智林昭雄(ちばやしあきお)

Last-modified: 2024-01-12 (金) 11:52:37

表サクセス

パワプロクンポケット6(未来から来た男 町工場社会人野球編)

 智林五郎の兄で和桐バブルスの隠しチームメイト。23歳。*1
 世界制覇の野望を持つ危ない人で色物。信者の様な白服を着用して五郎にも着用させている。一人称は「我輩(ワガハイ)」。

 

 いわゆるニートだが、引き篭もってる訳で無く出歩く姿も見られる。朝番組の「いってらっしゃい」を見るのが苦痛で自分がニートである事を度々傷付けられるらしい。また、誇らしげに「五郎の紐」であると豪語するシーンもある。
 意外にも高い野球能力を持ち主人公(6)との対決では一方的な差を見せつける。また「負けた相手を一度に9人も見下せる」何とも心の狭い理由で和桐バブルスの仲間になる。
 五郎と顔がそっくりで垂れ目で五郎同様額の真ん中にほくろがある。髪を桃色に染め本来の髪は五郎と同じく緑だと思われる。


 高校の頃は廃部寸前だった野球部に所属し親友と立て直したらしいが、部員が彼と菊池(菊池瞳の夫)の2人しか居なかった為に一度も試合には出ていない。
 菊池瞳は高校の先輩で、その野球部のマネージャーだった。今でも結婚前の姓でサクラ(佐倉)先輩と呼ぶ。
 菊池の葬式で織田信長の真似をして「なぜ死んだっ!!」と遺骸の顔に線香の灰をぶちまけた為に現在は菊池瞳とは険悪な仲になっている。本人はその事に対し「菊池ならきっとあの世でバカウケに違いない」と言い「自分の葬式でもそうしてほしい」と言い反省してない。当初は弟の五郎にその「キクチ」という人物は想像上の友達と思われていた。


 実は家は元は裕福だったが、その後は転落して借金を抱えていた。その借金を清算したことと引き換えにか父親が行方不明になってしまう。
 借金は無くなったものの頼れる親戚もなく、弟の五郎を施設に入れることも拒んだため、五郎を養うためにがむしゃらに働きだす。(高校時代は学校へは通いつつ毎日複数のバイトを掛け持ちしており野球部へは途中からは顔を出せなくなっていった)。
 高校卒業後は大学へは進学せずに働くと同時に父の行方を調べだす。そして父親が島送り(恐らくしあわせ島)になった挙句死んだということをつかむが、そのために危ない橋を渡っていたのか五郎が就職した日に血まみれになるほどの暴行を受けた姿で発見される。
 その際世の中の暗部を見たためか以降働いて生計を立てることは弟に任せ自分は世直しや世界征服といったことに傾倒しだし色物な日々に明け暮れるようになる。

 

 最も高校時代も野球部員をスカウトする際に実力を見るためとして、バットやボールでいきなり襲いかかったり(結果部員は誰も入らなかった)、部員2人しかいない野球部を潰そうとする教師に対し、弱味を見つけたりでっち上げたりして対抗するなど、それ以前から普通ではなかったようだ。


 何故か(アダルト画像に偽装された)『Pレポート』の初めの方の一部を所有していた。
 もともとは本物のアダルト画像と間違えたのか(ちなみに中身を見るに彼は金髪とチアガールと巨乳が好みのようである。さらにファイル名に日付やランク付けまでしている)それとも本当に世界制服の目的で『Pレポート』を探していたのかは不明である。とはいえ初めの部分だけとはいえその内容は世界征服計画に大いに参考になったという。


 後にヨーロッパへ渡航し、バックパックで1つであちこち回って見聞を広めると言い出す。
 五郎が連れていってと頼むも話を真面目に聞いてないことを理由に突き放した。
 「これで五郎が独り立ちできるなら、よしとしよう。兄としての仕事はこれで最後だ。」と呟き、弟思いな一面も見せた。


 アルバムでは本当に渡航して強面のドイツ人・イタリア人と会談しており、一緒に組んだら何かデカイことができる気がしないかと怪しい会話をしていた。第二次世界大戦の日独伊三国同盟が元ネタだと思われる。

 

 ちなみに犯人当ての際昭雄を選択すると護身用のスタンガンで襲い掛かって来るが主人公(6)の未来タイムパトロールの特集銃で呆気無く撃退される。

 

 『11』しつもんコ~ナ~の第08回(12月25日)によると再登場の可能性があったが、結局表サクセスで登場したのは『6』だけだった。

裏サクセス

 表サクセスでの出番は多く無かったが、その独特な人物やビジュアルの為か裏サクセスでの出演回数が5回と多い人物で内4回は敵組織の幹部または首領を務める。
 表面上は革命思想の持ち主で奇抜な姿をした色物扱いだが、物語を読み解くと意外に有能で元は善良でまともで重い過去があり、それが原因で悪党になった点も表サクセス同様。

