MH4で初登場した、任天堂の人気ゲーム『ゼルダの伝説』シリーズとのコラボ防具の1つ。
男女共用であり、一式装備すると緑色の服を着た主人公・リンク(大空の勇者)の姿となる。
青色の服を着た英傑リンクの防具はハイリアシリーズを参照。
目次
概要
- MH4(G)とMHXではイベントクエストの1つで、コラボクエストである
「ゼルダの伝説・力と知恵と勇気」をクリアすることで作製可能となる。
MHST(3DS版)ではDLトーナメント「ゼルダの伝説・ハイラル勇者決定戦」を優勝すると賞品として貰える。- 2024年4月9日以降は、ニンテンドーオンラインサービス終了に伴いイベントクエストの受信が出来なくなったため、
本装備を入手するためには受信済みハンターとのローカル通信を行うしかない。
なおMHSTに関しては移植版に収録されておらず、3DSでも新規で入手する術が無い。
- 2024年4月9日以降は、ニンテンドーオンラインサービス終了に伴いイベントクエストの受信が出来なくなったため、
- デザインや設定を見る限り、
配信時の最新作である「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」のリンクがベースになっているようだ。
ただし、スカイウォードソードのリンクはシリーズでも珍しい右利きなので正確には異なる。*1- ちなみに、マスターソードの鞘は武器ではなく、この防具の方に付いている。
そのため、マスターソード以外の武器を装備すると空の鞘を背負うことになる。
ガンナー装備において鞘が意味を成すことは永遠にない。どうせなら矢立てを背負うようになってほしかった。
- ちなみに、マスターソードの鞘は武器ではなく、この防具の方に付いている。
- 作成には、クエスト報酬である「トライフォース」が必要になる。
他には雷狼竜の碧玉や金獅子の尻尾などが必要になり少々生産難度が高い。
それでも基本的な素材はこのクエストを繰り返せば自然と集まる物が多いのだが、
なぜかそれ以外にこのクエには出てこないリオレイアの素材も必要だったりする。
装備の色を出すためだろうか?後述の通り作った後で全く違う色に変えることもできるけど。
- MHXでは製作段階で各部位にトライフォース1つずつと巨獣、夜鳥、
砕竜素材(とおまけにいろいろ)を用いるのまではいいが、
最終強化までに更にトライフォースを各部位2つずつ要求される。
よって剣士かガンナーのどちらか片方をフル強化するには計15個ものトライフォースを集めなければならない。
サブターゲットも狙っていくのがいいだろう。- こちらの方ではリオレイア素材は使わない。ますます、MH4の時になぜ要求されたのか疑問である。
- MHSTではトライフォースなどを使って生産するわけではなく、トーナメントの優勝賞品としての入手と言う形。
強さはゴールド級であるため、割としっかり育ったオトモンが居なくては優勝は厳しい。
強化はきちんとできるが、その際に要求される素材はなぜか虫素材がメインとなる。
時折モンスター素材も必要となるが、作品の仕様上今作では強化もそこまで難しくはないはず。
ちなみに、仕様上一式セットでの運用に限られており、名称は「勇者の服」に改められている。
- ちなみにシンボルカラーの変更可能部分はデフォルトの緑の部分と広く、
原作シリーズのいくつかにも存在する赤い衣や青い衣などに変更することも可能。
性能
MH4(G)
- 初期防御力と耐性はというと、
- 剣士は防御力260 耐性オール10
- ガンナーは防御力130 耐性オール15
防御力が他のレア度7の中でも高く、
耐性が10以上あるため各属性やられ【小】を無効化することができる。
さらに全属性耐性の旋律があれば、各属性やられ【大】も無効化できる。
- 配信前は様々なファンから発動スキルが原作にちなんでボマー*2や心配性*3
もしくは便利・強力なスキルが発動するのでは、などと色々と憶測が飛び通っていた。
しかし、その希望は見事に打ち砕かれた。
発動するスキルは、剣士・ガンナー共通で覚醒と幸運。以上である。
他にもマイナス含め多数のSPがこまごまと付与されているが、発動するのはこの2つのみ。
さらにスロットは合計3つ(しかも胴腕脚に1つずつ)しかないため、追加でのスキル発動も難しく自由度が低い。
しかしスロ2のお守りがあれば5スロスキルぐらいは発動できる。
さりげなく一式で覚醒が発動する数少ない防具である。
(他にはキリンSシリーズやラギアシリーズ、アーティアSシリーズくらいと少ない)- 幸い、同じくゼルダとのコラボ武器であるマスターソードは覚醒で火400と覚醒との相性が非常によく、
