きゅん・きゅん・まっくす(2019/04/19~2019/04/26)
オトメモリ形式のイベント。オトメモリの名称は「ムチューバ」。
イベント限定SRは椎名法子、棟方愛海。
イベント予告
予告1(椎名法子)
みんな、こんにちはっ!椎名法子です!
聞いて聞いて!今度、あたしと愛海ちゃん、志希さんに、
みくさん、悠貴ちゃんの5人で、ある企画に挑戦するの!
『きゅんきゅんするシチュエーション』を考えたVTRを、
みんなで見せ合うんだって♪
えへへ、きゅんきゅんするっていえば、やっぱりアレだよねっ♪
ドーナツを用意して、お楽しみにっ♪
予告2(棟方愛海)
みんな、指の調子はどう?棟方愛海です!
あたしたちの曲『きゅん・きゅん・まっくす』をテーマに、
とある番組の企画に参加することになったんだ!
これは……うひひ♪ みんながどのぐらいきゅんきゅんしたか、
ぜひじっくりわきわき確かめないと……ハッ!
まだ!まだ何にもしてないってばぁーーーーっ!!
よーろーしーくーねーーーーっ!
ストーリー
オープニング:きゅん!特盛マウンテン
登場アイドル:棟方愛海、前川みく、一ノ瀬志希、乙倉悠貴
あらすじ
番組の企画で、それぞれが考えた「きゅんきゅんするシチュエーション」を発表し合うアイドルたち。
愛海が選んだのは、部活の後輩に一目ぼれし、許されぬ感情を抱いてしまって思い悩む……というシチュエーション。
そしてスタジオに、感極まった愛海の叫びが響き渡るのだった。
コミュ
愛海 | はあああああああああん!! |
みく | ストーップ!ストップにゃ! VTRストーーーーップ!! |
愛海 | どうしたの、みくさん。まだVTR始まったばっかりだよ? |
みく | 始まったばっかりなのにこうだから問題なの!! VTRの趣旨わかってる!? |
愛海 | 当たり前だよ~。さっきコーナーの説明もあったし! 『めざせまっくす!きゅんきゅんシチュエーション!』 |
法子 | 『きゅんきゅんするシチュエーション』をテーマにあたしたちが台本を考えて演じたショートドラマを、順番に見ていくんだよね~。 |
みく | きゅんきゅんするシチュエーションだよ? 大丈夫? この先の映像を流していいのか、みくはもう不安になってきたんだけど……。 |
愛海 | 心配性だなぁ、みくさんは。大丈夫大丈夫!さ、VTR、続きをどうぞ! |
愛海 | ってことで、あたしたち手芸部は、ここで縫い物をしています。クッションを作ったり、お手玉を作ったりとかね! |
愛海 | 入部してくれたってことで、ふたりも仲良く楽しく、手芸を一緒にやっていこうね! |
男の子 | よろしく、棟方センパイ! |
女の子 | よろしくお願いします、愛海センパイ♪ |
愛海 | よろしく!今日の活動はもうおしまいだから、他のみんなと一緒に帰るのがいいかな。あたしは戸締りしてから帰るから。 |
男の子 | はいっ! |
女の子 | はーい♪ |
愛海 | …………。 |
愛海 | ふああああああああああ!さいっこうだよおおおおおおおおおおお!! |
みく | こらあああああああああああああああっ!! |
志希 | にゃははははは、いいかんじにフェネチルアミンが出てる顔~♪ |
悠貴 | 愛海さんのいる部活に、後輩が入ってきたって設定なんですねっ。 |
みく | 愛海チャン、自重!自重するにゃ!! |
愛海 | 大丈夫だってみくさん、あたしを信じて! ちゃんと、きゅんきゅんするものにしてるから! |
愛海 | (正直、一目ぼれ。元気な挨拶に、あどけない笑顔。初々しくてかわいい後輩から、あたしは目が離せなくなっちゃってた……。) |
愛海 | こういうのを作って、鞄を飾り付けたりとかね♪ せっかくこの学校は私服OKなんだから、いつまでも制服着てないで、お洒落しよっ! |
女の子 | わぁ、可愛い……私もがんばろっ! |
男の子 | 棟方センパイが作ったものって、手触りがすごいいいんすよね! ふわふわで、柔らかくて、すべすべで……。 |
男の子 | 棟方センパイ……いや、棟方師匠! 俺たちにもあなたの技を教えてくださいっ! |
愛海 | ふっふっふ……。このマスター棟方に任せたまえ! |
