ゲーム用語/攻略wiki

Last-modified: 2024-02-29 (木) 15:26:55

ゲーム攻略の情報サイトの内、wikiというシステムを使用しているものを指す。
wiki自体の説明についてはこちらなどを参照していただきたい。

目次

概要

  • 正確にいうと、「ウィキ記法」を用いて情報を追記していくタイプのゲーム攻略サイトが、
    いわゆる「攻略wiki」であり、情報源にもよるがいわゆる「まとめサイト」の一形態でもある。
  • wikiの登場まで、ゲーム攻略サイトはいわゆる一個人のホームページなどに寄るところが大きかったが、
    wikiはその性質上複数のユーザーが同時に編集でき、いわゆる「集合知」を活用できるため、
    ゲーム攻略サイトの構築には非常に都合が良いものとなっている。
    また、オンラインゲームなどの日々情報が変わっていくようなゲームの攻略サイトを構築する上でも、
    wikiのシステムは使い勝手が良い。
  • wiki自体はあくまで個人が開設するものであり、その編集方針や匿名メンバーの編集参加を認めるかどうかなどは
    wikiの管理人、および編者達に一任されている。
    そのため、偏に攻略wikiと言っても画一的ではなく、実に多くのバリエーションが存在している。
    • wiki自体は「システム」であるため、
      プログラミングの知識があれば自分自身で独自のwikiシステムを構築することも可能である。
      またフリーのwikiプログラムを入手し、
      自前でサーバーを用意してそこでwikiを動作させるということも可能である。
      後述のMHF-wikiなどはそのような方法で運営されていた。
  • 近年ではコンシューマ、オンライン、ブラウザ、スマートフォンアプリなどの媒体を問わず、
    更にはメジャー・マイナーゲームを基本問わず、よほどの事がない限り攻略wiki「と呼ばれるもの」が開設される。
    これは開設に費用がかかることはまず無く*1
    不特定多数の編集に特化した無料のwikiサービスも複数存在する
    (ゲーム攻略系wikiに特化してサービスを行っているところもある)のでそれを利用することで
    サイトの作成から管理運営までが簡単に行えるからである。
    ただし2010年代以前の「攻略wiki」とは方向性や趣が全く異なるものが大多数を占めるようになっており、
    「不特定多数のユーザーがウィキ記法を用いて編集していく」タイプの攻略wikiは限定的であり、
    精力的に運用(更新)されているものになると極々僅かになっている。
    後述するがモンハンの場合、
    現行(2020年以後)のタイトルにおいてこのタイプの攻略wikiは事実上存在していないし、
    おそらく今後も作られることはないと言ってよい。
    現在「攻略wiki」と主に呼ばれている企業サイトについては「変遷と問題点」の項で触れる。
  • ちなみに、一人でもwikiを開設・編集していくことは出来る。
    例えばマイナーゲームや、メジャーなゲームでも攻略対象が極めてニッチなものであった場合、
    自分以外は編者が居ないという事態は十分ありうるものとなっている。
    もしくは何かしらの理由で、他の編者を介在させたくないということもありうるだろう。
    この場合は集合知というより、wikiというシステム自体の使い勝手の良さをフルに活用していくことになる。
    ただしこの場合「攻略wiki」と名乗るのは問題だとする声も一部にみられる。
    wikiシステムを使っているので別に間違っているわけではないのだが、
    後述の「問題点」の影響もあるのだろう。
  • オンラインサーバーに依存する攻略wikiの系統には、宿命的に大きな欠点がある。
    直近の事例としてはYahooジオシティーズのサービス終了により、
    ブログ形式の多くのゲーム攻略wikiが突然の閉鎖を与儀無くされた。
    この様にサーバー管理側の事情や都合によって、インターネットから忽然と情報が消滅する事があるのである。
    サーバー、ドメインを用意した完全な個人によって運営される攻略wikiに関しても、
    その人が何らかの事情でサービス維持ができなくなってしまえば同じことである。
    インターネット情報網がどれだけ確立し、膨大な情報量が一瞬にして便利に閲覧される時代であろうとも、
    紙媒体の攻略本が今なお必要とされているのは、
    こうした時代背景の隙間に見え隠れする如何ともしがたい不条理への対応や救済の側面も担っている。
    だから、一概に攻略wikiと攻略本のどちらを比較して賛否や是非を講ずるのでは無く、
    双方の至らぬ点を相互に補完し合う事で、ゲーマーの情報網の安泰と盤石が今日も支えられているのである。

