MH2から登場した弓。
巨大龍ラオシャンロンの角を芯材に使用した大振りの弓。龍属性が付加されている。
単に「龍弓」とするとヤマツカミ系統である「龍弓【輪】」シリーズと区別がつかずややこしいので、
主に「国崩」の方で呼ばれる。
目次
概要
- アーチェリー型ではない、ハンターの背丈よりも長い大弓で、当然折り畳まずにそのまま出し入れする。
上下非対称の形状をしたいわゆる和弓であり、見た目は実にシンプルでラオシャンロン原種同様に赤い。
- 比類なき強弓であるが、伝承によれば力でなく心で以てしなければ引くことはできないという。
- 強化すると【山崩】と銘が変わり、2ndGではG級武器の【天崩】として完成する。
また、MHFでは何故かスケールダウンし【城崩】へ派生する。
山くずしという子どもの遊びもあるが、
強化前の名前の由来を考えると山や天をも揺るがすほどの火力を示すものと思われる。- 天崩をひっくり返すと「崩天」となるが、何処ぞやの白き神とは関係ない。
- MH4Gでは龍弓その物は登場しないものの、発掘装備という形で登場している。
性能
- どの作品でも、概ね高い攻撃力と弓としては高めの属性値を兼ね備えた優秀な弓として知られる。
MH2
- 初登場のMH2ではMH2ではダントツで最強の攻撃力300・弓としては実用的な龍180に加え
全ビン使用可能、溜め3でしっかり拡散4も使えるとMHP2覇弓級のチート性能……に見えるが、
実際は当時の拡散はモーション値がやや低く拡散4でも連射3に劣る。
連射3に変換すると攻撃力257相当であり、これは勝利と栄光の勇弓などより明らかに低い。
当時は弾強化が矢には適用されなかったため、倍率の高い拡散矢強化を使えないのも手痛い。
また、国崩で持っていたスロ1が山崩になるとなぜか消えてしまうのも残念である。- それでも強撃ビンが使える分であちらを超える場面もないわけではなく、
ビンが切れない程度の相手なら実用性自体はそれなりに高い。
ただ、特に長丁場になりビン切れ必至の上位古龍戦では角への矢の収束性も重視されるのもあり
勇弓の方が使われやすかったと考えられる。
- それでも強撃ビンが使える分であちらを超える場面もないわけではなく、
MHP2
- MHP2での性能は前作からほぼ据え置き。
しかし散弾強化が拡散矢に1.3倍の倍率で乗るようになり、
高火力と属性・高い汎用性を両立した強力な弓になった。
MHP2G
- 今作でも引き続き登場。
最終強化の天崩ともなれば攻撃力360、属性値220と
数字の上では龍属性弓のみならず全属性弓中トップクラス。
それどころか並の無属性弓を上回るほどの高い攻撃力であり、
多くの大型モンスターに通る龍属性を持っていることから、
剛弓と同様、同じ矢タイプの弓の中で一歩抜きんでた存在になっている。
- また、きっちり全てのビンを運用可能である。2Gで追加された接撃ビンにもしっかり対応している。
さらに、メインで使う溜め3は拡散5であり、拡散矢強化の1.3倍と合わせると凄まじい火力を発揮できる。- 拡散矢のモーション値が上方修正され、拡散5は26まで引き上げられたのも追い風となった。
一方、連射弓と貫通弓はひっそりと下方修正されている。 - あえて欠点を挙げるならば、溜め2と増弾で出現する溜め4がそれぞれ
貫通3と連射4と射撃タイプにばらつきがある点。
最終強化してもスロット0というのも地味に痛い。 - 高い攻撃力と散弾・拡散矢強化の1.3倍という高倍率を生かすのが最も安定した使い方だろう。
龍属性がよく通り、尚且つ拡散を全Hitさせやすいティガレックスや黒龍に特に有効。
ティガレックスが相手なら、腕~後ろ足を狙って水平撃ちしていれば面白いように転倒させられる。
- 拡散矢のモーション値が上方修正され、拡散5は26まで引き上げられたのも追い風となった。
- 曙丸(艶)・極シリーズは、武者鎧と和弓の取り合わせもさることながら散弾強化を持っており、相性抜群。
ただ龍耐性に問題があり、怒りのティガに轢かれたら大怪我で済まないので注意。
- 元々の威力の高さもあり、MHP3のセレーネのように属性を無視してゴリ押すこともできる。
その際には毒ビンや麻痺ビンも拡散矢の性質と相まって大きな助けとなる。- 強力な無属性拡散弓であるクイーンブラスターVと同攻撃力、かつ龍属性というのはなかなか。
