◆忍◆ ニンジャ名鑑#225 【スパルタカス】 ◆殺◆
アマクダリ・セクト所属、古代ローマカラテのタツジン。
その極限の熟練により、クローンヤクザの頭を撫でるだけで殺し、並のニンジャであれば肩に手を触れただけで心停止させる。
さらには敵の思考パルスを読み取り未来予知めいて攻撃を躱す。
登場エピソード
「古代ローマカラテは魔技」
「極めたと思えば、なお研究の余地が見えてくる。いわば俺のライフワークよ。そして……ぶっちゃけた話、俺の権力の源でもある。カネのなる木よ。カネ、女、旨いスシ。アマクダリ・セクト」
人物
- アマクダリ・アクシスを束ねる最高幹部「12人」の一人にして、古代ローマカラテ筆頭伝承者。
- 表の顔はネオサイタマの警備会社上位三社の筆頭株主兼ネオサイタマ格闘技振興連盟会長。また、大規模な総合格闘技イベントや富裕層向けフィットネス・クラブ・チェーンなどの運営もしている。裏の顔としては、古代ローマカラテ会の総元締めを務める。
- 表の顔故か、コメンテーターなどとして頻繁にTV出演しているようだ。
- 物理書籍版にて、モータルネームが「ヤマ・マサカツ」(邪馬 将克)であることが明らかにされた。
- その表の顔と卓越したカラテのワザマエで、アマクダリに反抗的なニンジャを粛正することが「12人」としての任務。その技量は地の文=サンから「カラテの化け物」と称され、アマクダリ・セクトにおいても最強の一画を担うであろうと評される。
- 反面、相手を弱敵と断ずると一切のやる気を失い、ラオモト・チバ直々の抹殺命令すら軽んずる。実際扱いにくそうであり、部下としてつけられたワイバーンもフォローするのが大変そうであった。
- 物理書籍によれば遠隔地のアマクダリ支配領域やキョート・リパブリックへの視察のため、ネオサイタマを離れていることが多いらしい。
- 上記のようにニーズヘグの同類のようなバトルジャンキーめいたアトモスフィアを纏うが、カラテそのものと同等かそれ以上にカラテのもたらす利益をこよなく愛しているという点で他のイクサ狂い達とは一線を画す。
- 強敵とのイクサを愛し、カラテの研究に力を注ぐのも、それを己の血肉とし、更なる利益を生み出すためである。古代ローマカラテ会もビジネスと割り切っており、弟子への技術継承には興味を持たない。
- このように非常に俗物めいた性分の持ち主であり、敵とのやりとりすら軽口を叩くかのような態度を見せるが、それが却って底の知れぬ大物という印象を抱かせる一助となっている。
外見
- 鎖覆面に真鍮のメンポ、白黒ファイアパターンの装束姿。さらにその上から鎖防具を着込んでいる。
- ニンジャスレイヤープラスの身長一覧表によると身長198cm。
元ネタ・考察
- スパルタカス(Spartacus)とは共和制ローマ時代の剣闘士であり、「スパルタカスの乱」とよばれる大規模な奴隷蜂起を指導、一時はローマ陥落も危ぶまれるほどイタリア半島を席巻したヤバイ級の戦士である。奴隷階級の剣闘士でありながら、ローマ軍相手に何度も勝利を収めたほどの優れた戦術家であった。あくまでも奴隷解放を目的とし、彼が指揮する反乱軍にも不必要な殺戮や略奪を禁止させるなどの漢なエピソードに満ちている。
- 最後はクラッスス率いる討伐軍によって野末の土と化したが、ローマでは長らくその名前自体が畏怖の対象となり、泣く子を叱る時「スパルタカスが来るぞ!」の一言でピタリと泣き止むほどであったという。
- モータルネーム「ヤマ・マサカツ」の由来は、伝説のカラテマスター「大山倍達(おおやま ますたつ)」であろうか。
ワザ・ジツ
- アマクダリ最強クラスという称号に恥じぬ圧倒的カラテの持ち主。その技量は並のニンジャならば、スパルタカスからどのような攻撃を受けたのかすら理解できず打ちのめされてしまう。
- チャドー奥義サツキ・ジキツキの直撃を受けても耐え抜き、そのまま戦闘を継続するなど、ニンジャ耐久力も極めて高い。
- ワザマエもさることながら、後述の感知能力により敵の行動の悉くを先読みし先手を取って攻め込んで来る他、最高幹部でありながら後方で待機することなく積極的に前線に出撃する非常に軽快なフットワークも合わさり、極めて厄介な難敵である。
古代ローマカラテ
古代ローマカラテの基本姿勢、獅子の構え。周囲の空気が凝縮し、張り詰めた。
- 実際ヤバイ級の古代ローマカラテ使いであることはこれまで何度も述べてきた通り。
- 古代ローマカラテに伝わる「五つの獣の構え」全てを体得しており、状況に応じて使い分ける。
- これまで登場した古代ローマカラテ使いは皆一様に
