古龍ナナ・テスカトリの素材から作られる防具。
MHXXに登場した、デザインがよく似ているカイゼリンシリーズについても紹介する。
目次
概要 
- 炎妃龍こと古龍ナナ・テスカトリの素材から作成される防具シリーズ。
蒼炎の如き群青色を金で縁取った、女帝(エンプレス)の名にふさわしい優雅な甲冑となっている。
王族の儀礼用衣装を思わせる豪奢なデザインが特徴。
- ちなみに「エンプレス(empress)」は英単語であり、「エンペラー(emperor)」の女性形なのだが、
「カイザー(Kaiser)」はドイツ語であり、これの女性形は「カイゼリン(Kaiserin)」である。
夫婦で対になるようにデザインされていると思われる防具なのだが、言語は統一されていない。
性能 
MH2, MHP2 
- 対となるカイザーシリーズとほぼ同じ防御能力を持つ。
耐性は火属性に極めて強く、水属性と龍属性にはやや弱い。
またスキルも対オオナズチに有効なものが発動するが、カイザーと比較すると防御・支援向き。
- 剣士装備ではガード性能と見切りが発動し、ランスやガンランスに向いている。
ガンナー装備ではガード性能ではなくガード強化が発動するのだが…
武器がシールド装備のヘビィボウガンでないと役に立たない。
そもそもヘビィのシールドは積極的に使うものではない。実質見切りのみである。
共通のスキルは盗み無効。ドス古龍ライバルのオオナズチへの対抗策だろうか。
マイナススキルは寒さ倍加が付いてしまうが、
ホットドリンクの効果が短くなるわけではないので大した影響はない。
- ナナ・テスカトリ自体は上位にもいるのだが、エンプレスシリーズの上位装備は存在しない。
代わりに下位装備では珍しく、防具の色変更ができるようになっている。
MHP2G 
- MHP2Gにて、G級装備のエンプレスXシリーズが追加された。
ただしナナ・テスカトリのG級クエストは存在しないため、ナナの上位素材+テオのG級素材で作成される。
フル装備でカイザーXシリーズと同じく炎鱗の護りが発動。
毒、盗み、疲労を無効化する対オオナズチ用のスキルだが、ダメージはしっかり食らうので注意。
そのほかのスキルは剣士・ガンナー共通で広域化と体力回復アイテム強化。
…正直、古龍の大宝玉を含むレア素材を使う価値がある装備かと言うと厳しいところだったりする。
MH4 
- MH4ではナナが参戦しなかったためこの装備も出なかったと思いきや、
素材が交換で手に入るため生産可能になった。
作成には交換元のリオレウス亜種の素材の他にティガレックス亜種と夫テオの素材が要求される事に。- スキルは変わらず見切りとガード性能(ガンナーはガード強化)が発動する。
また、盗み防止が外され、寒さ倍加の方はギリギリ発動しなくなっている。 - 他に、頭、腕、脚には属性解放が、
胴と腰には匠と火属性攻撃(ガンナーは装填数と通常弾強化)のスキルポイントが付いている。
このため、夫の防具と同じく一式よりは組み合わせた方が使いやすいだろう。
- スキルは変わらず見切りとガード性能(ガンナーはガード強化)が発動する。
MH4G 
- MH4Gでもナナは登場しなかった…が、エンプレスXシリーズは登場。
夫テオのG級素材と交換で手に入る素材を使って生産する。
G級ナナ・テスカトリの素材はシリーズ初登場であり、それに伴い「上位ナナ+G級テオ素材」ではなく
G級ナナ・テスカトリの素材(+α)を使って生産する。
今まで存在しなかった素材すら平然と仕入れてくる竜人商人とは一体…
- 性能は概ね上位のエンプレスシリーズを踏襲し強化したものとなっている。
火に非常に強く氷耐性が悲惨な事になっている点、
見切りとガード性能or強化が発動し、耐寒のマイナスポイントが発動寸前まで付く点は同じ。- エンプレスXになって追加された特徴として、新たにトラップマスターが発動する。
これは罠師とボマーの複合スキルであり、爆弾などを中心に戦うハンターには垂涎もののスキルだが、
