蛇王龍を屠りし英雄に刻まれる
とこしえの秘術の発見と忘却。
汝の魂に叡智あらんことを。
(鋭鱗を連ねし斧~乱世王テンマガゲキ)
虚空を覆う天蓋を創りたもうた蛇帝龍の剣斧。
第九の夕焼けはその両腕で大地を包み込む。
(帝剣斧ダラウイッシュ、蛇剣斧オプタマデュラ)
目次
概要
- MH4の集会所ラスボスである蛇王龍ダラ・アマデュラの素材を用いて作られたスラッシュアックス。
強化すると「抜山蓋世の乱刃ガゲキ」になる。
- 剣斧の横に幾重もの刃を取り付けた、一太刀にするというより無数の刃で引き裂くような外見。
剣斧には珍しく厚みがあり、どちらかといえば無数の刃を生やした棍棒のようである。
斧モードでは瞳のような模様が刃の根元に配置され、ダラ・アマデュラの頭部を模したようなデザインとなる。
性能
MH4
- 攻撃力972、会心率-15%、爆破200、スロット3、防御力+20。ビンは強属性。
他のアマデュラ武器とは異なり覚醒無しで爆破属性を使えるのはありがたい。 - 最終強化形であるガゲキの性能は、
- 高めの攻撃力1080
- やっぱり低い会心率-10%
- 素の斬れ味は相変わらずの短い青
- あって嬉しい防御力+25
- 柔軟なスキル構成が可能なスロット3
- 素で爆破240、強属性ビン
僅か10ではあるものの、匠で斬れ味白ゲージが出現するのだ。
- 攻撃力が高く肉質無視の爆破属性を持つこと、
そもそも部位破壊能力の高いスラッシュアックスであることから、
部位破壊を狙う上では非常に頼れるひと振りとなるだろう。
爆破属性の汎用性の高さに加えて、
拡張性があるスロット3を持つ事から、THEエグゼキューターと並んで
今作の汎用剣斧として紹介される事が多い。
- 爆破属性剣斧ということで、ライバルは爆砕の剣斧となる。
しかし爆砕の剣斧は強撃ビン装填とはいえ、攻撃力が低い。
会心補正とビンの倍率が以前と同じだと仮定した場合、
爆砕は強撃ビン込みでも武器倍率192相当なのに対し、ガゲキは会心込みでも武器倍率195相当となる。
属性値に関しては爆砕は280とガゲキより高いが、その差はたったの40しかない。
ガゲキは強属性ビンであるため、剣モードなら300相当となり逆転する。
さらに爆砕の剣斧には無い防御ボーナスと3スロットも持ち合わせている上、
ネックである斬れ味も大した差は無い。
これらの点から、爆砕の剣斧に負けることはまずないだろう。
ただ製作難易度・時期では爆砕の剣斧に分があるため、この武器が完成するまではそれで乗り切ろう。
- その後ミラボレアス【紅龍】の解禁に伴い、もう1本の爆破剣斧、黒滅龍剣斧が姿を現した。
そちらは驚異の爆破属性値420を持ち、さらに強属性ビン装填という、徹底した属性特化仕様。
さらに紫ゲージと会心率10%も持ち合わせているものの、
素の攻撃力が810と低く、期待値は青ゲージのガゲキにも及ばない。
物理火力ならガゲキ、属性特化なら黒滅龍剣斧と棲み分けがなされている。
製作難易度
- しかし、これだけの性能を持つだけあり、製作難度もかなり高い。
まず生産には前脚の部位破壊報酬およびセミレア素材となる「蛇王龍の鉤爪」が4つ、
そして背中の部位破壊報酬限定の「蛇王龍の扇刃」が1つ必要になる。
と、ここまではまだ序の口であり、ここからガゲキへの強化が大変。
強化には- 「蛇王龍の扇刃」が追加で3つ。
- 尻尾の切断からの剥ぎ取りか下半身の部位破壊でしか入手出来ない「蛇王龍の尾殻」が4つ。
- 頭部の部位破壊等で入手するセミレア素材の「蛇王龍の睨眼」が2つ。
- とどめにダラ・アマデュラのレア素材である「天剣の龍玉」が1つ。
それに見合った性能は持っているので、地道に頑張って連戦しよう。
MH4G
乱世王テンマガゲキ→帝剣斧ダラウィッシュ→蛇剣斧オプタマデュラ
- 「抜山蓋世の乱刃ガゲキ」からのG級強化先は上記の通り。
やはりG級に上がっても抜山蓋世の勢いは全く衰えず、
オプタマデュラの性能は- ダークライドと同等の攻撃力1620
- 会心率もダークライドと同等の-10%
- 匠を以ってしても紫ゲージは出ないが、素の白ゲージは50もある
- 爆破属性は330まで上昇、据え置きの強属性ビン
