- 配信前
- 1年目
- 2021/07/21 Ver.1.1.1.2 サービス開始
- 2021/07/28 Ver.1.1.1.3 サーナイト
- 2021/08/04 Ver.1.1.1.4
- 2021/08/07 Crazy Raccoon主催エンジョイ大会
- 2021/08/18 Ver.1.1.1.6 ハピナス
- 2021/09/01 Ver.1.1.1.7 カメックス
- 2021/09/08 ハピナス緊急調整
- 2021/09/12 にじさんじエンジョイ大会
- 2021/09/16 Switch版ダウンロード数900万突破
- 2021/09/19 第0回オンライン大会開催
- 2021/09/21 第1回目プロデューサーレター公開
- 2021/09/22 Ver.1.2.1.3
- 2021/09/27 Ver.1.2.1.4 不具合修正
- 2021/09/29 Ver.1.2.1.5 マンムー
- 2021/10/05 総ダウンロード数2500万突破
- 2021/10/06 Ver.1.2.1.5 ニンフィア
- 2021/10/08 Ver.1.2.1.6 ニンフィア緊急調整
- 2021/10/20 Ver.1.2.1.8 ヨクバリス
- 2021/11/10 Ver.1.2.1.11
- 2021/11/19 Ver.1.2.1.13 ジュナイパー
- 2021/12/06 総ダウンロード数5000万突破
- 2021/12/09 Ver.1.3.1.2 アマージョ
- 2021/12/14 Ver.1.3.1.6 不具合修正
- 2021/12/15
- 2021/12/20 Ver.1.3.1.7 カイリュー
- 2021/12/23 Unite API登場
- 2022/01/12 第2回プロデューサーレター公開
- 2022/01/20 Ver.1.4.1.2 オーロット
- 2022/02/11 Ver.1.4.1.3 ギルガルド
- 2022/02/24 Ver.1.4.1.4 フーパ
- 2022/03/05 Pokémon UNITE Winter Tournament FINAL
- 2022/03/14 Ver.1.4.1.7 ジュラルドン
- 2022/03/17 Ver.1.4.1.8 不具合修正
- 2022/03/28 Ver.1.4.1.10 マリルリ
- 2022/04/28 Ver.1.5.1.2
- 2022/05/16 Ver.1.5.1.4 エーフィ
- 2022/05/30 Ver.1.5.1.6 マフォクシー
- 2022/06/20 Ver.1.5.2.7
- 2年目
- 2022/07/21 Ver.1.6.1.2 グレイシア
- 2022/07/30 全国高校ポケモンユナイト選手権大会(ポケモンユナイト甲子園)
- 2022/08/04 Ver.1.6.1.3 マッシブーン
- 2022/08/16 Ver.1.6.1.4 バンギラス
- 2022/08/20 ポケモンワールドチャンピオンシップス2022 ポケモンユナイト部門
- 2022/09/02 Ver.1.7.1.2 ミュウ
- 2022/09/05 Ver.1.7.1.3 バリヤード緊急調整
- 2022/09/15 Ver.1.7.1.4 ドードリオ
- 2022/09/29 Ver.1.7.1.7 ハッサム
- 2022/10/13 Ver.1.7.1.8 ピクシー
- 2022/10/27 Ver.1.7.1.9 ゾロアーク
- 2022/11/16 Ver.1.7.1.11 ヤミラミ
- 2022/12/01 Ver.1.8.1.2 ウーラオス
- 2022/12/08 不具合修正 Ver.1.8.1.3
- 2022/12/15 総ダウンロード数1億突破
- 2022/12/26 第3回プロデューサーレター公開
- 2022/12/22 Ver.1.8.1.4
- 2022/12/29 Ver.1.8.1.4 ドラパルト
- 2023/01/31 Ver.1.8.1.6
- 2023/02/02 Ver.1.8.1.6 キュワワー
- 2023/02/04 Pokémon UNITE Winter Tournament 2023
- 2023/02/14 Ver.1.8.1.7
- 2023/02/27 Ver.1.9.1.2 ザシアン
- 2023/03/03 Ver.1.9.1.3 不具合修正
- 2023/03/17 Ver.1.9.1.4 ヌメルゴン
- 2023/04/06 Ver.1.9.1.5
- 2023/04/13 Ver.1.9.1.6 ラプラス
- 2023/04/27 Ver.1.9.1.6 シャンデラ
- 2023/05/11 Ver.1.9.2.8
- 2023/05/16 Ver.1.9.2.9
- 2023/05/25 Ver.1.9.2.9 ブラッキー
- 2023/06/08 Ver.1.10.1.2 リーフィア
- 2023/06/11 ポケモンジャパンチャンピオンシップス2023 ポケモンユナイト部門
- 2023/06/15 Ver.1.10.1.3
- 2023/07/04 Ver.1.10.1.5 インテレオン
- 3年目
- 2023/07/18 Ver.1.11.1.3
- 2023/07/20 第4回プロデューサーレター公開
- 2023/07/21 Ver.1.11.1.3 ミュウツー(X)
- 2023/07/22 Ver.1.11.1.4 ミュウツー(X)緊急調整
- 2023/08/06 全国高校ポケモンユナイト選手権大会(ポケモンユナイト甲子園)
- 2023/08/07 Ver.1.11.1.7
- 2023/08/10 ホロライブエンジョイ大会
- 2023/08/12 ポケモンワールドチャンピオンシップス2023 ポケモンユナイト部門
- 2023/08/15 Ver.1.11.1.8
- 2023/08/17 Ver.1.11.1.8 ミュウツー(Y)
- 2023/09/07 Ver.1.12.1.2
- 2023/09/14 Ver.1.12.1.3 バシャーモ
- 2023/10/18 Ver.1.12.1.5
- 2023/10/19 Ver.1.12.1.5 ミミッキュ
- 2023/11/13 Ver.1.12.1.6
- 2023/12/05 Ver.1.13.1.2
- 2023/12/07 Ver.1.13.1.2 マスカーニャ
- 2023/12/12 Ver.1.13.1.13
- 2023/12/26 Ver.1.13.1.13 メタグロス
- 2024/01/09 Ver.1.13.1.4
- 2024/01/15 Ver.1.13.1.5
- 2024/01/25 Ver.1.13.1.5 ギャラドス
- 2024/02/18 Pokémon UNITE Asia Champions League 2024 FINALS
- 2024/02/25 ポケモン竜王戦2024
- 2024/02/27 Ver.1.14.1.2 ミライドン
- 2024/03/12 Ver.1.14.1.4
- 2024/04/16 Ver.1.14.1.5
- 2024/04/25 Ver.1.14.1.5 タイレーツ
- 2024/05/13 Ver.1.14.1.6
- 2024/06/02 ポケモンジャパンチャンピオンシップス2024 ポケモンユナイト部門
- 2024/06/06 Ver.1.14.2.8 不具合修正
- 2024/06/13 Ver.1.14.2.9 ソウブレイズ
- 2024/06/19 Ver.1.14.2.10
- 4年目
- 2024/07/16 Ver.1.15.1.2
- 2024/07/17 Ver.1.15.1.3 不具合修正
- 2024/07/19 第5回プロデューサーレター公開
- 2024/07/19 Ver.1.15.1.3 ホウオウ
- 2024/07/25 Ver.1.15.1.4
- 2024/08/04 全国高校ポケモンユナイト選手権大会(ポケモンユナイト甲子園)
- 2024/08/18 ポケモンワールドチャンピオンシップス2024 ポケモンユナイト部門
- 2024/08/22 Ver.1.15.1.7
- 2024/09/05 Ver.1.16.1.2
- 2024/09/12 Ver.1.16.1.2 グレンアルマ
- 2024/09/27 Ver.1.16.1.4
- 2024/10/17 Ver.1.6.2.6 ダークライ
- 2024/10/19 ダークライ緊急調整 Ver.1.6.2.7
- 2024/11/01 Ver.1.16.2.8
- 2024/11/07 中国大陸版『宝可梦大集结』リリース
- 2024/11/14 Ver.1.16.2.8 コダック
- 2024/11/21 Ver.1.16.2.9
- 2024/12/05 Ver.1.17.1.2
- 2024/12/12 Ver.1.17.1.3 デカヌチャン
- 2024/12/16 デカヌチャン上方調整 Ver.1.17.1.5
- 2024/12/18 The k4senエンジョイ大会
- 2024/12/26 Ver.1.17.1.6
- 2025/01/16 Ver.1.17.2.8
- 2025/01/23 Ver.1.17.2.8 ガラルギャロップ
- 2025/02/02 Pokémon UNITE Winter Tournament 2025 FINAL
- 2025/02/06 Ver.1.17.2.10
- 2025/02/14 Ver.1.17.2.11
- 2025/02/27 Ver.1.18.1.2
- 2025/03/01 Ver.1.18.1.2 スイクン
- 2025/03/13 Ver.1.18.1.3
- 2025/03/18 Ver.1.18.1.4
- 2025/03/30 Pokémon UNITE Asia Champions League 2025 FINALS
- 2025/04/03 Ver.1.18.1.4
- 2025/04/17 Ver.1.18.2.5 アローラライチュウ
- 2025/04/24 Ver.1.18.2.6
- 2025/05/15 Ver.1.18.2.7
- 2025/05/22 Ver.1.18.2.7
- 2025/05/23 Ver.1.18.2.8
- 2025/06/05 Ver.1.19.1.2 「Nintendo Switch 2」発売
- 2025/06/11 Ver.1.19.1.3
- 2025/06/12 Ver.1.19.1.3 マホイップ
- 2025/06/22 ポケモンジャパンチャンピオンシップス2025 ポケモンユナイト部門
- 2025/06/27 Ver.1.19.1.4
- 5年目
- 2025/07/18 第6回プロデューサーレター公開
- 2025/07/18 Ver.1.19.2.6 ラティオス
- 2025/07/22 The k4senエンジョイ大会
- 2025/07/22 Ver.1.19.2.6 ポケモンプレゼンツ
- 2025/07/23 日経Gamingに特集掲載
- 2025/07/31 Ver.1.19.2.8
- 2025/08/08 Ver.1.19.2.8 ラティアス
- 2025/08/17 ポケモンワールドチャンピオンシップス2025 ポケモンユナイト部門
- 2025/08/19 Ver.1.19.2.11
- 2025/09/04 Ver.1.20.1.2 パーモット
- 2025/09/05 Ver.1.20.1.3 緊急バランス調整
- 2025/09/11 Ver.1.20.1.4
- 2025/09/19 Ver.1.20.1.4 エンペルト
- 2025/09/20 Ver.1.20.1.5
- 2025/09/25 Ver.1.20.2.7
- 2025/09/28 Ver.1.20.2.7 メガルカリオ
- 2025/10/09 Ver.1.20.2.7
- 2025/10/16 Ver.1.20.2.7
- 2025/10/23 Ver.1.20.3.10
- 2025/10/24 Ver.1.20.3.10 メガリザードンX
- 2025/00/00 Ver.1.??.?.? ダダリン
- 2025/00/00 Ver.1.??.?.? シャワーズ
- 2025/00/00 Ver.1.??.?.? メガシンカ3匹目
- 2025/00/00 Ver.1.??.?.? メガシンカ4匹目
- 2026/09/?? 第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)
配信前
2020/06/24 プレスリリース
この日配信された「Pokémon Presents」内でタイトルが発表。
プラットフォームはNintendo Switchとスマートフォン(iOS、Android)。開発中のプレイ映像なども公開された。
MOBAの形態を取ったゲームということで国内外で物議を醸し、特に単体で投稿された発表動画はアメリカのポケモン公式Youtubeチャンネルで史上最低評価を受けた*1*2など、お世辞にも歓迎されたとは言い難い発表となった。
現在この配信は非公開となっているため視聴できなくなっている(※ただし中国語、ベトナム語、タイ語、ヒンディー語の動画は依然公開中)。
2021/06/17 配信時期発表
2021年7月にSwitch版での先行配信、同年9月にスマートフォン版の配信が予定されていることが発表。
また配信に先駆けてSwitch版のネットワークテストの実施が発表されるなどした。
この日よりポケモンユナイト公式X(旧Twitter)では参戦ポケモンの軽い紹介が毎日投稿されていった。
2021/06/24 Switch版ネットワークテスト配信
2021/06/24~26、ネットワークテストが実施された。
公式告知ページ
3日間限定で、ニンテンドーeショップからテスト用のソフト(体験版のようなもの)をダウンロードすることで誰でも先行プレイ可能だった。
プレイアブルポケモン総数は正式リリース時の初期参戦ポケモンからゼラオラを除いた19匹*3。
テスト環境で最も使用率が高かったのは
ピカチュウ。ポケモンの知名度も然ることながら、シンプルな操作性と優秀な妨害性能と、メイジ枠にしては強力な通常攻撃が高く評価されていた。
一方で環境トップポケモンは
ワタシラガとされており、唯一のヒーラーであることに加え、火力と回復を両立可能な性能から抜群の安定性をチームにもたらすサポートとして必須クラスの評価を受けていた。
競合相手となる他のサポート型が当時はステータスの低かったプクリンや、妨害に特化したバリヤードしかいなかったというのも大きいだろう。
2021/06/24 プレスリリース
Nintendo Switch版は7月、スマートフォン版は9月に配信予定と発表された。
2021/06/27 ポケモンユナイトwiki(このwiki)発足
2021/07/12 ホロウェアシステム発表
ポケモンユナイト公式X(旧Twitter)上でホロウェアシステムが発表。
これだけなら配信前の情報発表に過ぎなかったのだが、実はタイトル発表からこの前日まで参戦ポケモンの紹介が続いていた中、配信時期が7月とだけ発表されたまま続報が無い状態だった。
7月の上旬も過ぎようとしていた時期で、ポケモン紹介も終わったタイミングということもあり、配信を待ち望んでいた層は肩透かしを食らう形となったため、批判が噴出した。*4
2021/07/15 プレスリリース
ここでようやく7月21日にSwitch版がリリース予定であることが発表された……が、またしても配信時刻が未発表であった。
ネットワークテスト時には登場していなかった
ゼラオラがミッションで手に入ることが発表された。
同時にゼラオラを含めた総勢20匹のポケモンが初期実装となることが発表される。
また、カメックスとサーナイトが追加参戦予定であることが告知された。
具体的な参戦時期については未発表だったが、画像の並びやチュートリアルにカメールが登場していたことからカメックスはすぐに来るだろう、と思われていたのだが……。
2021/07/18 unite-db発足
ポケモンユナイトのプレイアブルポケモンやもちものに関する詳細データを掲載している非公式サイト。
レシオ値や説明文に記載されていない挙動などが事細かに記載されたデータベース特化サイトであり、当Wikiに記載されている詳細情報などもこのサイトから許諾を得て引用している。
ただし公開当初は参戦ポケモン一覧が閲覧できた程度であり、レシオ値などが記されるようになったのは同年9月下旬頃となっている。
2021/07/20 Switch版先行ダウンロード開始
正式リリース前日になってもサービス開始時間は発表されていなかった。
2021/07/21 プレスリリース
Nintendo Switch版『ポケモンユナイト』が7月21日の日本時間16時からプレイ可能と発表された。
なお発表されたのは同日(つまりリリース当日)の午前11時40分である。
1年目
2021/07/21 Ver.1.1.1.2 サービス開始
Nintendo Switch版がリリース開始
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開始当初は、レモータスタジアム、20のポケモン、8のバトルアイテム、16のもちものが実装されていた。
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最初期の環境で猛威を振るったのはカイリキー。「じごくぐるま・クロスチョップ」のコンボで並耐久のポケモンは何も出来ないまま沈められ、さらに強力なユナイトわざで劣勢さえも覆しうるなどして環境を荒らしていた。また、テスト時から引き続きワタシラガも唯一の純ヒーラーということもあり必須級ポケモンとして環境を支えていた。筆頭タンクはカビゴンで、火力の出る「ヘビーボンバー」と妨害性能の高い「とおせんぼう」によって鉄壁の守護者として立ちはだかっていた。
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リリースから少し経つとゲンガーが暴れ始める。対策できない初心者を一方的に嬲り殺す「ヘドロばくだん・たたりめ」型の暴力性により、タイマンはもちろんのこと、集団戦をも壊滅に導くなどして要対策・要予習ポケモン筆頭となった。
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さらに開拓が進むとエースバーンが頭角を現す。ただし後にバグによって「強化攻撃保持状態で移動速度が上がる」「特性のHP50%以下で発動する効果がエースバーンに進化すると常時発動状態になっている」などの恩恵を受けていたことが明らかになっているが、それらが修正される9月頃まで環境上位のポケモンとして長く活躍していた。
また、リリース当初は空気だったリザードンだが、ちからのハチマキを持たせると圧倒的な削り火力を発揮し、カジリガメやサンダーを爆速で削ることができることが発覚すると使用率が爆増。流行から数日程度で修正されることとなる(後述)が、後にパチンコと呼ばれる戦法の先駆けとなった。
この辺りよりルカリオが「グロウパンチ」の高いラストヒット性能からオブジェクト戦のフィニッシャーとして活躍。エースバーンやリザードンが削ったところにグロウパンチでラストヒットを取りにいく、というのが定番の流れとなっていた。一方開拓の進んでいなかった「しんそく」はこの時点ではまだあまり注目されていなかった。
2021/07/28 Ver.1.1.1.3 サーナイト
サーナイトの追加。リザードン「ちからのハチマキ」の不具合修正。
リリースから1週間経過し、初の追加参戦ポケモンとしてサーナイトが実装された。
実装当初はキルリアへの進化がLv6、サーナイトへの進化がLv10とガブリアスに並ぶ最遅の成長リズムであり、さらに進化前の性能もとても戦えたものでなかったため、期待されていた反動からか、即座に残念性能の評価を受けてしまう。
しかしポケモン自体の人気からか使用者は後を絶たず、"地雷"の烙印を捺される最悪のスタートを切ってしまった。
2021/08/04 Ver.1.1.1.4
初のバランス調整。
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中央候補であったカイリキー、ゲンガー、エースバーンがナーフの影響で鳴りを潜め、代わりに台頭したのがゲッコウガ。ログインボーナス14日目の配布ポケモンだったため開拓が遅れていたのだが、競合相手のナーフも相まって注目を浴びる。「なみのり・えんまく」の連続キル性能と、エースバーンほどではないが削りもできる性能などから縦横無尽の活躍を見せた。
またこの頃には既に強キャラとして広く認知されていたルカリオには不具合修正こそ入ったものの大きな変更はなく、バランス型としての競合相手であるカイリキーのナーフによってますます環境で存在感を増していくこととなる。
タンクはノータッチだったカビゴンが引き続きチームを牽引。ナーフを受けたもののワタシラガもまだまだ活躍することとなる。
一方で上方修正を受けたプクリンが大躍進を遂げる。HPが約1.2倍、防御・特防も強化前の3倍前後まで伸びた*5ことでタンク寄りサポートとして覚醒。そこそこ火力の出るわざの数々も手伝って、一気に環境最上位へと躍り出ることとなる。
2021/08/07 Crazy Raccoon主催エンジョイ大会
2021/08/18 Ver.1.1.1.6 ハピナス
リリース前には発表のなかったハピナスが、ワタシラガに次ぐ2体目のヒーラーとして実装された。
HPは高いものの防御・特防は薄め、かつ本編とは異なり防御と特防の値が近く、防御より特防が低いという本編から少し外したステータスで登場。
