ぽえむ/年長組 の変更点

''「」の姉妹・嫁に対する熱い想いをぶちまけろ!''
 四女 ヒカル
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//保管庫では管理人しか追加できないので
//誰人自由に更新できるこっちに移行しました。

//ぽえむ一覧表-----------------------------------------ここから
//ベターな方法があれば書き直してください
|BGCOLOR(#aaff88):|BGCOLOR(#aaff88):|CENTER:BGCOLOR(#aaff88):&size(16){''[[ぽえむ一覧>ぽえむ]]''};|BGCOLOR(#aaff88):|BGCOLOR(#aaff88):|h
|CENTER:BGCOLOR(#ffcccc):&size(18){[[1.海晴>ぽえむ/年長組#qfd66aa3]]};|CENTER:BGCOLOR(#ffcccc):&size(18){[[2.霙>ぽえむ/年長組#rad3c9e9]]};|CENTER:BGCOLOR(#ffcccc):&size(18){[[3.春風>ぽえむ/年長組#t22df748]]};|CENTER:BGCOLOR(#ffcccc):&size(18){[[4.ヒカル>ぽえむ/年長組#r29cc80b]]};|CENTER:BGCOLOR(#ffcccc):&size(18){[[5.蛍>ぽえむ/年長組#d74e24dd]]};|
|CENTER:BGCOLOR(#ffcccc):&size(18){[[6.氷柱>ぽえむ/年長組#k875e8ed]]};|CENTER:BGCOLOR(#ffcccc):&size(18){[[7.立夏>ぽえむ/年長組#a1c3b52c]]};|CENTER:BGCOLOR(#ffcccc):&size(18){[[8.小雨>ぽえむ/年長組#qde1ee19]]};|CENTER:BGCOLOR(#ffcccc):&size(18){[[9.麗>ぽえむ/年長組#e3f3375e]]};|CENTER:BGCOLOR(#ffffcc):&size(18){[[10.星花>ぽえむ/年少組#l5dda071]]};|
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|CENTER:BGCOLOR(#ffffcc):&size(18){[[16.さくら>ぽえむ/さくら]]};|CENTER:BGCOLOR(#ffffcc):&size(18){[[17.虹子>ぽえむ/虹子]]};|CENTER:BGCOLOR(#ffffcc):&size(18){[[18.青空>ぽえむ/年少組#w6b26dea]]};|CENTER:BGCOLOR(#ffffcc):&size(18){[[19.あさひ>ぽえむ/年少組#j668943e]]};|CENTER:BGCOLOR(#ccccff):&size(18){ナゾのママ};|
//ぽえむ一覧表-----------------------------------------ここまで
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各姉妹の見出しをクリックすると、メニューが表示されて指定の姉妹へジャンプできます
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&ref(ぽえむ/titlelist.jpg);
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10女.星花~19女.あさひ は [[こちら>ぽえむ/年少組]]
([[星花>ぽえむ/年少組#l5dda071]] [[夕凪>ぽえむ/年少組#qe6e76a0]] [[吹雪>ぽえむ/年少組#x8f4272e]] [[綿雪>ぽえむ/年少組#ze4543a5]] [[真璃>ぽえむ/年少組#b6589d8e]] [[観月>ぽえむ/年少組#h9c8be94]] [[さくら>ぽえむ/さくら]] [[虹子>ぽえむ/虹子]] [[青空>ぽえむ/年少組#w6b26dea]] [[あさひ>ぽえむ/年少組#j668943e]])
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*   1. 海晴 [#qfd66aa3]

07/12/28(金)13:25:56 No.24058712 [消]

&color(#789922){>海晴姐は朝の情報番組のお天気コーナーがあるから家を出るのも早いんだろうな…};
&color(#789922){>そのせいでいつも朝食は一人でとることが多い海晴姐};
&color(#789922){>そして姉妹達を起こさないようにそっと家を出る海晴姐};
&color(#789922){>その時「行ってきます」って小声で言う海晴姐};
そんなさみしい朝も今では新しくできた弟との貴重な語らいの時間になっている
弟の淹れてくれたお茶を飲んで弟の握ってくれたおむすびを食べ
その間最近の妹達の様子を聞いたり仕事の愚痴を聞いてもらったり…
そして何より嬉しいのが「行ってきます」と言ったら
「いってらっしゃい」と言ってもらえること…
そして今日も私は気合満タンで仕事に向かえる
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2008/01/08 02:10:19 長女 海晴
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ヒカルが「襲われるぞ」って警告してくれてたんだ、
と言ったらちょっと大袈裟なくらい笑ってるもんだから
耳元で「そのつもりだった?」って囁いたんだ。
そしたら今度は真っ赤になって枕に顔を伏せちゃって、
その珍しい表情まで隠しちゃったもんだから
僕は寂しくてつい隠れていられなくなるくらいにいじめてあげちゃったんだ。
#br
枕を離した頃にはもう元の顔なんて残ってないくらいに蕩けちゃってたけど
これはこれで可愛いよね、って
反応が返ってくる前にスキだらけの唇をキスで塞いでその淡い口唇から白い首筋、
しっとりした胸元から硬くなった乳首、かわいいおへそを介して蜜を湛えた花に
何度も何度も浅く軽くきつく深く口づけを繰り返すんだ。
#br
今の海晴姉、本当に綺麗だよ。
ほら、ドアの隙間からヒカルも見とれてるだろ?
って言ったら海晴姉はすごく柔らかく笑ったんだ。
#br
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2008/01/09 02:05:39 長女 海晴
#br
今日はみんなで映画を見てる。
大きなモニタの前にずらりと座って明かりを落とせば軽い映画館みたい。
みんなと言ってもちびっこ組はお休みの時間だから、みんなけっこう気が抜けてるみたい。
#br
霙はお気に召さなかったみたいでもう船を漕いでるし、
立夏は無理して起きてたのが祟って蛍の肩を枕にしちゃってる。
マトモに見てるのって春風だけじゃないかな?
#br
ねぇ海晴姉。
口に含んだまま音を立てずになんて器用な事してるけど、
スカートの中のいやらしい水音がけっこう大きくなっちゃってるよ。
ほら、ヒカルが集中できずにチラチラ見てるじゃないか。
ん?ああ、そうか。
こうやって素直にさせようだなんてずるいお姉さんだ… ねっ!
#br
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2008/01/09 09:22:00 長女 海晴
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今日は海晴姐の仕事が休みの日朝ものんびり寝ることができる、
カーテンから朝日がこぼれる爽やかな雰囲気とは裏腹に海晴姐の寝室は
アルコールのにおいで充満している…
#br
僕は重い頭を抱えてベットから体を起こしテーブルの上の空きビンを片付ける、
さっきまで僕が寝ていたベットの隣には幸せそうに寝息を立てる海晴姐、
その姿はいつもの大人びたお姉さんではなくまるで一人の少女のように、
あどけなく無防備でそして…可愛い…
#br
僕はそんな海晴姐が他の姉妹達に見せない顔を見れたことに
ちょっとした優越感を感じつつ空きビンを持って部屋を出た・・・・・・・・・・・
「…はぁ…結局なにもしてくれなかったな…もう少し強引に迫った方がいいのかしらね…」
#br
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2008/01/10 02:09:34 長女 海晴
#br
今日はみんなでお料理お料理。
ちびっこ達の面倒見るので精一杯かと思ってたけど、
みんな役割をしっかり持ってるみたいでびっくりしたよ。
考えてみたら僕がここに来てからまだ一月も経ってなかったんだなぁ。
#br
星花が包丁使えそうだとは思ってたけど、小雨もずいぶんこまめに動くね。
はは、あさひはまだ食べられないもんね。おいしそうってのは伝わってるのかな?
海晴姉、僕も何か手伝うよ……そんな、僕の歓迎会とかいいからさ。
ここに来てからずっと毎日がパーティみたいだったもの。
#br
これからだってずっと一緒にいられるんだし、みんなともっと近づきたいんだ。
……そんなにふくれなくてもいいじゃないか……
ところでヒカルは何かボーっとしてるみたいだけど何を見て
……あ、あのさ、その、僕のと比較しないでくれる?
その魚肉ソーセージ。海晴姉も笑いすぎ。
#br
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2008/01/10 14:35:55 長女 海晴
#br
「海晴姐いいの?」「良いの良いの!今日は特別だからね」
週末の深夜僕は海晴姐に誘われてとある飲み屋に来ていた
#br
「でもまたなんで急に外で飲もうなんて言い出したの?」
「う~ん特に深い理由は無いんだけど…ただ、たまにはゆっくり君とこうやって
 杯を交わすのも悪くないかな、と思ってね…」
そういうと海晴姐は自分のグラスを軽く僕のグラスに当て微笑む・・・
「それに家族って言う鎖をはずしてこうして一人の女として甘えてみたかったしね・・・・ふふふ」
#br
そう言うと海晴姐は僕の肩にしなだれかかってくる
…僕は驚いて海晴姐の顔を見る…うっすらと濡れた唇、
ほのかに朱に染まった頬、潤んだ瞳………それは一瞬だった……だけど確かに、
「ドキリ」と心臓が高鳴る音をはっきりと聞いた
#br
「わわわ!いやいやいや、そのなんといますか…そのやっぱりまずいかと・・・」
慌てて顔を逸らしごまかす…まるで急にアルコールが回ってきたかのように
顔が熱くなっていくのが自分でもわかる……
すると「・・・・ぷっ・・・くっくっくっあはははは!顔真っ赤にして
 慌てちゃって可愛いー!安心して冗談よ~」海晴姐が笑ってそういった
…冗談…
「へっ…ああそう…だよね…冗談だよねあははあ~なんか上手い事だまされちゃったな~」
笑ってそう答える…しかし僕の心の中は安心した気持ちと残念な気持ちが渦を巻いていた
#br
「うふふふ、ごめんごめんでもちょっと安心しちゃった…
 まだ私に君を真っ赤にできるだけの魅力があったんだから…
 さっ飲も飲も!」
そんなことを知ってか知らずか海晴姐はいつも通りの笑顔を浮かべて
僕のグラスにビールを継ぎ足す、
その楽しそうな笑顔を見てると、さっきまでの気持ちが嘘のように
晴れ渡っていく気がした、そして同時に、ああ、僕はこの人には一生勝てないかもなぁ…
そんな敗北感も感じていた・・・・・
#br
……。o ○(ふふふ…まぁ半分は本気だったんだけどね♪)
#br
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2008/01/11 01:12:54 長女 海晴
#br
そろそろ海晴姉さんが帰ってくる時間だ。
今夜は珍しく、春風も付き合って起きていてくれている。
年少組とヒカルは凄く眠付きがいいみたいで、朝夕の大嵐が嘘のように静か。
霙と氷柱は勉強中で、蛍は部屋で縫い物みたいなのをしていて。
#br
春風と居るリビングには時計の音が鳴るだけ。
少しずつ眠くなってくる。
#br
…… ある日突然、色鮮やかに変わった日常。
色々なことがめぐるましく訪れて、そのどれもが喜びに溢れていた。
まだ慣れてないせいで疲れてるのかな。
それとも、少しずつ緊張がほぐれてきてる証拠かな。
#br
……船を漕ぎそうになっているのを見かねてか、
苦笑しながら春風がコーヒーを煎れてくれた。
霙がリビングに降りてきて何時の間にか自分もお茶を煎れている。
自然、真夜中のお茶会となった。
#br
……コーヒーはちっとも分からないけれど、
春風の煎れたコーヒーはとても美味しい。
海晴姉さんも、こんなふうにコーヒーを煎れてもらえたりしたら
仕事の疲れが癒されたりしないだろうか。
今度春風に教えてもらおうかな。
#br
それにしても眠いなあ。
今日はそんなに疲れるようなことは無かったと思うんだけど。
コーヒーを飲んでも全然眠気が取れない、むしろ眠くなってきているような気がする。
時計の針が進むのが遅く感じる。
姉さん、遅いな。
ああ、海晴姉さんの帰りが待ち遠しいのに眠くて目が開けられない。
体が重い。ただおかえりを言いたいだけなのに
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2008/01/12 09:15:28 長女 海晴
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今日は朝からあいにくの雨模様、妹達もまだ夢の中…僕は少しブルーなテンションでため息をつきつつテレビをつける…・
すると…海晴姐の天気予報をやっていた…みはぁぁぁぁぁぁ!!!!!
一気にテンションは最高潮!!レッドゾーンを GENKAITOPPA!
