シリーズ/モンスターハンターライズ:サンブレイク

Last-modified: 2024-03-20 (水) 15:44:41
 

ゆけ、狩りの新天地へ。

 

2021年9月24日に発表された、モンスターハンターライズの超大型拡張コンテンツ
基本的に使われる略称は「MHサンブレイク」。
MHW時におけるMHW:Iと同じくタイトルアップデートによって、
MHRiseからモンスターハンターライズ:サンブレイクに移行する形式となる。
公式サイトはこちら
Ver.10.0.2以前の内容、及び本作の基本システムについてはこちらを参照→モンスターハンターライズ

ソフト対応機種

  • いわゆるメインシリーズ系統としては初めて、
    ゲーム機とPCの双方で同時発売されたモンハンシリーズ」となった。
  • Nintendo Switch版にはMHRiseのゲームカセットと、
    今作のダウンロード番号がセットになったパッケージ版が存在する。
2022年6月30日発売
2023年4月28日発売

目次

概要

  • 2021年9月24日に放送されたNintendo Directのトップバッターとして突如発表された、
    モンスターハンターライズの超大型ダウンロードコンテンツ。
    つまりMHW:Iと同じ形式が取られた、MHRiseのG級相当作品であり、
    今までと同じく新たな物語やクエストランクの解禁、更に新フィールドや新モンスターの追加が行われた。
    また、MHRiseには無い「未体験のアクション」の追加も発表されている。
    • なお、新たなクエストランクはMHW:Iから引き続いてマスターランクとなっている。
      MHW:I以降に発売された派生作品であるMHST2においてもその存在が示されていた事もあり、
      今後の作品では「G級」ではなく「マスターランク」とするのが正しいようだ。
    • プロデューサーはいつもの辻本良三氏だが、ディレクターは鈴木佳剛氏に変更。
      鈴木氏は過去作ではゲームデザイナーを務めており、市原大輔氏のように昇格したようだ。
      MHXX、MHW:Iと近年のG級相当の作品では若いディレクターを起用することが続いており、
      後進を育成しようとするカプコンの方針がうかがえる。
    また、MHW以降の作品と同じく発売後も無料タイトルアップデートによる
    追加コンテンツの配信は随時行われていく。
  • キャッチコピーは「ゆけ、狩りの新天地へ。」及び「狩れ、新天地で。」。
    前者は発売前、後者は発売後に良く使用されている。
  • サブタイトルは「サンブレイク(Sunbreak)」となり、
    「アイスボーン」から引き継いだG級を冠さない命名規則に則っている。
    開発陣によれば、「サンブレイク」というサブタイトルには
    新しいフィールドである城塞高地に日の光が差し込む、
    というビジュアルイメージやストーリーイメージから来ているという。
    • 実在する英単語の“Sunbreak”は「日除け・夜明け」という意味を持つ。
      同じく「夜明け」を意味する“Daybreak”や“Sunrise”と比較すると、
      『雲間から差し込む光・遮られた太陽の光が差し込む自然現象』も現すため、
      上記の開発陣のイメージとも合致するだろう。
  • タイトルロゴもMHRiseから新生しており、
    RISEの下に新しくSUNBREAKの文字が追加され、
    背景に示されていた従来のラスボスであった対の古龍を表していたと思しき青色部分が
    曲がった角と三叉の尾、そして大きな翼がある紅い龍の形状をした背景に変化している。
    シルエットはメインモンスターであるメル・ゼナを表したもので、
    血のような赤色はメル・ゼナの他にキュリアや傀異化をイメージして配したものであるようだ。
    • ちなみにDLCを適用するとロゴがサンブレイクのものと変わるが、
      タイトル画面についてはセーブした(ゲームを終了した)時点で居た拠点によって変わるようになっており、
      カムラの里では従来通り姉妹が歌ってくれる。
  • Nintendo Switch版、PC(Steam)版共に、サンブレイク移行のためのタイトルアップデートが行われる。
    このアップデートデータには、無印Riseのバランス調整要素等も含めた要素も盛り込まれており、
    Switch版は約10.1GB、Steam版は約22GB程度のデータが追加される。
    このため、Switch版は約16GBの空き領域、Steam版は約30GBの空き領域を確保しておく事が推奨される。
    特に空き領域確保が難しいNintendo Switchユーザーは、microSDカードの空き容量に十分注意したい所である。
    • ちなみに、MHRiseの発売時点での容量は約7.2GB、アップデート部分を含めても約10GB程度であった。*1
      MHW:Iのように、サンブレイクも追加分のデータ量だけで言えば、元の量を上回る大容量になっていることになる。
      加えてサンブレイクはダウンロード版限定という特徴を有しており、
      本体となる、MHRiseとセットになったパッケージ版も、
      サンブレイクの部分については「ダウンロードコードを同梱する」形となっており、
      1枚のディスクに超大型拡張コンテンツも収録されてパッケージ版として発売されていた一方、
      本編でオンライン必須だったMHW:Iとは気質が異なる部分がある*2
    • 別途ダウンロードで追加される「MHR:S購入権データ」を所持している状態で、
      かつサンブレイク移行アップデートを実施する事で、初めてサンブレイクで追加された要素がプレイ可能になり、
      それ以外の要素(武器種バランス調整等)は無印MHRiseユーザーにも適用される。
      かつてのMHW:Iと同じことが実施されると言えば、わかりやすいだろう。
      なお、後述するが新アクションの一部は追加ストーリー内での解禁となるため、
      最初からMHR:Sを導入していても扱えないアクションがある。
    • サンブレイクへの移行に必要なタイトルアップデートは発売日の前日、6月29日から配信された
      サイズがあまりにも大きい故に、当日プレイしたくても中々始まらない、という事態を避けるためか。
      ただしこれはSwitch版の話で、Steam版は発売日当日日中である。
      • PV4公開後にはVer.10.0.2の調整内容が公開されたが、
        タイトルアップデートということもあり仕様変更点や調整箇所の項目が非常に多い。
        前タイトルからどの点が変化したのかが気になる方は是非確認しておこう。
  • 2022年6月15日より、今作の体験版モンスターハンターライズ:サンブレイク DEMO」が配信。
    今作の新アクションやフィールドの一部を楽しむことができる。
    対象のモンスターは、初心者用にオサイズチ、中級者用にヨツミワドウ、
    上級者用にライゼクス、そして熟練者用にメインモンスターであるメル・ゼナとなっている。
    また、前作の体験版に存在した回数制限も撤廃され、何度でも遊べるようになっている。
    • ちなみにこの体験版自体のデータ量は意外と大きく、
      Switch版で約3.2GB、Steam版で約7.5GB要求されたりする。

略称について

  • カプコン公式では「MHサンブレイク」や「MHRise:SB」等と略されており、
    公式Twitterのハッシュタグは前者を採用している。
    また、絵巻で公開される新情報である狩猟の導き書やTiktokなどのゆるい場では
    サブレ」という某ビスケット菓子を彷彿とさせる略称が使われている様子。
    なお、当Wikiでは「MHR:S」という略称が使われているが、これは厳密には公式の略称ではない
    • MH-Rとの混乱・競合を避ける為に、基本的にはモンスターハンターライズは「MHRise」呼び、
      拡張作品のモンスターハンターライズ:サンブレイクは「MHサンブレイク」呼びが好ましいだろう*3
  • 当Wikiでは上記のルールがあるが、お互いが快適にネットを使う為には
    公式で使われている正しい略称を使うように心がけよう。

無料タイトルアップデート

  • 今作も本編発売後に新要素を追加する、無料のアップデートが行われている。
    MHW(:I)とMHRiseのアップデートの両方の様式の長所を採用したような内容になっており、
    一回のアップデートで複数のモンスターが追加されるのはMHRiseと同じだが、
    配信回数と時期はMHRiseのような短期決戦型ではなく、
    MHW(:I)のように年を跨いで長く遊べるような予定になっている。
    また、前作同様にラスボスを討伐した後のストーリーも用意されているが、
    基本的なお話としてはラスボスを討伐することで完結となり、
    アップデートでストーリーを完結させる形式ではない。*4
    • Riseではラスボス討伐から先のモンスターはアップデートで解禁されていったが、
      本作では発売時点でMR100まで段階的に新たな、もしくはMR個体のモンスターが解禁されていき、
      アップデートで追加されるモンスターはMR10から解禁されるものと、
      そこからさらに一定条件で解禁されるもの、そしてMR110から解禁されるものに大別される。
      MR(HR)101以降で新たに狩猟解禁されるモンスターが居るというのは本作が初。
    • バランス調整アップデートは最初のVer.10.0.2にて大々的に実施された。
      以後のアップデートによる調整はVer.13・Ver.15にて比較的規模が大きいもので、
      それ以外はいずれも比較的小規模の調整に留まっている。
    • MHW:Iの時とは異なり、Ver.14まではアップデートに伴うNPCの台詞追加はほぼ無く、
      追加モンスターやコンテンツに関連する会話が少し挟まるのみとなっていた。
      これは前述の「アップデートでストーリーを完結する方式は取らない」方針と合致はするが、
      物足りないという声も一部に挙がっていた。
      Ver.15アップデートでは久方ぶりに多くのNPCに台詞が追加された他、
      追加モンスターとの初対峙においてはボイス付のムービーが収録されている。
  • PV4終盤より、今後の予定を記したロードマップが公開された。
    追加モンスターのシルエットや種類などが記載されており、予測や考察のきっかけに繋がっている。
    • 詳細発表に際して、公式YouTubeにてスペシャルプログラムが組まれている。
      ファン達の期待が多く寄せられる企画のため様々なサプライズがなされており、
      第3弾及び第5弾ではフィオレーネ(CV:石川由依)、
      第4弾ではバハリ(CV: 諏訪部順一)によるナレーションで放送された。
  • Xbox SeriesX/S、Xbox One、Windows、PS5、PS4版のサンブレイクに関しては、
    Switch版とSteam版の後を追う形式で2023年4月28日に発売したが、
    タイトルアップデートは第3弾(Ver.13)までの内容になっていた。
    そして同年8月24日、第4弾、第5弾、ボーナスアップデートの3種の内容を含んだ
    大型アップデートが配信され、以下の追加要素は全ハードに適用される運びとなった。