近接タイプであることも災いし、特殊技の多いアタック型との対面が辛く、ハピナスに対する先入観もあってか「打たれ弱い」という印象を持たれてしまう。
また「しんぴのまもり」の性能が当初は非常に粗末で、範囲も狭ければ待ち時間も長い、そして効果対象は選択した相手だけで、シールド付与もアップグレード後のみと使いづらさを極めていた。
かといってヒーラーとして運用するにもワタシラガの存在が重く、重要な戦闘ではプクリンとも競合するため、当面は「てだすけ」を軸に活躍の場を細々と模索していく状態が続くこととなる。
ちなみに、この頃はプクリン共々通常攻撃が自身の攻撃ステータスを参照する特殊ダメージという、非常に希少な攻撃となっていた。
ハピナス実装と同日に行われたバランス調整により、優秀すぎて一択状態だったバトルアイテム「だっしゅつボタン」の待ち時間が延長される。
同時に「ゴールかそくそうち」や「エネコのしっぽ」といった特殊なバトルアイテムが強化。
これが手伝って「ゴールマクロ」が考案され、一部のチームで研究が進んでいくこととなる。
当時は「ゴールサポーター」とシールド獲得わざが重複していたこともあり、プクリンを核としたゴルサポゴリ押し戦法なども徐々に見られるようになっていく。
ポケモンの調整は不具合修正が主だったが、「えんまく」をナーフされた代わりに「みずしゅりけん」「かげぶんしん」に強化の入ったゲッコウガが型を変えて活躍した。
筆頭タンクだったカビゴンも大幅弱体化し、環境から姿を消してしまう。空いたタンク枠には、実質的にタンクであったプクリンが収まる形となった。
この時「ステルスロック」が強化されたイワパレスが、「エネコのしっぽ」強化も相まってパチンコキャラとして注目され始める。「からをやぶる」の加速+火力向上バフと「ステルスロック」の削り性能によって野生・オブジェクトを食い荒らす、俗にカサパレス・ゴキパレスと呼ばれる特殊な立ち回りで運用される例が増えていくこととなる。
なお、ルカリオは相変わらず「グロウパンチ」で猛威を振るっていたが、なぜか調整対象とならなかった。この辺りの時期より「ルカリオは運営の寵愛を受けているのではないか?」という疑惑の目が向けられるようになる。
2021/09/01 Ver.1.1.1.7 カメックス
トレーラーにも映っていたカントー御三家の1匹でありながら、唯一初期参戦していなかったカメックス。
リリースから1ヶ月強が経過したこの日、二度のお預けを食らいながらようやく実装と相成った。
しかし蓋を開けて見れば、そこにはディフェンスとは名ばかりの破壊者の姿があった。
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当時のカメックスはLv5・Lv9進化というディフェンス型初のレイトキャラとしての登場であったが、初期技が両方優秀なのでレイトキャラでありながら最序盤が安定し、Lv5~6こそ若干失速するものの、Lv7でわざ更新が済んだ途端、飛躍的に性能が向上する性能となっていた。
その中でも特に「しおふき・こうそくスピン」型はディフェンス型を遥かに逸脱した範囲火力を妨害無効状態でバラまき、かつ攻撃を当てた相手の移動速度を下げつつ自身はしおふき発動中若干加速するので追撃も容易と、従来のメレーが泣いて逃げ出すほどの超性能を備えており、尚且つカメックス自体当時のディフェンス型中最堅の素ステ*6を持っている点から異次元のファイト性能を発揮。
極めつけはユナイトわざまでもが超強力であり、範囲・威力・妨害時間・平均より短いCDなど全てにおいてトップクラスの攻撃性能を持ち、さらに発動までの間に逃げられても「だっしゅつボタン」によって強引に当てに行ける、長い妨害時間からラストヒット合戦にも強いなど、特にオブジェクト絡みの集団戦においてカイリキーのユナイトと並ぶかそれ以上に制圧性能の高いものであった。
このように進化してしまえばほとんど弱点の無い、俗に言うぶっ壊れの評が相応しい存在となっていた。
当然実装初日から「これヤバイのでは?」と噂になり、瞬く間に流行したカメックスはポケモンユナイト初の人権ポケモンとして環境を支配。
スピンカメ同士がぶつかり合う様がベイブレードと形容される悪夢の環境が幕を明けたのだった。
なお、のちにこうそくスピン中に「通常攻撃が技2と同時に出せる」「攻撃がヒットした相手のポケモンの移動速度を下げる*7」と二つのバグが発生していたことが判明。
次回のアップデートで修正されたがカメックスの強烈な第一印象に寄与したことは言うまでもないだろう。
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カメックスばかりが取り沙汰されるが、この時期になると「もうこうダンベル」による筋トレの有用性が広く認知されるように。
そしてダンベルと特に相性が良かったルカリオが更に環境で暴れるようになっていた。
この頃には上位プレイヤーの間で「しんそく・ボーンラッシュ」型が必修レベルの存在として大流行。当時最難関クラスの操作を御した上級プレイヤー達が"神速"の名に恥じない縦横無尽の活躍を披露するようになってゆき、対戦配信の華としても数々のスーパープレイを生み出していくこととなる。
もちろん「グロウパンチ」軸もフィニッシャーとして引き続き活躍。達人向けの「しんそく」、比較的手軽な「グロウパンチ」の両面で環境に跋扈していく。
2021/09/08 ハピナス緊急調整
この日ハピナスのみを対象としたバランス調整が実施。
- 調整内容
上方修正:ハピナス(特防)「しんぴのまもり」
特防ステータスが増加して防御<特防の配分になった他、「しんぴのまもり」のシールド付与がデフォルト効果となり、「短時間の妨害無効」が「シールドが持続している間妨害無効」に変更される調整が施されたが、この時点では対戦環境への影響はほとんど無かった。
2021/09/12 にじさんじエンジョイ大会
2021/09/16 Switch版ダウンロード数900万突破
2021/09/19 第0回オンライン大会開催
総勢256ものチームが激戦を繰り広げた。
優勝したのはRuin氏率いるチームであり、後にポケモンユナイト公式動画に出演することになったたきしま氏もそのチームの一員であった。
参考:『ポケモンユナイト』第0回 公式オンライン大会結果発表! - JCG(主催)ニュース
- 決勝戦
2021/09/21 第1回目プロデューサーレター公開
スマホ版リリースに先駆けて、(当時の)プロデューサーの星野氏からプレイヤーに向けてのメッセージと、アップデートでの追加要素などが発表された。
公式リンク
同日にスマホ版のローンチトレーラーが公開された。
動画リンク(Youtube)
2021/09/22 Ver.1.2.1.3
スマートフォン版の配信開始
もちもの![]()
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の新規追加。
スマートフォン版がリリースされると同時にバトルパス更新、そして待望の、そして当時では最大規模の広範囲バランス調整が実施され、多くのポケモンに調整が施された。
また、新規もちものとして「こだわりメガネ」「するどいツメ」「じゃくてんほけん」が実装され、ビルドの自由度がさらに上がっていくこととなる。
もちもの追加や上方修正によって環境全体が高火力化した一方で、カビゴンやカメックスの下方修正でタンク全体のパワーが環境に適応できなくなり、タンク不遇と評される環境へと変遷していく。
自衛力の削られたゲッコウガや、不具合修正という体で大幅な下方修正を受けたカメックスが大きく数を減らし、3週間続いたベイブレード時代は終わりを告げた。ルカリオもついに「グロウパンチ」に下方修正が入った……が、代わりに「インファイト」のダメージが増加。
更には「しんそく・ボーンラッシュ」はノータッチだったどころか、新規もちもの「するどいツメ」が実装されたことにより更に勢いを増す。
練度の高い神速ルカリオに怯える日々が終わりを告げることはなかった。
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特大級のバグとして神速ルカリオ火力3倍バグ(通称バグリオ)、そしてイワパレスのもちもの効果増幅バグ・ユナイトわざ連発バグ(通称バグパレス)などが次々と発覚。
約5日後の9/27に緊急修正されるまで環境を荒らしに荒らしまくったが、バグ利用者に対する処罰などは特に行われなかった。
また上述の2キャラに隠れていたものの、ゼラオラの「ワイルドボルト」にも対象の付近に他の敵がいるとヒット数が増加して恐ろしいダメージを叩き出す不具合があり、環境のカオス化に一役買っていた。
その他システム面では「スーパーもちもの強化キット実装」「ユナイトサークル実装」「観戦機能一部開放」が実施された。
2021/09/27 Ver.1.2.1.4 不具合修正
ルカリオとイワパレスの不具合修正。
実は09/29修正予定だったが、前倒しでの実施となった。
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このアップデートで最も大きく躍進を遂げたのはフシギバナの「はなびらのまい・ギガドレイン」型。
アップデート前は「ギガドレイン」のダメージ軽減率が低かったため、素の耐久が薄いアタック型で肉薄しなければならない致命的な矛盾からネタビルド扱いされ続けており、もう片方の「ソーラービーム」軸も成長の遅さと自衛力の低さから運用が非常にハイリスクだったため、ポケモン自体が不人気の存在となっていた。しかし、「ギガドレイン」のダメージ軽減率が強化されたことで逆にアタック型を逸脱した耐久力を発揮することが可能となった。
集団とぶつかった際に複数に対して「ギガドレイン」を当てれば異様なまでに回復し、尚且つ「はなびらのまい」のCD短縮によって即座に「ギガドレイン」が戻ってくるのでなかなかHPが尽きず、かつ火力も十二分に出すことができたため1vs5にも勝ちうる異常なまでのポテンシャルを獲得。
状態異常に弱いという弱点を「なんでもなおし」でカバーし、ワタシラガが耐久を補強することで筆頭アタッカーとして環境を牽引していくこととなった。
バグが修正されたルカリオも、元々十分に強すぎたため相変わらず環境を駆け回っていた。
2021/09/29 Ver.1.2.1.5 マンムー
タンク不遇環境に現れたマンムーだったが、カメックスを超えるLv6、Lv10進化の超レイトタンクとしての登場だったため、早々に空気キャラと化してしまったが、ポケモン選択画面でマンムーのライセンスだけが大量に表示される「マンムー増殖バグ」が話題になった。マンムーを使えとのメッセージか
パッチ内容としてはキャラ追加くらいであり、不具合が発生する要素は無いように思えたが、突如として「異世界転生バグ」と呼ばれるバグが発生しプレイヤーを混乱に陥れた。
異世界転生したプレイヤーが転生先で勝っても、リザルトで元の世界に戻ってくると負けている等、はたから見ている分には面白い類をみないバグであり話題を攫っていった。
2021/10/05 総ダウンロード数2500万突破
2021/10/06 Ver.1.2.1.5 ニンフィア
人気ポケモン群「ブイズ」から最初の刺客としてニンフィアが登場。
ポケモン自体の人気から大きな話題となるが、話題となったのは見た目だけではなかった。
実装当初の性能は凶悪の一言に尽き、「マジカルフレイム」「ハイパーボイス」のどちらも異次元の火力水準となっていた。
特に「マジカルフレイム」に関しては度を越しており、ブリンク付きの必中攻撃でありながら並のメイジを遥かに凌駕する総火力を発揮し、それをLv4から行使可能ということもあって環境を席巻するに余りある性能となっていた。
射程管理と高火力の押し付けによって、環境トップだったフシギバナすらニンフィアの前ではカモ同然であり、「マジカルフレイム」を撃ち歩いているだけで初心者でもリザルト与ダメージ10万が当たり前とまで言われ、ニンフィアの練度で勝敗がほぼ決まるため「個人競技へと成り果てた」と評した者も現れた。
ただしオブジェクト性能はさほどでもなかったため結局サンダー戦で勝てない場合もあり、その後の壊れ追加キャラと比較すると意外とマシだったという声も。
当然そんな性能が許されるわけもなく、運営はこの後2日という異例の早さで緊急調整*8を実施することとなる。
2021/10/08 Ver.1.2.1.6 ニンフィア緊急調整
リリースから2日での緊急バランス調整が施される異例の事態。当然調整対象はニンフィア。
「ハイパーボイス」は火力が約20%低下、「マジカルフレイム」に至っては約36%低下という大幅なナーフが施された。
このナーフ後しばらくの間ニンフィアは中堅ポケモンとして一定の地位を維持し続けることになるのだが、これだけの大幅ナーフを受けてようやく中堅に収まったという点からもナーフ前の異常さが伺えることだろう。
対応の早さを評価する声もあったが、、早すぎるナーフに加えて補填対応が無かったことから、ライセンスを購入した一部プレイヤーからの批判も多く出ることになった。
また、ここまでの追加参戦ポケモンが全て空気か壊れの両極端であったことや、前アプデでバグリオ・バグパレスを生んでいることを背景に、「運営はろくにテストプレイをしていないのではないか?」という疑念が深まることとなった。
ニンフィアがナーフされて中堅前後に収まった後は引き続きフシギバナ(舞バナ)が筆頭アタッカーとして活躍する。
2021/10/20 Ver.1.2.1.8 ヨクバリス
レモータスタジアムのサンダー・カジリガメ・ロトムの調整。
ハロウィンにちなんだアップデートと同時にヨクバリスが実装。
バランス調整が施されたり、ヨクバリスのライセンスが無料で入手可能なイベントや、特殊ルールのクイックバトルなどの新たな試みも実施された。
だが、またしても環境は新ポケモンによって喰い荒らされることとなってしまった。
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ヨクバリスはまたしても高火力・高耐久・高機動を兼ね備えた性能となっており、特に機動力に関してはカメックスの比ではなく、自己回復しながら妨害無効で高速移動する上に接触した相手を短時間行動不能にする「ほしがる」の存在から、敵中央エリアに侵略したり単独で空き巣ゴールを狙いに行ったりといった単独行動の適性が非常に高くなっていた。
ちなみに、「ほしがる」の突進ダメージについては実装からしばらくの間物理型ながら特攻を参照する計算式となっており、サービス開始後3年が経過しても同様のポケモン・わざは他に実装されていない。ミスでは?
「ゲップ」もカメックスと同様にディフェンス型を逸脱した火力を持っており、更にユナイトわざを使用後の一定時間は待ち時間無しで無限連射可能となっていたため集団戦・オブジェクト戦においても圧倒的なパフォーマンスを発揮するなど、早くもベイブレードの再来を彷彿とさせる凶悪な性能となっていた。
とはいえ「ほしがる」は滑るような慣性のかかる挙動であり移動の制御にはかなりの慣れが必要であった点、序盤にCCがなくレベル5~6では火力がないため活躍できるまでが遅かった点などから、ニンフィアやカメックスほどの手軽さこそ無かった。しかし、使いこなせた場合はその両者をも凌駕する性能と評され、見た目も相まって多大なヘイトを集めることとなった。
そして、ニンフィアの前例からすぐに下方調整が来るだろうと楽観的に考えていたプレイヤー達に対し、3週間そのままの環境が猛威を振るった。
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バランス調整の下方修正組にはフシギバナやルカリオが名を連ねたが、調整幅は微量であったため突出した勝率が若干抑えられた程度に留まり、引き続き環境の主軸を担っていくこととなった。
またゼラオラの「ワイルドボルト」の不具合がようやく修正されたが、なぜか配信されたパッチからは漏れており、同日にver.1.2.1.9として別途パッチが配信される珍事も起こった。
これらと時を同じくして、当時のランクマッチマップであったレモータスタジアムのオブジェクトに調整が入り、特に下ルートのカジリガメの重要性が低くなった。これにより上位ランカーの間でゴールマクロ(以下ゴルマク)の本格的な運用が検討され始める。前述のヨクバリスはもちろんのこと、オブジェクト削りに秀でユナイトわざで厚いシールドを獲得できるイワパレスや、集団にシールドを付与してゴルサポを割られにくくするプクリンなどが重用された。
イベントクイックバトル第一弾となる「ハロウィンナイトinマールスタジアム」は、こういった特殊ルールの常ではあるがキャラ格差が酷かった。
特殊ルールであるカボチャ周りが高回転・カボチャ化で全てのエナジーを落とす・解除後もすぐにカボチャ化しうると凶悪かつストレスの溜まる仕様であり、カボチャ化とカボチャの体当たりを防げる妨害無効とカボチャに繋げられるCCが大正義の環境であった。
特にカボチャを無効化しつつ近づいてCC確定でカボチャを当てる「じごくぐるま」カイリキーや、無効化・味方の解除どころかカボチャ化しても「しんぴのまもり」で解除できる「しんぴのまもり(・タマゴばくだん)」ハピナスが通常ルールと裏腹に最上位キャラとして活躍していた。もちろん妨害無効で走り回るヨクバリスも凶悪だったのだが…
もちものに関してはかぼちゃタックルも無効化できるのでかぼちゃ化→エナジーを拾って無理やりゴールできる「ゴールサポーター」が必須であった。
2021/11/10 Ver.1.2.1.11
バランス調整。
約3週間もの間放置されたヨクバリスにようやく調整が入り、レモータスタジアムの空気が少しだけ清浄化された。
ヨクバリスは不具合も含め立ち回りの根幹となっていたわざ2が両方下方修正され、特性による自己回復量も減少、「ゲップ」も火力減に加えて以前ほどの連打が不可となるなど大幅に見直された。
しかし突出しすぎていたものが抑えられた程度に留まり、これ以降さらなる弱体化もあって使用率こそ落ち着いていくものの、不人気強キャラ、いわゆる「職人キャラ」として長らく環境に居座り続けることとなる。
特にいわゆる「カジャン」(カウンタージャングル)が広まったのもこの辺りで、2進化中央ポケモンにとって苦難の時代が幕を開けた。ヨクバリスも特性や「まるくなる」or「ほしがる」による耐久力、2連「たいあたり」による機動力・ラストヒット性能によって適性が高かったが、まだ味方含めて意義やセオリーが広まっておらず野良では活かせない場合も多かったのでそこまで問題にはなっていなかった。タイミング自体も初手ではなく1蜂戦後の(レモータにおいては)レーナーも暇になるタイミングで行うことが多かった。
ヨクバリス以外のポケモンは不具合修正がメインだった一方、当時不人気だった一部バトルアイテムに調整が入る。
特に「キズぐすり」は大きく躍進し、わずかながら一部ポケモンで採用ビルドが検討されるようになっていく。
「スピーダー」に関しても使用率が大きく上がり、サポート型を中心に大きな支持を集めた。
また、バトルパスの15日~のウィークリーミッションで「ロトムを60回倒す」というとんでもないミッションが出現したが、火曜日には1/4に修正された。
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微量にしかナーフされないルカリオが相変わらず環境の最前線に。
この頃には上位のランクマッチでゴルマクが主流となりつつあり、集団戦があまり起こらない環境が展開される。
そのためタイマンに強い「みずしゅりけん」型ゲッコウガや「ワイルドボルト」型ゼラオラなどが主流の中央候補となっていた。
2021/11/19 Ver.1.2.1.13 ジュナイパー
矢羽根が飛んでくる予告画像など、やや豪華な待遇を受けていたジュナイパー。
しかし実装初日で致命的なまでの自衛力の低さが明らかとなると、立ち回りの難しさや野良適性の有無、適性ルート、そしてキャラの強弱に関してなど多くの議題から賛否両論が巻き起こるようになっていった。
少なくとも環境入りするほどの性能ではなかったのは確かである。
余談だが、このWikiで個別ページのコメント数が最も多いポケモンはジュナイパーである。
2021/12/06 総ダウンロード数5000万突破
2021/12/09 Ver.1.3.1.2 アマージョ
レモータスタジアムのゴールエリアの回復強化、ゴールシュート後の回復量減少。
バランス調整と共にアマージョが実装。
アマージョのライセンスがログイン者全員に配布されるという破格のイベントも実施された。
また、ホリデーイベント期間限定でレモータスタジアムが氷雪バージョンとなり、一部の野生ポケモンの攻撃の性質が変化してやや新鮮な対戦環境となる……はずだった。

ウッウに永続無敵化バグが発生。
再現性があり、尚且つ再現が容易だったため存在がSNSで拡散されると対戦環境で横行。
公式Twitterでのバグ告知があり、なおかつ5日後の12/14とやはり早めのタイミングで修正された。
一方バグ利用者が処罰されることはなかったため、「グリッチはやったもん勝ち」という風潮がより拡がってしまうことにもなった。
2021/12/14 Ver.1.3.1.6 不具合修正
ウッウの不具合修正。
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先のアップデートで追加されたアマージョの性能はというと、2進化ながらLv6で進化とわざ更新が完了するという初の成長ペースでパワースパイクを迎えるのがかなり早く、自己回復とわざの連打による粘り強さから「使いやすくなった神速ルカリオ」、というような評価を受けていた。
スタック管理など習熟に時間を要する要素もあって過去の面々と比べればぶっ壊れと呼ばれるほどではなかったものの、実装時点でも明らかな強キャラとする評価が大多数を占め、無条件配布されたこともあって瞬く間に環境入りを果たした。