僕は湧きあがる劣情と愛情を抑えることもなく朝の魔力でいきり勃起(たつ)My分身をさらけ出し
ガッシュガッシュとミハックス祭りの開幕さ!
ミハッ!ミハァァァァァァァァァァァァァァ!!!みーーーーーはーーーーーーーるーーーーーーー!!
その瞳!その唇!その指使い!! MIHARU!淫舞ジャスティス!!!
海晴の笑顔に僕のハートは西高東低日本晴れ、この湧き上がる小宇宙(コスモ)で
今ならヒカルにクリンチのみで勝利することも可能!!
海晴姉の言うところには♪
僕の股間は晴れでしょう♪
海晴姐の言うところには僕の股間は後曇るでしょうハァ~チョイナチョイナ♪ウッ
陽気な歌も飛び出して今日はまさに海晴晴れなラッキーデー☆!!
………ヒ「……オマエ…・・朝からナニやってんだ…・?(こぶしを固く握りつつ)」
#br
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2008/01/13 03:12:25 長女 海晴
#br
夕食を終え部屋でみんなと談笑する。今日付き合ってくれたのは小雨と春風、それと吹雪だ。
吹雪はもうすぐ寝る時間だけど、今日は珍しく眠気が浅いらしい。
むしろぼんやりしてるのは僕のほうかもしれない。今日はキムチ鍋だったから体がぽかぽかしてる。
ん?小雨、僕をそんなに見つめてるなんて珍しいね。
いつもはすぐに目を逸らしちゃうのに。なんだか嬉しいな。すこしだけ申し訳無さそうなのはどうしてだろう。
よく見たら春風も吹雪も僕の一挙一動をつぶさに見守ってる気がしてきた。
そんなわけないだろう。まだ僕がここに来てから一月、慣れてきたとはいえ打ち解けたとは思えてない。
仲良くなれれば一番だと思うけど、

……その、年頃の、可愛い盛りの女の子に囲まれるってのは、どれだけ年が離れてても、慣れるもんじゃない。
今も、そう今も、小雨の瞳や、春風の胸元のライン、吹雪の脚、あれ、おかしいな、
そういえば、ここに来てから、一度も、その、してなかったから、溜まってるのかな、
いくらなんでも吹雪に、いや、小雨にだって春風にだって、ほんとうは、おかしい
んだ「何が?」おかしいじゃないか、きょうだいだよ「何がおかしいの?」だめ
じゃないか、ああ、やっぱりおかしいよ、みはるねえさんがみえる

「ずっとここに居たわよ」

ああ、そうか やっぱりおかしいのはぼくだ。ほら、きっともうぼくはねむってるんだ
だって みんなが はだかにみえるんだ こんなことは あり え    な
#br
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2008/01/12 01:41:03 長女 海晴
#br
そろそろ海晴姉さんが帰ってくる時間だ。
……結局昨夜はあのまま寝てしまった。
すっきり目が覚めたけれど、
海晴姉さんは朝も早いのになんだか拗ねているみたいで、
そんな反応にもどうしていいか分からない俺は戸惑ってしまって。
#br
そんな俺を見て海晴姉さんはやれやれといった風に機嫌を直してくれた。
「大丈夫、気にしないで。たまには甘えてみたかっただけだから。」
姉さんはあっけらかんとそう言う。
18人の妹を持つ人の言葉は重みが違うなぁ。
休日の姉さんを見ていると、発言や態度は少し物臭さを感じるものの
姉妹全員に気を回し続ける手際は鮮やかとしか言いようがない。
#br
……俺はこの家に姉さんの弟として来た訳だけれど、
初めての男手とあって妹たちからどんどん頼られてしまう。
既に姉さんからは頼られるもの同士で戦友みたいな雰囲気すらある。
しかし今まではこれを姉さん一人が支えていたんだろうか。
そう思うと朝の姉さんの言葉に少し、胸が痛む。
#br
……これからは、お帰りって毎日言ってあげよう。
そう心に誓った日だった。
……春風の今夜のコーヒーは眠気覚ましスペシャルらしい。
昨日のは少しマイルド過ぎましたね、なんて濃く煎れたのを出してきてくれた。
そうそう、コーヒーの煎れ方も教えてもらわないとな。
#br
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2008/01/12 04:50:11 長女 海晴
#br
今日の海晴姉はどう見ても不機嫌だった。
家を出る前から妙にしおれていて心配だったけど、
帰ってきたときにはすっかり荒れていた。
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心配して玄関に出て行った僕の襟首を掴んでそのままどこかへ引きずっていった。
途中でまだ起きていたヒカルが必死で止めようとしてくれたみたいだったけど、
めったに見ない海晴姉の剣幕にたじたじで、気がついたら酒蔵に連れ込まれていた。
#br
未成年のヒカルも見てるっていうのに手近な瓶の口を切る海晴姉。
ラッパ飲みとかそんな…うわ、これ度数凄いじゃないか!
普段結構お酒に強い海晴姉でもそんな無茶な飲み方でマトモに肝臓が
働いてくれるわけがなく、べろんべろんでヒカルにへばりついてくだをまき始めた。
#br
言ってる内容から察するに、嫌な先輩からイビられたらしい。
大変なんだなぁ……と思ってたらこっちに矛先が向いた。
ちょっと待って海晴姉、僕もお酒なら飲める歳だし付き合うのはいいけど、
なんだよ弟成分補充って!ちゅーとか可愛く言っても僕らは姉弟でむぐっ!
うわっ!口移しって!ヒカルが見てるんだよ!?え?潰れて寝てるって……
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ああーっ!なんで未成年に飲ませてるんだよ!
あんな延び方してるヒカル初めて見るよ!
制服のままだったもんだから脚とかすらっと……
げ、元気になったとか言わないでよ!まさぐっちゃ駄目だってば!
いくらヒカルが寝てても……お、起きてる!
薄目開けてこっち見てるって!膝でぐりぐりしないで!
もう寝たフリすらせずに寄って来てるじゃないか!
む、胸の感触が!脚が!あわわ、こ、これじゃもう……
み、海晴姉の唇が、今度は口移しじゃなくて僕の理性を刈り取りに……んぷっ
#br
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2008/01/15 00:30:45 長女 海晴
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そろそろ海晴姉さんが帰ってくる時間だ。
昨夜はこの冬で一番寒かった日で、それをお知らせする今日の海晴姉さんは、
心なしか鼻声気味のような気がする。
#br
……昨夜、寒さで赤くなった頬をもっともっと赤く染めて帰ってきた海晴姉さんは、
帰ってくるや否や、お出迎えした俺と、一緒に起きてた春風、
霙まで大はしゃぎで外に連れ出した。
#br
……キンキンと音が聞こえそうな冷たい空気。
溶け残った雪はカチカチにまた凍り付いて、漏れる息は真っ白で、
空は驚くほど澄み渡って、星が今迄見たこともないほど綺麗に光っていた。
「星が……」
「きれい、ですね……。」
吸い込まれるような空を見上げて霙と春風が呟く。
「放射冷却現象って言ってね、空が晴れているせいで熱がどんどん
 上空に逃げていっちゃうの。そうすると大気中の水蒸気が更に少なくなって、
 そのせいでもっと大気が冷えて、そうやって繰り返すせいで空気が澄んでいくのよ。」
#br
そんな説明を矢継ぎ早に、やや興奮気味でしてくれた海晴姉さん。
その息も、寒さと玄関から漏れる明かりで白く、宝石みたいにキラキラと輝いていた。
……それから暫し続いた興奮の天体観測は、俺のみっともないくしゃみでお開きになった。
海晴姉さんも春風も寒さで震えて(霙は別段変わった様子もなかった)、
急いで温かい家の中に戻っていく。
#br
……テレビの向こうじゃない、生の天気解説。
今までの生活では出会えなかっただろうちょっと贅沢な夜になった。
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2008/01/15 04:39:19 長女 海晴
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ようやく水音が止む。
荒い息をつきながら海晴姉はシーツの上に横たわり、俺の髪に指を絡めてくる。
#br
「ふふ、男の子のくせに髪サラッサラなんだねぇ」
正直そんなところを褒められてもあまりうれしくは無いが、
海晴姉に撫でられるのが心地よかったから、何も言わないでおいた。
「カンヅメで一週間に一度しか家に帰れない生活なんていや~。
 もう寿退社で永久就職しよっかなー」一家の稼ぎ頭が何を言うのやら。
#br
「あら?そのときは「」くんが働きに出ればいいのよ。平気平気。
 意外と社会人なんてチョロいってば」
…根拠が無いが地味な説得力を感じる。海晴姉だからか。
「それに、私が家にいる時間が増えれば、
 「」くんの上に乗れる時間も増えるのよ~。うふふふふ」
何を言い出すんですか貴女は。…いや一瞬それもいいかなと思ってしまったが。
#br
「…あさひに甥っ子か姪っ子欲しくない?」
「絶対にNo」
きっぱり拒絶した。
「え"ー?あたしの赤ちゃん欲しくないの?」
いやそういうわけではなくてですね、一応立場上は俺ら姉弟なわけで。
でもこうしてひとつ枕で同衾しているのは俺たちが他人同士であるお陰なわけで、
そもそも俺はまだ学生で…ああ、言いたいことが支離滅裂だ。
#br
「難しく考えちゃだめよぅ?それ、悪い癖」悪うございましたね。
海晴姉は不意に時計に目をやる。
「あらま、もう4時なんだ」
夜討ち朝駆けのキャスターがこんな時間まで起きていていいのだろうか。
そりゃ誘ったのは自分だが、ことが済んで渋る俺を無理やり
二回戦、三回戦延長したのは海晴姉だ。
起きれなくなっても知らないぞ。
「大丈夫…「」くんが起こしてくれるって信じてる…ふにゃ」
弟に頼るな、姉。
#br
まったく…などとため息をついている間にかわいい寝息が隣から聞こえる。
…のび太並の素早さだ。まったく。
「風邪、引かないようにね」
俺は海晴姉の布団からこっそり抜け出ると、改めて毛布をかけてやった。
#br
そろそろ俺も部屋に戻らねば怪しまれる。
それに、今寝なければ海晴姉を起こせなさそうだしな。
俺はまだ赤みの残る海晴姉の耳たぶにそっと口をつけた。
ぴくんと微小な反応がある。寝てても感じるものなのか。
「おやすみ。海晴姉…愛してる」
俺は音を立てないようにそっと部屋のドアを閉めた。
#br
明日も、あと五分~とか言いながら遅刻寸前ぎりぎりまで
惰眠をむさぼる海晴姉の姿を見ることになるのか。
俺は少しの苦笑と、少しの期待を抱えながら、自分の部屋へ戻った。
おやすみ、海晴姉。
撫でられた頭に残る手の暖かさが、いつまでも残っているような気がした。
#br
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2008/01/15 22:16:01 長女 海晴
#br
何故だろう。僕は海晴姉さんの虜になっている。
以前僕は女性に興味がないフリをしていたのに、
海晴姉さんが現れてからは心が揺れ動く毎日だった。
#br
慣れない妹達との生活をサポートしてくれたりと、本当に頼りになる姉だ。
ただ、とても頼りになる姉なのだけれども、僕としては何だか気が気でないのだ。
姉さんの僕に接する態度・・・まるで僕の事を彼氏のように・・・
まあそんなことはどうでもいい。
#br
何より、海晴姉さんが僕に見せてくれる笑顔-まるで快晴のような輝かしい-の前では、
僕の甘っちょろい考えは全て吹き飛ぶ。海晴姉さん・・・なんでこんなに素敵なんだ。
正直に言ってしまおう、僕は海晴姉さんを求めている。
何も出来なかった僕に、大人の女性の魅力をたっぷり教えてくれた僕の大好きな、
海晴姉さん・・・今日もTVで頑張ってるね。
#br
いつもお疲れ様、応援しているよ。姉さんが帰ってくるまでに、お風呂湧かしておくね。
#br
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2008/01/16 01:09:48 長女 海晴
#br
そろそろ海晴姉さんの帰ってくる時間だ。
相変わらず日が落ちるとあっという間に冷え込んできて、
しゃりしゃりと音を立てて家の外の何もかもが凍りついていく。
しんしんと周りの音を消し去りながら雪が降り積もっていく。
昔の詩人じゃないけど、冬の夜はとても静かに更けるんだと今更のように感じた。
#br
……独りのときは苦手だったこの強烈な閉塞感も、今の家ではなんだか心地良い。
氷の内側に一緒に居てくれる人がいるからかな。
昨夜から霙がリビングで勉強を始めたせいで、
ここで一緒に姉さんの帰りを待っているのは三人に増えた。
リビングに響く時計の針の音に、新たに滑らかに走るペンの音が加わる。
うん、温かさのある静寂はやっぱり、独りとは比べ物にならないほど心地良い。
こうやってだんだん「お帰り組」は増えてきてるけど、ヒカルは部活で疲れているし、
蛍は手芸の道具ごとだと大移動になるし、これ以上増えるのはちょっと難しそうかな。
#br
……それと話は変わって、今朝出掛けに「この冷え込みはしばらく続くでしょう」
って色んな解説と一緒に海晴姉さんが教えてくれた。
……んだけど、自分には少し専門的過ぎたようでくわしい内容までは覚えきれなかった。
ごめんなさい、姉さん。今度勉強してみます。
#br
-----
2008/01/21 01:52:03 長女 海晴
#br
「姉さま!海晴姉さま~!!」
今まで聞いたこと無いんじゃないかって声で麗が泣きついて来た。
「どうしたの?地震で鉄道模型が粉砕されちゃった?」首を振る。
「あ、あいつが……いえ、あの人が……」麗が彼のことを嫌がるのなら珍しくも無い。
いつかは慣れてくれるだろうとは思っていたが、
今の麗はいつもの愚痴ではなく心配そうである。
「落ち着いて、麗。まず何があったのか教えてちょうだい」
ぎゅっとしてあげたら少しは安心できたらしく、私の手を引いて麗は歩き出した。
#br
行き先は……リビング?