MHシリーズにおける状況

  • モンハンの攻略wikiももちろん存在する。
    時系列的にいうとMHP2G・MHP3というシリーズのビッグタイトルの発売期は
    ちょうど攻略wikiの最全盛期であり、それより少し前のMHPから攻略wikiの存在が確認できる。
    MH無印については年代の関係か攻略wikiは現存していない模様。
    MHGに関してはWii版の攻略wikiが存在している。
  • MHシリーズの攻略wikiの特筆すべき点として、
    かつて黒wiki」と呼ばれる攻略wikiに情報リソースが集約されていた事が挙げられる。
    このため事実上、モンハンの攻略wiki=黒wikiだった時代もあった。
    2011~2014年にかけて発生した諸問題によってその構図は崩れている。
    詳細はこちらを参照のこと。
    なお後でも述べるが、これ以降いわゆる従来の攻略wiki自体がゲーム界隈全体で廃れていくことになるのだが、
    その象徴的な事象として「モンハンの攻略wikiの衰退」は度々引き合いに出される。
  • MHX以降の作品においては不特定多数のユーザーが編集する前提の攻略wikiは事実上存在していない。
    正確にいうとあるにはあるのだが、情報については最低限のものしかなかったり、
    或いは編集者が限定されていて見かけだけ従来形式のwikiに見えるというものだったりする。
    MHWからはハードの関係で動画撮影が容易になっていくが、
    サイト容量と著作権の両面から不特定多数のユーザーが編集する前提のwikiでは使いにくいため、
    この手の攻略wikiは復権することなく完全に廃れることになった。
    ただしこれはモンハン特有の事象ではなく、人気CSゲームでは大体どこもこんな状況である。
  • 一方で個人(或いは少数人数)編集でデータベースを構築していく人は少なからず存在しており、
    かつての黒wikiに近い記法で記述されたデータサイトは現行タイトル(MHR:S)でもある。
    有名どころとしては「○○攻略レシピ」などが該当するが、
    不特定多数のユーザーが編集できるシステムではないので攻略wikiと銘打たれてはいるが前述の「攻略wiki」とは言い難い。
    • なおMHWorld以降はモンスターの弱点部位や弱点属性、攻略のヒントがゲーム中で確認できる。
      このため、ちょっとした情報程度では文章でwikiに書いてもゲーム内で閲覧できるので無意味、となりやすい。
      もっとも狩りの最中にスマホなどでパッと確認したいときなどは便利なので、
      データが充実、かつ更新がされているものに限られるが一定の需要は現在でもある様子。
  • 派生作品についてはその多くが2014年以後のタイトルであるため、
    不特定多数のユーザーが編集する攻略wikiは存在しないか或いは発売後の更新は行われていない。
    一方で2007年~2019年という長期間に渡ってサービスを続けていたMHFに関しては、
    ネ実wikiが事実上唯一の攻略wikiとして現存している。
    サービス終了後もMHFの歴史を残す目的でサイトを存続させる方針であり、
    2024年時点でも(MHR:Sに参戦したエスピナスなどの話題を追加しつつ)維持され続けている。
    • 詳細はネ実wikiの記事に譲るが、設立経緯からデータベースサイトとしては運用されておらず、
      文章による攻略やかつてネット上で話題になった事件などの解説が主となっている。
      元々がネタ成分や運営或いはユーザーdisを多く扱うサイトだったので攻略wikiとしては大分異色の存在だが、
      こと「攻略」については真面目かつ初心者からベテラン*2まで役立つ有力な情報が続々と集い、
      結果的に真っ当な攻略wikiとして存在を確立するに至っている。
    かつては黒wikiに近い記法と掲載・編集方針でもって運用されていた「MHF wiki」なるサイトがあったが、
    こちらは完全に個人のサーバーで運営されていたサイトだったため、
    2010年2月にサービスの維持が困難になり閉鎖されている。
    その後、いわゆるクローンサイトとして「MHF wiki」が復活しているが、
    最初から不特定多数のユーザーが編集する攻略wikiとして機能不全でありこちらも2016年頃には実質消滅している。
    2013年にはPS3&wii Uでのサービスインに伴い、
    後述するが「攻略wikiを新たに開設するブーム」に乗っかって多数のMHF-G攻略wikiが作られたが、
    MHF-Gは当時にして6年以上に渡るアップデートによるボリューム追加を繰り返してきたゲームであり、
    その情報を全てを(メインシリーズの攻略wikiの感覚で)網羅することは不可能であった。
    「ネ実wiki」がそれを可能にしていたのは「ずっと更新が続いていたから」に他ならず、
    そのネ実wikiが攻略wikiとしてユーザーの多くに支持されていた状況において、
    代替・移転先を無理矢理探す必要もないと判断されており、編纂者の協力もまともに得られることはなく、
    その全てがネットの海の彼方に消えてしまっている。
    厳密に言えば『MHF-G攻略@Wiki』という攻略wikiだけは残っていたのだが、
    こちらもサービス終了する数年前から情報が無いに等しいものであった(MHF-Zにすら対応していない)ため、
    ネットレガシーとしての価値すらないとして内容が全て削除されている。
  • 他のゲームでも同じ事が言えるが、ゲーム全体を通して扱う攻略wiki以外に、
    特定の部門に特化したり、或いは2chでの攻略情報を取りまとめる事を前提としたwikiも存在する。
    モンハンの場合、弓(選民)wikiに代表される各武器種専用wikiや、
    ニャンターwiki(MHXX版)が前者と後者両方の特性を有するwikiとなっている。
    MHFのネ実wikiも、前述の通り元は2chでのネタ・効率プレイを取りまとめるサイトから発展したものである。
    • モンハン全体の攻略wikiはMHX以降は衰退する一方だが、
      このような特定武器種に特化したwikiにはその後も生き残っているものも存在する。
      そして他の多くのwikiが廃れてしまった影響もあってか、
      それ以外の武器種を扱う人から見ても有用な攻略情報が詳しく載っていることも多い。
    • MHF界隈で付け加えると、MHFの膨大な装備の画像をまとめた装備画像wikiというものが存在する。
      こちらは前述のMHF Wikiなどと同様に膨大すぎる装備追加に対し編集に携わる人が少なく、
      ついでに言うとエッチな装備以外が集まりにくく更新が追いつかなくなっていった。
      だが、MHFのサービス終了という告知に対し、サ終で消えてしまうものを残したいという呼びかけに有志が集い、
      大多数の装備画像が揃い(何と台湾版MHF-Z限定の装備まで投稿された)アーカイブとして完成する事になった。
      オンラインゲームにおいてこのような長期に渡るデータの欠落があるとそれを埋めるのは極めて難しいのだが、
      そこは関わるユーザーの情熱次第というところなのだろう。