それ以上にエンプレスX一式か職工の眼鏡にしかスキルポイントが無いレアスキルである。
装飾品もお守りも非対応なので、発動させるならこれらのうちどちらかを必ず使う事になる。 - 発動に至らない余りポイントの内容もがらっと変わり、剣士・ガンナー共通で特殊会心が+6、属性解放が+4。
また、達人のポイントが10から13に増えており、見切り+2へ届きやすくなっている。 - 達人のスキルポイントが見切り+2に微妙に届いていない事については、
装飾品を使っても良いが、腕を胴系統倍加に差し替えることでも見切り+2に昇華する事ができる。
この手の一式で固有スキルが発動する防具は、中心となる固有スキル以外のSPは
全て胴よりも他の部位の方が多くなっていて胴系統倍加を混ぜた分だけ損をする場合が多いのだが、
エンプレスX一式の場合は達人のSP関しては胴の方が多いので得をしてしまう。
ガード性能/強化や特殊会心のSPも腕が胴倍化であるかどうかでは変化しない。
属性解放のSPと耐寒のマイナスSPについては腕を胴倍加にすると悪化してしまうが、
これらはそれぞれ要覚醒武器を使わない事、ホットドリンクを飲む事で無視できる。- 余談だがエンプレスXは一式で剣士でも火耐性がちょうど20になり、
火属性やられ【大】を無効化するに足る耐性を得られるのだが、
胴系統倍加の腕防具でエンプレスXアームより火耐性の高いものは存在しないため、
胴系統倍加の腕を使うと火耐性スキルを使わない限り火耐性が20を切ってしまう。
即死級の火属性攻撃を使う大型モンスターを相手にする場合は、
あえて胴倍化を使わずに装飾品を使い、一式装備する方が有効な場合もある。
- 余談だがエンプレスXは一式で剣士でも火耐性がちょうど20になり、
- エンプレスXになって追加された特徴として、新たにトラップマスターが発動する。
- 剣士にとっては非常に分かりやすい方向性になっている。
会心が出ないと意味が無いという欠点を持つ特殊会心だが、見切りがあるので欠点を解消しやすい。
特殊会心を使って状態異常で攻めるスタイルは爆弾を設置するスタイルと相性が良い。- これらを総合するとスタイリッシュボマー推奨装備と言えよう。
匠のスキルポイントが消えてしまい斬れ味レベル+1を発動させにくくなっている事も、
スタイリッシュボマーが主に使う片手剣ならば問題になりにくい。
何より片手剣には匠が無くても実用レベルの斬れ味を持ち、元から会心が30%もあり、
爆弾と相性の良い睡眠属性であるモータルハートがある。
残るスロットとお守りで回避性能を付けられればなお良い。 - また、単純に爆破属性の武器を担ぐのも相性が良い。
爆破属性は状態異常攻撃に近い特性を持つが特殊攻撃強化では強化されない一方で
会心撃【特殊】の効果は乗るため、ボマーの効果も合わせ、爆破属性を強化する事に長ける。
爆破属性重視の武器で会心率を備えている手数武器が適任と言いたいところだが、
余程の神おまが無い限り斬れ味レベル+1と業物のどちらかしかつけられないであろうこの装備では、
紅龍武器の焔魔滅龍棍【劫炎】を運用する事は難しい。
斬れ味レベル+1だけで何とかなるテオ=エンブレム、
属性解放によって爆破属性を得る上驚異的な白ゲージを持ち、匠も業物も切って運用できる絶衝剣【虎王】、
属性値は若干劣るがどちらも無くても十分使える蛇帝笏ペダンマデュラが良いだろう。 - ゴグマジオス討伐にも使える防具。
火耐性20により重龍油大爆発を食らっても生き残る目がある、よしんば即死しても根性で耐える事ができる。
ゴグマジオスに有効とされる属性の一つの爆破属性を強化する事にも長け、
支給品にいっぱい入っている支給用大タル爆弾も有効活用できる。
ただし、パーティ討伐ならともかく、ソロ討伐では何よりも火力が重要であるのに対し、
火力強化に関するスキルが爆破属性関係しかほぼ無いのが弱いところ。
爆破属性が長期戦に向かないのも痛い。