タイトルアップデート情報詳細

日付はSwitch版、Steam版の配信日を示す。

第1弾(Ver.11)

希少種モンスター
リオレイア希少種リオレウス希少種
ナルガクルガ希少種
特殊個体モンスター
紅蓮滾るバゼルギウス
新フィールド
塔の秘境
新要素
傀異討究クエスト(最大Lv100)傀異化モンスター追加(EX★5)、
傀異錬成傀異研究所

第2弾(Ver.12)

希少種モンスター
タマミツネ希少種
亜種モンスター
エスピナス亜種
強化個体モンスター
傀異克服オオナズチ
新要素
武器の重ね着装備の実装、傀異討究クエスト(最大Lv120)、
傀異化モンスター追加(EX★6)

第3弾(Ver.13)

  • 2022年11月24日配信 (紹介映像)(アップデート詳細)
  • MHR:Sスペシャルプログラム 2022.11.16にて情報公開
  • 後発となるPlayStation4、5、Xbox One、Xbox SeriesX/S、Windows版は、
    ここまでの無料タイトルアップデートを適用した状態での発売となる。
特殊個体モンスター
渾沌に呻くゴア・マガラ
強化個体モンスター
傀異克服クシャルダオラ傀異克服テオ・テスカトル
新要素
MR・傀異調査クエストに盟勇が同行可能、
傀異討究クエスト(最大Lv200)、傀異化モンスター追加(EX★7)、
防具傀異錬成に新たな錬成方法(安定型・スキル特化型)を追加、
武器傀異錬成に砲撃Lv強化を追加、
マカ錬金術「錬金術・極光」を追加
武器バランス調整
片手剣「重撃の刃薬」に斬れ味少量回復効果の追加、
双剣「螺旋斬」の威力、属性補正が少しUP、
ハンマー「ダッシュブレイカー」の威力が少しUP、
ハンマー「鉄蟲回転攻撃」の威力、属性補正が少しUP、
狩猟笛の旋律効果「斬れ味延長効果」に斬れ味少量回復効果の追加、
ガンランス「地裂斬」の効果時間延長、翔蟲ゲージ回復速度上昇、
ガンランス「ヘイルカッター」の翔蟲ゲージ消費量を「1」に変更、翔蟲ゲージ回復速度上昇、
操虫棍「覚蟲撃」の強化エキス1色、2色の威力が少しUP、3色の威力がUP、
ヘビィボウガン「クラウチングショット」のゲージの回復速度を上昇、オーバーヒートの時間短縮

第4弾(Ver.14)

復活古龍種モンスター
イヴェルカーナ
強化個体モンスター
傀異克服バルファルク
新要素
ハンターマイセットの実装、傀異化モンスター追加(EX★8)、
傀異討究クエスト(最大Lv220)に傀異克服古龍が出現

第5弾(Ver.15)

復活古龍種モンスター
アマツマガツチ
強化個体モンスター
傀異克服シャガルマガラ
新要素
マカ錬金術「傀異錬金術・覇気」「傀異錬金術・円環」を追加
傀異討究クエスト(最大Lv300)にモンスター追加
Lv300を超える難度の傀異クエストである「特別討究クエスト」の追加
武器バランス調整
大剣「流斬り連携」の威力・属性補正上方修正
大剣「金剛溜め斬り」の威力上方修正
大剣「激昂斬」の溜め動作中のダメージ軽減強化
太刀「円月」の有効範囲大幅強化、納刀による解除の廃止、円に触れても吹き飛ばされないよう変更、再使用時間の短縮
双剣「鬼人突進連斬」「斬り払い」の威力・属性補正上方修正
双剣「スライド斬り連携」の属性補正上方修正
ランス「アンカーレイジ」の強化効果時間を20秒から30秒に調整
ガンランス「竜杭砲」の威力(通常、放射、拡散)を上方修正
ガンランス「砲撃」の威力(拡散)を上方修正
ハンマー「溜め叩きつけ」「叩きつけ(1発目~フィニッシュ)」の属性補正値上方修正
狩猟笛「鉄蟲糸響打」の効果時間を30秒から45秒に調整
狩猟笛の旋律効果「音の防壁」に"ダメージ軽減効果"を追加
操虫棍の3色エキス回収時の攻撃力補正を上げるよう調整
操虫棍が用いる猟虫のスタミナを増やすよう調整
その他不具合の修正

ボーナスアップデート(Ver.16)

特殊個体モンスター
原初を刻むメル・ゼナ
新要素
防具傀異錬成に「傀異強化・スロット強化型」を追加

PV・公式動画

ティザー映像:第1弾/第2弾
プロモーション映像:第1弾/第2弾/第3弾/第4弾
タイトルアップデート紹介映像:第1弾/第2弾/第3弾/第4弾/第5弾/ボーナス

モンスターハンターライズ:サンブレイク スペシャルプログラム 2022.3.15/2022.5.10/2022.8.9/2022.11.16
/2023.2.2/2023.4.19/Final
Capcom Showcase 2022.6.14
TGS2022 CAPCOM ONLINE PROGRAM 9/15 23:00~
モンハン特派員 山田裕貴のサンブレイク開発潜入レポート:第1回/第2回/第3回/第4回

新要素・変更点

フィールド

  • 新しい狩猟地として「城塞高地」が登場。
    かつては栄えた都市であったようだが、今では寂れた古城を残すのみで、様々なモンスターが跋扈する地となっている。
    フィールド内には、メル・ゼナの棺が鎮座する古城のようなエリアの他に、
    草木が生い茂る森林地帯、高い標高の雪山からなる氷雪エリアも存在し、多様なモンスターが出現する。
  • 過去作からの復活フィールドとして、「密林」が登場。
    MH2以降のものが元となっており、砂原や水没林同様、シームレスにリメイクされている。
    • 無料タイトルアップデート第1弾では希少種の追加に伴って、の一部フィールドを狩猟地にした
      塔の秘境」も復活した。
  • 物語の最終決戦フィールドとして「淵劫の奈落」も登場。
    城塞高地に程近い小島の古城が崩壊し、その下に巨大な大穴が口を開く独特の立地になっており、
    戦闘が進むと更に下層の深淵へと向かうというギミックになっている。
  • 今作に登場するフィールドは、いずれの狩猟地も「文明の形跡が遺されている」というRiseの流れを汲んでいるようだ。
    Riseではこれらの史跡はサブエリアか、戦闘エリアにある場合でも障害物程度の扱いだったが、
    本作では密林の遺跡内や城塞高地の城跡等、本格的に史跡での戦闘が発生する。
  • クリア前に行ける通常フィールドがG級相当作品で二つ以上追加されたのは、
    旧フィールドが複数復活したP2G以来となる。
    P2G時は以前のフィールドをほぼそのまま復活させただけなので、
    リメイクを新規として数えるなら複数の新規フィールドという構成は初めて。
  • フィールド上で大翔蟲を発見すると移動先の予測表示が出るようになり、
    どこにショートカットできるようになるのかが分かりやすくなった。

環境生物

  • 今作でも新しい環境生物が追加されており、MHRise時と同じく狩猟に利用出来る性質を持つものが多い。
    一部の環境生物は「突如として各地に現れた」という文言があり、
    マスターランク帯の既存の汎用フィールドにも生息している
  • MHRiseで登場した翔蟲の新種として、「変幻翔蟲」が登場。
    変幻翔蟲は紅と金の2種類が生息しており、どちらも翔蟲のクールタイムが短くなるほか、
    従来の操竜にそれぞれ特有の追加効果を加え、紅は操竜大技を強化し、
    金は操竜時の攻撃で落とし物を落とす回数を増やす効果がある。
  • また、新たな猟具生物としてクグツチグモの近縁種と思しい「オニクグツ」や、
    「クイツキガマ」「イロヅキムシ」「ツラヌキイカ」
    「セキヘイヒザミ」などの罠型生物に分類される新環境生物も登場。
    オニクグツは大型モンスターに当てると張り付き、その糸を引っ張ることでモンスターを引き寄せ、
    障害物にぶつけることで突進離脱のようにダメージを与え、ダウンさせることができるなど、
    より大型モンスターの狩猟に効果的かつ攻撃的な種類が登場する。
  • また、新たに追加された2つの汎用フィールドでは新たな希少生物も確認されている。