変遷と問題点

  • 攻略wikiは「集合知」を活かせるメリットによって、
    個人ブログやホームページによる「一個人」の攻略情報提供を抑え大普及を遂げる事になった。
    そもそもかつてはホームページを運営するだけでも相応の労力が必要であり、
    ワープロ感覚で攻略情報を誰でも掲載できるのは大きなメリットだったであろう。
    当時はまだSNS、スマートフォン等の、
    手軽に利用できるデバイスもそこまで普及していなかったというのも一因と言える。
  • 攻略wikiの設立・編集は言うなれば趣味・ボランティアの領域であり、
    管理者が「土台」を作って、編集者がそこに情報を寄せて取りまとめるといった構図になっていた。
    そんな不特定多数のユーザーによる編集を認めているwikiの弱点としては、
    いわゆる「荒らし」の被害にあいやすい事が挙げられる。
    • サイトを破壊(編集したページを全部消すなど)したり機能不全に陥らせる悪質なものもあれば、
      他のユーザーから批判されているにも関わらず自身の身勝手な(或いは本題に無関係な)主張を延々と押し通すなど、
      「荒らし」と一口に言っても多岐に渡る。
    wikiサービスにおいては様々な「荒らし」対策があるが、
    完全自動で荒らしを排除するシステムはなく、wiki自体が「間違いが起こらない」のではなく、
    「間違いがあってもすぐに訂正できる」事をコンセプトにおいているため、
    人による管理は基本不可欠となる。
    管理・編集権限を持つユーザーが増えればこの手の問題には素早く対応しやすいが、
    逆にそういうユーザー同士で言い争いになっていつまでも問題に対処できないといった事例も発生しやすくなる。
    • もっとも、一般論として攻略情報を書けるほどにやり込んでおり、
      それを分かりやすい文章にしつつこの手のトラブルにもある程度対応できる人間というのは限られており、
      実態としては超大規模なwikiでもない限りは比較的少数人数で運営される傾向にある。
    なので特定分野、ゲームハードに特化して分岐したwikiが設立されたり、
    諍いの結果分離したwikiが出来たりということはあるにせよ、
    全盛期の攻略wikiはゲーム一本につき1つあれば概ね問題なかったといえる。
  • だが2010年代前半にはいわゆるアフィリエイト広告を攻略wikiに付けることで、
    管理者(wiki開設者)が金儲けできる」ということが盛んに喧伝され、
    これによってゲームの発表時点で我先にと攻略wikiが乱立する状況が発生するようになった。
    • この攻略wiki開設の「早い者勝ち」の流れは一時壮絶なものになっており、
      新作の「発表」時点で前作の攻略ページに新作のタイトルを冠する、
      攻略内容が不明でもページだけ先に作成して検索に掛かるようにしておく、
      掲示板などでの関連ワードを含むやり取りを転載しただけのページを作成する等の、
      攻略に役に立たないものを検索上位に押し込んでアクセス数を稼ぐ行為が横行していたほど。
    一方、攻略wikiの設立もある種の趣味やボランティアに過ぎなかったのが、
    それを用いて収益を得られる事が強く喧伝された事により、
    「管理人が、ボランティアである編集者の更新を利用して収益を得られるかもしれない体制」
    に批判が集まった。
    この批判そのものはその後いわゆるまとめサイトなどに矛先が向けられていき、
    大規模な攻略wikiでは自主的にアフィリエイトを外したりする対応が行われたことで一過性のものとなったが、
    いずれにしてもこれを機に従来スタイルの攻略wikiは大きなターニングポイントを迎えることになる。
    • ちなみにこの仕組みそのものは黎明期から存在しており、
      実際にMH2、MHP2の黒wikiにも、アフィリエイトのバナーがいくつか掲載されている。
      だが、当初のMH3G 黒wikiにアフィリエイトのバナーが掲載された際には激しい反発が起こった。
      よりによってモンハンというビッグタイトルの最新作攻略wikiで起こった騒動なので、
      界隈の外にも届く大きな影響を与えたと考えられる。
  • また、この頃から2chからいわゆるまとめサイトや攻略wikiへの情報転載が問題視されるようになった事を機に、
    攻略wiki自体も、情報のソースとその著作権に関する問題が避けて通れないものとなった。
    それまでは少なからず行われていたであろう攻略本や他の個人サイトからの情報掲載についても、
    著作権的に問題があるのではないかという声が強まるようになった。
    また、それまで堂々と行われていたチートや解析で得た情報の掲載についてもチート自体が問題視されたことや、
    そもそも「ファンによるゲームとそのプレイヤーを応援する非公式サイト」という建前で作られている攻略wikiにて、
    堂々と非公式な手段を用いた情報を掲載してよいのか?という疑義が寄せられるようになっていった。
    画像や動画についてはゲーム側の環境が整備されていくにつれてアップロードしやすくなっていったが、
    不特定多数による管理という点で権利上の問題をクリアするのが難しく掲載しづらいなどの問題も浮上していく。
    • ゲームメーカーによっては画像や動画の投稿がグレーゾーンとなっており、
      大手wikiではトラブル回避のためにそれらの掲載を禁止するケースも多い為、
      あくまで自己責任で、自らのサイトやユーザーアカウントを提示しそれらを投稿する人もいる。
  • 更に、この頃になるとSNSが発達、加えてスマートフォンも広く普及していった事もあって、
    スマートフォン片手にブログなどを含む、
    「一個人の攻略情報」を繋げて包括的に攻略情報にアクセス
    することが容易になった。
    何なら閲覧に限らず動画投稿などで情報発信も容易になったため、
    ユーザーサイドの情報発信は文章のみ(或いは少しの画像)から動画などを含めたグラフィカルなものへと変化を遂げていく。
    特にSNSについてはハード側で動画やスクリーンショットを連携投稿する機能があったりするので、
    個人ブログなどを抑えて情報発信のスタンダードな手段に変わっていった。
    攻略情報の発信者の側からすると、大手wikiに寄稿するよりも、
    見る人数自体は仮に少なくとも、PVやコメントなどの形で反応がダイレクトでわかる形での発信のほうが
    承認欲求などを満たしやすいという面や、形式・主張の方向性などを好きに設定できてやりやすいという面もある
    (後述のwikiの空気に関する記述も参照のこと)。
    • Youtubeなどでは物凄く頑張れば「収益化」が可能ではあるが、
      (真っ当な内容の発信をしていれば、という前提はあれど)この段階に到達し、
      まともな広告収入を得る状態に持っていくこと自体が大変なので特段問題視はされていないし、
      何なら「投げ銭」するのも、20年代以降はスタンダードな推しの在り方になってきている。
      この辺りも、個人発信の方がメリットが大きいと捉えられている理由であろう。
    • 前項にて問題の焦点となっていた「管理者と編集者の関係」については、
      ゲームメーカー自体が管理者となることで、一定の解決を見るのではないかという声もあった。*3
      だが日本国内(のゲーム)ではそれが全く流行ることなく廃れている。
      アフィリエイトや投げ銭については個人の発信なら忌避感はほぼなくなっているが、
      攻略wikiの場合は管理者個人のパーソナルや立ち回りが不明瞭なこともあり未だ忌避意識は強く、
      それを分っている管理者ならアフィリエイトは基本付けないという構図が現在でも続いている。
  • これらの事情が重なったことで元々そこまで多くなかった編集者が攻略wikiの編集から手を引くなどしていった結果、
    乱立する攻略wikiに対して明らかに編集体制が追い付かなくなっていった。
    そしてアフィリエイトについても、
    超大規模まとめサイトクラスでなければ満足な収益は望めない事が明るみになっていったため、
    結果的に不特定多数のユーザーが編集する前提の攻略wikiは2017年ぐらいになると開設もされなくなっていった。
  • 2020年代で「攻略wiki」として名を馳せているのは、CS・ソーシャル・スマホゲーを問わず
    メーカーと直接の利害関係がない企業がライターを雇って運用される「攻略サイト」である。
    かつて攻略wikiが一斉を風靡していた(=現在でも「攻略wiki」と検索されるケースが多い様子)影響から、
    攻略wikiと検索して出てくるのは大体このサイト群となっている。
    当然ながらユーザーには編集権はないが、権利関係を当該企業が責任を負うという前提で運営されているため、
    画像や動画などもフル活用されており昨今のニーズに合ったものとなっている。
    編集云々以前にwiki記法すら使っていないものを攻略wikiと呼び続けてよいのかは当然議論の余地はあると思われるが
    ここでは触れない。
    • この手のサイトには未だ高い需要が存在していることが伺える。
      身も蓋もない事を言うと、個人発信の情報を「まとめる」のは非常に労力がかかる行為であり、
      攻略情報がまとまっているサイトはそれだけで大きな価値があるのだろう。
    • 一方で従来スタイルの攻略wikiが全て潰えてしまったとのかというと必ずしもそうではなく、
