鎌鼬竜の輪郭に模した軽弩。
その昔、有名な義賊が使って
いたという、由緒ある武器。
(風ノ賊銃)
旋風をまとう雄々しき軽弩。
弾道は疾風のようにまっすぐ、
正確無比に相手を撃ち抜く。
(風鎌銃ローザレクス)
獲物に止めを刺すまで、その風
は決して止まない。放つ弾丸は
疾風、猛射は一陣の風の如く。
(大風鎌銃エルロウ)
目次
概要
- MHRiseから登場した、鎌鼬竜オサイズチの素材を使用したライトボウガン。
- 見た目は鎌鼬竜の素材で覆われたライフル銃といったところ。ライトの中でも特に細身かつ小柄なのが特徴。
鎌鼬竜の刃尾を使用した弓が正面から見て三角形を描くように配置されているのもチャームポイント。
性能
MHRise
- 最終強化は「風鎌銃ローザレクス」。
ユニオン鉱石が必要になるが、イベントクエストを利用すればHR4でも入手できるため
上位昇格直後に完成させることも可能。ただし、鳥竜玉もきっちり要求されることには注意。
その性能は、- 攻撃力160、会心率15%と低火力
- ブレなし、反動「中」、リロード「やや速い」と軽快な基本性能
- スロットはLv2とLv1が1つずつと優秀
- 百竜強化は会心率強化III/小型特効/オトモへの采配術
- 通常弾7/5/0、貫通弾5/6/3、散弾4/4/0、徹甲榴弾2/0/0、斬裂弾2発装填
LV1貫通弾と斬裂弾が速射に対応しており、両者ともに移動射撃が可能。 - 状態異常弾はLV1毒弾のみ使用可能。装填数は2発。
- 属性弾は貫通氷結弾が1発装填
- サポート用の弾はLV1・LV2回復弾と鬼人弾に対応
- 他のオサイズチ武器と同様、完成時期相応の低い攻撃力が目立つ。しかし、
LV1貫通弾と斬裂弾という実用的な弾の速射に対応しているのは、それを補って余りあるほどに強力。
特に斬裂弾関連の性能が優秀であり、斬裂弾の速射と移動射撃を両立しているのはローザレクスのみ。
移動リロードは不可能だが、素でリロード「速い」であるため、それほど大きな問題にならない。
LV1貫通弾も、反動や装填速度のフォローが不要かつ装填数も多く、相手を選べば十分に活躍できる。
以上を総合すると、軽快な立ち回りと高い汎用性を併せ持つ優秀なライトボウガン。
この性能が上位序盤から手に入るのはとてもありがたい。
- 防具に関しては、序盤はフロギィSシリーズとの相性が抜群にいい。
速射強化Lv2、装填拡張Lv3、毒属性強化Lv3とローザレクスが欲しいスキルが一通り揃う上、
今作で大幅に強化された回避距離がLv2まで発動すると良いことずくめ。- 毒属性強化がいらなければ、腰をスカルダ・スパイオSかバギィSに換装するといいだろう。
スカルダ・スパイオSとした場合は弱点特効Lv2が、バギィSとした場合は攻撃Lv2が発動する。 - 序盤鳥竜種の防具ゆえに防御力は心許ないため、空きスロットには防御殊など、
防御系スキルの装飾品を詰めていくと安定する。鎧玉による強化も忘れずにしていこう。
- 毒属性強化がいらなければ、腰をスカルダ・スパイオSかバギィSに換装するといいだろう。
- 欠点は、麻痺弾などモンスターの動きを止めるための状態異常弾が使用できないことと、
切断肉質と弾肉質が両方とも硬いモンスターの対処が苦手なこと。
具体的には、全ての肉質がガチガチに硬いバサルモスに対しては手も足も出ない。
徹甲榴弾や拡散弾など、肉質無視弾が扱えるボウガンも作成しておいた方がいいだろう。
- 斬裂弾速射ライトとして競合するのは、MHRiseでは言わずと知れた強力なライトである、王牙弩【野雷】。
王牙弩は最終強化に表のラスボスの素材が必要なため、完成の早さについてはこちらの圧勝である。
しかし、王牙弩は攻撃力190、会心率10%と火力面でこちらを大きく突き放し、百竜強化によって更に強化が可能。
そのため、単純な火力についてはローザレクスに全く勝ち目は無く、王牙弩が完成すればこちらの出番は一切無くなる…
というわけでもなく、斬裂弾の取り回しの良さとスロット数で王牙弩を上回っているため、
そこに着目して装備を組み立てることで差別化は可能。
例えばヴァイク軸ボウガンテンプレを採用する場合、
ローザレクスならお守りに頼らずにテンプレが持つLv1スロット5個だけで斬裂弾を最小反動・最速装填にすることが出来る。
良質なお守りが揃い、スキルをある程度自由に搭載できるようになれば王牙弩が最適解となるが、
それまではローザレクスも十分に選択肢に入ってくるだろう。
なお、王牙弩に勝てないだけで火力も実用最低限のものは備えており、テンプレ装備で運用した場合でも
ジンオウガを3分台、ヤツカダキを5分台で安定して狩猟できるほどの実力はある。
- 総括すると、オサイズチ武器の中では例外的に、上位終盤まで通用しうる性能を持ったライトボウガン。
今作で最強クラスと謳われるライト達には火力で敵わないが、それまでの繋ぎとしては十分すぎる程の活躍をしてくれる。
上位に昇格したら最初に作るべきライトボウガンとして、自信を持ってオススメできる一丁である。
MHR:S
