MHXで初登場したラージャンを素材としたスラッシュアックス。
本項では激昂したラージャンを素材とした派生形についても記載する。
目次
概要
- MHXでお披露目となったラージャンのスラッシュアックス。
「角斧」という表記の通り、薄く鋭利に削り出したラージャンの角を剣斧の刃にしている。
武器の側面はラージャンの体毛があしらわれており、ラージャンの頭部を模したデザインのようだ。
性能
MHX
金剛角斧
- 金剛角斧から一発生産となり、レベル4で最終強化形の金剛角斧カンナリとなる。
- カンナリの性能はというと
- 高めの攻撃力200
- それをさらに高める会心率15%
- 優秀な雷属性32
- 斬れ味は、素では短い青ゲージだけだが「斬れ味レベル+1」で白ゲージ15が出現し、「+2」でそれが延長
- スロットは無し
- 搭載されたビンは強属性ビン
スラッシュアックスや内蔵ビンのページにあるように、
MHXXまでのメインシリーズ作品の剣斧はほとんどが強撃ビン一強であり、
よっぽどの属性値に特化のものでない限りは強属性ビンは次点となってしまう。
そのため使い勝手が良いとは言い難いものとなってしまっている。
- ただし、属性値特化のものではないものの、属性値自体は優秀なため、
強属性ビンスラアクとしての活躍ができないわけではない。
前述のように数値性能自体は申し分ないので、実戦レベルの性能は一応保てていると言える。
- なお、斧モード運用で見た場合は
「物理と属性を両立」と「匠スキルで十分な斬れ味」となっているので、かなり優秀な部類に入る。
斧の愛好家の場合は作っておいても損はないだろう。
- 製作難易度はかなり高く、多数のラージャン素材に加えて、
最終的にはダウンロードクエスト専用の相手である獰猛化ラージャンの素材が必要となる。
獰猛化ラージャンはかなりの強敵のため、それなりの覚悟が必要となるだろう。
鬼神角斧
- 金剛角斧のレベル2から派生可能な武器で、激昂したラージャン素材のスラッシュアックス。
デザインは、斧の側面の毛が怒り状態のラージャンのように金色で逆立ったものに変化する。
- レベル4まで強化することで、最終強化形鬼神角斧【雷火豊】となる。
【雷火豊】の性能は- 低めの攻撃力180
- それを補う会心率30%
- 属性値も雷属性20とやや低め
- 斬れ味は素でとても長い青ゲージ。ただし「斬れ味レベル+1」では白ゲージが5現れるのみと心許ない。
- スロットが2つ
- 搭載されているのは強撃ビン
また、匠スキルでの白ゲージは短いものの、長大な青ゲージを得たことで優れた継戦能力を得たといえる。
- ライバルとなる武器は、同じく雷属性強撃ビンスラアクであるジンオウガの「王牙剣斧【裂雷】」だろう。
攻撃力200に属性値は25と【雷火豊】以上の火力を持ち、
斬れ味も匠スキルでそれなりな白ゲージが現れるというかなりの大業物であり、
単純に匠スキルで運用だとスロット数以外で【裂雷】の劣化版となってしまう。
- この武器を運用する場合、匠スキル無しでも長大な青ゲージがある事を活かして、
匠スキルを切って使う方法が視野に入る。
MHXは匠スキル発動の負荷が重いので、匠スキルを切れることは充分な魅力となるだろう。
特に、高い会心率を持つため超会心スキルとの相性が良好。
超会心を中心とした構成に仕上げる場合、スロットで差を付けられるかが差別化のポイントになる。
- 製作難易度はそれなりの高さで、激昂したラージャンの希少な素材である
「羅刹の金角」と「金獅子の闘魂」が2つずつ、
そして最終強化には「希望の証G」と火竜希少種素材の「火竜の煌液」も必要となる。
ただし、獰猛化ラージャンを含めた獰猛化素材は一切必要とされないので、
激昂したラージャンや火竜希少種と戦える実力さえあればカンナリよりも製作は簡単かもしれない。
MHXX
- G級の追加に伴い、金剛角斧、鬼神角斧の双方にG級強化先が追加された。
金剛角斧カンナリを究極強化すると金剛大角斧カンダチ、
鬼神角斧【雷火豊】を究極強化すると鬼神大角斧【震為雷】となる。
金剛大角斧カンダチ
- G級獰猛化素材や勇気の証XXを要求され、作製難度は高め。
- その性能はというと、
- 中々高い攻撃力310
- 会心率15%でそれを高める
- 高めの雷属性35
- それを高める強属性ビン
- 素では白20、匠+2でも紫が出ない
- スロットなし
物理火力では紫が出る武器に遠く及ばないが、ビンを活かした属性特化ではどうかというと、
属性値を55まで伸ばした雷公宝斧キリン相手に勝ち目がない。
斧としてみると紫こそでないが期待値はそこそこで物理と属性のバランスはよい。