      企業サイトが精力的に取り扱わない(いわゆる二軍以下の)キャラクターや育成方法に焦点を置いたり、
      用語集やスラング・ネタなどを絡めた「総合情報サイト」或いは
      もっと幅広い情報を扱う「ファンサイト」として精力的に更新されている事例もそれなりにある。
      また、企業サイトが取扱わないことが多い海外ゲームや、
      いわゆる(発表時点では)マイナー或いは未知数なゲームの攻略サイトについては、
      攻略wikiが未だ強い立ち位置を保持している。
  • また、これは「攻略」と呼ばれるジャンルそのものに言える話だが、
    その情報の正確性については保証できない
    「公式監修の攻略本」ですら間違いがあったりするのだし。
    不特定多数のユーザーによる編集を認めている攻略wikiの場合、
    編集者が非常に多いwikiであれば、仮に間違いやガセネタがあっても指摘・訂正できるのが強い利点となるが、
    編集者=プレイヤーとは限らないし、実際の編集はごく少数名で行われている*4という事例も珍しくない。
    この場合、不特定多数のユーザーが編集しているから公平・公正・正確とは言い切れず
    情報の偏りや恣意的・主観的な情報が掲載されてしまう事もありうる。
    企業型サイトや個人の情報発信についても全く同じであり、例えば他の(自称)wikiや前作ゲームからの丸写しであったり、
    他の人が発信した情報を精査せずに盗用するなどの現象が起こりがちである。
    • MHシリーズにおいては一応基本的なゲームデザインがずっと踏襲されているせいで
      「新作には存在しない仕様が書かれている」「前作の効果が書かれている」のほか、
      「各武器のオススメとして紹介されている装備がとんでもない地雷装備になっている」等の例が多い*5
      昨今では度々騒動になる「最強」「ぶっ壊れ」の論争などもこれに該当しうる。
    • 企業型サイトの場合少数のライターがノルマをこなす為に執筆しているために起こっていると思われ、
      サイトによってはコメント欄などで間違いを指摘したりできる仕組みはある(反映されるとは限らない)。
      また、基本的な攻略についてはライターが記述するが、
      実際にプレイヤーが使っている武器や防具、アイテムなどはユーザーが投稿することで
      サイト上に反映されるシステムを持つケースもある。
      かつての攻略wikiとのハイブリッドのようなものだが、この場合も当然ながら情報の正確性は保証できない。
  • ゲームの攻略wikiは管理者・編集者の意向にも左右されるが、
    基本的にはそのゲームを愛する人の手で編集が行われていくはずであるため、
    結果としてコアなプレイヤーやプレイスタイルの情報が集積しやすい傾向にある。
    初心者やライトユーザー向けの攻略に特化したwikiも勿論多数存在はするが、
    それらは情報の量自体が少ない、というよりそのようなwikiでは、
    最低限の情報を分かりやすく解説する事が重視されるため、
    情報が沢山備わる攻略wikiを探すと、大抵の場合はコアユーザー向けのwikiに辿りつくことが多い。
    一方で、実際のゲーム内ではそのようなコアユーザー向けのwikiを参考にしない人も多く、
    情報が強烈に集積されたwikiがあるからと言って、
    そこで書かれていることがゲーム内プレイヤーの総意であるとは限らない
    先述の通り、ゲームの購入者やプレイヤー人口に対して実際の編集者は決して多くはない、
    という事からも分かるように、wikiに書かれている=大多数の意見、とは言い切れないのである。*6
    • これはwikiに限らず個人の攻略サイト、
      先述した一個人が発信する攻略情報にも言えることではあるが、
      wikiの場合「編集者の視点」が具体的に見えないため、尚更そのような誤解に陥りやすい。
      また、上で触れた「そのゲームを愛する人の手で編集が行われていく」についても、
      近年では必ずしもそうとは言いきれず、
      情報を求めた結果ネガティヴな内容で占められたwiki*7や、
      「初心者お断り」をプレイヤーの総意として書いているようなwikiにたどり着いてしまうことも。
      編集者が複数いる場合でも、一人の書き手の指向が他の編集者に伝播することは珍しくなく、
      現在の攻略wikiは何が書かれているかではなく「誰が書いているか」こそが重要とすら言われる事も。
    • ライトユーザー向けを謳っていたとしても、
      その内容が「本当に初心者の参考になりえるか?」というのは全くの別問題である。
      そもそも記述している人が初心者ではないため、同じ目線で物事を語ることはできず、
      いわゆる指導力も重要になってくるのだが、
      中には上級者の知識や価値観の披露に留まり、肝心な「初心者が求める情報」に至らない場合があったり、
      場合によっては超上級者がやらないから無駄と易しめのプレイスタイルを否定し、
      自分たちが使う、もしくは極論を元にしたプレイスタイルを勧めるケースすらある。
      スポーツなどでよく言われる「名プレイヤーが名コーチであるとは限らない」
      はゲーム攻略においても応用できると言えるが、ことwikiの場合「誰が書いているか分からない」ため、
      初心者がコーチを選びたくても選べない事が起こりうる。
      • モンハンで例えると、斬れ味の概念を説明するのに一番手っ取り早いのは
        「斬れ味が悪いと攻撃が弾かれて大きな隙が出来てしまう」だが、
        これらをすっ飛ばしていきなりダメージ補正が、
        肉質との関係が~……と解説し始めたりするのが前者の例で、
        「TAで使われないから回避性能はつけるべきではない」などが後者に当たる。
        勿論突き詰めて考えていけばそのような情報はいずれ必要になるかもしれない、
        つまり遠い目で見れば初心者のためになるのかもしれないが、何事にも順序というものがある。
    • また、これはゲームに限った話ではないが、
      年月を重ねゲームが成熟する過程で単純な効果が出尽くし、複雑なものにシフトしていく傾向がある。
      この辺りは新規のプレイヤーが入りにくくなる理由にもなりえるため、
      ゲーム性のリセット*8である程度解消されるが、
      オンラインゲームのようにゲーム性のリセットが困難な作品や、
      リセットでも基本的なセオリーが変わらない作品に関してはシステムが複雑化する傾向にあり、
      それを文章だけで説明しようとすると、それらの説明が長大化したり、
      実践よりも論理的な悪く言えば理屈っぽい内容に終始してしまいやすい。
      無論、プレイヤーの知識レベルを上げていくためにはこれらの複雑なシステムを理解していく必要はある。
      これらの複雑な要素を理解していないということは、
      「どう変化させていくか、応用していけばいいかということがわからない」ということになるためである。
      だがそれと長大化、又は極端に理屈っぽくなった説明は無関係である。
      • この辺りは文章だけでなく、論より証拠ということで実際にやって見せる、
        つまり動画や画像などの視覚・聴覚要素を交えることで理解しやすくなる。
        特にアクションゲームでは実際の操作が絡むため、百聞は一見に如かずとなるケースは多い。
        だが攻略wikiは個人の責任で編集・更新されていくものを除く*9と、
        画像や動画は権利関係が複雑に絡むため掲載しづらい(特に動画)。
        そのため文章での説明に終始せざるを得ないというケースも多々見られる。
        余談だが黒wikiは、最初から最後まで文章での説明に終始していた攻略wikiであった。
        これは権利関係の問題もさることながら、当時の動画撮影の難しさなど様々な要因があるとみられるが。
    • この欄で取り扱っている問題の一部はこちらでも扱っているので、
      詳細に踏み込みたいのであれば、併せて参照して貰いたい。
  • このような
    「不特定多数の編者であるがゆえに発生する諍いとその対処を誤った際の代償」
    「編集者と管理者の関係性の変化」
    「乱立する攻略wikiに適応しなかった編集者達」
    「ファンサイトとしてのあるべき姿の認識の変化」
    に加え、冒頭の「サーバー管理側の事情や都合」など2010~2017年ぐらいまでの攻略サイトが取り巻く
    ありとあらゆる問題に直面してきたゲームのwikiがMHシリーズには存在していた
    かつて存在していた「MHF wiki」がそれである。
    非常に長くなるので興味のある方は以下の折りたたみを参照されたし。
MHF wikiの経緯
  • そもそもMHFは2007年とMHP2に近い時期にサービスが始まり、
    元のベースもMH2だったので、MH2のデータを流用しつつ
    MHP2(つまり黒wiki)*10と似た形式で攻略wikiを作るのは自然な流れであった。
    それが最初の「MHF wiki」である。
  • MHF wikiは元々MHF版黒wikiと言っても差し支えがないほど、
    情報が集約され体系化されたwikiになっており、更新頻度も非常に高かったのだが、
    そもそもMHF wikiでは管理人が立てた方針として
    情報掲載や編集には掲示板で議論を通しての編集が義務付けられていた。
