◆殺◆ ニンジャ名鑑N102 【エンキドゥ】 ◆伐◆
ハッカー傭兵クラン「ゴールデンドーン」を束ねるニンジャ。伝説のハッカー「ウーンガン・タナカ」は、タナカ・ニンジャのソウルを宿し、自身はそれを引き継いだ存在だ、とうそぶく。サイコキネシスによりキーボードに触れることなく高速タイプを行う。
◆忍◆ ニンジャ名鑑#102 【エンキドゥ】 ◆殺◆
ハッカー傭兵クラン「ゴールデンドーン」を束ねる黒人ハッカーヤクザ。ニンジャでもある。伝説のハッカー、ウーンガン・タナカはニンジャソウル「タナカ・ニンジャ」を宿しており、自身はそれを引き継いだ存在だ、とうそぶく。
登場エピソード
「ファーカカカカカカ……なかなか練れておる。うまい判断……逃げ足の速さ……まずは逃がしてやる。だがゴジュッポ・ヒャッポな……」
人物
- ハッカークラン「ゴールデンドーン」の首領にして、ヤバイ級のタイピング速度を誇る凄腕のハッカーニンジャ。
- ゴールデンドーンの名はハッカーの間では伝説的存在として知られており、また首領である彼がニンジャであることも噂として囁かれているようだ。
- しかし、実際彼の正体を掴む者は恐らく存在しないだろう、とも言われている。
- ナンシー・リーの語ったところによると、ゴールデンドーンにはカルトとしての側面もあり、彼はその教祖でもある。コトダマ空間に浮かぶ黄金立方体を信仰の対象としているらしい。
- ちなみに、「マーメイド・フロム・ブラックウォーター」においてもゴールデンドーンの活動の一端が描かれている。
- 物理書籍版では、名鑑の記述通り電子戦争時代の伝説的ハッカー、ウーンガン・タナカをリスペクトし、その後継者を自認している様子が加筆されている。
- 後に第4部にて「ゴールデンドーン」という名のニンジャが登場したが、作中では彼とハッカーカルトの関係について一切触れられておらず、恐らくは単なる名前被りと思われる。
外見
- 黒人であるが、国籍は明らかでない。
- 山吹色の装束を着、黄金の鎖やブレスレットを重ねて身につけており、実際レゲエめいている。
- 書籍版では、装束の背に黒糸で「田中導師」(ウーンガン・タナカのことであろう)と刺繍されている描写が追加された。
元ネタ・考察
- ニンジャネームのエンキドゥ(Enkidu)とは、古代メソポタミアの文学作品『ギルガメシュ叙事詩』の登場人物。
- 『ファイナルファンタジー』『Fate/Grand Order』など、ギルガメシュをモチーフとして扱った創作物には概ね彼とセットで登場するため、名前だけは聞き覚えがあるという人も多いと思われる。
- 半神半人の主人公ギルガメシュ王と同等の力を持つ野人として創られたが、娼婦との六晩七日に及ぶ前後行為の末に獣性を捨てて人間性を獲得した。
- なお、古代世界における娼婦はミコー・プリエステスめいた神聖で高貴な存在とされており、これも聖なる儀式であったことを付記しておく。猥褻は一切ないのだ。
- 後にギルガメシュと力比べをするが決着がつかず、やがて無二の親友となり、様々な冒険をするようになった。しかし最後には森の守り神であるフンババを殺した罰によって死病にかかり、あえなく息を引き取ってしまう。エンキドゥの死はギルガメシュの心に大きく影を落とし、やがて彼を永遠の生命を得るための旅へと駆り立てることになる。
- ゴールデンドーンの名は、19世紀後半から20世紀初頭に存在したイギリスの魔術結社「黄金の夜明け団(The Hermetic Order of the Golden Dawn)」に由来するものと思われる。
ワザ・ジツ
キネシス・タイプ(無人タイピング)
「ほれ、ニンジャスレイヤー=サン捕捉……ザイバツ諸君、ついてこられるかね……アー、ファーファー」
- キネシス能力により、UNIXデッキのキーボードに触れずして、人間の指では決して到達できない速度のタイピングを行うことができる。タイピング速度がキーボードの耐久性を上回るまでに加速すると当然キーボードは壊れるが、スペアキーボードへの交換もキネシスで行えるので問題ない模様。