男の子 女の子 | ししょ~っ! |
愛海 | …………。 |
みく | それはもういいにゃ!! |
愛海 | だけど……あのふたりは、いつも一緒。あたしがどんなに想っても……あたしにチャンスは、訪れない。 |
愛海 | ううん、そんなのいや。だから……。 |
愛海 | あたしは────。 |
みく | 実力行使はやめえええええええいっ! |
みく | アウト!これはアウトにゃ!ア・ウ・ト!! |
悠貴 | 好きになった相手には、もう仲のいい女の子がいて……嫉妬の気持ちが、溢れちゃうですね……。 |
みく | …………ん? |
愛海 | そうなんだよ……もう、想いがあふれて、止められなくて……。 |
みく | (……あ、そっか。愛海チャンの本性を知らなかったら、これ、後輩の男の子に恋した先輩の話なんだ……。て、手の込んだことを…………。) |
愛海 | うきゅう……。これが天罰……か……。 |
女の子 | だ、大丈夫ですか愛海先輩? 思いっきり体育の先生にぶつかってましたけど……。 |
男の子 | あの先生、めちゃくちゃガタイいいっすからね。ほら、立てますか? |
愛海 | あ……ありがと……。 |
女の子 | さ、今日も部活行きましょ、先輩っ♪ |
男の子 | 棟方師匠の指さばき、今日こそ盗んでみせますから! |
愛海 | …………うん! ふふ、あたし、負けないからねっ! |
愛海 | (自分の気持ちに戸惑って暴走したり……嬉しくてにやけたり、勘違いで落ち込んだり恥ずかしくて後悔したり……。) |
愛海 | (振り回されてばっかりの毎日だけど……でも、あたしはこの気持ちに素直に生きたいって思うんだ。) |
愛海 | (だって……あたしのこのワキワキは、止められないから……!) |
愛海 | は~い!というわけで! あつみちゃんの『きゅんきゅんシチュエーション』でした! みんな、きゅんきゅんしてくれたかな? |
みく | してくれたかにゃあ……? |
第1話:きゅん!あまあまドーナツ
登場アイドル:椎名法子、乙倉悠貴、一ノ瀬志希、棟方愛海、前川みく
あらすじ
法子が選んだシチュエーションは、いくつものドーナツ店を食べ歩きするドーナツデート。
ドーナツを幸せそうに食べ続ける法子の姿に、このまま食事風景だけで終わるのではないかと不安を覚える一同。
そんな中、VTRの法子は、大好きな人への言葉を語りだす……。
コミュ
番組収録中 | |
司会 | さーてお次は、法子ちゃん、いってみよー! |
法子 | はーい♪ あたしはね、大好きな人と過ごす、一番幸せな時間を考えたのっ。 |
法子 | ってことで、VTR、スタート♪ あまーい時間を、楽しもうねっ♪ |
法子 | わぁっ、こっちの味もすっごく美味しいよっ! ほらほら、ひと口どーぞ♪ |
法子 | えへへ♪ ふたりだとはんぶんこできるから、いつもよりたくさんの味を食べられて嬉しいなぁ♪ |
法子 | わっ、こっちはふわふわ~。それに、とっても甘くておいし~い♪ |
悠貴 | あ、あの……の、法子ちゃん? ちょ、ちょっと止めてもいいですか? |
法子 | どうしたの、悠貴ちゃん? |
悠貴 | えーっと、その、どういえばいいんでしょう。もしかして、これって、そのっ。 |
愛海 | このVTRってもしかして、ずっとドーナツ食べてる? |
法子 | うん、そうだよっ! ドーナツデートだもん♪ |
悠貴 | ど、ドーナツデート!? |
法子 | そう!いろんなお店を回って、ドーナツをたっくさん食べ比べするの! |
悠貴 | いろんなお店ってことは……ま、まさか……あのたくさんのドーナツは、まだ、全体から見たらほんの少し……? |
志希 | たしかに、「甘い」時間がてんこ盛りだね~。にゃはは、イントロに間違いはないみたい。 |
志希 | いーんじゃない? あたしは、これぐらいぶっとんだもののほうが好きだな~。 |
法子 | ぶっ飛んでなんかないよ~! 続き!続きを見てもらえばわかるからっ! |
法子 | ここはね~、もっちもちのドーナツがオススメなんだ~。す~っごく幸せな気持ちになるの~。 |
悠貴 | あわわ、2軒目に……。 |