ソロで用いる場合、火耐性と防御力を兼ね備えて使いやすい防具程度に認識しよう。
(お守りと装飾品で必要な火力を出せるなら、下手な防具を用いるよりも実際安定する)
- これらを総合するとスタイリッシュボマー推奨装備と言えよう。
- 一方でガンナーでは使いどころに困る内容となってしまった。
ガード強化が活かせるのは先述の通りシールド装備のヘビィボウガンのみだが、
ボウガンだと特殊会心も属性解放もほぼ意味が無い。
かと言ってこの2つを使って意味がある弓ではガード強化が死にスキルになる。
更には最もトラップマスターを活かしやすいであろうライトボウガンでは3つとも無駄になってしまう。
実質的に見切りとトラップマスターが発動するだけの効率の悪い装備という事になる。
トラップマスターを発動させたいだけなら職工の眼鏡をかけるか
スロットやお守りを使って罠師とボマーを別々に発動させた方が良いだろう。
MHXX 
カイゼリンシリーズ 
- MHXにはエンプレスシリーズは登場せず、続編のMHXXでもそれは同じだが、
MHXXにてエンプレスシリーズの類似品であるカイゼリンシリーズが登場した。
伝説の職人からの依頼クエスト鎧・砕・斬の包囲網を越えてをクリアすることで、
剣士用とガンナー用の両方をもらえる。- なお製法を教えて貰うのではなく、現物を直接貰うので一品物である。
生産は出来ないため、間違って処分してしまうと二度と入手出来なくなるので注意。
- なお製法を教えて貰うのではなく、現物を直接貰うので一品物である。
- 火に強く水と龍に弱いという特徴はカイザーXシリーズと同様だが、
そちらよりかは若干マイルドになっている。
- スキルは回避性能+2、体力回復量UPとトラップマスターが発動し、
跳躍7ポイントと各部位1スロットずつがつく。- 胴装備には職工のスキルポイントが付いていないため、
そこをウルクXに換装することでトラップマスターと回避性能+2をキープしつつ、
跳躍のポイントを9にできる。
また、同じく胴をスカラーXにすることで、跳躍のポイントが6に減る代わりにスロットを1つ増やせる。
- 胴装備には職工のスキルポイントが付いていないため、
- MH4Gの時から更にスタイリッシュボマー向けに最適化されたスキル構成となっている。
今作はスタイリッシュボマーにも様々な亜流が存在するが、
跳躍のポイントを活かすためにエリアルボマーで運用してみるのも一興である。- お馴染みの戦法にうってつけなネルスキュラ片手剣の復活も嬉しいところ。
ただし、睡眠異常の蓄積だけが目当てならば、
心眼の刃薬を塗ったハイガノスショテルという選択肢もあり。
更にファッション性で選ぶならば、
同じく深い青と豪奢な装飾が特徴的な夢扇大公シュラフモルもイケる。
どちらにしろ、護石やスロットで状態異常値を補助しておくといいだろう。
- お馴染みの戦法にうってつけなネルスキュラ片手剣の復活も嬉しいところ。
- カイゼリンとは冒頭にある通り「カイザー」の女性形。
ここにきてようやく夫婦の防具で言語が統一された。
MHWorld 
- Ver4.00のアップデートでナナ・テスカトリが実装され、合わせてエンプレスシリーズも実装。
せっかくMHXXで言語が統一されたのにまた戻ってしまったが、やはり伝統を大事にした結果だろうか。
そして、その高性能ぶりに多くのハンターが目を丸くした。
部位 | α | β | γ | |||
---|---|---|---|---|---|---|
スキル | スロット | スキル | スロット | スキル | スロット | |
頭 | 回避距離UP+2 | LV3×1 Lv1×1 | 回避距離UP+2 | LV3×1 Lv2×1 | 広域化+2 | Lv1×3 |
整備+1 | フルチャージ+1 | |||||
胴 | フルチャージ+2 | LV1×2 | フルチャージ+2 | Lv1×3 | 耳栓+2 | Lv3×1 |
体力増強+1 | 整備+1 | |||||
