武器/銀翼の拍笛

Last-modified: 2024-02-26 (月) 14:04:30

白銀に煌く天彗龍の狩猟笛。
星彩の舞い踊るが如き音色が、気魂を鼓舞し闘志を賦活する。
(銀翼の拍笛)

古文書は記す。
恐れ聞け。星の歌は、命の灯すら鎮める
銀翼の拍笛、最終強化形態。
(龍星笛ホルム)

MHXXに登場するバルファルクの素材で作られた狩猟笛。

目次

概要

  • 見た目はグロードフラップのバルファルクバージョンといったところ。
    どうにも楽器を模しているとは言い難い。
    振り回すとシュイーンカシャッといったメカニカルな音が鳴るが、演奏音までほぼ一緒である。
    一応音色1と2で微妙に音の高さは異なるが、ほとんど1種類の音しか鳴らない珍しい笛。

MHXX

  • 生産時点の銘は銀翼の拍笛。
    低めの攻撃力160に龍属性43という属性偏重武器。
    音色はで、攻撃力強化や防御力強化、風圧軽減の旋律を使える。
    斬れ味が長大な赤ゲージ白30という極端すぎる代物だが、
    業物や絶対回避【臨戦】を用いれば一応使えなくもない。
  • 上位での最終強化の龍星笛ホルムを経て、G級での究極強化が赫醒笛エディウス
    かなり低い攻撃力280に例のステッキすら超える龍属性55で、やはり極端な属性偏重。
    音色はで攻撃力強化【大】は使えるものの、やや凡庸な印象。
    特徴的なのは赤ゲージの上にぶっ飛んだ長さの白ゲージが端まで伸びる斬れ味。
    ハッキリ言って絶対にこんな長さはいらない
    その気になれば20でもいけると言われる狩猟笛では明らかに過剰すぎる長さである。
  • そもそも、今作の龍属性笛の界隈はかつてないほどの激戦区
    • 攻撃力310に圧巻の龍属性60
      攻撃力強化【大】も備え、匠の増加分が全て紫ゲージで隙の無いミラアンセスアリスト
    • 攻撃力310、龍属性29、匠+2で紫30と単純な殴り性能では祖龍に劣るが、
      優秀な音色にスロット3と拡張性抜群のミラメノス
    • 攻撃力320に会心率-35/+20%、龍属性25と素の殴り性能はピカイチな上に
      さらに会心率強化旋律まで備えたグリーorテラー
    • 素でわずかながら紫ゲージを持ち、続く白ゲージも長め。
      攻撃力310に龍属性17と殴り性能はやや低めだが、
      聴覚保護&風圧軽減、属性やられ無効でオンラインの仲間にもストレスフリーな狩りを提供する極星憂笛ディエガロア
    • 攻撃力330に龍属性30、匠+2で紫30と手堅い所を押さえた性能。
      防御力強化【大】とスタミナ減少無効【大】、風圧無効で防御方面だけは完璧なアマスリコーダー
    …と、殴り性能、旋律において、強烈な個性を持つライバルたちが存在する。
    狩技やスキル環境によって、斬れ味ゲージの長さが差別化ポイントとなりにくいのも追い風。
    パッケージモンスターの武器でありながら、生まれた時代が悪かったと言わざるを得ない。
  • 過去作にも長い白ゲージの笛はいくつかあったが、彼らに比べると評価はかなり芳しくない。
    エンフォーラルや絶衝鼓は高い攻撃力によって一段低い斬れ味をカバーしていたのだが、
    この笛は攻撃力が最低クラスなのに斬れ味まで低いため、とにかく火力が出ないのである。
    しかも彼らが比較的希少かつ有用な旋律を持っていたのに対し、
    こちらはパーペチュアルムジカと旋律効果まで被りまくるのも痛い。
    攻撃と防御の強化の倍率で言えばこちらが上なのだがあちらにはスタミナ減少無効【大】があり、
    素の攻撃力も30も差をつけられている。
    スロットは2つあるのでスキル自由度だけはとても高いのだが…。
    高い継戦能力、龍属性、そしてスキル自由度、これらをフル活用しないと活躍は難しいだろう。

赫翼の拍笛

天彗龍の翼を組み上げ音色を
造り上げた狩猟笛。古龍の鋭き
声が、辺りに龍気を満たす
(赫翼の拍笛)

この笛が奏でるは星の叫び、
古き龍の咆哮。天よりの調べは
光波となり大地へと降り注ぐ。
(龍天笛ホルマゼンタ/赫絶の澄翼ステレジア)

  • 武器を振った時の音が変更されており、機械的な動作音から笛の音のようなサウンドになっている。
    また、Rise系統の「演奏音が素材元モンスターのテーマ曲になっている」法則も健在であり、
    三音演奏をすると「銀翼の凶星/バルファルク:Rise ver.」のフレーズ*1が流れる。