ヒカルと氷柱がこれまた泣きそうな顔で座っている。
何かをちらちら見てるみたいだけど、何を?
私は着くなり覗き込んだ。
「ひっ!?」
そこにあったのは衝撃だった。
さすがの私もこれほどのモノは見たことが無い。
そこにいた、いやあったのは彼だった。
#br
少し前から家族になってくれた青年。
しかし今テーブルの上でピクリとも動いていない様はあたかも死んでいるかのよう。
普段着ているシャツやブラウスは胸元から引き裂かれ、
しかもなんだか良くわからない汁で酷い柄に染まっている。
パンツははいていない。
何故それが一目で判ったかって?ズボンも靴下もつけていなかったからだ。
ほとんど野生児である。
股間を押さえ苦悶の表情で丸まっているが、その顔にも暴行の後があった。
ま、前が見えねェ!手当てはされてるけど酷いことに!
何がどうなったらこんな変わり果てた姿に!?
#br
「説明は私がしよう―――」
背後から救急箱を手に現れたのは、霙だった。
手にしたハサミで彼の服を切りつつ語り始める。
いや、タオルか何かかけてあげましょうよ。その、腰に…
「発端は麗だった……」
名指しで言われまた泣きそうになる麗。
「今更責めるわけじゃない。麗もちゃんと反省してるみたいだしね。
 謝るのならコイツにだ……姉さんが出かけたあとにね、
 彼は麗に呼び出されたんだよ。普段そっけない妹が声をかけてくれたんだ、
 嬉しかったんだろうね。でも、疑いもせずに麗の部屋に到着した彼を
 待っていたのはフレディの体当たりだったんだ。
 服についてる汁はその時持っていた飲み物だったんだね」
言われて意識してみるとたしかに甘い香りがする。
胸元に傷があるのはグラスの破片でも刺さったんだろうか。
#br
「気絶した彼を部屋に引き込んだ麗は、観月のキュウビや吹雪に頼んだ薬に
 手伝ってもらって彼に催眠術をかけたんだ。その前に胸の手当てをしてた時点で
 冷静になるべきだったんだけど、麗本人が一番いっぱいいっぱいだったからね」
「さ、催眠術?」
突拍子も無い展開に驚きを隠せない。
「わ、私が、麗が悪いんです…ロボットみたいに操れたら、
 うっとおしく付き纏ったりできなくさせられるって……」
そんな風に思ってたのかしら、彼のことを。
「本当に?」
「……鉄オタに洗脳してしまえば少しは馴染めるかと」
ああ、少しはこの子なりに歩み寄ろうとしてたのね、とかるく小突きつつ苦笑する。
「それにしても催眠術なんてどうやって?」
「星花に聞いてみたらかくかくしかじかと事細かにやり方を」
侮りがたし大陸オタク。
「―――でもね、所詮素人。かかるはずもなかったんだけど―――
 困ったことに、キュウビの力とと吹雪の実力は本物だったから。
 ちなみに調合は小雨」
あの子も!
「不運と奇跡が重なって起きるのは破滅だけさ。
 ゆっくり起き上がった彼に麗は声をかけたけどまったく見向きもしない。
 それどころか突然、服をもどかしそうに引き裂いた」
そう簡単に裂ける物じゃない。
どんな力が彼に宿ってしまったのか。
#br
「驚いた麗の目の前で、おもむろに下半身を剥き出しにした彼は
 そのまま部屋を飛び出した。今考えると凄いことだよ、
 彼はあの状態で最後の理性を振り絞って麗の部屋を壊さなかったんだ」
「…飲み物のことだってそう…こいつ、ずっと私のこと心配して、
 気遣ってくれてたのに……私、なんてことを……」
後悔してるのだろう、麗は今度こそ泣き出してしまう。
「―――心配は要らないよ。彼の終末はまだまだずっと先だ、いずれちゃんと謝りなさい」
「…はい」
変わった物言いが多いけど、やっぱり霙はたいしたものだわ、と感心。
そして話は結末へ収束する。
#br
「多分作ったもののやっぱり止めようとしたんだろうね、
 吹雪と小雨が麗の部屋の前にきていた。
 珍しく吹雪からドアをあけようとしていたみたいだったけど、
 それがいけなかった。飛び出してきた彼の―――その、
 まあ―――コレが、顔面にね。跨ぐ形になったから襲われることもなく
 通過されたけど、吹雪はそのまま失神だよ。
 まあ、話が来た時点で断らなかったから少しはバチが当たったのかな。」
なるほど、よく見ると押さえた手の間から凶悪な彼自身が見え隠れしている。
うわ、あんなに…
「…姉さん?まあいい…小雨もショックで腰が抜けてしまっていた。
 悲鳴もあげられなかったみたいで、私が声をかけたら糸が切れたみたいに倒れた。
 そうこうしてる間に彼はここに着いたんだ。そこにいたのが―――」
#br
「私」
ヒカルが手を挙げた。
「テレビを見てたんだ。そしたら廊下からもの凄い足音が聞こえてきて、
 振り返ったらこいつが、ものすごい格好で、飛び掛ってきたから…その」
ああ、それで顔の傷。
あれ?でも股間を押さえてるのは?
「それは ―――」
今度は氷柱だった。
「綿雪が昼寝してるときにドタバタ聞こえてきたから、静かにしろ、って
 リビングに飛び込んで思い切り蹴り上げた…その、事情をしらなかったから」
ああ、だから靴下を片方脱いでるのね。
それにしても氷柱の蹴りとヒカルのパンチなら確かにキツいわ…
よくまだこんなに元気に…
#br
「とにかく、そこで私が駆けつけて今に至るわけだ」
「なるほどね。ところで霙?」
「ん?」
「まるで見てたみたいな詳しい解説だったけど、あなた…
 これある程度未来視できてたわね?」
「―――まって、姉さん。確かにそのとおりだけど、
 私は一度見えてしまった未来は変えられないんだ」
…あ。
「それもそうか」
「吹雪と小雨は部屋に運んだ。年少の子たちは出てこないよういいつけてある。
 幸い物もグラス程度しか壊れてない。ただ―――」
そこで霙は言葉に詰まった。
「吹雪の薬がいつ切れるかわからないんだ。中途半端な催眠術や
 キュウビの力の影響で、どんなおかしなことが起きてるか予想もつかない。
 目が覚めたらまた暴れ出すかも ―――」
「大丈夫よ」
「―――え?」
私は胸を張って答える。
「私が目が覚めるまでついていてあげる」
「そ、そんな―――暴れるかもしれないって」
あっけにとられた妹たちを尻目に、私はまだ眠ったままの彼を連れて
さっさと部屋に引き上げる。
もう少し重いかと思ってたけど意外と細いわね。
「…ふふ♪」
#br
―――ふいに麗が声をあげた。
「た、大変!今度は海晴姉さまが!」
ところが。
「―――ああ、うん。もう心配は無さそうだ」と霙。
「むしろ心配なのは――― 全てが終わった後、彼が立っていられるか、だな」
「え?」
不思議そうな麗。
だが、先に氷柱が、間髪おかずヒカルが感づいて真っ赤になった。
「ど、どういうことです霙姉さま?海晴姉さまが
 何かの心得があったなんて聞いたことも…」
「ああ、いや、うん」
そこでヒカルが制した。
「大丈夫…なのかな?とにかく、麗は部屋に戻ってお休み。
 あとはなんとかなってるだろうから」
氷柱は既に逃げ出していた。
想像に耐え切れなかったらしい。
#br
首を傾げつつ見送られた麗の後には、平然とした霙と妙に顔が赤いヒカル。
「―――ヒカル?」
「な、何?」
「―――彼も私たちも終末はまだまだ先だ。
 まあ、今はまだだがそのうち―――」
言いよどんで、そのままリビングを去る霙。
「そ」
そして、語尾を想像して椅子からずり落ちるヒカル。
「そのうちって何だ!アイツと私がどうなるのが……
 み、見えたのか!何が見えたんだ!霙姉ーーーーーーっ!!」
叫びながら霙を追った。  
#br
……二日後、充実した休日だったといきいきと出勤する海晴と、
まるで毒といわず全てが抜けたような兄の姿があるらしいが、
それを知っているのは今のところ霙だけである。
#br
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2008/01/18 00:04:54 長女 海晴
#br
そろそろ海晴姉さまが帰ってくる時間だ。
麗の呼び方について感想――主に「姉さまなんてお上品な呼び方似合わない」
といった内容の――を言ったら、諸々の末に海晴姉さまと呼ばないと
返事をしてくれなくなってしまった。
#br
麗には睨まれるし本当に口は災いの元。
……そう、昨日は大変な日だった。
切り出したのは春風だっただろうか。
この家に来るのがあまりに突然で、準備を整えている暇がなくて
髪の毛が伸びっ放しだったのを、果敢にも姉妹で協力して切ろうと言い出したのだ。
#br
髪がおかしくなっても死にはしないけれど、色々な意味で心配な面子が多い。
丁重にお断りしたい所だったけれど…多数決は少し、ずるくないかなぁ。
……まず氷柱が、テープカットみたいに一回だけ切って逃げていった。
その様子を見た麗と吹雪がなんともいえない顔をしてその場から去った。
立夏はやたらとハサミを持ちたがるし(小学生以下は危ないから駄目)、
ヒカルは終始笑い通しだった。結局、蛍と春風が何とか纏めてくれたけれど、
ずいぶん前髪が短くなってしまってなんだか心許ない。
#br
センスの欠片もない自分には似合ってるかどうか分からないし、
春風に訊いても「カッコいいですよ!」としか言ってくれないし、
霙は……果たして髪を切ったのに気付いているだろうか。
海晴姉さん、もとい姉さま、初めて貴方が帰ってくることに
不安を覚える夜になりました……。
#br
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2008/03/10 海晴姉さん処女説
海晴姉さんは家族第一主義だったので、モテたがオトコとの交友はあまりなかった。
家族を養うため、念願のお天気キャスターになってたから
自分がその青春時代を無駄にしてしまったことに気づいた。
ある晩、遅くまで深酒してしまった海晴姉さんに付き合ったときにその苦しみを聞かされた。
海晴「そういうことがどういうことかは友達から聞いていたんだけど
ぼんやりとしか想像できなくて、それだけ興奮もしてしまって
若い頃は何物にもまして大切にしなければならないものを
私にはもう重荷になってしまったの
そうよ私は子供がほしいの
そしてその子を貴方が18歳になるまで自分の手で育てたいの
たった3年の辛抱だもの」
*   2. 霙 [#rad3c9e9]
08/01/12(土)19:01:33&color(white,white){[wikiに姉さんのポエムなかったの寂しかったり。俺?無理よ!] };No.25034264
//愛があればこのようになるという事を証明してあげよう フフフ
霙姉さんは思い切りがいい。他のことは無頓着なのに俺のことになると決断力が段違いだ。例えば
「なあ「」、オマエは下着の色は白と黒、どちらがいい?」
それを聞いて、お気に入りのティーカップから壮大に終末コーヒーをこぼした。
「海晴姉さんがいうには、黒のほうが汚れなくていいって、春風には「」は白が好みだと」
本気で悩んでる目をした霙姉さんを、ただ唖然と見あげるしかできないでいる俺に
「なあ、どっちがいい?」
なんて真顔で聞いてくる。近い、近いよ顔が、霙姉さん。
しどろもどろになる俺に飽き始めた霙姉さんがおもむろ服を脱ぎだした
「じゃあ「」、着替えさせて決めてくれ」
ちょ、ちょっと待ってよ姉さん?!どうしてそんなに俺好みの下着を着たがるの?!