ロクな活躍をしていない戦闘描写が意図的にカットされており、その詳細は長らく謎のままであったのだが、ニンジャスレイヤーとスパルタカスの正面対決が描かれる「ローマ・ノン・フイト・ウナ・ディエ」にて、満を持してその全容が明らかになった。- 詳細は古代ローマカラテのページを参照されたい。
ニンジャ知覚力(仮)
- 名鑑にある通り、卓越した知覚力の持ち主で、相手の思考パルスを読み取り敵の攻撃を先読みすることができる。例え相手が隠れていても、かなりの精度で察知できるようだ。
- ニンジャソウルの波長を生死問わず読み取り、相手を識別することも可能。例え爆発四散した後でも、死後短時間であるならば誰が爆発四散したのかも認識できる。
- ニンジャソウルの痕跡から戦闘の様子を影絵じみて読み取ることすらも可能である。
- ただし相手の行動を全て先読みできるわけではなく、高速カラテ戦闘時に読み取れるのは相手の大技の発動に留まる。
- ニンジャスレイヤープラスのインタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(72)によると、これはソウル由来の高度なニンジャ第六感と格闘家としてカラテを高めるうちに身についた技能の併せ技であるようだ。
ストーリー中での活躍
- 第2部連載中に先行連載された第3部「ザ・ファンタスティック・モーグ」において、ザイバツのグランドマスター級ニンジャを葬っていることが明らかとなる。キンボシ・オオキイ!
- さらに名鑑によって直属の配下に『古代ローマ三闘士』と称されるニンジャが居ることも判明。カラテのワザマエに留まらずカリスマをも持ち合わせる彼への期待はまさにウナギ・ライジングであった。
- 一方で、これまで登場した古代ローマカラテ使い達が(翻訳済みエピソードの中では)芳しい戦果を挙げてはいないことを懸念されていたが……。
- 「フー・キルド・ニンジャスレイヤー?」にて、顔見せ程度ではあるがついにその姿を現す。
- 彼がカラテを構えた瞬間その名前はトレンドの最上位に上り、その後も「ローマ」「古代ローマ」の文字がトレンド入り。古代ローマカラテが新たな伝説を刻んだ瞬間であった。
- 実際の活躍がいかなるものかはぜひ本編を読んでいただきたい。
「ありゃァ嘘だ。根も葉もない噂話よ……」
- 第3部の本格始動前の予告トレイラーにおいて、なんと本人が上述のエピソードを完全否定。グランドマスターを倒す雄姿を待望していた古代ローマカラテ会のヘッズを失禁寸前に追い込み、トレンド入りまで果たした。
- 余談だが、2部最終章連載中は、「いつ誰を倒すのか」「どうやってキョートに来るのか」
「カラテ非重点のヴィジランスを倒すのではないか」などの予想で実況タグは大いに盛り上がっていた。- 当然ながら、誰も倒さずじまいで2部が完結すると、2部前あるいは3部の出来事ではないか、という説も出始める。
- 例としては:「生き残ったパーガトリーかニーズヘグを倒す」「2部開始前にトランスペアレントクィリンか誰かを倒していた」「そもそもハッタリか嘘」
- これらの予想は2部終了直後に上記の予告が出たことで終息するが、『本人以外が吹聴した嘘(誤解)』という結論は多くのヘッズにとって予想外であった。
- 実際に登場した「フー・キルド~」および「ゼア・イズ・ア・ライト」では相手が相手だったため、その真価はまだ未知数であったものの、十分な強者アトモスフィアは漂わせていた。
- 「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ」シリーズでは「12人」を次々に殺害するニンジャスレイヤーの追手を請け負う。
- そして「メニイ・オア・ワン」にて、カスミガセキ・ジグラットの目と鼻の先である廃東京タワー近辺を舞台に、ついにニンジャスレイヤーと対峙することとなった。
- 殺気をヘイキンテキで抑えた状態からのツヨイ・スリケンによるスナイプを思考パルスから察知し、ツヨイ・スリケンを飛び石にして一瞬にしてニンジャスレイヤーの眼前に現れ反撃を与えるというチートじみたワザマエを見せる。
- これまでの古代ローマカラテの使い手と違い「スゴイをも通り越し、ヤバイすぎて描写することが不可能」という新たな古代ローマカラテ側面にヘッズは震撼した。
- その後もヒキ・ジツやバメンテンカンなどで具体的な戦闘シーンの描写はやはり行われなかったが、連戦に次ぐ連戦による手負いとはいえニンジャスレイヤーを終始圧倒する。
- 正攻法ではサウザンド・デイズ・ショーギとなることを察知したニンジャスレイヤーはカスミガセキ・ジグラットの防衛機構を逆手に取って煙に巻く戦法を取り、危うく難を逃れた。
- ニンジャを殺さずに撤退するというブザマを見せたために当然ナラク・ニンジャからは叱責の嵐であった。ヤンナルネ。