中央候補だったゼラオラとゲッコウガが手痛いナーフを受け、使用率が激減。ヨクバリスも「ほしがる」に追加ナーフが入った。
また、ゴールした時の回復量が減少する調整が入ったため、主に筋トレ戦法のメリットがやや薄れることとなった。
しかし特性に下方修正が入ったものの、理論値は依然として高かった「しんそく」ルカリオはアマージョ登場後も未だトップTierに君臨していた。
大胆な調整として、ガブリアス、サーナイト、マンムーの進化最遅組の成長ペースがLv6・10進化からLv5・9進化に変更され、わざ更新もLv5・7・9に統一された。
これにより成長の遅さから足手まといとまで言われていた評価は大きく改善されていくこととなる。
同時にカビゴンもわざ更新がLv6・8・10からLv5・7・9に調整され、より活躍が早くなった。
ただし無進化ながらLv6・8・10の成長ペースかつそれまでも活躍していたゼラオラはこのタイミングでは据え置きとなっている。
またオボンのみも5分経過で再出現しないようになったため、この点でもレイト型キャラは戦いやすくなったと言える。
2021/12/15
激戦!ゆきがっせん in ジーヴルシティが開幕。
ハロウィン以来2つ目となるイベントクイックバトルで、後述の雪だるま状態に加えてデリバードのプレゼントからランダムで1回限りの特殊なバトルアイテムが手に入るとなかなか手が凝っていたのだが、プレイヤーからは概ね不評であった。
原因はジーヴルシティ特有の逆転がしにくい設計と、雪だるま状態からのリスキルの横行である。
当時の雪だるま状態(復活待ち状態)はエナジー全ロスに加えて移動不可・復活時のまもり付与無しであり、復活したポケモン(特に進化前ポケモン)が逆転できる要素がほぼ皆無だった。
リターンができない上に元のジーヴルシティにはあった変速エリアのオボンの実が消失しており、スタート地点が遠くゴールエリアの回復量も少ないという元々の地形も相まって回復が難しくなっており、倒した側もHPを回復できないことでお互いが交互に倒しあうという展開を想定していたと思われるが、ポケモンや構成によって回復格差が生まれる上に、敵ゴール付近だとリスキル側は点数を拾ってゴールを繰り返せば回復しつつユナイトわざも溜められるので一方的な展開に拍車をかけていた。
最初の当たりで勝ちが決まりかねないまさにスノーボール大正義の環境である。
なお、イベント開催中の12/28に調整が入り、復活時間の短縮に加えて短時間まもり状態がつくようになった。しかしやはりリスキルは多少マシになった程度であり、元々のスノーボール環境自体は変わらず評価は好転しなかった。
2021/12/20 Ver.1.3.1.7 カイリュー
カイリューの追加。5分経過で「オボンのみ」ではなくヘイガニが消える不具合修正。バランス調整。
アマージョ実装からわずか2週間後、ホリデーイベントの最中に追加ポケモン初の600族であるカイリューが実装。
アマージョが環境を席巻している中登場したドラゴンの実力は……破壊神と言う他無かった。
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カイリューについて、まず話題となったのはユナイトわざ周りの仕様。
最大距離がかなり広く遠くまで瞬時に移動することが可能で、奇襲・スティール・高速復帰・抜けゴールなど様々な用途が考案された。更に近くに着地するほど待ち時間が短くなる仕様と「おたすけバリア」の相性の良さからファイト性能も最低限兼ね備えていた。
ゴルマクとの相性も言うまでもなく、バックドアで誘き寄せてユナイトわざでサンダーに急行し、ラッシュをかけることも可能など多くの状況に対応できるものだった。
しかし、本当にぶっ壊れていたのはユナイトわざではない。
実装直後こそ見た目の派手な「げきりん」が野良では多く見られたものの、「りゅうのまい・はかいこうせん」型が評価され始める。
発生こそ遅いがKOされない限り発生保証を持ち、最大強化状態で基礎ダメージに加えて対象の最大HPの20%で野生に対しての上限も2400とそれまでと一線を画す割合ダメージがあることで、カジリガメやサンダーのラストヒットを容赦無く奪い去るフィニッシャーとして話題になる。
もちろんこの割合ダメージはファイトにおいても強力で、射線上に並んでいれば複数相手に当たることから、ステータスに恵まれているはずのタンクごとチームを破壊し、レモータスタジアムは焦土と化した。
もちろんADCらしく「りゅうのまい」で強化した通常攻撃の削りも強烈な上に機動力もあり、それまでの壊れポケモンと比べてもゲームにおいて核となるオブジェクト戦での強さという点から「カイリューが居ないとオブジェクト戦に勝てない」という風潮・環境となり、カイリューが必須=誰かがやらなければ勝てない、即ち「義務カイリュー(義務リュー)」という言葉が誕生することとなる。
一応は序盤が弱い、二進化/わざ更新がレベル8でターニングポイントのカジリガメ戦開幕に間に合わせにくいというレイト型の弱点は抱えていたのだが、実際はハクリューの時点で「りゅうのまい」と強化攻撃により十分な戦闘能力を持つので中央採用ならレベル7タイミング以外はそこまで困らず、概ねサンダーのラストヒットを取った方が勝つゲームシステムな以上、結局どちらのカイリューが上手いか・いかにカイリューを活躍させるかを競うゲームになっていたのは言うまでもない。
そんな義務ポケモンと化したカイリューだが、年越しを挟んだ都合もあったのか、なんと丸1ヶ月放置されることとなる……。
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恒例のぶっ壊れ登場の裏で行われたバランス調整では、それまでの上位ポケモン(ルカリオ以外)を中心に下方修正が入った一方で、一部ポケモンのわざに仕様変更が入るなどの上方修正が施された。
それまで環境トップだったアマージョは、回復量は減ったもののステータスの不具合で強化された部分もあったためカイリューと並んで環境キャラのままであった。
エースバーンは「ブレイズキック」使用後のジャンプの方向を指定できるようになったことで利便性が大きく向上。ピカチュウはユナイトわざの待ち時間が134秒から89秒まで大幅に短縮され、爆速ユナイトという個性を獲得して当時の競合メイジとの差別化に成功。一時的ながら環境入りも果たすなどの躍進を遂げた。
2021/12/23 Unite API登場
簡単に説明するなら、ポケモンユナイトのゲームサーバーにアクセスしてデータベースを構築している非公式サイト。
公開当初から提供されていたプレイヤー検索機能では、ゲーム内では確認できないプレイヤーの詳細な戦績を閲覧することが可能で、特にゲームでプロフィールを非公開にしているプレイヤーの戦績も確認可能であることが賛否含め話題となった。
2022年2月頃にはunite-dbと連携し、ポケモン毎の勝率・使用率の統計を閲覧できる機能「Meta(メタレポート)」を実装したことで、対戦環境を客観的なデータから考察することを可能とした。
2022/01/12 第2回プロデューサーレター公開
公式リンク
主に2022年ポケモンワールドチャンピオンシップス(WCS)の競技種目に加わることが発表された。
2022/01/20 Ver.1.4.1.2 オーロット
義務リュー環境に疲弊しきっていたプレイヤー達の元に、待ち望んでいたバランス調整の報せが届く。
カイリューにはユナイトわざのゲージ消費量や「はかいこうせん」の割合ダメージではない方のダメージに下方修正が入った他、通常攻撃の射程が削られるという稀な調整を受ける。
この影響でレジェンドピットの上側からサンダーを削れなくなり、立ち回りが制限されるようになったことでADCとしてもオブジェクト戦としても優位性が削減された
これにより使用率は徐々に落ちて義務環境は終わりを告げることになるが、それでもラストヒット職人として高水準の戦績を残し続ける。
環境トップを維持していたアマージョに加え、半年暴れ続けたルカリオの「しんそく」にもついに下方修正が入る。
更に暴れていた要因の一つでもある初期技の「コメットパンチ」も威力・CC共に下方修正が入った。
しかしその一方で、「インファイト」の調整内容として「ポケモンのわざの強化」という謎の一文が書かれていた。
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アップデートが適用されて明らかになった「ポケモンのわざの強化」の実態は、「モーション中妨害無効・命中時に自分の体力が回復する効果の追加」。
元々「インファイト」は火力は出るがモーションが長く、出も遅いことからロマンわざ扱いされていたわざなのだが、妨害無効がついて中断させられなくなり、更に回復効果がついて使い勝手が大幅に改善されたことで一躍使用率が高騰。
特に2匹以上の集団に対して命中させた際の回復量が極めて多く、「ドレインパンチでインファイトするな」「運営と寝たんだろ」などと揶揄された。
回復しすぎていたのはバグだったようで、6日後に修正されて落ち着く。しかし使い勝手が向上したことには代わりなく、理論値の「しんそく・ボーンラッシュ」、お手軽の「グロウパンチ・インファイト」の差別化によって上レーン筆頭候補として引き続き高ピック率を維持していく。
当時進化レベルの改善などがあってなお不遇であったガブリアスにもメスが入る。中でも「あなをほる」はアップグレード後の防御および特防アップ効果が習得後から追加されたのだが、その上昇量がそのまま持ってこられたため習得時点での硬さが凄まじく、ついに環境入りを果たした
...かに見えたのだが、6日後のアップデートで不具合としてレベル依存になったことで没収されてしまい、結局は不遇の時代に逆戻りとなった。
また、ユナイトわざでの一発屋としか見られていなかったリザードンが、そのユナイトわざの射程増加に加えて通常攻撃中の移動速度ダウンがほぼなくなった上に、遠距離技二つが移動しながら撃てるようになるというこれまた稀な調整を受け、通常時もカイトしながらの削り役として戦えるようになったことで、その年の間地味ながら勝率の高い強キャラとしての地位を確立した。
バトルアイテムに入った調整では「プラスパワー」に通常攻撃速度上昇効果が追加された他、「どんそくスモーク」の鈍足効果強化と持続時間増加、そして新たに通常攻撃速度低下効果が追加された。
この影響で一時期「どんそくスモーク」がサポタンの装備として大流行。その対策として「スピーダー」の使用率も増加するなど環境に変化をもたらした。
前述したルカリオも「どんそくスモーク」の使い手として名乗りを挙げた。「グロウパンチ」や「しんそく」で潜り込み、「どんそくスモーク」で回避困難となった「インファイト」で回復しながら大火力を叩き込むという立ち回りを可能とした。
一方、新規追加された新タンクのオーロットは、「ウッドホーン」選択に限るものの独自の強みがあり、過去の一部追加ポケモンほど弱くは無かったものの、序盤の弱さや特段秀でた部分もなかった点から微妙という評価に着地し、1ヶ月しない内に風景に溶け込んでしまった。
2022/02/11 Ver.1.4.1.3 ギルガルド
新たに参戦したギルガルドは、フォルムチェンジにより攻撃と防御を切り替えるオンリーワンの性能が注目されたが、この手のキャラクターの宿命である器用貧乏に直面してしまい、評価は伸び悩んでいた。
2022/02/24 Ver.1.4.1.4 フーパ
Pokémon Day 02/24~04/11 「フルスロットルバトル」
フーパの追加。
初となる幻のポケモン追加(ゼラオラはサービス開始と同時なので除く)および初のポケモンデー記念の追加とアニバーサリーなポケモンだが、それに見合ったとんでもない特殊かつ壊れ性能であり、特にフルパにおけるマクロを大きく変えた。参戦以降フーパはしばらく大会の常連ポケモンとなった。
ソロ環境においても火力の高さが評価されて環境入りし、ワタシラガは転落。
2022/03/05 Pokémon UNITE Winter Tournament FINAL
以下大会の成績上位8チームでのトーナメント戦
2021/12/04~12/05 『Pokémon UNITE』 Winter Tournament 第1回
2022/01/08~01/09 『Pokémon UNITE』 Winter Tournament 第2回
- 決勝戦
2022/03/14 Ver.1.4.1.7 ジュラルドン
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パッチノートに「ポケモンの技の強化」の一文があり、ルカリオの一件から多くのプレイヤーから不安の声が上がっていた。
そして蓋を開けてみれば、カメックスがスピン中に「しおふき」を永続使用できることになった…ばかりか連打により通常攻撃も同時に出て想定外のダメージを出すバグが発生し、ベイブレードの悪夢が再来した。
またデータ更新の不具合が発生し、データの更新に失敗したプレイヤーは、バトルが開始できない、試合前にロビーに戻されるといった致命的な現象が発生していた。
運営は不具合の発表は行ったもののその後の音沙汰が無く、ユーザからは疑問の声も上がっていた。
なお4日後の3/18に突如として運営から「全力で不具合の修正中」のツイートがあり、その2時間後に修正パッチが配信された。
2022/03/17 Ver.1.4.1.8 不具合修正
カメックスの不具合修正。
ベイブレードがめでたく修正された後は、ジュラルドンが環境を席巻。
耐久と機動力は無い代わりに、「りゅうのはどう」が目に入るもの全てを滅ぼすトンデモ火力をしていた。加えて通常攻撃の射程がひときわ長く割合ダメージも強力、妨害を無効化する特性「ヘヴィメタル」の待ち時間が短い、序盤から強くレーン戦が安定するなど、他のマークスマン達が可哀想に思える程のハイスペックっぷりであった。
そしてADCがぶっ壊れているときにすることは一つ、パチンコである。「りゅうのはどう」とユナイトわざの超火力でサンダーにラッシュを仕掛け、それまでの試合展開に関係なくサンダーのラストヒットを取れるかどうかの運ゲーに持ち込むことができ、戦術・戦略に乏しいゲーム性となってしまった。しかもジュラルドン自体のラストヒットがそこそこ強いのもポイント。
2022/03/28 Ver.1.4.1.10 マリルリ
- 主な調整内容
下方修正:ジュラルドンなど
ゴールマクロがTier1戦術となったことで、ヨクバリスが復権、ファイアローも環境に大増殖した。
新ポケモンのマリルリについては、当時は成長ルートも5-7-9と一般的でありながらも「アクアテール」のシールド・防御貫通程度しか明確な強みがなく、他のファイターを差し置いて採用・活躍することはほとんどなかった。
2022/04/28 Ver.1.5.1.2
バランス調整。
ユナイトわざのCDを調整されたゲッコウガがルカリオと並び立つ環境となった。ルカリオの「しんそく」は火力こそ下がったものの、弱体化に見せかけた強化だった。そしてひっそりとマリルリの「アクアテール」からシールド・防御貫通効果が没収された。
また進化前のレベル帯において、自動で増える経験値が獲得できない不具合が発生していた。
一部のポケモンにおいては割と致命的な不具合であったため、早急な修正が望まれたが、運営からは「GW明けに修正」の通達があり物議を醸した。
2022/05/16 Ver.1.5.1.4 エーフィ
フーパの理解が進んだことでルカリオがついに環境トップから陥落、とはいえまだしぶとい。フーパはフルパで猛威を振るった「いじげんホール」、スピンカメックスと相性の良い「トリック」どちらも強力。
新ポケモンのエーフィは、「サイコショック」だけは評価されたものの他がどれも微妙で、環境に定着することはできなかった。
パッチノートに大きな修正は記されていなかったものの、何故か「異世界転生バグ」が再発する。
プレイヤー間ではゲッコウガが使用された際に起きているのではないか?との見解が早くから出ており、その後、運営からもゲッコウガが原因で不具合が発生していることが発表され、使用を控えるようにとの通達も行われた。
2022/05/30 Ver.1.5.1.6 マフォクシー
アマージョが上方、ルカリオが下方され、ルカリオはようやく1試合に1匹いるかいないか程度にまで収まった。
マフォクシーは参戦して早々に「ほのおのうず」のヤバさが知れ渡り環境入り、以降下方修正されるまでメイジの頂点に君臨することとなる。
2022/06/20 Ver.1.5.2.7
バランス調整。
1年目最後のバランス調整ではアブソルが超強化。
それまではスピード型の中でも上級者向け・いぶし銀のポケモンという印象だったが、この調整で「サイコカッター」の追加ダメージ効果がわざに乗るようになり*9火力が爆発。「つじぎり」のワンコンボによりタンクだろうと集団戦だろうと真正面から力業で溶かしていくシンプルパワーを体現するキャラになり、上級者向けキャラの面影は無くなってしまった。
また、序盤弱くアブソルの餌になりやすいアマージョが減少し、ルカリオが復活傾向。
2年目
2022/07/21 Ver.1.6.1.2 グレイシア
1stアニバーサリー
グレイシアの追加。ポケモンサポートメダルが実装、99種類。「バトルの放棄」の判定の追加。バランス調整。
ファイトリボンの実装。
エキスパート以下のクラスの表示ルールが変更(数字が大きいほど高い → 数字が小さいほど高い)
周年イベントとしてポケモンサポートメダルが実装され、その(主に黒メダル)影響によって環境が変動した。
しかし、これは長時間のプレイ(および課金でのある程度の短縮)で集めることを前提とした設計になっており、いわゆるガチャが戦闘の有利不利に繋がるとして批判も浴びた。実際はカラーボーナス(特に黒)さえ揃えれば大きな影響はなかったのだが、急所率に関してはゴールドメダルで1%と効果量が高く、ADCにとっては大きな差が出る要素となってしまっていた。
また、数が少なめな分マシだったとはいえこの頃からswitch版での編成が重かった上に、カスタマイズプランが4個のみ、ポケモンごとに選択を記憶しないため別の型のポケモンを使うたびに選び直す必要がある…など、UI・操作性の面でも難があった。
他にも放置対策が実装されたものの基準が異様に厳しく、草むらやジャンプ台で待機しているだけでペナルティが与えられるようになってしまった。
通常のプレイに支障が出たためか、次のパッチで元に戻される事となった。
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圧倒的火力で存在感を放っていたアブソルが下方修正を受ける。わざのダメージ減少に加えて「つじぎり」の前方・後方にやたら広かった詐欺判定が縮小されたことで落ち着いた。当初はむしろガイドより短い逆詐欺判定になってしまっていたが、1週間弱で不具合としてガイドに近い判定となった。
周年記念の参戦ポケモンとして最初に登場したグレイシアについては、ローリスクに「つららばり」で削っていく比較的扱いやすいADCといった趣きであった。この頃は射出最大数が多く、ユナイトわざのゾーン中で発動することにより非常に高いダメージを出すことができた。
その他、サイレント修正によりウッウが台頭。この少し前から「ダイビング・エアスラッシュ」型がかなり高い勝率を出していたが、ここで通常攻撃速度が上がるようになった(しかも結構速い)ことでピック率が爆発した。
ファイトリボンが実装され、各ポケモンをどれだけ使い込んでいるのかが可視化されるようになった。しかし、この時点での金リボンは構成無視して自我ピックを行う地雷プレイヤーとみなされることが多かった。
2022/07/30 全国高校ポケモンユナイト選手権大会(ポケモンユナイト甲子園)
- 決勝戦
2022/08/04 Ver.1.6.1.3 マッシブーン
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不具合修正によってアマージョが復活。
マッシブーンについては、レベル11以降のCCチェインは強力なものの、当時はマッスルゲージを相手チームのポケモンへの攻撃でしか溜めることができず、流石にアマージョをはじめとする強力なファイターに立ち向かえないといった評価だった。
2022/08/16 Ver.1.6.1.4 バンギラス
マッシブーン追加後には一時的に姿を減らしていたウッウが復活。
レモータ最後の追加ポケモンであるバンギラスは、過去に類を見ない超レイトキャリーとして参戦。対策が不完全だったこともあって「げんしのちから」で全てを粉微塵に粉砕したが、極端すぎるパワースパイクにより壊れの手前程度に収まった。
2022/08/20 ポケモンワールドチャンピオンシップス2022 ポケモンユナイト部門
ポケモンユナイト初の世界王者決める戦い。
- 決勝戦
2022/09/02 Ver.1.7.1.2 ミュウ
ミュウの追加。ポケモンサポートメダルのセット効果の変更。ユナイトわざの効果の調整。バランス調整。
ランクマッチのマップがテイア蒼空遺跡に変更。
マップがテイア蒼空遺跡に変更され、環境が一変。地形はもちろん、野生ポケモンやきのみの配置・青バフの効果・オブジェクトの優位性などあらゆるものが新しくなり、戦略・メタが根本から書き換えられた。
また、テイア最初期は中央で得られる経験値が今より多かったことで中央アマージョのレベル6マクロが流行したり、レックウザ撃破による恩恵の微妙さからわざとレックウザを譲りゴール防衛で勝利する戦術も存在した。
その他、オブジェクト自体の強さもレモータとは一変しており、特に初期はレジエレキやレックウザの攻撃が非常に強力で、舐めたプレイヤーに伝説の威厳を見せつけていった。
ポケモンの性能についても、ユナイトバフの仕様変更や大規模バランス調整が加わったのだが、ここで台頭したのがバリヤード。
「ガードスワップ」から「パワースワップ」へ、わざ自体の変更という初のリワークが加わり、他の性能も魔改造と言う他ない超強化が施された。
