パカーディ・ハイネン

Last-modified: 2024-03-15 (金) 18:48:10

表サクセス

パワプロクンポケット12(電脳野球編)

 デンノーズの彼女候補兼仲間。ルート選択に関わらず定期イベント6月12日の選択肢で確実に仲間にする事が出来る。

 

 フルネームはパカーディ・ハイネン*1だが、プロフィールと攻略本では名前「パカーディ」だけでハンドルネームは「パカ王子」。20歳。一人称は「余」。ブラックカードを持ち歩くなど裕福な生活を送っており、執事として元九百龍グループ最強の殺し屋であった呉殺手をいつも引き連れている。

 

 電脳世界では財力に物を言わせていた有名人で、王子の様な格好と態度をする。リアルマネーで購入したアイテムを大量にばら撒いて、いくつかのネットゲームを終わらせたこともある*2。現実では女性である事が分かるが、道路を馬で通行する(日本では馬は軽車両扱いであるため、法律的には問題なく通行できる)などツナミネットとリアルでの性格の差が少ない問題人物。

 

 世間知らずな一面がある他、ルッカから内心ではバカ呼ばわりされていた。
 しかし、「自分達の一族は天才」と豪語するだけあって、劇中での描写を見る限り日本語は完全にマスターしており、執事である呉(ン)の名前の漢字表記を説明する際に広島県の呉(くれ)市を例に出すなど、知識の深さも垣間見せている。

 

 金髪ショートヘアのヨーロッパ人で、現実でも王子姿という過激なファッションをしている。そのため、主人公(12)もツナミネットのイメージから当初は男性だと思い込んでいた(14歳位の少年に見える模様)。
 ツナミネット内では「バカ王子」と呼ばれているが、本人は「パカ王子」と呼ばれているのだと勘違いをしていた。文字の上では、「パ」「バ」の区別がつきにくい事が原因である。*3
 現実でも電脳世界でも王子の格好をしているのは「王子」という存在に憧れた結果であり、夢はドラゴンを倒して白馬に乗った王子に迎えに来てもらうこと。
 男の服を着ているが性格はむしろ女の子らしく、主人公(12)に男と思われていたことで不機嫌になったり、不用意に抱え上げたりすると怒る一方で、観覧車に2人きりで乗った時や、溺れた時の「お約束」を自ら実行したりするなど大胆な面がある。
 なお、「美しい金髪やかわいい顔には気付きにくい」と明記される程の美貌の持ち主であり、そのスタイルも、海でデートした主人公(12)にこれからは夏らしい普通の格好をするよう懇願させてしまう程に魅力的な模様。その為か、彼女のルートでは度々バッドステータスの「恋の病」に落とされる可能性がある。
 弾道イベントが三つもあるが、パカの少女趣味的で無邪気な性格もあってか、内容は全年齢対象のラブコメ程度。他にも、料理を失敗した時にはマズイとはっきり指摘して喧嘩した方が好感度が上がりやすかったり、また彼女のお手製の誕生日プレゼント(ティッシュで作った花)をゴミ扱いされて喧嘩しても何故か好感度が上がったりと、喧嘩するほど仲が良いを地で行くような関係が描かれている。

 

 実はヨーロッパの巨大財閥であり、旧支配者グループの一角として欧州経済を支配していた「カエサリオン」一族の1人である。カエサリオンがツナミに敗北し、一族関係者のことごとくがツナミに拘束された中で拘束されていない唯一の人物。ルッカなどの反ツナミ連合に資金面で協力し、ツナミグループを打ち倒す事とカエサリオン一族内で自分に優しかった最愛の姉を取り戻す事を目標としてい。しかし、作戦が失敗して資産の全てを失い、最終的に主人公(12)のアパートに転がり込む事になる。
 破産した後は、パカーディと同じくツナミに恨みを持つ呉殺手から生活費を援助してもらうことになる。この時に、至近距離であれば鋼鉄を貫ける空気銃も一緒に手渡され、後にドラコとの戦闘で運命を左右することになる。

 

