MHP3で初登場した、タル配便を営むメラルー。
目次
特徴・概要
- 笠と合羽を身にまとい、眼帯を付け、口には葉っぱの付いた茎を咥えている等、
まるで渡世人のような格好をしており、話し方も渡世人を思わせる少々荒っぽいものになっている。
ちなみに、「転がしニャン次郎」という名前は通り名で、本名ではないらしい。
またタル配便の他に手紙の配達等、郵便屋のような事もやっているようだ。- 「タル配便」は何もハンター専門の業者ではなく、普通の宅配業者としても営業しているようで、
ギルドが契約を結んだことでハンターがフィールドで利用できるようになった…ということらしい。
作中で登場しないだけで、タル配便を営むアイルーやメラルーは存在している事がMH4で明かされており、
実際、我らの団の料理長は食材をタル配達で手配しているらしい
(もちろん、実はそれもニャン次郎だったという可能性も否定はできないが)。
- 「タル配便」は何もハンター専門の業者ではなく、普通の宅配業者としても営業しているようで、
- キッチンアイルーやオトモアイルーとして登場する個体を除けば、
ハンターに協力してくれる数少ないメラルーである。
しかし、某雑誌で初めて紹介された際に、
「メラルーだけにアイテムを盗まれてしまう…ということはないので安心しよう」
などと書かれたことがあった。
本人も、『狩りに生きる』の中で、自分は決してハンターに危害を加えるような存在ではない…
というようなことを言っている。
やはり、メラルーは人間社会の中ではまだそれほど信用の置かれている存在ではないらしい。
もっとも、野生の多くの個体が盗みという悪事を働いているのだから、当然といえば当然のことではある。
後述の通り、MH4Gで同族にもかかわらず「メラルーども」呼ばわりしていた辺り、
ニャン次郎自身も色々と苦労してきたのかもしれない*1。
もちろん、彼自身が悪いわけではないが……- ちなみに、公式で描かれた「人間社会に溶け込んだメラルー」には他に、
モンスターハンターエピックのセンセイやMHXのポッケ村のオトモ武具屋がいる。 - その後、MHXでは各村で依頼を受ける際に度々ニャン次郎の話を聞くことができ、
オトモ武具屋からは「ニャン次郎さん」とさん付けで呼ばれているなど、敬意を払われている様子。
現在ではタル配便の第一人者として人間からも獣人たちからも大いに信頼されているようである。
- ちなみに、公式で描かれた「人間社会に溶け込んだメラルー」には他に、
MHP3
- ベースキャンプにスタンバイしており、1クエストに1回アイテムを自宅まで配達してくれる。
アイテムポーチがいっぱいになっても、彼に素材を預けることでアイテムポーチに余裕ができ、
さらに素材収集に励むことができる。
3rdで新たに追加された要素である臨時ポーチともども、彼に助けられたハンターは数知れない。
ちなみに、料金は何と無料である。
「狩りに生きる」によればギルドが全額負担してくれているようだ。
ただし精算アイテムや鑑定アイテムのように持ち帰る事が出来ないアイテムを預ける事は出来ない。
また配達を繰り返すと称号が貰えるので、彼に用が無くとも
とりあえず支給品ボックスの中に入っているいらない弾薬なり瓶なりを渡してみてはいかがだろうか?
- このように便利な存在ではあるが、その配達方法にはかなり問題がある。
彼は預かったアイテムをタルの中に入れて運ぶのだが、
運ぶ際にはなんとタルを蹴倒して玉乗りのようにその上に乗って転がしながら移動するのである。
ハンターが走っても追いつけない程のスピードを出し、どんな地形であろうと踏破する。
たとえ水の上だろうとタルの浮力を利用してそのまま進み、海の向こうの孤島にすら向かってしまう。
預けた荷物は本当に大丈夫なのだろうか?
ゲーム中では常に無事自宅へ配送してくれるが、ダウンロード画面では
岩を飛び越え損ねて中身をぶちまけてる事があるので、大丈夫じゃない時もあるのかもしれない。
実際、後述のMH4Gでは荷物をぶちまけている。全て拾い直しているという事なのか……。
しかし腐敗等の件といい色々と丈夫過ぎるアイテム達である
- スタッフロールでは、彼がタル1つで山を越え海を越え今までの作品の拠点を巡り、
各地の要人に招待状を配達している様子が描かれている。それにしても、凄まじい体力である
(スタッフロールはジンオウガ狩猟後に流れるため、おそらくこれが英雄の祭につながるのだろう)。
その道中でたくさんのモンスター達と遭遇する。- ハチミツをむさぼるアオアシラ
- ニャン次郎を追い抜いていくリオレウス
- 捕獲され街へと運ばれていくリオレイア
- 雪だるま状態のハンターとポポを追いかけるティガレックス
- モガの村近くを泳ぐロアルドロス
- ニャン次郎の目の前で超帯電状態となったジンオウガ
……あれ?さっき倒したハズ……?
