MHP2で初登場した、轟竜ティガレックスの素材を用いて作られたランス。
本項では亜種素材から作られるカーサスティンガー、希少種素材から作られる衝槍【虎穴】、
そして二つ名持ちモンスターである荒鉤爪ティガレックス素材から作られるルドラスティンガーも扱う。
目次
轟槍【独虎】
- ティガスティンガーから強化して作成され、
他の武器種と同様にティガレックスを象徴する「轟」「虎」の名が付されている。
シンプルなストライプ模様のランスに見えるが、柄の先端にも刃のような物がついている。
これは虎と密教の仏具である「独鈷」をかけているデザインと思われる。
ガンランスの轟銃槍【虎砲】は先端が五つに分かれた「五鈷」のようになっているので、
ランスのデザインも狙ったものだろう。
MHP2
- 初登場のP2では攻撃力506、斬れ味はデフォルトで白ゲージ、会心率-30%と、ティガ武器らしい性能。
ランスは必要スキルが多いため、斬れ味レベル+1が不要であるこの武器は
スキルの自由度が高いというメリットがあった。
MHP2G
- P2Gでは更なる強化先の轟槍【大独虎】 へと派生可能。
高かった攻撃力はさらに高くなり、斬れ味レベル+1なしで紫ゲージを得るなど、順当な強化を受けた。
しかし、そんな轟槍の立場を脅かす黒い槍が現れた…
MHP3
- P3でも続役。
今作では匠スキルが15ポイント必要になったため、
斬れ味レベル+1の発動難度が跳ね上がった。
今作ではティガスティンガー改から轟槍【独虎】と、
後述する亜種素材を用いたカーサスティンガーに分岐する。
轟槍【独虎】は会心率が-30%から-15%に改善されたが、
白ゲージが10と少なく実用的ではなくなってしまった。
MH4(G)
- MH3Gで欠番となったティガレックスが復活したことでこの武器も復活。
今作では亜種武器と強化ルートが統一化され、強化するとカーサスティンガーになり、
次の強化でティガレックス希少種のランス「衝槍【虎穴】」となる。
カーサスティンガーの時点で覚醒爆破が付くのが特徴で、
P3と違い、会心率は強化する度に改善されていく。
- 下位のティガスティンガーの時点で、短いものの貴重な青ゲージを持つ。
しかし、強化先の轟槍【独虎】でも青ゲージの長さは変わらない。
MHX
- パラディンランスLV2から派生強化で作成できる。
ティガスティンガーLV1の時点で10だけだが青ゲージを持ち、その下の緑ゲージも長い。
- 今作は亜種・希少種が登場しないため、通常種武器のまま「轟槍【独虎】」が最終強化。
性能は- 攻撃力220
- 会心率-15%
- スロット1つ
- 斬れ味は白ゲージ20
- 性能の傾向は従来と同じだが、今作の環境では長所を活かしやすく短所を補いやすい。
MHXX
- 究極強化で「轟槍【大独虎】」となる。
性能は- 攻撃力340
- 会心率-15%
- スロット1つ
- 斬れ味は紫ゲージ20、匠で延長不可
- ライバルは短い紫ゲージを維持するなら真名セルケトヘティト、
紫と白の合計の長さを活かすなら後述する二つ名武器の荒鉤爪槍ELANや鎧裂槍ドツキサシあたりか。
特にセルケトヘティトは護符爪込みの期待値でこちらを上回り、スロット3つや防御補正まで併せ持つ強敵である。
MHRise
- 今作では上位武器としてティガスティンガーが登場。
骨素材派生の最終強化であるバーバリアンファングから派生するか、
ティガ素材と竜玉を用いた一発生産が可能。
その後、古龍骨を使ってティガスティンガーIIへと強化できる。
なお、百竜夜行のイブシマキヒコのクエストから古龍骨は入手できないため注意*1。
- 長らくティガスティンガー止まりだったが、Ver.3.0でようやく轟槍【独虎】が実装。
強化にはティガに加えて、バルファルクの素材も用いることになる。
その性能は- 攻撃力230
- 会心率-15%
- 斬れ味白20、その後は青60
- スロットLv1×1
マイナス会心は付いているものの、それでもお釣が来る攻撃性能を誇る。
- これまで天下だった角槍ディアブロスを初めて純粋な期待値で超えるランスである。
突進をトレードマークとする砂原の両雄が同じく突進を得意とするランスと成ってなお
鎬を削る関係となるのは中々に因果を感じさせるものだ。- 白ゲージ部分の期待値は勿論ディア槍を上回るが、
かと言って無理に業物や剛刃研磨などを付けると火力特化構成のディア槍に劣ってしまうことも。