 なお、カエサリオン一族ではあるが、カエサリオン当主と愛人の隠し子であり望まれた子供ではなかったため、11歳の時まではカエサリオン一族とは関わらない貧乏な生活を送っていた。母親の死亡がきっかけで初めて父親と対面したが、最初にやらされたのは遺産相続権放棄の手続きだった。また、多くのカエサリオン一族からは苛められており、カエサリオンでは姉のディータと執事呉殺手しか心を許してはいなかった。
 変わった口調などは、その当時にカエサリオン家で生き残るためにピエロを演じていた名残である(動揺した時などに一人称が「わたし」になるため、これが本来のものであると思われる)。本来ならカエサリオンを恨んでも仕方がないと思われるが、一族内で優しかった姉ディータのためにカエサリオン一族の生き残りとしてツナミと戦う事を覚悟した。
 また、カエサリオンを壊滅させたジオット・セヴェルスの事をかなり嫌っている。
 しかしジオットは、パカーディだけはまだ若く、一族の活動に関わっていなかったからという理由で彼女を見逃し、しかも生活に必要な財産まで残す温情ぶりを見せている。

 

 彼女と主人公(12)がジオットと接触した後は、ツナミに対抗するために立花二号のマフラーのチップ(情報内容はタイムマシンの基礎理論)を巡ってツナミと争う事になり、ジャジメントが回収していたとしおくんを参考に開発した生体兵器ドラコと交戦、呉殺手を失う。

結末

 ドラコに敗れた場合、その後他のカエサリオン一族と同様にジオットに捕獲されてしまう。その先に待っていたのは、死を与えられることなく永久に苦痛を味わい続ける生き地獄であった。脳髄のみが培養液の中で管理される狂気の沙汰とも言える有様である。
 なおこのバッドエンドの有様から転じて彼女のバッドルートの通称として「メロンパン」と呼ぶ向きもある。メロンパンの語源はフジテレビ制作のテレビ番組『トリビアの泉 素晴らしきムダ知識』の投稿特典で脳を模ったメロンパン入れが贈呈されていたことに由来する。

 

 ドラコを倒した場合、この出来事がきっかけになって恋人になる。
 デウエスを倒した後は武内ミーナに色々と仕事の世話をしてもらっており、主人公(12)が乗馬を覚えて白馬に乗って自分を迎えに来る事を心待ちにしている。アルバムは定食屋でのほのぼのとしたワンシーンとなっている。また、ジオットの方もこれ以上手を出す真似をせず、パカを見逃すことした。

 

正史でのその後について

 『14』ではピンクが「彼氏」と共にヒーロー活動を続けており、「彼氏」がスーツ状態のピンクを身にまとって戦闘していることから、正史における12は基本的にはピンクルートがメインとなっているものと考えられる。
 そしてパカーディルートとピンクルートは上述の「メモリーチップ」イベントにおいて排他的なクロスオーバーがある為か、出会いイベント自体が排他関係になっていて同時攻略ができないようになっている(片方の本体と出会った時点で、もう片方の本体とは出会う事すらできなくなる)。

 

 そのピンクルートでは、ピンクがチップを入手するために奔走している呉殺手と戦闘し、最終的に主人公(12)と合体したピンクが呉を倒すため、パカーディたちはチップを入手できず、その結果起こるジオットとの対立及びドラコとの戦いは起こっていないと思われる(そもそもジオット自身、チップの件さえなければパカに構う気は無かったとパカルートで発言している)。

 

 そしてピンクルートにおいて当のチップは、立花二号から白瀬芙喜子の手に渡り(状況によっては渦木淳二が保管)、その後『14』の真ルートにおいて白瀬から主人公(14)の手に渡っているため、『12』-『14』に至るまでの期間においてもパカ・呉が入手できた可能性はない。

 

 また彼女は固定イベントで仲間にしてさえいればピンクルートを含めた他のルートでも最後までチームに残る(デウエスとの最終戦では本体の無事も確認できる)。

 

 以上より正史ではこの後のパカの動向は一切不明だが、現在判明している情報の限りにおいては、彼女がバッドエンドの悲劇的な結末を迎えた可能性は低いものと考えるのが妥当であろう。 
 なお、パカと呉がチップの入手を図ったのは、資金援助をしたルッカの作戦失敗により全財産を失い、そこからの一発逆転を目論んだ為である。故にピンクルートでも彼女は破産したものと思われるが、その後も特に問題なくチームに参加している辺り、呉による援助か本人の労働か、いずれかの形でネット接続できる資金は確保していた模様。