……別個体なのだろう、きっと。
MH3G
- 今作では、タル配便も臨時ポーチも廃止されてしまった。
せめてニャン次郎だけでもいてくれたら素材集めが楽だったのに…と思っているハンターは多いはず。
ちなみに、渓流のベースキャンプでは、ニャン次郎が待機していた通路のようなところに
タルのようなものが置かれて塞がれてしまっている。
3およびその拡張版である3Gは、時期的には3rdの少し前の話らしいので、
まだタル配便とギルドは契約しておらず、臨時ポーチも開発されていなかったのだろう。
3Gにジンオウガいるけど、よしとしときましょう。
MH4G
- MH4Gでは新要素『エピソードクエスト』に関連し、依頼人として登場した。
ユクモ村に団体客が大勢訪れるため準備に必要な物資を配達していたところ、
彼のミスでタルの中身が散り散りに飛び散ってしまい、あろうことかそれらをメラルー達に掻っ攫われたと言う。
同族のしでかしたことに顔が立たないでいるところを我らの団ハンターに出会い、依頼をしてくる。
尚、このクエストはレア度1武器限定であるが、その理由は
「自分のミスでメラルーに痛い思いをさせるのは忍びがないから」とのこと。
なお、クエスト開始時に「メラルーどもから≪秘密のポーチ≫の回収、お願いしまサァ」と発言している。
お前もメラルーだろと言いたくなるが、そこはまあ。
- 我らの団ハンターの活躍で無事荷物は回収できたのだが、爆発ユクモ的に忙しくなったため、
物語が進む度に段々疲れた発言をするようになる。
終いには「寝ているのか起きているのか区別がつかない」、「もう少しで寝たままタル配達ができそう」と
のたまい、コノハが提案した輸送船の運搬計画についても「自分の願望による夢ではないか」と
言うなど明らかにヤバイ状態になっていた。もういい、もう休め…!- 我らの団のハンターの活躍で輸送船の計画が上手く行った際には「夢ではなかった」と感動しつつ、
逆に自分の仕事がなくなってしまって複雑そうにしているという何とも言えない結末を迎えてしまった。
尤も、「いい機会だからもっと速い運搬術を身に付ける」とへこたれる事はなかったが。
ほとんどワーカーホリックである
- 我らの団のハンターの活躍で輸送船の計画が上手く行った際には「夢ではなかった」と感動しつつ、
- また、一連のクエストをクリアすることで入手できるユクモチケットを使うことで、
彼になりきれるオトモ装備が登場している。
ご丁寧に口に葉っぱまで咥えており、毛並みがメラルーのオトモに着せれば
ニャン次郎そのものになりきれるだろう。
MHX
- TGS2015のステージにて、タル配便システムの復活に合わせて再登場することが発表された。
実は2ヶ月前のモンハン特番の時点で映ってしまっていたのだが…。
MHP3同様各地のベースキャンプにスタンバイしている様子が確認されている。
- 出演したのはいいものの、村のNPCとして登場する事はない。他の村人の話に名が出る程度である。
彼と話す機会は狩場で宅配の依頼を頼む時しかないが、その時の台詞もワンパターンに限られる。
せっかく本編に復帰したというのに、まるで台本から外れたキャラクターのような登場となってしまった。
これならアイルー村に居た時の方が待遇が良かった気がする。
- とはいえモミジィの弟子たちは彼にかなりお世話になっているらしく、
作中ではニャン次郎に対するお礼の品を作ることに張り切っており、
それに関連した一連の依頼が序盤から後半まで続くため存在感は薄くはない。
ただ、弟子たちは張り切り過ぎて本業の方に手が回らなくなっていたりもしているらしいが。- ニャン次郎のタル宅配便を頼めるのはいいが、如何にして龍歴院が彼の“コネ”を得たのかは不明。
MHP3に存在した「狩りに生きる」のような状況説明が今作では一切される事がないので、
(シリーズ経験者はさておき)少々MHXからの新規プレイヤーに対する配慮に欠けているかもしれない。
…え?、タル宅配の機能が使えれば後は気にしない? それもそうか。
- ニャン次郎のタル宅配便を頼めるのはいいが、如何にして龍歴院が彼の“コネ”を得たのかは不明。
ぽかぽかアイルー村G
