氾濫するインコーニタ/登場人物

Last-modified: 2024-03-05 (火) 22:30:02

主人公

辰砂イーダ

見た目は身長140cmもない可憐な少女。むしろ幼女
髪は銀色で腰まであり、瞳の色は綺麗な青。
青を主体とした巫女装束っぽい衣装を着ており*1、その下は青い染料を使った刺青がかなりの量で施されている*2
鎖付きの首輪『月が昇る度に』を装備している。犯罪臭が凄い
 
爪は黒く染まっており*3、イーダのレゲス(能力)発動の起点となっている。

  • 保有レゲス:対象を10秒間指差す事でマーキングし、マーキングした対象がイーダの体液に触れると、揮発性の高い黒い液体に変化する*4。そしてこの液体が気化した黒い煙は生物に対して強烈な毒性を示し、接触すると身体を黒く染め上げ崩壊させる。
  • 保有マテリア
    『月が昇る度に』:犯罪臭のする鎖付きの首輪。効果は「満月になる度に万全の状態に回帰する」。瀕死の重傷だろうが死んでいようが精神崩壊してようが関係なく完全に元通り。更にイーダのレゲスに巻き込まれようが外れない呪われた装備のためイーダは擬似的な不死状態にある。
    『魔女の黒爪』:王権兵装(レガリアマテリア)と呼ばれる特別なマテリアで、青い紋様が各所に入った黒い簪。効果は「自分の指として扱える」「大きさを自由に変えられる」「常に湿っている(体液)」の3つ。つまり10秒間突き刺さり続けたものはイーダのレゲスによって黒い液体に変化する。
    『魔女の裁血』 :背骨型のマテリア。 効果は「体内に特殊な血液を作り出し。その血が体外に出て触れるか嗅ぐかで人は死に、神は死を望むほどの激痛を与え、獣は魅了され、いずれでもない者は神懸かり状態にする」。その特性上体内に埋め込めなければならない。

  
元々は17歳の男子高校生*5だったが、『インコーニタの氾濫』に巻き込まれ少女化した。適応力は高めで割り切るのが早かったり、レゲスの活用法を早期に編み出したりしている。が、精神が肉体に引っ張られてちょこちょこ幼い言動が出る*6。感知能力が高く見たことや聞いたことのない言語でも分かる。
本名が記された情報についても氾濫区間内外で失われている*7
二章では死に覚え訓練の成果もあってか適応力・判断力・精神力が異常に高くなっている。

 
何柱もの神々が出資者としてイーダに力を与えているが、その内でも主要な神達が
 魔女ランダ
 伊邪那美(イザナミ)
 ペルセポネ
 『神喰らい』エブリラ・エクリプス
 『終焉招き』ゾッタ
の5柱である。

 

味方フィラ

三連ツノ

三つ編み黒髪少女。身長はイーダより頭二つ分は大きく、右側頭部に二本、左側頭部に一本角が生えており、綺麗な赤い目をしている。
年齢は17歳で、人間だったころはイーダのクラスメイトの図書委員ちゃんこと三浦ツキノ。
必ず1キロの重さがあるだけの手袋型マテリアを装備している。

  • 保有レゲス:左手だけで持っているものの重さの20倍までなら、右手で持っているものは重量も空気抵抗も無視して、自由に振り回せる。
    ツノ自身の身体能力は低く見積もっても普通の人間の5倍以上あるため、グラウンド整地用のローラーぐらいまでなら問題なく持つ事が出来るようだ。

鮒釣ジンベエ

魚のヒレのような耳を持つ魚臭いオッサン。作中では保有レゲスが残念と思われており、フィラであるにも関わらず戦闘力皆無のモブ扱いである。
第七氾濫区域から他の人を脱出させる為に行軍中に唐傘のフィラと蛸のフィラに襲われバラバラになった所を唐傘らのフィラにコンクリートの壁と共に弾け飛んで死亡した。
包丁型のマテリアを所持していたが、彼が死亡した後ダイ・バロンに回収された。

