◆忍◆ ニンジャ名鑑#0421 【ブギーマン】 ◆殺◆
正体不明の存在。ペンタゴン地下に幽閉されていたが、脱走し、その後、太平洋を歩いてネオサイタマに入り込んだ。神出鬼没で、古今東西のレリックを収集していること、呪われし歪んだカウボーイめいた装いであることが判明している。
登場エピソード
「……HAHAHA……」
「……俺のもとには……ニンジャが集まってくるか……」
人物
- アルカナム・コンプレックス社が追っている正体不明の存在。
- 過去にUCA領内で発生し、物品を盗んで収集していたが、アルカナム社に捕らえられ、実験対象としてペンタゴンの地下に投獄された。しかし後に脱出を果たし、「月の石」を始めとする同社の最大機密を盗み出した。
- 「ブギーマン」の名は自らの意思で名乗ったものではなく、アルカナム社に与えられた名である。
- 第4部シーズン5の時点ではネオサイタマに入り込んでいる。
- ビル・モーヤマによると、ブギーマンは太平洋を歩いてネオサイタマに上陸したらしい。
- 神出鬼没の怪盗めいて、古今東西のレリックを収集している。
- レリックの種類は問わないようで、単なるラグジュアリー宝物や美術品、あるいは何の価値もなさそうなガラクタさえ収集し、都市の一画に作った「巣」に集める。
- 戦闘ないし犯行を行う際、その場に居合わせた者を49マグナムで撃ち抜き、黒いエメツめいたマキモノに変えてしまう。
- このマキモノには、ブギーマンの次の出現地点を示す犯行予告の暗号ハイクが記されている。
- 作中では、ブギーマンの言動や彼に関わる事象が、主に太字で表現されている。
外見
- ダイフク・ビルディングの「驚異の部屋」の天井に帽子がつくほどの長身。
- ニンジャスレイヤープラスのキャラクター身長一覧表によると、背と脚を伸ばした時の身長は199cm。
- 謎めいた襤褸上衣(襤褸マントとも)と歪んだダスターコート、拍車の付いたブーツを身に纏い、歪んだ鍔広のカウボーイハットを被る。
- 名鑑では「呪われし歪んだカウボーイめいた装い」と表現されている。
- Twitter連載版「トレイス・オブ・ダークニンジャ」では「テンガロンハット」とも表記されていたが、ニンジャスレイヤープラスの加筆修正版にてカウボーイハットに統一された。
- テンガロンハットはカウボーイハットの一種なので矛盾はないが、当時の実況タグ上では別人説が流れるなど一部に混乱が生じており、そうした反応を受けての修正だろうか。
- その顔はカウボーイハットの影に隠れているが、闇の中で輝く二つの眼は、邪悪な鎌じみて明確な嘲笑の表情を刻んでいる。
元ネタ・考察
- ブギーマン(Bogeyman)とは、子供が往々にして信じているとされる、伝説上の、もしくは民間伝承における幽霊に類似した怪物である。
ワザ・ジツ
- カラテのワザマエは極めて高く、後述のレリックを自在に使いこなす。また、武器を扱うワザのみならず、カラテ技も習得している模様。
- メイアルーアジコンパッソを繰り出す際には、ブーツの踵に付いた拍車が高速回転し、相手を両断する。
- 詳細は不明ながら、紫のカラテを纏う描写がある。また、彼が使用するレリックも同様に紫の光を帯びている場面が見られる。
- 骨や血の色も紫であり、何らかの関連性が窺われる。
- 襤褸マントから紫の煙を吐き出し、追っ手の目をくらます芸当を見せている。
- この煙がブギーマン自身の能力なのか、レリックに由来するものかは不明。
レリック
- ブギーマンが収集している無数のレリック。
- その中には尋常の品とは一線を画する伝説的なレリックも含まれ、それらを集めるたびにブギーマンのカラテは強化されていくという。
- ビル・モーヤマは、物品にまつわるカラテの記憶を読み取り、己のものにするかのようにして力を高めているのではないかと推測していた。
- レリックを大量に集める前のブギーマンはそれほど強大な存在ではなかったらしく、アルカナム社からはさしたる脅威とは見なされていなかった。
- ただし、前述の通りブギーマンは何の変哲もないガラクタも集めており、力の強大化のみが犯行の動機ではなく、盗むという行為自体を目的としているような節もある。
