◆忍◆ニンジャ名鑑#416【カンゼンタイ】◆殺◆
ヨロシサン製薬の系列企業、ヨロシ・バイオサイバネティカ社が生み出した、大型の生体兵器バイオニンジャ。
複数のフォームを持ち、攻撃目標に合わせてボディを再構築する。
だが輸送中にその冷凍睡眠カーゴコンテナが空輸機ごと墜落し……。
登場エピソード
「yyyyyyyyyRRRysh」
「YYRRRRYYRRRR……カンゼンタイ……RRRYH」
人物
- ヨロシサン製薬系列サイバネ兵器製造会社「ヨロシ・バイオサイバネティカ社」が作り出した恐るべきバイオニンジャ。無限に生物を喰らって再生・進化し続ける驚異の生体兵器である。
- バイオニンジャ・シケイダーが開発のための戦闘データの収集を行っていた。そのためか、過去に登場したバイオニンジャの特徴を多く併せ持っている。
- オムラ・インダストリ倒産前、つまり第2部以前から計画は開始されていた模様。
- オムラ・インダストリ倒産前、つまり第2部以前から計画は開始されていた模様。
- ニンジャ名鑑が登場前から公開されているニンジャであり、そのインパクト抜群なネーミングセンスによってヘッズのニューロンに多大なるダメージを与えた。
- 「y」「R」「s」「h」、すなわちyoRoshiの子音以外の音声及び「AAAARGH!!」といった咆哮以外の声を発さない。
- ただし知能はあるようで、相手を嘲笑ったり、餌場を確保して再生しながら戦ったり、ニンジャに対して名前を名乗ってアイサツをしている。このようなカイジュウめいた存在であってもニンジャの掟は絶対であるようだ。
外見
- 「幼体」「コクーン(繭)」「成体」の3つの形態を持ち、捕食により際限無く成長する。
- それぞれの形態で弱点は違うが、全ての状態で特に有効なのはアンタイ・ニンジャ・ウイルス「タケウチ」とヨロシ・ジツ。炎も3形態全てに通用するが、「共通の弱点」項目には書かれていない。
- 生物兵器である以上、暴走時の鎮圧のために、タケウチとヨロシ・ジツは弱点としておく必要があるので納得できる。自律行動するタイプの兵器とはそういうものなのだ。
- 炎だけ3形態の個別弱点として書かれているのは、成体の先に、炎を克服した形態があったからなのかもしれない。また、コクーン時に火炎放射器で攻撃されながらも成体へと進化しているため、有効なだけで決定打にはならないのかもしれない。
- 実際カイジュウめいているが、それでも作中人物はひと目でニンジャと気付いており、モータルならばニンジャリアリティショックを起こす。
◆幼体時◆
- トカゲと昆虫の混合物めいた赤い三眼の頭、鈎爪を備えた4本の腕、キチン質の肌に外骨格の鎧という怪物じみた人型。
- 背中からは蔦めいた触手を生やし、さらにその先端は「ピザ程度の大きさの、灰色のオモチめいた粘着質の物体」となっている。
- 触手は当初は4本だったが、捕食による進化で6本に増えた。
- 弱点はアンモニア臭・炎・冷凍・重汚染水。
◆コクーン時◆
- 成体へと至るための中間形態。この状態でも捕食は可能。
- 何十本もの触手を垂らすサイロ並みのサイズで、下腹部には牙まみれの巨大な丸い口がある。
- 弱点は炎。
◆成体時◆
- 10メートル以上の巨体。巨大な3つの眼に鈎爪を備えた腕、背中に巨大な4本の触手と醜く不完全なキチン質の翼。
- 触手は口を形成しており、スモトリを腰までひと飲みするほどの大きさ。
- さらに脇腹から甲殻類じみたハサミの腕、背から何十本もの小型触手を生やした。
- 弱点は炎と重汚染水。
ワザ・ジツ
- 触手の先端から、痛みを伴わない麻痺性の溶解粘液を分泌する。触手の途中を切断して溢れた体液には溶解作用が無いため、この溶解液は先端からしか分泌されない模様。
- 他にも骨質のスリケンを手首の穴やコクーン時の触手から射出できる。全方位射出も可能。
捕食・再生・再構築
- カンゼンタイが誇る最大の能力。捕食により無限に再生し、流体金属めいて素早い組織分解・再構築・適応を行う。
- 大浴場に溶かした餌を溜め込み、予備電源の如く触手で吸収しながら戦う様子も見せた。
- 作中では骨の隙間にエラめいた小さなスリットを形成し全方位に骨質小型スリケンを射出したり、体表に奇妙な器官を無数に形成しセミめいた強烈な音波攻撃を行った。
ストーリー中での活躍
- 「アーバン・レジェンド・アブナイ」において、ハッカー・イシカワが参加した大規模なハック&スラッシュ作戦はカンゼンタイ計画のデータ奪取を目的としていた。
「俺たちはハメられた!これはラッコの映像だ!」
