新陰流

Last-modified: 2006-01-17 (火) 23:37:55

しんかげりゅう

新陰流は上泉伊勢守信綱【かみいずみ いせのかみ のぶつな】を流祖とする、
戦国の世に興った日本の剣術を代表する流派。
伊勢守は日本剣術の三大源流と呼ばれる念流・香取神道流・陰流を学び、特に陰流より「転の極意」を抽出、工夫し新陰流を大成した。

その後、柳生石舟斎【やぎゅう せきしゅうさい】が第二世を相伝、以後徳川将軍家をはじめ、
諸大名の剣術指南役を務めたことなどにより、広く世に知られるようになった。

新陰流の剣は心技において構えをなくし、 攻めと守りを一つにした「無形」を極意とする。
これらは相手を威圧して斬る「殺人刀」に対し、相手に技を出させて勝ちを取る「活人剣」として、
敵を大いに働かせ、自らは「居ながらにして勝つ」妙技。