MHRise

  • 最終強化の龍天笛ホルマゼンタの性能は
    • ハッキリ言ってかなり低い攻撃力160
    • その分高い龍属性値37
    • スキル構成を邪魔しない会心率0%
    • おなじみの斬れ味
    • あって嬉しいLv2スロット1つ
    • 殺意マシマシの旋律 
      • 属性攻撃力UP
      • 攻撃力&会心率UP
      • 高周衝撃波
    • 百竜強化は攻撃力強化III、竜種特効、天彗龍の魂
  • まずこの武器性能を見た時、一際目を引くのはその旋律だろう。
    上げられる攻撃能力を全て上げた上で更に高周衝撃波のオマケつきという、これ以上ない超攻撃的な旋律をしている。
    これは旋律だけで言えば百竜笛の旋律【攻撃】Iの「攻撃力UP・属性攻撃力UP・会心率UP」の完全上位互換と言える。
    もっとも、百竜笛はその旋律でも百竜強化によって物理火力や龍以外の属性を伸ばせるので、
    笛そのものの性能で差別化されている。
    • 狩猟笛自体は属性や会心が衝撃波に乗らず、この笛は高周衝撃波によりその頻度を増やしてしまっているため
      この旋律は相性がいいとは言えないが、ここまで攻撃に特化した旋律ならば味方に与える恩恵は大きく、
      特にマルチで他のメンバーが全員属性武器を使っていれば劇的な火力向上が見込める。
  • 百竜強化の天彗龍の魂は、自身が龍属性やられ時に龍属性攻撃力が上昇するというもの。
    当然ながら通常の龍属性やられでは属性ダメージ自体が消滅してしまうため、
    活用するためには龍気活性の利用、すなわち赫耀シリーズを装備することが必須となる。
    赫耀シリーズについているスキルは条件付きながら単純に攻撃力が上がる物も多く、相性はそこまで悪くはない。
  • 狩猟笛にとって大事な物理攻撃力が低い点は無視できないデメリットだが、
    笛ならそうそう研がなくても使っていけるこの斬れ味は手を休めることなく演奏をするのに持って来い。
    あとはなるべくヒット数の多い攻撃はなるべく全て当て、
    旋律効果で40になるほどの高い龍属性攻撃力を生かしていきたい。
    • ライズの狩猟笛は前作アイスボーンから手数武器化の傾向を引き継いでいる。
      MHXXでは明らかにオーバースペックだった斬れ味も、今作では利点として評価できるようになった。
      しらべ打ち→蹴り上げ→連撃振り下ろし→多重演奏→振り下ろし→三音演奏→気炎の旋律をフルヒットさせて
      存分に斬れ味を消費しよう。
  • 龍属性の笛の競合相手は百竜笛をのぞき全て属性値20以下で、属性値で大きく上回るほか斬れ味の面でも優位に立つが、
    やはり貧相な攻撃力160がどうにも足を引っ張る。
    ただこの笛は旋律が強いので、属性武器にありがちな敵を選ぶ運用よりも、
    この笛自体の属性は無視しつつ相手に有効な属性武器を扱う味方を選ぶ運用のほうが映えるかもしれない。