「…」
霙姉さんのまっすぐな目が、ふいに横に反れた。あれ、俺なにか変なこと言ったかな
ああ、霙姉さんが服を脱ぐ手をとめて、またこたつの中に潜ってしまった。
「「」!みかんとって!」
…なんだかよくわからないけど、いつもの姉さんだ。一緒にこたつに入ってるだけで十分だよ、姉さん。 
#br
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08/01/14(月)03:49:30 No.25147744 
#br
霙姉さんと過ごす休日。もう日付も変わる…また明日から学校なんだよなあ…あ、ああああああ!!!
「――ほうひは?「」」
どうしたじゃないってば、ああもうせんべいのカスが…もうまたヒカルに怒られる…
「んぐっ、カレーせんべいは終末の味だ――」
わけわかんないよ霙姉さん、あ、そうだ霙姉さん!連休中に出されてた課題と宿題は?
「うん」
うん、じゃないよ霙姉さん?!まさか終わってなかったの!!?
「大丈夫、現国は小雨が――数学は吹雪が――歴史は星花が――英語は立夏――あと」
ストーップ!!ストップ!!み、みんな寝てるよ、寝てるんだよ!霙姉さん?!
「…」
か、固まらないで…ま、まさかいつもそんな調子だったんじゃあ…
「――終末は終わらない、私は――私は――――終末戦士!!(シャキーン:効果音)」
説明しよう、霙姉の終末パワーが…って!ごまかしたってだめだよ!明日はくるよ!俺と姉さんのとこにも!
「…ぷぅ」
頬膨らませもだめだからね、これ終わってから寝ること、いいね?霙姉さん。
#br
 しぶしぶ言いながら連休前に出されてた課題をこたつ机の上に積み上げた霙姉さん。
それから二時間、俺の少ない頭なんか必要ないくらい淡々と片付けていく…なんだ、できるじゃないか。
「――終」
うん、お疲れさま、霙姉さん。
「ありがとう「」(シャキーン:効果音)」
ううん、仮面はいいから外して…よかったね霙姉さん。
「「」、オマエのおかげだ」
ん、いや、俺なにもしてないって…
「いや「」がいてくれたから頑張れた――ありがとう「」お兄ちゃん――」
なっ!?…………あ、いや――
こんなときにお兄ちゃん呼ばわりするのはやめてよね霙姉――
 今度から「」の隣で課題をやろう、また教えてもらえるし
――なんて言ったあと、またこたつで眠りそうな霙姉にふとんを掛けてあげる。
おやすみ霙姉。
#br
*   3. 春風 [#t22df748]
08/01/03(木)16:12:53 No.24424688 [消]
#br
――君に胸きゅん――
突然俺の前に現れた
桜色の天使
古の昔より決められていた運命
それは遥かなる時を超えて
再び出遭えた姫と王子
2人はこれから
永遠の時を過ごす
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08/01/24(木)07:01:14 No.25818561 
#br
みんな勘違いしてるみたいなので誤解を解いておこうと思う
春風姉さんはけっしてヤンデレたりバイオレンスだったりしない
普段は頼れるやさしいお姉さんなんだけど王子様が絡んだとたんバグった挙動をするお茶目さんなんだ
#br
たとえばケーキ
普段なら人数分に綺麗に等分して切るナイス料理スキルを披露してくれるんだけど
王子様が絡んだとたん変な事をしだす
基本的には等分なんだけどなぜか一個だけ他のやつの3倍ぐらいのサイズに切り分ける
んでそれをもって王子様のところまで行って「はい、あーん」とかいって差し出してくるの
みんな見てるからって言っても逆に「見せ付けるんですよ?」とかニコニコしてケーキを差し出してくるの
仕方ないから食べると今度はすごい期待した目でこっちを見てるわけ、
今度は自分にもあーんってやってくれーって目で見てるわけ
一口食べたが最後、ケーキよりもあまあまな雰囲気を味わうことになる。春風姉さんマジック!
#br
たとえば綿雪が風邪こじらせて王子様が一日中付っきりで看病したりすると
寝込んでる綿雪が辛いのは理解してても王子様のべったり看護をうらやましいと思ってる
んで、そんなこと考えながらうっかり水風呂に入っちゃって風邪ひいて
やったーこれで看病してもらえる!とか喜んじゃうのが春風姉さん
#br
まあ俺が言いたい事は今からお姫様をキスで目覚めさせてくるからお前らには渡さんってことだ
#br
*   4. ヒカル [#r29cc80b]
2008/01/04 17:28:34 四女 ヒカル
#br
今日はさくらの誕生日、ホタやヒカル姉さんはケーキやご馳走の準備で大忙しだ。
春風姉さんは相変わらずお花畑だ。
霙姉さんは「不吉な予感がする」と言い訳付きでキッチンから逃亡中だ。
俺も何か手伝わないとと思い立ち、キッチンへ向かったのだが
「今日はさくらと一緒に居てやれ」とヒカル姉さんに止められた。
#br
そして「さくらは弱気だからなかなか言い出せないがな、
あいつはいつもオマエと一緒に居たいと思ってるんだぞ?
うちは家族が多いからいつもは無理かも知れないが、
今日ぐらいはあいつにオマエを独り占めさせてやらないとな。
それが一番のプレゼントになるだろ?」と諭された。
#br
ああ、なんて優しい姉さん!なんて妹思いなんだ!
これで手が早くなければ最高なんだがと思いつつも、
これは料理があまり上手でもないのにキッチンに立たされてる姉さんを労ってあげようと
「じゃあヒカル姉さんの誕生日には姉さんと一緒にいなくちゃいけませんね」と返したら、
なぜかヒカル姉さんの顔は真っ赤に染まって、俺の顔面もなぜか拳で埋まって――――。
なぜかヒカル姉さんの顔は真っ赤に染まって、俺の顔面もなぜか拳で埋まって--------。
#br
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08/01/06(日)01:35:24 No.24589336
#br
#br
「ハックシッ!…あー…風邪引いたっぽいなぁ」
鬼の霍乱とでもいうのか、風邪なんか引くのは数年ぶりだ…子供の頃以来か?
「…ったく、年明け早々に風邪にかかるバカがいるか?看病する身にもなってみろ」
ぶつくさ言いながらも額のタオルを変えてくれるヒカル…
「いや、バカじゃないぞ。バカは風邪を引かないって言うしな」
「…本当にバカだな、体調管理が疎かだったから風邪をひいたんじゃないのか?
 それ以前に、窓全開で寝てたのはどこの誰だか…」
「…すまん、しかしながら看病して貰うなんていつ位振りだろう…」
「確かオマエ…そう、だったな…悪かった」
「いや、謝る程じゃないさ…今こうして、ヒカルが側で看病してくれるだけで
 あの頃にくらべたら十分過ぎるくらいさ」
「なら、良いんだが…さて、もうこんな時間か…何か軽く食べるか?」
「だいぶ楽になったけど…そうだな、りんごを剥いてもらえるか?」
「それ位ならお安い御用だ、ちょっと待ってろよ?…今まで妹ばっかりだったけど、
 何だか急に弟が出来た感じがするな」
 「俺のが年上なのに…」
「はいはい、今は出来の悪い弟としてちゃんと看病されなさい…分かったな?」
そう言ってりんごをフォークに刺し差し出してくる
#br
&color(Blue){[「ほら…早く、食べるんだ」…ヒカルの顔が、横に置いてあるりんごよりも赤くなっている様に、俺には思えた] };
#br
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2008/01/07 02:53:34 四女 ヒカル
#br
去年のクリスマスは、生まれてこの方ずっと信じてなかはった
サンタクロースからのプレゼントとしか思えない事が起きた。
#br
施設を転々としてた俺の目の前に、母親と称する女性が現れ連れてこられた先は、
何と19人もの姉妹が暮らしている大きな家だった。
母親と称する女性が言うには、様々な手違いで生き別れになり…やっと出会えたとの事…
#br
こうして、俺は昨日までとは全く違う環境に身を置く事となった…
そんな中、俺に声をかけてくれたのは一人のロングヘアーのちょっと強気そうな女の子…
えっと、何かな?「オマエ――バカか?」なっ…初対面でいきなりバカってなんだよ!?
「いや、まるっきりバカじゃないか…本当の家族だからとか言われて、
ヒョイヒョイと付いて来て――お人好しも良い所だな」
…もしかして、ここは何か別の目的で
「いや、本当に私達姉妹が住んでるだけの家だ」
#br
――じゃ、じゃあなんだよ!その思わせぶりな態度は!?
「別に…ただ、こんなオンナばっかりの家に来て――いいカモじゃないか。」
か、カモ?
「そのうち海晴姉に襲われるぞ?」
お、襲われる…?!
「…ぷっくくっ、あははは!」
突如笑い出す少女…何だよ!言いたいことがあるならはっきり言えよ!
「い、いや―なんと言うか、本当にお人好しで見てて危なっかしいなオマエ…
 しょうがないから、守ってやるか」
#br
…守ってやるといわれても、状況も分からないし、第一名前も知らない相手に、
しかも女の子に守ってもらうってのは気が引けるというか…
「っと、紹介がまだだったな…私の名前はヒカル。19人姉妹の4 女だ、よろしくな」
は、はぁ…よろしく…って19人姉妹!?
「…そんな事も知らせずに連れてきたのか、らしいと言えばらしいが…はぁ」
頭に手をあて溜息を付く少女―いや、もう名前は教えて貰ってたな―ヒカル
…これから、この家でどんな生活が繰り広げられていくのかは分からないが…
「ん、まぁ大丈夫だろう― そんな訳で、これからよろしくな「」」
目の前のヒカル…彼女がいれば、当面は安心しても大丈夫…かな……
#br
これが、俺とヒカルとの出会い―
まだ出会ってから 2週間しか経ってないけど…ヒカル、これからもよろしくな?
#br
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08/01/08(火)12:52:50 No.24757158
#br
このまま時間が進んだら…どうなるのかな
「…いきなり何を言い出すんだ「」、そもそも止まってなんかいないぞ?」
いや、そうじゃなくてさ…このまま時間が進んで10年、20年と歳月が経った時…俺はどうしてるんだろうなって
「さぁ、どうだろうな…大体「」、オマエは妙な事を深く考え過ぎなんだよ」
そう、かな…じゃあヒカルは、例えば10年後…自分が何をしてるか気にならないのか?
「気にならない…と言えば嘘になるが、そんな先の事を気にしたって仕方ないと思うぞ」
…そういうもの、なのかな?
「そういうものだ。多分「」は、急激な環境の変化に対応できなくてこの先の事に不安に感じてるんじゃないか?」
何となくだけど…そうなんだと思う
「難しい事を考えるより先に、今何をしたいか、何をすればいいか…目先の事から解決していけばいいさ
いざとなったら…まぁなんだ、とりあえず私に頼ればいいんじゃないか?」
やっぱ…優しいな、ヒカルは
「勘違いするなって、私はまどろっこしいのが苦手なだけ…まぁそう言われて悪い気はしないけど、な?」
…なんだか、気持ちがすっきりした気がする
「うん…悩んでる顔よりは…今の顔の方が私は好きだぞ」
#br
&color(Blue){[…そんな風に微笑みかけてくるヒカルの顔が眩し過ぎて、とても魅力的に思えた]};
#br
----
2008/01/08 05:13:57 四女 ヒカル
#br
ひょんな事から、駅前に新しく出来たカラオケ屋の優待券を手に入れた。
誰か誘うにも、ペアチケットという時点で割と使い道に困るよなぁ…
そんな風にリビングでソファーに寝そべりクッションに顔を埋めて、
チケットをひらひらさせて思案していると
「・・・「」、こんな時間から部屋の中で寝そべってると体にカビが生えるぞ?」
#br
誰だ、人が珍しく使っていない頭をフル回転させているときに
そんな辛辣な言葉を浴びせてくるのは
「…とてもそんな風には見えないんだが」
頭を掻きながら呆れ顔で見下ろしてくるヒカルだった
…ってそんな事よりヒカル、学校は?
