神亡村婚姻譚 シリーズ

Last-modified: 2025-07-26 (土) 15:39:05

神亡村(かみなきむら)婚姻譚 シリーズ

備考

  • 公式サイト
  • 惹かれてはいけない、だからこそ惹かれあう ――。
    どんなに苦しくても、貴方さえいえれば幸せだと思っていた。
    閉鎖的な田舎の村、神亡村を舞台に繰り広げられる四組の男女の物語。
    本作は、因習、血の繋がり、そして禁忌をテーマに
    神亡村に生まれた彼らの苦しくも切ない愛の行く末を描いた音声コンテンツです。
    因習によって彩られた禁忌の恋を、あなたにお届けします。
  • Attention
    ・この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などとは一切関係ありません。
    ・本作品には人によっては気分を害される描写や、地雷となる表現がございます。あらかじめ作品紹介をお読みになったうえで、ご購入をご検討ください。
  • 物語
    むかし、むかし。とある山奥に一つの村がありました。
    その村は山の神を信仰し、村人たちは山の神の使いである四つの獣を大切に祀っていました。
    やがて村の中で、それぞれの神使を信仰し祀る四つの一族が生まれたのです。
    鹿を祀る、粕賀(かすが)家
    狐を祀る、稲成(いなり)家
    蛇を祀る、衣吹(いぶき)家
    鴉を祀る、隈野(くまの)家
    この四つの一族は互いに協力し、長く村を治めていました。
    しかし、ある年のこと。村に大きな飢饉が起こったのです。
    田畑は枯れ、山の草木も食い尽くし、飢餓に苦しんだ村人たちのため神の使いである獣たちは、自らその身を捧げました。
    神の使いの血肉を食した村人たちは、深く感謝しそれ以降、この村を神亡村(かみなきむら)と呼ぶようになったのでした。
  • 舞台
    神亡村
    とある山奥にひっそりと存在する村であり、今も昔ながらの閉鎖的な暮らしをしている。
    麓の街から神亡村へと向かうには一日一本だけ運行しているバスに乗るか、険しい山道を五時間以上かけて歩く必要がある。
    神亡村の住人は大昔から山の神を信仰しており、やがて山の神の使いである四匹の獣を祀る、粕賀家、稲成家、衣吹家、隈野家の四つの一族が起こり、現在も神亡村を取り仕切っている。
    粕賀家
    神鹿を祀る一族であり、元は神が住む山を管理していた猟師の一族。
    現在は、粕賀源治が当主として家を取り仕切っている。
    稲成家
    神狐を祀る一族であり、元は村の田畑を取り仕切る地主の一族。
    現在は、稲成白斗の祖父である老齢の当主が家を取り仕切っている。
    衣吹家
    神蛇を祀る一族であり、村の金融を担う庄屋の一族。
    亡き父の跡を継いだ母が当主を務めていたが、急病によって死去した。
    隈野家
    神鴉を祀る一族であり、村の神事を任じられた神職の一族。
    神亡村の史実(ネタバレ)

    神亡村の史実  
    鹿を祀る・粕賀家、狐を祀る・稲成家、蛇を祀る・衣吹家、鴉を祀る・隈野家の四つの一族が互いに協力し、長く村を治めていた。
    しかし、ある年のこと、村に大きな飢饉が起こりました。
    田畑は枯れ、山の草木も食い尽くし、飢餓に苦しんだ四つの家の長たちは自分たちの祀る神使を狩り、その肉を一族の者たちに分け与えて食べてしまいました。
    自身の使いを人に食べられたことに山の神は怒り狂い、この地を去る前にその一族に呪いをかけました。
    呪いをかけられたその一族は、それ以来血の繋がった者同士でしか子孫を残せなくなってしまいました。