「というわけで横須賀観光編の開始です。ご覧の横浜出身艦娘でお送りします」
「ちょー待ちぃ!なにベイスターズから乗っとってんねん!」
「ハマスタのほうが勝率良いから…(震え声)」
「というわけでここは逸見駅です。金沢八景と横須賀中央の間の駅やな」
「日差しも良好!絶好の観光日和ね!」
「そういえばズイパラって雨天の場合どうなるのかしら…」
「中止になるイベントはあるやろなあ、音頭とか」
「流石にあの広さで雨天で踊ったら迷惑だしねぇ」
「ほんで海側に向かって十数分ほど歩くと」
「来たぜ!横須賀!というわけでヴェルニー公園の北側です」
「これぞ海の街と言えるような港の風景やなー、近くには横須賀基地とアメリカの海軍施設もあるな」
「見えるだけでも自衛隊のドック施設や軍艦が充実していて、まさに軍港の様相ですね」
「わお!潜水艦があるでち」
「レーダーみたいなのがついているのは護衛艦…でしょうか?」
「空母みたいな船もありますね」
「もっと近くで撮らしてもろたわ。これはいずも型護衛艦ネームシップいずもやな」
「『いずも』ねー、由来は直接関係ないけど似た名前の子が空母っぽいとドキッとするわね」
「話題の護衛艦かがの姉ちゃんやな、実際に見てみると予想よりずっと…空母やな」
「対潜ヘリ搭載に加えて、VTOL戦闘機のF-35Bも搭載するんだっけ?アレ結構ずんぐりむっくりでかわいいよね~」
「ちなみに多分やけど、2枚目のいずもの後ろの423って書いてあるのが『とわだ型補給艦2番艦ときわ』で、3枚目の85って書いてあるのがおそらく米軍のミサイル駆逐艦『DDG-85マッキャンベル』かしら」
「おー詳しいですね」
「ググった」
「…便利な時代になりましたねぇ」
「1枚目はよくわからないでちね、潜水艦なのは明らかだけど」
「調べたところ形状はおやしお型潜水艦っぽい気がするけど」
「私の名前を受け継いだ潜水艦型ですか、なんだか嬉しいというか誇らしいというか、今の日本の海も守ってくれてるんですね」
「いつの時代だって海の方々はそういうもんやで、きっと」
「そしてヴェルニー公園といえば」
「デェェェン、デカアァァァイ説明不要!陸奥の主砲でございます」
「あらあら、そう言えば船の科学館から移されていたわね」
「舞鶴で菊月の生主砲見せてもろうたときはこの大きさですら12cmかよ(脱帽)って思ったけど、戦艦主砲となると迫力がさらに迫力が段違いやわね」
「あ、おさわりはダメよ、ダーメ」
「ハーイ」
「そしてこちらがヴェルニー記念館、横須賀の歴史とかいろいろ資料ありますぜ」
「館内はそこまで広くないけど結構充実しとるよな、横須賀市史とか置いてあったし」
「これは横須賀で昔から実際に造船所とかで130年もの間使われ続けたスチームハンマーの実物だね。現存最古で歴史的な文化遺産でもあるよ」
「館の名前のヴェルニーも横須賀の製鉄所を作り上げて発展させたフランス人技師フランソワ・レオンス・ヴェルニーから取られたものね。横須賀や浦賀では私達含めた多くの艦船が生まれたし、近代海軍におけるこの人の功績は外せないわ」
「この人が設計した灯台もたくさんありますからねー。館内ではそのスチームハンマーの技術的な仕組みの解説とかもあるし、アタシ的にもわかりやすいです。日曜祝日には1/10スケールのスチームハンマーの模型実演もやってるよ!」
「横須賀の歴史を紹介するビデオ放送も…やってる。勉強になると思う」
「後は陸奥の精巧な模型やな。1/100スケールのやつだそうや」
「むむむ…やはり流石ビッグ7、模型でも迫力が…」
「多分それは戦艦の1/100スケールだからだと思うわよ?」
「どっぷり海軍要素を満喫しました。次はどこに行くんで?」
「そりゃ横須賀といえば…戦艦三笠!?」