中でも「パワースワップ」が味方への大幅バフ・回復と相手への大幅デバフを持ったぶっ壊れ技であり、およそサポート型とは思えないファイト性能で相手を沈めていく怪物となった。具体的には、当時の最上位ファイターだったアマージョにタイマンで殴り勝てた。
これに加えもう一体、新規参戦のミュウも環境最上位に名を連ねた。
「6つのわざを試合中に切り替えながら戦う」という新時代の到来を感じさせる性能の持ち主であり、しかも当時はわざの火力・CDともに現在の比では無かった。
特に強力だったのは遠ざかりながら撃つと1発で柔らかいポケモンが体力の大半を失う強化攻撃、レベル1からレーンの野生を管理しアップグレード後は超回転で連発できる「ソーラービーム」、ユナイトわざと合わせて狙った相手をほぼ確実に倒していく「なみのり」で、自衛面も「こうそくいどう」が速すぎて誰も捉えられなかった。
当初のテイアは上レーンにはネイティが3×2匹が両チーム側登場していたのだが、圧倒的射程と威力により「ソーラービーム」でその全てを刈り取っていくパワーを序盤から見せつけていた。
操作の忙しさ等の理由から使用難易度は高かった*10が、逆に言えば使用者のミクロ次第でポテンシャルが青天井であり、上手いプレイヤーが使えば手が付けられない性能であった。
その他、青バフの効果が待ち時間短縮になったことで、グレイシアをはじめ様々なポケモンが新たな境地を開いた。
2022/09/05 Ver.1.7.1.3 バリヤード緊急調整
余りにも強すぎたバリヤードを緊急で下方修正。ニンフィア以来となる緊急調整で、こちらはアプデから3日での弱体化となった。
調整内容は、「パワースワップ」のHP回復量が約30%(固定値が35)低下した。
無論たったこれだけでは誤差程度であり、せいぜい片手間にヒーラーをこなせなくなった程度。これで勢いが収まることはなかった。
そしてこの後、バリヤードはこの調整から数えて6連続で下方修正を受けるまで環境上位に居座り続けることとなる。
2022/09/15 Ver.1.7.1.4 ドードリオ
テイア蒼空遺跡の野生ポケモンが調整された。
下方修正を受けたカイリューやハピナスが環境から姿を消し、代わりに「たたりめ」ゲンガーが猛威を振るい始める。
グレイシアは主流だった「つららばり」の最大射出数が減らされ実質的にユナイトわざが大きく弱体化してしまったが、代わりにブリンク付きで必中バーストダメージを出せる「こごえるかぜ」が強化。テイアで青バフが待ち時間短縮効果になったことでループできるようになったことが注目され、勝率は一回り向上した。
また、この辺りからマンムーの評価が上がり始め、全体的に下火だったディフェンス型・タンク界隈の救世主として人気を博した。
ドードリオは独特すぎる操作感と性能がまだ理解されなかった(および最初期にはダッシュゲージ関連のバグがあったとも)ことから、実装直後はかなり評価が低かった。
ちなみに、このときテイア蒼空遺跡の野生ポケモンに調整が加わっており、上ルートのネイティがリストラされる羽目に。主にルカリオのせいである
2022/09/29 Ver.1.7.1.7 ハッサム
テイア蒼空遺跡の野生ポケモンが調整された。
またしてもマップが調整され、今度は野生ポケモンの経験値量が2割近く減少した。さらにレックウザの体力も減少している。
バリヤードは「サイコキネシス」の勝率の面ではやや落ち着きを見せたが、ミュウは相変わらず暴れていた。
また、安定して高い勝率を出し続けていたゲンガー・ウッウ・グレイシア・リザードンがナーフ。ゲンガーとリザードンは軽微な内容で済んだが、グレイシアとウッウはこれで勢いを失った。こちらも安定していたアマージョは何故か放置。
そして実装からパッとしなかったマリルリに進化・わざ習得レベルの引き下げという革命が起こり、アーリー型ファイターとしての立ち位置を確立するのであった。
このときに参戦したハッサムだが、Unite API統計上の全体勝率が全体勝率40.56%を記録し、ユナイトの歴史に残る弱キャラとしてデビューしてしまった。ストライク(「ダブルウイング」型)は「つるぎのまい」に限ってギリギリ可能性の残る性能だったものの勝率は41%台、ハッサム(「バレットパンチ」型)に関してはまさかの勝率39%台を叩き出した。
2022/10/13 Ver.1.7.1.8 ピクシー
- 調整内容
上方修正:ハッサム
諸々の不具合修正と、当然ながらハッサム大幅強化。これでハッサム・ストライク共に晴れてユナイトに参戦した。
リワーク前の中核だった「ねんりき」が再評価され、「パワースワップ+」と組み合わせた時の不具合が修正された点も合わさり、バリヤードが復権。PS向上やマップ理解が進んだことで、ドードリオも増えてきた。
リリース前から映像などには出ていたピクシーも2年目にしてようやく参戦。しかし当初は耐久や回復量が足りず、想定された以上のわざや強化攻撃を封印していた「じゅうりょく」程度しか強みがなかった。
2022/10/27 Ver.1.7.1.9 ゾロアーク
待望のバランス調整。ゲンガーが環境から消え、同時期に「おいうち・ふいうち」型で密かに活躍していたアブソルも失墜。ギルガルドは序盤が弱くなり、初手カジャン戦法がお仕置きされる形となった。
ミュウとバリヤードも下方修正されたが、流石にこの2体はまだまだ強かった。
一方で上方修正を貰ったフシギバナとワタシラガが復権、ガブリアスもこの辺りから評価を上げ始めた。
抜けて弱いポケモンはいくつか見られた(早速強化されたが全然足りないピクシーなど)が、逆にバランスブレイカー級のポケモンはどれも調整されたことで、かなりまともな環境に近づいた。
2022/11/16 Ver.1.7.1.11 ヤミラミ
テイア蒼空遺跡のレックウザシールドが強化された。
環境上位がナーフされた(それでもまだ強いが)ことで、調整のなかったアマージョが環境トップに。
過去に暴れてお仕置きを受けて以降、最弱を争うレベルで低迷していたニンフィアとカメックスがここで救済され、環境のインフレに追従できるようになった。
追加されたヤミラミは、バックドアや視界の取りやすさなどルールとの相性も良かったが、それ以上にステルスや妨害の性能が非常に高く、「かげうち」でノーリスクでステルスになりながらやたら痛い強化攻撃と「あやしいひかり」で頻繁かつ長時間のCCを入れてくる、現在と比べても輪をかけての不快キャラとして暴れ回った。初手カジャンに弱い中央ポケモンは半ば絶滅状況に。
同じくフィールドを駆け回って点を入れつつヤミラミの妨害にも合わせられるドードリオとの相性も抜群で、いわゆるドリヤミ構成がtier1として誕生した。
また、レックウザの獲得効果が強化され、特にゴール速度が大幅に上昇したことから、(状況によって違いはあるが)レモータスタジアムのサンダーと同レベルの逆転性能を持つようになった。
2022/12/01 Ver.1.8.1.2 ウーラオス
ウーラオスの追加。もちもの![]()
の追加。ポケモンサポートメダルが50種類追加。バランス調整。
カスタムマッチ・大会モードにドラフトモードの実装。使用禁止の指定は各チーム1匹ずつ、最大合計2匹。
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カビゴンに突如としてバグが発生し、「とおせんぼう+」の突き飛ばし効果がアップグレート前にも適用されるように。
これにより相手を壁にはめて行動不能にできるようになってしまった。
直近の高性能ポケモンに加えて、実装からほとんどの期間環境上位をキープしていたアマージョが遂に大幅なナーフを受けた。また、何度かナーフを受けつつも安定した高勝率を出していたリザードンが仕様変更と称して強烈な弱体化を受け、ひっそりと消滅。
強化の面では、その前の調整からある程度活躍していたストライクが進化後を差し置き強化を受け、一気に環境最上位のアサシンに。それまで振るわなかったエーフィも「アシストパワー」の強化により足回りのいいハラス役として広まり始める。
新ポケモンのウーラオスについては、「れんげきのかた」はイマイチだったものの、「いちげきのかた」がそれまでとは一線を画すラストヒット能力と、キャッチ性能の高さに加えてAOEですらあったユナイトわざにより、進化さえしてしまえば大活躍できる性能の持ち主だった。ただしナーフされてもヤミラミがまだまだ強く、初手カジャンを耐えられるかどうかが大きかった。
また、もちものに関しても調整により劇的な変化が到来。特に「がくしゅうそうち」は不具合修正という名の超大幅強化を受け、編成に多大な影響を与えるもちものとなった。
また、「れんだスカーフ」の追加により、通常攻撃を主力とするポケモンが大きな強化を受け、マークスマンのテンプレ「ちからのハチマキ・れんだスカーフ・ピントレンズ」が完成した。
一方で、同じく通常攻撃を強化する「いやしのかんむり」はファイトにおいてほとんど影響がなく、すぐに「ゴツゴツメット」や「とつげきチョッキ」(実はこれらも強化された)と同レベルの空気になってしまった。
その他、「もうこうダンベル」などのスタック数が表示されるようになり、いちいち数えて覚えておく必要がなくなったのは地味に嬉しい変更。
2022/12/08 不具合修正 Ver.1.8.1.3
カビゴン、ウーラオス、れんだスカーフの不具合修正。
2022/12/15 総ダウンロード数1億突破
2022/12/26 第3回プロデューサーレター公開
2022/12/22 Ver.1.8.1.4
バランス調整。
ある程度環境が煮詰まり、上記の5体が結論構成として固まりつつあった。後に「エグゾディア」と呼ばれる5体である。
ストライクは青バフを持って「つるぎのまい」をループさせ、ユナイトわざの超火力を押し付ける動きがとても強かった。
一撃ウーラオスは「あんこくきょうだ」のラスヒ性能が重宝されたのと、ユナイトわざが複数にヒットしたことで終盤のバリューが段違いであった。
ドードリオは「こうそくいどう」がナーフされるも、元々ヒット時の実質CDが4.5秒(ダッシュAAも当てれば3.5秒)だった「とびげり」の待ち時間が1秒減少し、その後数年以上に渡ってごく一部の超OP環境を除いて活躍し続ける化け物になる。
また、この頃からバトルパスの目玉となるポケモンが露骨と言える程の大幅強化を受ける風潮が始まる(はじめはマッシブーン)。
加えてパッチノートに調整の説明文が付くようになった。初めの方は比較的真っ当な文章だったのだが、この時点でも既に「(ドードリオに)もっと飛び跳ねて欲しい」などのネタ要素も垣間見えており...
2022/12/29 Ver.1.8.1.4 ドラパルト
2023/01/31 Ver.1.8.1.6
バランス調整。
2023/02/02 Ver.1.8.1.6 キュワワー
2023/02/04 Pokémon UNITE Winter Tournament 2023
- 決勝戦
2023/02/14 Ver.1.8.1.7
ヤミラミの不具合修正。バランス調整。
- 調整内容
上方修正:キュワワー
ストライクはハッサムを巻き添えに消えたが、ウーラオスは連撃が超強化され、ゾロアークが尻尾を巻いて逃げ出すほどの圧倒的ガンク性能を持った早熟型中央キャリーとして覚醒。弱体化されてもまだやれる一撃の選択肢もあり、黄金期を迎えた。
また、「じゅうりょく」を始めとする強化と連撃メタによりピクシーも環境入りし、同じく強化されたフーパ、安定のワタシラガ・ハピナスと並んでサポートは群雄割拠の時代に突入した。
ヤミラミは「かげうち」がバグ修正とともに仕様面でも下方されいよいよ減少...と思いきや、今度は「はたきおとす」型が開拓される。もうウンザリ
ドラパルトは実装前こそヤミラミに続くステルスとして「ゴーストダイブ」が警戒されたものの、「りゅうのまい」が少し注目された程度ですぐに環境からステルス。
キュワワーも他ゲームでの前例から利敵・寄生を警戒されていたものの、そもそものパワーが足りず。五分咲きだった実装からすぐに上方修正を受け全ての技が1.5倍くらい強くなったが、「フラワーヒール」型でそこそこの使用率・勝率を記録した程度に留まり、"この時点では"環境にほとんど影響がなかった。
2023/02/27 Ver.1.9.1.2 ザシアン
Pokémon Day
ザシアンの追加。もちもの![]()
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の新規追加。ポケモンサポートメダルが51種類追加。バランス調整。
Pokémon Dayを記念して、ユナイトに1体目の禁止伝説であるザシアンが参戦。
「伝説のポケモン」の肩書や原作での暴れっぷり、ミュウやフーパの経験などから、ユーザー側もある程度は覚悟していたが、ユナイト運営はユーザーの予想を大きく上回るぶっ壊れを作り出してしまった。
最初期のザシアンには「せいなるつるぎ」が相手ポケモンの防御を100%貫通するバグがあり、タンクをアタッカー感覚で切り刻んでいた。
が、このバグがなかったとしてもバグってるとしか思えないほどに全てがイカれた性能をしていた。
まず異常なのはその攻撃性能。「せいなるつるぎ」は自身を中心とした範囲攻撃で、大ダメージと相手への減速・CCだけでも強いのに、自身には攻撃アップと防御貫通効果が加わる。エナジーで強化して2連「せいなるつるぎ」→通常攻撃を振り回すことでバースト・削りともにぶっ飛んだダメージとなり、アタッカーもタンクも等しく破壊して回った。通常攻撃も4段目の吸いつきがそこらのブリンクレベルで長いため、逃げる相手を追う能力にも優れていた。
また、「こうそくいどう」は加速もシールドも今よりずっと強力で、おまけに妨害解除の効果を内包していたため逃げ性能も一級品。「せいなるつるぎ」の出だしの妨害無効と合わせて、この手のポケモンの対策である「CCで動きを固めてから集中攻撃」が通用しなかった。
パワースパイクの面でも恵まれていて、もちものを2つしか持てないデメリットを補って余りあるレベルで序盤からステータスが高く*11、その割には終盤のステータスも2進化ポケモンに匹敵するレベルであった。そして序盤から高い火力・わざ性能と機動力でレーン戦は最強、中盤はアサシン以上のバーストと機動力でKOを量産し、終盤になっても耐久ステータスの高さと妨害解除による安定感でレックウザ戦においても蹂躙。弱い時間が全く存在しない点で、過去のOPとは一線を画す性能であった。
極めつけはこれだけのファイト性能に加えてオブジェクト性能も高い点で、通常攻撃によるDPSの高さと、ユナイトわざが「あんこくきょうだ」以上のラストヒット性能を誇り、最終手段であるパチンコすら許さない、何なら削りとラストヒットを両立しているファイターであるため、単体で非常に有利なラッシュを仕掛けることも可能であった。
一応、「もちもの枠が一つ少ない」「エナジーに依存するためKOされると復帰に時間がかかる」といった弱点が設計されてはいたが気休めにもならず、ザシアンが居るチームが勝つorより強いザシアンを引いたチームが勝つという、もはやゲームが成立しないレベルのイカレ具合であり、「pay to win」「実装したのが間違い」として運営は大きく非難されることとなった。本wikiのコメント欄を遡ってみても、当時のプレイヤー達の阿鼻叫喚を確認できるだろう。
そしてUnite API統計では86%という圧倒的使用率にも関わらず全盛期バリヤードを超える全体勝率56%を記録、ザシアンと役割が被るファイター・アサシンは環境から絶滅し、参戦後に開催された公式大会では全試合でザシアンが後攻BANされる事態となった。
また、防御貫通バグこそ一週間で修正されたものの、「こうそくいどう」の妨害解除取り上げまで1ヶ月、その次の弱体化まではさらに2ヶ月と、非常に長い間環境を荒らし回っていた。
そしてこれ以降に参戦した/強化されたポケモンの多くは、ザシアン(およびそれに続く伝説ポケモン)に対抗するためもあってかそれ以前のポケモンより明らかにスペックが高くなっており、正にザシアンが歴史の転換点になったと言える。
そしてこの辺りからパッチノートの説明文が図鑑説明も交えて明確にハジけだす(テイア山が崩壊、額の珠のサイコパワーなど)。
2023/03/03 Ver.1.9.1.3 不具合修正
ザシアンの不具合修正。
ザシキュワ環境の到来。
ただでさえ壊れていたザシアンだが、サステイン性能と妨害が不足していることが数少ない弱点であり、自身の機動力が高すぎることでサポーターとの連携も難しかった。しかし、ザシアンにキュワワーをつけることで以上の問題点を全て解消、ヤドランでも止められない完全無欠のザシキュワが誕生。
ザシアンの暴挙をキュワワーが悪化させ、時には2対5の展開ですら勝利する最悪の時代であった。
2023/03/17 Ver.1.9.1.4 ヌメルゴン
ザシアンに対抗できるポケモンが模索され、耐久力と鬼CCで正面からザシアンを止めるオーロット、遠距離から火力を出せるエーフィ・グレイシアが環境入りした。
ヌメルゴンが参戦したが、分かりにくい性能とザシアンの直後ということもあり見向きもされなかった。そして直後に上位互換じみた存在が環境に君臨し、長らく不遇の時代を迎えることになる。
2023/04/06 Ver.1.9.1.5
バランス調整。
2023/04/13 Ver.1.9.1.6 ラプラス
ザシアンはぶっ壊れの「こうそくいどう」がナーフされたことで、ようやく「妨害に弱い」弱点ができた。ここまでに要した時間は一か月以上。
しかし元が元だったのでまだまだぶっ壊れで、対抗ポケモンだったグレイシア・オーロット(・ヤミラミ)もナーフされたため、ほぼ一強環境は変わらず。ミュウも再三のナーフが堪え、遂に環境から消えることになる。
また、ホロウェア超強化されたゾロアークが環境入りし、連撃ウーラオスと共に中央担当として長期間暴れ続けることとなる。
そしてザシアンに次ぐ壊れ、ラプラスが参戦。単発高火力をカットするザシアンメタのような特性と、ディフェンス型らしい回復力・ディフェンス型とは思えない火力の高さによりザシアンと殴り合える異常なファイト性能を発揮。さらに素晴らしい回転率とエンゲージ性能を持つ凶悪なユナイトわざも持ち合わせ、遠距離タイプもザシアンに苦しんでいた近接タイプもさらに追い込まれることに。
ラプラスはこのあと、不具合も含めて5度の下方修正を受けるまで環境上位に居座り続けることに。ここから新ポケモンのインフレが加速する。
2023/04/27 Ver.1.9.1.6 シャンデラ
2023/05/11 Ver.1.9.2.8
バランス調整。
ザシアンは放置され、代わりにキュワワーがナーフされた。...???*12
グレイシアは下方されたばかりだが今度は「つららばり」が上方修正、対プレイヤー性能に加えて野生ポケモンへのダメージが爆増するバグもあって壊れた。ラプラスは相変わらずで、新ポケモンのシャンデラは「ふういん」によるザシアンやラプラスの封殺・純メイジらしい高火力で瞬く間に環境入り。
また、強化されたアローラキュウコンも非常に高い対近接性能を獲得し、ザシアンやウーラオスなどへの対抗手段として多く採用された。地味にここまでメイジが多い環境は珍しい。
2023/05/16 Ver.1.9.2.9
2023/05/25 Ver.1.9.2.9 ブラッキー
2023/06/08 Ver.1.10.1.2 リーフィア
ブラッキーとリーフィアが参戦し、環境がブイズで染まる。
特にブラッキーは"あの"ラプラスに匹敵する耐久・火力に妨害能力まで持ち合わせ、ザシアン環境でも生きていけるタンクとしてラプラスと共に暴れていた。
その点ではリーフィアはまだ良心的だったが、レベル4進化のアサシンということでアーリーガンクを始めマクロ性能が非常に高く、ユナイトわざもどえらい性能でメイジを滅ぼして回った。
全体的にザシアンとグレイシアを除けば、学習タンク枠が強い良い環境……と言えないこともないこともなかったかもしれない。
2023/06/11 ポケモンジャパンチャンピオンシップス2023 ポケモンユナイト部門
- 決勝戦
- 決勝戦 RESET
2023/06/15 Ver.1.10.1.3
バランス調整。
ついにザシアンが再度のナーフを受け、根本的な部分に手が入ったことでようやく落ち着きを見せ始めてきた。とは言っても常識的な最強格に落ち着いただけだが。
1年目のなぜかナーフを逃れ続けたルカリオと2年目のナーフされ続けてなお強いザシアン、はたしてどちらがマシだったのか。
下方修正ではヤミラミとグレイシアが環境から姿を消したが、ラプラス・ドードリオ・ウーラオスは健在。また、長らく雌伏の時を過ごしたファイター達も上方修正を受けたが、ここではまだ環境に割って入ることが出来なかった。
ついでにサポートメダルではルギアとホウオウが色に加えてステータスの種類・上昇量も変更され、物理・特殊のそれぞれで強いメダルを組む場合の必須パーツとなった。
2023/07/04 Ver.1.10.1.5 インテレオン
3年目
2023/07/18 Ver.1.11.1.3
2ndアニバーサリー
バランス調整。
リーフィアもインテレオンももともと強かったが、「ソーラーブレード」「とどめばり」と主力技が強化されたことで環境トップクラスに。
その他には、ザシアン環境に突入してからタンクの中でも特に悲惨な状態にあったマンムーが救済され、最後の6-8-10習得組だったゼラオラもついにわざ更新レベル引き下げという革命が起こった。その他、ルカリオやヌメルゴンもなかなかの強化を受け、特に前者はユナイトわざがリワークレベルの使い勝手の向上を得た。
2023/07/20 第4回プロデューサーレター公開
2周年記念のミュウツー参戦に先駆け、ミュウツーの紹介と、伝説のポケモンは今後も参戦する旨が発表された。
ザシアンの悪夢を繰り返さないために、「伝説であるが故の強さと引き換えの弱点も用意する」「パブリックテストによる検証を通してゲームバランスを保つ」ことが明記されたのだが...