腕 | 広域化+2 | LV3×1 | 広域化+2 | LV3×1 Lv2×1 | 挑戦者+2 | LV3×1 Lv1×1 |
爆破属性強化+2 | 回避距離UP+1 | |||||
腰 | 整備+2 | LV2×1 Lv1×1 | 整備+2 | Lv2×2 | 回避性能+2 | LV3×1 |
爆破属性強化+1 | 体力増強+2 | |||||
脚 | 体力増強+2 | LV2×1 Lv1×1 | 体力増強+2 | LV2×2 | 耳栓+2 | Lv3×1 |
広域化+2 | 挑戦者+1 | |||||
一式 | 回避距離UPLv2 | Lv1×5 Lv2×2 Lv3×1 | 回避距離UPLv2 | Lv1×3 Lv2×6 Lv3×2 | 広域化Lv2 | Lv1×4 Lv3×4 |
フルチャージLv2 | フルチャージLv2 | 耳栓Lv4 | ||||
広域化Lv4 | 広域化Lv2 | 挑戦者Lv3 | ||||
整備Lv3 | 整備Lv2 | 回避性能Lv2 | ||||
体力増強Lv3 | 体力増強Lv2 | フルチャージLv1 | ||||
爆破属性強化Lv3 | 整備Lv1 | |||||
回避距離UPLv1 | ||||||
体力増強Lv2 | ||||||
シリーズ スキル | 2部位以上・スタミナ上限突破 4部位以上・心眼/弾導強化 |
- 一式装備した場合、
α:回避距離UPLv2、整備Lv3、フルチャージLv2、体力増強Lv3、広域化Lv4、爆破属性強化Lv3、スロット計9個
β:回避距離UPLv2、フルチャージLv2、広域化Lv2、整備Lv2、体力増強Lv2、スロット計11個
γ:広域化Lv2、フルチャージLv1、耳栓Lv4、整備Lv1、挑戦者Lv3、回避距離UPLv1、回避性能Lv2、
体力増強Lv2、スロット計8個
シリーズスキル「炎妃龍の恩寵」は、2部位以上装備でスタミナ上限突破が、
4部位以上装備で心眼/弾導強化が発動する。
- まず目を惹くのが、驚異的なスロットの多さ。
βの場合、胴以外全ての部位でLv2以上のスロットが2つ空いており、とんでもない拡張性を持つ。
素でついているスキルが優秀な点もこの装備の見所である。- まず、頭はそれまで回避距離UPのついた頭防具がリオハートαβしかなく、
それも回避距離UPLv1、スロットLv2が1つだったのでエンプレスは実質上位互換となっており、
回避距離UPの需要がある武器を使っているハンターから人気が高い。 - 胴もLv2以上のスロットこそ無いものの、フルチャージLv2と2つor3つのスロットは魅力的。
- 腕は広域化Lv2に加えLv3とLv2のスロットが空いているため互換拡張性が高い。
例えば痛撃珠をLv2スロットに入れれば
カイザーβアーム(弱点特効+1、スロットLv3×1)と同じスキル構成+広域化Lv2となる。
シリーズスキルの達人芸を考慮しない場合は上位互換と言って差し支えはない。- 但し、広域化はLv5でないとアイテムの効果が100%味方に行き渡らない。
それだけならまだしも、既に仲間にかかっているバフを弱い効果で上書きしてしまうこともある。
特に顕著なのがクーラードリンクであり、既に仲間がクーラーを飲んでいる時に
広域化Lv4以下で自分も使用すると逆に効果時間を短くしてしまう。
スキルの都合でエンプレス腕だけを使う場合はこの点によくよく注意したい。
クーラードリンクの時間上書きに関して悪評が集まっていたが、不具合だったようでVer.5.00で修正された。
また、類似の修正についての事項で怪力の種などは効果が上書きされないとの事。
(オトモのみ上書きされていた様で、クーラードリンク同様修正される)
体力回復の広域効果こそ低く支援効果は薄いが、周りに迷惑をかけることはなくなるようである。
もっとも、MHXの薬草笛助かりましたオンラインに近いものは残り続けるが