「学級閉鎖どころか学校閉鎖…もう流行ってるみたいだな、インフルエンザ」
#br
あー、もうそんな季節か…という事はだ、ヒカル、今暇か?
「まぁ…そう、だな。正直、時間を持て余してる」
うん、なら丁度良いな―ヒカル、カラオケ行こうか
「…か、カラオケ?」
何故だかキョトンとしているヒカル
…いや、俺も確かに唐突だと思ってるけどさ、たまには息抜きも必要かなって…
「そ、そうか…しかし、カラオケ?うーん…」
#br
何故だか言葉を詰まらせるヒカル…まさかとは思うが、カラオケに行ったこと無いのか?
「まぁ…というか一応校則で出入りを禁止されてるし…」
…は?
いやいやいや、ちょっと待てヒカル…まさかバカ正直にそんな校則を守ってたりするのか?
「バカ正直…というか、私がそんなんだったら下のチビ達に示しが付かないだろうが」
…まぁ、ルールを破る姿を姉自らが見せるわけにはいかない…って言う理屈は分かる、
が…姉妹で最年長の海晴姉があんな状態で何を今更…
「だからこそ、私がしっかりしないと…」
…まったく、生真面目過ぎるというかなんと言うか…なぁ、
ヒカル…どうせやる事も無いんだろ?
「それはそうだが…それとこれとはだな」
#br
あーもーつべこべ言わない、行くぞ!?
そう言いながら、ヒカルの手を引き外へ飛び出した
「ちょ、ちょっと「」!私にも心の準備と言う物が…人の話を聞けー!」
…暴れるヒカルをなだめて、無事カラオケ店に辿り付けるのか
#br
…次回『こ、こういうのは慣れてないんだが…』に、なぜだか続く
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2008/01/14 01:13:43 四女 ヒカル
#br
まぁ聞いてくれよ。
#br
ヒカル姉のスパーリングの相手を毎日してるんだけど
今日はなんだか様子がおかしかったんだ。
どうしたんだろう?って思いながらも「お疲れ様、お風呂開いてるってさ」って言ったら
真っ赤な顔して「じゃ、じゃあ一緒に入るか?」なんて上ずった声で言ってきたんだ。
#br
あまりにも突然だったから俺もびっくりしちゃってさ、
「ひ、ヒカル姉…冗談…だよね?」って言ったら首まで真っ赤にして
「じょ、冗談じゃない。最近お前頑張ってるから…ご、ご褒美だ!」だなんてさ。
「お前と私はきょうだいなんだから一緒にお風呂くらい平気だろ!?」
って強引に言うんだけどやっぱりちょっと震えてるんだ。
#br
それが可愛くておでこに軽くキスして「ご褒美なら、これで十分だよ」
って耳元で囁いてあげたんだ。 
すると「お前…良い奴だな…」ってヒカル姉は微笑んでさ。
まぁその後「じゃあこれは俺からのご褒美ね」って嫌がるヒカル姉を
無理矢理担いで結局は一緒にお風呂どころか一緒に寝ちゃったりしたんですけどね。
#br
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08/01/18(金)23:04:40 四女 ヒカル
ヒカルは白が似合うよね
清純で清廉潔白で高潔で気高くて格好よくて愛おしくて優しくて愛おしくて
もうこれは聖者だねセイントだよすべてが聖なるかなやっぱり白がいい似合う
だって女神なんだもん僕のジャンヌダルク聖女を超えた強く美しきヴィーナス
これはオリエンタルだよまさにメトロポリスだ白が似合いすぎるんだよヒカル 
#br

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08/03/03(月) ヒカルがメインの雛祭りぽえむ(蛍もいるよ!!)
雛祭りぽえむ
#br
男が来てはじめての雛祭りなので、物珍しいのだろうか。年少組みの子たちにとっかえひっかえお内裏様の役をやらされ、即席の雛壇に座らされた。春風さんは予定事項だったとしても霙姉さんにまでせがまれた時には多少驚いたがそれも霙姉さんらしいか。
「お兄ちゃん、良く似合ってますよ」
勿論、お内裏様の衣装は日ごろコスプレ能力を発揮している蛍作成のものだった。コスプレ好きな彼女のことだ、きっと自分の衣装も作ってあるのだろう。あとでホタとも座ってやらねばな・・・。
「この衣装良く出来てるよな。ホタは裁縫とか料理とか得意で良いお嫁さんになれるよ」
「ふふっ、ありがとうお兄ちゃん。」
ゾクッ・・・春風さんの方から凄まじい気配を感じたっ

#br
みんなともう座り終わり年少組みは五人官女ごっこだの甘酒だのに夢中になっていた。
「チビたち夢中になって楽しそうだな。これもオマエがきてくれたからだ」
ふと、ヒカルに話しかけられた。ヒカルはトレーニングから帰ってばかりなのか、ジャージ姿だった。
「ヒカルはお雛様にならないのか?」
「バっ、バカ。そんなの似合わないだろっ」
ヒカルはそう言い捨てるとプリプリしながらシャワーを浴びに行ってしまった。
「機嫌よさそうね、ヒカルちゃん。実は去年まではヒカルちゃんがお内裏様役をやってくれてたんですよ」
「そうなのか、ホタ?じゃあ、やっぱあいつもやりたいのかな?」
「そう思ってヒカルちゃんの着替えをお着物にすりかえておきました!!」
そういってホタはヒカルのスポーツブラをふりふりした。
ホタ!なんて恐ろしい子っ。


#br
・・・数分後、ヒカルとホタのやり取りが聞こえてきた。
「ちょっとー、私の着替えがないんだけどー」
「ふふふ、その着物を着てください」
「なんで私がっ!!」
「いいからいいからー」
・・・
着飾ったヒカルが遠巻きにこっちを見ている。
なんだかその姿も微笑ましいね。
「なっ、何か変か?」
「いや、良く似合ってたから見とれてた」
「っつつつつーーーー」
ヒカルちゃんはとっても照れている
「蛍っ、変なナレーション入れるなっ。」
「いや、ホントに綺麗だよ。」
「べっ、別にこれは着たくてきてるんじゃなく、蛍が無理やり・・・」
「去年までヒカルがお内裏様をやってくれてたんだろ?」
「…私だってお雛様をやりたかったさ。でもしょうがないだろ・・・」
「だから、今年からはヒカルがお雛様だっ」
「…オマエ/// いつも余計な気を」
なんだかんだいって満更でもないヒカルさんでしたとさ。


----
08/03/03(月) ヒカルin海 ぽえむ
#br
<1>
姉妹がたくさんいるのはいいことだが、時たま対等な関係で遊びたくもなる。
そんな時に遊び相手にもってこいなのがヒカルだった。
海でもお昼を食べたらみんな休憩モードに入り、少し遊び足りなかった。
「オマエ・・・退屈か?」
あくびをかみ殺していたのを見ていたのだろう。ヒカルが声をかけてきた。
「ん、割と楽しんでるよ。けど、もう少し泳ぎたいかな」
「じゃあ、私と一泳ぎしに行こう」
「ヒカルみたいに早くは泳げないぞ。」
「私が合わせてやる」
そういって笑いながらヒカルは手を引っ張ってくれた。
#br
<2>
「じゃあそんなわけで少し泳いでくるから」
みんなにそう伝え泳ぎに行く。
「気をつけてくださいね~」
ホタが見送ってくれるが、どうも男の本能というべきか、ついついホタの柔らかそうな胸の名札の部分に目が行ってしまう。
「??名札がどうかしましたか?」
「いや、なんでもない。ホタって○○組なんだな~って。担任は××先生だっけ?」
「そうですよ~。お兄ちゃん、ホタの先生の名前まで覚えててくれたんですね~」
その無理やりに誤魔化す様子をヒカルはジト目で見ていたが、そんな視線に気づくことができなかった。
#br
<3>
ズババババ!!!
「ちょっ、ヒカル!ペース速すぎだろ!!」
「これぐらい付いて来い」
「さっきペース合わせるって言った!!」
そういうとヒカルは止まってくれた。
だが、いきなり止まられてもこっちは急に止まれないっつーの。
「ひゃあ。」
ヒカルの胸元へ突っ込んでしまった。
ぶくぶくぶく・・・
「けほっ。大丈夫かヒカル?」
幸い足が付くところだったのであまり被害はない。
しかし、ヒカルは胸元を押さえてモジモジしていた。
なんだ腹でも冷えたのか?
#br
<4>
「オ、オマエ・・・さっき、どこ触った?」
「え?どこか触ったか?」
「胸・・・触っただろ」
ヤバ、どうやらさっき衝突したときに触ったしまったようだ。
「ご、ごめん。ヒカル。触るつもりはなかったんだ。」
「///うん。事故だったからな。・・・///それで、触ってどうだった?」
マズイ、ここで選択肢を間違ったらデッドエンドだ。
&color(Red){&size(50){''ヒカルのおっぱい、やーらk・・・硬い?''};};
イヤイヤ、ここは乙女心を傷つけないためにも、胸の話からは遠ざかったほうがいいだろう。
「いやいや、一瞬のことでなんのことかわかんなかったし。」
「そ、そうなのか。なら――」
「全然、胸を触った感触なんてなかったからさ。その気にしないで・・・」
そう言った瞬間、ヒカルの目から涙が滲んだ・・・
#br
<5>
どうしたんだ。何も選択肢は間違えなかったハズ・・・
っーか、一瞬殴られると思ったから、泣かれると対応に困ってしまう。
いつものヒカルじゃない?
「ぐすっ…私の胸ってそんなに感触ないかな。」
ヒカルは自分の胸をぺたぺた触っていた。
「蛍の胸はあんなに見ていたくせに、私の胸には全然反応しないし・・・」
「どうしたんだ?泣くなんてヒカルらしくないぞ?」
「私らしいって何だ!!オマエは、オマエはっ」
「・・・」
「私だって、オンナノコなんだっ。春風のようにフリフリの水着も着たいんだっ。だけど、そんなの私のキャラじゃないなって。今回だって蛍に見立ててもらってフリフリのビキニを買ってみたんだ。だけど、やっぱりオマエと遊ぶんだったら競泳水着の方がいいかなって。オマエ、私のこと遊び相手だと思ってるふうだしさっ。」
ヒカルは一気にそう捲くし立てると、またえぐえぐしだした。
#br
<6>
そうだヒカルも女の子として扱われたがっていたんだ。
交換日記でも王子様事変や甘い物騒乱記でそう匂わしていたじゃないか!!
ヒカルを女の子として見ず、良い遊び相手として接していたことに後悔した。
「ヒカル・・・ごめん。ヒカルを男勝りにしていたのは俺のせいでもあったんだな。」
「えぐえぐ・・・いまごろ気づいたかばかぁ」
ヒカルが落ち着くまでずっと傍にいてあげた。
・・・
「なんか、みっともないところみせちゃってゴメン。」
「いや、俺が悪かったんだ。」
「けど、私を女の子の部分を見せたのはオマエが初めてなんだからなっ」
「?」
「責任・・・取れよっ」
ヒカルはぶっきらぼうにそう言うと恥ずかしそうに顔をそらした。
*   5. 蛍 [#d74e24dd]
2008/01/03 15:11:14 五女 蛍
#br
昨日の夜はホタの部屋で夜遅くまでずっとぷよぷよをしてたわけですよ。
しかし深夜だと流石に冷える。
#br
ホタは布団に包まり顔とコントローラーだけ出した状態でやってるから良いけれ
どこっちはパジャマ一丁、さすがに寒い。とうとうクシャミまで出てくる始末。
#br
するとホタが「お兄ちゃんも入る?」と大変魅力的な提案を出してきた。
布団の中はホタの温もりとホタ臭でいっぱいなんだろうなぁ、とかなり誘惑されたが
ちょっと待て、仮にも兄妹とはいえ歳の近い男女、間違いが起きないとも限らない、
もしもそんな事になった日にはヒカル姉さんにロケットアッパーからの
コークスクリューブローのコンボを貰ってしまう。
#br
それはマズイ、とても不味い、そういうゲームじゃねえからこれ。
しかし期待に満ちた目でこっちを見つめるホタには敵わず
…はぁ、蛍お姉ちゃんのお布団太陽のにおいがするよぉ
#br
*   6. 氷柱 [#k875e8ed]
07/12/29(土)00:35:46 No.24091136 [消]
#br
ある日、俺の部屋に借りたノートを返しに氷柱がやってくるんだ
でもそのとき俺は外出中で部屋には誰もいないんだよ
「なんだ、いないのか…」と心の隅で少しばかり落胆しながら
机の上にノートおいて部屋から出て行こうとしたら、誰も寝ていない俺のベットを発見するんだ
氷柱はそのときもうすぐにでもベットに飛び込んで、大好きな兄の匂いを胸いっぱいに吸い込みたいんだけど
素直になれず「これは布団が汚れていないか確かめるだけで
決してあいつの布団で寝たいとかそういうわけじゃ…」
とか強引な理由付けしながら俺のベットに潜り込んで
俺の枕に自分の顔をうずめて大好きな兄の匂いを嗅ぐんだよ
いつもはツンとした表情の氷柱もこのときばかりは顔が緩んじゃってさ
もうマタタビもらった猫みたいな状態になっちゃうわけよ
そうこうしているうちに安心しちゃって、いつの間にか俺のベットで寝ちゃうんだよ
そして何も知らずに帰ってきた俺は、自分のベットで寝ている氷柱に驚いたと同時に
いつも見ている厳しそうな表情とは違う安心しきった可愛らしい氷柱の寝顔に
思わず…おもわず…… う お お お お ! 