- アマデュラ武器群の中ではトップクラスの防御力ボーナス+50
- 当然3スロットも引き継ぐのだが……(後述)
しかしそれが致命的で、同じく強属性ビンの爆破剣斧のライバルである真・黒滅龍剣斧に劣り気味となっている。
会心込みの期待値ではオプタマデュラは292.5、黒滅龍は273で此方が勝るが、
あちらは紫ゲージに2倍の爆破属性値を持つため、
瞬発力では完敗である。
一応、素で白ゲージを50有するため匠の代わりに業物で代用できるオプタマデュラは継戦能力では圧勝している。
斬れ味の長さが重要なスラッシュアックスにとっては心強いか。- ちなみに乱世王テンマガゲキから帝剣斧ダラウィッシュに強化する際に、
なんと強みの1つであるスロ3が何故か没収される。
蛇剣斧オプタマデュラで再びスロットを取り戻すが、それまでは正直使い物にならない。
作品毎にスロットが増やされたり減らされたりする武器は数在れど、
別のモンスターの武器に派生強化するわけでもない、順当な強化でスロットが没収される武器は基本的にない*1
他の武器種ではこのようなことは起きず、最終強化で何事もなかったかのように
スロット3に戻るので、おそらく設定ミスであろう- 最終強化でスロ3に戻るんならいいじゃん、と今でこそ思うかも知れないが、
素材元の配信時期の都合上、最終強化に至るまでは発売から実に5ヶ月を要しており、
その5ヶ月もの間スロットが没収されていたという事だったので、
当時は全国のスラアク使いからは悲鳴&批判の嵐であった。
- 最終強化でスロ3に戻るんならいいじゃん、と今でこそ思うかも知れないが、
- 更に、最終強化に天剣の龍神玉ではなく天剣の龍玉が要求されるが、これも設定ミスかもしれない。
まあ、こちらは生産難易度が低くなるので嬉しいが……
ダラウィッシュでスロットが消えるのを考慮して比較的簡単に強化できるようにしたのだろうか……?
- だが、今作のスラッシュアックスは全体的に激戦区となっている。
まず爆破属性武器として見るとやはり手強いライバルが多い。- 前作で軽く見下していた爆砕の剣斧がG級の砕光の剣斧で大きく強化され、
剣モードの火力では比べることもできない程の大差を付けて上回るようになった。
挑戦者+2が発動しても尚埋められないほどの差があるので、こちらは運用法で差別化するしかない。 - そして前述の真・黒滅龍剣斧は最大のライバル。
瞬間火力では絶対に歯が立たないが、
あちらは白ゲージが極めて短く、継戦能力にかなり難があるのでそこで差別化できるだろう。
また、スロット数や防御力では勝っている。
- 前作で軽く見下していた爆砕の剣斧がG級の砕光の剣斧で大きく強化され、
- また斧として見ると前述の滅斧ダークライドやガイア・絶衝斧【狂虎】
が強敵として立ちはだかる。- ダークライドはオプタマデュラと同等の攻撃力を持ちながら、
匠発動で紫ゲージ60というトチ狂った斬れ味を有しており、
斧としての実用性と高火力を兼ね備える。 - ガイアはダークライドと同等の火力に匠で白60の斬れ味を持ち、防御力+30の効果も持つ。
また、作製・極限強化の難易度も比較的低い。 - 狂虎は非常に長い白ゲージを匠無しで有する。
また、非常に高い会心率によって期待値で此方を上回り、スキルの自由度と使い勝手でリードしている。
この武器の強みは高い防御力にスロット3、そして優秀な戦闘維持能力なので、
そこを活かせるように使いどころを選べば活躍の場はある。
特に、裸クエストにおいてはこいつが輝くだろう。 - ダークライドはオプタマデュラと同等の攻撃力を持ちながら、
- 実はミラルーツシリーズとは相性が良かったりする。
真打による斬れ味ゲージの延長と火力のブーストに加え、見切りのおかげでマイナス会心率をプラス会心率に覆す上に、
体術による固定スタミナ消費量軽減による振り回しの回数増大、さらには最高峰の防御力を更に高め、かなりの硬さになる。
スロットも多いのでお守りと合わせて5スロスキルを追加する事も。
色合いも白基調で赤いラインが入っているミラルーツシリーズとは違和感なく担げる。
MHXR
- MHXRにも何故か登場。兄弟が既に登場していたとはいえ、
突然現れたこの武器を見て驚いた方も多いのではないだろうか。