アクション

  • 壁への疾翔けで行えた「壁走り」が、 ダッシュ・空中落下・空中回避を壁に向かって行うことでも可能になり、
    翔蟲ゲージを使用しないで壁を登れるようになった。
    • このアクションを使用するか否かに関して、オプションから「ON」「OFF」「戦闘中のみOFF」の
      いずれかに設定が可能。使いこなせば便利な反面、上手く扱えず戦闘中に暴発してしまうと
      大きな隙となってしまう危険性も孕んでおり、それを考慮した設定と見られる。
  • 鉄蟲糸技入れ替え技が全14武器種に新たに追加された。
    どちらもマスターランクからの解禁で、鉄蟲糸技はストーリーをかなり進めなければならないが、
    前者は全武器種1つ、後者は全武器種に2つ追加されている。
    体験版では新たな鉄蟲糸技の1つを実際に使うことが可能。
  • 入れ替え技を切り替えるアクションの疾替(はやが)が登場。
    事前に疾替えの書【朱】疾替えの書【蒼】という入れ替え技のセットを設定、
    クエスト中にZL+X+Aでこの2つのセットを即座に切り替えることができ、
    これによって従来両立できなかった入れ替え技同士の連携などを行うことができる。
    • また、疾替え後に回避を行うと先駆けを行う事が可能。
      疾替え後専用の移動用アクションで、短距離を瞬時に移動する。
      無敵時間が存在するため、相手の反撃を避けることもできる。
    • 切り替えによる混乱を軽減するためか、画面下に疾替えの書のアイコンと
      その周囲に現在セットされている入れ替え技が表示されるようになった。
      ZLを押すことで鉄蟲糸技の表示に切り替わる。
      これは常時表示させたり、時間で消えるように設定できる。
    • アクションスライダーにも疾替えが存在し、ワンボタンで切り替え可能。
      また、カスタムショートカットにも疾替えをセットすることができる。
      この操作に限り、ガルク搭乗中でも疾替えできる。
    • 疾替えに因んだ効果を持つスキルも登場している。
      疾替えを行うと状態異常を回復させる「疾之息吹」や、
      タイミング良く発動すると攻撃を受け流す「合気」などが存在する。
    なお、疾替えについては原則「使わなくても攻略できる」バランスで調整されているようで、
    あくまで「立ち回りの自由度を上げる」システムであり、
    「使いこなせないとマスターランクを突破できない」というようなアクションではない。
    実際にプレイヤーの中には、疾替えを全く使わない(使う必要性のない)プレイスタイルで遊んでいる人も少なくない。
    また、マスターランク昇格までは疾替えは使用できない。
  • 操竜の仕様が一部変更され、待機状態時に攻撃を加えた場合に
    操竜をするかしないかをオプションで設定する事ができるようになった。
    MHRiseでは攻撃に集中したくても意図せず操竜してしまう仕様だったため、
    なるべく操竜を使いたくないというプレイスタイルに配慮した設定と見られる。
    この設定の場合、ある程度攻撃を加えると操竜待機は解除される仕様となっている。
  • MHWからMHW:Iに移行した時と同様、武器種のバランス調整なども実施された。
    新アクション以外の部分、例えばモーション値の調整等はサンブレイクを購入していなくても反映される。
    これらの更新内容は公式サイトの更新データに詳細が掛かれている。
    ただし案の定修正内容の記載漏れも発生しているため、ある程度は自力で検証する必要がある。
    漏れの多くは属性補正のみ変えたものが多い。
    7/22に更新データの記載が一部修正されたものの、修正は不完全。

装備

  • MHW:Iの時と同じく、Lv4スロットとLv4装飾品が追加。
    1個装着するだけで2以上のスキルLvを上昇させることができる。
    もちろん従来の装飾品と同じく、直接生産可能。
    なお入手手段の違いからかMHW:Iの頃に存在した、複数スキルを持つ装飾品は存在しない。
  • MRの武器には百竜強化することはできず、元々あった百竜スキルも解除される。
    それに代わる新要素として百竜装飾品が追加された。
    言わば百竜スキルを装飾品化したもので、MRの武器に追加される百竜装飾品スロットにのみ装着可能。
    百竜スキルより効果が下がってしまうものもあるが、自由度は遥かに高い。
    ただ、通常の装飾品と同じくスロットLvの概念があるため、下記の傀異錬成を行えるようになるまでは
    何でも付けられるという訳ではない。
    入手方法は原珠と素材に加え、何らかの素材をカテゴリ選択して生産する。
  • 武器はクリア後に(乗っ取られ派生を含めれば)百竜武器以外のほぼ全てが最高段階のレア度10まで強化可能になり、
    前作のように低レア度で強化が止まってしまう武器はごく一部を除き無くなった。
    これにより、最終強化武器の性能の水準がそろえられ、最終強化どうしならネタ武器を含め
    どの武器にもライバルとの差別化点が何かしら備わっており、
    どこをとっても劣化というのはなくなったといえる(ほぼ上位互換はあるが)。
    MHX・MHXXが強化Lv制によって多くの武器が最終強化で一定の水準に達していた状況に近いと言えるだろう。
    明らかにネタな見た目の武器が古龍武器を差し置いて採用される...とれる選択肢が増えたと考えよう。
    • ただ、ボウガンの弾種や弓の矢レベルはあまり改善されないものが多く、
      扱いづらさがこれらに起因する武器は引き続き厳しい立場にある。
    また、前作で無属性武器が大半の武器種で一強一択となってしまっていた事を受けてか、
    本作では最終強化の属性武器が非常に強力なものに仕上がっている。
    傀異錬成システムによる強化、スキルによるテコ入れも多く、
    何より本作では属性値のリミットが事実上存在しないため、
    やろうと思えば属性値200越えというとんでもない基準に達することができる。
    大剣やボウガンも含め、本作では属性を軽視する風潮は(前作とはうって変わって)無くなり、
    また属性値が低くても引き上げの手段は豊富にあるため、プレイヤーの武器選択肢は大きく広がった。
    状態異常武器は発売当初こそ不遇感があったが、こちらもアップデートで対策が成されており、
    選択肢の1つとして活用されている。
    • MHW:Iと異なり、アップデートで追加される新武器はいずれもVer.10における水準に留まっている
      (各希少種と紅蓮滾るバゼルギウス以外の武器は武器自体に特殊な効果が備わる形で差別化されているが)。
      その為、アップデートで追加される武器が従来武器を駆逐することなく棲み分けされており、
      この点においても概ねバランスが取れた状態で推移している。
  • 今作の最終強化済みの武器の売却額は金獅子派生改冥淵龍派生オルドマキナ派生
    を除き、一律60000zとなっている*5
    そのため、上位で古龍の素材を使った武器は強化すると売却額が下がる
    防具については、未強化の場合だとRARE7の防具の方がRARE8のどの防具よりも売却額が高い。*6
    なお、MR装備については傀異錬成をしていても売却額は変動しない。
  • 武器銘が「~I、II」といった数字表記が中心だった上位までとは異なり、
    MRでは「~改」という表記が復活している。
    MHX系の武器はレベル制で「~改」と称する武器が存在せず、
    MHWorld系では汎用デザインでない武器のみが「~改」を用いていたため、
    ほぼ全ての武器にわたる全面的な復活は実にMH4G以来となる。
    これもやはり作中の文化圏の変化に伴うものなのだろうか。
  • 護石をロックし、売却や錬金などを行えないようにできる「護石保護機能」が追加。
    護石を選択して+ボタンを押せば簡単にロックできる。
    MHRiseでは大量に出る要らない護石を「輪廻の錬金」にかけて新しい護石を作り出せるのだが、
    必要な護石も間違えて錬金してしまうという事故が多く起こっていたため、
    簡単にそれを防げるシステムとしてこちらが実装されるのだろう。
    言うなればオトモンのお気に入り機能の護石版
    Riseのタイトルアップデートに関連する機能なので、MHRise単品でもこの機能は使える。
  • 護石の入手手段はRise同様マカ錬金のみであり、マカ錬金の仕組みも特には変わっていない。
    (MR解放後に新たなマカ錬金が使えるようにはなる)
    ただし、錬金にのみ使える専用アイテムの「マカ油」「迅錬丹」が登場。クエスト報酬や交易の報酬として入手できる。
  • Ver.11では新システムとして「傀異錬成」が追加。
    詳しくは後述、及び上記リンクを参照されたし。
    • ちなみに、このシステムの実装に伴い同じ防具が複数生産可能になったり、
      防具をロックして誤って売却したり錬成を上書きしてしまうという事態を防げるようになっている。
  • Ver.12ではMHW:I同様全武器を対象とした「武器の重ね着」が実装された。
    重ね着対象となるのはほぼ*7全ての武器(強化が途中で止まったり乗っ取られ派生でグラが変わってしまうものも含む)で、
    有料DLCでは「重ね着専用(見た目だけ)の武器」も追加されている。
    また、MHW(:I)や百竜武器と違いカスタムの枠で見た目を変える訳ではなく、
    防具と同じく重ね着装備として生産して個別に装着するという仕組みのため、
    1個重ね着を作れば全ての同一武器種に使い回しが効き、重ね着マイセットに登録可能という利点がある。
    • ただしVer.12時点では重ね着マイセットの仕様上不便な点が散見される。
      詳しくはこちら

