総武本線は東京-錦糸町-千葉-佐倉-成東-八日市場-銚子、および、錦糸町-御茶ノ水間の路線名称である。このうち、松岸-銚子の一駅間を除いた全区間を大回りで乗ることができる。
運転系統は大きく3つに分かれ、各駅ではそれぞれ以下のように案内される。
1)東京以遠-錦糸町-千葉以遠を走り、錦糸町-千葉間を快速運転する列車:総武線(快速)*1総武快速線*2
2)三鷹・中野-御茶ノ水-錦糸町-千葉間を走り、各駅に停車する列車:総武線(各駅停車)
3)千葉-佐倉-成東-銚子間を走り、各駅に停車する列車:総武本線
※特急「しおさい」号などは、東京-千葉間でも総武本線と案内される。
※房総各線では、同一行先で経由地が違う列車が多いため、各線に路線カラーが指定されている。
総武本線は、黄色である。
ここでは、上記の1)および3)を取り上げる。2)については、中央・総武線(各駅停車)を参照して頂きたい。
1)は横須賀線東京~久里浜間とほぼ一体的に運行される。千葉以東では成田線佐倉~香取間・成田~成田空港間、鹿島線香取~鹿島神宮間、外房線千葉~上総一ノ宮間、内房線蘇我~君津間に乗り入れる列車もある。
上記の為と走行する列車の帯色のためか、1)は「横須賀線」と呼ばれることもある。
また、1)で使用される車両の前面には「横須賀線-総武線」と表示される。
駅一覧
△:一部列車のみ停車
▽:臨時のみ停車
駅番号 3レターコード*3 | 駅名 | 総武本線 | 乗り換え路線 | 備考 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
普通 | 快速 | 特急しおさい | 成田エクスプレス | ||||
横須賀線久里浜まで直通運転 | |||||||
JO19 TYO | 東京 | ○ | ○ | ○ | 山手線、京浜東北線、中央線、東海道線、上野東京ライン、京葉線、東海道新幹線、東北新幹線、上越新幹線、東京メトロ丸ノ内線、東京メトロ東西線(大手町) | ||
JO20 | 新日本橋? | ○ | | | | | 東京メトロ銀座線(三越前)、東京メトロ半蔵門線(三越前) | ||
JO21 | 馬喰町? | ○ | | | | | 都営浅草線(東日本橋)、都営新宿線(馬喰横山) | ||
JO22 | 錦糸町 | ○ | ○ | | | 総武線(各駅停車)、東京メトロ半蔵門線 | ||
JO23 | 新小岩? | ○ | | | | | 総武線(各駅停車) | ||
JO24 | 市川 | ○ | | | | | 総武線(各駅停車)、京成本線(市川真間) | ||
JO25 | 船橋? | ○ | ○ | | | 総武線(各駅停車)、東武野田線、京成本線(京成船橋) | ||
JO26 | 津田沼? | ○ | | | | | 総武線(各駅停車)、新京成線(新津田沼) | ||
JO27 | 稲毛? | ○ | | | | | 総武線(各駅停車) | ||
JO28 | 千葉 | ○ | ○ | ○ | △ | 総武線(各駅停車)、成田線、外房線、内房線、京成千葉線(京成千葉)、千葉都市モノレール1号線、2号線 | |
JO29 | 東千葉? | ○ | | | | | | | 成田線 | |
JO30 | 都賀? | ○ | ○ | | | | | 成田線、千葉都市モノレール2号線 | |
JO31 | 四街道? | ○ | ○ | △ | △ | 成田線 | |
JO32 | 物井? | ○ | ○ | | | | | 成田線 | |
JO33 | 佐倉? | ○ | ○ | ○ | △ | 成田線 | |
南酒々井? | ○ | ↑ | | | ∥ | |||
榎戸? | ○ | ↑ | | | ∥ | |||
八街? | ○ | ○ | ○ | ∥ | |||
日向? | ○ | ↑ | | | ∥ | |||
成東 | ○ | ○ | ○ | ∥ | 東金線 | ||
松尾? | ○ | = | | | ∥ | |||
横芝? | ○ | ○ | ∥ | ||||
飯倉? | ○ | | | ∥ | ||||
八日市場? | ○ | ○ | ∥ | ||||