2023/07/21 Ver.1.11.1.3 ミュウツー(X)
ミュウツー(X)の追加。
パニックパレード開催。
ポケモンユナイト2周年を記念してミュウツーが参戦。XとYで二種類のライセンスが実装される贅沢仕様で、先に近接タイプのXが参戦した。
先日のプロデューサーレターもあってザシアンと同じ轍はもう踏まないだろう、そう思っていたユーザー達は絶望を突き付けられた。
最初期のミュウツー(X)は何もかもが常軌を逸した性能であり、完全にゲームを崩壊させていた。
特にコンセプトであるメガシンカ時の性能アップ(特に耐久)がデタラメなレベルで、ステータスの暴力による超火力・超耐久と通常攻撃を振り回すだけで既にダメージトレードが最強であった。
わざ性能についても、必中の引き寄せに加えて実質的に被ダメージを倍近くにもしてタンクすら問答無用で溶かす「みらいよち」、被ダメージ軽減・妨害無効・必中CCで絶対にダメージトレードに負けない「サイコブレイク」、ユナイトわざのダメージすら無に帰すアホ耐久の「じこさいせい」、高性能ブリンクに加えてバフ多すぎの「テレポート」、極めつけはユナイトわざのマップ全体の自動爆撃。メガシンカをしなくても十分すぎるほど強く、わざ選択の余地・適応力もあるため、何をやっても最強。
そしてこの体たらくが先日のプロデューサーレターで示された方針と完全に逆行していたことで、このプロデューサーレターは怪文書と評されるようになってしまった。
- 当時のミュウツー(X)は強さはもちろん、弱点らしい弱点が無かったことが良くなさを際立たせていた。あのザシアンですら、もちもの枠が一つ固定、エオスエナジーを消費する、サステインに乏しいなどの弱点と呼べる要素が存在したが、当時のミュウツーはエナジー消費を伴わず、もちもの枠も3つフルに使用でき、耐久も妨害も一級品で、「強さと引き換えの弱点」と呼べるものが全く見つからなかった。
- ミュウツー(X)はザシアンと異なりテストサーバーでの先行プレイがあり、その時点で既にオーバーパワーっぷりが周知されていたにもかかわらず、そこからさらに強化を加えられた上で実装されていた。まるっきりテストサーバーの意味が無く、当然運営に対する不満・不信は強まっていった。
また、期間限定イベントとして実装されたパニックパレードは、PVEかつボスラッシュと比べてガチガチの難易度ではなく、エオスシューターで普段より圧倒的に強化して戦えるなどの目新しさもあって(イベントバトルの中では)評価が高かった。よくわからないままシューター未強化のプレイヤーが高難易度に来るなどの事故もあったが…
2023/07/22 Ver.1.11.1.4 ミュウツー(X)緊急調整
バランス調整。
- 調整内容
下方修正:ミュウツー(X)
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ミュウツー(X)のあまりのヤバさに、実装からわずか20時間で緊急の下方修正が実施。「運営側の想定を上回る勝率を確認した」ことによる調整で、ニンフィアの2日を上回る、過去最速のナーフであった。
ステータスも技もガッツリナーフされた...のだが、そもそも度を越えたぶっ壊れキャラを課金限定でリリースして購入を煽った挙句すぐに補填も無しでナーフしたのは商品として如何なものかという声も多く上がった。
なんにせよ一度ナーフされた程度で落ち着く訳も無く、実装初週のUnite API統計勝率は66%を記録した。ナーフ前のデータも混ざっていたとはいえ、全盛期バリヤードや全盛期ザシアンを遥かに超える記録である。
そしてミュウツー(X)の暴挙とは無関係にザシアンも変わらず暴れ続けていたため、当然伝説のポケモン2体を両方採用しキャラパワーの差で力押しする事に。キュワワーも寄生先がザシアンとミュウツー(X)の2匹に増えたことで安定して強さを発揮するように。
どうにかリソースを割いて一匹を倒したところで残るもう片方は一般ポケモンごときでは対処しきれず、こちらも伝説のポケモンを使うしかないという地獄のような環境に突入した。
2023/08/06 全国高校ポケモンユナイト選手権大会(ポケモンユナイト甲子園)
- 決勝戦
2023/08/07 Ver.1.11.1.7
バランス調整。
- 調整内容
下方修正:ミュウツー(X)
ミュウツー(X)2度のナーフ。が、辛うじてタンクで耐えられるようになった程度であり、この程度で環境から消える"伝説のポケモン"ではない。
他のポケモンの調整もなく、伝説環境はまだまだ続く。
2023/08/10 ホロライブエンジョイ大会
2023/08/12 ポケモンワールドチャンピオンシップス2023 ポケモンユナイト部門
- 決勝戦
2023/08/15 Ver.1.11.1.8
バランス調整。
一部キャラが上方修正を受けたが、特に目覚ましい変化を遂げたのがイワパレス。
それまではカサパレス・捨てピの代名詞といった悪名が先行していた哀しきポケモンだったが、ここで特性・「シザークロス」・ユナイトわざに強化が加わり真っ当なタンクとして扱えるように。
特にユナイトわざは環境2トップのザシアンとミュウツー(X)を返り討ちにできる程の超強化を受け、苦しむプレイヤー達の救世主として一躍環境入りを果たした。
また、立場を追われつつあったレイトキャリーのガブリアス・バンギラスも上方修正され、進化さえできれば伝説のポケモン達にも負けないパワーを誇れるようになった。特にガブリアスについてはユナイトわざだけでなく根本の強化攻撃が大幅強化されたことで序盤から強烈なファイト性能を持つようになり、その後競技シーンでも活躍していくこととなる。
一応ミュウツー(X)自体にもユナイトわざの重複ヒットバグの修正などがあり、大きなインフレこそしているものの、連撃ウーラオス覚醒に始まるぶっ飛び環境が続いた中では、そこそこの良環境と言えたかもしれない。
問題はそれがたった数日しか続かなかったことなのだが…
2023/08/17 Ver.1.11.1.8 ミュウツー(Y)
灼熱のミュウツー(X)環境も一か月が経過し、プレイヤー達が何とかインフレに適応しつつあったその頃、エオス島に第二の絶望が到来する。
ミュウツー(Y)は遠隔・特殊のADCであり、近接・物理のミュウツー(X)とは対照的な性能で参戦。つまり、これまで培ってきたミュウツー(X)(およびザシアン)とは真逆の対策が要求される。
こちらもテストサーバーでの情報によって警戒されていたものの、ある程度立ち回りが求められるADCということもあって初日の評価こそ頭抜けたものではなかったが、すぐにそのトンデモ性能が明らかになった。
やはり目を引くのはメガシンカによる性能アップ。ステータスの暴力による圧倒的な攻撃速度、さらに通常攻撃が最長+減速+範囲攻撃(+急所付き)いう凄まじい性能に。ADC・メイジにおいて射程で上回ることの強みは言わずもがなであり、おまけに遠距離から通常攻撃をしているだけでメガゲージが溜まるため、安全圏でボタンを押しているだけで敵集団が逃げることもできず消し炭になっていく最強のお手軽超火力を発揮していた。
特に、「じこさいせい」を採用することで敵がいなくてもメガゲージをガンガン溜められるようになり、ゲージ管理をほとんど意識せずとも集団戦の開幕にメガシンカを合わせられたことが極悪であった。ファイトにおいてもやたら硬いシールド・サステイン・加速によりパワーがあったため、味方が最低限サポートできれば撃ち合いにおいても圧倒的性能があった。
流石にアタック型ということもあり、ミュウツー(X)と違い「耐久が低い・近づかれて殴られると弱い」という確かな弱点は存在した...が、一回近づいた程度では「じこさいせい」で耐えられつつ「みらいよち」で突き飛ばされてから消滅し、最悪でも「テレポート」を採用すれば2段ブリンクにより近づくことすら困難であったため、弱点として機能していたかは甚だ疑問。
ユナイトわざに関してもメイジだからなのか元々強かったミュウツー(X)のものからさらに威力が大きく伸びており、おまけにスペルヴァンプも乗るためとんでもない殲滅力に回復もついてくる異様な状況であった。
また、ミュウツー(Y)の相棒としては攻撃速度と妨害対策を渡せる「てだすけ」ハピナスが抜擢され、ザシキュワと双璧をなす凶悪コンビ「Yハピ」が環境を席巻した。
一方で、ミュウツー(X)はミュウツー(Y)と共存できないこと、ミュウツー(Y)との対面相性の悪さから急速に評価を落とし、直接的なナーフを受けたわけでもないのに一転して最弱ポケモンとなる浮き目となってしまった。
2023/09/07 Ver.1.12.1.2
もちもの![]()
の新規追加。バランス調整。
ランク保護カードの実装。ランクにビギナークラス5/ビギナークラス4/スーパークラス5が追加された。
登場から3週間経ってようやくX共々ミュウツーがナーフ。Yは主力技をナーフされたことで多少は落ち着いたが、攻撃速度301%以上で通常攻撃で足が止まらなくなる事も広まりまだまだ最上位をキープ、Xは環境との相性の悪さから完全に死滅してしまった。なお、ザシアンは当然のようにナーフ無し。
環境上位にはいつまでも強いラプラスとブラッキー、Yの腰巾着ハピナスが居座っていた他、上方修正されたピカチュウもYの射程外からCCをかけられるメイジとして中々の位置に付けた。
また、このときアマージョとギルガルドが中々の強化を貰っておきながら、上位互換のザシアンが居るせいで環境入りは叶わなかった。人目に付かないところでインフレが加速する。
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このタイミングで新もちもの「のろいのバングル」「のろいのおこう」が登場し、相変わらず猛威を振るっていたラプラスやピクシー、連撃ウーラオスへの抑止力ができ新たな戦略が誕生した...
のだが、効果が重複するバグがあり一時的にバランスブレイカーとなってしまった。
さらにインテレオンの「アクアブレイク」、ヤドランの「テレキネシス」がサイレントで超強化されたかと思われたが、こちらもバグだった。
ランク保護カードが実装されたことで、より楽にマスターランクへ到達できるようになった。
2023/09/14 Ver.1.12.1.3 バシャーモ
バシャーモが参戦。ラプラス以降の新ポケモンはいずれも伝説ポケモンに対抗しうる(そして環境を荒らして回る)ほどのパワーを持っていたが、初期のバシャーモは打って変わってバランス型でも最低レベルの結果であった。
というのも、「扱える技が多く何でもできる器用なキャラ」というコンセプトだった筈だが、ファイターが軒並みインフレした当時の水準では、プレイヤーの練度を度外視してもスペックが足りていなかったせいで典型的な器用貧乏に陥り、ザシアンはもちろん、アマージョや連撃ウーラオスに対しても枠を争える性能ではなかったのである。
2023/10/18 Ver.1.12.1.5
バランス調整。
バランス調整が加わり、不遇だったバシャーモが救済された。これで即座に環境入りとはいかなかったが、インフレには追いついた。
また、元から強かったミュウがホロウェア超強化されてしまい、インテレオンと並ぶ2大最強メイジとして暴れる。
ミュウツー(Y)はしっかり下方修正されたが、そこは伝説のポケモン。まだまだ最上位に居座る。
そしてYの勢いが下がったことでXの再評価が始まり、「サイコブレイク・じこさいせい」の超耐久型で環境トップに舞い戻った。ちなみに、この時のUnite API統計勝率は1位X・2位ザシアン・3位Yで、見事に伝説環境となった。
一方でリーフィアと、Yのとばっちりでハピナスが弱体化され上位から転落、とはいえまだ十分に強かった。ラプラスも大幅に弱体化されたが、またしてもわざ構成を変えて上位を環境キープした。不死身かこいつは。
2023/10/19 Ver.1.12.1.5 ミミッキュ
続いて参戦したミミッキュは「かげうち」の独特な性能が注目され、特に実装直後は唯一実用に足る「かげうち・シャドークロー」のセットで近年稀に見る丁度良い性能でスタートを飾った。
ただし、実装1週間程度でブリンク不足やCCへの弱さと言った弱点も露呈し、勝率は下落してしまった。
2023/11/13 Ver.1.12.1.6
バランス調整。
- 主な調整内容
上方修正:フシギバナ、リザードン、カメックスの進化レベルの変更、ミミッキュ、シャンデラなど
下方修正:ザシアン、ミュウツー(X)、ヤドラン、「すりぬけスプーン」、「きあいのハチマキ」など
ミミッキュ「じゃれつく」が超強化。妨害耐性もなかったところから無敵になる仕様変更により、5秒に1回無敵になるヤバいヤツが環境上位に。ただでさえ強い上にボディブロックといった対策も浸透していなかったため、環境の後衛を狩り尽くした。
また、初代御三家3体の進化レベルが9→7に引き下げられ、特に中盤の耐久が伸びたカメックスが躍進した。
ザシアンとミュウツー(X)がナーフされたがまだ健在。ヤドランとワタシラガも若干弱くなったが影響はほとんど無かった。
この調整ではもちものとバトルアイテムにも修正が入ったが、これも大きな影響は無く終わった。
2023/12/05 Ver.1.13.1.2
もちもの![]()
の新規追加。バランス調整。
EXライセンスの実装。
スーパー~エキスパートもクラス5、ダイヤなしで負けてもランクダウンしなくなった。
EXライセンスが導入され、ザシアンとミュウツーが他のポケモンと区分けされた。それもあってか下方修正なし。
先の環境で暴れたミミッキュとミュウ、いつまでも強かったインテレオンと連撃ウーラオスが下方修正を受けた。このうち連撃ウーラオスは使い物にならないレベルにまで弱くされ、完全に終了してしまった。ミュウは異常な強さが無くなっただけで依然環境上位を維持。
また、ドラパルトが大幅強化を受けて環境入り、ウッウも中々の位置に。
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しかし、この時に「通常攻撃の後隙が減少するバグ」が発生し、マークスマン達が大幅パワーアップ。
さらにドードリオのダッシュ通常攻撃でゲージが増えるバグも発生し、後隙の減ったダッシュ攻撃を高回転で振り回すバケモノが誕生した。
2023/12/07 Ver.1.13.1.2 マスカーニャ
2023/12/12 Ver.1.13.1.13
ドードリオの不具合修正。バランス調整。
ニャニャニャ!ニャニャニャニャニャニャ!ニャニャニャニャ!
(ドードリオのバグが修正され、通常攻撃の後隙もサイレントで戻された。告知をしろ)
(そして最新作「SV」から一体目として、大人気ポケモンのマスカーニャが参戦。しかし、その癖の強さ・開拓前なことを加味しても、最初期は希望を見い出せない低性能であった。わずか5日で上方修正が入ったものの、「かげぶんしん」で独特な立ち回りができるという程度の立ち位置で環境入りには遠かった。)
2023/12/26 Ver.1.13.1.13 メタグロス
メタグロスが参戦。が、これが恐ろしくへっぽこな性能であり、実装初週の勝率ではハッサム・キュワワーに次ぐワースト3位(42.9%)を記録してしまった。
ちなみに、参戦と同時に割引クーポンが配られており、さらにそのクーポンがメタグロスも対象であったため安く入手することができた…が上記の性能だったため、あまり人気はなかった。それ以降のポケモンは実装時は割引クーポンの対象外となっている。
2024/01/09 Ver.1.13.1.4
バランス調整。
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年も明けた頃、メタグロスに鍛え直しの大幅強化が加わった。バシャーモから続く、明らかな低性能で参戦→すぐに大幅強化の流れである。
しかし、このときの調整内容がパッチノートに記載された内容と大きく異なっていることがすぐに判明。
具体的には「ジャイロボール」の強化幅が記載された数値を大幅に超えていて(「てっぺき」もパッチノート以上)、「コメットパンチ」「でんじふゆう」はそもそも記載が無い調整項目が増えていた(サイレント調整)。また、ユナイトわざゲージが90%回復するバグも発生した。
特に猛威を振るったのは「ジャイロボール・でんじふゆう」型。「ジャイロボール」のダメージとシールドが調整前の倍近くに増加したことで、近づきながらボタンを押すだけで凶悪な範囲ダメージと無法なシールドを獲得できるようになった。
「でんじふゆう」も加速効果に対する隙間時間がほとんどなく、もはや「スピーダー」要らず。「ジャイロボール」とのシナジーも強烈で、高火力・高耐久・高機動力で戦場を荒らして回る鋼のモンスターが爆誕した。
実装から時が経ち無課金でもゲットできたこと、操作が非常に簡単なことも合わさり、初期のカメックスなどを彷彿とさせる勢いで瞬く間に大流行した。
2024/01/15 Ver.1.13.1.5
バランス調整。
- 主な調整内容
下方修正:メタグロス
ランクマッチにレギュレーションの追加。
シリーズ17(2024/01/16~):EX使用禁止。
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メタグロスの天下は6日で終了。弱体化とバグ修正が施されたが、ここでもパッチノート通りでない調整項目があった。
以降のメタグロスは環境入りこそしないものの、悪目立ちも落ちこぼれもしない程々の強さを維持することとなる。
マスター帯のランクマッチでEXポケモン(ザシアン、ミュウツー)が使用禁止になった。以前の環境では一部の界隈ではEXポケモンの使用を自粛する動きもあったほど、EX環境に辟易していたプレイヤーも多かった。
飛び抜けて強いポケモンがおらず、非常に多くのポケモンが活躍できる良環境だった。
この頃はインテレオンやニンフィアといったメイジに勢いがあったほか、プレイヤーの練度が上がったことでバシャーモが頭角を現し、メタグロス対策で駆り出されたマッシブーンも環境に定着、ピクシーも全盛期であった。
ちなみに、長らく環境上位をキープしてきたラプラスはここで遂に脱落した。
2024/01/25 Ver.1.13.1.5 ギャラドス
個性の塊のような性能で参戦したギャラドスだが、初期は流石に進化が遅すぎる点が足を引っ張り低迷していた。
ちなみに、ギャラドスの参戦によりユナイト3年目の追加ポケモンは5/7がバランス型となった。流石にファイターばかりで食傷気味になってきたが...
2024/02/18 Pokémon UNITE Asia Champions League 2024 FINALS
- 決勝戦
2024/02/25 ポケモン竜王戦2024
- 決勝戦
2024/02/27 Ver.1.14.1.2 ミライドン
ランクマッチにドラフトモードの適用。使用禁止の指定は各チーム2匹ずつ、最大合計4匹。
シリーズ18(2024/02/27~):EX制限なし。
Pokémon Dayを祝してミライドンが参戦。当然の如くぶっ壊れであり、環境において並ぶもののない超性能であった。
が、当時の主流だった「チャージビーム・かみなり」型はメイジ相応の耐久・自衛性能で、しっかり弱点が存在する点では全盛期のザシアン・両ミュウツーより幾分マシであったと言える。ぶっ壊れに変わりはないが。
そしてランクマッチはEX制限なしとなり、ザシアンはまさかの上方修正、ミュウツーにはエナジー消費という新たな弱点が設けられた。しかしドラフトモードが適用されたことで基本はBANされ、暴れ散らかす機会も減り割と平和な環境となった。
EXを除けば、引き続き様々なポケモンが活躍できる良環境。全体的にはスピード型・アサシンが好調だった。
強化されたホットなポケモンであるマスカーニャ、リーフィア、ギャラドス、オーロットが注目を集め、ゾロアークやドードリオ、ワタシラガやピクシーなども安定して環境上位だった。
一方でドラパルトがナーフされてしまい、勝率は微減で済んだものの使用率が大幅ダウン、3か月で環境からステルスしてしまった。
2024/03/12 Ver.1.14.1.4
バランス調整。
ミライドンは「チャージビーム」と「かみなり」がガッツリ下方されたが、代わりに「イナズマドライブ」のヤバさが広まり始める。
ちなみに、ミュウツー(X)は勝率こそ維持しているものの、派手さが無いからか使用率がどんどん落ちていった。
環境上位のポケモンに大規模なナーフが加わり、特にピクシーとインテレオンはこれで環境から姿を消すことになり、ブラッキーも実装から初めて失速。
そしてこのナーフで空いた席にはワタシラガやハピナス、ミュウやニンフィア、イワパレスやカメックスなどが台頭した。
まだまだ平和な部類の環境。
2024/04/16 Ver.1.14.1.5
バランス調整。
マスター帯のランクマッチでEXが使用禁止に。さらに、ユナイトわざの爆発力が高く、EXの中でも頭一つ抜けていたミュウツー(Y)がナーフされた。
一般ポケモンでは、弱体化されたばかりのブラッキーがすぐさまホロウェア強化され、「ねがいごと」を選択したサポート運用が本格的に普及し始めた。
そのほか、使いやすくなったギャラドスやフーパ、微弱体されたマスカーニャや大きくナーフされたが依然ヒーラーとしては優先候補のワタシラガによる環境が続いた。
その一方で、海外や大会で評価の高かったゾロアークとマッシブーンが大幅ナーフされ、ゾロアークは何故か活躍していない方の「つじぎり」がナーフされたため「だましうち」一択となり、マッシブーンは環境から死滅してしまった。哀れ...