パワプロクンポケット7大正冒険奇譚編

 理不尽な命令を出す事や部下苛めに精を出す我威亜党NO.2「智林」公爵で登場。
 ボスの亀田に代わり一応は組織内の実務を取り仕切っている。我威亜党壊滅後は逮捕されたが、チキンと秋穂共々脱獄して南極に渡り言葉が通じる訳もないペンギン相手に革命の演説を行い、チキンと秋穂に呆れられ全く懲りていない。その後も世界の各地でいくつかの怪事件に関わったとされる。
 我威亜党の構成員が色物である他に奇抜で特徴的な帽子と服装に先述の通りペンギン相手の演説などもしてしまう等のギャグキャラクターのイメージが強い。また、爵位を我威亜党の構成員に付けたのも、表サクセスと同様、自分が気分良く人を見下したいため。そのとばっちりで、本物の貴族が構成員に間違えられた事がある。

 

 智美の知己で、かつての想い人。
 若き日は理想に燃える自由民権運動家であり、厳しい弾圧に耐えながらも社会主義を正義と信じて同志たちと共に大衆の為に身を削っていた。街頭演説中に警官隊に捕縛されたまま消息を絶ったため仲間からは拷問死したと思われていたが、実際には紙一重のところで命を取り留めていた。
 しかしこの際に憲兵の私刑を受ける同胞が民衆に囃し立てられせせら笑われる光景を目の当たりにしてしまい、大衆の醜さに絶望する。かくして民衆の為に生きた青年は死に、それまでの理想も交友も人生も捨て、ただ奪うためだけに生きる革命家・智林公爵として生きる決意を固めるのであった。

 

 厳しい条件を満たした上で最終決戦を迎えると智美との因縁の結末を見る事ができる。戦闘でもプロペラ付きのハングライダーに乗りながら戦闘する変人っぷりを見せた。正史では主人公(7裏・8裏)達に敗北後逮捕され上記の通りチキンと秋穂共々脱獄。

 ちなみに奇抜で特徴的な帽子を被った外見は「仮面ライダー」に登場した悪の幹部「地獄大使」に酷似していて恐らくモデルにしたと思われる。

パワプロクンポケット9スペースキャプテン編

 僻地の星「ドラッカ」の指導者「プアゾ」元帥で登場。
 小勢力ながら、反連邦同盟の首魁3名(乗り気でなかったアンヌ議長を含めると4名)の一角を担う。
 秘密裏に生物兵器を製造するという実行役だったが、この動きはソネムラ率いる連邦秘密警察に漏れて、身柄を拘束される。反連邦勢力とオーブールの関与について証言を求められるも黙秘を貫き、逆にカメダを面罵したため、母星と4000万の国民を目の前で塵にされる。母星の滅亡を目の当たりにして激昂するが、自らもソネムラの銃弾に倒れた。
 2年も前から連邦に尻尾を掴まれており、バイオテロそのものも完全に失敗しているのだが、この惑星を4000万人の住民ごと消滅させた事件で宇宙全域は大騒ぎとなり、連邦内でも国策への批判が高まり、ソネムラにもカメダへの叛心を抱かせている。結果的に宇宙に大きい影響を与えた人物であった。
 本作でも奇抜な姿だったが、立場上今回は終始真っ当かつ善良な人物像で色物度合いも低い。

パワプロクンポケット10装甲車バトルディッガー編

 ブラックタイガー首魁「チバヤシ」閣下で登場。
 従来までは色物要素がありながらもどこかしら憎めない一面を持っていたが、本作では今までになく卑劣で利己的な人物像が描かれる。例えば、「一度共同戦線を結んだレッドドラゴンボスを騙し討つ」「用済みと判断した主人公(10裏)達を殺害しようとする」「『エンジェル様』が居ない事を良い事にエンジェル様のニセモノを使用して組織を私物化する」等の描写がある。
 特にホワイトベア編ではホワイトベア兵士を殺害するために水源に毒を混ぜ、何も罪のないチャンバの街の住民までも皆殺しにするという、もはや外道そのものとしか言いようがない暴挙に出る。

 

 だが、チバヤシが言う「エンジェル様」は確かに実在して、正体は仲間の1人
 どうやら最初は本当に人々を救済する意思があったらしいが、人が集まって影響力を持ってしまった事、それによる別勢力の「エンジェル様」への暴行未遂などを経て、教団の武装化と勢力拡大に目的が摩り替わり、ブラックタイガーはいつの間にか奇人変人のごろつき集団と化してしまった。
 「たとえ少数でも目の前にいる人たちを助けられればそれでいい」という考えだったエンジェル本人はこの方針に耐えかねて、彼の許を去ったまま今に至っている。