アイテム

  • 体力がMAXの時に回復アイテムが使用できなくなるMHWorldからの仕様が復活した。
  • アイテムのマイセットショートカットのパレットセットの紐付けが復活。
    MHRiseで削除された事に対して批判が少なからずあったのを受けての対応だと思われる。
  • MHWにあったアイテムボックスのアイテム自動振分け機能が復活した。
    • MHWでは自動的に消費アイテム、弾/ビン、素材といった具合に小分けされていたが、
      本作では従来の全部混ざった様式のものも選択できるようになっている。

オトモ

  • オトモガルクへ騎乗する際の時間が短縮された。
    具体的にいうと、ガルクを呼ぶとハンターの真下の地面から現れて
    乗せてくれるようになったため、よりスムーズに乗り降りする事が可能となった。
    こちらもRise本体のタイトルアップデートに関連するものである。
  • ガルクの能力にガルクポーチ採取マーキングが追加。
    • ガルクポーチは臨時ポーチのような扱いで、
      所持上限を超えたアイテムをガルクが8枠分持ってくれる。
      持ってくれたアイテムは受け取らずとも使用や調合が可能。
      • ハンターのポーチとは別枠に持つことができるので、同じアイテムを2枠分持つことができる。
        このため薬や弾・ビンなどの調合素材を持ち込んだ場合でも、現地で追加で採集できるようになる。
        このシステムを活用できるようにするためか、臨時ポーチとは異なりキャンプに入っても
        自動でアイテムボックスに収納されないようになっている。
    • 採取マーキングは、今までに取得した事のある採取アイテム、環境生物を選択すると
      左下のマップ上に青・黄色の点でその入手可能場所が表示されるという機能。
      詳細マップで行えるアイコン表示と異なり、複数のアイテムを表示可能で、
      なおかつ全体マップでも表示してくれるが、
      アイコンは同じなので表示させすぎると逆に紛らわしくなってしまう。
    • 当然だがこれらの能力はガルクを連れていない時は使えない。
      また2匹連れてもポーチ枠が増えたりもしない。
    この機能はサンブレイクを導入していれば下位(里☆2)から使えるようになる。
  • オトモ隠密隊出発時に「出発しました」という画面が挟まるようになった。
    これによりボタン連打で出発直後に撤収させてしまう事故が減った。
  • オトモ隠密隊の機能にオトモ偵察隊が追加。
    フィールド上に新たに偵察隊を配置できるスポットが追加されており、
    そこに自分の雇用しているオトモ1匹を偵察隊として送ることができる。
    送られた偵察隊はクエスト中にファストトラベル可能なポイントとして機能し、
    クエスト終了後には当該オトモに経験値も入る。
    大社跡のエリア5や水没林のピラミッド前等、
    Riseでサブキャンプが無い事で不便だった場所が主に選定されている。
    ただし、利用できるのは1クエスト中1回までで、さらにカムラポイント100ptsも消費する。
    また、偵察隊を送れる場所も自分で探索して発見する必要がある。
  • オトモアイルーは新たに自由に付け替えられる秘伝サポート行動が5種類追加された。
    • Ver.10.0.2では秘伝サポート行動のうち、
      「カラクリくじの技」か「ネコ式強化演奏の技」のどちらか片方のみを入手した状態
      これらをオトモアイルーに修得させると、
      Lv5、Lv10、Lv15で修得するサポート行動が別のものに変化してしまう不具合が発生していた。
      Ver.10.0.3で修正されている。
  • アイルー、ガルクに共通して新規のオトモスキルが複数追加された。
    また、ナルホドングリを使用する事でスキル記憶力を最大3つ増やすことが可能になった。
  • 依頼サイドクエストを達成する事でサポート行動が順次自由に変更可能になり、
    オトモスキルも既存のオトモが覚えているものであれば伝授可能になった。
    これにより、厳選難易度が大幅に低下、最終的には厳選が全くの不要となる。

拠点

  • カムラの里とは異なる新たな拠点として、「観測拠点エルガド」が登場。
    “遠い異国の地”とされるエルガドは騎士達が仕える王国に属する調査拠点であり、
    MHRiseの和風全開のビジュアルイメージとは正反対の中世ヨーロッパのような雰囲気が随所に見受けられる。
    海に面しており、交易が盛んな港町としての側面も持っているようだ。
    • この「王国」はロンディーネの故郷である。
      設定資料集によればカムラの里の狩猟技術や加工屋のハモンの持つ加工技術を目的とした
      ハモンの招聘や技術取得(或いは技術の奪取、ハモンの拉致)を行うために
      ロンディーネと2人の特命騎士を遣わした「女王」なる人物がおり、
      騎士らもギルドの上級ハンターに匹敵する戦力を持つ、という情報が判明している。
    • 誤解されがちだが、エルガドはあくまで街のような発展をした調査拠点の一つであり、
      ここが王国の城下町という訳ではないし、エルガドが彼女の故郷という訳でもない。
  • 今までの拠点と同じく「クエストカウンター」「加工屋」「雑貨屋」などの施設は一通り揃っている他、
    カムラの里から出張してきた「茶屋」も存在する。
    拠点が移るため、もちろんマイハウスも新しいものが用意されている。
    オトモ関連はカムラの里から出張してきたアイルーが一括で担当する。
    エルガドにおける調査の中枢である「騎士団指揮所」という施設も存在し、
    王国周辺のモンスターに関する調査はこちらで行われているようだ。
    • 修練場と闘技場は存在しないらしく、
      そちら(プレイヤーの視点で言えば修練場)を利用するならカムラの里に戻らなければならない。
      プレイヤー目線で言うとエルガド→修練場の移動はロード時間が若干長くなるようで、
      修練場を頻繁に使うならカムラの里を主要拠点に据えるのもあり。
  • 後述するが本作ではエルガドで展開される村クエストに相当する物がないためか、
    エルガド内に集会所エリアは存在せず、この拠点自体が集会所として機能するものとなっている。
    カムラの里同様、翔蟲アクションやガルクに乗っての移動は勿論可能。
  • ちなみにエルガドに行くとカムラの里にはすぐには戻れない、
    という注意書きが表示されるが、ストーリーを進めればすぐに戻れるのでご安心を。
    ロンディーネが航路を手配してくれているようだ。
    それ以降は「里内移動」が「拠点移動」になり、カムラの里とエルガドを容易に行き来できる。
    受注できるクエストについてはカムラの里、エルガドで差異はない。
    • クエストの出発拠点によって一部演出がRise由来・MHR:S由来に切り替わる仕様となっている。
      デモムービーがカムラの里、エルガドと切り替わったり、クエスト依頼の書面が変わるなど。
      細かい所では肉焼きセットが和風から洋風に切り替わったりする。
  • 拠点が一新する関係か、G級相当作品としては珍しく新キャラクターが多数登場する。
    また、既に明かされているキャラクター達とは別に、
    MHRiseの公式設定資料集で初登場し、その後有料追加ボイスとして配信された、
    「セルバジーナ」「ラパーチェ」という2人の特命騎士も登場する。
  • 「カムラの里から遠い異国の地」とされるエルガドだが、
    意外と作中では両方の地域の交流は盛んにおこなわれており、
    主人公含めて割と気軽に互いに人々が行き来している様子が見られる。

クエスト

マスターランク

  • MHW:Iと同じく、新たなクエストランクはマスターランクとなっている。
    集会所★7『雷神』をクリアすると、
    里の入り口にロンディーネが立っており、彼女に話しかけることで新たなストーリーが展開される。
    マスターランク昇格はそれによって新たに発生する緊急クエストのクリア後となる。
    • 集会所のラスボスを倒して新しい冒険に出立するのはいつものことではあるが、
      この『雷神』はVer.2.0の頃におけるMHRiseのストーリーの最後であり、
      Ver.3.0アップデートによって真のラスボスとも言える『百竜ノ淵源』が追加され、
      それに伴って新エンディングが追加された現在では違和感のある終わり方であるとも言える。
      追加ストーリーにおいては
      「百竜夜行はカムラの里近郊の問題だがエルガドで起こっているのは世界規模の問題(故に優先度が高い)」
      という趣旨の発言がフゲンからあり、ゴコクも「本当に必要な時はまたハンターに頼る」
      と発言しているので、真エンドを見ていてもいなくても違和感はあまりないようにはなっている。
      • ただし、流石にMR解放まで行くと真エンドを見ている前提のストーリーになっている。
        気になる人は遅くともMR9までには真ラスボスを倒しておきたい。
      ちなみにロンディーネに話すと一時的に集会所の(Rise時点での)ストーリー展開がストップし、
      HRキャップ解放の緊急クエストが発生していてもそちらは受注できなくなる。
      それらはMRの解禁後に再びカムラの里の集会所で受注可能になる様子。
    • ストーリーの展開だけに目が行きがちだが、雷神はHR7最後の緊急クエストである。
      故にそれ以降に解禁されるヌシモンスターと古龍種も、マスターランク開放には関係が無い事となる。
      もっとも、HR8から戦えるようになるイベントクエストが配信されているものの、
      基本的に強化個体が相手であり、雷神突破直後の装備では厳しい部分もある事を考慮すると、
      下手に彼らの防具を揃えるよりはマスターランクの装備を整えた方が良いのではあるが*8
    • MRはHR同様にセレクトクエスト→緊急クエストの流れで上げていくことになるが、
      ハンターランク上昇に必要なポイントはMRクエストでも溜まるため、
      HRのキャップになっているクエストを並行してこなしていくことはできる。
  • また、今作ではなんとMHRiseにおける里クエスト(今までにおける村上位クエスト)」が存在しない
    マスターランク帯におけるクエストは全てエルガドの集会所クエストと、
    シングルクエストで遊べる盟勇クエストのみという構成になっている。
    MHW(:I)では村・集会所という組み分けが存在しなかったが、
    MHRiseおよびMHXX以前では下位・上位・G級のいずれでも両者が共存してきていたため、
    ここに来て再び集会所クエスト一つになるのは意外にも思える。
    • MHXX時点までは村と集会所の同時進行が面倒である問題、
      その一方MHRiseのVer.3.0でのストーリー構成が里→集会所上位→『百竜ノ淵源』という繋がり方で、
      ここで集会所下位が入り込むとおかしくなる、という指摘もあったため、
      このような思い切った仕様にしたのかもしれない。
    • MHWorld以降でのマルチプレイ難易度の実装に伴い、
      シングル難易度の村上位・G級クエを別途用意する必要性が乏しくなったことも理由の1つであると思われる。
      また、シングル専用のクエストという枠組みでいえば、下記の盟勇クエストが後を引き継いでいるが、
      いずれもマスターランク個体が登場するため、いわゆる村上位個体は本作ではほぼ存在しないと言ってよい。