MHR:S

  • MR70で奇しき赫耀のバルファルクが再来することで、
    究極強化「赫絶の澄翼ステレジア」が解禁される。
    その性能は
    • 明らかに低い攻撃力280
    • 龍属性笛で最高の龍属性値51
    • スキル構成を邪魔しない会心率0%
    • もはや恒例の斬れ味
    • 拡張されずそのままのLv2スロット1つ
    • 変わらず殺意爆盛りの旋律 
      • 属性攻撃力UP
      • 攻撃力&会心率UP
      • 高周衝撃波
    • 百竜装飾品スロットはLv2
  • 相変わらずの攻撃的な旋律だが、今回の狩猟笛は鉄蟲糸響打の登場で属性武器が大躍進を果たしている。
    その恩恵は龍属性値トップのステレジアには当然大きく、戦う笛としてはかなり強力。
    相対的には今回も低いとはいえ、物理攻撃力も280まで伸びたので攻撃UP旋律での強化幅も上がった。
    旋律効果でブーストして三音演奏すれば高周衝撃波と響打追撃の両面でかなりの火力になるため、
    龍属性武器がひしめく本作の環境でも総合火力では上位候補に躍り出ることに。
    • ただし、攻撃力が低いこと自体は変わりなく、物理期待値は旋律込みでも龍属性笛で最下位。
      属性特化運用でなら……と言いたくなるが、その場合は斬れ味白止まりなのが痛く、
      遥かにマシな物理期待値を持つTHEグレゴリアに属性値ですぐ後ろにつけられてしまう。
      もっとも、グレゴリアを含む他の龍属性笛がステレジアの火力を超えるには、
      「斬れ味紫の維持」と「攻撃力UP旋律または共鳴音珠の設置」が必要。
      このため、冥淵大笛トゥリパ以外は斬れ味と翔蟲の管理に奔走する上に立ち回りにも縛りが出る中、
      ステレジアは継戦力の高さと高めの火力維持を両立したストレスフリーな笛として活躍できる。
      斬れ味ケア不要の分だけスキル自由度も高いので、鬼火纏軸などスキルで火力を盛る方針も取りやすい。
      それでも瞬間火力が気になるなら、やはり高周衝撃波を積極的に吹くようにしていくと良いだろう。
  • もちろん味方への火力支援はこれまで通り強力で、狩猟笛以外でも属性武器が盛り返している本作では
    味方が属性武器を持ち込んでいるケースも増加しており、属性攻撃力UPの旋律もかなり効く。
    紫が出ない代わりに継戦能力に全く不安がない斬れ味により、この支援を絶え間なく与えられるのも心強い。
  • 百竜スロットはこれまで通りの天彗龍の魂や竜種特効も使えるが、それ以外も自由に選べる。
    このため龍属性弱点の多い古龍に効く空棲系特効も採用できるようになった。
    大音量演奏も使えるようになったが、高周衝撃波の範囲は拡大されないので注意。
  • 龍属性武器の多い本作だが、目下のライバルは先述したラスボス武器・冥淵大笛トゥリパ
    会心UPこそ抜けているが、属性攻撃力UPと攻撃力UPによる二重火力支援で競合し、
    さらにマイナス会心ながらこちらを40も上回る物理攻撃力と長い紫ゲージを持つ。
    高周衝撃波と高い属性値での響打による総合火力ではステレジアに分があるが、
    演奏や響打追撃に会心が乗らない仕様を逆手に取るトゥリパも見劣りしない火力が出る。
    一番の強みとしてトゥリパは作成可能時期がラスボス撃破時点と格段に早いので、
    とりあえずトゥリパを使いMR70になったら本命を決める、というのも良いだろう。
  • もう一本ライバルを挙げるとすれば、意外や意外の虫武器・セロヴィクアトノワールか。
    ステレジアやトゥリパと異なり、斬れ味と翔蟲という二つのゲージ管理が必要ではあるが、
    ノワールは武器スロがLv3-Lv1-Lv1と優秀で斬れ味も匠2から紫が出現し、
    無難な攻撃力320と3番手の龍属性値38、さらに百竜スロットもLv3とバランスが良い。
    その上で「体力回復【大】が吹ける唯一の龍属性笛」という特徴を持ち、
    火力だけでなく高回復力の提供も運用軸になるため、共鳴音珠を軸にした立ち回りに無理がない。
    加えて、その回復力で伏魔響命のスリップダメージを握り潰す、という離れ業も可能にしてくる。
    旋律こそ攻撃性が薄いが、安定運用で火力を出し続ける点でトゥリパと別方面のライバルになるだろう。
  • Ver.11より新システム傀異錬成が登場。
    ステレジアではどうやっても白しか出ない斬れ味強化、響打を含む衝撃波に会心が乗らない会心強化、
    Lv3限定スキルの恩恵があまりない百竜スロット強化を対象から外しやすく、
    攻撃強化と属性強化だけで考えればよいので非常に割り切りやすい。
    ただ、初期攻撃力が異様に低いステレジアにとって攻撃強化はかなり美味しいが、
    属性強化による響打重視の運用も捨てがたく、二者択一でも調整には中々迷わされる。
    一度解放すれば再装着は何度でもできるので、いっそのこと攻撃・属性どちらもフル解放してしまうのも手である。
    • Ver.14では傀異スロット解放ボーナスにより、属性武器は一律で攻撃+15と属性値UPを獲得。
      一律での上昇の場合、元の攻撃力が低い方が影響は大きいため、ステレジアには追い風と言えるだろう。
      一方で、新スキル龍気変換と旋律の相性を駆使し、グレゴリアとトゥリパが属性値で猛追をかけてきている。
      とはいえ、龍気変換装備はVer.14時点だと最低3部位が固定化され、錬成への依存度も高い。
      そういったハードルを全く必要とせずに安定した火力を出せるステレジアは、やはりストレスフリーな笛と言えるだろう。

余談

  • 龍星笛ホルムの名の元ネタはホームズ彗星か。
    周期彗星と呼ばれるものの一種で、1892年にエドウィン・ホームズに発見されて以来たびたび観測されている。
    • 特殊個体武器の最終強化名は、「通常個体武器の最終強化名+赤系統の色の名前」を合わせたものという法則があり、
      ホルマゼンタの場合は「ホルム+マゼンタ(magenta)」。
      マゼンタはシアン・イエローと並ぶ「色料の三原色」の一つ。
      カラー印刷のインクカラーの一つとしてもお馴染みだろう。
  • 最終強化段階の通常個体武器は、共通して説明文が「恐れ見よ。~」となるが、
    この武器のみ「恐れ聞け。」となる。狩猟笛のイメージに合わせたのだろうか。

関連項目

モンスター/バルファルク
モンスター/奇しき赫耀のバルファルク
武器/バルク武器


*1 サビ2周目の終わり際をそのまま切り取って音を加工したものと思われる