  • 保有レゲス:体が発する臭いが魚のそれになるだけの残念レゲス
     
    と思われていたが、実際は体液を武器に塗り付けるだけで、どんな武器でも、それどころか自身が使わなくても、高台以外でもフィラ相手に普通の武器が通用するようになるという第7氾濫区域限定でのぶっ壊れレゲス。しかしその真価は発揮されることはなかった。

朝駆ユウコ

隻眼隻腕で橙髪の女性。腰からは橙色の尻尾のような物が生えている。
片目は異形化の際に失い、片腕については『インコーニタの氾濫』が起きたその日に、他の異形との戦闘で失った。
命呑む口と戦い倒したと思い油断したところを呑み込まれた。

  • 保有レゲス:テンションの強弱に合わせて自身の尻尾が伸び縮みする。

キンキラ

眩しく光っている男性。年齢は自己申告では22。避難所の中に居る自我持ちのフィラの中では最強らしい。武器は大剣。
唐傘のフィラと戦い浅く一太刀入れ痛みで怯んでいる隙に首を断とうとしたが唐傘のレゲスにより血に剣が触れた瞬間跳ね返り自分の腕をへし折りながら首を刎ね死亡した。

  • 保有レゲス:自身から発している光が当たっているものの位置を把握できる。

カーラ

外見は全身に黄色と茶色の金属板を張り付けたような四本腕の大男。顔は蠍の顔を人間の顔に見えるように再配置したもの。
精神はラルガの従者だった少女。

  • 保有レゲス:四本ある手の内の一つで取った物を、他の三本の腕に複製、増殖する。

ラルガ

第8氾濫区域が発生した後はまだ人間だったがクライム=コンプレークスとの決戦の時に自ら望んでフィラとなった。

  • 保有レゲス:手から落ちたものを狙った場所に向けて落とす。

ギーリ

青髪眼帯のメイド。フィラになる前のカーラの顔をしている。
精神は赤子のような無垢。

  • 保有レゲス:片眼を瞑った状態で、両手で触れている物に高圧の電流を流す

敵性フィラ

ダイ・バロン

燕尾服に毛皮付きのマントを付け、金属製のパーツが所々にあしらわれた革靴を履き、鳩のような鳴き声を上げる懐中時計を胸に下げて、顔には神獣バロンの仮面をつけている。
マテリアを解析するレゲスをもつ仮面や、叩いた相手を高熱で溶かす金槌、『本能は語る』という名称の危険感知が出来る物他、複数のマテリアを身につけている。その代わりか身体能力は普通の人間並み。
出資している神は神獣バロンであり、イーダに出資している魔女ランダとの関係からイーダと根本的に反りが合わない。
第7氾濫区域の崩壊に合わせて暴走した後、イーダの『魔女の黒爪』が刺さった石ころを飲み込み崩壊。

  • 保有レゲス:レゲスを無効化する

アメンボ男

アメンボの身体の最後部に人間の男の裸の上半身を付けたような姿をしており、アメンボの口ではまるでチェーンソーのように細かい何かが物凄い速さで回っている。
また、男の上半身の顔は口以外の全てが目玉である。
イーダを殺した際に血液を浴びてしまい、倒された。

玉ねぎ亀

巨大な玉ねぎの胴に巨木の手足と髪の毛の尾、人の上半身が付いた姿をしている。倒された後、『薪を湯に』というマテリアを落とした。

  • 保有レゲス:見た相手に涙を流させる。

首狩り兎

体長30センチほど、背中側は黒く、腹側は白い毛並で、目は月のように紅い、長い耳を立てた兎
頭が眉間の部分で割れて開き、巨大化して本が閉じるように挟み込む。

  • 保有レゲス:濁音を発した相手の首を刎ねる。

命呑む口

第7氾濫区域からの脱出経路を塞ぐ様に現れた。
朝駆ユウコに蹂躙されたが、死んだふりをして不意を突き彼女を殺した。
最終的にイーダが周囲の人たちごとレゲスを使用して倒された。