百竜夜行

  • MHRiseで百竜夜行のストーリーは完結を迎え、拠点もカムラの里から移動してしまう事から
    MHR:Sにおける百竜夜行の扱いはどうなるのかは注目されていたが、
    発売前のインタビューにおいて、ストーリーに関わるどころか
    マスターランクでは百竜夜行形式のクエストは一切存在しない事が明かされた。
    理由としては、やはり前述した通り百竜夜行がカムラの里で起きた災厄であり、
    カムラの里の物語はMHRiseで完結しているため、異国の地であるエルガドには関わらない
    (そういう現象があるというのはエルガドでも知られている)からであるようだ。
    追加アップデートやMRイベントクエストでも百竜夜行形式のクエストは
    一切追加されておらず、この方針が堅持されている。
    • 前述の通り真ラスボスを倒すまでは百竜夜行は終息しないが、
      カムラの里近郊でしか起こらない事象であることに変わりはなく、その点での矛盾はない。
  • 百竜夜行に関わる百竜武器はMR強化ができない。
    百竜スキルについてはMRの強化と同時に全て外れてしまい、セットもできなくなる。
    その代わり、前述の通り「百竜装飾品」という武器専用の装飾品が登場。
    これをセットすることで各MR武器に百竜スキルを発動可能となる。
    こちらは技術的に可能になったという設定なので、
    百竜装飾品の生産に百竜夜行の進行やヌシ素材は一切関与してこない。
  • また、百竜夜行に強く紐づいた特殊な個体であるヌシモンスターも、
    “既に収束した脅威”という扱いになっている様子。
    なのでヌシモンスターについては単独のMR個体狩猟クエスト及び素材・装備は存在しないが、
    Ver.11から追加された傀異討究クエスト(後述)の複数狩猟クエストにおいて、
    MR相当のステータスに強化されたヌシが登場する場合がある。
    剥ぎ取りで入手できる通常の素材はMR個体のもので、ヌシ専用素材は従来の(上位の)もの。
    クエスト報酬ではヌシ素材の代わりに特濃マカ油傀氣マカ油が報酬に追加される。
    ヌシの体液か何かだろうか?
    • 傀異化したヌシモンスターは登場しないためいずれも2~3頭クエストのお供として出てくる。
      傀異化個体よりよっぽど強いという印象を持つ人も多いだろう。

盟勇クエスト

  • エルガドやカムラの里のキャラクターと共に狩りに赴ける特殊なクエスト。
    盟勇クエストは拠点でNPCに話しかけ、依頼を受けて発生する。
    シングルプレイ専用となっており、オトモと盟勇以外の仲間を伴うことはできない。
    • オフラインでも、プレイヤーと同じように戦える設定のNPCと共闘したいという要望に応えたものだと思われる。
  • MHRiseでは百竜夜行において里のNPCが「ツワモノ」として
    限定的なタイミングかつその場から動かず支援をしてくれたが、
    こちらではMHW:Iのミラボレアス戦における「陽気な推薦組」のように自由に動いて戦い、
    武器を振るうのはもちろん回復や罠の使用、果ては操竜までこなしてくれる。
    鉄蟲糸技もしっかり使ってくれる他、
    モンスターの攻撃に合わせてカウンターも決めてくれるなど、AIはかなり優秀である模様。
    マルチプレイに負けずとも劣らない活躍を見せてくれるだろう。
    • また、プレイヤーと同じようにNPCもオリジナルのガルクを所有しており、
      一緒に連れていく事が可能となっている。
      こちらがガルクに騎乗すると彼らもすぐに騎乗し着いてきてくれる上、
      盟勇のガルクもプレイヤーのオトモとほとんど変わらずしっかり戦ってくれる。
      ちなみにプレイヤーはマルチプレイ時とは異なり、オトモを2匹連れて行ける。
    • 盟勇は力尽きても乙数にはカウントされず、キャンプに送られる事はない。
      ただし、その場で蹲って行動不能になり、プレイヤーが近づいて気付けし復帰させる必要がある。
      プレイヤーが起こさない場合でも一定時間で復帰する。
    • 基本的に盟勇はプレイヤーの動きに連動する形で同行するが、
      一時的にプレイヤーに戦闘を任せ、翔蟲で大きく飛び上がってから
      直ぐに操竜でモンスターを連れてきてくれたりなど自律度の高い行動も取ってくれる。
  • 同行キャラクターとしては、エルガドから提督ガレアスと教官アルロー、
    そして王国騎士のジェイ、ルーチカ、そしてフィオレーネら五名が来てくれる他、
    カムラの里からもヒノエ・ミノト姉妹やフゲン、ウツシ、ロンディーネが参戦してくれる。
    ストーリーを進める事で盟勇となるキャラクターが増えていく。
  • キャラクターごとに使用する武器や立ち回り方は異なり、
    クエスト中にはMHRiseのハンターと同じく状況に応じて細かく喋ってくれる他、
    プレイヤーのジェスチャーやアクション(砥石や肉焼き、写真撮影など)に反応したり、
    クエストクリア時の演出にもしっかり出てきてくれる。
    • ストーリー進行によって各ランクに盟勇同行クエストが追加される一方、
      百竜夜行のようにメインストーリーに関わるシステムではなく、
      あくまで別軸として楽しめるコンテンツになっている。
  • 基本となるのは「盟勇同行クエスト」であり、各キャラから依頼される形で開放される。
    クエストによって同行する盟勇やその武器は固定であり、人数もものによってまちまち。
    これをクリアしていくことで王国系の武器や防具の生産が開放される他、
    重要調査クエスト」に同行させることが可能になる。重要調査クエストは盟勇クエストの一種で、
    こちらは盟勇を2名まで自由に選んで同行させることができるクエストである。
    ここで同行させる盟勇は得意武器以外にも数種類の武器種が使用可能であり、変更することもできる。
    また、盟勇2人の組み合わせ次第では特殊な掛け合いが発生することも。
    • 盟勇同行クエストをクリアすると同内容の重要調査クエストが発生する。
      ただしクリア済み扱いでの追加となるため、わざわざ2度行く必要はない。
    • 重要調査クエストは盟勇1人で行うことも可能ではあるが、
      1人も盟勇を連れない完全ソロで行うのは不可能となっている。
      なお、盟勇を2人連れていく場合プレイヤー+オトモ2匹に加えて、
      盟勇2人+盟勇のオトモ計2匹でハンター3人・オトモ4匹となかなかの大所帯になる。
    • 詳細は割愛するが、盟勇となるキャラがストーリー進行上一時離脱することがある。
      この期間中はその盟勇が同行する盟勇同行クエストの受注と、
      重要調査クエストでの選択が不可能になる。
    Ver.13.0アップデート以降は、重要調査クエストの枠を飛び越えて
    全てのマスターランク、傀異調査クエスト(後述)に盟勇を同行できるようになった
    前述の盟勇同行クエストをこなさないと要員が増えて行かないのは変わらずだが、
    盟勇の人数に関係なく、登場するモンスターの体力は1人プレイのパラメータで固定されるため、
    攻略のサポート要員として一役買うことだろう。
    なお、上位・下位・百竜夜行・イベントクエストには同行できない。
  • ストーリーの緊急クエストではフィオレーネが盟勇として同行することがある。
    しかし、盟勇クエスト扱いではないためかマルチプレイが可能で、
    マルチプレイにしてもフィオレーネが離脱するようなこともないため、
    4人PTとなった場合はなんとプレイヤー4人+フィオレーネの5人で狩りに行けてしまう。

