武器/龍頭蓋棍

Last-modified: 2023-06-18 (日) 12:30:18

MH2で初登場したハンマー。

目次

概要

  • 大型の甲殻種がヤドとしていた、飛竜の頭骨で作られた骨槌。装飾品との相性は抜群…らしい
    もしかすると頭骨の眼に当たる部分に突っ込んでいるのかもしれない。
    「棍」という名称だが操虫棍ではなくハンマー。そもそも初登場時には操虫棍という武器カテゴリは無かったが
    強化するとエンシェントレリックになる。
    • なんだか読みにくい名前をしているが、「リュウ ズガイ コン」と読む。
      さしずめ頭蓋骨で出来た棒と言う事だろう。
  • 素材となる竜頭殻は、ダイミョウザザミかショウグンギザミのヤド破壊で手に入るが、
    この武器の見た目は火竜の頭殻をほぼそのまま*1使用したものとなっている。
    モノブロスやグラビモスの頭殻ではないのか? というツッコミは野暮なのかもしれない。
    • 補足しておくと、ヤオザミ、ガミザミと一部のショウグンギザミが背負っているのは火竜の頭殻である。
      形状的にはショウグンギザミが背負う頭殻が近い。
  • なぜ「龍」の文字が使われているのかは謎。素材はどれも「」だが…
    もしかすると誤植なのかもしれないが、龍頭というものもあるので微妙なところ。
    あちらも流石に「龍」では少し厳しいものがあるが……

性能

MH2

  • 一応売り文句通りこの当時では最高のスロット2を持つが、
    他にもスロ2武器は数多かったことを考えると、別に際立った特徴というわけでもない。
  • もちろん無骨な見た目通り無属性。
    単純な殴り性能なら結構上の方に分類されるが、ハッキリ言って地味な代物である。
  • ついでに要求素材の竜頭殻の入手が結構面倒くさい。
    基本ザザミかギザミの部位破壊でしか手に入らないので、
    打撃武器を使っていない人が急に乗り換えるには向かない武器。

MHF

  • SP武器版として、毒々しい紫色のポイズンレリックSPが実装されている。見た目通り毒属性持ち。
    飛竜の頭骨に効率よく毒を含ませる技の確立で完成した一本。

MHP2(G)

  • 一応続投しているが…最高のスロット数が3になったのに、この武器は相変わらず2
    売り文句の「装飾品との相性は抜群」が泣いている…。
    • 一応ハンマーは全体的にスロット数が少ない傾向にあるので、スロ2は十分多い方である。
      それでも残念過ぎる性能だが…。
  • それに加えて強化が下位止まりに。
    ここからシェルカスタネットに派生できるので無意味ではないが、
    シェルカスタネットは普通に一発生産できる上、
    その場合でもゴム質の上皮を余計に要求されるぐらいで強化と必要素材はほとんど変わらない。
    一方こちらは部位破壊でしか入手できない竜頭殻と、古龍骨と、砦蟹の甲殻
    …と言った具合に妙に面倒な素材が多い。
    繋ぎとしても使えないとはどこまで不遇なのか…。
    • 今回はバサル武器のバサルバッシュにも派生できる。
      しかしこっちもこっちで上位止まりなのでやはり採用率は低い。
  • G級武器の龍頭蓋棍Gも存在する。
    攻撃力1404の会心率0%、匠で紫のスロット2…とそこそこ使いやすいのだが、ぶっちゃけ地味な性能。
    個性派揃いのG級ハンマーの中で頭一つ抜けた強みがなく、
    竜頭殻10個を使ってまで作る性能かと言われると激しく疑問な代物。

MHX

  • ショウグンギザミと共に復活、気になるエンシェントレリックの性能は
    • 平均よりちょっと高い攻撃力230
    • 安心の会心率0%
    • 相変わらずスロットは2つ。
    • 素で長い緑だが斬れ味レベル+2で短いながらも白が出現
    • 残念ながら属性はなし
    …とパッと見地味に見えるが少し待ってほしい。
    MHXにおいては攻撃力230以上で白が出る他のハンマーは全てマイナス会心持ちなのである。
    それを踏まえると今作のエンシェントレリックはかなりのポテンシャルを秘めていることがお分かりいただけるだろう。
    更にスキルの自由度が大きいハンマーなら斬れ味レベル+2を発動させつつ
    その他有用なスキルを追加することも不可能ではなく、スロット2がそれを後押ししてくれる。
    売り文句の「装飾品との相性は抜群」がここに来て初めて活きた。
  • しかし、いくらハンマーとはいえ白ゲージがこれだけ短くては…と思うかもしれないが、これも少し待ってほしい。
    今作には新登場スキル「研磨術」が存在するのだ。
    一回研いでしまえば、一定時間白のままで高水準の火力を発揮することができる。
    匠+2に加えて研磨術に、その研磨術と相性の良い砥石高速化まで揃えた実に都合のいい装備が…ある
    今作人気の燼滅刃一式である。
    二つ名装備の鬼門であるスキル追加にも、自慢のスロット2が生きる。
    そこそこ程度のお守りでもバッチリ追加スキルを盛ることができる。
    • そもそも匠+2に研磨術さえあれば高スペックを発揮できるので、砥石高速化以外のスキルが欲しいなら
      燼滅刃よりも作成が簡単なディノSシリーズをベースにした装備でも問題なく運用できる。
    • 絶対回避【臨戦】を用いる前提ならば研磨術の代わりに業物でも十分。
      代わりにこちらはベースにできる装備がグリード装備ぐらいしか無いので、
      スキル構成はよく考える必要がある。