    これは「情報の誤りや強引な編集を阻止するため」という意図であり、
    MH4/G時代の黒wikiに非常に近い方針であったが、
    極めて多数の情報を同時平行で加筆編集していくには不向きであり、MH2にほぼ準拠していた黎明期はともかく、
    MHF独自要素が多数登場してからは情報の出回りが大幅に遅れるようになった。
    一方実際の「編集権限」は誰にでも与えられていたため、
    当時のMHFの効率至上主義の風潮もあって、大きな問題が2度発生し、編集者の激減を招いてしまった。
  • 2007年秋ごろに解析によって得られたデータが掲載されたことの是非が問題となったことがあった。
    結局、当時の管理人からの指示で解析データは載せないという方針となった。
    その結果肉質や採取等の詳細な数字が消えることとなり、
    肉質は曖昧な記号で表記されるという、現在のMH攻略wikiと同様の処置が行われたのだが、
    当時は現代と違い、解析データも精力的に乗せるべしという風潮が強く、
    多くの住民が上記の対応を問題視し、編集者の離脱を招くことになった。
  • そして、2009年には「武器の取り扱い」をきっかけにした大論争が起こる。
    元々MHFでは「MHF猟団FreeDomの小部屋」を初めとしたデータサイトが充実しており、
    上述したようにMHF wikiでは曖昧な情報しか提示することができなかったため、
    単純にデータだけを掲載するだけ、という訳には行かないという事情があった。
    そのため、いわゆる武器の解説やオススメ武器などの掲載に力が入っていたのだが、
    オススメ武器の項目に趣味武器やネタ武器が掲載されてしまうことがあり、
    当時の黒wiki同様、「攻略に特化する」という観点からこれらを無くそうと、
    議論の末「実用的な武器のみを掲載する」という案が採択された。
    だが、一部の編集者はそれを「効率指定されない武器種も実用的ではないので不要」と解釈し、
    武器種を丸ごと削除するという編集を行うようになった。
    当然、消されてしまった武器種を使っていた編者達は激怒したのだが、
    「編集作業(武器種を消す事)は誰でもできるシステムだが、
    内容(消された武器種を戻すかどうか)については議論して決めた事以外は掲載しない方針」が仇となり、
    効率指定されない武器種を復活するか否かで議論が紛糾してしまう。
    当時の効率至上風潮から「(削除は)当然の対応」とする声も決して少なくなく、
    答えの出ない論争が続き、それが大量の荒らしを招く事にもなりwikiが大混乱に陥った。
    最終的にはオススメ武器の位置づけが管理人裁定で決まったことにより上記の争いは解決したのだが、
    時既に遅し、この争いに失望した多くのユーザーがMHF Wikiを去ってしまい、過疎状態となってしまった。
  • 2010年2月には、それまで個人の独自サーバーで運営されていたMHF wikiが、
    諸般の事情でサーバーの維持が困難になり、引き継ぎも困難な状況となったことで閉鎖される事になった。
    冒頭の項で述べた「wikiのサービス終了による情報の消失」が現実的になったのである。
    この時点でMHF Wikiはベテランプレイヤーから見るとすでに機能不全に陥っており、
    ちょうどこの直後にMHFのゲームバランスが大きく変わる事が起こり、
    それらの大混乱もあってこの件自体は大きな話題になることはなかったが、
    wikiデータの配布は行われていたため、その後2011年までの間に別の人(以下、新管理人)
    がMHF wikiを引き継いだ。
    従ってここからのMHF wikiは厳密に言えば二代目である。
    なお「MHF wikiの閉鎖」自体は各所で(当時を懐かしむプレイヤーから)話題にされたものの、
    MHFwikiの復活については、話題になることはなかった。
    • ちなみに攻略情報のとりまとめについては、
      この頃からネ実wikiを活用して行われるようになっていく。
      無論「ネ実(2ch)」なのでスレの流れに無関係な事を書くのは憚られるという考えもあったが、
      実はネ実には当時から「MHFの質問に全力で答えるスレ(通称全力スレ)」があり、
      それがある以上、ネ実wikiで真面目な内容を書いても別に問題ないとする見解もあった。
      そちらはそちらで専用wikiがあったのだが、最終的にはネ実wikiの方に情報が集約されていった。
      ネ実wikiの元来のコンセプトから黒wikiのようなデータベース機能のある総合情報サイトではなく
      データベース機能に関してはMHF猟団FreeDomの小部屋の情報とセットで運用するという、
      ある意味今でいう複数サイトから攻略情報を得るスタイルが確立していたのも大きいだろう。
  • MHFがシーズン体制からフォワード体制に移行した2011年には僅かに活気づくものの、
    今度はwikiを私物化(MHFの内容に限らない)しようとする記述が至る所で見られるようになった。
    犯人(と思われる人物)が自らの主張を行ったこともあるのだが、
    常人には全く理解しがたいものであり「荒らし」と断言して良いものであった。
    ところが、新管理人はこの人物に対し一切の対応を行わず、
    僅かに残っていた編集者や閲覧者の対応を求める声にも完全無視を決め込んだため、
    二代目MHFwikiは荒らしがひたすら乱文を書きなぐる無法地帯と化してしまう。
    先述した「閉鎖~再建」の流れを知らず、
    フォワード体制移行でで復帰または新規で参入してきた編集者や閲覧者もこの状況に失望し、
    完全に愛想をつかすことになった。
    以後まともな更新は行われず、ネ実wikiの文の無断転載が行われるほどひどい有様になった。
    一部の編者の間で当該記事自体を抹消したり正常な記述にロールバックしたりというのは
    当時から行われていたようだが、その結果まともな情報更新は不可能なまま捨て置かれることになる。
  • その後は多くのプレイヤーから忘れられていたが、2013年にPS3・wiiU・PSVitaでのサービスが行われるに伴い、
    検索サイトなどで一番最初に全く情報が更新されていないMHF wikiが出てしまうことを問題視する
    (当時は、現在よりも攻略wikiの存在を重視する人が多かった)人が増え、
    更新が行われていないという旨の注意書きが掲載された事をきっかけに論争が起こったのだが、
    それが何故かwiki内容の全削除・ロールバック合戦に発展することになった。
    この論争は更新が止まっているが検索サイトで一番最初に来るという状況に対し、
    誘導をより強く行うか、放置するか、それともこの機会にもう一度このサイトを復興させるかというもので、
    当初は「稼働している攻略wikiが効率指向の強いネ実wikiしかない」
    「黒wikiのように真面目な内容しか書かれていないwikiを再構築すべき」という理由で
    復興論を唱える人も複数名存在していたのだが、
    全削除とロールバック合戦が起こったことで復興させても荒らされたり、
    昔の内容に戻されてしまう無管理状態のリスクが顕在化。
    その間にネ実wikiが既に効率指向が緩くなっていたことが浸透した事もあり、
    復興させて再び発展させればいいという論は見られなくなった。
    またこの頃になると「MHF-G」としてwikiが乱立する
    (前述したアフィリエイト絡み、かつ「PS3とwii Uの新作ゲーム」という扱いがされた)ようになり、
    このMHFwikiに限らず大量のMHF-G攻略wikiが作られはしたのだが、
    如何せん掲載すべきデータ量が多数に上りすぎること、
    そしてそれらに協力的な編者(MHF現役或いは元プレイヤー)が皆無に近かったこともあっていずれも荒廃している。
    この事象から、データ量が膨大すぎてゼロから構築するのは少人数ではまず不可能で、
    できたとしても、ボランティアで少人数編集は人間の心情
    (特に、この件が論じられた2013~2015年ぐらいのネットユーザーの心境)的に無理であり、
    MHF wikiの復興などそもそも机上論すら成り立たないものだと多くのユーザーが判断するようになった。
    • 黒wikiのように~についても、MH4/4G黒wikiにおける編者の暴走などが明るみになったことで、
      結局のところ(編者も見る側も)真面目一辺倒ではなくネタも含めて緩くやっていけばいいという雰囲気に。
      公式サイドがネ実wikiの存在を認知していたのかは最後まで言及がなかったが、
      権利関係や中傷などで本気で怒られないギリギリのラインを突くファンサイトとしての立ち位置を築いていたとは言える。
  • その後も全削除と、特定の個人が行うロールバック合戦が続いていたが、
    そのような事をしている間に2016年よりHR帯が大幅な刷新を遂げ、武器種も前々から改変が行われたため、
    MHF wikiのほぼ全内容が現状とシステムレベルで一致しない状況になってしまった。
    MHF-Zの内容も一切追加はされず、そうこうしているうちに(MHFのサービス終了告知よりかなり前に)
    メインサイトのwikiが完全に消滅。1つだけ生き残っていたミラーサイトも2020年に完全に消滅したため、
    もはや遺物すら存在しない。
    こうして、元々終わっていたMHF wikiは最後のミラーサイトの消滅をもって、完全に歴史から消えることになった。
Wikiの削除とロールバックについて