傀異調査クエスト

  • 今作より登場した傀異化モンスターと戦うためのクエスト。
    通常のクエストや盟勇クエストとは異なる分類がなされており、ストーリークリア後に登場する。
    Ver.10時点では通常の「傀異クエスト」しか存在しなかったが、Ver.11からは新たに「傀異討究クエスト」が登場した。
  • 傀異クエストは傀異化モンスターを討伐するクエスト。
    EX★1~9という独自のクエストランクで扱われ、EX★1~4はマスターランクを上げていく毎に解禁されていき、
    Ver.11以降より追加されたEX★5~9は傀異研究所のレベルを上げる事で登場となる。
  • 傀異討究クエストはVer.11より追加されたコンテンツで、クエスト毎にレベルが存在し、
    クリアする毎にモンスターの強さや報酬が変化する。
    また、新しく入手したクエストは内容がランダムに変化するという性質を持っており、
    好みのターゲットや条件のクエストを見つけ出し、何度も挑戦するのが醍醐味となっている。
    • 報酬として後述する傀異錬成に必要なアイテムが手に入るため、
      傀異錬成を何度も行うためには討究クエストを連戦する必要がある。
      このためプレイヤーからは今作におけるエンドコンテンツという認識がされている。
    • 傀異討究クエストのレベルは1から300まで設定されており、
      Lv.300のクエストをクリアすると
      クエスト受注者のみ「特別討究クエスト」が手に入る。
      このクエストは最高難度に相応しい高ステータスのモンスターが登場する。
  • 傀異調査クエストで手に入る素材は「傀異化素材」と呼ばれ、武器を最大限強化するのに必要となる。
    また、傀異討究クエストでは「精気琥珀」や「傀異強化素材」が報酬として貰え、
    これらは傀異錬成を行うために必要となる。
    • 傀異錬成はVer.11より追加されたシステムで、武器や防具を更に強化するもの。
      武器の場合はMHW(:I)におけるカスタム強化のようにスロットに強化項目を当てはめるものとなるが、
      防具は精気琥珀を用いて強化内容をランダムに変化させるものとなっており、
      防御力やスロット、スキルなどで目当てのものを引き当てるためには何度も行わなければならないものとなる。

その他

  • 新たな状態異常として「劫血(ごうけつ)やられ」が登場。
    精気(生命力)を奪う存在「キュリア」と密接な関わりを持つ存在で、
    発症すると回復アイテムの効果が低下し、自然回復が停止して赤ゲージが徐々に減少してしまうが、
    攻撃を与え続けることで体力が回復してダメージを取り戻せるというメリットも併せ持つ。
    MHR:S公式では、これを「“生命力の駆け引き”」と称している。
  • セルレギオスとゴア・マガラの参戦に伴って裂傷状態狂竜症が復活。
    両者とも仕様変更が加えられており、裂傷状態は発動中にアクションを取ると体力ゲージの一部が紫色に変化し、
    そこで攻撃を受けると変化した分の追加ダメージを受けるという形になった。
    従来通り一部アイテムの使用やしゃがみなどで回復できる。
    狂竜症は克服失敗時の効果が自然回復停止と被ダメージ増加に変更された。
    克服時の効果は過去作同様で、とあるスキルを使わない限りはマガラ族と対峙した時の専用状態異常となっている。
  • オプションからヒットエフェクトの大きさを調整できるようになった
    さらに自分と味方のもので個別に設定できる。今作ではハンターのエフェクトのみならず、
    攻撃主体のオトモであるガルクのエフェクトもかなり派手であり、
    特にダウン時などには多くの攻撃が集中して画面が見辛い事態が発生していたため、
    それに対する措置であると考えられる。
  • 戦闘時の楽曲が「ほぼ歌唱あり」「和風の曲中心」で纏められていたRiseとは異なり、
    本作では歌唱の多用は見られず*9、既存曲のアレンジも従来の曲想を踏襲したものが多くなっている。
    舞台がエルガドに移ったことで和風要素も薄まり、明確な作風の違いを印象付けるものとなっている。
    • また、過去作モンスターの固有BGMに関してもRiseでは全てアレンジ楽曲だったのに対し、
      今作の復活古龍種であるイヴェルカーナアマツマガツチの討伐クエストにおいて
      初めて原曲が用いられた。
      • さらに、両者ともクエストクリア演出でも原曲が用いられているほか、
        アマツマガツチの討伐クエストでは原典のMHP3で用いられた
        アイテム獲得等の効果音・肉焼きBGMまでも再現されており、
        当時過去作を遊んでいたプレイヤーには懐かしさを覚える仕様となっている。