      …といった具合で、今作のエンシェントレリックは歴代最高レベルで環境に恵まれているといって過言でない仕上がりっぷり。
      その隙のない性能から、ハンマー使い垂涎の一品…とはいかなかった。

  • 問題となる今回の作成難易度だが、大いに面倒な素材を要求してくる。
    具体的には毎度お馴染み大量の竜頭殻&古龍骨はもちろん、
    なぞの頭骨、砕竜の頭殻&尖頭殻、轟竜の頭殻、水竜のお頭、巨獣の頭殻と、
    頭部に関係したありとあらゆる素材を要求される。
    この内、轟竜の頭殻と巨獣の頭殻は下位レア素材であり、
    最終強化には上位レア素材の轟竜のアギトすら要求される始末、
    作成難易度に関しても間違いなく歴代トップといえる。
  • そして、今作で復活したグランドスパイクは攻撃力こそこちらより10低いものの、
    匠+1で白が15出るうえに会心率も15%あるため、攻撃力UP系スキルが発動していると期待値が追い抜かれてしまう。
    折角かなりのポテンシャルとそれを発揮できる環境を与えられたものの、作成難易度と強力なライバルに足を引っ張られ、
    地味なポジションに落ち着いてしまった悲劇のハンマーと言えるだろう。
    「装飾品との相性は抜群」の売り文句通り仮にスロット数が3だったなら
    火力と柔軟性を両立した良武器として評価されていたのではないだろうか?
    尚、鈍器を利用する場合更にライバルが増える事になる。主に骨のライバルが。
  • また、本作ではその外見からかレッドビート系の派生元として抜擢された。
    ただしあちらは一発生産が可能で、一番レアな素材である火竜の骨髄は派生強化でも要求される為、
    派生強化で生産するメリットはあまりない。

MHXX

  • パストエーラという新たな銘を究極強化で手にする。
    その性能は……
    • かなり高い攻撃力350
    • この武器倍率にして会心率0%
    • 斬れ味は素で青だが、伸ばすことで白が現れる
    • 据え置きのスロット2
    以上である。
  • 物理重視のハンマーにとっては魅力的な高攻撃力を持ち、会心率もマイナスに偏っていないため
    非常に強力なハンマーである……かと思いきや、本作にはとんでもないライバルが存在する。
    堅骨戦槌ケミキである。
    攻撃力と素の斬れ味こそ同じだが、あちらは斬れ味レベル+2を発動することで紫が出る
    さらに様々な頭殻系素材を要求してくるこちらと異なり、製作難度もかなり低い。
    トドメにこちらと同じスロット2。「装飾品との相性は抜群」の売り文句が泣いている。
  • ……と、実質上位互換と言える性能のライバルがいるおかげで、本作の龍頭蓋棍の立場は以前にも増して地味。
    文字通り、頭が上がらないといったところか
    こんなハンマーでも強化に重竜頭殻やら砕竜の弾頭殻やら轟竜の天鱗やらを必要とするが、
    ハッキリ言って別の用途に回した方が賢明だろう。
  • また、本作ではバサルバッシュへの派生ルートが追加された。
    MHP2(G)時代もこのハンマーから派生していたので、懐かしさを覚えるハンターもいるかもしれない。

余談

  • エンシェントレリック(Ancient relic)を訳すと「古代の遺物」となる。
    はるか昔に大地を闊歩していた竜の頭を用いていることを示しているのだろう。
  • MHXXでの銘は、パスト(past)は過去、エーラ(era)は時代という意味で、意訳すると「いにしえの時代」となる。
    確かに、まだ希望があったMHX時代はもはや過去のものである。

関連項目

モンスター/ダイミョウザザミ
モンスター/ショウグンギザミ
武器/火竜砕フラカン - 同じく火竜の頭蓋をそのまま武器にしたハンマー


*1 ショウグンギザミが背負っている物は既に風化して原型が分かり難くなっている