星と黒のインテフィルム/登場人物

Last-modified: 2024-01-14 (日) 23:05:59

主人公

アストロイアス=スロース

『死体屋』『雷星』の二つ名を持つ『ヨル・キート調査局』第七局所属の局員。
スロース麻爵家の三男。
前世で雷に打たれて死亡した後七歳の頃に前世の記憶を思い出した転生者。前世の知識と柔軟な思考、年月をかけて今世とのすり合わせにより今世では想像もつかない知識や思考をしている。特に魔糸については常識から逸脱した発想をしているが当人はちゃんと学んで訓練さすれば誰にでもできると思っている。幼少期からそういう感じだったため、周囲からは変わり者扱いを受けており、学生時代にはたびたび周囲を呆れさせていた。

前世の頃の知識が今世でも活用できるか研究の一環として死刑囚が収監されているエクスキュー収容所に7歳で訪れ、月に一度死刑になった囚人の解剖を行なっていた。その過程で魔糸を研究し、ヨル・キート王国で人体に詳しい人材であり王国で5本の指に入る魔糸制御ができるようになった。その経緯から周囲には『死体屋』と呼ぶものもいる。
現在も囚人の解剖は続けており、エクスキュー収容所で素性を隠して処刑人としても活動している。また、囚人の体調管理や人体についての講習なども行なっている。医者ではないため薬の調合などはできないが、代わりに外科的な手術は行うことができる(本人は「外では通じないヤブ医者」と言っているが。外科手術だけで言えば王宮付きの貴族医師相当の腕)。自身で折れた骨の位置を調整、自己修復能力を魔糸で高めることで自分を治療することもできる。
また、それらの知識と経験から死体の傷口を見るだけで殺傷方法を判別することや現場の様子から様々な情報を取捨選択・精査する洞察力を持つ。

前世で雷に打たれて突然死するという、平穏とは程遠い終わり方を経験したことから、平穏な生活を一番に望んでいる。「平穏な生活。適度に金が入って、それなりに美味しいものを食べて、自分の知りたい事を知れれば、俺はそれでいい。」

衣服の上から12本のサイズが違う金属製のナイフを特性ホルスターに収納して装備している。学生時代に魔物を討伐した事があり、右手人差し指にはその時に入手した黄金色の鱗が敷き詰められたような指輪がはまっている。

魔糸は金色で適正は金属。
しかし、魔糸研究により高い技術を習得しており適正ではない肉体を強化することで身体能力を向上したり自己修復機能を強化して身体を治療することができる。
また、「自身と相手の魔糸を繋ぐことで体外に引き出し目覚めさせる」「本来は切れないように太くする魔糸を逆に細くする」など常識外の技術も持っている。
金属(特に鉄)に繋げることで、電気を纏うという性質を持っている。これはアストの意志とは関係なく発生し物理法則に則って動くため、気をつけないとアスト自身が感電してしまう。

落雷(サンダーボルト)
「我が名はアストロイアス=スロース。雷竜王女(サンダードレイクプリンセス)グローリアの主である」
「グローリアよ。我が魔糸を食らい、()より()まで分割せよ」
(うし)より(いぬ)までの条件を規定。整列」
「子と亥の条件を規定。待機」
「グローリアよ。生ける頃の汝が見せし、天罰の吐息をいま再び我が前にて顕現させる。備えよ」
「未だ御する方法知られぬ神々の力の片鱗。見るがいい!」
落雷(サンダーボルト)

『雷星』の二つ名たる所以の技。
詠唱とともに指輪に魔糸を結びつけ、さらにそこから12本の魔糸を作り出して右手に纏わり付かせる。2本は親指と小指からまっすぐ伸ばし、残りの10本はその2本の間に等間隔で浮かせる。そしてそれらの魔糸を攻撃対象を切り裂くように伸ばす。最後に子と亥と名付けた魔糸を金属に固定することで、対象に本物の雷が直撃したかのような破壊と電撃を与える。
かつてアストの友人たちを黒焦げにし、仇討ちを果たした雷竜王女(サンダードレイクプリンセス)を模している。

味方

クロエリア

アストのメイド。
漆黒の髪と褐色の肌という見た目と名前からアストロイアスからクロと呼ばれている。
アストロイアスの財布を狙いスリをして仕掛けた罠に掛かり魔糸で拘束された際に魔糸が見えていた為保護の為にお持ち帰りされた。

魔糸は黒色。
体から離すことができず、自分の魔糸に触れた他人の魔糸を奪う特性を持っている。
魔糸の量は少なく見積もって200巻き以上という異常な量を持っている(一般的には3巻き、王族でも10巻き、歴史に名を残す天才でさえ15巻き)

ネーメリア=エクスキュー

『ヨル・キート調査局』第六局所属の局員。
処刑人であるエクスキュー麻爵家の娘。
白い髪に黄色の目を持った女性でアストロイアスの幼馴染。

ディック=ヨリート

『ヨル・キート調査局』第一局所属の局員。
ヨリート綿爵家の四男であり、学生時代からのアストロイアスと親しい友人。
その正体はヨル・キート王国王太子、ディプスィーク=ヨル・キート。

バグラカッツ=ハイプアク

インタノレージの乱の時に第二王子の側についた。

スレブミト羊爵

今回の事件の黒幕。インタノレージの乱の時に自身は当時の王側に付いたが裏ではバグラカッツ=ハイプアクを中継にして第二王子を支援していた。

その他

仮面様

囚人たちが収容されているエクスキュー収容所で数年前から月一ほどで活動している処刑人。顔につけている仮面もあり表情や感情を読み取ることができず、性別も不明。
処刑時には、処刑場である広場で罪人の罪状を読み上げた上で罪人に遺言を言う権利と自害を促し、反抗すれば処刑する方法を取る。
その正体は、アストロイアス=スロース本人であり、知っているのは極一部の人だけ。

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