- 但し、広域化はLv5でないとアイテムの効果が100%味方に行き渡らない。
- 腰に付いている整備のスキルは同時に追加された転身の装衣との相性が良く、
不動の装衣や回避の装衣と一緒に使い回すことができるだろう。 - 脚に関しても被弾が多い場合や強力なモンスターに立ち向かう時、
体力増強が欲しい状況も多々あるので作っておくと良い。
人によってはこの脚を一番使うことになったりする。 - スキルの構成上、広域化はレベル0、もしくはマルチプレイ時に他のプレイヤーに迷惑を掛けない
レベル5にしておきたい事から、
腕部位をウルズβアームに変更するか、
もしくは脚部位をマムガイラβグリーヴに変更するとシリーズスキルを維持したまま、
フルチャージをレベル3にもできるのでかなり相性が良い。
要は過去作におけるセミ装備に近い。- 上述の通り現在は効果時間上書きの仕様が修正されたため、この点はあまり気にしなくても問題ない。
- まず、頭はそれまで回避距離UPのついた頭防具がリオハートαβしかなく、
- αで追加されるスキルは大体が補助系及び爆破属性強化のスキルとなっており、
余程の事が無い限りはβを使用したほうが良い場面のほうが多い。- ただし一式で運用する場合は脚をαにした方が効率がいい。
というのも、Lv2スロットをサイズダウンさせるだけで広域化Lv2が付いてくる。
欲しいスキルの事情にもよるが、効率よく広域化を稼げるのでお得である。
- ただし一式で運用する場合は脚をαにした方が効率がいい。
- シリーズスキルのスタミナ上限突破は装飾品もなくジャナフシリーズでしか発動できなかったが、
あちらだと4部位も装備しなければならないうえ、スキルもあまり魅力的ではない。
このエンプレスシリーズの登場によってその発動難易度が大幅に緩和され、
スタミナを酷使する武器(双剣、弓等)の注目を集めている。
他にも、回避距離を使う武器で脚と組み合わせた結果発動していた、なんてこともよくある。
夫の固有スキルは発動できないが、それでも十分強力な固有スキルと言えよう。- あまりないと思われるが、ジャナフシリーズとこちらを合わせても発動条件は満たせず、
あくまでもこちらを2部位orジャナフシリーズを4部位装備しないと発動できないため注意。
- あまりないと思われるが、ジャナフシリーズとこちらを合わせても発動条件は満たせず、
- 歴戦王個体のイベントクエスト「青は愛より出でて愛より熱し」の報酬である炎妃龍チケットでγシリーズを生産可能。
γ装備の前例は部位単位で強力だったが、こちらもその傾向を受け継いでいる。
目を引くのは耳栓が付与された胴と脚。防具側の選択肢がかなり少なかったため、ある程度需要が高い。
また、頭は広域化+2にLv1スロット3つとおまけにフルチャージLv1とユラユラフェイクαの完全上位互換。
腕と腰もスキルの需要はともかく各部位の中では選択肢が少なかったものが揃っている。
また今までのγ装備の傾向から、
仮にオーグγシリーズが配信されても腕部位に挑戦者のSPが割り振られている可能性が低い事から、
腕部位は挑戦者を発動させる装備として最終候補になりうる。
しかし一式にするとスキルが若干中途半端でかつスロットがαよりも少ない。
一式より部位単位で装備を更新していくことで真価を発揮できるだろう。
- エンプレスγのみ、現在までに登場している他のγ装備と違い最終防御力が1部位につき90*1となっている。
他が92であることを考えると何らかの調整、又は設定ミスとも考えられるが真相は不明である。
MHW:I 
- MHWorldの続編となるアイスボーンではマスターランク版のEXエンプレスシリーズが登場。
初期防御力は164、耐性値は3, 1, 1, -3, -2。
スキル構成とスロット配分は以下のようになる。部位 α β スキル スロット スキル スロット 頭 整備+2 Lv3×1 整備+2 Lv4×1
Lv2×1攻めの守勢+2 胴 フルチャージ+2 Lv2×1 フルチャージ+1 Lv4×1