本来、Wikiの内容を丸ごと削除するというのは荒らし行為の中でも特大級のものであり、
その削除(荒らし)行為の度合いによっては犯罪になる事もある。
ただ、上述したようにMHF wikiについては「削除止む無し」「残すメリットが全くない」とする人が多く、
当時を知る上でのレガシー……としてもほぼ意味のない
(2013年時点で残存していたMHF wiki独自の情報は純然たる(古い)データぐらいであったため)ものであった。
また、本件で何度もロールバックを行った事を示唆している特定個人
(と思われる人物。こんなヤバい奴が複数居てほしくないという願望も含まれているが…)は、
復旧させた後最新の内容に合わせて更新していくという意思がないことを示しており
(後に復旧させている人物はMHF wikiの全データをコピーした別サイトを多数立ち上げているが、
そのいずれも最新内容への更新は全くされていない。現在はそれも消えている)、
では何故残すのか、残した場合の問題にどう対応するのかという質問にも答えないという姿勢から、
多くの閲覧者・元編集者からの強い反感を買うことになってしまった。
復旧していた人物はネ実wikiにMHF攻略wikiとしての立場を取られていることに強く反発していた事が確認されているが、
上述の通りこんなことになったのは「MHF wiki」というサイトとしての完全な自業自得であり、
最低でも二代目MHFwikiになってからの無管理状態はいつ「荒らし」にサイトを消されてもおかしくない状況であった。
更新の必要がないと断言しておきながら管理人に記事凍結を要請しない(対処してくれるかはともかく)、
かと言って気を利かせて最新の内容を加筆修正したらそれもロールバックで元に戻してしまうなど、
復旧やデータの単純複製をしつこく行ってくる人物の常人には理解しがたいムーブに辟易することになり、
そもそも最新アップデートの情報すらないこのサイトを初心者が見たとしても「古い内容」と即断できる事や、
結局無理して消す、というよりこの人物に延々と付き合う必要性がないという事で再び放置されることになったが、
メインサイトが消滅という重大な事態が起こった際も特にこれと言ったリアクションは起こしていない。