- レリックを盗み出す際には、襤褸上衣とダスターコートの狭間に呑み込むようにして回収し、己が内に取り込んだ状態で運搬する。
- 自身の潜伏地にはガラクタ類を並べていたことから、反対にブギーマンが持ち運んでいるレリックは自身の強化に寄与するものとも考えられるが、詳細は不明。
◆ザ・ビースト◆
- アリゾナ州トゥームストンの工房にて、アランという名の拳銃使いの依頼を受けて作られた、最初の49マグナム。
- 「呪われしレリック銃」「大西部の伝説の銃」とも形容される。
- 49マグナムは大口径ゆえに射撃時の反動が大きく、扱いが難しいが、ブギーマンは引き金を引いたまま撃鉄を撫でるファニングでの連射も可能とする。
- ブギーマンにこの銃で撃ち抜かれた者は、撃たれた箇所を中心とする渦の中に呑み込まれ、マキモノや宝石に変わってしまう。
- 詳細はニンジャスレイヤープラスのシャード・オブ・マッポーカリプス(45):49マグナムを参照のこと。
◆サーベル・オブ・デス◆
- 南北戦争時代にニンジャが用いた伝説のM1862軽騎兵刀。
- 銃よりも近い間合いにおいて使用し、流麗かつ破壊的な斬撃を見舞う。
◆翡翠のヌンチャク◆
- ノースメキシコ博物館から盗み出した、古代アステカ文明のヌンチャク。
- サーベル・オブ・デスと同様に、接近戦において使用する。
◆タリスマン・オブ・ストロングネス◆
所有者:ホイスラー?
- ブギーマンが首にかけているペンダントチェーンに吊るされていた、小さな布袋のオマモリ。
- 布袋には金糸が織り込まれ、表面に太いミンチョ文字で「強い」と刺繍されている。その中には小さなオフダが収められている。
- ニンジャスレイヤープラスの加筆修正版「ジ・インターナショナル・ハンザイ・コンスピラシー」にて、上記の名称と、ネオサイタマにて盗み出されたと考えられている品であることが追記された。
- アルカナム社の拘束具に捕われた際に使用。何らかの霊的爆発を引き起こし、拘束具を跳ね除けた。
- この際、オマモリはペンダントチェーンから外れて宙を舞い、爆音と共に弾けている。
- 後にホイスラーが同様に「強い」と書かれた布オマモリをオノマチ・ツルゴに授け、それをニンジャスレイヤーが目に留めて譲り受けたが、前述の点から、ブギーマンが所有していたオマモリと同一の品とは考えにくい所もある。
- ブギーマンが複数枚のオマモリを盗み出していたとすれば辻褄は合うが、ブギーマンから散逸したレリックの回収が目的ではなく、依頼者へのアフターケアなど別の理由で譲り受けたという可能性も捨て切れず、真相ははっきりしない。
◆トマホーク・オブ・スプリング◆
- 芽吹いた柄を持つ生木のトマホーク。
- 投擲されると高速回転しながら飛翔し、小台風めいた風の渦を生ずる。その後、風はブギーマンをめがけて収束してゆく。
- この際、ブギーマンは風に舞っていたレリックの数々を丸ごと呑み込んだ。
◆リング・オブ・ウィンド◆
- ミヤモト・マサシが所持していたとされる「五つの指輪」の一つ。
- 「リング・オブ・ウインド」という表記揺れも見られる。
- ニンジャスレイヤープラスのディスカバリー・オブ・ミスティック・ニンジャ・アーツ(9):世界各地に遺されたニンジャレリックによると、エピック級ニンジャレリックである。
- カタナ・オブ・リバプール社が開催した博覧会「マジェスティック・エキシビション」の二階オークションハウスから盗み出した。
- 風の力が封じられており、指輪の力を開放すると、行使者を中心に放射状の風刃が展開される。
- リング・オブ・ウィンドを含む五つの指輪の詳細については上記の記事を参照のこと。
◆ロゼッタストーン/ギルガメシュ叙事詩/マダガスカル・アンモナイト/ロビン・フッドの弓/ドードーの剥製/マグナカルタ◆
- リング・オブ・ウィンドと同様に、オークションハウスから盗み出したレリック。いずれも現時点では詳細不明。
◆ヒミコの青銅製ジツ反射ミラー/ワン・インチ・モアイ像◆
所有者:ダークニンジャ
- リング・オブ・ウィンドと同様に、オークションハウスから盗み出したレリック。いずれも現時点では詳細不明。
- その後ブギーマンから散逸したが、ダークニンジャに回収され、ニンジャスレイヤーとの取引材料として保管されることとなった。