- LAN直結による論理タイプを行わず物理タイプに拘るのは、カウンターハッキング等によるニューロン損傷を警戒してのことか。もっとも、キネシス能力を限界以上に酷使した場合も、やはり目鼻から出血するようであるが。
ストーリー中での活躍
- 「シージ・トゥ・ザ・スリーピング・ビューティー」にて、ワイルドハントが独断で雇い入れた傭兵ハッカーとして登場。デッドムーンやナンシーの位置を特定するなど、電脳面でザイバツのニンジャスレイヤー包囲作戦をアシストする。
- ところがシバカリの追跡中に突如グリーンゴーストの攻撃を受けたことで事態は一変。全力で抵抗するもファイアウォールを次々に突破され、コトダマ空間に引きずり込まれた上でニューロンを焼かれ、爆発四散を遂げた。
- 冒頭の顔見世では余裕綽々だったのに大した活躍も描かれないまま次の出番ではすでに瀕死と、実際よくいるサンシタめいた不遇ニンジャであったが……。
- 完全リライトされた書籍版「シージ・トゥ・ザ・スリーピング・ビューティー」では大幅に出番が増え、扉絵にもデカデカと描かれるなど、ウルトラハードモードの恩恵を存分に受けた。
- ワイルドハントの独断ではなく、マルノウチ作戦前に予めザイバツ側で雇い入れていたという経緯に変更。また事前にグリーンゴーストを電子的に捕縛・使役しており、ナンシーにけしかけてシバカリへのアシストを妨害しつつ、シバカリとの熾烈なハッキング勝負を演じた。
- ハッカーとしての力量差は明白だったものの、シバカリは予想外の粘りを見せ、作戦行動を阻害し続ける。次第に激昂し冷静さを失ったところへナンシーに追い返されたグリーンゴーストが来襲。ファイアウォールを掌握されたことに気付いたが時すでに遅く、Twitter連載版同様の最期を迎えることになった。
一言コメント
- マンシンオウ=サン「我が友が何故ニンジャに!」 -- 2013-03-29 (金) 01:17:00
- ↑マンシンオウ=サンはカタヅキ・クランに帰りましょうね -- 2013-03-30 (土) 11:27:03
- ↑↑マンシンオウ=サン、安心して下さい。人違いですよ。ユウジョ、アバーッ!! -- 2013-04-28 (日) 12:29:41
- オワリ・モノガタリ5にも1回だけ出てきてはいるんだが、あの作品は相方の方が(BGMのキョダイブリッジの死闘とエクスカリパーで1ダメージ以上を出すのを含めて)目立ち過ぎてるからなあ・・・ -- 2013-06-26 (水) 19:46:52
- ↑あと9と12にもいるにはいたような… -- 2013-06-27 (木) 00:58:57
- 「ゴールデンドーン」日本語に訳すると「黄金の夜明け」…クロウリー=サンなるジツ重点のニンジャが存在する可能性がカラテ粒子レベルで存在している…? -- 2013-06-30 (日) 07:57:34
- この人も0101不明なんだよなあ……0101ナラって言ってるけど、01発四01じゃないし、そもそもコトダマ空間だし…… -- 2013-07-27 (土) 12:48:07
- ゴールデンドーン自体、伝説っていうわりに他のクラン構成員が出てないから解散してなければ3部で残党が出てくるかも。 -- 2013-07-27 (土) 13:48:38
- その手の教祖は死んだら死んだで神格化されるしな -- 2013-08-06 (火) 23:33:18
- ?「良イ子ハ死ヌ前ニキチント組織ノ後始末ヲシヨウナ……」 -- 2013-08-08 (木) 12:07:55
- ↑貴方は立ち上げ直後に死んでるじゃないですか -- 2013-08-08 (木) 12:53:09
- ↑6 クランの名を騙られ月並みな怒りを自覚したクロウリー=サンがエンキドゥ=サンの右腕をケジメする展開がカレ存…? -- 2014-03-05 (水) 12:35:50
- ↑8 あと8にも出てた。ぎにゃあああ!=サンに真っ二つにされたオーディン=サンから斬鉄剣をパクってアダウチを決めてる -- 2014-03-06 (木) 09:24:53
- ↑ ってそれは相方の方だった。ケジメします。 -- 2014-03-06 (木) 09:27:06