- データの中身はなんとタマ・リバーで戯れる愛らしいラッコの映像だった。
- このラッコもカンゼンタイの形態の一つ……というわけでは当然なく、実際これは全く無関係なダミーデータである。ハック&スラッシュ作戦自体が、納期を間近にしたプロジェクトが間に合わない言い訳を作るためにヨロシ・バイオサイバネティカ社員が企んだ茶番だったのだ。
- つまり、この時点でカンゼンタイ計画は全くもって未完成であった。ヨロシサンの最新バイオ兵器の詳細な情報に期待していたヘッズに対する実際強烈なアンブッシュ、いわゆる名鑑詐欺インシデントの一つの例と言えよう。
- ただし、タマ・リバーの実際マッポーな重汚染ぶりが判明すると、ラッコもあながち無関係なわけではなく、重汚染水耐性を与えるための研究対象だったのでは、との説がヘッズの間で浮上した。
- その後、「ニチョーム・ウォー」にて、キュア率いるヨロシサン陣営がニチョームに実験も兼ねて完成間近のカンゼンタイの投下を行う予定だったが、サブジュゲイターのヨロシ・ジツを破るために、シルバーキーがディスカバリーを中継点として近隣の全バイオニンジャをターゲットに敢行したニューロンハックの余波を受け、カーゴコンテナから突如覚醒。
- それにより名鑑の通り空輸機ごと墜落する結果となるのだが、墜落地点はなんとスガモ重犯罪刑務所。その後の混乱は地の文でわずかに語られるのみであった……。
- 混乱の詳細は「アンエクスペクテッド・ゲスト」で語られた。
- ドラゴン棟に落ちたカンゼンタイはその場にいた看守や囚人を食い荒らし、あっという間に幼体へ成長。大浴場でデッドエンド、タフガイ、スポイラーと交戦するが、貯めておいた囚人のモージョーを吸い上げることでタフネスを増し、1対3にも関わらず優勢を保った。浴槽を破壊されモージョーが流されたことで状況不利と判断、撤退する。
- 次に登場した時には、すでにコクーン体に進化していた。地下大監獄の囚人を静かに食い荒らすも、ヤマヒロらが起こした騒動をきっかけにまたもデッカー・ニンジャに発見される。
- 弱点である炎で焼かれるものの、コンテナ空輸機の唯一の生き残りであるヨロシサン社員・コーゾの助けもあり致命傷には至らなかった。
- そしてついに成体へと進化。巨体のせいもあり、より激しい攻撃を喰らいながらもまるで動じず、世に放たれるのは時間の問題かと思われたが、LAN直結されたコーゾが情報を盗まれ、空輸機から発見されていたタケウチが致命的な弱点の一つだと知られてしまう。
- 最後はタケウチを撃ち込まれ、思いがけぬ客も含めたありったけの弾丸とカラテを叩き込まれ、重汚染水と機雷にまみれたタマ・リバーに落とされて、ようやく爆発四散した。
- 「タケウチが見つかっていなかったら」「橋が落ちていなかった(翼を生やす必要が無かった)ら」そして「予定通りニチョームに来ていたら」……。どれも想像するだに恐ろしい結果を招いたことは疑いなく、実際恐るべき強敵であった。本当に、ヨロシサンはこんなものを作ってどうするつもりだったのだろうか……。
一言コメント
- 第4部で人間離れしたサイズのニンジャが化石などであちこちに出てくるということは、もしかしたらカンゼンタイも古代ニンジャのバイオ版を想定して研究開発されていたのかもしれない・・? -- 2017-08-27 (日) 01:37:12
- ↑あるいは対巨大ニンジャ用決戦兵器的なコンセプトもあったかもしれない -- 2017-08-27 (日) 11:51:04
- 劇場版ニンジャスレイヤー~モーターオムラVSカンゼンタイ~ -- 2017-08-27 (日) 13:32:00
- そも、バイオニンジャと言う発想自体が二リアルニンジャ的。ニンジャソウルなる超自然の、ファクターに対して何一つリスペクトを感じない、ヌンジャ的なものなの見方 -- 2017-09-16 (土) 00:06:28
- ↑いや、言い過ぎだろ。ニンジャ以前にバイオ生物が跋扈してるマッポーの世だし -- 2017-09-16 (土) 00:46:09
- 自分の名前以外喋れなかったが、喋る知能がなかったというよりは人間そのものを見下してあえて喋らなかったように見える -- 2018-02-27 (火) 21:29:50
- カイジュウ・ニンジャクランのソウルだったのだろうか 成長するカイジュウといえば、モ○ラ=サン… -- 2019-09-17 (火) 22:26:32
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