#br
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08/01/03(木)22:04:19 No.24442878
#br
氷柱は本当に綿雪の事を大切に思ってるんだね、あ、いや氷柱の言う通り家族なら当然のことさ
でも氷柱は綿雪が特に大事みたいだからね、そういえば俺も綿雪には結構気に入られて――
おっと氷柱なら解ってるはずだよ?綿雪の気持ち。俺に何かあったら綿雪は心配して病状が悪化するかもね?
脅し?人聞きの悪いことを言うね、事実を述べたまでさ。―ところでこの写真を見てくれないか?
そんなに怒るなよ、こないだ綿雪を看病したときに寝姿からあまりにも可愛かったからちょっとね、大丈夫まだどこに
も流してないし誰にも見せてないよ氷柱以外には誰もね…さて、綿雪がこの事実を知ったらどうなっちゃうんだろう?
もちろん俺からバラすなんてことはしないさ、そんなことをしたら綿雪がショックで病状が悪化――もしくは死…
俺だって綿雪のことは大事だからね、一緒に死ぬ覚悟でもなければそんなことはできないよ
でもそれは氷柱から言われても同じことだと思うよ?で、俺は氷柱の下僕だったね、実は繊細な俺はこれ以上
虐められると死にたくなるかも知れないんだ、どうしようか氷柱、俺にどうして欲しいのかな?聞こえないよ?
#br
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08/01/06(日)00:29:07 No.24584216
#br
このスレにペド野郎が多すぎる。トゥルー家族ってのはそんなものじゃないだろ!
たとえば氷柱はさ、俺が氷の微笑を求めると
「病弱な綿雪は恋もできないのに、私だけこんなこと…」って嫌がるんだ。
その思いやりを尊重して、俺もプラトニックな関係でいようと誓う。
しかし俺の股間はすでに猛将! 群雄割拠の英雄が即赤兎馬! 立志立志でミニスカ篭城即チン圧!
これなら氷柱も心を痛めることはない。惜しむらくは、俺が魔法使いになれないってことかな?
つまり、即レこそ正義!
#br
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2008/01/06 05:59:48 六女 氷柱
#br
ちゃんと言い付け通りに来てくれたね、氷柱。
ああ、そんなに怖い顔で睨まないでおくれよ。
それに氷柱が嫌ならやめてもいいんだよ?
でも、そうすると、欲求不満になった僕が何をするかわからなくなっちゃうな。
満たされない思いはときとして人を思いもよらない行動へと衝き動かすこともあるからね。
#br
たとえば、そう、この綿雪が映った写真をどこかにバラ撒いちゃうとか。
昨日は薬の副作用でぐっすりと眠っていたからね、
ちょっと寒い格好をさせてもすやすやと寝息をたてていたよ。
まるで白雪姫のようにね。
#br
それにしてもキレイな体だよねぇ、綿雪って。
名前の通り、雪のように真っ白な肌だ。
あぁ、それにここも(笑)毛一つ生えていない。
ロリコンって言うんだっけ?
こういうの好きな人多いからねぇ、きっと高く売れて家計の足しに・・・
痛いな、血が出ちゃったじゃないか。冗談だよ。
#br
僕は綿雪のことも氷柱のことも大好きだからね。
僕がそんな非道いことをするわけがないだろう?
ずっと独りで生きてきた僕にとって、二人ともかけがえのない大切な家族なんだ。
家族っていうのはお互いのことをよく知っているものだろう?
だから、僕は、氷柱のことをもっとよく知りたいんだよ。
そう、隅から隅まで、ね。
#br
何が言いたいかわかってくれたかな?
ふふ、そうだ、良い子だね、氷柱。
ああ、氷柱は美しいね。
氷のように透き通った肌に、余計なものを排除して健やかに伸びた手足。
不純物のない透き通った氷柱のように美しい肢体に惚れ惚れするよ。
どうしたの?顔を赤くさせて。それに大事なところを隠してちゃダメじゃないか、
家族に隠し事は無し、だろ?
なに、恥ずかしがることはないよ。
そのうち気にも留めなくさせてあげるから。
さあ、もっと近くにおいで、氷柱。楽しみは、これからなんだからさ。
#br
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2008/01/07 13:16:49 六女 氷柱
#br
たまたま帰り道が一緒になった女友達と歩いていると、氷柱とばったり会った。
お互いを紹介して、じゃあ途中まで三人で帰ろうか、というと、
氷柱はなんだかいつもの気の強さが嘘のように静かになってしまった。
#br
機嫌が悪いのかなぁ。そっとしておこう。
そんな理由で女友達とばかり喋っていると、氷柱はちらちらと彼女のほうを見ながらも、
やっぱり何も言おうとしない。
しまいには「おとなしい妹さんね」なんて言われてしまって、あはは、いつもは違うんだけど、
なんて言った瞬間背中を思いきりつねられて、そこだけはいつもの氷柱だった。
#br
友達と別れたあと、妙な沈黙が僕らの間に降りて、
「なんだか今日は静かだね…」なんて会話の糸口を探すかのように呟いた瞬間、
妹が爆発した。
#br
「あなたは私の下僕なんだからっ、許可なく他の女としゃべらないのっ!それに、それに」
「氷柱のほうが可愛いしね」
「っ!!」
僕は氷柱がなんで静かだったのかなんてちゃんと分かってた。
それでも、そんな氷柱もたまには見たいから意地悪しちゃったんだ。
ごめんね氷柱。でもそんな顔も可愛いよ。
#br
お詫びのシルシに僕は氷柱の手を取ると、さりげなくかしづいてその甲にキスをしたのだった。
「永遠に忠誠を誓います―――」
氷柱は「あっ、あたりまえよっ!」なんて言いながらあからさまにホッとした顔で
家に向かって歩いていったのさ。
かわいいかわいい僕のマスター…。
#br
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2008/03/03 &size(30){''「チャオの方が早く初潮が来てひょうちゅうちゃん焦る」''};の巻き
※ひちち視点でお楽しみください。
#br
朝起きたら立夏が騒いでいた。
「きゃぁ~、シーツに血がぁぁぁっ」
立夏のヤツ鼻血でもだしたのかしら?
そう思ってまだ朝も早かったからうたたねに入った。
朝起きると、朝食はお赤飯だった。
女の子の家にとってお赤飯は珍しくない。
だって、毎年のように家族の誰かは「オンナ」になっていくんだもの。
下僕はなにかめでたいことでもあったのか~?と戯言を吐いている。
けどけど、ホタはもう初潮を迎えているハズ。
まさか立夏が!?
#br
~「チャオの方が早く初潮が来てひょうちゅうちゃん焦る」の巻き~
お赤飯を食べながら立夏はご機嫌顔だった。
「えへへへ~。リッカもう大人だよ」
“私の”下僕にベタベタとしている。
ココロのどこかがチリチリする。
美晴姉さまにお赤飯の意味を説明してもらって焦る“私の”下僕。
ふふふ可愛いんだから。
でもそんな感情は一瞬で消し飛んでしまう。
「おにーちゃん。今日、リッカと一緒に買い物に行ってくれる?生理用品買わなきゃ。」
#br


私だって分かっている。
初潮とか精通とかは個人差があるから必ずしも年齢順じゃないんだって。
保健の授業でも習ったし、春風姉様の方が霙姉様よりも早く初潮を迎えていたし。
だけど―― 子供だと思っていた立夏の方が先に来るだなんて。
悔しい気持ちと情け無い気持ちと立夏に先を越された焦燥感は拭い去ることはできなかった。
立夏から「氷柱ちゃんはどの生理用品つかってるの?」と聞かれた時には今にも我を失ってしまいそうだった。

#br

―夜―
一人でいじけていると“私の”下僕が部屋に入ってきた。
勝手に入ってくるんじゃないわよ。
な~に?アイス?しかも帝国ホテルの?
ふん。アイスが食べたいだけなんだからね。
他愛も無い会話を取り留めなくする。
その時、下僕が精通が遅くて夢精した時にはすごく罪悪感を感じた云々って。
もうっ、下品!!女の子にせーしの話をするなんてっ。
・・・
でも気が紛れたわ・・・。下僕の癖にご主人様に気を使うなんて紳士じゃない。
けどっ、“私の”下僕も遅かったのね。一緒だなんて、ちょっとだけ、嬉しいだなんて思わないんだから。
帝国ホテルのアイス美味しいっ。
*   7. 立夏 [#a1c3b52c]
2008/01/06 00:03:56 七女 立夏
#br
さぁ立夏もう寝るんだ、正月休みボケを直さないとな。
#br
それはそうとまたレモンキャンディが増えてるんだがこれは一体どうしたんだ?
また無駄遣いしてこの子は全く、姉さんたちも言ってただろ?
もうお小遣いの前借りはできないんだぞ?
ダメだよお兄ちゃんに甘えても、お兄ちゃんだってお姉ちゃんたちから釘をさされてるんだからね、
#br
え、あいやお姉ちゃんと立夏どっちが大事って、
そりゃ立夏に決まってるけど…それとこれとは話が!
あ、こら立夏!仕方の無い奴だな… 
じゃあ明日は日曜だけどちゃんと朝起きてみんなのお手伝いするんだぞ?
まったく返事だけはいいんだから…
#br
----
2008/01/06 00:48:09 七女 立夏
#br
立夏が「チャオ!」と言い終える前に、そのヘアゴムをそっと外してやりたい。
怒るに怒れぬ君の視線が惑う中、やわりと光る君の髪を撫でてみたい。
うろたえる君の瞳は、私の何を捉えているのだろうか。
#br
「どうして立夏は髪を縛るの?」という私の呟きには、何の意味もない。
ただその髪を撫でているだけで、私は君を犯しているような気になってくる。
禁止の侵犯がエロティシズムの本質であるならば、
立夏、君の視線が私の指先を捉え、縛る時、私は快楽の絶頂にあるだろう。 
#br
----
2008/01/06 07:22:33 七女 立夏
#br
はぁ…俺がチャオに惹かれてしまうのは四葉的なノリの良さを感じてしまうからだろうか…
いや活動的な子は実によい魂がそう訴えかけてくるんだ
これは遺伝子に刻まれた宿命とでも言うべきか 
後先省みない子供っぽい行動思考未成熟な体系に
心の底からジリジリ焦がされるような劣情に苛まされる毎日を送り 
リッカのリッカたる象徴のツインテールを垂らした女の子を
電車の中で見つけた時にはもうそれは脳内でチャオチャオカーニバルが延々とヒャッホイ
#br
夜寝る前に覗くモニタの前にはリッカ目を瞑り闇に映るのはリッカ
夢の中二人だけの世界を駆け回るもちろん隣にはリッカああこんなにも恋焦がれて夏 
愛する思いは遥か空高く秋 
きっとその想いは届くさそう信じて冬 
そして桜色の季節そこには約束の二人が春 
惹かれあう運命いっそ轢いてくれイエピー引くなよ絶対引くなよ
俺の妄想に弾こうじゃないか共に恋のメロディを 
そんなチャオとの幸せトゥルー人生設計をどう思いますか霙姉さん!
「滅びろ」
ヒャッホイ!