法子 | ひとつ前のお店ほど種類はないけどね。どっちかっていうと、その前のお店に近いかも! |
悠貴 | 3軒目だったっ!? |
法子 | あっ、その新作ドーナツ、気に入った? いいよね~、ナッツの食感がアクセントになって、いくらでも食べられちゃう! |
法子 | ……え?この辺のドーナツはもう全部食べてるのかって? |
法子 | もっちろん! 新作が出たら、すぐに食べにくるもん! 店員さんとも仲良しだから、教えてもらえるしっ♪ |
法子 | それでね、今日はその中から、あなたが好きそうなドーナツを選んでみたの! どうかな?楽しんでもらえてる? |
法子 | ……あ、あれ?ど、どうしたの? 急に黙っちゃて……。 |
法子 | あっ、もしかして、お腹いっぱいだった!? ご、ごめんねっ?あたし、ドーナツはいくらでも食べられるから、あんまりわからなくて……。 |
みく | 薄々そうなんじゃないかって思ってたけど、やっぱりそうだったのにゃ……。 |
悠貴 | み、みくさんっ。おさえておさえてっ。いま、すっごくいいところですからっ。 |
法子 | ……そうじゃない? え?あたしが退屈じゃないかって……ど、どうして? もう食べたことのあるドーナツばかりだから? |
法子 | ……なぁんだ、びっくりしたぁ。楽しんでもらえてないのかなって思ったよ……。 |
法子 | あのねっ、あたしは今、すっごく楽しいよっ! |
法子 | 大好きなドーナツを一緒に食べて、大好きなあなたがニコニコしてくれてる、それだけで、もうあたしはお腹いっぱいだもん! |
法子 | それにね……あなたと一緒に食べるドーナツの味は、ひとりの時より、ずーっと甘くて、美味しいんだよ。 |
法子 | だから、この時間は、あたしにとって一番甘くて美味しい、幸せな時間。あなたにとっても、そうだったら嬉しいなっ♪ |
悠貴 | とっても可愛いお話でしたねっ♪ |
法子 | えっへへへ~♪ |
法子 | ホントはね、いろいろ考えたの。綺麗な夜景の見えるお店でディナーとか、デートってかんじのやつ! |
法子 | そういうの、素敵だなーって憧れはあるんだけど……でも、なんだか上手く想像できなくって。 |
悠貴 | わかりますっ! 雑誌やテレビで見て、いいなーって思うんですけど、なんだか、すごく遠い話に思えちゃうんですよね。 |
法子 | うん!だからね、それよりも、大好きな人とならきっと、特別なことじゃなくて、毎日のいろんなことが……。 |
法子 | たとえば、いつも食べてるドーナツが、いつもより少し甘くて、美味しくなる、みたいな、そーいうのって、とっても幸せだなーって思ったの。 |
法子 | ってかんじで、法子の『きゅんきゅんシチュエーション』でした♪ みんな~、きゅんきゅんしてくれたー? |
悠貴 | とーっても甘くて、幸せな時間でしたねっ! |
第2話:きゅん!ねこチャンアピール
登場アイドル:前川みく、一ノ瀬志希、棟方愛海、椎名法子、乙倉悠貴
あらすじ
みくが選んだのは、ねこカフェでのデート。
たくさんのねこに囲まれ、楽しそうに戯れながら、デート相手にイタズラっぽく微笑みかけるみく。
VTR中、志希の茶々が入るも、持ち前のツッコミスキルを発揮し、スタジオを盛り上げるみく。
そしてVTRは、いよいよ山場を迎えようとしていた。
コミュ
番組収録中 | |
司会 | さてさて、法子ちゃんのドーナツでお腹がいっぱいになったところで! お次のVTRは~? |
みく | はいはーい! |
司会 | おお、みくちゃんの番! これは可愛らしいねこカフェデートが見られそうだ! |
みく | なな、なーんでネタバレするの!! |
司会 | あっはっは、ごめんごめん。みくちゃんはいいリアクションをくれるからつい。じゃあ、気を取り直して……。 |
みく | VTR、スタートにゃ! |
ねこカフェ | |
みく | ほ~らほらほら、おいでおいで~。なでなでしてあげるのにゃ~。いい子いい子~~。 |
みく | お、もう一匹来たにゃ、よしよし、可愛がってあげるからね~。にゃふふ、やっぱりここは天国にゃ~。 |
みく | なのに、キミは……。ふふ、随分と仏頂面だにゃあ……ふふふ。 |
