロス大剣
モンハン用語/抜刀アーティ - アーティラート&斬れ味+1&抜刀術&集中の組み合わせを利用した戦法