- 書籍版ウルトラハードモードの恩恵を最も受けたニンジャは彼ではなかろうか。 -- 2014-04-14 (月) 17:39:16
- 彼のワザマエが強調された一方で技量への自負からの慢心が敗因につながったという感じにもなってたような。 -- 2014-04-19 (土) 10:33:04
- ヤバイ級強敵としての存在感大幅重点となっていて、書籍版の描写に大変満足。グリーンゴーストとタッグを組んだことでで実際シバカリ&ナンシーのコンビとの良い対比となっていたこともワザマエだ。 -- 2014-04-19 (土) 18:41:36
- アマクダリ&ペケロッパですら手こずらされたグリーンゴーストを捕獲してるって時点で、作中トップレベルハッカーな -- 2014-04-20 (日) 00:29:38
- ↑そうなると、生前のダイダロス=サンとどちらがハッカーとしてスゴイのか、気になることだなぁ -- 2014-04-21 (月) 00:49:32
- 捕獲と使役ってよりヨメ釣りと共闘って感じではなかろうか。多分真正面からカチ合うとツイッター版のごとく引きずり込まれる -- 2014-08-01 (金) 11:08:45
- ↑2 多重ハッキングが有るから物量で押されて終わりだと思う。でも善戦は出来そう -- 2014-08-08 (金) 08:35:18
- ヤバイ級ハッカーなのに直結者ではないから電脳戦で死ににくいのが売りですしネー どちらかというと電脳戦特化のヴィジランス=サン的な -- 2014-08-08 (金) 12:35:40
- この人のソウルは実際タナカニンジャ・クランだったんだろうか?ディセンションの時に「ドーモ、タナカ・ニンジャです」「アイエエエ!ウーンガン・タナカ=サン?」なんて勘違いをしちゃったんじゃないかという疑惑が拭えない -- 2014-08-16 (土) 08:38:37
- うーんタナカ・ニンジャだとしたらちょっと能力的にショボすぎないかい?タナカ・ニンジャクランのグレーターニンジャあたりに憑依されて、ウーガン・タナカと似た能力を手に入れたから勘違いしたてのはありそうだが…うそぶくってのは、大それた事を言うみたいな意味もあるから思い込んでる感じなのかも -- 2014-10-11 (土) 20:12:43
- タナカ尊師の再来などど嘯き態度も大物めいた大仰なもの。10100だが実際は専門分野の電子戦闘でモータル一人殺しきれずに寝首をかかれるという、ヤバイ級なのはそのブザマっぷり001010。やはり電子ニンジャ最強はダイダロス=サン1011010 -- 2015-02-11 (水) 10:59:28
- 書籍派だが、お、面白そうなのが来たな、って思ったのもつかの間、ワイルドハント=サン陣営始め良いキャラクターが揃いまくってた上、対戦相手のシバカリ=サンがニヒルかっこよ過ぎて、気がついたら「あー居たなこいつ……ジャマだな」ってなってしまってた。冷静に見返すとやっぱり良いキャラしてんですけどね -- 2015-06-21 (日) 20:43:10
- キーボードを複数繋いでおいて規定回数入力したところで新品に切り替えていけばタイムラグを無くせるじゃないか? -- 2015-08-02 (日) 22:02:02
- 流石にハッキング能力面はダイダロス=サンより劣るよな? -- 2016-11-13 (日) 21:24:26
- ネオサイタマにキーボード切り替え器があれば -- 2016-12-12 (月) 20:06:34
- 実際キネシスに長けてたのでタナカ・ニンジャは眉唾としても同クランのソウル憑依者だった可能性は高いのでは。タイピングやチャ、オハギの飲食などキネシスで行うのもソウルの本能によるものだったりして。 -- 2017-01-26 (木) 03:08:31
- コトダマだね!わかるとも! -- 2017-01-26 (木) 04:02:00
- こいつの上位互換のエンキドゥドゥがいつか出てくるに違いない -- 2017-05-28 (日) 11:32:17