みく | さっきから、どの子も寄り付かなくて……みくにはこんなにいっぱい来てくれるのに、ふふ。あーあー、拗ねない拗ねない、もう! |
みく | ほら、こっち来て。この、みくのお膝で丸まってる人懐っこい子なら、キミでもきっと撫でさせてくれるにゃ。 |
みく | この辺を、やさしく……どう? あったかくて、ふわふわで、可愛いでしょ~~♪ |
志希 | ねーねー、あのさー。ひとつ気になったことがあるんだけどねー。 |
みく | どーしたの志希チャン、気になったことって? |
志希 | ねこってさー。なんで「ねこ」っていうんだろーねー。 |
みく | んん?んんん? |
愛海 | ねこが、なんでねこって名前なのか……? |
法子 | そういえば、考えたことなかったかも……。ドーナツだったら、「生地」って意味の「ドウ」と「ナッツ」でドーナツなんだけど……。 |
悠貴 | え、そうなんですかっ!?知らなかった……。 |
みく | ストップストップ! 脱線してる!脱線してるにゃ! |
志希 | そーそー。ねこをやめたら何になるのかって話だよ。 |
みく | ねこがなんでねこっていうのかって話でしょ!! いや、それもそもそも関係ないにゃ!! わざわざVTR止めてする話じゃないでしょ!! |
志希 | にゃははは♪ みくちゃん、普通に可愛いVTRだったから、そろそろバラエティポイント稼いでおこうかなーって。 |
みく | バラエティポイント!? |
志希 | 笑いを取ると1ポイント獲得! めざせお笑いまっくす!みたいな? |
みく | 企画が変わってる!? |
司会 | あはははは! いやぁ、みくちゃんがいると司会が楽でいいですね。 |
みく | 進行して!! みくはアイドルなの!可愛いのが本業なの!! |
司会 | おーけーおーけー。みくちゃんが威嚇してくるので、進めましょー。 |
司会 | 芸人顔負けのツッコミを見せるみくちゃん、そんな、明るく楽しく親しみやすい彼女の、きゅんきゅんする瞬間……続き、いってみましょう! |
帰り道 | |
みく | は~、楽しかったにゃ~♪ 今日は付き合ってくれてありがとね。 |
みく | 結局、キミはほとんどねこチャンに触れなかったから、ちょっと悪いことしちゃったにゃ。 |
みく | ……ん? ねこチャンと遊んでるみくを見てたから楽しかった? もー、そういうこと言うんだからー。 |
みく | ……にゃふふ♪ ねぇねぇ。 |
みく | ねこチャンみたいにみくに可愛がられるのと、みくをねこチャンみたいに可愛がるの、キミは、どっちがお好みかにゃ~? |
みく | あ、真っ赤になってる。にゃふふ! ……どっちも、いーよ。……なーんてね♪ |
みく | ……あのね、キミにねこチャンが寄ってこなかった理由、実はみくにはわかってるのにゃ。 |
みく | キミはもう、誰かのモノ……迂闊に縄張りに入ったら、嫉妬されちゃう。ねこチャンたちは、きっと、そう気づいてたのにゃ。 |
みく | キミにはちょっと悪いことしたにゃ……だから、そのぶん、いーっぱいみくを、可愛がらせてあげるね♪ |
志希 | ぱちぱちぱちぱちー。 |
みく | ってことで、みくの『きゅんきゅんシチュエーション』でした! みんな、きゅんきゅんしてくれたかにゃ? |
志希 | ところで、ねこってなんでねこっていうんだろうねー。 |
みく | それはもういいにゃ! |
第3話:きゅん!ヒミツのお話
登場アイドル:椎名法子、棟方愛海、前川みく、一ノ瀬志希、乙倉悠貴
あらすじ
番組収録は順調に進み、休憩に入るアイドルたち。
同じ企画に挑んだ彼女たちだが、選んだ答えもそこへ至るアプローチも、それぞれの個性を表すかのように違いを見せていた。
一同は互いを労いながら、残るふたりが披露する「きゅんきゅんするシチュエーション」に期待を寄せるのだった。
コミュ
収録休憩 | |
AD | それでは、いったん休憩入りまーす。 |
一同 | はーい♪ |
控え室 | |
志希 | ふぃ~、やっと半分終わったよー。 |
法子 | 休憩タイムといえば~~ドーナツ! はーい、みんな、食べたい人はとっていってねー。 |
悠貴 | わぁ、いただきますっ! |
