資料館/3Dライブラリを主観で比較

Last-modified: 2009-02-26 (木) 15:18:17

比較表にしてみた。

一覧

プラグイン名使用モデル
そのまま使用可
変換して使用
開発者(敬称略)
Easy3D for HSP3専用sig形式
mqo形式
X形式
おちゃっこ
おちゃっこLAB
d3module利用不可sprocket
S.Programs NET
HGIMGX形式おにたま
HSPTV!
ZGP専用zpm,zmd2形式
X形式
zig(開発終了)
ZGPCommunity
Forsythia3DX形式MIA
MIA's HomePage

E3D for HSP

いわずと知れた有名プラグイン。公式サイトからモーション付けキットなども出ている。
メタセコなどから手軽にデータを作成でき、強力な命令群によって何となく作れば3Dゲームになってしまう。
これのC++版が開発再開されたら俺は間違いなくそちらを使うだろう。
残念なことに、DirectX9以上必須であるため、極端に古い環境では動作しない。

  • 特徴
    • メリット
      • モーションの作成に専用ツールが用意されている。
      • 令が兎に角多機能。ベクトルやIKの知識等不要。ゲームになる。
      • おちゃっこ様の素早さが511。
      • 最初の一歩に関する資料は非常に豊富すぎる。
    • デメリット
      • DirectX9以上必須。
      • 1つのモデルを使いまわすことが出来ない。同じ敵を5体表示させたい場合、5回同じモデルをロードする必要がある。
      • 一つのモデルが管理しているデータが多いためか、重いらしい。
      • 踏み込んだ所に関する資料は全くといっていいほどない。wikiの資料は殆ど入門用。

入門者がとりあえず3Dに触れるのには最適だし、手間をかけずに3Dゲームを作ることが出来る。
まさにグータラな俺向けのプラグインである、と思ってた時期が僕にもありました。

d3module

他とは毛色の違うモジュール。HSPの標準命令で、3Dをやっちまおうというものである。
モデルを読み込んだりといった複雑な作業は出来ないが、ソモソモこれはそういった事をやるために作られたわけでは無いので全く問題ではない。パーティクルの表現や、簡単な物理演算などをHSP単体で行うことが出来る事に意義がある。

  • 特徴
    • メリット
      • モジュールなので、HSP単体で動作する。
      • 単体で動作するので、HSPLet併用でブラウザ上でも動く。かなり重いが。
      • HSPの文法の延長線上にある感じなので手軽。
      • 標準命令で描写しているも同然なので、DirectX等の環境はいらない。ライブラリも不要。
    • デメリット
      • 複雑な処理はテメエで実装してやる必要がある。
      • DirectXを使わない以上限界は割と早く訪れるかも。
      • モデルを読み込んだり、といったことは出来ない。

ZGP

一昔前に猛烈にアツかった、といわれると現役ユーザーの方々に石を投げられそうだが、それくらい昔は熱かったプラグイン。
E3Dの登場や、HGIMGのレベルアップにより着々と3Dの第一線から追いやられている感がある。といいつつも、殆どE3D一色ですが。OpenGLを使用することが出来るのが特徴か。
2Dで画像を扱う分には相当なプラグインである。むしろそっち関係の処理で一昔前多大にお世話になっており、感謝の意も含め紹介する。

  • 特徴
    • メリット
      • 付属テキストが充実。
      • OpenGLを使用することが出来る。
      • 2Dの操作に関しては個人的には神の領域。
      • E3Dに比べれば低スペック環境でも動く。
    • デメリット
      • DirectX8以上が必須。
      • 第一線を退いて久しい。

HGIMG

HSPオフィシャルの3Dプラグイン。一昔前まで、おにたま様が本気じゃなかったせいか、前述のZGPやMIA様のプラグインの存在もあって、あまり触る人は居なかったようだ。
やっと本気になったかと思いきや、今度はおちゃっこ神が現れたため、やはり日の目を見る機会が中々無いようだ。
2007コンテストで出展された某優勝確定作やっぱり優勝したあの作品が非E3Dなので、今後の進展に注目するべし。

  • 特徴
    • メリット
      • 公式プラグインであるため、今後化ける可能性がある。
      • DirectXを使わなくても描写できる。
      • 一般に、管理するデータが少ないためE3Dより高速だといわれている。
  • デメリット
    • 化けない可能性の方が高い。心なしかおにたま氏が放置している気が・・・
    • MX形式、MA形式の作成法や変換法が曖昧

メリットデメリットともに特に思い当たらない所が逆に悲しい。

Forsythia3D

MIA様が作った3Dプラグイン。あまり見たことは無いのだが、HLSLを(書ければ)使えるなど、噛めば味が出てくるようなプラグインのようだ。使ったこと無いので、批判の文書は書けない。
「このライブラリ最大の不運は、これが出た当時RokDeBone2がXファイルを出力できなかった事だ。」とは某氏の弁。手軽に3Dモデルにモーションを付けられるようになった現在ならばHGIMG、Easy3Dと共に三つ巴の戦いを繰り広げていた事だろう。生まれるのが早すぎたプラグインといえよう。

結論

自分のレベルによって、使うプラグインを変えればいい。
ココで言う自分のレベルとは、HSPの習熟度ではなく、実際のゲームの製作経験である。
多言語でも豆乳でも、作ったことある奴と無い奴の差は歴然である。

  • ゲーム作ったことありまっせーんな人
    • とりあえず2Dでインベーダーっぽいシューティングゲームを作ろう。
      • ぶっちゃけガン○ムもインベーダーの拡張だろ。ならばまず古典から学ぶべ。
  • リソース(主にモデル)の確保のめどが付いてない場合、もしくは自前の場合
    • メタセコフリー版を使ったりなんやりするのでE3Dが手軽。
    • モデルを作る人が「Xファイルじゃなきゃヤダヤダ」とか言ってきたりすると困るので、モデルの仕様を決めてからプラグインを決めたほうが良い。