また斬れ味は素で極端に長い青、匠で短白と、匠による恩恵が薄く他の斬れ味対策スキルも不要なため、
マスターソードと一緒に装備する分にはそこまで困らないだろう。
スロットも3つあるので、防具のスロットが少ない部分もカバー出来る。
また、同じコラボ武器の聖なる弓も覚醒で雷属性160が出るため、
覚醒だけで充分間に合い、弓の必須スキルがあまり必要でないので、噛み合っている。 - なお、胴および脚装備さえ最低限装備していればそれなりの雰囲気は十分に出るため、
頑張って他の防具と組み合わせれば見た目重視かつ、それなりのスキル構成もある程度は実現可能。
後述の通りシンボルカラーの変更可能部分が広いことに加え、
原作でもデフォルトの緑以外に赤や青色の服装も登場するため、割と違和感無く他の防具の色合いと合わせ易い。
- 幸い、同じくゼルダとのコラボ武器であるマスターソードは覚醒で火400と覚醒との相性が非常によく、
- 他のこまごまと付与されたSPのうち、運用に値すると言えるのは脚装備の体術だろうか。
強走薬を使わない場合に限るが、回避などのアクションで消費するスタミナ量を減らせるのは地味に大きい。
また、頭装備の加護のポイントを伸ばし、精霊の加護を発動させてみるのもおもしろい。
こちらは5スロスキルのため、発動させるのも簡単である。
MHX
- やはりMH4版での発動スキルは不評だったのか、MHXではスキル構成が変更され、
心眼または装填数UPとフルチャージ、アイテム使用強化が発動するようになった。
マイナススキルはない。- 卓越した剣術だけでなく、弓や様々なアイテムを駆使して戦う勇者リンクに倣ったピッタリのスキル構成である。
特にアイテム使用強化は今作初登場の片手剣専用アイテムの刃薬の効果時間を延長させてくれるため、
片手剣と相性が抜群に良く、心眼も弾かれ無効技の少ない片手剣にとっては非常に頼もしいスキルであり、
ヴァルバジアと外見が瓜二つなアグナコトルと戦う時もかなり重宝する。 - フルチャージ発動エフェクトが、リンクの腕にトライフォースの紋章が浮き出ている
原作の描写と非常に似ており、実用的かつイメージ通り。
(そもそもフルチャージ(体力満タン時に強化)という概念を作ったゲームはゼルダの伝説)
MHXでは新要素である狩技の中には、自身の体力を回復させるものもいくつかあるため、
剣士でもフルチャージをある程度実用範囲で使っていくことが可能な点もうれしい。
発動エフェクトが空の勇者とは思えないほどに禍々しく、色的にチャンス(切り札)の方が原作寄りなのだが…
あと原作のように体力満タンでも剣からビームは出ない。
- 卓越した剣術だけでなく、弓や様々なアイテムを駆使して戦う勇者リンクに倣ったピッタリのスキル構成である。
- スロットも各部位に1つずつあるので、ボマーや罠師などの5スロスキルも発動可能。
穴空き不足の今作としては自由性・拡張性と共に非常に高いだろう。
護石や武器スロ次第で可能性は更に広がる。
マスターソードと聖なる弓は生産段階から3スロット開いているため、
セットで装備することにより更に高い拡張性を実現できる。
武器自体の性能の方も属性が失われた反面幅広い汎用性を獲得したため、
野良でいろんなクエストを回したい際には併せて装備していくというのもいい。
ただし、特定の分野に特化させたい場合にはそれではさすがに厳しいものがあるが。
- スロットが少なめの今作で合計5スロは多い方だが、どう頑張っても匠が発動できない事には注意したい。
特定の武器に偏らない運用が可能な構成だが、斬れ味に関しては匠不要のものが望ましい。
- ガンナー用に関しては、装填数+8のSPを持つアカムトRサクイマキと任意の部位を組み合わせることで、
計2スロットを空けつつ装填数UPを発動できる。増弾のピアス入手前ならば有効な組み合わせとなるだろう。
また、射法珠には装填数-1のSPがあり、弾導強化と装填数UPの同時発動は困難になってしまっているが、
この装備と増弾のピアスを組み合わせ、装填数のSPに余裕を持たせることで解決できることも多い。
- XXでは現在、防具合成が出来るようになった為、色々な装備に付けられるようになった。
弓使い、マジンノオカリナ使い、大剣使いなど多彩な遊びができる。
MHST
- 生産段階での発動スキルは回避本能と自己回復。
前者はHPが半分以下となると回避率が大幅に上がり、後者は毎ターンHPが徐々に自然回復するというもの。- ガンガン攻撃するというよりは、とにかく生存率を高める方向性のスキル構成になっている。
強敵との長期戦であるほどに真価を発揮する装備と言えるだろう。
- ガンガン攻撃するというよりは、とにかく生存率を高める方向性のスキル構成になっている。