#br
----
2008/01/07 00:47:55 七女 立夏
#br
立夏が「チャオ!」と言い終える前に、
その両脇に私の手を滑り込ませ、君の体を掲げてみたい。
「子ども扱いしないで」などと言うこともなく、君は無邪気に驚き、そして、笑うだろう。
魅せられる。
#br
しかし、私の意識はある一点に集中している。
君の脇から滲む汗が、私の手の細胞を浸蝕しているかのような感覚に。
君を地に下ろしても、私の手は、君の脇から離れない。
導き出すべき言葉に迷った挙句、「くすぐったいよ」と君は言う。
そこでようやく私の手はずらされるが、私の視線は、私の手に、
それまで君の脇に密着していたそれに注がれ続ける。
#br
君は気づくだろう。
私の手がまばらに光を発していることに。
その光は、私の手に染み付いた君の汗の姿を浮かび上がらせる。
君は目を伏せ、その場を去るだろう。
君が、自分は女であるということをその時知ったのであれば、幸いである。
#br
----
2008/01/08 00:46:18 七女 立夏
#br
立夏が「チャオ!」と言い終えた後に、私は君に頬をはたいてもらいたい。
何度も何度も。私は君に頬をはたかれる度に、もっと強くはたくよう注文付けるだろう。
#br
私が君を貶めてまで貪ろうとしているのは、決してマゾヒスティックな快楽ではない。
なぜなら、私に対して振りかざされる君の小さな手は、服従を要請し、
支配を志向するものとはなりえないからである。
君は私の精神を重んじてしまう。
#br
私の顔をはたく時、君は常に私の命令を、禁止を求めている。
その要請は、君の赤く腫れた手の痛みによるものではない。
この世で立夏だけが持つ、私には到底得ることも、想像することもできないもの、
私が求めてやまないものによるものなのである。
君の瞳に滲む涙、君の頬をつたう涙、地におちる涙。
人のためにその身をささげた神の血にも等しいそれを生んだのは、
私の穢れた欲望か、それとも…。
#br
私は不埒な妄想にとりつかれているが、蓋し、実際は、
たとえ私がどんなに手を尽くそうとも、絶対に君は私の頬をはたきはしないだろう。
しかし、そうであろうと、身体を嬲られながら、かつ精神を愛撫されるという
甘い夢を私にみさせてくれるのは、立夏、ただ君だけである。
#br
----
2008/01/09 00:34:47 七女 立夏
#br
もう二週間や。来るべき日のために赤飯炊く練習を始めたあの日から。
#br
あの日の私は一日中立夏のことを見とった。
観月が膝に乗ってこようが、青空にちんこ突かれようが、
ママが授乳する時まで視線はずらさんかった。
そんでまあ気づいたんや、立夏はまだやと。
あの体はこれからやと。時間よあと二年したらループせえと。
そん時からの私は立夏見とるか、赤飯炊いとるかの駄目アニキや。
二割六分や。今日もフレディと赤飯食うんや。
#br
ん?誰かと思たら、え~と、春雨とかいうおっぱい三女やんか。
は?立夏に赤飯はもういらんて?嘘言うたらあかんわ!私は信じへんぞ。
赤飯を前にした立夏は照れるかな、無邪気に喜ぶかな、
とか言うて迷とった自分がアホみたいやんか。関西弁はあかんわ。
#br
----
2008/01/10 01:06:39 七女 立夏
#br
腋毛、産毛、腋毛、産毛、……腋毛。
アカン!また腋毛や!私は信じへんで!
あの立夏の服についとった毛が腋毛やなんて、私は信じひん!
花占いで好きか嫌いか以外のことを確かめようとしたんがあかんかったんか?
何度占っても腋毛やんか!
#br
ん?誰かと思たら…、三番目に生まれた子やんか。
え?あの服は立夏のやないて?んなアホな…。
あれは立夏が着た服とすり替えるために、あらかじめ二着買っといて
片方を立夏にプレゼントしたやつやで…。
え?自分が着た?なんでそんなことするんや…。
なんで泣いとるんや…。
#br
----
2008/01/11 00:54:42 七女 立夏
#br
ああ、立夏。
自分たちが裸であることを知ったアダムとエバのうち、
どちらが先にその腰をいちじくの葉で覆ったと思う?
私にはわからない。
わからないけれども、その瞬間、二人が腰を何かで隠さなければならないと感じた瞬間は、
とてもエロティックなものだったように思えてならないんだ。
#br
立夏、君が服を着ているということ、ただそれだけのことが、
私にはエロティックに思えて仕方がない。
君に服を着させるもの、それが単なる慣習だとは、私にはどうしても考えられない。
エデンの園と違い、この世界で裸であるということは、価値と無縁ではいられない。
そうだというのに、立夏、君だけは、君だけは違うように思えるんだ。
#br
君はエデンの園にいる。
君の前に立つだけで私は、自分がアダムになったような気が、
エバがいちじくの葉でその腰を覆おうとした瞬間に立ち会っているような気がするんだ。
甘美な一瞬を永遠のものとすることが、立夏、君といると可能になるような気がするよ。
#br
----
2008/01/11 01:10:30 七女 立夏
#br
立夏は優しいからね、俺は知ってるよ。
小雨が間違えて買ってきたイチゴのシュークリーム。
氷柱と麗はお店の人が間違えたんだって怒ってたけど、
立夏は気付いてたよね、小雨の表情を見てたらわかるよ。
#br
でも氷柱もわかってたよきっと。
わかってたんだけど、ほら、綿雪がフレッシュ頼んだからね、
ああでもきっと氷柱は交換なんてしないで自分のお金で買ってきてくれると思うよ、
綿雪だけじゃなくて小雨も大好きだからねあいつは。バレてないつもりみたいだけど。
#br
でもそこで立夏はこう言ったよね
「そういえばフレッシュはこないだ食べたばっかだったからイチゴもいいよネ、
せっかく小雨が買ってきてくれたんだし!」って。
小さい子はちょっと不満そうだったけど
―綿雪は物分りがいい子だから、それを見て氷柱もお店に行くのやめてくれたよね。
#br
それからみんなイチゴが良いイチゴが良いって結局取り合いになっちゃって
…気付いたら俺のぶんが無くて…ああやっぱお前か立夏、
お兄ちゃんのカスタード返しなさい
#br
----
2008/01/15 00:47:38 七女 立夏
#br
考えずとも規則性を意識させる、単純な指の動きに合わせて彼は生きていた。
とても小さな指が、小さな彼を支配していた。
私の視線によって、彼は解放された。
#br
彼にとって解放は、死と同義である。
こちらに駆け寄る小さな妹は、もう彼に興味が無いようである。
意のままに操られるしか能の無い彼は、なにゆえ求められていたのだろうか。
#br
後日、私は愛する妹、立夏に一体のマリオネットをプレゼントした。
私は、自分の未来を見たかったのである。
私の予想に反して、立夏は笑顔で遊びに興じてくれた。
それはほんのわずかな時間ではあったが、見ている私には心地よい一時であった。
#br
夢は醒めるものである。
彼女の顔にも、飽きの色が見えてきた。
私はその場を離れ、彼女には見えない場所から、しばらく、彼女を眺めていた。
その時の私はもう、操り人形に自分を重ねようとはしなかった。
彼は私と違ったのである。
#br
私は戦慄した。
来るだろう未来に、安らぎを許さぬ生に。
#br
*   8. 小雨 [#qde1ee19]
2008/01/04 03:38:32 八女 %%小雨%%眼鏡
#br
小雨とキスをした。
いつものように、ほんのおふざけのつもりで、じゃれ合いからつい触れ合ってしまった唇。
僕と小雨の眼鏡が触れ合う、かちん、という音で我に返った僕達は、
なんだか気まずくて、しばらくは言葉を交わすことすらなかった。
#br
なんとなく声をかけることも出来ないまま数日が経つと、
他の妹達に「喧嘩したの?」なんて心配されてしまった。
……小雨は、僕のことをどう思ってるんだろう? そして、僕はどうしたいんだろう?
そんなことを考えるうち、僕の中で小雨の存在がとても大きいものになっていたことに気付いた。
#br
小雨の笑顔が好きだ。僕の前でだけ見せてくれる、
あの控え目だけど誰よりも輝いている笑顔が大好きだ。
小雨のうつむきがちな顔にある、眼鏡……眼鏡が、そう、笑顔と眼鏡、
というか眼鏡と笑顔というか、眼鏡が好きだ。
そうだ、僕は眼鏡が大好きなんだ。
眼鏡が! 眼鏡が大好きだ!! うおおおお眼鏡ーーー!! 結婚してくれーーー!!
#br
----
2008/01/04 16:15:09 八女 小雨
#br
お正月みんなよく遊んだから三日目の夜は早めにお休みなさいして、
年少組を寝かしつけたあと俺はリビングでウトウトしながら深夜映画を観てたんだ。
#br
そしたら小雨がやってきて隣にちょこんと座ると、
「あの…あけましておめでとうございます」なんて言う。
おかしくなって「どうしたの?」と訊いても、恥ずかしそうに俯くだけ。
それから2人きりでその映画を観たんだ。
#br
イタリア制作のひどく地味なラブロマンス。
小学生にはつまんないんじゃないかと思ったけど、小雨は真剣に画面に魅入ってて、
その横顔はちょっと大人びてたな。
#br
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2008/01/05 00:41:20 八女 小雨
#br
ある夜、帰宅した僕を待っていたのは本を読みながら眠ってしまっている小雨だった。
こんなところでは寝ると風邪を引いてしまう、ととりあえず羽織っていた上着をかけてやり、
僕は自室に毛布を取りに行く。
#br
大人びてはいてもまだまだ子供なんだな……なんて考えながら居間に戻ると、
小雨は目を覚ましており、何やらはっとしてこちらを見つめている。
「起こしちゃった?ごめんね、小雨」
「いっ、いえ、大丈夫です……ごめんなさい」
「あはは、なんで謝るのさ?あ、そうだ、毛布持ってきたけど……起きちゃったならお布団に入る?」
僕のその言葉に、びくり、と体を震わせる小雨。
「いえっ……もうしばらく、ここにいます。この本が、いいところなので」
「そっか。じゃほら、毛布を……」
「だ、大丈夫ですっ!この上着でも、じゅ、充分暖かいですからっ!」
「……そっか、僕が着てたからまだあったかかったのかな?まあ、風邪を引かないように。
寒かったら部屋で寝るんだよ」そう言って僕はお風呂に入ろうと背を向ける。
……その後ろで、真っ赤に頬を染めた小雨が僕の上着をかき抱くようにしているのには気付かないまま。
#br
----
2008/01/06 01:10:56 八女 小雨
#br
小雨と結婚した。
#br
妹として長い間愛情を注いできた小雨に、いつの間にか家族以上の愛情を
抱いてしまっていたことに最初に気付いたのは感覚鋭い年頃の他の妹達だった。
#br
「「」お兄ちゃん、お幸せにね……」満面の笑みで祝福してくれる妹達。
でも、本当にこれでよかったのか?
僕はみんなとずっと幸せな家族でいるんだ、と誓いを立てたはずなのに。
#br
「必ず幸せにするよ、小雨」出来る限りの笑顔でそう言う僕に向け、
小雨は曖昧にうなずくばかりだ。
僕はそんな小雨の様子に気付かない振りをして、静かに歩き出す。
数歩遅れて遠慮がちに続く小雨の足音が、冬の寒空に虚しく響く。
冷たい雨が、僕達の未来を暗示するように容赦なく降り注ぐ
#br
#br
……なんてことにならないように小雨は俺の妹だけど
あんまり変な気を起こすんじゃないぞ、みんな!