とはいえG級獰猛化ラージャンを下して得る武器としては、かなり寂しいと言わざるを得ないだろう。
鬼神大角斧【震為雷】
- 金銀火竜素材やラージャンハートを要求され、こちらも作製難度はかなり高い。
- その性能は、
- 中々伸びた攻撃力300
- 会心率30%も健在
- 強撃ビンでそれらを高める
- 低めの雷属性23
- 素では長い青しかなく、匠+2でようやく白10、紫20が出現
- スロットは2つ
しかし、白ゲージまで合わせても30しかなく、上位とは逆に極めて継戦能力が低い。
幸いにして斬れ味維持手段は豊富なので、本領発揮させるにはそれらのスキル構成で、
紫ゲージを維持していく必要がある。
また、究極強化しないと紫が出ないのでしっかり作成しておこう。 - ライバルは前作でも鎬を削ったジンオウ武器の真・王牙剣斧【断天】である。
あちらは攻撃力320に雷属性32、素で白30、斬れ味+2で紫40、スロット1という全く隙のない大業物である。
しかし、会心込みでのこちらの期待値は322.5に達し、上位では劣っていた物理火力で逆転している。
超会心などを発動させればこの差は更に大きくなり、物理型雷属性剣斧としての立場を手に入れたと言える。- もちろん、これは紫ゲージが維持できればの話である。
ただ斬れ味+2を発動させただけでは、紫の維持どころか非常に早く青に落ちる。
強撃ビン持ち雷属性唯一のスロット2をうまく活用し、斬れ味維持スキルはしっかり発動させておこう。
- もちろん、これは紫ゲージが維持できればの話である。
- 作製には上記の素材に加え、HR50以上で得られる覇王の証も必要になる。
獰猛化素材は要求されないものの、完成時期が遅くなるのも痛い。
MHW:I
金剛角斧
- 導きの地の溶岩地帯をLv7まで上げる事で出現する歴戦のラージャンの素材を用いて、
金剛角斧カンナリへと最終強化を遂げる。
その性能は- 並ぶものなし攻撃力1085
- やや低めの会心率マイナス15%
- おまけとすら言えない雷属性120
- 強撃ビン搭載
- スロットLv4が1つ
- 斬れ味青60、匠は全て白ゲージ
- レア度12、カスタム強化枠は最大6枠
強撃ビンが更に後押しし、Lv4スロット搭載で拡張性もなかなか。
マイナス会心は若干痛手だが、この辺よりかは打ち消しは難しくはない。
カスタム強化や見切り等で補えばその破壊力を十分に堪能できるだろう。
- この性能の中で気になるのは、やはり異常に低い属性値。
マスターランクで属性値120は無いも同然というレベルなので、
属性値を補うよりは素直に物理性能を追求していく方が良い。
鬼神角斧【雷火豊】
- 第3弾アップデートで激昂したラージャンが登場。彼の素材を用いて一発生産される。
生産にはラージャンハートを要求されるので、簡単に作れるかどうかは人によるだろう。
性能は以下の通り- 攻撃力1015
- 会心率15%
- 雷属性300
- 強撃ビン搭載
- スロットなし
- 斬れ味紫50
- レア度12、カスタム強化枠は最大6枠
- 金剛角斧カンナリと比較すると、攻撃力とスロットを犠牲にその他を補強した感じとなる。
属性値も強撃ビン剣斧としては高水準であり、なかなかの優等生。
属性特化の雷公宝斧キリンから見ても強力なライバルが現れたと言えるだろう。
カーリシスカ?うーん…
- スロットを除けば隙の無い性能なのだが…悲しいかな影が薄くなってしまっている。
原因は同時期に現れた猛り爆ぜるブラキディオスの武器最高砕光の剣斧。
向こうはこちらを上回る攻撃力1050に、汎用性に優れた爆破属性、
そして短いながらもこちらと同様の紫ゲージに加えスロットLv4・Lv3まで備える大業物。
拡張性・汎用性ではとても勝ち目が無いが、雷弱点のモンスター相手には
こちらが優位に立てるので、持っておいて損は無い。
MHRise
- MHRiseにも続投。派生元はなく生産のみである。
- 発売時点では金剛角斧IIまでで強化が止まっているが、その性能は
- 十分高い攻撃力210
- 会心率15%がそれを後押し
- 雷20は実用圏内
- 覚醒早めの強属性ビン
- かなり長い緑100
- Lv3スロット1つ
- 百竜スロットは会心率強化I、属性強化【雷】II、鈍刃の一撃と微妙
- ライバルには帰ってきた王牙剣斧【裂雷】があるが、あちらは強撃ビン。
今作では強撃ビンと強属性ビンでは覚醒の早さに大きな差があり、
全く立ち回りが変わるために余り競合しないだろう。
強属性ビンではラスボス武器でカンナリの名前を大胆に奪っていったかんなりの神剣斧もあるが、
現状物理火力及び継戦能力で突き放しており、物理重視の雷剣斧の立場を脅かされることはないだろう。