干潟? | ○ | | | ∥ | ||||
旭? | ○ | ○ | ∥ | ||||
飯岡? | ○ | ○ | ∥ | ||||
倉橋? | ○ | | | ∥ | ||||
猿田? | ○ | | | ∥ | ||||
松岸 | ○ | | | ∥ | 成田線 | |||
銚子 |
錦糸町~千葉間の快速通過駅は中央・総武線(各駅停車)を参照。
当路線を走行する車両
※E353系を除き1号車は東京寄りの車両
- E217系
- 快速線の主力系統 今後E235系1000番台に順次置き換えられる予定である。
※下り列車の先頭車が11号車。セミクロスシートは9,10,11号車。
15両編成では久里浜・東京寄りに4両編成が付き、増1~増4号車となる。
※グリーン車は4,5号車。WCは増1,1,5,11号車に設置。 - E235系1000番台
- 快速線の次期主力系統。E217系との違いとして半自動ボタンの装備、WCの位置、セミクロスシート車の有無といった点がある。グリーン車には初めてコンセントとWi-Fiが装備された。2020年12月21日より営業運転を開始した。今後E217系を置き換えていく予定である。
※下り列車の先頭車が11号車。普通車は全車ロングシート。
15両編成では久里浜・東京寄りに4両編成が付き、増1~増4号車となる。
※グリーン車は4,5号車。WCは増1,1,5,6号車に設置。 - 209系2000番台.2100番台
- 京浜東北線・根岸線から転属し、2009年10月1日より営業運転を開始し2013年3月16日までに113系・211系を置き換えた。長時間停車する場合は各車両の千葉方向から2つめの扉のみ開放となる場合があるが、この場合は発車直前に一旦全ての扉を開ける。千葉以東の普通列車は全列車がこの車両による運用となる。
※セミクロスシートは両端の先頭車。WCは千葉寄りから2両目に設置。 - 209系2200番台
- 元は2000番台、2100番台と共に京浜東北線・根岸線に所属し、その後南武線に転属した編成である。現在では「B.B.BASE」として運用されている。B.B.BASEはサイクリング愛好者向けツアー列車として運行するため209系2000番台・2100番台とは大きく内装が異なっており、通常の普通列車には入らない。2018年1月の登場以降ツアー列車としての運用のみで大回り乗車では乗れなかったが、2021年9月運行分より一部の座席が快速列車の指定席としての発売が開始されたため大回り乗車でも乗車可能となった。
※指定席部分は全てボックスシート WCは2号車,4号車に設置。 - 255系
- JR東日本の特急形電車としては初のVVVFインバータ制御車である。2024年3月16日のダイヤ改正で「しおさい」運用を終了し、2005年12月10日のダイヤ改正からの定期列車としての活躍を終えた。総武本線内での今後は臨時列車のみ投入される。
- E257系
- 500番台が総武線に入ったのは255系と同じく2005年12月10日のダイヤ改正である。「しおさい」のグリーン車無し列車に入る。0番台も「あずさ」で千葉まで乗り入れていたが、2019年3月16日のダイヤ改正で撤退した。この形式はJRが自社設計・製造した特急形車両では二番目に多い製造数を誇っている。
- E353系
- E351系及びE257系を置き換え、中央線全特急に運用されている。千葉発着のあずさ3号・30号には2019年3月16日のダイヤ改正より運用を開始した。
- E259系
- 特急「成田エクスプレス」用の車両。編成は6両で最長12両で運用される。2024年3月16日ダイヤ改正より「しおさい」のグリーン車有列車にも入る。
備考
- 都賀より東では改札内に飲食店やKIOSKがない(外房線土気または成田線我孫子までない)ので、食料調達は事前にすませておくこと。
- 総武快速線は日中時間当たり5本設定されている。内1本が東京~千葉、1本が横須賀線~内房線君津、1本又は2本が横須賀線~成田空港、2本又は1本が横須賀線~千葉の運転である。総武本線普通列車は千葉~成東、千葉~銚子が1本ずつ設定されている。