  • 保有レゲス:呑みこんだ相手の顔を鱗に生やし死ぬたびに身代わりにする。

唐傘

『インコーニタの氾濫』に巻き込まれる前はイーダの友人だった。
番傘を両手に持ち、足が馬で全身に棘が生えている、という見た目をしている。
ツノによって沼に投げられ、自身のレゲスにより浮上出来ず恐らく落下死し、宝箱だけ浮上してきた。
宝箱の中身は自分の腕のように動かせる番傘『我が傘の腕』。

  • 保有レゲス:液体が体に触れると弾く。

暴食蛸

第七氾濫区域から他の人を脱出させる為に行軍中にキンキラが唐傘に敗れた際に現れた。
周囲の生命体の位置を感知できるようなレゲスを持っている。
無虫田の地面に触れてしまった為死亡した。

一つ目の牛の巨人

自身のレゲスを利用され自爆させられた。

  • 保有レゲス:自分が睨み付けた者を発火させる。

人間

大多知ユズル

警察官。高台に避難していたグループのリーダー格。
一度境界から第7氾濫区域の外に出た後に、救助隊と共に戻ってきた。
第七氾濫区域から脱出して生き残れた。
蝕む黒の霧の大多知マモルと関係がある?

  • 保有マテリア
    撃つたびに体の骨を折る銃。元は別の人が持っていたマテリアだが犬のフィラを殺した際に首の骨が折れて死亡した。

生徒会長

イーダ、ツノが通っていた高校の生徒会長。イーダが幼女化したことを知って同情した。
玉ねぎ亀戦では、手製の槍でイーダを援護した。
槍としても使えそうな旗のマテリアを持って、氾濫区域の境界付近で体高2メートル近い上に双頭になっているイノシシのフィラ戦い、牙に貫かれた状態からフィラの頭を旗で突き刺して両方の頭を潰して刺し違えた。
この槍はダイ・バロンとの闘いでツノに拾われ、ダイ・バロンの左目を潰した。

灰霧先生

イーダ達のクラスで数学を担当していた先生。
責任感が強くイーダと三連ツノが第七氾濫地区から出られない事が分かると教師として一緒に残った。
その後、ダイ・バロンの攻撃からイーダと三連ツノを庇い死亡した。

立壁隊長

大多知ユズルが第七氾濫区に巻き込まれた人達を助ける為に連れてきた部隊の隊長。
第1章エピローグ時にイーダ・ツノの知り合いで立場ある人物がいないという大多知の発言から死亡した模様。

エキストラ

ゾクター・グリスィナ

氾濫区域についてのレポートに出てくる魔法使いの女。氾濫区域に関しての知見を述べている。

その正体は『終焉招き』こと禍神ゾッタである。性別変えた分体送り込んで何やってんすか先生

エクリプス・ゴドイタ

氾濫区域についてのレポートに出てくる自称トップクラスのオカルト研究家。氾濫区域に関しての知見を求め、ゾクターにインタビューしている。

その正体は『神喰らい』こと邪神エブリラ・エクリプスである。前作で勝負始めた割には仲良いなお前ら

北斗七星(メガリ・アルクトス)

神界騒然、話題の終末系魔法少女七人ユニット。
おそらく彼女たちのその後である。

このページについてのコメント

  • ゾッタ先生とエブリラさんは傍目にもイザナミとイザナギよりイチャイチャしているみたいです 参考→>https://ncode.syosetu.com/n2064ek/87/ -- モニ? 2023-04-04 (火) 20:25:49

*1 装飾や小道具の類もそれなりにある また作者の感想返しによると袴はスカート的形状の行灯袴らしい
*2 作者イメージとしては電子回路系ですね。オリエンタルな物も混ざっていますが。 2017年12月02日14時32分感想返し
*3 マニキュアで色を塗ったような感じではなく、元からそう言う色をしていると言う感じ
*4 揮発した煙が毒性を示さなくなるまでは黒水化した対象の身体の感覚は残っている。因みに拡散して世界と同化するのは快楽を伴う模様
*5 灰霧先生の記憶に残るほどそれなりに優秀な生徒だった
*6 イーダという名前も「いいいぃぃだぁっ!」という罵倒がを聞いたダイ・バロンが名前とするように提案した
*7 文字がバラバラに分解され、コンピューターの文字化けのような状態になっていた