 

 ブラックタイガー編で主人公(10裏)が三つの珠を集め最終日を迎えた場合、それまでの嘘がバレて部下たちから袋叩きに遭い自暴自棄になっていた所に天使との邂逅を果たす。
 願いを叶えると告げる彼女に「願いの数を増やす願い」で縋り付くが、彼女に願いを叶える意図など最初から無く、その欲深さに対し侮蔑の言葉を浴びせられると共に爆殺されるという最期を迎える。

パワプロクンポケット12秘密結社編

 ザム団リーダー的な存在で巨大なチョウの化け物「ヘルモンド」で登場。
 元は高名な魔物ハンターであったが、二年前に吸血鬼との戦闘の末に相討ちとなり死亡している。しかし、ザム団に墓を暴かれて「魔王の魂」を打ち込まれた事により、魔物として蘇生した。当初は記憶が混乱してしまい、ソネに偽りの記憶を植えつけられ、自分は魔物と信じ込んでしまっていたとプロフィールには記述されている。

 

 当初は「魔王の魂」の実験体に過ぎなかったが、復活したところ想像以上に強くなっていたため、ザム団の表向きのリーダーとなった。
 その後浮遊城に銀の盾が攻撃を仕掛け、自身も傷つき撤退しようとしたところでソネに攻撃され、魔王の魂を摘出されたことで魔物としてのヘルモンドも死に至った。
 今回は『9裏』同様に比較的シリアスな立場ではあったが、利用されるだけの存在であり、今一つ扱いが良くない。

パワプロクンポケット14札侍編

 ゴショ地方のキョウの支配者「チバヤシ」で登場。
公家出身ながら元々の地位は高くなかったものの、野球札と天狗党の力によりキョウを手中に収める。外部に結界を貼っており、キョウ以外の全ての土地を解放しないとチバヤシに会うことはできない。
 天狗党での地位はそれなりに高く、表向きの首領として党員を指揮していた。ホンフーと共にフダガミを作り出す計画を練っていたり、キンマン教を利用するなど計算高い面も見せている。
 外見や素振りは高貴な振る舞いを見せ、「まろ」という一人称に「~でおじゃる」という口調で話すが、自分の立場が危うくなると態度が変貌して一人称を「私」に直した普通の口調になる。
 本作でも敵組織の幹部の立場だが、彼の過去について特に語られる機会が無く色物寄りの扱いになっている。

 

 野球札を悪用して自分に不都合な人間を排除してきたためか住民からの評価は著しく悪く、キョウから逃亡しようとした際には石などを投げつけられたりしている。
 天狗党を討伐する主人公(14裏)達に真剣勝負で敗れたが、キョウからの逃亡には成功している。その後は儀式の末誕生したフダガミを手懐け反撃に出ようとするも逆に札にされてしまい、彼女の最初の犠牲者として悪行を終える事になった。