裏サクセス

 『12』リセット座談会で「裏でも使い回しが出来る様に表でも王子のコスプレをしている。」と身も蓋もない暴露をされている通り『12裏』『13裏』でも表サクセスと全く同じ姿で登場。

パワプロクンポケット12(秘密結社編

 プハイム王国「パカーディ」王子で登場。
 物語上王子と呼ばれるがこちらでも女性とプロフィールに書いてある。他サクセスと比べると、こちらでは少し真面目な性格になっている。
 元ネタはプロイセン王国のフリードリヒ2世。まだ若いがプハイムの軍務の一端を担っており、赦免権まで保持している。
 なお、この世界でもシズヤシアンからは「バカ王子」呼ばわりされている。

 彼女の関連するクエストをクリアすると、主人公(12裏)のことを気に入ったのか王国の魔狩人としてスカウトしに来る。

パワプロクンポケット13海洋冒険編

 ツンドランド亡命皇女「パカーディ」で登場。

 

 元々は傍系とはいえツンドランド皇帝一族であったのだが、その皇帝が近衛軍人ジオットの叛乱により殺害され、グレートクインに亡命した。
 グレートクイン側はパカーディを旗印にジオット一世に対して叛乱を起こさせようとして、前皇帝の傍系であったパカーディを確保していた。

 

 この頃には生活費・遊興費がグレートクイン王室から提供されていた為、表サクセス同様の「バカ王子」的な生活を満喫している姿が見られる。といっても劇中の具体的な描写で確認できるのは、貧民たちにお金を文字通りの意味でバラまいている姿のみ。
 クインシティで誘拐された際には貧しい境遇にある誘拐犯らを慮って助命や赦免を画策したり、そもそも彼らを完全に意のままに操っていたりと、一見「バカ」だが実は大物と言う設定はここでも健在である。

 

 ところがジオットが迅速に反対派を粛清し地盤を固めてしまったため計画は頓挫。ブサイ王女を利用した政略結婚による接近に切り替えたためグレートクインから見捨てられることとなる。
 パカーディは望郷の想いから故郷ツンドランドに戻るが、誰ひとりとして支援者を見つける事もできず、その日の食事にも事欠く程に困窮。主人公(13裏)と再会した際には表サクセス同様「100ペラ貸してくれ」とせびる有様だった。
 彼女は最後の手段として前皇帝の隠し財産を回収し現体制への反乱を目論むが、既にその財産は前皇帝の一族の他の人間から在処を聞き出したジオットにより回収されていた(その証拠として【ジオットが皇帝に即位した際に発行された】ジオットの横顔が彫られている銀貨が財産の箱の中に入っていた)為、その計画も失敗。しかし一部「回収されずに残っていた」野球人形のパーツや資産を用いてグレートクインに移住する。

 

 彼女自身はコンキスタ号の乗員になる事を望んでいたのだが、モッチーに「役立たずはいらない」と拒否されてしまう。己の非力を悟っている彼女もそれ以上無理に頼み込むことはなく、その後はクインシティで花屋を開業して平和な生活を送ったという。ジオットもこれ以後パカーディには手を出さなかったようである。

 

 なお、少なくともツンドランドに戻ってからのパカの動きは密偵によってジオットに筒抜けとなっている描写があり、その気になれば容易に彼女を始末することができた模様。彼女が静かな生活を送る事を決めたと知った際には、ジオットは彼女の店にお祝いの花を送ろう、と語っているし、そもそも「未回収の宝」も彼による温情の可能性がある。

 

 ちなみにイオリ・レヴィンが主人公(13裏)に仕事を依頼するきっかけとなったのは、彼がパカからの信頼を得ていたことであるとイオリは語り両者の間に何らかの親交があった模様。