そして、マッシブーンという抑止力を失ったことでファイター達の時代が刻一刻と近づいてきた。
2024/04/25 Ver.1.14.1.5 タイレーツ
またしてもバランス型、タイレーツが参戦。
初っ端から「メガホーン・はいすいのじん」型のびっくり火力や「アイアンヘッド・ふくろだたき」の機動性が目を引いた一方で、「しんそく」ルカリオや「はなびらのまい」フシギバナなどの相性不利を多く抱えている明確な弱点もあったことから、両極端で愉快なキャラとして面白がられていた。しかし、すぐに笑えない事態となる。
2024/05/13 Ver.1.14.1.6
バランス調整。
タイレーツの開拓が進んだ結果、「アイアンヘッド・はいすいのじん」型がぶっ壊れであったことが判明。
「アイアンヘッド」→「はいすいのじん」→「アイアンヘッド」→特殊通常攻撃のお手軽コンボでCCチェインしながら超火力を叩き出せた上、当時は継続火力も高かったことから、カウンターピックがワンパンで倒されて機能しない万能お手軽壊れポケモンとして一気に環境最上位へと駆け上がった。一部のカウンターに対しては厳しい場面もあったものの、当時のUnite APIで記録された「アイアンヘッド・はいすいのじん」型の勝率は57%とそれを意に介さない(及びそれ以外の相手を圧倒する)パワーがあった。
さらに、既にそこそこ強かったバンギラスとウッウが何故か上方修正。
バンギラスはステータス強化に加えてそれまで散々だった「ストーンエッジ」のモーションの高速化により「すなじごく」型の破壊力が一気に大きくなり、一時期勝率58%、BAN率90%超というありえない数値を叩き出した。また、ウッウは元から強かった「ダイビング」のCDが短くなったことで火力・生存力とも大幅に上がり、「ダイビング」軸の勝率は55%を超えていた。
タイレーツにバンギラス、高耐久タンクファイターが環境に増えたことで、CC地獄でファイターを止めるオーロット、ファイターをさらに硬くするワタシラガなどの勝率も上がった。
加えてこの時期、ミュウ・カメックス・グレイシアなどが下方されて大幅にパワーダウンし、環境でとても生きていけない性能になってしまった。以前に下方されたマッシブーン・ラプラス・ピクシーなども軒並み勝率47%以下という酷い有様であり、環境上位と下位の差があまりにも激しい環境であった。
この辺りから強化のスケールが大きくなったり、もともと強かった筈のポケモンが強化されたりと、環境のインフレが鮮明になってくる。
2024/06/02 ポケモンジャパンチャンピオンシップス2024 ポケモンユナイト部門
※
ザシアン、
ミュウツー(X)、
ミュウツー(Y)、
ミライドンは使用禁止
- 決勝戦
2024/06/06 Ver.1.14.2.8 不具合修正
タイレーツの不具合修正。
シリーズ20(2024/06/06~):EXチームに1枚まで。
2024/06/13 Ver.1.14.2.9 ソウブレイズ
ソウブレイズ参戦...どころではなく、バランス調整が無かった上にEXが一部解禁されたことで、ぶっ壊れOP軍団 vs EXの怪獣大戦争が勃発した。
あのザシアンですら面食らうタイレーツ&バンギラスに対し、遠距離から処理するミュウツー(Y)・ミライドン・ウッウ、CCで止めるオーロット、後方支援のワタシラガ・ハピナスという構造になり、キャラパワーの及ばないポケモンは軒並み淘汰された。
2024/06/19 Ver.1.14.2.10
バランス調整「灼熱の波動」。
バランス調整にサブタイトルが付くという前代未聞の事態に。
実はシーズンに対する名称であり、一年目はバトルパスにサブタイトルが付いていた。それが発表場所を変えて復活した形である。
「灼熱の波動」の名前通り、バシャーモが既に強かったのにホロウェア上方修正を受け環境トップに。ヤドランとアブソルも強化されてトップメタに食い込む。
また、ガブリアスがまたしても強化されたことで本格的に脅威となり始めた。
下方修正組では、とことん暴れ続けたバンギラスとミライドンが弱体化。ミライドンはほぼ何も変化が無かったが、バンギラスはこれでバブルが崩壊し、再び使用率が低下した(勝率に関してはそこそこの値をキープしている)。
他にもオーロットが若干落ち着き、リーフィアはまたしても大会で活躍しているという理由で何故か活躍していない方の「ソーラーブレード」型がナーフを受け、そちらは環境から消えた。
4年目
2024/07/16 Ver.1.15.1.2
3rdアニバーサリー
バランス調整「シャドウフレイム」。
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バランス調整によりタイレーツとウッウが下方修正されたものの、今度はバグが発生。ウッウ、またお前か
前者は「ふくろだたき」で派兵したヘイが合流するとヘイチョーの体力が超回復するというもので、発生条件も『派兵したヘイを「アイアンヘッド」で回収しない』と再現が容易だったため横行、ホウオウより不死鳥していると話題に。
後者は「ダイビング」使用時に一瞬無敵が付与されるというもので、専用のマークも追加されていたことから今までの運営を知っている一部のユーザー間では「バグではなくサイレント仕様変更なのではないか」と囁かれていたが、どうやらバグだったようだ。
両者共に半不死身化するバグを運営は重く見たようで、翌日には修正された。その力量をバランス調整でも発揮してくれ
2024/07/17 Ver.1.15.1.3 不具合修正
タイレーツ、ウッウの不具合修正。
2024/07/19 第5回プロデューサーレター公開
EXカテゴリ廃止の予定、今後のバランス調整の頻度向上が通達された。
公式リンク
2024/07/19 Ver.1.15.1.3 ホウオウ
ホウオウの追加。
シリーズ21(2024/07/19~):EX制限なし。
3周年を記念してホウオウが追加された。「KOされた味方を蘇生させる」独特なユナイトわざと、ディフェンス型ゆえの高い耐久性能が特徴であり、EXゆえの明らかなパワーの高さもあり当然のように環境入り。
しかし、ユナイトわざが独特すぎて扱いが難しい・耐久重視で意外と火力が出ない・CCを持たずタンク採用できないなど、弱点や対処法もそれなりにあり、これまでのEXより圧倒的にヘイトの少ない絶妙な調整であった。ただ一つ、初手カジャンを除いては。
改めてタイレーツ環境が終了。また、キツイ下方修正によりニンフィアとゾロアークが息の根を止められ、ミュウツー(Y)も苦しくなってきた。
ウッウとミライドンは比較的軽めのナーフで済ませたが、これを機に使用率を大きく落とすことになる。
この調整では「シャドウフレイム」の名の通りにほのおタイプが揃いも揃って強化され、特にリザードンがユナイトわざで妨害無効を掴めるようになったことで環境最上位に躍り出た。さらにソウブレイズやマフォクシーも大幅に強化されたことで環境入り。
その一方でウーラオスが一撃・連撃ともに復権、ギャラドスもちゃっかり強化されており、以前からトップクラスの勝率を出し続けていたバシャーモ・ガブリアス・アマージョなどと並んで大ファイター時代を築き上げるのだった。
この頃は上位がとことんインフレし、下位はこれまでの調整で絶望的なまでに弱くされたポケモンが軒を連ねていたことで、上と下の格差が非常に激しい環境となっていた。
2024/07/25 Ver.1.15.1.4
オーロット、マンムー、ヤミラミなどの不具合修正。バランス調整。
- 主な調整内容
上方修正:ホウオウ「ユナイトわざ」
Tenacityバグ*13の修正と、ホウオウのユナイトわざ調整。
多少使いやすくはなったが、勝率にさしたる影響は無かった。
2024/08/04 全国高校ポケモンユナイト選手権大会(ポケモンユナイト甲子園)
※
ザシアン、
ミュウツー(X)、
ミュウツー(Y)、
ミライドンは使用禁止
- 決勝戦
2024/08/18 ポケモンワールドチャンピオンシップス2024 ポケモンユナイト部門
※
ザシアン、
ミュウツー(X)、
ミュウツー(Y)、
ミライドンは使用禁止
- 決勝戦
2024/08/22 Ver.1.15.1.7
バランス調整「シャドウフレイム Part2」。
シャドウでもフレイムでもないポケモン3体が強化された。
この中でもゲッコウガの躍進が凄まじく、これで環境上位の仲間入りを果たした。残り2体は…お察しください。
2024/09/05 Ver.1.16.1.2
バランス調整「ハイパーボルテージ」。
EXライセンス、レギュレーションの廃止。
テイア蒼空遺跡の野生ポケモンの調整。
こちらは中央エリアにおいてバフ付きポケモンの経験値が下方・ヤジロンの経験値がその分上方。リーフィアなどが開幕のネイティオ+どちらかのバフだけで4になってアーリーガンクに行けなくなるようにするのかと思われていたが、特にそんなこともなかった*14。
不適切な行為を行ったと判断された一部のプレイヤーのフェアプレイポイントが0になる措置が取られた。*15
また、このシーズンからバトルパスプレミアム版の値上げが行われた。この月からユナイトメンバーシップの報酬が改悪(貰えるジェムが3/4に)されたこともあり、円換算だとかなり高くなってしまった。
ホロウェアエフェクトスプレーを使用するとアクティブポイントの獲得量が増えるようになり、課金ユーザーはマスターランクへの到達がより楽になった。
2024/09/12 Ver.1.16.1.2 グレンアルマ
ほのおタイプの流行には少し間に合わなかったが、グレンアルマが参戦。こちらはスタートからぶっ飛ばしており、ソウブレイズと並んで環境上位に君臨した。
また、このときにEXライセンスが廃止され、初手カジャンで幅を利かせていたホウオウと、ひっそりと高い勝率を出し続けていたザシアンがナーフ。しかし、どちらも勝率をキープし続ける。
ついでに中央エリアの野生ポケモンで得られる経験値が調整されたことで、カジャン戦法がますます淘汰されることとなった。
その他の変化では、ヤドランがナーフで姿を消したことで、相対的にマンムーやイワパレスの評価がアップ。バシャーモとソウブレイズもナーフされたが、こちらは健在であった。
そして、ここに来て超強化されたピカチュウが環境入り。ざっくり言うとユナイトわざの火力が実質2倍になり、終盤も強い早熟メイジとして大暴れした。
他にもニンフィアの「ハイパーボイス」がWi-Fiになったが、単体性能の弱体化とも取れるものであり、環境を動かすほどの変化では無かった。
2024/09/27 Ver.1.16.1.4
バトルアイテム
の追加。アマージョ、ウーラオスの不具合修正。
- 調整内容
上方修正:「ゴールかそくそうち」「どんそくスモーク」「エネコのシッポ」
下方修正:「だっしゅつボタン」「プラスパワー」
ショップとイベントの更新がメインとなったアップデートとなった。
新規バトルアイテムとして「エリアコントローラー」(後に「ゴールコントローラー」に改名)が追加されたが、待ち時間の重さと終盤の集団戦に関与できないことから評価は芳しくなかった。
バトルアイテムの修正による変化は大きくなかったが、「エネコのシッポ」の強化をみてイワパレスのオブジェクト特化型、いわゆるカサパレスが注目される事となる。実際問題としてこの頃より「からをやぶる」「ステルスロック」型のイワパレスの使用率および勝率が伸び始めてしまい、その後の賛否両論を巻き起こす事となる。
また、不具合なのか仕様なのか不明であったアマージョとウーラオスのユナイトわざの妨害無効貫通は、不具合という事で修正が行われた。しかし前者に関してはまだまだバグが残ることとなる。
2024/10/17 Ver.1.6.2.6 ダークライ
ダークライが実装されたが、火力が低くユナイトを発動してもタイマンに負ける有様で微妙な性能だった。一応これでもテストサーバーよりは遥かに強くなっていた。
一方でCCの回転率には目を見張るものがあり、今後の研究(および強化)が期待されていたのだが…
ドラフトBANの常連だったリザードン・(連撃)ウーラオス・ギャラドス、ずっと一定の位置をキープしていたウッウは大きな弱体化を受け、一気に勝率が下落した。中堅以下だったドラパルトも何故か下方修正を受けてしまっている。
「フリージングラッシュ」ということでアローラキュウコンが強化され環境入り、カイリキーとカビゴンも強化によって良い位置に付けた。カイリキーはユナイトわざの仕様変更に賛否両論あったが、勝率自体はそれ以降大幅に上昇している。
グレンアルマは「ニトロチャージ」が大幅にナーフされたものの、「ほのおのうず」が仕様変更によりむしろ単体で使いやすくなり、何故か「サイコショック」に強化が入った事もあってむしろ調整前を超えるレベルで暴れていた。
また、以前に大幅強化されていたミミッキュの「トリックルーム」がこの時期から評価され始めた。
余談ではあるが、マンムーはアップデート内容に
バトルの後半に強くなる2進化のポケモンであるのにも関わらず、バトルの序盤から戦闘力が高すぎたので「つららおとし」を下方調整しました。
の一文があり、プレイヤーの首をかしげさせた。当初「序盤を弱体化するなら手を付けるべきは「こおりのつぶて」であり、「つららおとし」の下方は単なる記述ミスでは?」との見解もあったが、その後の検証でしっかり「つららおとし」が弱体化されていたことが確認されている。
2024/10/19 ダークライ緊急調整 Ver.1.6.2.7
バランス調整。
- 調整内容
上方修正:ダークライ
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ダークライはすべての型で勝率が低かったようで、実装からわずか2日で上方修正を受けた。逆ニンフィア
が、問題はその修正内容で、
- ステータス大幅アップ、素の耐久がバランス型並みに
- 主力となる強化攻撃のダメージが30%アップ
- 「ナイトメア」、「あくのはどう」、ユナイトわざの継続ダメージがそれぞれ100%アップ
- 「めいそう」以外のあらゆる技の待ち時間が減少
等々、かなりヤケクソ気味のバフが加えられ、オブジェクト性能の低さ・ユナイトわざの後隙という明確なハンデを背負いながら一躍環境ポケモン…どころか圧倒的OPポケモンとして環境を破壊した。限度と言うものを知らんのか
2024/11/01 Ver.1.16.2.8
バランス調整「フリージングラッシュ Part2」。
元EX組の面々や前環境で暴れていたポケモン達にナーフが入り、アップデート内容はプレイヤーに概ね好評だった。
ただ一点、緊急調整でOPと化してしまったダークライには調整が入らなかった。長時間の無敵や強烈なCC、ほぼ確殺のユナイトわざなど対面して苦しい場面が多いこと、前環境で暴れていた他の面々が悉くナーフされたこともあり、ドラフトでのBAN率が95%をマークする事となった。やはり幻のポケモンだったか
元EX組の中でミュウツー(Y)だけはしっかり目に強化され、素の攻撃速度が大きく上昇。研究が再び進んだこともあって環境に返り咲いた。ただし当初は大幅強化された「みらいよち」が注目されるものの、しばらく経つと「サイコブレイク」主体の特攻盛りメイジビルドが広まった。
また、ハピナスも「てだすけ」「しんぴのまもり」が再三の強化を受けた。「しんぴのまもり」がついに実用的なレベルまで上がってきてダークライ対策としても駆り出されることになり、Yハピも復活。
他にもヨクバリスが環境に帰還し、こちらも妨害耐性によるダークライ対策という面もあって大暴れ。
その他、「アタック型の耐久力が低く活躍しにくい環境が続いていた」ことからグレイシアやサーナイトなどの防御・特防が上がった。
またアマージョは、パッチノートに名前が載っていないのにも関わらず、何故かユナイトわざが妨害無効を貫通するようになってしまう。不具合か仕様かの判断が付きにくいこともあり、賛否両論を巻き起こしていた。
2024/11/07 中国大陸版『宝可梦大集结』リリース
2024/11/14 Ver.1.16.2.8 コダック
本当に久しぶりとなる、新規サポート型としてコダックが実装された。
2023/02/02に実装されたキュワワーぶりであり、妨害サポートとしては2022/11/16に実装されたヤミラミまでさかのぼる。実に2年近く間が空いていたことになる。
久しぶりの新規サポート型ということでプレイヤーの期待は大きく、「流石にサポート型であればダークライのような暴威を振るうことも無いだろう」と思われていた。
しかしすぐに、そのとぼけた顔に似合わない凶悪な性能をプレイヤー達は思い知ることとなる。
コダックはわざによる妨害・デバフ性能が魅力のサポート型であるにも関わらず、わざや特性の効果で火力・耐久・機動力すべてを兼ね備えており、さらに無進化のため序盤から強いのに終盤も勢いを失わないなど、すべての時間がパワースパイクと言っても過言ではない性能であった。
一番の問題は特性「すいすい」であり、被弾で専用ゲージがMAXになると無敵となって周囲を突き飛ばしつつ、わざのCDをリセットし性能も強化するという凄まじいものだった。特に無敵と突き飛ばしによる生存能力が桁違いに高く、集団に単騎突撃して何事もなかったかのように生還する姿も度々見られた。「すいすい」とは…?
キャラパワーが高すぎるせいで、「がくしゅうそうち」を外して火力枠となったり*16タンクの代わりに選出されたり等、やれることが多すぎる器用万能なポケモンであり、初週のUnite API統計勝率はEXもびっくりの56%を記録し、環境の中心としてダークライと共に君臨することとなった。
ちなみに、そのダークライは「あくのはどう」型ビルドが広まったことで、ドラフトのBAN率95%・勝率55%を超える非常事態となっていた。
この頃のコダックはダークライの陰に隠れていたのか、凄まじい勝率に反してBANピックを逃れることが多かった。
2024/11/21 Ver.1.16.2.9
バランス調整「フリージングラッシュ Part3」。
ダークライの下方修正と、「フリージング」と微塵も関係が無い一部ポケモンの上方修正*17という、比較的小規模なアップデートであった。
特筆すべきはヌメルゴンが1年4か月ぶりに調整されたことである。今回は調整内容こそ大したものではなかったものの、運営から見捨てられたわけではなかったという事実はヌメルゴン使いに一筋の光明を見せた。
ダークライは「あくのはどう」とユナイトわざに下方修正を受けてある程度勝率は低下したものの大勢に影響はなく、コダックと一緒に暴れまわっていた。
そしてこの2体が猛威を振るうことで、環境全体で妨害・状態異常を対策する動きが広まり、ヨクバリスやハピナスに加えてカイリキー、一撃ウーラオス、ミライドンも勝率を上げていった。
そして、ザシアンは「せいなるつるぎ」が何度目かの下方修正を受けたことで、かつてのインフレ期間に影で強化されていた「メタルクロー」にスポットが当たり、密かに環境に舞い戻るのだった。
また、同時にもちものに調整が加わった。特に使用率の高かった「すりぬけスプーン」の下方が大きく、多くのポケモンのビルドを考え直す機会となった。
2024/12/05 Ver.1.17.1.2
バランス調整「ネクスト ステップ」。
マッチング調整。
多くのポケモンに調整が入ったが、内容に疑問を覚える調整も数多く見られた。
中でも狂気の沙汰であったのはアマージョとドードリオの上方修正。どちらも元々強く結果も残していたのだが、ホロウェアが追加されるでもなく、何故か強化されてしまった。
使われていない方のわざが強化されたドードリオはともかく、アマージョは「トリプルアクセル」の火力に加えて、わざ2のシールド量が増加した結果、当然のごとく環境最上位に。
またアタック型強化の一環としてジュナイパー・インテレオン・シャンデラの耐久力が引き上げられ、その結果ジュナイパーについては大きく勝率を上げ、ついに環境入りを果たした。ジュナイパーの過去の性能を知るプレイヤーには感慨深いものがあるだろう。
コダックは「かなしばり」が下方修正されたものの、まったく足りておらず元気に暴れまわっていた。ガブリアス・バシャーモ・カイリキーも下方修正され、大きな差ではないものの失速。
イワパレスは「ステルスロック」軸のパチンコ戦法の問題視もあってか、悲惨なほどの下方修正を受けた。元々タンク運用でも相当な戦果を叩き出していたため底辺に落ちるほどではなかったが、かなりの痛手をなってしまった。
なお、プクリン・ジュラルドン・バンギラスも何故か下方修正を受けた。特に悪事を働いていたわけでもないポケモン達なのだが…
ダークライには強化攻撃の射程減少に加えていくつかの仕様変更が入れられたのだが、どちらも「わるだくみ」と非常に相性がいい変更であり、むしろ修正前より強くなった面も出てきてしまい批判の的となった。
しかも、ユナイトわざの終了時になぞのばしょマップ外に取り残されたり、ミニマップ上からポケモンやゴールアイコンが消えてしまったりと、謎の不具合が多発しておりそちらでもヘイトを買う事態となってしまった。
調整こそなかったものの、ザシアンはいよいよ「メタルクロー」型でトップメタに上り詰め、オブジェクト性能の高さという大きな強みによってかコダック・ダークライを抑えて勝率1位に。相変わらずの性能の高さを見せつけていた。