モンスター関連

登場するモンスターについて

  • 今作から登場する完全新規のモンスターは、
    和風の雰囲気が全面に押し出されたMHRiseとは打って変わって、
    西洋妖怪海外の伝説上の生物の意匠が取り入れられたと思わしいモンスターが選出されている。
    特に薄紫色の曇天に妖しく輝く紅月の下、
    そこに屹立する洋風の古城に佇む高貴な雰囲気のメインモンスター…というビジュアルイメージが喧伝された城塞高地は
    吸血鬼がモチーフであるメル・ゼナを筆頭として、
    月夜に吠える狼に似た牙竜種のルナガロンや、筋骨隆々で凹凸のある顔をした牙獣種のガランゴルム
    大きな耳と曲がった牙、三白眼が特徴的な鳥竜種のオルギィなど、
    見事に伝承上の怪物モチーフのモンスターが取り揃えられている。
    • しかし、復活モンスターや亜種モンスターなどはこの法則に当て嵌まっているとは言い難く、
      純粋に「和の要素」を全面的に打ち出したMHRiseから、
      モンスターハンターシリーズ正統派の世界観に回帰したと言った方が正しいのかもしれない。
      実際にMR帯で初登場となるモンスターの登場ムービーはフィオレーネの語りが添えられているが、
      特定の西洋妖怪や伝承上の怪物を意識したような言い回しは見受けられず、
      純粋にそのモンスターの特徴を表した内容になっているものもいる。
  • 今作のパッケージモンスターは「爵銀龍メル・ゼナ」。
    牙竜種であるマガイマガドから打って変わって再び古龍種がメインモンスターを務める事となり、
    初代からの通算で5体目の古龍種メインモンスターとなる。
  • 新たな単語として「王域生物」と呼称される存在が明かされており、
    現在では新モンスターであるメル・ゼナ、ルナガロン、ガランゴルムの3体が
    調査拠点であるエルガドにおいて最大の脅威「王域三公」として恐れられているようだ。
    特にメル・ゼナは古龍種であること、何度もエルガドを設立した王国を滅ぼしかけたという設定から、
    三公の中でも別格の待遇を受けており、同時に危険視されている。
  • 前作であるMHRiseには亜種は一体も登場していなかったが、
    今作では新たな亜種として緋天狗獣ビシュテンゴ亜種氷人魚竜イソネミクニ亜種
    溶翁竜オロミドロ亜種熾妃蜘蛛ヤツカダキ亜種などが確認されている。
    反面、メインシリーズの既存の亜種モンスターは登場していない。
    • MHRiseは二つ名に似たヌシの存在や狩技のような鉄蟲糸技、
      同じディレクターが手がけた作品であるなどMHXと多くの類似があり、
      そしてMHX(X)には亜種が存在しなかった事から、
      今作においても亜種は登場しないものと考えるハンターが多かっただけに、
      最初に登場が判明したビシュテンゴ亜種の存在は界隈に驚きを与える事となった。
    • なお、海竜種の亜種はMH3G以来10年ぶり、
      牙獣種と鋏角種の亜種はMH4G以来8年ぶりの登場となる。
  • 一方、希少種の方は発売段階では存在しないが、
    Ver.11.0にて月迅竜ナルガクルガ希少種
    金火竜リオレイア希少種銀火竜リオレウス希少種が追加され、
    Ver.12.0では完全新規の希少種である「タマミツネ希少種」が追加された。
    • 尚、ナルガクルガ希少種はMH3G以降、メインシリーズにて一度も参戦出来ていなかった為、
      今作にて実に約10年8ヶ月ぶりの再登場となる。
      また、タマミツネはヌシ個体や過去作の二つ名個体こそあれど亜種が存在しないモンスターであり、
      MHFのヒプノック種という例外*10を除けば史上初の「亜種が居ない希少種モンスター」となる。
  • MHW以降に登場していなかった過去作メインモンスターも復活しており、
    現在はMHXのメインモンスターの一体であるライゼクス
    MH4Gのメインモンスターであるセルレギオス
    MH4のメインモンスターのゴア・マガラが登場している。
    因みにラギアクルス技術面の問題により、発売前に採用見送りを言い渡されている。残念。
    • セルレギオスとゴア・マガラはMHW:Iで唱えられていた「各作品の代表モンスターの参戦」で、
      正式に抜擢されていたとは言い難かったMH4系列モンスターの代表格である*11
      前作でも4シリーズのモンスターは幼体マスコットのみの復活に留まっていたため、
      今作においてMH4系列の代表格モンスターが2種とも復活できたのは快挙であろう。
    • それに関連して、ゴア・マガラの成体で対となる存在のシャガルマガラが復活を遂げた。
      更に前述の通り、シャガルマガラの影響で変異したゴア・マガラの特殊個体である
      渾沌に呻くゴア・マガラがタイトルアップデートによって復活している。
    • 一方、ブラキディオスやディノバルド、ネルギガンテとイャンガルルガ等、
      MHW:Iにて参戦を果たしていたメイン(級)モンスターの一部は相変わらず未登場となっている。
      しかし、そのうち同作のメインモンスターであるイヴェルカーナはタイトルアップデートによって復活している。
  • 甲殻種がMHXX以来、5年ぶりに復活する。
    なお、初めて復活モンスターとして登場が判明したショウグンギザミだが、
    正式にプロモーション映像に出演したのは初公開のTGS2021からなんと8ヶ月もお預けを食らった後のPV3で、
    相方であるダイミョウザザミの復活と共に描かれるという形となった。
    また、新種については追加されていない。
    • そして地味な事ではあるが、これら甲殻種の追加により、
      約5年振りにMHXXまでに登場した全種族のモンスター集合と相成った。
      尚、MHWorld以降に追加された翼竜種や遺存種のモンスターは登場しなかった。
  • MHRiseで大型モンスターがわずかにしか登場していなかった魚竜種獣竜種両生種については
    亜種も含めて追加が一切されていない。
  • また、完全新規の小型モンスターとして、
    白と黒の体毛を持つ草食種のモンスター、麗羊獣メルクーと、
    大きな耳と尖った牙を持つ鳥竜種の小型モンスター、狡狗竜オルギィが登場。
    どちらも新フィールドである城塞高地に登場するモンスターである。
    • 更にヤツカダキ亜種の幼体として衛蜘蛛ハゼヒバキが登場。
      亜種モンスターの幼体ポジションという非常に稀な立ち位置である他、
      「ツケヒバキ亜種」ではなく、ちゃんとした固有の名前を貰っている。
    • G級相当作品で完全新規の小型モンスターが追加されるのはかなり珍しく、
      過去作でもMHGのギアノス*12、及びMHW:Iのコルトスウルグぐらいしか存在しない。
      そんな中、3体の新小型モンスターの存在が判明しているMHR:Sは
      歴代で見てもなかなか異彩を放っていると言えよう。
  • モンスター、及び作品全般関係に関わる大きなトピックとして、
    なんと2019年にサービスを終了したMHFより棘竜エスピナスが復活
    MHFのオリジナルモンスターはサービス終了と共に完全に戦えなくなる事が惜しまれ、
    メインシリーズに登場させて欲しいという要望もあった。
    スタッフへのインタビューではメインシリーズへの登場は候補に無い訳ではないが、
    使用するエンジンや世界観などの違いからそのまま出す事は難しいと明かされていたため、
    その中での電撃的な復活にユーザーの間で驚きと歓喜が広がった。
    更に、第2弾タイトルアップデートでは棘茶竜エスピナス亜種も追加モンスターとして復活する事となった。
    • ちなみに公式Facebookに公開されたインタビューによるとエスピナス実装はまさにその
      「サービス終了と共に遊べなくなったMHFのユーザーに何かを届けたい」
      というディレクターの意向で実現しており、ライズの続編であるという本作との親和性などの理由から、
      MHFのモンスターとしてはエスピナス以外は参戦しない事が言及されている。
      と言いつつも結局亜種は作ってしまったというオチで締められているが。
    • これに関連して、MHFにしか存在しない装備も重ね着装備という形であるが複数復活している。
      また、自室の置物という形ではあるもののMHFのマスコットキャラクターであるグークも復活
    • 同様に、MHFに存在したスキルを調整して取り入れたようなスキルが多く追加されている。
      変わったところでは、オトモの要素が取り入れられている例も。
  • 本作ではマスターランクの終盤にてモンスターに傀異(かいい)という現象が発生するようになる。
    これは過去作における狂竜化獰猛化に近い、
    モンスターのステータスや行動速度が大幅に上昇する新たなシステムとなる。
    ただし、実際にこの現象が戦闘面に反映されるようになるのはマスターランク解放後
    (ラスボス討伐後)の専用クエスト群のみであり、Ver.10時点ではMR★3までのモンスターのみが対応していた。
    Ver.11.0~Ver.13.0で更に新たなモンスターが追加され、古龍とヌシを除く全大型モンスターが対応された。
    • また、Ver.12.0からは傀異化を克服した存在である《傀異克服古龍》が登場。
      狂竜化に対する極限化、歴戦個体に対する歴戦王のような強化個体に当たるモンスターだが、
      なんと今までの強化個体とは異なり
      モンスターリスト等では通常個体と別モンスター扱いになっているという異例の扱いであり、
      特殊個体などのような新モンスターといってしまっても過言ではない。
      メル・ゼナと超大型級モンスターを除き、本作発売時点で実装された古龍種すべてが克服対象になっており、
      Ver.12.0ではオオナズチ、Ver.13.0ではクシャルダオラテオ・テスカトル
      Ver.14.0では奇しき赫耀のバルファルク、Ver.15.0ではシャガルマガラ
      傀異克服個体がそれぞれ追加された。
  • 前作では幼体や子分が登場したのにもかかわらず成体や親玉が登場せずじまいだったモンスターが多数存在したが、
    今作においても彼らは復活していないままの状態となっている。
    今作で復活したランポスの親玉であるドスランポスも登場しておらず、
    新モンスターのオルギィにも「ドスオルギィ」のような親玉は存在しない。
  • MHW:Iにおけるゾラ・マグダラオスやゼノ・ジーヴァ、特殊個体に置き換えられた通常個体のような、
    マスターランクで登場しないMHRiseのモンスターは通常個体のナルハタタヒメのみが該当する。
    ヌシモンスターの扱いは前述の通り。
  • 禁忌のモンスターが1体も登場しない
    派生作品等では登場しない事も多いモンスター群であったが、
    G級相当クエストがあるメインシリーズ*13で登場しないのは今作が初である。
    よって、当然''「猛き炎」たる本作のハンターはシリーズの主人公で、
    唯一「禁忌のモンスターを狩れないハンター」''となっている。世界観的には命の危険である為幸いなのかも知れないが誠に残念である。

新規・復活モンスター一覧

MHRise時点で登場していたモンスターはこちら
太字は新規モンスター。それ以外はMHW:I以前から既存するモンスター。
下線は派生作品(MHF)から登場したモンスター。
※無料タイトルアップデートで実装されたモンスターは以下で示す。

  • 第1弾:青字
  • 第2弾:紫字
  • 第3弾:橙字
  • 第4弾:水字
  • 第5弾:紅字
  • 第6弾*14金字
草食種
麗羊獣メルクー
甲虫種
ランゴスタ
カンタロス
甲殻種
盾蟹ヤオザミ
盾蟹ダイミョウザザミ
鎌蟹ガミザミ
鎌蟹ショウグンギザミ
牙獣種
激昂したラージャン
緋天狗獣ビシュテンゴ亜種
剛纏獣ガランゴルム
鳥竜種
ランポス
狡狗竜オルギィ
飛竜種
千刃竜セルレギオス
電竜ライゼクス
棘竜エスピナス
棘茶竜エスピナス亜種
金火竜リオレイア希少種
銀火竜リオレウス希少種
月迅竜ナルガクルガ希少種
紅蓮滾るバゼルギウス
海竜種
氷人魚竜イソネミクニ亜種
溶翁竜オロミドロ亜種
焔狐竜タマミツネ希少種
牙竜種
氷狼竜ルナガロン
怨嗟響めくマガイマガド
鋏角種
衛蜘蛛ハゼヒバキ
熾妃蜘蛛ヤツカダキ亜種
古龍種
嵐龍アマツマガツチ
天廻龍シャガルマガラ
冰龍イヴェルカーナ
爵銀龍メル・ゼナ
冥淵龍ガイアデルム
傀異克服オオナズチ
傀異克服クシャルダオラ
傀異克服テオ・テスカトル
傀異克服バルファルク*15
傀異克服シャガルマガラ
原初を刻むメル・ゼナ
分類不明
黒蝕竜ゴア・マガラ
渾沌に呻くゴア・マガラ
 
  • 今作発売時点で新規追加されたモンスターは25種であり、
    MHRiseを含めた登場モンスターの総数は発売時点で97種(大型63種、小型34種)*16
    そして、無料タイトルアップデートで15種のモンスターが追加されたことで112種(大型78種、小型34種)となる。
    • 歴代作品では1位のMHXXの129種*17に次ぎ、2位のMH4Gの101種*18を突破*19し、
      新たに歴代2位の座に着く事となった。

余談

  • プレイヤーの中にはサンブレイクという単語に馴染みがないからか、はたまたライズの続編であるからか、
    サンライズ」という某ロボットアニメや寝台特急を彷彿とさせる
    名前だと勘違いしている人も多い。見かけたら優しく訂正してあげよう。
    分かっていてあだ名で呼んでいるだけかもしれないけど

連動・関連商品

  • MHST2との連動要素が存在しており、
    MHST2のセーブデータがあるとオトモアイルーの重ね着装備として「なりきりナビルー」が入手できる。
    MHRiseではハンターの重ね着装備「ライダーシリーズ」や、
    オトモアイルーの重ね着装備「なりきりツキノ」がVer.3.1以降で配信されているため、
    MHR:SでMHST2の雰囲気を再現する事が可能である。ちょうどガルクもオトモンにいるし
  • 本作の発売と同時にMHR:Sのamiiboが3種類発売された。
    内容は「メル・ゼナ」「オトモガルク【メルゼガル】」「オトモアイルー【メルゼネコ】」の3つ。
    • Switch版の連動要素として、これらのamiiboをゲームで使用するとそれぞれの種類に応じた
      特別な重ね着装備を特典として入手する事ができる。
  • MHRiseの時と同じく、Nintendo Switch Proコントローラー
    「モンスターハンターライズ:サンブレイクエディション」がソフトと同時に発売。
    濃い灰色を基調に銀色のメル・ゼナがあしらわれたデザインとなっている。