愛海 | もちもちのドーナツだー♪ |
選択肢 | お疲れさま |
悠貴 | プロデューサーさんっ、見ててくれたんですよねっ! ここまで、どうでしたかっ? |
選択肢 | きゅんきゅんした きゅんきゅんした きゅんきゅんした |
法子 | えへへ、ありがとっ♪ |
みく | 法子チャンとみくのはともかく、愛海チャンのはどうなることかと思ったにゃ……。あの台本、PチャンがOK出したんだよね……? |
愛海 | そりゃそうだよ、さすがに! |
選択肢 | 愛海のいいところが出ていたからね 面白いと思ったからつい…… |
志希 | にゃはは、キミのそーいうマッドなところ、あたしは好きだよ~。 |
愛海 | プロデューサーには感謝の嵐だよ~。いやぁ、あれは楽しい撮影だったなぁ。うひひ♪ |
悠貴 | 脚本の中に、みなさんひとりひとりの個性というか、いいところがいっぱい詰まってたの、すごかったですっ。 |
志希 | なにげに、お話のパターンもいろいろあったよねー。視聴者を相手に見立ててるかどうか、とか。ま、お題がそもそもけっこう自由だったもんね。 |
悠貴 | みなさん、台本ってどんな感じで考えたんですか? 私は、少女漫画とか、いっぱい読んでみたんですけどっ。 |
法子 | あたしは友だちに相談して考えたよ♪ 緊急集合してみんな助けてくれるんだー。 |
志希 | あたしは終わりを最初に決めて、あとはそこに向かってつなげただけ、みたいな? まー、論文と一緒。 |
みく | みくもドラマとか参考にして考えたにゃ。ま、Pチャンと相談して決めた部分が多いけどね。 |
選択肢 | みくはたくさん案を持ってきたよ |
愛海 | えっ、すごいっ! |
みく | え、だって、方向性とかいろいろあるし、比べるものがないとどっちがいいかわからないでしょ。 |
法子 | さすがみくさん……。 |
悠貴 | 他のって、どんなのがあったんですか? |
みく | え?えっと、みくが生徒会の副会長って設定で、生徒会の会長に恋をしてる……みたいな話。 |
愛海 | 前川副会長……! |
みく | でも、みくは生真面目だから、勉学の場である学校でそんな……ってなっちゃうのにゃ。だけど、気持ちだけ膨らんで、最後、卒業式の日に……。 |
法子 | それで、それで? |
悠貴 | ドキドキ……! |
みく | 役職がなくなっても、あなたの傍に置いてくださりますか……って、なんでみくだけもう一本披露してるのにゃーーーーっ! |
志希 | お題に強く沿った方向性と、自分のキャラクター性に沿った方向性で用意したってかんじかにゃー。いやー、偉いねぇ。 |
選択肢 | そろそろ、時間だ |
法子 | わ、もうそんな時間? |
愛海 | あとは、志希さんと、悠貴ちゃんだよね! どんなお話科、ワクワクするなー♪ |
志希 | ふふん♪ ではではみなさん、お楽しみに♪ |
第4話:きゅん!スキの証明
登場アイドル:一ノ瀬志希、棟方愛海、乙倉悠貴、前川みく
あらすじ
志希が選んだシチュエーションのVTRが始まる。
真夜中のラボでふたりきりになった「キミ」に、薬品を片手に語り始める志希。
人が他者に抱く恋愛感情とは、誰もが焦がれるその本質とは、いったい何なのか。
天才であるがゆえに、解から遠ざかるが、「キミ」の答えを聞いた志希は……。
コミュ
夜のラボ | |
志希 | はー、じゃあ、きゅんきゅんするお薬、打ちま~す♪ |
志希 | 大丈夫だよ~♪ このお薬は、ちょっと胸がどきどきするだけだから。 |
志希 | それじゃあ、チクっとするからね────♪ |
愛海 | わあああああああああああああっ!? |
愛海 | ヤバいよヤバい! あたしでもわかる!これはダメ!! |
志希 | にゃはははは♪ 予想通りの反応ありがとー♪ |
志希 | だいじょーぶだいじょーぶ! これはまだつかみの部分♪ ちょっと大袈裟に書いたイントロだから♪ |
志希 | だけど、せっかくVTRも止まったし? ここからをわかりやすくするために、問題提起しておこっかなー。 |
法子 | もんだいてーき? |
志希 | そ。まーわかると思うけど、このVTRって、志希ちゃんにはけっこー難儀なお題だったんだよねー。だから、珍しくいろいろ考えちゃったー。 |