下手に斬れ味ケアスキルを付けるより白ゲージは割り切って使い切るスタンスの方が火力が出しやすい。
分かりやすい話が攻撃、見切り、弱特などをモリモリにしたディア槍の装備をそのまま流用するとよい。- 爪と護符込みの時点で50回攻撃した場合も100回攻撃した場合もダメージ総量はティガ槍>ディア槍。
斬れ味白維持で悩む必要はあまりないかも知れない。
- 爪と護符込みの時点で50回攻撃した場合も100回攻撃した場合もダメージ総量はティガ槍>ディア槍。
- ただし、大きく差を付けられるのはやはり白ゲージ部分。
研げるならなるべく早めに研ぎたいので砥石高速化くらいは付けておいた方が快適。
幸い砥石高速化ならば武器スロット含めスロットLv1×3で付けられるので火力スキルと競合しにくい。
- 白ゲージ部分の期待値は勿論ディア槍を上回るが、
- 剛刃研磨2・スロットLv2以上の護石があれば剛刃運用が視野に。
- 剛刃研磨が護石に付く希少度は最高レア。
更にLV1が1個だけ程度でもスロット付となると入手難度が非常に高いのがネック。
- 剛刃研磨が護石に付く希少度は最高レア。
- 無属性と言う事で同じくVer.3.0で追加された新スキル「龍気活性」との相性が抜群。
龍やられのデメリット無しで恩恵だけを受けられる。
- 総じて、角槍ディアブロスに変わって「とりあえずこれ作っとけ」の1本になったと言える。
とりあえず、とは言ったが最終強化はHR解放後、自力で作成する場合はHR100への到達が必須なので注意。
MHR:S
- マスターランクでは多くのメインモンスター級同様、M★4からティガレックスが出現する。
まず、轟槍【独虎】改へと強化し、続いて太古龍骨と轟竜の天鱗を用いて
轟槍【大独虎】となる。
その後、傀異化した爪と甲殻を使用して最終強化、轟槍【大独虎】改となる。
性能は- 高いが今作ではそう珍しくはない攻撃力350
- 変わらない会心率ー15%
- 延長不可の紫30、続く白も短め
- スロットLv1が一つ
- 百竜装飾品スロットLv2
- MRでも上位で衝突したディアブロス槍「角王槍グレオスホーン改」の素の期待値を超えている…
のだが、本作では他の武器の台頭が凄まじいことになっている。
こちらの攻撃力350に並ぶ、あるいは超えるランスはグレイスホーン改の他に- ゴシャハギのゴシャ!ギガゴドシュ!(氷20)、鉱石素材のタワー改、
火属性派生のヒートインペイル(火31)、リノプロスの突槍リノプロス、
バゼルギウス(紅蓮)の爆炎槍バゼルロケット(爆破20)、
ガイアデルムの冥淵突槍パゴス(龍15)
(350組) - バサルモスのバジラットヴェノム(毒29)、ボルボロスの削岩槍ボルボルグ、
ガランゴルムの巨塊槍ゴルコトス、アマツマガツチの凶矛【凌雲】(水48)
(360組) - 混沌派生の痺槍マイセティズム(麻痺20)
(370)
もちろん、武器では他の要素も重要となってくるため攻撃力だけでは何とも言えないが、
「とりあえずこれ作っとけ」の立場ではなくなったのは間違いないだろう。 - ゴシャハギのゴシャ!ギガゴドシュ!(氷20)、鉱石素材のタワー改、
- とはいえ、無属性武器の中ではトップクラスの性能。上に挙げたもの以外だと
- 斬れ味修復ギミックを失ったものの、物理期待値でこちらを超え無属性トップの叛槍アルメンカル
- 何かと役に立つLv3スロット一つと防御力ボーナス30のロストバベル改
- Lv4スロットとLv2スロットを一つずつ持つ汎用性抜群のカムラノ傑鎗
新スキルの研磨術【鋭】でさらなる火力を求めたりするといった要素で対抗していけるだろう。
- 最終アプデのVer.16を迎えた現在では、傀異錬成により素の性能が大変に強化され
攻撃+40、斬れ味+20を得ることとなり、ここから更に錬成内容により攻撃力が引き延ばされる。
研磨術【鋭】運用からは遠退いたが、基本的な攻撃性能では怪物級であることに変わりはない。
しかし属性ランスの属性面の伸びしろが怪物級のため、バランス良く性能を上げられると勝ち目が薄くなる。
どう扱うべきか、より一層頭を悩ませる武器となってしまうとは…。
MHF
- MHP2よりティガレックスと共に輸入。
実装当時は、HR51で強化可能だったが、(MHP2での)下位素材と上位素材が入手できる
クエストが分かれた結果、現在はHR71で強化可能となる。
攻撃力は529と強化されたが、デフォルトの白ゲージは没収されてしまっている。