◆月の石◆
- アルカナム社の最重要機密である謎めいた圧縮体。現時点では詳細は不明。
- チェーンが付いており、首から下げることができる。
- 「ジ・インターナショナル~」では、アルカナム社とハンザイ・コンスピラシーによる月の石の争奪戦が演じられた。
◆ロープ◆
- 蛇めいてスルスルと宙を垂直に上がってゆく奇妙なロープ。
- マジェスティック・エキシビションの会場から脱出を図る際に使用した。
◆宝石◆
- バーンドエアの脳天を撃ち抜き、オパールめいた宝石に変えたもの。
- 厳密にはレリックに数えられるものかは定かでないが、ブギーマンはマキモノとは異なり己の身に収めている。
◆ブラックブレード・オブ・クサナギ◆
◆黄金の茶釜/水晶ドクロ/ブラシ・オブ・コウボウ/琥珀ニンジャ像/メンポ・オブ・デス/ハチマキ・オブ・ムテキ/死者の書◆
- ブギーマンが過去に収集して己が内に取り込み、かつイクサにおいて使用していないレリック。いずれも現時点では詳細不明。
◆機密フロッピー◆
- アルカナム社から盗み出した機密フロッピー。現時点では詳細は不明。
◆ザ・フロアバンガー◆
所有者:サイコミラージュ
- ブディズム密教僧兵団が密かに鍛え上げたとされる平安時代の名物茶釜。武骨な輝きとブッダの頭めいた表面のリベットを特徴とする。
- 生命エネルギーを蓄積する性質がある。
◆ソード・オブ・セレスチャルドラゴン/ソード・オブ・ダークドラゴンズフェイト◆
所有者:ブレイドレイス
- 平安時代以前に鍛えられたつがいの古代刀。かつてマガトキ・ニンジャがカイデンに際してドラゴン・ニンジャに命名を賜った、由緒ある双剣である。
- 互いに求め合う性質を有しており、二刀が揃った暁には、その持ち主に邪悪なカラテ循環の力をもたらす。
- ブラックブレード・オブ・クサナギと同様に「至宝展示場」から盗み出したが、その後ブギーマンから散逸し、紆余曲折を経てブレイドレイスの得物となった。
◆ソード・オブ・セブンレルムズ/ベイン・オブ・フロストジャイアント/ムラサマ・ブレード/ウルフバート/ソード・オブ・インヴィジブル・トゥ・イディオット◆
- ブラックブレード・オブ・クサナギと同様に「至宝展示場」から盗み出した刀剣。いずれも現時点では詳細不明。
- 「ムラサマ・ブレード」の元ネタは、RPG『Wizardry』に存在した有名な誤字「MURASAMA BLADE」(正しくは「MURAMASA/村正」)であろう。従って、「ムラサマ」は誤字ではないと思われる。
◆銀の三日月のロケットペンダント◆
- ニンジャスレイヤーが探して欲しいと依頼されたペンダント。依頼者の家族の形見であるという。
- ニンジャスレイヤーがブギーマンを追っていたのは、彼が盗んだこの品を取り戻すためであった。
◆スパイグラス・オブ・オール・シーイング◆
所有者:プライベティア
- 「スレイト・オブ・ニンジャ」にて登場。ニンジャソウルを感知する機能を備えた、真鍮製の海賊望遠鏡。
ストーリー中での活躍
- 「ジ・インターナショナル・ハンザイ・コンスピラシー」にて初登場。ダイフク・ビルディングに隠された「驚異の部屋」に身を置いており、エントリーしてきたアルカナム・エージェントのニンジャ達を襲撃。ハートブレイクとメルセデスをマキモノに変えるが、ビル・モーヤマに拘束具で捕らえられるとオマモリを用いて脱出し、そのまま撤退した。
- その後、部屋に残されたマキモノの文面が示唆した通り、カタナ社が開催した博覧会「マジェスティック・エキシビション」の二階オークションハウスに出現。会場のレリックを全て収奪するも、直後にペイルシーガルが召喚したデス・ライユーに強襲され、体内に取り込んでいた月の石を奪われてしまう。
- デス・ライユーは退けたものの、深手を負った彼は会場からの脱出を図りつつ、月の石を手に入れたペイルシーガルに銃口を向けるが、手負いゆえか狙いが逸れてしまう。それ以上の手出しはせず、天井のカタナ・モニュメントの背まで逃亡するが、そこで彼を追ってきたニンジャスレイヤーと交戦することとなる。