そして当該環境に限った話ではないが、悪目立ちしている怪物たちの陰に隠れながらウーラオスとミライドンも長らくその強さを発揮し続けていた。
余談だが、カイリキーの「ばくれつパンチ」はアップグレード後のみがナーフされたことでアップグレードすると攻撃バフが弱体化してしまう事態に。数日後にアップグレード前もナーフする調整を逃れて取り消された。
また、コダックについては、「コダックの登場から間もないこともあり、「かなしばり」がポケモンどうしを伝播して何度も当たる事に気づかないトレーナーが多く」とプレイヤーの問題にするような文言もあり、ネタにされてしまった。
また、マッチングシステムに調整が入り、マスターランクにおいて内部レートの廃止およびレート変動幅が調整された。
内部レートの廃止によって連勝・連敗時の露骨な懲戒・接待マッチはなくなったが、マッチングの質は改善されたとは言えず*18、プレイヤーからの評価は芳しくなかった。
レート1400~1800は勝利時:+9 敗北時:-9と説明されていたが、実際はほぼ全ての場合で補正により勝利時:+8 敗北時:-10となっていたことで、報酬ラインの1600に到達できないプレイヤーが多数発生した。
その他、5日間連続ログインでユナイトライセンスを5種類入手できる新規トレーナーにありがたいクリスマスプレゼントが行われた。
2024/12/12 Ver.1.17.1.3 デカヌチャン
デカヌチャンが実装されたが、その性能はいまひとつであった。「どろぼう」以外の技性能がいずれも低くレイトキャラでありながら戦闘を強要されるため、パワー不足が否めない状態であり、勝率も46%台となってしまった。
諸々の不具合修正も施されたが、ダークライは頻度が減っただけで相変わらずユナイトわざ関連の不具合報告は上がっていた。アマージョはユナイトわざが妨害無効を貫通してしまう不具合は修正されたが、今度は「なんでもなおし」でユナイトわざが中断されたり、エーフィやグレイシアの特性で無効化された際にゲージが0%になってしまう等の新たな不具合が発生してしまう。アマージョのユナイトわざ関連に不具合出過ぎじゃないですかね
2024/12/16 デカヌチャン上方調整 Ver.1.17.1.5
バランス調整。
- 調整内容
上方修正:デカヌチャン
デカヌチャンは特に「アイスハンマー」と「うちおとす」の性能が足りておらず、早速「どろぼう」以外のすべてのわざとステータスに上方修正が入れられた。どこかでみたような調整にプレイヤーは不安を隠せなかったが、幸い順当~壊れの手前の強キャラ程度の性能に落ち着いた。しかし前述の技2つは救えなかった
アマージョは何度目かわからないユナイトわざ関連の不具合修正が行われ、ようやく落ち着きを見せた。
2024/12/18 The k4senエンジョイ大会
2024/12/26 Ver.1.17.1.6
バランス調整「ネクスト ステップ Part2」。
前回に引き続き、再び大規模な調整調整となった。
問題児のダークライは重めの下方修正でやっとまともな性能に。ただ暴れまわっていた期間が長かったこと、相対した際の不快度もあり、BAN率は落ち着きを見せない。
コダックはついに特性にメスが入り、ゲージMAXとなった際のまもり状態が妨害無効になった他、「かなしばり」も大きく下方修正を受けた。これだけ下方修正されれば流石に環境から消えるだろう…と高を括られていたが、しれっと強化された「サイコキネシス」を携え素知らぬ顔で環境最上位に居座り続けた。
ザシアンは早くも「メタルクロー」の火力を没収され、一旦は環境から姿を消した。
この調整ではワタシラガが比較的勝率が高かった中で何故か終盤性能の強化を貰ってしまい、コダック・ハピナスと並び三大サポートとして環境を支えた。
また、低迷し続けていたハッサムやマッシブーンに救済が加わり、いずれも見事勝率を上げて見せた。特にハッサムはストライクの型を除けば初の環境入り。
この頃はアマージョを筆頭に好調を維持する一撃ウーラオスやガブリアス、勝率を持ち直してきたカイリキーやギャラドス、上方調整もあって評価を上げたデカヌチャンなど、ファイターが群雄割拠の状態であり、サポートが強かったことも相まってファイター環境が復活した。
後衛については、この頃はエースバーン・ゲッコウガ・ジュナイパーといったマークスマンに勢いがあった一方、メイジはやや不遇の時代を迎えていた。相変わらず強いミュウツー(Y)とミライドン(ユナイトわざ以外はほぼアサシンだが)が安定して活躍、その他はアマージョやコダックといった環境最上位+そのメイジ2体の手で処刑される運命にあった。そんな中でも「オーロラベール」アローラキュウコンなどは環境に食らいついていたのだが…
今回の調整でひとまず明確な壊れと呼べるようなポケモンはいなくなり、一部のポケモンはまだまだ強いものの、年末を前にようやくエオス島に束の間の平和が訪れた。
2025/01/16 Ver.1.17.2.8
バランス調整「ユニゾンストライク」。
マッチング調整
去年末にようやく平和になったエオス島であったが、年明け最初のバランス調整「ユニゾンストライク」で早くも暗雲が立ち込める。
万年落ちこぼれの扱いだったヌメルゴンと、しばらく低迷していたギルガルドに上方修正が加わった。特にギルガルドは攻防両面で大幅強化を受け、アマージョと共にファイター環境を牽引していく存在にまでのし上がった。
ヌメルゴンも流石に環境トップメタとはいかなかったが、「だくりゅう・アシッドボム」型に限れば環境上位とも戦えるだけのパワーを手にするに至り、使い手からは歓喜の声が上がった。
ウーラオスは「すいりゅうれんだ」と「アクアブレイク」に強化が入るが特に環境への影響はなく、相変わらず「あんこくきょうだ」で高勝率を叩き出していた。余談だが「すいりゅうれんだ」の調整はこれで8回目である。
コダックは実装から3度目となる下方修正を受けたが、それでもなお環境に居座り続けた。
ここまでは納得の調整だったが、問題はこの後。何を思ったのか、前回のアップデートで下方修正したばかりのザシアンと、元から環境トップクラスだったハピナスが何故か大幅に上方修正されてしまったのだ。
ザシアンはかつて下方修正した特性の消費エナジー量が実装初期の水準に戻り、ハピナスはユナイトわざの待ち時間が大幅短縮。どちらもプレイヤーを悩ませていた大きな弱点を解消する強烈な上方修正であった。
ザシアンに関しては流石に初期のような壊れとはならなかったが、終盤も存在感を持つ早熟型としてファイター環境の上位勢と十分に渡り合う性能となった。ハピナスに至っては待ち時間と引き換えに圧倒的な性能を持つユナイトわざがデメリットだけ消えたことで当然大暴れし、特に「しんぴのまもり」に関してはファイター陣やゲッコウガと組んで54~56%というサポート型にあるまじき超勝率を維持することになる。
この他にも、アローラキュウコンがなぜか下方修正を受けてしまった。勝率は安定していたものの特筆するほど暴れていたわけではなかったのだが…
マスターランクレートについて、チーム内でレートが高いユーザーに対して不利に働く[変動値]の調整が行われた。
しかし、問題であったマッチング幅の広さはそのままであり、レートの平均値でバランスをとる=レートを上げるほど味方が弱くなるマッチングシステムが明言された上で健在。レート1600に到達した後もブラインドモード*19が頻発していた。
2025/01/23 Ver.1.17.2.8 ガラルギャロップ
ガラルギャロップの追加。
フルスロットルバトル第4回の開催。
雲行きの怪しくなった環境に追い打ちをかけるように、ガラルギャロップの追加が発表される。
テストサーバーの時点で批判の声が飛び交うほど物騒な性能で、実装時には「ようせいのかぜ」が弱くなったのとバランス型だった分類がスピード型に変更された(特に影響はない)程度の変更しか無かった。
そしてプレイヤーの願いも虚しく、今年も地獄の釜の蓋が開く。
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歴代のOP枠に匹敵する異常なキャラパワーに加え、一人だけ別のゲームをしているような性能を持っていた。
一番の問題はやはり特性で、一定距離を移動するだけで時間無制限のシールドが付与され、シールドが続く限り妨害無効という常軌を逸した代物であった。さらに、各技で強烈な移動速度バフをかけられる上に加速度合いによって技のダメージが上がるという性質を併せ持ったことから、実装初期のヨクバリスを彷彿とさせる妨害無効でドードリオ以上の速力を発揮できた。
本来スピード型の弱点となる必中CCも妨害無効で無視でき、「マジカルシャイン」の強烈な単発火力を押し付けて一撃離脱という、メイジにとっては理不尽極まりない性能であった。しかもなぜか遠隔のAAが特性関係なくやたら痛いので、低体力になると次回のわざも待たずに削り切ってくる。
減速レーンすら無視して圧倒的速度で走れるため、ローム・相手の後衛を破壊・バックドア(ゴールジャンプで止められない)・カウンタージャングルなどマクロ面も最強、さらに進化前のガラルポニータ時代から強いためレーン適性も完備と隙が無い。
一応、弱点としてシールド量自体は大したことがないため、必中攻撃等でシールドを剥がしてしまうことが対策として挙げられた。が、何故かシールド消滅から1秒程度は妨害無効が持続するため、妨害が通るようになるまでに一撃離脱されていることがほとんどだった。
また、一撃離脱しかできないことで継続火力は低かったが、シールド再獲得までの時間の短さと「マジカルシャイン」の超火力からダメージトレードは問題なく勝ててしまい、デタラメな移動速度のお陰でサステインが豊富な相手にはそもそも付き合う必要がなく、オブジェクト性能の低さは一人で複数方向・複数の相手をカバーすることで簡単にクローズ可能…と、コンセプト上の弱点と思われる部分が性能の高さによりほとんど機能していなかった。
回復は「こうそくいどう」のアップグレードまで持たないものの、その「こうそくいどう+」が異様に回復するのでさっさとスノーボールしてそこに到達してしまえば隙がなく、壊れをさらなるぶっ壊れにすることに定評のあるキュワワーが乗馬しても解決してしまった*20。
当然のごとく一強環境となってしまい、勝率55%・BAN率97%を記録した。テイア蒼空遺跡が乗馬クラブ、或いは〇マ娘と化した瞬間である。
シーズン開始と同時の実装=ブラインドピックだったことで、BANすることも出来ず全ユーザーが踏み潰されることになったのもタチが悪かった。
ただでさえファイター環境で肩身が狭かったメイジはガラルギャロップに蹂躙されてしまい、競合となるアサシンも大多数が失速。元々影が薄くなったダークライはなぜか残り続けるBAN枠以外ですっかり見なくなってしまった。
対策として、相手に張り付けるゼラオラ・ギルガルド・アブソルなどが注目され、実際に勝率を上げていた。ブラッキーの「くろいまなざし」も流行ったものの、やはりソロランクでは活かし切れず勝率は振るわなかった。
また、久々にフルスロットルバトルが毎週末に開催された。インフレ含め多くの調整・新ポケモンがあったことでそこそこ環境が様変わりしている。
また特筆すべき点として報酬により低確率(期待値は1枚程度)だがランダムでホロウェアが入手できるようになっており、運次第では紫ホロウェアも入手可能。
2025/02/02 Pokémon UNITE Winter Tournament 2025 FINAL
- 決勝戦
2025/02/06 Ver.1.17.2.10
バランス調整「ユニゾンストライク Part2」。
救済のバランス調整…と思いきや、ガラルギャロップの調整は告知した上で次週持ち越し。無課金者用の施作だろうか?
環境トップのコダックとアマージョに弱体化が入ったが、それでもまだ強い。コダックはこれで4度目の下方修正で、かつてのザシアンやラプラスに並ぶ逸材である。
また、ミュウツー(Y)とガブリアスも多少の弱体化を受け、勝率は維持するものの使用率を減らすことに。
ここでホウオウとインテレオンが強化される。特にインテレオンはそれまでも密かに物凄い強化を受け続けていたことでキャラパワーがとんでもない事になっており、すぐ後の大会で大暴れした。
2025/02/14 Ver.1.17.2.11
バランス調整。
- 調整内容
下方修正:ガラルギャロップ
マッチング調整
待ちに待ったガラルギャロップの下方修正。この調整でガラルギャロップは誇張抜きに"全て"を失った。
調整後のAPI統計では、ガラルギャロップの勝率は脅威の44.88%(最下位)。前の週から約8%も勝率を落とし、あっという間に要らない子となってしまった。
一部地域においてのみ試験的にマッチング対象のレート差を小さくする取り組みが実施された。
これまで実感できないどころか逆効果に思われる試合も多かったマッチング調整だが、こちらは(日本においては)概ね好評。
2025/02/27 Ver.1.18.1.2
Pokémon Day
バランス調整「アサルトブレイク」。
PT500の実装。
ランクマッチのマップが2週間限定でレモータスタジアムに変更。
不適切な行為へのペナルティの強化。
ガラルギャロップが落ち着いたころ、ユナイトでは4回目となるPokémon Day。
大きな出来事として、2022年9月にテイア蒼空遺跡が登場してから2年半、14日(2週間)限定ながら懐かしのレモータスタジアムがランクマッチに復帰した。
しかし、いざ遊んでみると「マップが狭いせいですぐガチンコのファイトになる」「野生ポケモンが少なく暇な時間が長い、負け展開で出来ることに乏しい」「カジリガメもサンダーも弱すぎ&柔らかすぎてラッシュし得」という大味なゲーム性に直面。そこに2年半で進んだインフレ&テイア用の調整が大きなミスマッチを起こし、レモータへの不満はすぐに噴出した。
ついでに練習場はテイアのままなので練習も不可能である。
これだけでも十分な阿鼻叫喚であったが、今回はPokémon Day。この先には例年のごとく伝説のポケモンが控えている。
また伝説のポケモンに環境を滅茶苦茶にされるのか…と誰もが絶望していたが、今回の地獄は一味違うものであった。
ガラルギャロップをメタメタにナーフしたことで、「速くて硬くて火力が高いポケモン」がどれだけ危険か運営も認知した、かのように思われた。
そんな運営が次のバランス調整「アサルトブレイク」で取った一手は、「速くて硬くて火力が高いポケモン」の量産であった。
この調整では「一部のスピード型ポケモンの特徴を明確にする」ことを目的とし、ファイアロー、ゲンガー、アブソル、マスカーニャに対して新たな基礎ステータス「防御/特防無視」が導入された。*21
この変更自体は既に大半のアタック型が苦しい環境であったことに目を瞑れば、アタック型のKOをより得意に、ディフェンス型のKOは苦手なままに、という意図もまあ理解できる。
が、これだけでは終わらず。これら4体の耐久ステータスを強化した上に、ステータスの成長曲線を同時に弄ってしまったのだ。
具体的には、「試合前半の影響力を高くする」という名目でレベル11~15で上がる分のステータスが一部レベル10以前に振り分けられた。要はステータスの前借りである。
レベル15の最終的なステータスは同じだが、試合の中核となるレベル5~13時点のステータスが大幅に上昇し、最終盤は成長が鈍化するリズムになった。
元々このゲームはレベル13~15で急激にステータスが伸びる傾向にあり、そのレベル15に到達するのはほぼ勝ちが確定した状態。
その分のステータスが中盤にやって来るということで、詳しい内訳も書かれていなかったため地味に不安がられていたが、実態はそれを越えた。
何を血迷ったか、調整前と比較してレベル5時点で攻撃/特攻がダンベル/進撃3,4回分、レベル8~11あたりでは6回(MAX)を越える量となり、最終盤のレベル13以降でさえ3回分程度の上昇という、それまでの調整の常識を覆す異次元のステータスに。
耐久面も元が低いとは言え同レベルのペース変化を見せており、さらには耐久ステータスそのものも上昇しているため、試合中のほとんどの時間で並のバランス型を超える耐久に。もちろんレベルマウントを取れればさらに上昇していくため、序盤から終盤まで試合への影響力が爆増してしまった。
結果、アタック型やサポート型は小突いた程度で蒸発し、苦手なはずのディフェンス型も常軌を逸した火力とファイター並の耐久でゴリ押しできてしまうデタラメな性能に。それが同時に4体も登場したのだから堪ったものではない。
もはや「アタック型が居るだけで不利」とすら言われるほどに相性は悪化、編成バランスを崩してでもスピード型4強から2,3体採用した方が勝てる、文字通り「アサルトブレイク」な環境が幕を開けた。
調整直後のAPI統計では、シーズン変更時によく見られるbotの影響がありながら、勝率1位マスカーニャ(56.66%)、3位ゲンガー(53.68%)、5位ファイアロー(53.01%)、6位アブソル(52.47%)と、スピード四天王が一気に最上位に躍り出る地獄の様相となった。*22
そしてこの4体の台頭により、bot込みとはいえアタック型はグレンアルマ以外の全員が総合勝率4割台に落ち込むという極端すぎるデータが記録されている。
影響はアタック型に留まらず、役割の重複するスピード型にも見られた。アーリーガンクという強みが薄れたリーフィアは勝率ワースト2位に、それまでどんな環境でもしぶとく勝ち続けていたドードリオもアブソルの大増殖とレモータとの相性の悪さから勝率48%台まで急落するなど、環境の激変ぶりを如実に表していると言えよう。
さらに、ユナイトわざの仕様を戻されたダークライはサイレントナーフやバグと合わさってボロボロになり勝率46%台にまで転落、既にボロボロだったガラルギャロップは42.78%まで落ち込み勝率最下位となった。南無。
四天王に気を取られてしまうが、実はもう一体、カビゴンも尋常ならざる強化を受けAPI勝率4位に躍り出るという大躍進を遂げていた。
それもそのはず、パッチノートの内容だけでも凄まじい強化を受けていたところ、スピード型と同様の成長曲線の調整(HPのみ)がサイレントで施されていたのだ。
ステータスと技性能のダブルパンチにより人智を超えた耐久性能を獲得。元々強かった「ヘビーボンバー」はもちろん、「じたばた・とおせんぼう」型はアサシンへの強さもあって勝率54.98%という従来では信じられない数字を記録した。
そして後の3月9日にカビゴンのオレンジタグホロウェア実装が発表され、またしてもご祝儀強化であることが発覚するのだった。じゃあ他は…?
新実装のカジュアルバトルPT500モードに関しての評価だが、少なくとも当wiki内においてはやや好評寄りのようだ。報酬目当てorレモータのランクマッチから逃げるためかもしれないが……
このモードは従来までのユナイトバトルとは異なり「時間無制限、500点先取で勝利」という一風変わったルールであり、独自のボーナスや野生ポケモンの効果・配置など、通常のバトルとはまた一味違った対戦を体験することができる。
低確率*23でホロウェアが排出される報酬ガチャや、新鮮な対戦体験に関してはある程度支持を得ている一方、他のイベントバトルと同様ランクマッチでないためマッチングが微妙?といった不評も。
また、人によってはレモータからだけでも逃れるためにそれまで見向きもされなかったカジュアルバトル(テイア)に潜る場合も。同じことを考える人間が集まったため、普段のカジュアルとは比べ物にならないレベルの高さに。BANがないのでマップの違い(テイアはブッシュの多さ・マップの広さなどにより視界が取りにくく、奇襲もしやすい)によりなおさらスピード型が暴れるのはそのままだが…
2025/03/01 Ver.1.18.1.2 スイクン
調整から2日後、満を持してスイクンが実装。
バランス型でありながらメイジという独特な性能で、スピード型4強のインパクトが強すぎたせいで実装直後こそ評価はイマイチであった。
しかしすぐに頭角を表しはじめ、「うずしお・れいとうビーム」型を筆頭に評価が好転。レモータスタジアムとの相性の良さや、環境に跋扈する4バカ・「じたばた」カビゴン等の近接ポケモンに対抗できた甲斐もあって、ブリンクを持たないベタ足キャラでありながらAPI勝率は実装1.5日程度の初週でも2位、二週目にはアサシン軍団が潰し合いにより勝率を落とした面もあるとはいえ1位に輝いた。
それら6体の他は相変わらずのパワーで今度は4位に食い込んできたコダック、その下にザシアン、レモータの狭さ&アサシン・ファイターに強い点もあってかバンギラスなどが位置した。
以上のように、新星と魔改造組によって従来のファイター環境は完全に破壊され、究極のインフレ環境が到来。
スイクン参戦の翌週に記録されたAPI統計では、総勢72体のポケモンが居る中で勝率50%以上が18体(全体の25%)、勝率48%未満が31体(全体の43%)という結果となり、全盛期ザシアンばりに偏りが酷すぎる環境となってしまった。*24
この件に関してアップデート後1週間以上公式からの言及は無く、バリヤードのように3日で再調整といったことも行われなかった。つまりは運営の想定内ということである。上位キャラが6,7体いるからセーフということだろうか…?
