◆忍◆ ニンジャ名鑑#(未掲載) 【マツモト】 ◆殺◆
登場エピソード
「アイエエエエ……お願い、行かないで……ニンジャでも何でもいいから……」
人物
- 冴えない物書きであるホンガンジの恋人であり、彼をヒモ同然に自宅に住まわせている。
- 一年前の冬にクラブで出会ったホンガンジにどこか放っておけない魅力を感じ、酔って路地裏でバイオネズミ用電磁トラップにかかって倒れていた彼を助け、スシを食わせて勇気づけたことが交際の切っ掛けになった。
- 甲斐甲斐しくホンガンジの世話をし、食事中も彼のインスピレーションの助けになればと様々な話を振るが、執筆のことで上の空のホンガンジからは生返事されるばかりであり、彼の作品がヒットした後もますます淡白な反応をされるようになり、一年前と比べてホンガンジが遥か地平の彼方へ行ってしまったように感じている。
- ホンガンジに彼の執筆部屋には絶対に入らないよう固く言われているが…。
ストーリー中での活躍
- ある初雪の夜、目を覚ましたマツモトはふと思い立って入ったホンガンジの執筆部屋で、ニンジャ装束、鎖鎌、いくつものスリケンを発見して戦慄してしまう。そこへ、いつの間にかニンジャ姿のホンガンジが現れる。
- 正体を知られたホンガンジは別れを告げるが、そんな彼にマツモトは強く抱きつき、「行かないで」と泣いて懇願する。心が揺れるホンガンジだが、ニンジャの邪悪な心が勝り、彼女をその手にかけようとする。
- そこにニンジャスレイヤーが現れ、マツモトはNRS(ニンジャリアリティショック)で気絶してしまう。戦いに敗れたホンガンジは、「…初雪な…」のハイクを言いかけて爆発四散してしまった。
- 翌朝、目を覚ましたマツモトはNRSによって記憶が朧気になっており、ホンガンジの正体のことも忘れてしまっていた。
- 「マツモトに助けられたホンガンジが文業で彼女にカネをもたらしたが、部屋を見られたことで消えてしまった…」偶然にも古事記に語られしクレイン伝説の如き状況に、マツモトはホンガンジを鶴だったのではないかと思いを馳せ、残された傷だらけの書物を抱きしめ、消えた彼に礼を言って涙を流す。
- そんな彼女のニューロンの片隅には「…初雪な…」のハイク・フラグメントがいつまでも残留していた。
一言コメント
- ホンガンジ(本願寺)が京都の寺院として余りに有名なせいでマツモトも京都由来の名前なのではないかとつい勘ぐってしまう。いや京都には「マツモト」というスーパーのチェーン店があるのよ。 -- 2024-01-13 (土) 13:51:25