- 条件を満たすことでできるようになる上位強化を施すと、名称が伝説の勇者の服に変わり、
新たにダンサーというスキルが発動するようになる。
これは自身のHPが全快状態の時に、攻撃力と素早さがアップするという効果であり、
MHXでのフルチャージと同じで、原作での体力全快時のソードビームを意識したものだと思われる。- ピンチの時の生存率向上だけでなく、全快時の火力向上にも役に立つようになった。
ただし、以前から発動していた回避本能の方は全快だと効果が出てくれないため、
できることならばこれとは別に護石で回避性能を発動させたいところである。
- ピンチの時の生存率向上だけでなく、全快時の火力向上にも役に立つようになった。
原作における設定について
- わざわざ説明するまでもないが、
リンクとはこの装備のコラボ元である『ゼルダの伝説』シリーズの主人公の名前である。
ちなみに、主人公名はプレイヤーが自由に入力可能。- たまに勘違いしてる人がいるが、「ゼルダの伝説」シリーズの主人公の名は「リンク」であり、
タイトル名にある「ゼルダ」は「ゼルダの伝説」シリーズのヒロインの名である。
なお、ゼルダがゲーム内に全く登場しない作品も存在するが、その場合でも「ゼルダの伝説」である。- このクエストの依頼人は“伝説の姫君”となっているが、おそらくこのゼルダであると思われる。
- また、MHX版での依頼人は”海賊の少女”となっており、
こちらは風のタクトに登場する海賊「テトラ」であると思われる。
- たまに勘違いしてる人がいるが、「ゼルダの伝説」シリーズの主人公の名は「リンク」であり、
- この装備を身に着けるからには多種多様なアイテムを使ってモンスターと戦いたいところ。
MHシリーズで再現可能なのはブーメランと爆弾、角笛、虫あみあたりが挙げられる。
武器含めて何を使ってもあまり違和感はなく、こだわらずにいろいろ試すのも面白いだろう。- アイテムにこだわらないのであれば、ハンマーやランスの突進、
各ボウガン、拘束用バリスタあたりもいいかもしれない。
一部作品では魔法の杖やハープも使用していた事もある。
4シリーズでは覚醒が発動する訳だし、パチンコもいいだろう。実用性?知らんな。
その他、戦闘以外の面では釣りやビートルあたりも一応再現できなくはない。
(スカイウォードソードだとしても、火属性無効などは発動しないので、そこは気を付けよう。)
意外なところでは砂上船もゼルダとモンハン、両シリーズ共に一部作品ながら登場している。
こう考えると意外と再現できるものが多く、かなり理にかなったコラボ装備と言えよう。 - MHW:Iではいよいよかのフックショットを彷彿とさせるクラッチクローが登場。
また、MHRiseではついに爆弾を投擲できるようになった。
しかしMHW:Iではゼルダコラボは実現しなかった。実に残念である。
MHRiseも一番乗りが任天堂機でのリリースタイトルのため期待する人は多かったが、
残念ながらサンブレイクになっても実現せずじまいとなっている。
- アイテムにこだわらないのであれば、ハンマーやランスの突進、
- 勇者の纏っていた緑の衣ということで、特別な扱いをされることもあるシリーズ伝統の服だが、
元を辿ると特別でもなんでもない騎士学校の制服であったりする。
そのためスカイウォードソードでは色違いの同じ服を着たキャラクターが何人か見られる。- この設定は「スカイウォードソード」にて追加されたものであり、
それ以前のシリーズでは設定がそれぞれ異なっている。
そもそもリンクの衣装に設定が加わったのは近年の作品からだったりする。
ここはモンハンのサイトなのでこれ以上は記述しないが、
詳しくはゼルダの伝説のファンサイトなどを見るといいだろう。 - リンクの服は緑から赤、青に変更するごとに
防御力が向上したり、各種耐性が強化される訳だが、
本コラボでは色味が変わるだけで性能は変化しないのも、この設定に準ずるものであろう。
- この設定は「スカイウォードソード」にて追加されたものであり、
余談
- この装備がお披露目になったのは、MH4発売直前に配信されたNintendoDirectの中であったが、
コラボの紹介の際のムービーがやたらとこだわって作り込んである。
辻本P本人も「BGMが無かったらなんのゲームか分からない」と評するほどの見事な出来栄えである。
気になる方はこちら。- 曰く、「僕ら(辻本P、藤岡D)はゼルダ世代ですからね」とのこと。
- ちなみに現在ゼルダシリーズの中核を担っているスタッフである
お面屋さん藤林秀麿氏は、
元はカプコンの社員であり任天堂から依頼され「ゼルダの伝説 ふしぎの木の実」を外注で開発した実績があり、