- 「ネオサイタマ・プライド」において、ネオサイタマに舞い戻ったニンジャスレイヤーへの追跡を再開。一連のイクサで満身創痍の状態であったニンジャスレイヤーを窮地に追いやる。しかし、マスターヴォーパルの交渉によって「3日後に一対一で決闘を行う」という条件を受け入れ、追撃を打ち切った。
- 「ローマ・ノン・フイト・ウナ・ディエ」は内容のほぼ全てがニンジャスレイヤーと彼の決闘によって構成されるエピソードである。
- 「獅子」「鷹」と構えを破られるも「馬の構え」にてニンジャスレイヤーに大ダメージを与える。しかし続く「一角獣の構え」にて、トドメとして放った超音速螺旋回転チョップをニンジャスレイヤーにサツキで受けられ、そのままジキツキを喰らい頭蓋を破壊され、視力を奪われる。
- だがその状態でも打撃の正確性は一切失われず、戦闘を続行。そして、ついに解放した最後の構え「龍の構え」にて、激しい打ち合いの末に螺旋掌打とダブル・ポン・パンチによりニンジャスレイヤーを爆発四散寸前まで追い詰める。
- しかし、ヒサツ・ワザとして放った「敵のいかなる打撃をも呑み込み焼き滅ぼす龍の炎」や「星の核すらも穿つであろう破滅的打撃」とまで称された恐るべき螺旋回転ドロップキックが、ニンジャスレイヤーの瞬間的に解放される防御のカラテを、拡散寸前に轢き戻し、再び解放するという連続サツキによって数ツイートに渡って全て防がれ、さらに「一角獣の構え」のリフレインめいた二度目のジキツキで再び頭を砕かれて、血ばかりか脳漿までも噴き出すほどのオタッシャ重点ダメージを負う。
- そしてマウントポジションからのパンチ連打でとどめを刺され、ついに力尽き、爆発四散した。古代ローマカラテに包まれてあれ。
- スパルタカスの狙いは、フジキドにナラクを表出させ、対ナラク秘技「剣の構え」によってそれを抹殺することだった。だがフジキドはチャドー呼吸と強靱な精神力によってナラクを御し、ついに表出させることはなかった。
- 「ナラク化していれば負けていたかもしれない」という希有な例であり、ドラゴン・ゲンドーソー=センセイのインストラクションがフジキドを救った一例でもあるとも言えるかもしれない。
一言コメント
- ニーズヘグとスパルタカスが戦ったらどっちが勝つのかな? -- 2024-05-08 (水) 20:44:06
- 強さ議論は荒れることもあるし、一瞬の判断で勝敗の別れるグラマス級のニンジャ同士のイクサに絶対はないと思う。…ただ、お互いに肉体が万全の状態かつタイマンだったと仮定して、ヘビ・ケンのリーチを活かせる広さや高低差があるフィールドならニーズヘグ=サン有利、関節技やカウンターの強みが最大限発揮される狭い室内とかであればスパルタカス=サン有利かもしれない。ニンジャのイクサはカラテ、ジツ、武器、状況判断…そしてフーリンカザンだ! -- 2024-05-10 (金) 08:32:50
- 声つけるなら個人的には若本規夫=サンのイメージ。カラテと魔技を極めたタツジンに相応しい -- 2024-06-19 (水) 22:07:23
- くぉおだいルrrrゥオオオマカラテはまぁぎィ~ -- 2024-06-20 (木) 15:03:52
- スパルタカス=サンのカラテは時代を問わないほどの高みにあることが明言されましたネー -- 2024-07-04 (木) 01:07:48
- バトラーとメイヘムに負ける確率少ないってやっぱ化物だわ -- 2024-07-04 (木) 12:57:21
- 歴史や伝統といった既存の権威を背景に持つ者は新興勢力のかませ犬にされるという娯楽の定石を覆すニンスレらしい捻くれたキャラ -- 2024-07-04 (木) 19:41:14
- 普通にそこらのアーチ級リアルニンジャでもそう易々と勝てない、下手するとあっさり爆発四散させれるカラテがありそう。ニンジャ八大将軍やそれに次ぐ将軍クラスには負けるだろうが、驚異的なカラテの持ち主であるのは明白な -- 2024-07-05 (金) 02:06:01
- アガメムノンは神話級リアルニンジャが復活した際にはそれに対抗する切り札としてスパルタカスを囲ってたらしいが、その判断は実際正しかったのだなあ -- 2024-07-05 (金) 02:15:53
- ナラク対策に古代ローマカラテに新たなる「剣の構え」を創造するとは、すでにカイデンネームを授かるに十分なほどではないだろうか? 惜しむらくはニンジャスレイヤーとの決闘で彼が戦死したことにより(恐らくは)失われたことだけど、彼のニンジャソウルが誰かに憑依することがあれば「剣の構え」が日の目を見る可能性はゼロではないかもしれない -- 2024-08-30 (金) 21:26:48