相変わらずの会心率-30%をどうにか出来れば、同ランク帯のランスの中では強い部類に入るが…。
MHF-G3現在も凄腕以降の強化先がないのも痛い。
カーサスティンガー
- MHP3で追加されたティガレックス亜種の素材を使ったランス。
ティガレックス亜種の色に合わせ黒いカラーリングである。
数千の屍を築き上げた黒き破壊者の具現とされており、その刃は単なる武具と呼ぶにはあまりに禍々しい。
MHP3
- 前記のとおりティガスティンガー改からティガレックス亜種の素材を使い強化する。
この時点では轟槍【独虎】より攻撃力が低く会心率も-20%であり、斬れ味も青で止まる。
斬れ味レベルは最大であるため斬れ味レベル+1は効果がない。
ただし、通常種武器にはない二つのスロットを持つ。
- さらに、アカムトルムの素材を投入することで吼槍【逆咬】へと強化される。
攻撃力は轟槍【独虎】より高くなるものの会心率はさらに悪化し-30%となり斬れ味も青のままである。
そのため期待値は低めだが、前述の通り斬れ味レベル+1が無効な上、
青ゲージが非常に長く業物も必要ないので、その分火力アップや便利スキルに枠を割けるのが長所。
MH4(G)
- 今作では通常種・希少種武器と強化ルートが統一化され、
轟槍【独虎】→カーサスティンガー→衝槍【虎穴】と強化されていく。
P3と比べ、-5%と会心率は改善されたものの、通常種武器のスロットなしの特徴も引き継いでしまった。
覚醒により爆破属性が付加されるが、属性値は80と非常に低く実用性に乏しい。
衝槍【虎穴】
- ティガレックス希少種の登場に伴い登場したランス。
希少種特有の赤と黒のカラーリングが特徴。
説明文はカーサスティンガーと同じだが、「数千」と「黒き」が、それぞれ「数万」と「赤き」に変更されている。
MH4
- 前記のカーサスティンガーに希少種素材を投入することで強化される。
その特徴は- 全ランス中4位の攻撃力483
- 会心率は亜種武器より一転し15%
- 素で長い青ゲージ、匠でさらに長大な青
- 覚醒により爆破属性100
しかし、衝槍【虎穴】は他のティガレックス希少種近接武器の武器倍率が190(片手&大剣&スラアクは200)の中
武器倍率210と高い値を誇っている。いかにも突進を得意とするティガレックスらしい。
- また、ライバルとなる確乎不抜の不壊イジスやアトロシスタワーの性能が控えめであることもあり、
青ゲージではじかれない相手では無属性ランストップクラスの性能を持つ。- 実際の期待値はイジスに僅かに負けているのだが、
こちらは素で長い斬れ味青を持っているため、
継戦力とスキル自由度によって十分逆転することができる。
もっと言うと、実は会心率の関係上、爪・護符を所持するだけで逆転できる。 - 素材面に関して言うと、ティガスティンガーからこの武器まで
集めるのが面倒で他のティガ武器で大量に要求される各ティガレックスの牙を1つも使用しない。
そのため他の武器用に牙集めをしていると、必要な素材がすでに集まっていたりする。
脈動する爆心も使うが、他のティガ武器もほとんどが使うので、
相対的に見てマイナスポイントには成り得ないだろう。
- 実際の期待値はイジスに僅かに負けているのだが、
MH4G
- G級の登場に伴い衝槍【虎穴】改を経由し絶衝槍【虎獄】へと強化される。
その性能は- 相変わらず高い攻撃力713
- 火力を底上げする会心率20%
- 覚醒で低めの爆破属性180
- やはりスロットはない
- だが、匠不要だった斬れ味は素で白40と大幅減。
匠をつけることで紫ゲージまで得られるようにはなったもののその長さは10とおまけの域をでず、
上位までのような匠も業物も不要、というわけにはいかないどっちつかずな斬れ味になってしまった。
とはいえ、火力の高さ自体は健在で白ゲージでも武器倍率にして約297の紫相当の攻撃力であるため
匠をつければ十分な維持能力と、おまけの一時的な超火力が得られると考えれば問題はないだろう。
素の白ゲージも、さすがに一切の斬れ味スキルによるフォロー不要とはいかなくなったものの、
それでも40とそこそこの長さではあるため、匠の代わりに業物で代用する選択肢もある。
- ちなみに、前回でも他のティガの近接武器と比べ高かった武器倍率は
今作でもトップの310となっている。
(大剣・片手剣・双剣:300、太刀・ハンマー・狩猟笛・スラッシュアックス:290、ガンランス:280)