広報・コラボレーション

  • コロナ禍でリアルイベントが開催できなかった反動もあってか、
    インターネットを通した特徴的な宣伝方法などが行われている。
    次々と普及するソーシャルネットワークに遅れをとらない広報の努力がうかがえる。
    また、かつては限られたメディア(社会見学や関西ローカル番組など)でしか見られなかったカプコン開発部の裏側を、
    全世界に発信するという粋な計らいが見られる。
    • tiktokでは「異世界転生サブレ」としてアイルーとガルクのゆるいパペットと“神”なる存在が、
      カプコン本社に乗り込んで新情報を明かしていくシリーズが展開されている。
      パペットのキャラデザはおそらくあの方だろうか
    • 俳優の山田裕貴氏は「モンハン特派員」に任命され、
      サンブレイク潜入開発レポートや先行体験などを行っている。
      特に潜入開発レポートでは、こちらも本社に赴いて新情報や開発の裏側を見る事ができ、
      山田裕貴氏の鬼人化などもありプレイヤーからも好意的に受け止められた。
      • 発売2週間前に放映開始されたTVCMでは、
        特派員が全力でモンスターの真似を披露するというどこかで見たような姿が見られた。
        偶然か必然か、演者が「山田」繋がりである
      • そのモンハン愛が開発元に受け入れられたのか、発売後に山田裕貴氏をモデルにした
        公式裏設定キャラクター「カガミ」を登場させ、彼本人によるキャラクターボイスをDLCにて配信したりと
        大盤振る舞いな展開が進んでいる。
    • YouTube等では、特別企画としてモンスターハンターをテーマにした
      「モンハン漫才」「モンハンコント」などが公開された。
      また、スペシャルプログラムやカプコンショーケースに合わせ、
      モンハンを愛好する配信者と共に番組が見れる
      「公式/公認ミラー配信」が行われ、発信力増進に貢献している。
      • 2022年6月14日の朝に配信されたカプコンショーケース内にて、
        エスピナスをはじめとした人気モンスターの参戦が続々と発表されたことで、
        同日のTwitterでは日本のトレンド1位から6位を
        モンハンのワードで埋め尽くすという快挙を成し遂げている。
    • 更にサンブレイク発売当日には、記念MVとして松平健氏の「マツケンサンバ」をアレンジした
      マツケンサンブレイク」が公開。
      いわゆる替え歌にあたるが、この手のものでは珍しく
      フル尺で作成するという気合いの入りっぷりがうかがえる。
      • 歌手とのコラボでは、同じくカプコンが発売したバイオハザード ヴィレッジの発売記念MVにて、
        吉幾三氏本人が歌う「俺らこんな村いやだLV.100」が
        激しいインパクトとネタ性に満ち溢れ話題になっていたため、
        その路線を継いだMVであるマツケンサンブレイクもまた非常に話題になった。
  • 他方、リアルの方においても多方面とのコラボレーションや宣伝が行われている。
    • 東京都のJR新宿駅東口駅前広場付近にある
      超大型デジタルサイネージ「クロス新宿ビジョン」では、
      2022年6月24日から7月7日までの期間限定で
      等身大のメル・ゼナが3Dで飛び出すPR映像が放映された。
      これはモンハンの広告史上最大規模の迫力とも言える大スケールの映像に仕上がっており、
      リアルな大きさのメル・ゼナが新宿駅に降り立つ臨場感と緊迫感が味わえるものとなっている。
      現在では残念ながら期間終了となってしまったが、公式による映像が公開されているので是非観てみよう。
    • 刃物と鍛冶の街として知られる大阪府の堺市では
      コラボイベント「モンスターハンター×堺市」が開催。
      さかい利晶の杜では特別展が開催され、堺の刀匠達が作り上げた
      実寸大の全長2m超え太刀(狐刀カカルクモナキ)がお披露目された。
      • また、堺の街を走る阪堺電車では車体にメル・ゼナとアイルー達が
        デザインされたラッピング路面電車がイベント期間中に運行された。
        因みに、ラッピングされている路面電車の愛称は「堺トラム (ちゃ)ちゃ」である。
        オレチャマの出番はひとつも無いが
    • 神奈川県の横須賀市では「モンハン×横須賀 ARラリー」も開催された。
      社会情勢が不安定だったMHRiseの頃に企画できなかった外出イベントが、
      ようやく再開出来たと言っても良いだろう。

発売後の展開

  • 発売から6日後の2022年7月5日、全世界での販売本数が200万本を突破した事が明かされた
    また、これに連動して拡張前のMHRiseも1,000万本の大台を達成する事と相なった*20
    • さらに、発売から2週間経過直前となる2022年7月13日には300万本の販売本数を達成したと発表された
    • また、1ヶ月と3週間が経過した2022年8月23日には400万本を突破し、
      MHRiseも1,100万本まで売上を伸ばしている事がプレスリリースに記載されている。
      実際にマスターランク到達しているかは別として、
      MHR:Sを含めて購入したユーザーが約44%であるのは、MHW:Iとそれほど変わらないようだ。
    • 発売から半年ほど経過した2023年1月18日には全世界で500万本の販売本数を突破した事が公開され
      記念としてアイテムパックの配信も行われた。
    そして、全てのタイトルアップデートを終えて発売1周年の節目となる2023年6月30日時点では
    MHR:Sが600万本、拡張前のMHRiseが1,300万本の販売本数を突破している。
  • 2023年9月21日~24日に行われた「東京ゲームショウ2023」にて、
    なんと本作が年間作品部門の大賞獲得した
    今年の日本ゲーム大賞にノミネートされていたタイトル*21は人気作品も多く、
    『ゼノブレイド3』『スプラトゥーン3』『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』
    『ホグワーツ・レガシー』、そしてモンハンを手掛けるカプコンのリメイク大作『バイオハザード RE:4』など、
    有名作品や任天堂のビッグタイトルも含まれており、
    この並み居るタイトルの中で最優秀賞に選ばれた事は見事という他ないだろう。

関連項目

シリーズ/モンスターハンターライズ - 今作のプレイに必要な拡張前作品
シリーズ/モンスターハンターワールド:アイスボーン - 前作における大型拡張コンテンツ
シリーズ/モンスターハンターフロンティアオンライン - 本作オリジナルモンスターが参戦
ゲーム用語/ダウンロードコンテンツ
システム/G級クエスト - マスターランクについて記載
モンスター/メル・ゼナ - 本作のメインモンスター
イベント・メディア展開/アナザーストーリー - 本作のストーリーを深掘りする公式短編小説

MHR:Sの新要素

システム/盟勇クエスト
システム/劫血やられ
システム/傀異化
システム/傀異調査クエスト
システム/傀異錬成
世界観/エルガド
世界観/王域三公
世界観/キュリア


*1 詳しくはNintendo Switch側の記事にあるが、Switchのゲームカードは良くて16GB対応カード、できれば8GBカードに収めないと単価が高くつくため、パッケージ版だとしても8GBを越えると追加データをダウンロード保存させたくなる仕様になっている。
*2 言ってしまえば、ダウンロードのタイミングで抑止されるため、事前にパッケージ版を購入する「フライングゲット」や、その情報を解析する「リーク」といった事がサンブレイクでは一切できない。
*3 MH-R側にも、他に「モンハンライダーズ」「MHライダーズ」という略称が公式で存在する
*4 アップデート追加モンスターを狩っても追加のエンディングなどは無い
*5 上記の武器群は44000zとなっている。
*6 RARE7防具の売却額は10000z(赫耀装備)、9000z(ドス古龍の防具)、7000z(その他)で、赫耀シリーズとはダマスクX装備バゼルX装備でようやく並ぶ。
*7 例外となっているのは、着色変更機能で色を変えた百竜武器(の見た目)。
*8 武器については、派生の関係上原型が必要となるため、上位個体の解禁が必要になる
*9 密林の楽曲に至っては原曲のコーランのような歌唱が無くなっている。
*10 こちらはシステム上の亜種に相当する「ヒプノック繁殖期」というモンスターがある
*11 MHW:IにおいてMH4シリーズの代表として抜擢されたと考えられているのはアップデートで追加された猛り爆ぜるブラキディオスのみ
*12 当時は「白ランポス」という名前で、ランポスの亜種のような位置づけだった
*13 上位までの作品で言えばMHWorldでも禁忌のモンスターは現れない。G級相当に当たるアイスボーンでは登場する。
*14 ボーナスアップデート
*15 正式名称は「傀異克服奇しき赫耀のバルファルク」で、特殊個体が傀異克服古龍となった姿である。
*16 Ver.10.0.2時点。アップデート予定モンスターは含まず
*17 大型93種、小型36種
*18 大型79種、小型22種
*19 MHXXの拡張前であるMHXは105種(大型71種、小型34種)であるため、こちらも突破
*20 カプコンの投資家向け情報の1つである「ミリオンセールスタイトル」では、2022年6月30日時点で1,030万本としており、実際はサンブレイク発売前に既に達成していた可能性もある
*21 対象は2022年4月から2023年3月までに発売された作品