志希 | チープな言い方だけどさ、いわゆる恋愛感情なんて、志希ちゃん的には、脳内物質の錯覚だと思うワケ。 |
志希 | 世の中には恋愛テクニックがいろいろ溢れてるけど、その大半も、他の何かを恋愛感情と錯覚させるものばっかだし。 |
志希 | その程度でいーならさ、お薬で手っ取り早くどきどきして、それを恋だって勘違いしたほうが、幸せじゃない? |
志希 | 恋とやらを、無意味なものだとは言わないよ。錯覚だって価値がある。でもそれなら、もっと合理的な方法があると思うんだよねー。 |
志希 | どーかな、みんな? |
みく | むむむ?志希チャンは、何を言ってるのにゃ……? |
悠貴 | え、えっと……そのっ。正直、どういうことかよくわからないので、間違ったことを言ってたらごめんなさい。でも……。 |
悠貴 | 私は、こういうのは、違うと思いますっ。だって、その……私はそんなのに、憧れないから……。私は、どうせなら、素敵な恋がしたいから……。 |
志希 | ……にゃはは♪ 手段にもまた価値がある。そーだよね。あたしもそう思う。 |
志希 | ってことで、その辺について、本編では触れていこーと思いまーす。VTR、ぞっこ~♪ |
志希 | ──なんてのはまぁ、冗談として。にゃはは、びっくりした? |
志希 | でもまー、あたし、わかんないんだよねー。レンアイカンジョーってやつ。 |
志希 | 世界を動かしてる分子の法則より、果たしてそれは魅力的で、解き甲斐のある問題なのかな? |
志希 | そもそも論、恋愛ってさ、なに? 世にあるドラマや小説が謳うそれに、個々人が自分の錯覚を当てはめて……。 |
志希 | みんながみんな、勝手に作り出して、勝手に憧れた、どこにも本体のない共同幻想……あたしには、そう思えるんだよね。 |
志希 | 誰かのその気持ちまでは、否定しないけど、少なくとも、あたしは……レンアイに、興味ないんだ。ごめんね。 |
愛海 | きゅんきゅんシチュエーションなのに、フッた! |
愛海 | あたしが言うのもなんだけど、志希さん、自由過ぎない? |
志希 | 嘘ついてわかりやすいお芝居するのは簡単だけどさー。そーいうのばっかだとつまんないと思って♪ |
志希 | 理屈っぽくって、可愛くなくて、無神経で、でもそんなとこにだって「きゅんきゅん」は……あるかもしれない、でしょ? |
愛海 | それは……そうかも。可愛くてあったかくて柔らかいだけが、女の子じゃないもんね……。 |
志希 | ……ここまで言えば、たいていの人は帰ってくんだけど。キミはまだ、残るんだねー。 |
志希 | ……恋愛感情は、探究心? 他者の内心。その誰かと創り上げる未来。それを知りたいと思う気持ちが、恋……? |
志希 | なるほどね。そう言われたら、あたしにも理解可能かも。それでも結局、元の問題に戻るよ。 |
志希 | 太古の昔から世界を動かす絶対の法則より、魅力的な問題を、未来を、キミという一個人は、あたしに見せられる? |
志希 | ……ふぅん。言ったね? なら、そーだね。少しだけ、期待してあげる。 |
志希 | 証明してみせて。事実にしてみせて。それだけが、あたしの世界で唯一、意味あるものだから。 |
志希 | (……なんて。起こりえないとわかってるそんなことを、でももしかしたらって、思っちゃってる。) |
志希 | (この不合理な、ほんの些細な期待は……もしかしたら。世間一般には、違う名前で呼ばれるものの、はじまりなのかもしれないね。) |
志希 | ってかんじで、あたしの『きゅんきゅんシチュエーション』でした~♪ 受け取ってくれた人はいるかにゃ~? |
愛海 | 受け取って~~! |
第5話:きゅん!駆け出す恋心
登場アイドル:乙倉悠貴、椎名法子、棟方愛海、前川みく、一ノ瀬志希
あらすじ
企画のトリを務めるのは悠貴。
彼女の「きゅんきゅんするシチュエーション」は、想いを寄せる相手を映画に誘おうとする、健気でひたむきな少女の姿。
演じた悠貴自身までドキドキしてしまう恋模様に、スタジオの甘い空気も最高潮に達する。
それはまさしく『きゅん・きゅん・まっくす』!