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  • 会談した相手がジオットだったら面白いけど、多分違うな、そもそも正史じゃないし -- 2010-02-13 (土) 10:26:08
  • 日・独・伊の三国同盟を元にしてるんだろうな… -- 2010-02-13 (土) 22:02:52
  • ヘルモンドって蛾じゃなくて蝶じゃないのか? -- 2010-02-26 (金) 17:01:27
  • なんでこの人Pレポートもってんだ。棚ぼたか?これ重要な伏線じゃないか -- 2010-05-11 (火) 18:10:03
  • ↑とは言え、今更プロペラ団のやってた悪行が公表されたりしても、もうオオガミも無いしなあ・・・。もうスタッフが忘れてる(というか無かったことにする)可能性も視野に入れる必要があると思うよ。 -- 2010-11-08 (月) 10:07:46
  • 昭雄の想像上の友達のキクチって瞳の元夫のこと? -- 2011-01-09 (日) 11:26:48
  • ↑そだよ -- 2011-01-10 (月) 02:42:07
  • ツナミのトップ30入りは…ないか -- 2011-02-02 (水) 00:20:29
  • いや、今のところツナミに入った描写はないから -- 2011-02-15 (火) 23:18:29
  • 12裏の名前の由来ってファン・ヘルモントかね?「哲学者の石」と「魔王の魂」が被るような -- 2011-02-19 (土) 04:07:08
  • ↑吸血鬼と相打ちなんだから悪魔城シリーズのベルモンド一族だろ -- 2011-03-03 (木) 09:16:30
  • 次に再登場した際は、ジャジメントを倒して自分がジャジメントに代わって世界を支配しようと考える変人として再登場しそう。(無論ジャジメントに返り討ちにされる。もちろん五郎も手伝わせられる。) -- 2011-07-12 (火) 19:12:20
  • まぁ、出てもヒールだろうな。亀田同様に・・・・ -- 2011-07-13 (水) 21:46:54
  • ↑2あの人のことだから返り討ちにされても何度も復活しそう。 -- 2011-07-14 (木) 13:20:29
  • 次の作品で登場したときは世界征服の為の軍資金を得意なプロ野球線になってで稼ぐっていう設定で選手で登場したりしないかな。 -- 2011-07-16 (土) 16:33:30
  • ↑言いたいことはだいたいわかるが、日本語でおk? -- 2011-07-16 (土) 20:41:29
  • もしかしたらこいつがジャジメントのナンバー2だったりして。 -- 2011-07-29 (金) 19:55:50
  • そう思うなら何か理由書こうや -- 2011-07-29 (金) 20:15:13
  • というかコイツが巨大な組織の傘下に入る事が想像できん。やるんだったら自分でなんらかの組織をつくるだろ。まぁ、上手くいかないだろうけど。 -- 2011-08-01 (月) 00:25:20
  • いやいやアルバムで会談していた相手がジャジメントか旧オオガミの幹部だったりしたらあり得なくもないだろ。 -- 2011-08-02 (火) 20:12:39
  • 現在世界一極支配し、それ以前も五指に入るほどの資力を有していた程の大企業が、ほとんど何の力も持たない若造をまともに相手してくれる思えんな。 -- 2011-08-02 (火) 21:08:31
  • Pレポートを持っていたんだったら興味を示して会談したっていうのはないか?あとマコンデのページで病気を流行らせて大量の収容者を亡くならせたせいで副所長に降格したって書いてあったけど智林の父ちゃんってこれのせいで亡くなったのかな? -- 2011-08-03 (水) 20:00:52
  • ↑会談相手がオオガミなら高木のように死亡するかもね。ジャジメントなら・・・どうだろう? -- 2011-08-03 (水) 20:45:38
  • まあジャジメントだったら敵対しているオオガミの弱点を掴めると思って興味を持って会談してくれるだろう。 -- 2011-08-04 (木) 20:30:02
  • もしかしてこいつが物語のキーパーソンになったりして。こいつPレポート持っていたし今のジャジメントの基盤は旧オオガミだから旧オオガミの弱味は現ジャジメントの弱味と考えるならばあり得なくもないかも。 -- 2011-10-08 (土) 17:19:43
  • ↑まぁありそうだよね -- 2011-10-08 (土) 21:35:48
  • ↑↑CCRの高木がPレポートで殺されるあたり弱みの可能性高いね -- 2011-11-30 (水) 18:20:10
  • 結局こいつ表じゃ出なかったな -- 2012-02-15 (水) 04:13:05
  • こいつヨーロッパ行ったけどどこでお金作ったんだろ?五郎の給料日目前で生活費なくなったりしてたし、働いてないから収入ないだろうし普通に考えればヨーロッパに行ける余裕なんてないと思うんだけど -- 2013-10-10 (木) 23:57:02
  • ↑智林さんのことだから荷物とかに紛れたんじゃね? -- 2014-06-19 (木) 17:50:00
  • キクチ 何故死んだ!! なぁキクチ!が懐かしい キクチは瞳さんの旦那さん? ある意味皇よりましだ -- 2016-06-28 (火) 20:22:14
  • 昭雄って額にほくろあるとことか大神 -- 2016-10-02 (日) 20:31:01
  • に似てる気がする -- 2016-10-02 (日) 20:31:28
  • 何か表の再登場ないの勿体無いけど納得できる。 -- 2017-08-21 (月) 10:29:58
  • キャラはまともじゃないけど、弟想いの兄であることはたしかだな。 -- 2017-10-14 (土) 09:52:43
  • こいつの苗字のモデルってサリンじゃないよね? 読み方強引すぎるか -- 2018-07-29 (日) 02:36:39
  • 親友が菊池だしな -- 2018-10-01 (月) 16:19:54
  • そのうえ風貌が宗教家ぽいし髪が紫だし…まあ某心理教でしょうね -- 2020-05-05 (火) 04:53:02
  • 元ネタは麻原彰晃(松本智津夫)かな。 -- 2021-07-04 (日) 23:05:05
  • 元ネタの麻原は世間では基地外テロリストという扱いだが、あれも調べると色々闇が深い。 -- 2021-12-08 (水) 00:24:12

*1 『パワプロクンポケット6 公式ガイド』(NTT出版、2004年)P.24