浅草海苔

Last-modified: 2006-02-11 (土) 16:12:57

あさくさのり

博物誌『和漢三才図会』には「総州の葛西苔、武陽の浅草苔並びに紫蒼色にて味甘美なり」とあり、
江戸近辺で良質の海苔がとれたことが記されている。
元禄の頃には、生海苔を紙漉きの技法を使って乾海苔とする方法が考案され、
海苔は江戸っ子の食卓に欠かせないものとなった。
浅草海苔という名称は、寛永の頃の書籍『毛吹草』に「下総の国 葛西苔是を浅草苔とも云ふ」とあることから、
浅草をはじめ江戸近辺で採れた海苔を、浅草の地で乾海苔へ加工していたことに由来するようだ。__銅鐘