- Ver.3.0にて強化先の金剛剣斧カンナリが実装。カンナリの名は返してもらうぞ
ラスボス素材を投入することで攻撃力+10、属性値+2、斬れ味緑延長という強化を得た。
これだけでは地味に見えるが、匠Lv1から青が出るようになり、鈍器運用のみならず青での運用も容易になった。
斬れ味補正1.2倍の瞬間火力に真価を見出すか、鈍器による実質的な斬れ味補正1.155倍の継戦能力に惚れこむか。
どちらで運用しても強力なため各々のセンスに併せて好きなように調整できる。
- 同時に競合相手のラスボス武器も強化先の神源ノ雷成リを獲得。
あちらは属性値と斬れ味で勝り空棲系特効を持つが、攻撃力が低めなうえスロットや会心率を持たない。
有力な剣斧ではあるが、相変わらず物理重視雷剣斧の立場はこちらが保持していると言える。
これほど物理に比重を置いた武器であるため、雷強化スキルを施すかは各々の自由となる。
今作の雷属性スラアクは鈍器型のカンナリ、強撃&水棲系特効の裂雷、属性特化のかんなりと
上手いこと差別化がされている。
MHR:S
金剛大角斧カンダチ
- サンブレイクへのアップデートに伴い、MRの強化先が追加。
- まず金剛角斧をそのまま強化していくと金剛大角斧カンダチとなり、
- 標準的な攻撃力330
- 会心率15%でそれを上乗せ
- MRとしては低めの雷31
- 強属性ビンでそれを補完
- 素で白40、匠Lv2から紫
- 通常スロットLv3、百竜スロットLv1
- 上位では歯牙にもかけなかったフルマーク改が同じ攻撃力に雷55、百竜スロットLv3を以て逆襲してきており、
会心率15%程度では全く歯が立たない。百竜スロットで並んでいたとしてもちょっと厳しいレベルの属性値の差がある。
もちろん傀異錬成で少々いじった程度ではあちらも伸びる以上どうにもならない。- Ver.14で百竜スロットをLv3にできるようになったが、やはり他2本の壁が厚い。
一応雷強属性剣斧の中で一番物理性能が高いが、属性値で完敗しているうえ、
フルマーク改が錬成で似たような物理性能にできるのがかなり厳しい。
他の百竜スロットLv1の剣斧は、斬れ味や会心率、スロットなどでライバルを圧倒しているが、
残念ながらこの武器は百竜スロットの差を覆せるだけの性能があるとは言い難く、不遇な立場に収まってしまった。
- Ver.14で百竜スロットをLv3にできるようになったが、やはり他2本の壁が厚い。
鬼神角斧【雷火豊】
- 激昂したラージャンの復活に伴い、鬼神角斧【雷火豊】も再登場。
通常種からの強化ではなく一発生産限定となる。
- 気になる性能は、
- 標準ラインには達する攻撃力330
- 雷22はかなり控えめ
- 会心率は没収
- 強撃ビンで物理火力を高める
- 素で紫50と非常に優秀な斬れ味
- 通常スロットはLv2-2と非常に優秀だが百竜スロットLv1
- これまた上位では微妙だった電刃ボルシュレッド改に完全に後れを取っており、
ラージャンハートを割いてまで作成する意義はない。
- こちらは百竜スロットLv2でもあれば優秀な斬れ味とスロットでどうにか覇権争いに加われたスペックがあるだけに、
本作のスラアクにおける百竜スロットの重要性を改めて実感せざるを得ない。
余談
- コンシューマーシリーズにおいて、
スラッシュアックスはMH4G時点でラージャン武器が唯一存在しない剣士用の武器種だった。
この武器の登場で、CSシリーズにおいて剣士ラージャン武器が揃い踏みすることとなった。
- スラアク使いに人気の狩技、剣鬼形態IIIの取得には「破壊と滅亡の申し子」をクリアする必要があるため、
多くのスラアク使いはこの武器を作るつもりがなくとも激昂したラージャンを狩ることになる。
- 金剛角斧カンナリの「カンナリ」とは「雷」の古語表現であり、漢字表記は「神鳴り」もしくは「雷鳴り」。
落雷は神が起こしたものだという古来の考えに因んだ言い方となっている。
- 鬼神角斧【雷火豊】の「雷火豊(らいかほう)」とは儒教の占いである六十四卦での吉凶の一つである。
55番目の卦で「苦労なく幸運が訪れる時期」を意味して、
「豊」は満ち足りを、「雷」と「火」は輝き活気がある様を意味している。
そのため雷の字こそ使っているものの、ラージャン武器によくある落雷や稲妻を意味する用語ではない。
- 鬼神角斧には2本の立派なラージャンの角があしらわれている。
しかし問題があり、納刀状態で背負うと角が脇腹に深々と突き刺さってしまう。
MHW:Iでは他の剣斧より斜めに背負う様になったので刺さる事はなくなったが、
MHRiseの金剛角斧は再び角が脇腹に突き刺さる様に戻ってしまった。