※簡単な意見交換にどうぞ
雑談・感想目的の書き込みはご遠慮下さい。
このページにあまり関係の無い内容の場合、コメントが削除されることがあります。

  • 一発逆転を狙ってたかあきを追っかけたからジオットに眼をつけられて、それが無きゃほっておいた(グッドエンドより)。つまりパカルート入らないとたかあきを追っかけないんだろう。で、パカルートで失敗しても(マフラー止めを持ってないから)意味はないと気付いただろうから、↑2の言うとおり「殺してもらえると思っていたから」なのかもね。「やっぱり君もあの一族の人間なんですね」って言ってるし。あるいはたかあき追っかけた時点でアレするつもりだったけど12主気に入ったからほっとくことにしたってだけなのか -- 2013-04-03 (水) 05:38:40
  • ンとパカの名前の元ネタは夢のクレヨン王国のop「ン・パカマーチ」からきてるんだろうか。 -- 2013-05-22 (水) 23:51:04
  • ハッピーエンドでもパカ以外の一族が皆殺しになってることを思うと少しモヤモヤする -- 2013-06-01 (土) 21:26:56
  • ↑2それだ! -- 2013-06-05 (水) 01:31:00
  • ジオット「ひょっとして壊れちゃった?じゃあバックアップの記憶を再ロードしてあげよう」 これってパカの魂は昇天してるんじゃない? ジオットの言動から、まるでロボットを扱うようないい振りですよね。 ただ脳みそを機械のように扱いパカの記憶を入れただけじゃないのかな? 死んだ人の記憶は続きはしません。心臓がなくなればただ昇天していくだけですよね。おかしい点あったらご指摘お願いします。 -- 2013-12-27 (金) 21:38:21
  • ↑たしかしつもんコーナーで言ってたと思うけどパワポケの世界には魂の概念はない。さらにパカBADの脳はおそらく生物学的には生きてる(生かしてる)し心臓が無くても脳があれば装置で延命させることはできるだろう(医学知識がないから確証はないが)。 -- 2013-12-28 (土) 23:47:00
  • ジオットも妹殺されてるからなぁ -- 2014-01-11 (土) 16:36:24
  • ジオット・ゼヴェルスが死んだら、パカーディは喜ぶんじゃない? -- 2014-03-25 (火) 16:09:54
  • ↑4 生死の定義の話になるけど、脳が活動してる内は厳密には生きてるだろう、心臓が止まるのが死ぬことじゃない。心肺が止まって酸素が供給されなくなって、その結果脳の活動が停止するんだから -- 2014-07-01 (火) 14:48:16
  • 14のマーカスのセリフによると「アニキはカエサリオンを根絶やしにした」って言っているから、メロンパンENDが正史の -- 2014-07-01 (火) 21:33:10
  • 可能性が高いと -- 2014-07-01 (火) 21:34:34
  • ↑12でジオットがパカーディが生きてるときに「一族を根絶やしにした」って言ってるから正直微妙だと思う。 -- 2014-07-01 (火) 21:38:21
  • パカのBADの元ネタって筒井康隆の「生きている脳」だったんだな 既出?  具体的にパカがどういう痛みを知りたいというクレイジーな人は読んでみると良いよ -- 2015-05-23 (土) 00:15:39
  • メロンパンって痛覚とかに刺激送れるんかな?それなら苦痛も与えやすいが -- 2016-03-15 (火) 14:13:18
  • 脳自身には痛覚を感じる神経は無いはず。あっても慣れるから脳がシャットアウトする可能性が高い。だから状態としては永遠に続く苦痛というより無感覚の恐怖の方が大きいと思う。でもそれも少しの間だけで脳内麻薬が大量分泌されて偏性意識・トランス状態になって多幸感・全能感にひたって「あへぇ」って状態になる可能性が高い。さらにその状態が長く続くと記憶も薄れて動物的なレベルの思考状態でアヘってる脳みそだけの生物になる可能性が高い。ジオットが外部から苦痛の記憶を与え続けない限りはね。ただ記憶のロードを行ったらその時点で継続性の観点からするとパカーディは消滅して「パカーディの記憶」と脳みそしか残らなくなるけどね -- 2016-08-10 (水) 03:54:34

*1 公式ガイドより
*2 実在のネットゲームでも、アイテム増殖技などが発覚した場合にゲーム内のアイテム価値が大暴落するなど、大きな被害が出る事はある。
*3 ちなみに「バカーディ(bacardi)」という名前はラム酒の商標に実在する。日本語ではバカルディとも。