コミュ
番組収録中 | |
悠貴 | というわけで、最後は私の番ですねっ! き、緊張してきました……! |
司会 | ここまで、みなさんの個性が爆発したVTRの連続でしたが、最後の悠貴ちゃんは、どんなものを見せてくれるのか。 |
司会 | ではではVTR、いってみましょう! |
悠貴 | スタートですっ! |
悠貴の部屋 | |
悠貴 | 『来週の日曜日、映画にいきませんか?』 |
悠貴 | ……素っ気なさすぎる、かな? 事務連絡っていうか、なんにも思ってないかんじが……。は、ハートとか、足してみる……? |
悠貴 | 『来週の日曜日、映画にいきませんか♥』 |
悠貴 | なしなし、これはなし!私にはムリっ!……ちょっと砕けたかんじ、とか? |
悠貴 | 『来週の日曜日、映画いこっ!』 |
悠貴 | うーん……し、失礼だとか、思われないかな? 馴れ馴れしいっていうか、こう、なんだこいつみたいな……。考えすぎ……? |
悠貴 | や、やっぱりスタンプだよね、うん。ぶ、無難なやつを……無難ってなんだろ……。うーん、うーーーーん……。 |
悠貴 | 記録会の前でもこんなに緊張したことないよ……。ううっ……。 |
悠貴 | ………………えいっ。 |
悠貴 | …………送った! 乙倉悠貴、で、デートのお誘い、送りましたっ! |
??? | す、ストップ!ちょっとVTR止めてくださいっ! |
法子 | どーしたの悠貴ちゃん? いいところだったのに、自分で止めちゃって。 |
愛海 | そうだよ~。デートのお誘いがどうなったのか、気になるよ~。 |
悠貴 | は、恥ずかしくって……。 |
法子 | 大丈夫! 悠貴ちゃん、可愛いよ! |
悠貴 | か、覚悟する時間をください。すーはー、すーはー……はいっ。 |
悠貴 | じゃ、じゃあ、続きをどうぞっ! |
悠貴 | ………………。…………。………………あっ。 |
悠貴 | ち、違う友だちだった……。っていうか、送ってからまだ5分も経ってないよ……。 |
悠貴 | だ、ダメ……もう限界……。断られてもいいから、早く返事がほしい………………うぅ、やっぱ、断らないでほしいぃ。 |
悠貴 | あ……へ、返事きた……。 |
悠貴 | ……や、やったっ! やったぁっ♪ |
悠貴 | ~~~~♪ |
悠貴 | そ、そうと決まればっ。ファッションとか、メイクとかっ! こ、今週中に、どうにかしなきゃっ! |
悠貴 | せっかくだし、可愛いって思ってもらいたいなぁ。 あんまり気合入ってると思われて引かれたくはないけど……こう、ちょうどいいかんじにっ。 |
悠貴 | す、好きだって……伝わっちゃわないように、でも、ちょっとはドキドキしてくれるぐらいに……好きなんじゃないか、ぐらい、伝わってくれたら。 |
悠貴 | ヒールとか、アクセサリーとか、少し頑張って……気づいてくれるかなぁ? 気づいてほしいな……。 |
悠貴 | とにかく、まず、先輩たちに相談してみようっ。それで、作戦練って、えっと、えっとっ。 |
デート当日 | |
悠貴 | (あなたの後姿を見つけて、ちょっとだけ、早足。背伸びの分だけ、いつもより、歩きづらい。でも、それがなんだか、楽しくて。) |
悠貴 | (もしかしたら、バレバレかも。それぐらいドキドキしちゃって。でも、いいんです。なんだか、何かが始まる、そんな気がするから──。) |
悠貴 | お待たせしましたっ。さ、いきましょうっ♪ |
法子 | わぁ、わぁ、わぁあ~~♪ |
みく | 直球勝負、ど真ん中ストレートだったにゃ……。 |
志希 | にゃはははは、みんなから、ドキドキの香りがする~♪ |
悠貴 | 私の『きゅんきゅんシチュエーション』でしたっ! みなさん、きゅんきゅんしてくれましたかっ? |
法子 | 最後にぴったりの、素敵なシチュエーションだったね♪ |
司会 | さぁて、5人の『きゅんきゅんシチュエーション』をここまで見てきたわけですが……。 |
司会 | 笑いあり、シリアスなときもあり、そしてなにより、胸がドキドキする甘酸っぱい展開ありの、楽しい時間でしたね。 |