- ニンジャスレイヤーとのイクサでは、やはり負傷の影響が拭えず劣勢となり、ついにはツヨイ・スリケンをその身に受けてしまう。それでもなお笑い声を上げるブギーマンであったが、彼は意外にもそのまま爆発四散し、これまで盗み出してきた無数のレリックをネオサイタマに流星めいて撒き散らしてしまった。
- ブギーマンに触れられたレリックには邪悪な影が付着し、サンズ・オブ・ケオスのニンジャ達がレリックに引き寄せられるという事態が発生した。
- そして「トレイス・オブ・ダークニンジャ」のエピローグにて、散逸していたザ・ビーストに撃たれた者が渦に呑み込まれ、その中から再びブギーマンが現れた。
一言コメント
- これもサツガイみたく誰かの身体を依代に使ってこの世界で行動するタイプなのかな -- 2024-06-24 (月) 01:45:43
- ↑途中送信ケジメします、それならばデス・ライユーとマスラダ相手とはいえ意外とすぐに爆発四散したのもモータルの身体使ったから本来の実力出せなかったとも考えれるし -- 2024-06-24 (月) 01:48:14
- 記事作成お疲れ様です。ブギーマンってなんなのコイツ…あんま話さないから何考えてるのかよくわからん。 -- 2024-06-24 (月) 08:03:37
- ブギーマン地の文で邪悪っぽさ重点されてたけど、今のとこ個人的にはそんな邪悪には感じないんだよな。そりゃ泥棒は悪だけど、宿主のモータルだったケンセツ爺さんには危害を加えてなかったし、出現時に死んだミモキに何かしら思うところがあったような描写だったし。相手から攻撃してきたり必要があれば容赦なく殺すけど、少なくとも他の邪悪ニンジャみたいにむやみに苦しめたり殺すような邪悪性は感じない。 -- 2024-06-24 (月) 09:50:10
- 太字でばら撒かれるときも太字で強調されてたしザ・ビーストと深いつながりがあるんだろう。そもそもブギーマンが銃に取り憑いてるとか? -- 2024-06-25 (火) 00:42:26
- 謎の塊めいた存在でありその経歴も、目的も不明だ。今はただ…備えよう -- 2024-06-25 (火) 08:35:24
- 実はまだ生きててプロフェッサーが吸収して本シーズンのラスボスになる。俺は詳しいんだ! -- 2024-06-25 (火) 14:30:30
- ビジュアルとアクションがカッコよすぎる 心の中の中二男子が喜びまくってたわ -- 2024-06-25 (火) 21:16:08
- なんか常に黒影と白ハイライトのツートンで描写されてるイメージ -- 2024-06-26 (水) 12:26:47
- 不気味なオバケだし戦闘力も恐ろしいが、所々仕草がカワイイなところがあって憎めないアトモスフィアがある -- 2024-06-28 (金) 22:50:38
- 脅威の部屋は忍殺的な言い回しではなく15~18世紀のヨーロッパで存在していた古今東西の珍品を収蔵してた陳列室の事ですよね、分類学の発達で次第に無くなったけどいくつかは博物館のルーツになったとか -- 2024-06-30 (日) 00:41:19
- どうしても「ペットフードは」と言いたくなってしまう -- 2024-07-10 (水) 02:47:56
- 長時間見られると立ちメメ・ジツで即オタッシャだ!ロッカーに隠れるのがいい。俺は詳しいんだ。 -- 2024-07-26 (金) 16:21:37
- ブギーマン=サンも、夜寝る前に驚異の部屋をチェックして、チャックニンジャ=サンが潜んでいないか確認しているのだろうか? -- 2024-08-27 (火) 00:01:18
- ブギーマンがじゃあくじゃないというのは少々思考がマッポー過ぎやしないだろうか?盗みのために市民をイケニエにしてるしオークションの係員も理不尽に殺されている。ミモキ=サンの様子を見るに脅されて無理やりやらされたんだろうし自分の都合でモータルを使い捨てるのはまごうことなきじゃあくでは? -- 2024-10-29 (火) 12:52:17
- ブギーマン=サンはワンソーの何の側面を司っているのか考えてみたが、ワンソーの収集癖、というよりは趣味欲を司るアヴァターなのかもしれない -- 2024-10-29 (火) 15:56:07