艦これ部AAR/17年夏/17夏欧州避暑の旅/E-7はじまりの物語

「やっとジブラルタルを越えれたと思ったら……」
「何よこの真っ赤な海！」
「そうなのよ！欧州全土が大変なのよ！」
「私の第二の故郷をよくもメチャクチャにしてくれたわね！」
「平和な海を取り戻すためにも……」
「元凶をぶっ倒すしかないわ！」
「ええ、私もついていきますとも、ですが落ち着いてください」
「はやる気持ちはわかりますが、E-7もギミックがあります」
「段階を踏んで攻略しましょう」

「えーと、ギミックってどんな感じかしら？」
「丙作戦の場合はPとRを叩いて、またもう一度PとRを叩くことになりますね」
「それじゃあいってみよー！」

「水上打撃で行ける感じみたい！」
「それだけだったらよいのですが……」

「Rマスはこんな感じで、」

「Pマスの相手はこれね」
「どちらも基地航空隊を送ればA勝利は問題ありません」

「やった！新しい道が拓けた！」
「さて、もう一回PとRを叩くわよ！」

「Pマスに行くつもりがRマスに行っちゃいましたね」
「でもA勝利できたしノープロブレムよ！」

「……」
「……」
「見事な島流しね……」
「実際に島(アイルランド)ですけど……」

「何度も逸れるからもうこれ、輸送連合で行ったほうが早いと思うんだけど」
「なら組み替えましょ。支援は手厚く、ね」

「やっとPマスにたどり着いたわ！」
「でもA勝利しないと意味が無いわ」
「残念ですがB勝利です……出直しましょう」

「やっとギミックが終わりましたー！」
「後は本隊をぶっ潰すだけよ！」

「航空母艦Graf Zeppelin、推参した。遅れてすまない」
「今までアンタ何してたのよ、魔法使いさん？」
「まあ、いろいろあってだな……すまない」
「さあ、敵の本陣を壊滅させるぞ！」

「編成はこれ、といってもこれはクリア時ね」
「最後以外は大井のところはIowaで弾着徹甲弾装備だったわ」
「ふむ……道中重視と徹底的に寄せたか」
「決戦支援と道中支援はラストダンスだけね！」
「え？それでいけるの？」
「だって資源ないしー」

「もちろん基地航空隊はしっかり出すわ」
「1隊目はGとTマス。ラストはTマス集中よ」
「どうして最後は変えたのかしら？」
「どうも支援入れると過剰火力な気がして。その分あっちに振り分けたの」
「で、2隊目と3隊目はQマス集中。これで空母夏姫マスは安牌になるの」
「安牌といえども油断は禁物だが、な」

「1戦目は駆逐棲姫との交戦よ」
「雷撃戦までに無力化していれば問題なしね」
「万が一雷撃を受けたとしても私とIowaなら受けきれるわ」

「お次は潜水新棲姫率いる潜水艦隊相手ね」
「先制対潜4隻用意したのはこいつらを叩き潰すためよ！」
「撃沈とはいかなくとも潜水新棲姫を大破まで追い込めばもう恐ろしくありません」

「潜水艦を抜けたら空母夏姫相手だ」
「先程のとおり、基地航空隊がいれば問題ない」
「開幕でほぼ壊滅というのも少なくないだろう」

「ボス前……最後の関門の戦艦夏姫相手よ」
「PTも地味にいやらしいわ。残ると雷撃してくれるし」
「ここで大破するということは少なくない、からな」
「私達ができることはただ、姫への道を切り拓くのみよ！」

「さて、ボスの欧州棲姫だ」
「どこかのアーサー王みたいな出で立ちをしているわ」
「同感だな。だがこいつは邪悪な王だ。叩き潰さねば世界は救われない！」
「ほんっと！私が今まで見てきた王は『あの人』*1以外はどいつもこいつも邪なやつばかり！」
「敵となれば潰す以外の選択肢はないわ。殺し合いよ！」

「概ね順調ね」
「道中重視でもSは結構取れるのよねー」

「1回目削ったら資源切れちゃったよ……」
「うむ、此処は仕切り直すとしよう」
「早くぶっ倒したいけど仕方ないわね」

「さてと、順調に削れてラスダンね」
「まずはそのままの構成で行ってみるわ」
「どんな感じか見る、ってことね」
「分析は冷静に、な。香澄」
「おっけーおっけー、でも重くならずにいきましょー！」

「さて、敵を追い込んだわよ！」
「オーラが黄色くなっているな……まさに反転したかの王のようだ」
「だが、こいつを倒さねば私達の未来はない！さあ、艦隊総員！奴を焼き尽くせ！」

「……これちょっと怪しくないかしら？」
「ちょっと良くなさそうな気がするの」

「案の定ね……でも、またチャレンジするのみよ！」
「敵が折れるまで、私達が斃れる気なんてさらさらないわ！」
「欧州棲姫……次は無いと思いなさい！」

「というわけでIowaと大井をチェンジよ」
「ダメ押しとなる夜戦火力を求めるわけね」
「果たしてそれは吉と出るか凶と出るか……」
「あとは基地航空を陸攻4を戦艦姫のマスに集中ね」
「ああ……わかった」

「うーん……やっぱり夜戦要員1人増やしたほうが良かったかしら……？」
「これでも微妙というわけ？」
「大井が中破してなかったらいけたんだけどね」
「勝ち筋はBismarckが削って、北上のラッキーヒットか、大井の連撃のダメージでトドメっていう感じ」
「まあ、勝ち筋があるなら諦めちゃダメね。夜戦、いきましょ！」
「ええ！突撃するわ！」

「生憎だけど、私はね、今、目の前の敵を倒すことしか、興味ないの」
「今の標的(ターゲット)は貴方、欧州棲姫。」
「提督が望めば、私は提督の"一番槍"になってみせるわ」

「後悔するならアンタと私とを、かちあわせるんじゃなかったわ」

「凄い……Bismarckが一気に叩き潰したわ……」
「よかった……！浜風！これで……」
「欧州は救われました……」
「私が導くまでもなかったか……」
「Bismarck……おめでとう。あんたが正真正銘の一番槍よ……！」
「ありがとう、香澄(シュバルツ)」

「最後の儀式は終わらせておこう……私が、な」

「これにていっけんらくちゃーく！」
「これで欧州の空は守られましたー！」
「軍用機ではなく、民間機、そして白鳥が優雅に飛ぶ空が戻ったわ！」
「白鳥じゃなくて鷺ではないだろうか……？」
「え？」
「それはともかく……なんとか全作戦成し遂げられたようだな！」
「久しくやり甲斐があるイベントだったわ」
「ああ、海外艦(私達)が大いに活躍できたイベントはそうなかっただろうな」
「ってアンタは最後の最後でいつもぽっと出じゃない！」
「そこを言われるとは……な」
(いくぶんAdmiralに大切にされているからなのだが……)

「欧州棲姫……」
「私にとっては因縁な敵だったのかもしれないし、そうじゃなかったのかもしれない」
「でも、今は眠りなさい……永遠に……」