カケル

Last-modified: 2021-06-15 (火) 22:17:39

◆忍◆ ニンジャ名鑑#(未掲載) 【カケル】◆殺◆

登場エピソード

 

「ついて来れんのか。命燃やせるかテメェら」


人物

  • ネオサイタマのハイウェイ、ルート808を根城にしている暴走クラン「ワンダリングマンモス・レンゴウ」のヘッド(かしら)。
    • このクランの半数は未成年者とのことだが、カケル自身の年齢は不詳である。
  • 性格は絵に描いたようなヤンクであり、チームの「規律」のためなら殺人すら辞さない。見せしめのためにバイクの後ろに裏切り者を括りつけ引き回すという非道なゴア行為も行う。
     
  • 一見すると「キング」となり、自らの「城」を築いて野放図に生きている彼だが、「城」の規律を保つために金・暴力・セックス・スピード・ドラッグなどを用意しなければならない、「城」を守るために「後見人」であるヤクザクランに上納金を支払わないといけない、暴走行為も同じルート808を拠点にするライバルとの協定に基づかなければならない(一週間走ったら二週間休み)という、様々な制約やしがらみに縛られている。善良な市民からしたらただただ迷惑なだけだが。
  • マッポーの世において、センタ試験もぶっちぎったであろう彼にはもはやカタギの出世街道なんて戻れない遥か彼方であり、自分が存在できる「城」を守るのがすべてとなるのも仕方のない事なのかもしれない。
     
  • そんな彼の人生は、サークル・シマナガシの抗争開始の狼煙を上げるためにダシにされたことや、クロームドルフィン捕獲作戦を乗っ取ったニンジャ・オーファンの出現によって、さらなる破滅へと突っ込んでいくことになる。

ストーリー中での活躍

「ネタバレだよ!ネタバレ格納なんだよ!」
  • 経緯は不明ながらスーサイドとのレースに挑んだ彼だが、転倒して敗れた上に重傷を負ってしまう。彼らに思い知らせるために後見人のカタナオカメヤクザクランの処刑部隊に出動を要請するものの、その処刑部隊は別件でルート808に屯していたフォールダウンらに葬られてしまう。
  • レースでボロ負けした挙句、ヘッド特権であるヤクザクランへの救援要請も空振り、更に処刑部隊が全滅という事実に、威厳の低下・後ろ盾の消滅を感じたカケルは暴走を開始。最早敵に回ったヤクザクラン、協定相手の他の暴走クランに戦争をふっかけ、時にクランの構成員すらドン引きする凶暴さを発揮するのであった。
     
  • しかし、彼の刹那への疾走に触発されたクロームドルフィンに追いかけられまたも転倒。そこに現れたオーファンにより、クロームドルフィンを釣り上げるための「餌」にされてしまう。
  • サイバネ改造され、走ることしか考えない「スピードデーモン」に仕立て上げられた彼は、オナタカミ社のモンスターマシン「守衛」を駆り、最後の協定相手であるキマリテ・レンゴウのヘッドや構成員を殺し、クロームドルフィンを釣り出す。
  • そのままレースを挑むが、追い詰められていた彼はスピードにトリップして暴走。爆走中に眼前にコンクリート柱が見えたところで彼視点の話は終わっている。
     
  • オーファンにとどめの轢殺を決めた影、イルカクロイと地の果てまで駆けていった謎の質量は、果たして彼だったのか。永遠の謎である。ただし彼の死体とマシーンの残骸はいまだみつかっていない。
書籍版では…
  • twitter版ではコンクリート柱に高速接近したところでカケル視点の話は終わっているが、書籍版では引き続きクロームドルフィンに必死に食らいつき、オーファンを轢殺するシーンもハッキリ彼の視点で描かれる。
  • まさに恐怖を形にしたような赤黒いニンジャとのランデブーも、死と破壊とが荒れ狂う路上のアトモスフィアも意に介することなく、ただただクロームドルフィンの背中とその先の風の道を追い求め、カケルは疾る。チームを捨て、両脚を捨て、俗欲を捨ててまでも「守衛」を駆る彼の前に、更に身体をも捨てよとばかりに弾幕が襲い来る。クロームドルフィン鹵獲のためスターゲイザーが展開させたドラグーン部隊の一斉掃射を受け、マシンも、そして肉体も削り取られながら、カケルは声にならない叫びを上げる。肉体が失われようとする中、それでも視界にクロームドルフィンだけを収め、カケルは風を感じていた。その金色の風は彼自身でもあった。
     