ちなみに多くのwikiの場合、このような異様な行動を行う人物にはアクセス禁止などの処置が採られるのが普通だが、
無管理状態(当然ながら全ページ削除に踏み切った人物もアク禁などされていないので完全に無法状態だったと言える)
ではそれも不可能であり、その時点でもうどうしようもなかったと言える。
このようなケースに削除止む無し、もしくは削除されても放置すべしというのはwikiでは稀に見られるが、
その多くが反社会的・公序良俗に反する記述に関するものや現在炎上中の案件に関するものであり、
普通のオンラインゲームの、それも当時年数で3年以上も更新が停止している、
内容そのものに著作権違反などの犯罪性が全く無いサイトで起こったというのは、
MHF wikiぐらいなものかもしれない。

なぜ衰退し、滅んでいったのか

二代目管理人(と言うのは甚だ疑問だが)が再建させた後のMHF Wikiについてはそもそも
管理人が自分及び自分に都合の良い以外の人物による編集(削除なども含む)を拒んだ
結果と推察され、はなから多数編集型wikiとして成立していなかったため論外*11だが、
初代MHF Wikiの破綻に関しては、
管理人が定めた管理方針がMHF、というより当時のオンゲ事情に噛み合わなかった」事と
自由に編集できるwikiの性質を根本から否定した方針」が極めて大きい。
前者については情報の出どころがダーティー(チートによる解析を指す)なマスクデータであっても、
プレイヤーが有意義に使えるなら積極的に掲載するべき、という2007年~2015年頃ぐらいまでの、
MHFに限らずオンラインゲームのプレイヤー(=Wikiの編集者)の嗜好とは噛み合わなかった。
(近年のオンゲ攻略wikiではこの手の編集は逆にチート使用を疑われ批難の対象になる事が多い)
そして本来のwikiは誰も自由に編集でき、そこで議論や対立があったとしても、
あくまで編集されたものに対して行われ、間違いがあれば誰でもすぐに訂正できる、
というのが利点であるが、こちらでは議論による決着が前提となってしまったのが大きな間違いだった。
当時のMHF界隈が相当殺伐とした状態になっていた事が背景にあるとは言え、
これによって多くの記事にて議論が長期にまで及び、グダグダになる事も少なくなかった。
このような事態が続くと、当然の帰結としてwikiの情報を更新しようとしても「議論を通せ」などが横行、
議論してもなかなか通らず、時間だけが過ぎ、情報の出遅れが増していくだけであり、
それが愉快犯や荒らしをも呼び寄せる要因となり、結果破綻に近づいたと言える。
極端な話全て初代管理人と、管理方針に同調した当時の編集者が悪いと言えるのだが、
後者に関しては「黒wiki」も似たような状況に陥った事で最終的に滅んだため、
MHF Wikiが特殊すぎて起こった破滅という訳ではなかったと言える。
そもそも「議論で決めないで勝手に編集すべきではない」という方針自体、
wikiというシステムの性質と利点を踏まえると、
そのwikiでは既に自由な編集ができない程荒廃している証拠、とも言えるか。

