ボンボニエール

Last-modified: 2006-02-11 (土) 16:47:35

ぼんぼにえーる

ボンボニエールは、フランス語で「砂糖菓子を入れる小箱」のことをいい、
明治時代より主に宮中御慶事の引き出物としてつくられてきた。
銀や木、陶器製の小さく愛らしい記念品で、日本では主に金平糖を入れていた。
日本においては明治二七年の明治天皇大婚二五年の際に配られた記念の引き出物、
銀製の鶴亀置物形ボンボニエールが最初の品といわれる。
ボンボニエールに用いられる意匠は実に多様で、主に鶴亀や鳳凰、松唐草や梅花文、
雅楽に関する品をかたどったものなどおめでたい文様や形が取り入れられている。
特に大正時代ごろの作品は、細工技術の粋が込められた緻密で優れた作品が多い。__銅鐘