Lv1×1広域化+2 広域化+2 腕 整備+2 Lv2×1
Lv1×1整備+2 Lv4×1
Lv1×1爆破属性強化+2 爆破属性強化+1 腰 体力増強+2 Lv2×2 体力増強+2 Lv4×1
Lv2×1爆破属性強化+2 脚 広域化+3 Lv3×1
Lv1×1広域化+2 Lv4×1
Lv2×1整備+1 整備+1 一式 整備Lv5 Lv1×2
Lv2×4
Lv3×2整備Lv5 Lv1×2
Lv2×3
Lv4×5フルチャージLv2 フルチャージLv1 広域化Lv5 広域化Lv4 体力増強Lv2 体力増強Lv2 爆破属性強化Lv4 爆破属性強化Lv1 攻めの守勢Lv2 シリーズ
スキル3部位以上:整備・極意 - スロット総数は若干減少したものの、β版は全部位スロットLv4+他1個と驚異的な拡張性は健在。
次に目を引くのは、上位版とは打って変わったシリーズスキル、整備・極意。
このスキルは整備のスキルレベル上限をLv3→Lv5に引き上げるものであり、Lv5の場合、
装衣のクールタイムが-50%、つまり半減する。
これがどれ程凄いか説明すると、例として転身の装衣+耐龍以外の耐性装衣を組み合わせた場合、
なんとどちらかの効果時間中にもう片方のクールダウンが完了してしまう。*2
クールタイムが最長である360秒(6分)の装衣でさえ180秒(3分)と大きく短縮でき、格段と扱いやすくなる。
組み合わせ次第ではクリアタイム=装衣着用時間も現実的となってしまうため、
このスキルの驚異性が窺い知れるであろう。
- 難点を挙げるとすれば素材元であるナナ・テスカトリの出現時期がストーリークリア後であり、
解放条件が導きの地:大蟻塚地帯の地帯Lv5以上、尚且つ古龍の大宝玉、泰然の結晶、
龍脈に鍛えられし岩骨、龍脈の古龍骨といった希少、固有素材を多数要求と
作成までの道程が非常に険しい点である。*3
他にLvの高い地帯を有している場合、必然的に他地帯Lvの低下が発生してしまうため、もし下げたくない場合は
マルチプレイで既に解禁している人のクエストに同行させてもらい、調査クエストの出現を祈る他ない。
- 女性装備の見た目がとてもマニアックであり、両バージョン共一国のお姫さまの様に優雅な外見となる。
ピックアップしていくと、頭装備は共通でロングヘアーとなり、
αで縦ロール満載、βで頭の両側にシニヨンが付く。*4
β版のシニヨンは整備Lv2、スロットLv4+Lv2と拡張性重視。対するα版の縦ロールは
スロットがLv3一つのみとなる代わりに、整備Lv2に加え新スキルである攻めの守勢Lv2を内包。
こちらはランスやガンランス、チャージアックスで有効活用できる。
さらに目を引くのはβ版の腰装備であり、フリルを何層も重ねた分厚いドレススカートを着用する。
裾が地面スレスレの巨大ロングスカートはインパクト抜群、それでありながら華やかさも失わない。
スペックも上記の通り体力増強+2、スロットLv4+Lv2と高性能で扱いやすく、
実用的且つ見た目装備としての需要も非常に高い。
組み合わせ装備に組み込む際に他の部位が浮いてしまう場合はその場所をブロッサムやハーベスト、
テルマエの重ね着で補間すれば、見た目に統一感を持たせる事が容易である。
また、同期のドレスと違い後ろ姿に関しては脚がスカートを貫通しない。- 男性装備のほうも今までのシリーズのエンプレスシリーズと大きく異なっており
フードを被り、甲冑をベースに青く美しい毛皮や青白い生地のスカートを纏う騎士のような風貌を出しつつも
王子のような雰囲気も出ている美麗な防具に仕上がっている。
フードの下から覗かせる顔はαで青い鉄仮面、βで銀髪の長いウィッグといった具合。 - 組み合わせ装備に組み込む際に競合相手となるのは同一のスキルとスロットLv4+Lv3を持ち、
一見すると上位互換にも見えるEXアンガルダコイルβだが、
EXエンプレスコイルβはあちらより防御力が高く、また+耐性値が雷のみ*5のあちらと違い、