- MR追加に伴い、風鎌銃ローザレクス改と名を変えつつ続投。
イズチ・オサイズチの素材のみで強化できるため、MR1の時点で手にできる。
細かな性能は変わりないが、攻撃力が240に引き上げられた。ただし百竜装飾品スロットはLv1。
運用方法自体は上位の時と変わっていないため、単純に攻撃力が伸びMR帯でも戦えるようになったと捉えて問題無い。
取り回しの良さから確かに優秀な一品ではあるものの、
次の強化が非常に遠いためストーリー終盤ではやや力不足に陥るかもしれない。
- 傀異化モンスターの狩猟に成功すると、遂に「大風鎌銃エルロウ」への強化が可能となる。
- 攻撃力310、会心率15%と攻撃力が一気に増加
- ブレ、反動、リロード、装飾品スロットはそのままと扱い易い
- 装填数、移動射撃、速射と弾関連も変化無し
- 百竜装飾品スロットはLv1と実用的なものはほとんど嵌められない
ローザレクスの唯一とも呼べる欠点が攻撃力の低さだったので、そこが解消されたのは嬉しい。
それ以上を望むのは高望みというものなのだろう。むしろドス鳥竜系の武器がここまで戦えている方が異常。
- MR解放に伴いほぼ全ての武器にRARE10の最終強化が用意されたものの、
斬裂弾とLV1貫通弾の速射に対応しており且つ速射と移動射撃を両立しているのは相変わらずエルロウのみ。
RARE10で横並びになった関係で、攻撃力の低さという最大の欠点も解消されており、
斬裂弾を使用する場合ではトップティアにあるのは変わらない。
というか、上位までだった頃に比べて更に存在感が増してる。
- 新モンスターの登場並びそれらに由来するライトボウガンにより、
それぞれの場面においてエルロウを上回るライトボウガンがあるのもまた確か。
斬裂弾に特化する場合であれば、攻撃力と百竜装飾品スロットの差からエルロウよりも叛弩アルシアラの方が向いており、
貫通弾の使いづらい相手では、真・王牙弩【天鼓】のような通常弾速射にも対応しているものがある。- やはりというべきか王牙弩が目の上のたんこぶではあるものの、貫通弾の速射対応等により差別化は可能。
- 総評としてはMHRiseの時点と大きくは変わらず、MR終盤でも通用するライトボウガンだろう。
繋ぎとしての活躍は当然として、最終強化を済ますことで数多あるライトボウガンの中でも有力な選択肢として挙がるほど。
つまりはMRが解放されたら最初に作るべきライトボウガンとして、自信を持ってオススメできる一丁である。
- なおVer.10アップデートにて斬裂弾の調整が行われており、尻尾切断は以前よりやりやすくなった。
その代償として威力は下がり反動も重くなり、そもそもMRモンスターの体力激増によって
(修正前の威力でも)斬裂弾持ち込み調合だけでは削り切れなくなっているものが増えているなど逆風はある。
一方、こちらはLV1貫通弾速射で足りない火力を補えるので、状況に応じて撃ち分けるとよいか。
- Ver.16アップデートで原初を刻むメル・ゼナの刻銀の討銃が追加された。
こちらより高い攻撃力に加え、貫通弾LV2と斬裂弾の移動リロードや移動射撃まで可能とする上、
武器スロットは4スロが3つと驚異的な拡張性を誇る。
素の反動は「やや小」であることからサイレンサーなしで反動を「小」にできるが、リロードが「遅い」のが問題で、
どう頑張っても斬裂弾のリロード速度を「最速」に出来ず「速い」止まりである。
また、ブレも「左右/大」となっているため、本武器とはスキルの軽さで比較したいところ。
余談
- オサイズチ武器は上位最終強化で有名な盗賊・義賊を元にした名前を与えられるのが特徴だが、
この武器はハンガリーの盗賊「ロージャ・シャーンドル」から名付けられたと思われる。
貴族などを標的に盗賊活動を行いつつ、奪い取った金品は貧しい人々に分け与えていたとされる人物であり、
当時の人々からは「ベチャール(義賊という意味)」と呼ばれていた。
ただし、彼が実際に義賊として金品を配っていた証拠は見つかっていないらしい。
一度逮捕され投獄されるが、刑務所を脱獄した後に義勇軍としてハンガリー革命に参加し、大活躍した経歴も持つ。- その義賊伝説と義勇軍での活躍からロージャ・シャーンドルの事を「義賊の王」と表現している著書もある。
「王」はラテン語で「レクス(Rex)」と呼ぶため、
「ローザレクス」の後半部の「レクス」はここから取られているのだろう。
- その義賊伝説と義勇軍での活躍からロージャ・シャーンドルの事を「義賊の王」と表現している著書もある。
- MHRiseの体験版では、ライトボウガンを選択すると風ノ賊銃とイズチシリーズを装備した女性ハンターで
出撃することになる。例によって武器の性能は製品版と異なっており、各種属性弾やLV1拡散弾が使用できる。
拡散弾については、扇回跳躍から発射できるという新仕様を楽しめるように配慮したのだろう。
- どうでもいい話だが、武器名は「風ノ賊軽弩」ではなく「風ノ賊銃」である。
せっかく弓が特徴的な外見をしているのだから、名前を軽弩としてもよかったのではないだろうか……