余談

  • 海外(主に英語圏)においては、似たようなサイトとしてwikiaが存在する。
    こちらは攻略情報やデータベースに留まらず、
    当wikiのような用語解説なども行われる総合情報サイトのような立ち位置となっている。
  • なおコンシューマゲームの場合、発売から一定期間が経つと概ね情報が出揃うため、
    DLCなどの一部の項目を除き、荒らしなどへの対策として記事自体がロック(凍結)されることが多い。
    上述した黒wikiで言えば、MH4より前のシリーズは概ねロックされている。
    ただしオンライン・アップデートが行われる昨今の作品群においてはそれは難しく、
    それらでは特に凍結処理がされていないものも多い。
  • ここ「モンスターハンター大辞典wiki」にも比較的細かな攻略情報が掲載されていることがある。
    本wikiは「大辞典」つまり用語やそれに関連する事象等を(ある程度)面白おかしく書いていくネタwikiであるが、
    先述したようにメインシリーズのwikiはデータサイト以外の側面では退潮の一途を辿っており、
    黒wikiのように「活字で攻略情報やシステムの詳細も記述できるwiki」という点から、
    精力的に更新が行われている攻略wikiの一つとして見られる事も少なくないようである。
    • 先にも記したが、近年では真面目一辺倒な攻略wikiはほぼ企業型サイトのみという状況であり、
      「ネタが豊富なネタwikiが従来スタイルの攻略wikiとしての役割を果たす」と言う例は増えつつある。
      またネ実wikiのような例もあるためか、ネタwikiのような笑える編集を容認する攻略wikiも存在する。
    ただし本wikiは「用語集を主体としたアーカイブだがその一端として攻略情報を書くこともできる」という性質であり、
    「攻略wikiに各種用語集が付いたもの」ではない。
    なので、攻略の上で有用な情報も編集ルールや方針上記述できないこともあるし、
    そもそも先述したように、当wikiで書かれていることがモンハンユーザーの総意とは限らない。
    また、編集ルールに目を通してもらうとわかりやすいが、
    当wikiの情報は「事実データ、考察、予想全てにおいて客観的である
    事が重要視されており(後述も参照)、
    特定のプレイスタイルを重視するプレイヤーにとっては「当然」だったり、
    逆に「目的のモノが無いために役に立たない情報だった」という事も多々ある。
    そういう訳で、ここを攻略サイトとして完全に信用するのは賢明とはいえない
    自身のプレイスタイルに合った本格的な攻略情報が欲しいなら、
    本wikiも含めた、各種攻略サイトや掲示板、攻略本等、複数の情報源を利用し、
    必要な情報を取捨していった方が良いと言える。
    本当に信頼できるのであれば、狩友に助言を貰うのもアリといえる。
    • なお本wikiは編集方針上動画や画像の利用が禁止されており
      動画リンクはOKだが公式のものに限るため、
      上で述べた「攻略情報の長大化」が避けられない。
      また、特にMHF関係の記事で見られるが、攻略に限らず、
      他のサイトでは見られない独自の見解・解釈が本wikiで示されている事が少なくない。
      本wikiの本分を考えるとこれ自体は問題がある訳ではないが、
      それがプレイヤーの意見の本流を無視した個人の単なる主張に過ぎない場合もあるが、
      その逆にプレイヤー側の意見がゲーム内の雰囲気とズレていたも十分存在し得る。
      どちらのケースにも言えるが、モンハンは特に「百聞は一見に如かず」なものが多いことから、
      気になるなら実際に試して確認してみるのが良いだろう。
    • 「当wikiが扱う情報は客観的である」点の説明にもなるのだが、
      「TAなどでこの武器がよく使われている」という記述ならともかく、
      「それが正解」だとか、「それをしていないプレイヤーは地雷視してもかまわない」といった、
      特定のプレイスタイルのみが正しい、正義である」というような、
      主観的な記述は原則として行わない方針である。これは考察、予想でも同様である。
      その手の記述がない、行えないことを理由に当wikiの批判をすることは一向にかまわないが、
      記述の強行*12はご遠慮いただきたい。
  • 上述した「専門部分を扱う」Wikiが分かり易いが、
    各Wikiには独自の雰囲気を持つコミュニティが存在していることが多い。
    当wikiも、独自の雰囲気を持つコミュニティとなっているが、
    こういったノリは、外部から見て持ち出される事を嫌う傾向が強い
    一部ではそれが原因でトラブルとなった事例も実際に出てしまっている。
    これらのwikiの編集に参加する際にはその辺を重々承知し、各wikiの方針に従おう。

関連項目

モンハン用語/黒wiki
モンハン用語/ネ実wiki
イベント・メディア展開/公式ガイドブック - 紙媒体でのゲーム情報書籍


*1 発生しても個人で支払える程度な場合が殆ど。
*2 比較的初期から存在するコンセプトとして「MHFを始めた初心者が地雷にならないように……」というものがありそれに沿っている。一方でベテラン向けについてはあくまで主要コンテンツの解説に留まり、エンドコンテンツについては「(ベテランなんだから)自分で調べろ」というのが基本姿勢。
*3 ゲームメーカー公式で攻略wikiが設立されるなら、上述した「収益」が仮にあったとしてもゲームメーカーに回るため「収益性」を問題とする層もそれなら問題ないとする声が当時多めであった
*4 中には、他者が編集した部分を問答無用で編集前に差し戻すなど、事実上不特定多数の編集を認めない悪質な編集者もおり、こうした編集者は「自治厨」として嫌われる。
*5 特にMHW→MHRiseでは仕様が大きく変わったドス古龍系、効果が変わったスキルの項目で多く見られた。また、装備の面ではMHR:Sで最終的にはぱっとしなくなるガランゴルム武器をやたらと推しているサイトがあったりと、サイト/ライター毎に誤情報の傾向にも癖があった。
*6 例えば100万本売れたゲームでは概算で100万人のユーザーがいる(いた)計算になるが、それに対しwikiの編集者が100人だったとしても100/100万、率にして僅か0.01%である。この100人がよほど公正な視点で編集を行わなければ、残り99.99%のプレイヤーの「総意」を表現できないだろう。
*7 余談だがMHFのネ実wikiも、元々はそのようなネガティヴな内容を面白おかしくまとめていたサイトであり、現在でもその名残が一部にある。
*8 例えばMHP2Gまで→MH3、MHXXまで→MHWorldのような、根本的な環境が一新されるケース。
*9 要するに権利関係の問題について自身が責任を負えるというスタンス
*10 当時はまだ「黒wiki」という概念が一般的ではなかった
*11 その割に編集権限は「誰でも可」のままであり、二代目はこの辺りの知識も無かった、或いは早々に管理放棄していた可能性がある
*12 既に同様の記述が複数回削除されているのにもかかわらず、再度編集しようとするなど。