愛海 | あたしたちも楽しかったよ~。まさにwin-winってかんじだったね! |
法子 | ドーナツのお店にいっぱいいけて、嬉しかったなぁー。みんな、ドーナツもよろしくね♪ |
みく | このふたりはブレないにゃあ……。まぁ、みくも台本考えたり、面白かったにゃ。見てくれた人、ぜひ感想頂戴ね! |
志希 | レンアイってのは難しい命題だよねー。あたしもいつか、探求するときがくるのかな? にゃはは、その時は、今日のことを思い出すよ。 |
悠貴 | えっと、甘い気持ちになってもらえてたら、嬉しいですっ! |
司会 | それでは、これにて番組を締めさせていただきましょう。最後は今回のテーマ曲で……。 |
一同 | 『きゅん・きゅん・まっくす』! |
エピローグ:きゅん!未来への期待
登場アイドル:椎名法子、棟方愛海、前川みく、一ノ瀬志希、乙倉悠貴
あらすじ
企画は無事に終わり、アイドルたちの個性あふれる「きゅんきゅんするシチュエーション」は、多くの視聴者に好評を博した。
反響に耳を傾け、この企画がたくさんの人の恋や想いを後押しできたと実感するアイドルたち。
そして彼女たちもまた、ファンの声に後押しされて、次のステージへと進んでいく。
コミュ
事務所 | |
志希 | おはよ~♪ |
みく | あー、やっと来た! |
志希 | にゃはは。ごめんごめん。かーんぜんに忘れててさー。……おや。すんすん……なんだか甘い匂い? |
法子 | ドーナツだよっ!いる? |
志希 | ありがと、でも遠慮しとく~。寝起きに糖分と油分の塊はきびしーから。 |
愛海 | もう昼過ぎだけどね……。 |
悠貴 | と、とにかくっ、プロデューサーさんのところに行きましょう! |
法子 | プロデューサー!ドーナツ持ってきたよ♪ |
選択肢 | ありがとう |
法子 | はーい♪ こっちに置いておくね! |
みく | 今日は、こないだの番組の話? |
選択肢 | うなずく |
P | 感想やファンの声を見て、振り返りをしようか。 |
一同 | はーい♪ |
志希 | お~、志希ちゃんに共感してくれてる人がいる。さてはキミ、変わり者だな? にゃはは、キミも面白いものに出会えるといいね♪ |
みく | 「始まったばかりの新生活、暗い気持ちでしたが、みくちゃんたちのお話を見て、素敵な出会いもあるかもって前向きになれました」だって。 |
みく | にゃふふ~。そうだよね、きゅんきゅんする出会いは、いつどこにあるかわからないんだもん♪ |
悠貴 | 「乙倉ちゃんのお話を見て、自分も好きな人をデートに誘うことができました」って! わぁ……すっごく嬉しいですっ! |
愛海 | あたしたちの活動で、誰かの出会いや、素敵な気持ちが後押しできたのなら、それってとっても嬉しいことだよね♪ |
選択肢 | そうだね。それから… |
法子 | それから? |
選択肢 | その逆も大事にしよう |
P | みんなも、たくさんの出会いと、その中で抱く気持ちを大事にしていってほしい。それはきっと、アイドル活動につながるから。 |
一同 | はいっ♪ |
悠貴 | あのっ、せっかくですし、みなさんお時間があったら、少しお茶でもどうですか? |
みく | いーねー。そうにゃ、せっかくだし、ねこカフェいく? ドーナツはないかもだけど。 |
法子 | だいじょーぶ♪ もうドーナツはたくさん食べたし、ねこちゃんもいいよね! |
志希 | たまには、付き合っちゃおっかなー。リフレッシュも、脳を動かす上では大事だし~。 |
愛海 | ねこちゃんっていいよね、あったかいし、柔らかいし。それに、ねこちゃんを見てると、みんな無防備になるし。 |
みく | 愛海チャンは今後、ねこカフェには近づかせんにゃ……。 |
愛海 | あぁん、うそうそ。冗談だってばぁ~。 |
みく | どさくさに紛れて抱き着こうとするにゃっ!! |
悠貴 志希 法子 | ふふっ♪ |
愛海 みく | あははっ♪ |