その腕を買われ任天堂へ移籍したという経歴がある。現在でも最前線で活動中。
- この装備と勇者の剣(及びマスターソード)を揃えてギャラリーで大型モンスターとの遭遇ムービーを見ると、
あたかも『時のオカリナ』以降のゼル伝シリーズにおけるダンジョンボスとの遭遇シーンを彷彿とさせる場面となる。
戦闘開始直前にそのモンスターの別称と名称のテロップが出れば更にゼル伝ぽかったかもしれない。
MHXでは登場ムービーでテロップが表示されるようになったが、
こちらはこちらでハンターが映らず、しかもムービーを見返すことができない仕様になっている。
- ゼルダの伝説シリーズには「爆弾を飲み込ませて倒す」という、戦闘のコンセプトが
ハプルボッカにそっくりなドドンゴ及びキングドドンゴという敵が登場する。
この防具と共演できれば実にそれっぽかったのだが、残念ながらMH4シリーズにハプルボッカは未登場だった。- しかしMHXでハプルボッカが復活したため、夢の共演が可能となった。
更にMHXでは、外見がヴァルバジアそっくりなアグナコトルに、
ブルブリンが騎馬代わりに使う猪、ブルボー*4に似ているドスファンゴ、
封印されし者に外見や攻撃方法等、何もかもが似ている所謂そっくりさんなガムート、
さらに双頭竜のグリオークに似た姿に擬態し、戦闘の流れも微妙に似ている*5オストガロアと戦うことができる。
また、鳥類を怒らせて追い掛け回され、手痛いしっぺ返しを喰らう光景も
ゼルダシリーズに詳しい人には御馴染のシチュエーションだったりもする。
- しかしMHXでハプルボッカが復活したため、夢の共演が可能となった。
- 色を変更できる範囲は非常に広いが、
脚装備の大部分やベルトなど色を完全に変更できるわけではないため、
全身黒くしてダークリンクにすることはできない。
- 2013年末のクリスマスシーズンにはこの防具を赤一色に染めて、
サンタクロースコスにしたハンターがオンライン集会所で多く見られた。
メインオトモに着せているのはやはりというか、なりきりチョッパーである。
- 女性用装備でもやっぱりリンクのまま。ファンの中にはゼルダ姫、
ないしシークになるのではないかという予想もあったのだが、実現することはなかった。
ゼルダ無双のキャラクターに「リンクル」という、ちょうど女性版リンクのようなキャラクターがいる*6が、
そのような外見にも残念ながらなれない。
それが故、女性ハンターは一式装備すると男装(?)することになる。- なお、リンクルが登場するゼルダ無双は任天堂ではなくコーエーテクモゲームスからの発売であるため、
安易に「任天堂とのコラボ」として出すわけにはいかなかったのではないか、という推測もある。
また、コーエー自身がカプコンとの不仲説が囁かれることの多いゲーム会社でもある。 - 知っている方は知っているネタだが、
「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」のCMに出てくる実写リンクを演じていたのは当時の女子高生である。
- なお、リンクルが登場するゼルダ無双は任天堂ではなくコーエーテクモゲームスからの発売であるため、
- スネーク/ザ・ボスシリーズのようなボイスチェンジやBGM変更機能はない。
女キャラなら甲高い声、男キャラなら野太い声のままである。- ただ、「時のオカリナ」や「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズが有名なので勘違いされがちだが、
リンクは十代前半の少年の設定が多く(つまりいわゆる青年リンクは少数派。どころかたった六回)、
その設定では女性声優が声を務めているので女声のリンクは珍しくなかったりする。
尤も、勇者シリーズは青年版の姿なので
「青年の姿でありながら女声のリンク」という本家にもない状態だが。
- ただ、「時のオカリナ」や「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズが有名なので勘違いされがちだが、
- 間違っても同名ロボットアニメシリーズの事ではない。それはこっちの方である。
こちらは実際にまんま勇者シリーズなイラストも投稿されている。
余談だがスマブラなどで採用されているリンクの声優は、まさしくその勇者シリーズで2度の主役を務めた勇者王である。
- 着ているハンターを勇者様と呼ぶのはモンハン用語的にNGである(勇者ならOK)。
勿論呼ばれるようなプレイングもNG。
関連項目
武器/勇者の剣
武器/勇者の弓
防具/ハイリアシリーズ - MHXXで初登場した第2のゼルダコラボ防具。
ゲーム用語/任天堂
クエスト/ゼルダの伝説・力と知恵と勇気