こちらではデモンズソーンと名を改めている。 - 2019年新春イベントのニャン検隊で入手可能。
ただし超レア枠であり0.1%という低確率での排出なので、入手には大きく運が絡む。
- 進化段階が存在し、Iを進化させることで最終段階のIIとなる。
IIの気になる性能はというと…- 当然の☆7
- ☆7武器の中でもかなり高い攻撃力2588、秘技が解放されるプラス値25では2713
- 覇玉武器
- 土属性
- 変形毎にゲージが少し回復するスキル「剣斧変形回復【小】」
- 真属性解放突きフィニッシュで体力を100回復できるスキル「解放突き回復【中】」
- 武技:覇王宿臨せし【霞メ】
- Lv.1/効果時間:15s/必要武技P:100
(Lv.11/効果時間:15s/必要武技P:90)
自身の与えるダメージが2倍になり、剣攻撃の威力が4倍になる。
さらに真属性解放突きの溜め速度が5倍になる。 - 秘技:剣技持続法【虎】
- Lv.1/効果時間:15s/必要武器P:20/&br発動回数:4/クールタイム:120s
自身のスラッシュゲージが減らなくなる
発動条件
武器種:スラッシュアックス
属性:火・土・雷
(プラス値25で解放)
この武技は剣攻撃の威力を8倍にも引き上げ、真属性解放付きの弱点であった溜め時間の隙を完全克服し、
更に秘技発動でゲージ消費すらを無くしてしまうという超火力特化な効果なのである。
しかも倍率が剣攻撃の威力側に偏っている関係上、バフによる伸び代がとてつもなく大きいというおまけ付き。
正に超レアの貫禄と言える性能である。
技玉がやや重いが、土属性防具には優秀なスキルを持つものが多いので
スキル面での調整にもそこまで難儀はしないだろう。 - ライバルとして同じく剣攻撃乗算の効果を持つ武器はいくつか存在するが、
単独での合計倍率でこちらを上回る武器は存在しない。
外部からのバフによって僅差でこちらを上回る武器が1本だけあるが、
あちらは非覇玉であり、素の攻撃力が500近く下回っているため、
これに関してもこちらが総合的に勝っていると言えよう。
唯一、必要武技Pだけはこちらが大きく負けている(あちらはLv1でも60)が、覇玉剣斧は移動斬り、
余裕があれば真属性解放突きを使うことで武技Pが稼ぎやすくなっているため、
これに関しても実際はそこまで大きな差がある訳でもない。- ちなみに、このライバルに当たる剣斧は火属性である為、この武器の秘技を付けることが可能。
上述の通り倍率に関してもそこまで変わらないため、非覇玉版デモンズソーンとして使うこともできる。
あちらは覇玉武器が追加されて以後も非覇玉でありながら
今まで剣斧界の覇権を握り続けてきた重役中の重役であったため、
ささやかではあるが、愛着のあるハンターにも嬉しい仕様である。
超レアである2本両方を持っている強運もしくは重課金者が何人いるのかという話はさておき - …とここまでは聞こえは良いが、この武器の最大のネックはズバリスラッシュアックスの覇玉武器であることであろう。
- ちなみに、このライバルに当たる剣斧は火属性である為、この武器の秘技を付けることが可能。
余談
- ガゲキの由来は、三国志演義において呂布の愛用する武器「方天画戟」からと思われる。
つまり、この武器と同じである。
- 抜山蓋世(ばつざんがいせい)は、「勢いが非常に強く、自信に満ち気力の雄大なさま」を表す。
楚漢戦争末期、項羽が四方から流れる楚国の歌を聞き、嘆く中で謳った詩を元にした有名な四字熟語である。
総合性能で(弱体化されたためとはいえ)元祖爆破スラアクを破ったことを表しているのだろうか。- ただこの後、「時が味方しない。愛馬も走らない。馬が走らなければどうすることも出来ない。
虞美人(寵姫)よ、お前をどうしてやればいいのだ」…と敗勢で折れそうな心を詩の続きに吐露している。
この武器にもその内「時利あらず」と歌う日が来るのかもしれない…。
確かに史実では「俺はとても強いのに天に見放されたせいでこのザマだ」となってしまうが、
幸いにもそんな意味での引用はあまりされない。この武器も天に見放されないことを祈ろう。
- ただこの後、「時が味方しない。愛馬も走らない。馬が走らなければどうすることも出来ない。