#br
----
2008/01/08 01:39:41 八女 小雨
#br
最近の密かな楽しみ。
それは、小雨と二人っきりで近所の公園を散歩する時間だ。
二人でつまめるぐらいの量のお弁当を作り、
つかず離れずの距離を保って広い公園を歩いたら、
木陰のベンチで本を読みながら一休み。
サンドイッチを口に運びながら話をしていると、
小雨が普段みんなの前では見せることのないような明るい笑みを浮かべるのを見て、
僕はとても満たされた気分にさせられる。
#br
ティーポットからコップに注いだ黄金色の液体は暖かな湯気を立ち上らせ、
香ばしい匂いが鼻腔を刺激してくれる。
それは勿論小雨の尿。
味わって飲み込み、「うまい!」と叫べば、恥ずかしそうに笑う小雨の顔。
でもね小雨、小雨がいつの間にか尿キャラになってて
お兄ちゃんなんだか寂しいような置いていかれたような気分です。
#br
----
2008/01/10 20:04:35 八女 小雨
#br
小雨とちょっとした買い物の帰り、顔にぽつりと冷たいものが。
「参った、傘なんて持ってきてないぞ」
「あ、私が」
トートバッグをごそごそしたかと思うと、中から折り畳み傘。
#br
「お、凄いな。今朝ぜんぜん降る様子無かったから考えもしなかったよ」
「は、はい……お天気、調べてきたんです。あの──お買い物、すごく楽しみで」
「え?そんなに楽しみにしてたなら、もっと大きなショッピングモールにすれば良かったかな」
「いえ、ぜんぜんっ……お店は、その、ぜんぜん……」
「それならいいんだけど」
#br
開いたその傘はカントリーチェック柄で、俺が持つにはちょっと可愛らしすぎた。
「こりゃあ傘の大きさぎりぎりだな。小雨、そっち濡れてない?」
「大丈夫、です」
「もうちょっとくっついた方がいいかも」
え?……あ。は、はいっ」
#br
幸い雨は大降りになることなく、さらさらと街を濡らす。
そろそろ我が家が見えて来るあたりまで歩いたとき、小雨が口を開いた。
「あの……」
「ん、どうかした?」
「私……雨の日が好きな理由が、ひとつ増えました」
「なに?」
「ひみつです」
「えー」
「えと。5つ増えたら、教えます」
「5つか。ずいぶん先になりそうだ」
すると小雨は目を閉じて、呟いた。
「きっとすぐです」
#br
----
2008/01/14 21:25:32 八女 小雨
#br
「ごめん小雨っ、すごく待たせたみたいで」
「いえ、それほど──」
そうは言っても、声をかける前てのひらに息を吹きかけてた様子は、
ずいぶん寒々しかった。
少し遅れて、息を切らした春風が駆けつける。
「ごめんなさいっ。私が迷ってたから」
「さっきのは俺のほうが悪いよ」
#br
3人での買い物帰り。
ほんの数分だけ広場で小雨に荷物を見ていてもらうつもりが、
行き違いにつぐ行き違いで20分は経ってしまっていた。
自分のマフラーを小雨にかけてあげながら、春風が尋ねる。
「お詫びに何か欲しいものはないですか?」
「それじゃ俺が買うよ」だけど当の小雨は遠慮したように、ふるふると首を振る。
「小雨ちゃん、めったに物を欲しがらないから」困ったように春風。
「ケーキはどうでしょう?それともご本?」
「それいいな。両方にしよっか」
え?という顔で小雨と春風が振り返る。
「ここに立っていても体が冷えるだけだし、まずあそこの喫茶店でお茶とケーキ。
それから本屋さんに。……駄目かな」
小雨はさっきと違い、大きくぶんぶんと否定した。
春風もそれを見て嬉しそうに微笑む。
#br
「あっ。ちょうど信号が変わります」
3人で歩き出しながら、春風は荷物を持ってないほうの手を小雨とつなぐ。
「小雨、荷物わたして」
「はい……?」
俺は小雨と自分の荷物をまとめて持つと、空いた手で彼女の冷えた手を取った。
「ひゃっ、あ、あの……」
「うーん、やっぱり恥ずかしい?」
「そんなことは」
でも耳まで赤くなってるのは寒さのせいではなさそうで、
少しやりすぎてしまったかもしれない。
「こんなに手が冷えてるし、今日だけ」
「……はい」
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喫茶店で注文したのは春風がモンブラン、小雨は俺と同じフルーツケーキ。
適当に店を選んだのはいいけど、ここは高い。
後でみんなにご馳走する余裕はなさそうだ。
暖房の効いた店内でお喋りしたあと、書店に寄る。
意外なこと小雨は新刊や文庫の棚を素通りして、児童書コーナーに向かった。
「あの……これ」小雨が手にしたのは、パステルで描かれた菜の花畑と白い子犬の絵本。
「あら、小雨ちゃんって絵本がお好きでした?」
「はい……ま、前から気になってたんです」
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俺は平積みされたもう一冊を取って、ぱらぱらとページをめくった。
暖かなタッチのイラストは美しかったけど、
ストーリーは飛ばし読みでも分かる簡単なものだ。
迷子の子犬があちこち旅をして、最後にお父さんとお母さんのところに戻る。
めでたしめでたし。
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「じゃあ小雨、お金払いに行こうか」
「はい」
すると小雨が自然に手を握ってきて、びっくりする。
「あっ。す、すみませんっ」
「いや」
俺が笑うと、彼女は俯いて言った。
「えと……今日だけ、です」
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*   9. 麗 [#e3f3375e]
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&color(#789922){>Q.朝、嫁にどうやって起こされたいか述べなさい};
運転手用の起床道具を嫁と一緒に使ってるから時間になったら強制的に起されるよ
麗…どこで買ってきたんだ?
「通販で売ってた」
そうか…それは置いといておはようのキス…してもいい?
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そんな朝が迎えたいです!
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07/12/29(土)16:36:43 No.24127029 [消]
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&color(#789922){>今の俺なら全員2人ずつそろえられる};
そんなお金あるなら鉄道模型買ってよと迫られるんだ
何時にない表情、つまり俺にしか見せない素の顔を
そんな顔を見ていたら手が勝手に動いて麗を抱きしめていたんだ
「麗が言うなら…そっちを買おうかな」
抱きしめてるから見えないけど小さなうなずきと
「…うん」
っていう返事が返ってきたんだ、可愛すぎて俺の理性の枷なんてすぐ飛んでいっちゃった
麗をお姫さまだっこしてベットに連れて行き愛を語らいあった後
鉄道模型を買いにいったんだけどね
「今度は何がほしいんだい?」
「うーん、0系フル編成で、もう…居なくなるのね…」
肩をすくねがっかりする麗を慰めつつ二人手をつないで寒空のもと歩いていった
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07/12/29(土)19:02:42 No.24133694 [消]
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&color(#789922){>Q.主人公が風邪を引いた時の姉(妹)の対応を述べよ};
最初はそっけないんだが時間が経つたびに部屋を覗きにくるよ
でもスリッパの模様で誰か分かるんだ、ひかりの形をしたスリッパを履くのは俺の嫁しかいない。
覗きに来るタイミングも徐々に早くなってきて
そんな麗の様子が気になるので次に覗きにきたときに「麗こっちにおいで」って呼んだんだ
覗きに着てたのがばれたのが恥ずかしいのかうつむきながらこっちにはいってくる
「…大丈夫?」俺に近づいて放たれる言葉「麗の言葉聴いたら大丈夫になった」そう苦しいながらも麗に気を使わせないように返す
「…嘘つき、ちゃんと休まなきゃだめでしょ!」そういいながら麗は俺に抱きついてくる
彼女の瞳は潤んでいて大きなしずくが落ちてきそうだった
「心配してるんだからそんな嘘はつかないで」そういいつつ俺の寝ている布団にもぐりこんでくる
「私が今日一日隣にいて看病してあげる」麗の髪からいい香りがする
そんな麗を見ていたらいつの間にか抱きしめていた
そして俺は 
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新年早々、兄の元気がない。
聞いてみれば、気になっていたクラスの女子が初詣に他の男と来ていたらしい。
妹たちの世話をしながら目ざといことね。
これだからオトコは――
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しかも、明日から傷心旅行に出るですって。
日帰りなところが小心者らしさを表しているけど、
青春18きっぷを使うセンスだけは認めてあげる。
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せっかくなのでおすすめのルートを教えてあげた。
乗り換え時間、車内の混雑具合、座席の空き状況、窓から見える風景などなど、
あらゆる要素を計算しつくした癒し系ルートよ。
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それを「これ、いつ電車から降りるんだ?」とは何事だろう。
一日電車に乗っていれば失恋なんて忘れられることが分からないの?
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仕方がないから、明日は私が付き添ってあげることにしたわ。
オトコと一緒なんて不愉快だけど、家族なら仕方がないわよね。
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また振られることがあったら、そのときも、ね。
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08/01/18(金)01:46:52 No.25411680
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「窓を開けて、怒られないかしら」
 急行海老名行きだという電車が横浜駅を出発してまもなく。クロスシートの向いの席に腰を下ろした麗が、妙にしおらしく僕に聞いてきた。
「大丈夫じゃないかな? 乗ってる人も少ないし」
 僕のその答えにこくりと頷いた彼女は、立ち上がるとその細い人差し指を窓の脇に設置されたスイッチ、その「開」という表記のある方に載せる。緑色をした円形のスイッチが彼女の指によって押し込まれる。ういん。モーターの音とともに窓が少し下がり、その隙間から秋の風といくばくかの音が入ってくる。今度は「閉」。再びのモーター音とともに、窓が閉まる。風がやみ、車内が少しだけ静かになる。
 何か大きな仕事でもなしとげたかのように、ゆっくりと息を吐いた麗が口を開く。
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「自動窓は相鉄が日本で初めて採用したものなの」
 年相応の可愛らしい声で語られるのは、いつもながらなんともマニアックな内容。僕は苦笑いをしながらそれに頷いてみせる。苦笑いなのに気づかないふりをしてくれたのか、それともテンションが上がっているだけなのか。彼女の話は続く。
「相鉄の車輛には他にもユニークな点があるのよ? 車内に鏡が設置されているのもそう」
 先ほどスイッチを押した指が示す方を見れば、たしかにそこには鏡があった。
 今日はずっとこんな調子なのだろうな。
 まぁ、分かっていた事だけれど。
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 僕と麗が二人で相鉄線に乗っている、そもそもの発端は一月ほど前。食後のお茶を飲んでいた僕に、真面目な顔をした麗が声をかけて来たのだ。
 珍しいこともあるものだ。そう思いつつ返事をした僕は、彼女のセリフに驚かされることになる。
「私の保護者になってくれないかしら」
 飲みかけのお茶を吹き出しそうになった僕の目の前に、彼女は一枚のチラシを差し出した。
『かしわ台電車基地親子見学会』
 それにはそんな文字が大きく印刷されていた。
「つまり、このイベントに行きたいと」
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「みんな忙しいって言うの。だから」
 みんながみんな、という辺りに若干陰謀の匂いを感じながら、僕は口を開いた。
「麗の保護者役、かぁ。それ、僕なんかでいいのかな?」
「残念だけど、他に誰もいないし」
 さすがに「残念だけど」はどうかと思ったけれど、いつになくしおらしい麗の様子に、僕は承諾の旨を伝える。たまには、こういうことをしても罰はあたらないだろう。
 再び湯のみに口をつけようとした僕の耳に、小さな声が届いた。
「……りがとう」
 小さな声は、わずかに俯き加減の顔から発せられたものだった。
 なんだかひどく照れくさくなって、僕は麗から視線を外してから、どういたしまして、と返した。
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2008年2月某日某時刻、ワイドビューしなの9号の席を俺は温めていた。
大阪から長野までぶち抜きで走行、乗換え無用。
異常な混み具合のみが玉にキズなのではあるが。
更に冬は米原付近の雪で1時間遅れ、木曽福島の辺りで再び遅れ…
しかし、鉄道好きなら問題ないだろう?
しかも今日の俺はグリーン車の席を温めているのだから。
しなののグリーン車に座っていると
いつものことながら、乗務員が篭におしぼりをいれて持ってきてくれた。
これも俺の大好きなサービス…?
って、え?
「ハイ、コレ、汗でもぬぐったら?」
ツンツンしてて妙に背の小さな乗務員・・・さん、って
麗!麗じゃないか!!!
「ナニ、モタモタしてんのよ?さっさと取りなさいよ!」
ハイ、取らせていただきます・・・?
小さな手がおしぼりをさっと渡してすぐ引っ込んだ。
麗・・・?「う、う・・・」名前を呼んでみようとしたら
さっさと軽やかな足取りで他の席の乗客におしぼりを配りに行ってしまった。
もう一度この通路を戻ってくるはず!そこで必ず名前を呼ぶぞ!!
そんな誓いとうらはらに次第に瞼が重くなる。
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いつ、名古屋を過ぎたのだろう?中津川も過ぎ、
「寝覚ノ床」のアナウンスで目が覚めた。
麗とは似ても似つかない乗務員がワゴンを押してやってくる。
夢だったのか?
麗が渡してくれた(はずの)おしぼりだけが手付かずのまま
膝の上に置いてあった。
いつか、麗と…そしてまた俺は夢に落ちていった。
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「ハックシッ!...あー...風邪引いたっぽいなぁ」
鬼の霍乱と