この倍率は大剣のブラックミラブレイドやハンマーのミラガルズイーラと同等であり、
それでいて会心率もプラス、一応紫ゲージも有するため
武器種が違うので一概に比較はできないが、一歩抜きん出た火力を誇ることには違いない。
瞬間火力は生産ランスの中では、狂撃化時のセージorデビルに次ぐ。
どころか、極限強化で攻撃力を底上げすれば、会心率込みの物理期待値だけなら
発掘ランスの最高倍率(倍率340・会心率-10)すら超える。
他の並みいる無属性ランスをことごとく喰ってしまう程の性能に仕上がっている。
- 名前に「獄」がついているが狼牙武器の事ではない。
ルドラスティンガー
- MHXで登場した荒鉤爪ティガレックスの素材を使用した二つ名武器。
盾の一部と槍の穂先が蒼く明滅しており、元々の整った形状もあって神秘的な印象を受ける。
MHX
- 最終強化「鉤爪槍【荒独虎】」の性能は
- 攻撃力200
- 会心率10%
- 斬れ味は白ゲージ30
- 二つ名武器のためスロットなし・狩技ゲージ補正
- ライバルとなるのは燼滅刃ランスの「燼滅槍グラナト」だろう。
二つ名武器で素で白ゲージなのが共通し、攻撃力も同じ200だが、あちらは汎用性の高い爆破属性25を持つ。
こちらが勝っているのは白・青ゲージの長さと、ほんの少しの会心率の高さ。
ランスの手数で斬れ味の長さは重要だが、あちらの長さでも
二つ名補正と業物+臨戦で十分維持できるため差別化には使いづらい。
ブシドースタイルでガードレイジを使うときなど、臨戦を使わない運用なら差別化しやすいか。
MHXX
- 究極強化で「荒鉤爪槍ELAN」となる。
性能は- 攻撃力310
- 会心率10%
- 斬れ味は紫ゲージ30、延長不可
- 二つ名武器のためスロットなし・狩技ゲージ補正
- 前作と同じく、燼滅刃ランスの「真滅槍グラノヴァ」と爆破属性以外の性能が似通っており厳しいライバル。
ただし、上位と違って武器倍率に10の差がついたため、物理性能ではこちらが上回っている。
というか爆破属性の有無という差があったのに物理性能まで同等クラスだった前作がおかしい。
同じ二つ名武器だと曙光槍【勁風】もかなり優秀。
ELANよりも攻撃力が10低い代わりに会心率は10%高く、匠無効で紫50という圧倒的な斬れ味を持っているので
こちらよりも超会心運用が非常にやりやすい。
他の無属性ランスでは通常種武器同様、紫ゲージを維持する場合の真名セルケトヘティトや、
白ゲージまで見る運用では鎧裂槍ドツキサシが手強いか。- セルケトヘティトは素の斬れ味に少々難があり、業物を搭載しても常に突進フィニッシュを命中させ
絶対回避【臨戦】を回しつづけるようなピーキーな立ち回りか、武器研ぎやスキル面での負担を求められる。
ドツキサシは白ゲージが長すぎ、業物などを搭載するくらいなら開きなおって研ぐ方がよい。
このため、火力差はともかく、スキルビルドにおいて業物ひとつがあればよいELANや曙光槍とは差別化できる。 - 超会心ビルドを完成させやすい曙光槍は、弾かれにくい紫ゲージも活かし、
ガード・回避関連のスキルをひとつ搭載することで、堅実な立ち回りや入門用に適している。
一方ELANは、攻撃力と会心率をバランスよく盛ることで安定感を発揮できる。
太刀では、白疾風武器の曙光刀に龍気活性を主軸とした攻撃力補強が推奨されているが、
ランスにはより低リスクな伝家の宝刀(盾)ガードレイジが存在するため、多少なりともELANが有利だ。 - とはいえ、ELANと曙光槍で極端な性能差はないため、見た目互換品としての楽しみ方も大いにありえるだろう。
双方15回ずつの特殊許可クエストを制する必要があるため、煮詰まった趣味であることは否定できないが……。 - 真の大敵は、曙光槍から二つ名武器としての狩技ゲージ回収能力を没収、若干斬れ味ゲージを短くするかわりに
スロット3と会心率25%を与えられた龍識究槍クロウビークともいえる。
- セルケトヘティトは素の斬れ味に少々難があり、業物を搭載しても常に突進フィニッシュを命中させ
- なお、ELANは気力・鋭気・活力などを意味する英単語。
フランスの哲学者アンリ・ベルクソンがエラン・ヴィタール(élan vital。生命の飛躍あるいは躍動など)の概念を
自著で用いている。
関連項目
モンスター/ティガレックス
モンスター/ティガレックス/派生作品
モンスター/ティガレックス亜種
モンスター/ティガレックス希少種
モンスター/荒鉤爪ティガレックス
武器/ティガ武器