  • twitter版と同じく、彼の視点からの描写はこの先描かれることはない。最後にクロームドルフィンを追っていった金色のおぼろなモーターサイクルの影がなにか、その正体が明らかにされることもない。その後のアマクダリ・セクトの調査をもってしても彼らの残骸や死体が発見されることもなく、信仰めいたフォークロアのみが残されたという。

一言コメント

「俺のはコメントモンスターなんだ。タフガイ気取りめ」
  • 一番上のセリフは取り巻きのライダーのものデスネー -- 2012-11-16 (金) 15:06:48
  • スピードの彼方へ… -- 2012-11-23 (金) 00:22:56
  • "スピード"だよっ?!  ピキキッ -- 2012-11-25 (日) 11:18:27
  • セリフを本人のものに変更 -- 2012-11-29 (木) 01:56:10
  • 最後に死体が発見されなかったし、カケル=サンもニンジャ化して生きているのではないだろうか?オーファン=サンを轢殺したり、ラストでドルフィン=サンと走り去ったバイクの正体も彼なのでは? -- 2012-12-30 (日) 21:12:13
  • ドルフィン=サンと風の道を走ってるんだろうか。再登場が期待される。 -- 2013-01-08 (火) 03:04:59
  • ↑でももう誰も二人のスピードにはついていけないし、これ以上話に出しようがない気もする -- 2013-01-08 (火) 10:14:31
  • 二人とも都市伝説めいた存在として語り継がれそうだ -- 2013-01-10 (木) 02:40:00
  • ごましおていどには覚えておくといいかもしれない -- 2013-01-14 (月) 20:58:11
  • ニンジャ真実すら手の届かないとこに、とか考えると凄いことかも -- 2013-02-16 (土) 11:02:55
  • スピードの向こう側でドルフィン=サンとずっとレースしてるんでしょうネー -- 2013-02-21 (木) 21:39:53
  • あるいはそこはコトダマ空間なのかもしれない -- 2013-06-07 (金) 01:08:24
  • ディセンションしてなかったとすれば彼もまたモータルの身でニンジャに並ぶ存在 -- 2013-11-21 (木) 13:47:55
  • クロームドルフィンと共に"スピード"概念になっちまった彼すごい印象深い -- 2014-07-06 (日) 09:49:32
  • まさに「駆ける」のコトダマそのもの -- 2014-08-11 (月) 07:48:54
  • 金と暴力とセックスの順番に悪意を感じる -- 2015-06-19 (金) 20:27:46
  • 某悪滅漫画には散々迷惑行為をした挙げ句「命賭けてなんか走れるか」とブザマを晒してオタッシャしたスカム暴走族がいたけどこいつはほんとに命賭けてますネー。まるで誉められたことじゃないのは確かだけどその狂的な生き方は実際強烈で不気味な輝きを持っていることだなあ -- 2015-07-15 (水) 03:35:33
  • 実はこいつ最後の方ではニンジャ化していたんじゃないか -- 2015-07-20 (月) 17:29:13
  • 読者の反感と憐みを一エピソード中でかっさらい、まさに風めいた余韻だけを残して消えた名脇役な事だなぁ -- 2015-12-07 (月) 14:49:57
  • てっきりニンジャソウルでも宿すかと思ったが、それすらないのにこうも存在感を残すとは -- 2015-12-17 (木) 00:31:21
  • 書籍版よりも連載版の方が悲哀を感じられて実際ワビサビ -- 2016-03-24 (木) 09:21:14
  • 極悪党だけどその根性には魅力を感じた。こんだけドラテクとリーダーシップ、経営能力まであったのだから、バイクレースチームを率いてサーキットでスピードを競ってくれれば、市民のドライブも邪魔されずWIN-WINだったろうに。どのみち、アマクダリへの上納で大変でしょうがね~ -- 2017-03-16 (木) 08:48:16
  • ↑どのみちしがらみで雁字搦めは変わんないのな。これもビガーケージ・ロンガーチェインな。ショッギョムッジョ。 -- 2017-03-16 (木) 12:50:18
  • ヤマト・ニンジャはカラテさえあればコトダマ空間へ生身で移動できることを証明した。クロームドルフィンともどもカラテとなるほどのスピードがコトダマ空間に開く道なのかも知れない。備えよう。 -- 2017-05-26 (金) 15:10:08
  • ↑ポータル兄弟もやってるな。コトダマ空間へ生身で移動 -- 2017-05-26 (金) 16:09:50
  • クズなのに魅力的なことだなあ。それは成人式そこそこで味わった中間管理職の悲哀か、それともスピードの為せる仕業か -- 2020-04-20 (月) 22:19:57