- 基本的には村の事にはタッチしてこないが、村長代理の主人公の力を試すように
数々のトラウマ難題クエストを依頼してくる。
一例をあげると、- 制限時間内に3匹のアイルーに荷物を届けてほしい
- 荷物が混ざってしまったから正しい荷物を見つけて届けてほしい
- 入手の難しいニジイロブスターを15匹集めてもって来てほしい
- ドテッカブを150個集めて欲しい
- 薬に使うからラオシャンロンの爪を剥ぎ取って持ってきて欲しい
- ナルガクルガ、ババコンガ、ジンオウガのいる地域に荷物を落としてしまったから取ってきて欲しい
どんな探検クエストよりも彼のクエストの方が面倒と思ったプレイヤーは多い事だろう。
- ギルドの要職としての繋がりか、ネコートさんとも親交がある模様。
アイルーでパズルー
- 遂にプレイヤーキャラとして選択可能になった。
- 必殺技はタルの滝落とし。自フィールド上の通常ジェムをランダムで最大10個壊すもの。
緊急回避では便利だが、連鎖を狙う上では使用し辛い。
- ちなみに、彼の優勝時の夢は巨大なタルを貰うことであり、
ストーリーモードをクリアすればめでたく達成することが出来る。- キャラが全員デフォルメされているので、正確な大きさは不明だが、大タル爆弾G位の大きさがある。
ちょっと大きすぎる気もするが、ニャン次郎自身は満足したようである。
誰か、押しつぶされた長老を心配してやれよ。
- キャラが全員デフォルメされているので、正確な大きさは不明だが、大タル爆弾G位の大きさがある。
余談
- モンハン部の4コマではモンスターのフンと光蟲を同時に運んで大丈夫なのかと突っ込まれたり、
配達に使うタルに爆薬とカクサンデメキンを詰め込まれて突貫させられそうになったりと
中々に酷い目に遭っている(後者の件はもちろんすぐ逃げ出した)。
しかし、大量のマタタビをタルに入れられても一切手を出さず、それを狙うオトモアイルー達から
必死の形相で逃げ出すプロ根性も見せている。- また、同4コマのMH3G編では渓流に訪れたモガの村ハンターとチャチャが
山菜爺さんをニャン次郎と勘違いして無理矢理樽に乗せて転がしていた。
- また、同4コマのMH3G編では渓流に訪れたモガの村ハンターとチャチャが
- 『モンハン漫画 ぽかぽかアイルー村』にも登場、たまに主人公のマイルを助ける時もあるが、
基本的にマイルのやりたい放題に振り回されている。
- MHFでは歌姫狩衛戦・真説の「猟団迎撃戦」で歌姫が似たような役割を果たしている。
こちらは何度でもアイテムを預けることができる代わりに10種類までしか預かることができなくなっている。
- MHW以降は、ベースキャンプにアイテムボックスが設置されたこととファストトラベルにより
ほぼ任意のタイミングでアイテムをボックスにしまうことが可能になったため、
ハッキリ言って彼の需要(というか存在意義)は無くなってしまった。
技術革新によって失職に等しい彼が再び輸送業を営むことはあるのだろうか…。- もっとも、モンハン世界が一般人が出歩くには危険すぎる事には変わりは無いので、
ギルドや一般向けの配送業を変わらず営んでいると考えられる。
(お得意先であろうハンターからの需要が無くなったのは収入的に多少~かなり痛いかと思われるが)
アプトノスやガーグァの荷車を頼むまでは無いようなサイズの小さい荷物や手紙等を運ぶ等、
我々の世界で言う郵便配達員の様なポジションに位置していると考えれば、いきなり職が無くなる事もないだろう。
むしろ過重労働から解放されたとも言える
- もっとも、モンハン世界が一般人が出歩くには危険すぎる事には変わりは無いので、
- 名前の元ネタは木枯し紋次郎と思われる。
となれば、口に加えた葉は攻撃に使うのだろうか。
元ネタを忠実に再現した場合、おそらく小型モンスター程度なら一発KOだろう。
下手すると中型モンスターも倒せるかもしれない。- 配送業を営む黒猫ということで、某企業のオマージュであることは言うまでも無い。
- カメラ操作で彼をどアップにして透かして見ると、眼帯の下に右目が健在である事がわかる。
これと同様形から入っただけなようだ。グラの使い回しとか言わない。
なお上記のモデルと思われる木枯し紋次郎に隻眼や眼帯という設定はない。