ただしクイブラには毒ビン強化と2スロットがあるので一概にどちらが強いとは言い切れない。
しかし、毒が有効でかつ物理が通りやすい敵は精々ガノトトス亜種かクシャルダオラくらいのもので、
前者に関しては貫通弓が欲しくなるし、後者に関しては連射弓を使うか
拡散にしても龍属性を持つこちらが圧倒的に有利である。
毒の効きだけで言えばグラビモス亜種がいるが、
彼(彼女)には龍頭琴やオオムラサキバサミなどの方がよっぽど相性がいい。
したがって、毒ビン強化は実質そこまでのメリットにはなり得ずこちらの方が有力であるとみなされやすい。 - また、ジャングルボウIIは天崩を上回る物理期待値を持つが、なんと強撃ビン装填不可。
スキルで無理やり追加しようにも、スロットがないので
拡散矢強化・集中・強撃ビン追加の3スキルをすべて付けることはできない。
かくして、拡散弓で挑む場合、殆どの敵には天崩に軍配が上がることになる。
- 強力な無属性拡散弓であるクイーンブラスターVと同攻撃力、かつ龍属性というのはなかなか。
- 総じて非常に強力な武器だが、さすがにラオの弓であるだけに入手が面倒。
生産するのにラオ原種の角が複数必要で、山崩にはもちろん紅玉が、
天崩には当然天鱗(ついでに大竜玉8個)が必要になる。
MH2の時点では生産だけで紅玉が要求された(代わりに強化には不要)。
MHXX
- MHXXにてラオシャンロンが復活したと共にこの武器も復活した。緊急のラオを1~2回倒せば素材は揃う。
その性能なのだが……- 低めの攻撃力220
- そこそこの龍属性24
- 溜め3は拡散4、溜め2と溜め4は貫通
- 会心率0%
- LV2強撃と爆破以外の全てのビンに対応
- スロットなし
なぜならこの攻撃力220と言うのは上位武器より低い。
おまけにあちらと違ってこちらはLV1強撃ビンのみ。物理火力では勝負にならない。
属性値はそこそこ高いが、この物理性能の差をひっくり返すほどではない。
- 究極強化することで【天崩】として完成するのだが……
- 低い攻撃力250
- ほとんど伸びない龍属性26
- 溜め3は拡散5、溜め2と溜め4は貫通3
- 会心率0%
- 対応するビンは変わらず
- スロットなし
弓を引く心が足りなかったか
この攻撃力250と言うのは琴や晶弓といった属性値ごり押し系を除くとG級最終強化ブービーで、
これより攻撃力が低い真っ当な弓は虫弓しかない。
当然ながら龍属性弓の中では最下位である。
ビンの多彩さはあるが、シャープシューターといった無属性の弓には勝てないし、
そもそも高い龍属性を潰してしまう。
シャガル弓もかなりの弱体化を受けているためまったく使えないというわけではないので、
どうにかこの龍属性値を盛りに盛って戦うことができるかどうかが鍵となる。
そして正直そこまでして実用化しても他の龍属性拡散弓の方が威力が高い
どちらにしても、過去作のように物理性能で勝負に出るのは止めたほうがいい。
ならば集中&ブレイヴの溜め2貫通運用をしようにも、強力なライバルが存在するわけで…。
攻撃力350のミスだったのではないかと疑うレベルである。
MHF
- 龍弓【国崩】に加え、SP武器として黒に近い紫色の「龍弓【陸崩】SP」も存在する。属性は雷属性。
心で引くと伝わる和弓。放つ矢には電撃を帯びる。
余談
- 「国崩(し)」の名は現実に存在し、日本の戦国時代期において運用された大筒(大砲)の名称である。
大筒のうち城や船に固定化されたものではなくいわゆる野砲を指し*3、
大坂冬の陣において国崩の威圧に耐えられず講和を決意させたエピソードがある。
そういった面を鑑みれば、弓よりもヘビィボウガンにこそふさわしい名称だと思うのだが…
- 「くにくずし」であり「こくほう」ではない。
間違っても「国宝」などと誤変換しないように。
- 海外版では「国崩」が「Earth」、「山崩」が「Mountain」と置き換わっているが、
最終強化の「天崩」が「Chaos」になっている。
天を通り越してカオス(世界が創造される前の何もない状態)をも崩そうというのか。
「国崩」の「Earth」を「地球」と捉えると「山崩」「Mountain」(山)の立場がない気がするのだが、
一般的には地球は「the Earth」と表記する為、ここでは地面や大地の意味だと思われる。