こちらは火、水、雷の3つが+耐性であるため、組み合わせでも耐性値を損ねにくい利点がある。
作製時期や防御力、スロットLvや耐性値配分の違いによりどちらが一概に良いと言えないので、
好みの見た目や使用する装飾品などによって使い分けよう。
- 男性装備のほうも今までのシリーズのエンプレスシリーズと大きく異なっており
MHF 
- MHFではエンプレスシリーズからエンプレスFシリーズへと強化できるが、
スキルは回復速度、スタミナ、耐暑、防御、微妙にポイントの足りない研ぎ師と、
攻撃スキルの重視されるMHFでは見向きもされない性能である。
スロットも全身に2スロットで拡張性は他の古龍防具と同等。
防御力に至っては、他の古龍装備より高くないどころか防御スキルが発動してもクシャナFに劣る。*6
運気スキルの発動に使われる夜叉や、錬金調合用の作業着として使い道が見出せるミヅハ以上に用途が無いため、
数部位どころか一部位生産したハンターすら非常に少ない。
SP装備版もあり、こちらは防御力の高い古龍SP防具という事で生産したハンターもいるだろう。- そんな古龍防具の中でも非常にマイナーな部類だった本シリーズが脚光を浴びたのはG10アップデート直後。
シンボルカラーのシステムがリファインされ、それに伴ってデータ上はMH2からそのまま継承されていた
虹色が入手可能になったのが発端である。
獲得条件はMH2同様他の全色の入手であり、その過程の1つである
特定の防具を生産することによる「鎧銘の青緑」の対象にエンプレスシリーズも含まれているのである。
そして3部位計6つの生産素材に含まれる「炎妃龍のたてがみ」がストッパー素材として騒がれることにもなった。
- そんな古龍防具の中でも非常にマイナーな部類だった本シリーズが脚光を浴びたのはG10アップデート直後。
- MHF-G6ではエンプレスGが登場。
通常版とは打って変わって炎寵、一閃、痛撃、達人(剣士)/反動(ガンナー)と非常に強力な構成。
装飾品化すると剣士では達人、ガンナーでは痛撃が抜けるが、それでもなお強力である。
スロットもGF時点で全部位に3スロット空くため、防具として使っても優秀と隙が無い。
GXまで強化すると三界の護りが付く剣士頭防具が、防具としても装飾品としても人気である。
エリザネコシリーズ 
- MHWにて登場したオトモアイルー用の武具。
「エンプレスネコシリーズじゃないの?」と思う方もいるかもしれないが、
これは恐らく防具の10文字制限に引っ掛かる為だと思われる。
ちなみに装備の銘になっている「エリザ(Eliza)」とはヨーロッパ系の女性名の一つ。
- デザインは旦那同様、中世ヨーロッパの上流階級の衣装を思わせる意匠となっている。
ただ、カイザーネコシリーズと似通ったデザインではあるが、縦巻きロールだったりスカートが長めだったりといった
細かい部分にデザインに手が加えられているため、全体的な印象は結構異なる。
ちなみにスカートの下はかぼちゃパンツになっている。
中世ヨーロッパ風には違いないし、アイルーの脚の形にもフィットするからだろうか。
因みに、同じドレス型の装備であるレイアネコメイルのスカートの下には何もはいてない。
- 武器は「エリザネコパラソル」。
炎妃龍の甲殻のような質感を持つ日傘で、傘の先端付近にはナナ=ハウルの排熱孔のような穴が開けられている。
…傘布の部分が傘とは思えないほど硬そうな質感に見えるが、
説明文で「日傘」と明言されている以上は一応開閉は可能なのだろう。
武器の傾向としてはカイザーネコメイスと比べ近接攻撃力が高く爆破属性値が控えめ、
そしてテオ武器との差別化のためかこちらは切断系統となっているのが特徴である。
余談 
- 下位の剣士装備の外見は女帝というよりも道化師を思わせるデザインになっている。
特に男性用の頭防具のデザインは、なんとも某大魔王直属の死神を連想させる。
ぜひ鎌タイプの太刀を装備したうえで角笛アイテムを使いこなそう。
- 男性用のエンプレスXガンナー装備のデザインは女帝のイメージとも道化師のイメージとも異なる。
フード+仮面。一言で言うならばただひたすらに怪しい。
一方、女性用のエンプレスXシリーズの剣士装備の頭防具は、某ヒーローアニメに登場する
女性ヒーローの被っている帽子とよく似たデザインをしている(登場したのはエンプレスXの方が先だが)。
エンプレス構文 
- 剣士装備の脚用防具であるエンプレスグリーヴは、その説明文をネタにされることがある。
以下は、MHP2~MH4Gにおけるエンプレスグリーヴの説明文。
……わざわざ2回書くほど大事なことらしい。炎妃龍の青き炎を封じ込めた
脚用装備。その内には炎妃龍
の青き炎が封じられている。
- これは、MHP2にて説明文が変更されたことが影響している。
初登場のMH2では、古龍種素材の防具は伝説の職人に依頼して生産してもらう方式であり、
それに対応させて説明文も
となっていた。伝説の職人がその心血を注い
で練り上げた脚装備。その内には炎妃龍
の青き炎が封じられている。
しかしMHP2からは古龍防具も普通に生産可能となり、伝説の職人も登場しなくなったことから、
説明文に整合性を持たせるために該当部分を変更した結果がこちらなのだろう。
……それにしたって、もう少しどうにかならなかったものか。
これになぞらい、一文で同じ事を二度言う文が防具名に因んで『エンプレス構文』と一部で呼ばれるようになった。
その構文では、一文で同じ事を二度言うという。- なお、MH4で再登場を果たした際にも説明文はこのままである。
もしや本当に本当に大事な事なので2回書いているのだろうか。 - MHFではMH2の説明文そのままとなっている。
しかしアップデートを重ねると、リファインによりすべての武具が
工房の親方に生産してもらうことが可能となり、伝説の職人も登場しなくなっているので、
これはこれで不自然なことになってしまっている。 - 因みに、ガンナー用のエンプレスレギンスは「炎妃龍の青き炎が封じられている」の部分が
「地獄の業火ですらそれを焦がすことはできない」になっており、エンプレス構文は成立しない。
- なお、MH4で再登場を果たした際にも説明文はこのままである。
- ナナ自体が復活したMHWorldでは、
と、他の防具同様の説明に変更されており、結果的にネタ要素は感じられなくなってしまった。ナナ・テスカトリの脚防具。
その内には炎妃龍の青き炎が
封じられている。
恐らくコレは普通にスタッフがファンのあらゆる面での指摘でミスに気付いちゃったからだと思われる。
イージャンやダイソンが良い例。- その一方で実際にナナと対面することで見られる青き炎は
あまりにも多い設置数、スリップダメージ、独特な爆発判定などで大暴れし、
多くのプレイヤーにトラウマを植え付けた。
この為せっかく防具のテキストが修正されたのに、
「今度はゲーム内で見られる炎妃龍の青き炎の存在感が強烈すぎる」というオチがついてしまった。
- その一方で実際にナナと対面することで見られる青き炎は
- 現在では装備説明文のスクリーンショットがかなり広まっており、
かつてはモンハン界隈の一部で通じるだけだったエンプレス構文の名も
いつの間にかネット民の間にも通じるほど浸透してしまっている状況である。
最近はとある著名人のインタビュー発言によって更に知名度が上がっている模様。
- 同ジャンルでMHFとのコラボ実績もあるゲーム『ファンタシースターオンライン2(PSO2)
』では、
レクトラという銘のデュアルソードの説明文で「非常に鋭利」というワードを2回繰り返しており、
ネット民によってエンプレス構文が当然の如く引き合いに出されている。
- 同ジャンルでMHFとのコラボ実績もあるゲーム『ファンタシースターオンライン2(PSO2)
関連項目 
モンスター/ナナ・テスカトリ
防具/カイザーシリーズ - 対を成す紅帝の防具