余談ではあるが、こんな環境下でも海外では公式大会が行われた。*25スイクンは使用禁止であったため、上述の5匹が主なBAN対象となった。
2025/03/13 Ver.1.18.1.3
バランス調整。
ランクマッチのマップがテイア蒼空遺跡に戻った。
マップがテイアに戻ると同時に、アブソル、ゲンガー、ファイアロー、マスカーニャ、カビゴンの「レベルアップによる能力値の上昇幅」が元に戻された。
常軌を逸したステータスが無くなったとはいえ耐久増加や防御/特防無視はそのままで、マップが奇襲や抜けを通しやすいテイアに戻ったこともあり、アサシン軍団は猛威を振るい続けた。カビゴンについてはタンク運用は強いままだが、HPが火力に直結する「じたばた」は落ち着く形に。
そして対抗の減ったスイクンは当然大暴れ。マップが多少広くなったとはいえ、圧倒的制圧力でテイア山を氷漬けにしていった。
もっともシーズン開始から2週間経ってドラフトピックも増えたため、BANされる試合が大半ではあったが。
マッチングについては、公式発表こそ無かったものの、前月に行われた試験的調整はこの頃には撤廃されていた模様。
2025/03/18 Ver.1.18.1.4
バランス調整「アサルトブレイク Part2」
舌の根も乾かぬ内に、次なるバランス調整「アサルトブレイク Part2」が到来。
問題のアサシン四天王には一切の調整が無かったばかりか、リーフィアとゼラオラに途轍もない強化が到来。ソロランクに不向きのリーフィアはそこそこ止まりであったが、ゼラオラはこれで最上位アサシンの仲間入りを果たし、結果的にアサシン環境が加速してしまった。
さらに、ギャラドスも何故か大幅な上方修正を受け、いつまで経ってもナーフされないアマージョ・ザシアンと並ぶ上キャリーとしてこちらも環境入り。この頃には「たきのぼり」の強さが広く周知され、「とびはねる」に並ぶ評価を得た。
スイクンは早速ナーフされたがほぼ何も変わらず。コダックは途中で「サイコキネシス」強化があったとはいえとうとう5度目のナーフ…だが、細々としたナーフが連続していたため、この程度では環境から消える気配すら見せなかった。
この頃はアサシン全盛により環境がバースト火力に傾倒し、ワタシラガを筆頭とした回復サポートが失速したことが特徴であった。
アタック型も当然苦境に喘いでいたが、その中でミュウツー(Y)は「がくしゅうそうち」を持ったサポートメイジ運用が流行・活躍した他、エースバーンが後述の理由で使用率を上げ好成績を残している。
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なお、ゼラオラはもちろんこの調整で強化されたのだが、パッチノートにて防御無視だけはすでに実装されていたことが発表された*26。この調整で追加されたのではなく、サイレント調整でしれっと変更されていたのである。
その後、有志の調査でエースバーンにも防御無視の存在が判明*27。これについては公式からの発表すら無かったが、後に不具合として修正された。
さらなる調査の結果、これらの変更は前回の「アサルトブレイク」(Part1)と同時期であったことが分かった。
何をどうすればこんな不具合が起きるのか、なぜこれ程重大な変更がサイレントで施されたのかは不明。いずれにせよ、運営への信用がまた一つ損なわれたことには間違いない。
冬から春にかけてのPUACLを締めくくるFINAL STAGEが開催。
やはりメインキャリーは強化されたアサシンが多かったものの、特に強化されていたわけでもないストライクなども活躍。
環境もあり、プレイオフに輪をかけて多くのチームがノーヒール構成を選択。2タンクや装置メイジ、あるいは「しんぴのまもり」ハピナス・「てんしのキッス」キュワワー・「トリック」フーパといったヒーラーでないエンチャンターが多く採用されていた。
なお、コダックに関してはBANされなかった試合のほとんどで採用され、勝率86%(25-4)というとんでもない成績を残している。
2025/03/30 Pokémon UNITE Asia Champions League 2025 FINALS
- 決勝戦
2025/04/03 Ver.1.18.1.4
もちもの![]()
の新規追加。
新もちものが2つ追加。
「KOやアシスト決めるほど攻撃/特攻が上昇する」という明らかにアサシンと相性の良いもちものであり、アサシン全般が間接的に強化されアーリー展開に加担することとなった。
それ以外のポケモンにとっても「じゃくてんほけん」「ものしりメガネ」の上位互換と呼べる性能であり、さらに待ち時間短縮ステータスを持つ珍しいもちものであったため、他のポケモンにも瞬く間に普及した。
2025/04/17 Ver.1.18.2.5 アローラライチュウ
アローラライチュウの追加。エースバーンの不具合修正。
マッチング調整。
アタック型・マークスマンであるアローラライチュウが参戦。
アサシンが暴れ狂うこのタイミングでエオス島に放り込まれるのは余りに酷…と思われていたが、蓋を開ければ評価が一変。過去最高レベルで高い「アシストパワー」のDPSとリザードンをも超えるカイト性能により、アサシンと並んで暴れ狂う側に回った。
オマケに当初は「ちからのハチマキ」効果が重複するバグもあり、オブジェクトや相手ポケモンの体力を容赦なく削っていった。
初週の全体勝率は驚異の55%。「アサルトブレイク」もどこ吹く風、スイクンすら凌ぐ堂々の勝率1位デビューだった。さらに、既に最上位だったハピナスもマークスマンの補助としてさらに台頭し、全体勝率が2位にまで上昇。
アサシンと合わせ、火力のインフレがますます加速したと言えるだろう。
日本の大会としては、04/20にPJCSの4月予選が開幕。参戦直後のアローラライチュウだけでなく、1.5ヶ月ほど経過したスイクンも禁止。
やはり防御無視アサシン組が活躍するものの、ドードリオやゾロアークを採用するチームも。また、ギャラドス・ミュウツー(Y)の活躍も見られた。
また、密かに強化「じゃれつく」がダメージ軽減がなくなる代わりにモーション途中で行動できるという仕様になっていたザシアンも大活躍。
2025/04/24 Ver.1.18.2.6
バランス調整「進化の息吹」
「進化」ということで、2進化ポケモンの中でも特に低迷していたドラパルト・カイリュー・フシギバナがピックアップされた。しかし、いずれも上方修正で明らかにパワーを上げたものの、使用人口が増えない・増えてもビルドに難があるなどの理由から、環境全体への影響は微々たるものであった。
次いでマッシブーンが何度目かの超絶強化。これで遂に強キャラに躍り出た...と思いきや、2~3週間もするといつもの平凡な勝率に落ち着いてしまった。結局こうなってしまうのか。
アローラライチュウは新ポケモンにしては珍しくたった1週間でナーフされたが、バグ修正&ぶっ壊れが抑えられた程度でまだまだトップレベル。
スイクンも2連続で弱体化。大きめのナーフを受けて少しずつ勝率を落としてきたが、根本的な強みであるCCは未だ手つかずで、ランクマッチにおいてはトップクラスの座を譲らない。コダックと全く同じ流れである。
下方されて以降かわいそうに思える程どん底が続いていたガラルギャロップも上方修正を受けて釈放され、徐々に勝率を上げてゆく。
今回の調整はここからが本題で、まずはオーロットとヌメルゴンが大幅にナーフされた。どちらも見事なほど的確に強みをはく奪され、勝率最下層に急降下。
オーロットはアサシン環境以前から活躍し続けていたため妥当な面もあったが、問題はヌメルゴン。環境上位で特段暴れていた訳ではないにも関わらず、「エリート~エキスパート帯で勝率が高かったから」という理由で今回最大級のナーフをされてしまったのだ。
1月に強化されてから僅か3か月、短い夢であった。
そしてもう一つ、一部スピード型に追加された防御無視の完全削除が施された。アブソルとゼラオラには個別の弱体化も加わった。
耐久など個別の強化は残ったことや「アクセルリスト」の追加もあってか、いずれも環境から姿を消す程の低迷はしなかったものの、アサシン環境自体はこれにて終了、「アサルトブレイク」は露と消えることとなる。
「一部のスピード型ポケモンの特徴を明確にする」名目で実施された調整が尽く取り下げられたこの結果では、「アサルトブレイク」は大失敗に終わったと言わざるを得ないだろう。
アサシンが退いたことでファイター環境が復活。環境トップには、「じゃれつく」のバグ修正と大会での露出によって注目度を上げたザシアンがまたしても躍り出た。もういい加減にしてくれ
また、アサシン環境でさえそこそこ活躍できていたインテレオンも、抑止力が消えたことで再び頭角を現し始めた。
その他、「アクセルリスト」「ドライブレンズ」と相性の良いポケモンも多くが勝率を上げ、環境は大きく変わったと言えるだろう。
上と下の格差は激しいが、スイクン・アローラライチュウ・ザシアンあたりをBANすればぶっ壊れと呼べるポケモンはおらず、上位のナーフによって火力のインフレも落ち着きを見せ始めてきたことで、少しは平和な環境に近づいたといえるだろう。
大会としては日本ではPJCSの5月予選が開催。
ランクマッチで上位だったスイクンやアローラライチュウはインテレオンの影響もあってかあまり振るわず、そのインテレオンや相変わらずのギャラドス・ザシアンが主に活躍。
PUACLや4月予選に引き続き多くのチームがノーヒール構成で挑むも、ワタシラガや「いじげんホール」フーパなどのヒーラーを採用し活躍するチームも。
また火力のインフレやノーヒールの多さからか、いわゆるレックウザラッシュを軸とした編成も多く見受けられた。
この時、UNITEメンバーシップの無料体験が実装された。実質的には
900ジェム(無料石)の配布である。初心者にとっては、サポートメダル300枚も嬉しい。
ただし、実装されたのはAndroid版のみであり、また過去に一度でもメンバーシップに加入したことがある場合は対象外となる。
2025/05/15 Ver.1.18.2.7
バランス調整「進化の息吹 Part2」
- 主な調整内容
上方修正:ガブリアス、カメックス、バシャーモ、ピクシー、「ゴツゴツメット」、「かいがらのすず」
下方修正:ザシアン、ギャラドス、アローラライチュウ、「アクセルリスト」、「ドライブレンズ」
最上位の中でも凄まじいDPS性能を振りかざしていたザシアン・ギャラドス・アローラライチュウと、もちもの「アクセルリスト」「ドライブレンズ」に下方修正が加わった。
この調整によってダメージキャリーが序盤から終盤まで暴れ散らかすような展開が減り、環境のアーリー化・火力インフレは落ち着きを見せた。
またもや「進化」ということでガブリアス・カメックス・バシャーモが上方修正を受けた。特にガブリアスとバシャーモは、ザシアンとギャラドスに取って代わる形で最上位に躍進を遂げ、ファイター環境の勢力図を塗り替えた。
また、ピクシーもホロウェア大幅に強化され再三の環境入り。ちなみに、実装時から最弱技の一つに数えられていた「ドレインキッス」には謎のナーフが入り、いよいよ使いようが無くなった。
そして、長らく最弱もちものと言われ続けていた「ゴツゴツメット」に革命的な上方修正が加わり、一気に実用化レベルになった。問題だった発動条件が大幅に緩和され、メレー対策として十分に採用価値のあるものになった。
「かいがらのすず」も中々の強化を受けたが、相変わらずおまけ程度か。
環境トップの弱体化も低迷していたポケモンの強化も無かったが、環境へのインパクトは中々に強大だった。
ピクシーの環境入りと「ゴツゴツメット」の普及、最上位ファイターの入れ替えにより、環境全体で"耐久"がトレンドに。
これまでに比べればだいぶ平和な環境。
2025/05/22 Ver.1.18.2.7
もちもの![]()
の新規追加。
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久しぶりに原作から登場のもちもの「おまもりこばん」と「こだわりスカーフ」が実装。
「こだわりスカーフ」は発動条件が厳しい割に効果量も渋く、お世辞にも強い持ち物とは言えなかった。ごく一部のポケモンで検討されただけですぐに空気となった。
しかし、もう一方の「おまもりこばん」が大問題。
野生ポケモンから得られるエオスエナジーが2倍になる効果と、オマケでゴール速度が10%上昇する効果を持ち、これを持てば序盤~中盤にゴールで経験値を荒稼ぎできた。
2倍という量も大概だが、何より破格だった点として効果に待ち時間が一切なかった。そのため、タワーダイブを決めたらゴールが瞬く間に壊れ、ガンクが成功したら8分台でもフロントゴールが壊れる異常事態が頻発。
結果、このもちもののヤバさにより約3年ぶりにゴールマクロが復活。ファイトを制してレックウザを獲得するソロランクの指針が崩壊し、カタカタと音を立て玉入れに奔走する玉石混交のゴールマクロがランクマッチに溢れかえるのだった。
その影響で環境にドードリオ・ファイアロー・フーパなどが台頭。一瞬にして必須もちものとなり、後のWCS予選でも使用禁止処分が施された。
ちなみに持ち物がOPになるというのは前例が無く、なかなか珍しかったりする。
と、強烈なインパクトで環境をひっくり返した、はずだったが…
2025/05/23 Ver.1.18.2.8
バランス調整。
- 主な調整内容
下方修正:「おまもりこばん」
わずか1日で「おまもりこばん」の緊急ナーフが実施。ミュウツー(X)に次ぐ早さの緊急ナーフである。
内容は、獲得エオスエナジーの増加に20秒の待ち時間が追加されるというもの。野生ポケモン1匹で20秒というのは流石に重く、ゴルマク環境は一日で終焉を迎えた。
2025/06/05 Ver.1.19.1.2 「Nintendo Switch 2」発売
バランス調整「フルフォースバースト」
- 主な調整内容
上方修正:ルカリオ、ガラルギャロップ、エースバーン、ヨクバリス、ニンフィアなど
下方修正:スイクン、ピカチュウ、コダック、ミュウツー(Y)、ミュウツー(X)など
レックウザ・サンダーのHP調整。
経験値関連の調整。
コダック・スイクン・ピカチュウ・ミュウツー(X)/(Y)と、妨害能力が全般的に下方修正された。
いずれも大した内容ではなく勝率低下もほどほどで済み、コダックとスイクンは相変わらず高勝率をキープした。スイクンはこれで3連続、コダックは6連続の弱体化である。何なんだコイツらは
そしてインテレオンはまたもやナーフを免れ、メイジの頂点に君臨し続けたのだった。*28前回から環境トップであったバシャーモやピクシーも据え置き。
一方で、「アサルトブレイク」以降も密かに高勝率をキープしていたマスカーニャは、特性の無敵削除というこの調整で最も致命的な弱体化を受けてしまった。「トリックフラワー」型はまずまずの勝率に踏みとどまるも、ピック率で上回る「つじぎり」型は悲しい勝率に。
「フルフォースバースト」=「フルフォースブラスト」ということで、ホロウェア追加に合わせてルカリオが全体的に強化。前回強化された「ゴツゴツメット」との相性もあり、日に日に環境での影響力を上げていった。
次いで台頭したのがガラルギャロップ。既に強かったのにさらなる強化を受けてしまい、「マジカルシャイン・スマートホーン」型で56%というライン越えの勝率を出してしまった。
エースバーンも、弱技の代名詞だった「かえんボール」が遂に救済。過去にないほど勝率を上げて見せた。尤も2~3週間で元の立ち位置に戻ったが…
また、レックウザ・サンダーのHPが10%増加。長らくの間で進んだ火力インフレのせいで5秒程度で削り切れるほど少ないHPだったので、まだ少なくはあるが良調整だったと好評。
経験値関連の調整も行われ、最初の1分はレベル差による経験値ボーナスが適用されなくなった。これによりリーフィアなどのアーリーガンクが弱体化されてしまった。
待望の新機種「Switch2」が発売。互換性によりポケモンユナイトにも対応しており、アップグレード版こそないがスペックの向上によりロードやキャラ選択でのカクつき、高級ホロウェアの表示ラグなどが大幅に軽くなった模様。マイク内蔵のためボイスチャットに参加しやすくなった。
2025/06/11 Ver.1.19.1.3
ヨクバリスの不具合修正。
せっかく強化された「タネマシンガン」を筆頭にバグだらけであったが、一週間足らずで修正された。
2025/06/12 Ver.1.19.1.3 マホイップ
回復サポートとしてはキュワワー以来(2年4か月ぶり)となる新規参戦。
サポート型の要素を一通り抑えたような性能であったが、その裏返しとして器用貧乏、さらに序盤の弱さや自己の耐久面で大きな不安を抱えていた。
最大HPを増やせるユナイトわざは独特だが、それだけでは食っていけず。「デコレーション」は良調整とも言えるラインではあったが「じこさいせい」は悲惨であり、環境上位のピクシーやハピナスなどに比べると物足りないスタートとなった。
公式大会としてはPJCS2025が6/21~22に開催。環境通りバシャーモやドードリオ、そして例によってインテレオンが採用率・勝率上位。
ガラルギャロップはバグにより残念ながら参戦不可に。
ピクシーは多くの試合でBANされてしまい、ヒーラーはハピナスとワタシラガが主流であった。
「おまもりこばん」「ゴールかそくそうち」をチームのほぼ全員が採用したゴールマクロ戦術を持ち込んだチームも。
海外ではNAICが15日に開催された。ピクシーや、そのピクシーやファイターに強いグレンアルマが非常に高い勝率を記録。
2025/06/22 ポケモンジャパンチャンピオンシップス2025 ポケモンユナイト部門
※
ガラルギャロップは使用禁止*29、他は
含め使用可能。
- 決勝戦
2025/06/27 Ver.1.19.1.4
バランス調整「フルフォースバースト Part2」
評判の良くなかったマホイップに久々のヤケクソ強化が到来。耐久・回復面を中心に大幅強化され、一気に全体勝率1位(最高58.8%)、「デコレーション・マジカルシャイン」型に至っては勝率60%越えのぶっ壊れとなってしまった。
そしてマホイップの躍進により他のエンチャンターは少々失速したものの、まだまだ強力なピクシー・コダックと合わせて3体ものサポーターがBANされながらも上レーンの座を巡り鎬を削る苛烈なサポート環境が幕を開けた。なお、ハピナスは「しんぴのまもり」が下方されて最上位の争いからは脱落した。
また、ソウブレイズ・ジュラルドン・リーフィアが「じゃない方」の技を中心に強化を受けた。
ソウブレイズはこれでピック率を大きく上げて環境入り、ジュラルドンもそれなりに評価が向上した。リーフィアは…お察しください。
大会・ランクマッチ問わず猛威を振るっていたバシャーモと、密かに高勝率を出し続けていたグレンアルマが下方修正を受けるも、どちらも大きな影響は無かった。
その他環境上位についても下方修正を免れており、環境はまたしてもインフレ傾向に。マホイップの台頭により「デコレーション」と相性の良いマークスマンやファイターが活気づいた。
一方、ここまでずっと最上位を維持してきたスイクンはここで初めて失速、ガブリアスもこの辺りから数を減らしていった。
ちなみに、大会で大暴れし評価もすこぶる高かったインテレオンだが、難易度の高さが災いしてか、ランクマッチではピック率の上昇に逆行して勝率が低下していくのであった。
プロeスポーツチーム『ZETA DIVISION』とコラボした公式アパレルグッズが販売されるなどの出来事もあった。
5年目
2025/07/18 第6回プロデューサーレター公開
2025年10月16日発売『Pokémon LEGENDS Z-A』にあやかり、メガシンカライセンスの追加、テイア蒼空遺跡マップのアップデートが予告された。
また、ポケモン追加ペースが向上し、9月から12月にかけて毎月2体ずつ、年内に8体の追加計画が発表された。
公式リンク
2025/07/18 Ver.1.19.2.6 ラティオス
4thアニバーサリー
ラティオスの追加。
バランス調整「Uインパクト」
ポケモンユナイト4周年を記念してラティオス・ラティアスが参戦。先にアタック型、メイジのラティオスが実装された。
「技を相手のポケモンに当てることで育っていく」という一味違うレイト型に仕上がっていたが、当初は必中・ボディブロックも不可能の「りゅうのはどう」でタンクも蒸発する常軌を逸した火力を発揮していた。真っ当なメイジの耐久力・レイト型という意味では全盛期ザシアンなどよりはマシだったが、それでも初週の勝率は全体2位(55.59%)、「ラスターパージ・りゅうのはどう」型では57%を記録した目に見えるOPであった。
同時期に大規模なバランス調整も施されたが、ここで化けたのがホウオウ。
「そらをとぶ」が「せいなるほのお」に、バリヤード以来となるわざ変更のリワークが施され、今まで不足していたCC・エンゲージ手段を獲得。もう一方の「ほのおのうず」も威力が下げられた代わりにCCが追加され、「ディフェンス型でありながらCCを持たない」という大きな短所が解消された。
ついでに「そらをとぶ」から実質的に隙間時間が半分になる仕様変更を受け、ホウオウは一躍環境の中心に。Unite API統計の勝率・ピック・BANの全てで1位を記録する三冠王が爆誕した。ホウオウ爆誕
その他では、リザードンとギャラドスがホロウェア上方修正を受け、リザードンが昨年に続き環境入りを果たした。ギャラドスは「アクアテール」の火力大幅アップも根本の部分は変わらず…元々強かった「りゅうのいぶき」で順当に結果を残した。
マホイップ・ピクシー・コダックの3大サポートは下方修正され、このうちコダックは7度目の下方修正でとうとう環境から姿を消した。マホイップは元が強すぎた・ピクシーはかすり傷のようなナーフで済み、ホウオウとの相性の良さもあり勝率をキープした。
一方、大会で大暴れしていたインテレオンが大きすぎる下方修正と致命的バグのダブルパンチで死滅。エースバーンも終盤の性能を下げられた。
ガブリアスは毎度毎度「じゃない方」の「あなをほる・じしん」型が憂き目に遭い、アマージョは「トリプルアクセル」弱体化の一方で「ふみつけ」がちゃっかり強化されたことでピック率が大幅に上昇。この辺は何とも不可解な調整である。
追加と上方修正でOPが大量発生し、BAN枠が4つでは足りない事態に。エースバーン・インテレオンが消えたことでスイクンも復活し、キャラパワーの足りないポケモンはインフレに呑まれて消える、上下の激しい過酷な環境であった。
中でも、ラティオスやサーナイトの超火力で溶かされるタンクと、ホウオウとヒーラーにダメージを消され隙を見せればリザードンとアマージョにシバかれるメイジは大半が苦しんでいた。あのブラッキーが勝率を落とす程であった。
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なお、この調整ではヤドランに一波乱あった。
ステータスなど全体的に強化されたものの、このタイミングで「テレキネシス」で浮かせている相手に一部わざが当たらない現象が不具合認定され修正された。リリース初期から存在し続け、そういう仕様と思われていたが…
また、「ねっとう」がパッチノートではダメージの増加が明記されていたが、ゲーム内文章、及び実挙動ではダメージの減少が確認された。実挙動がおかしいのはともかく、ゲーム内文章とパッチノートが食い違うとはこれ如何に。
対戦外では、「4周年高級ライセンスセレクトボックス」という特売品*30で「高級ライセンス」という新用語が登場。
定義は「販売価格が575ジェム以上のユナイトライセンス」とのことだが、以前から用語として存在している「高級ホロウェア*31」と誤認しての誤購入報告が散発した。
商品名と説明はちゃんと読むようにしよう。
2025/07/22 The k4senエンジョイ大会
2025/07/22 Ver.1.19.2.6 ポケモンプレゼンツ
マルマインバレーボール開催。
ポケモンプレゼンツでラティオス・ラティアスとパーモット、新モードマルマインバレーボール、ギフトコード「UNITE0722」が紹介された。
マルマインバレーボールは放送終了後に開催。
2025/07/23 日経Gamingに特集掲載
日経BPによるビジネス視点のゲームメディア「日経Gaming」に、ポケモンユナイトをピックアップした記事が掲載された。
運営スタッフへのインタビューなども掲載されている。
プロデューサーレター以外で運営のスタンスなどが明かされるのは非常に稀なことであり、内容に賛否はあれど貴重な文章といえる。
記事本文はこちら→『ポケモンユナイト』リリースから4年 誕生の裏にあった2つの狙い:日経クロストレンド
2025/07/31 Ver.1.19.2.8
バランス調整「Uインパクト Part2」
「Part2」ということで小規模な調整に留まった。全体的に耐久力が強化されて*32、主にラプラスが勝率を持ち直した。
また、「アクアテール」が勝率を下げすぎたからかギャラドスにおかわりの上方修正が入ったが、大勢に影響は無かった。
圧倒的OPになってしまったホウオウが緊急ナーフの様相で火力を中心に下方修正されたものの、元が強すぎたので変わらず環境に君臨していた。ガラルギャロップも火力が僅かに減っただけで環境最上位を維持。
調整の影響があまり無く、マホイップが「じこさいせい」主流になっただけで前環境とほぼ変わらなかった。
ちなみに、「ねっとう」のダメージが下がっていたヤドランはバグとしてきっちり修正された。
2025/08/08 Ver.1.19.2.8 ラティアス
続いてサポート型のラティアスが実装。しかし、サポートなのかメイジなのかハッキリしない微妙な本体性能に多くのプレイヤーが頭を悩ませることに。
特に実装当初はわざ更新レベルが5・7というサポートにあるまじき性能で、装置採用すら怪しいほどであった。
そしてラティオスとのシナジー効果についても、肝心のラティオスがBANされてしまうため中々お目にかかれず。
プレイヤーからの評価は散々なものであり、周年ポケモンとしては非常に残念なスタートとなってしまった。サポート採用の「ドラゴンエール」では意外にも勝率51%という良調整だったが、専用技「ミストボール」は…
2025/08/17 ポケモンワールドチャンピオンシップス2025 ポケモンユナイト部門
- 決勝戦
2025/08/19 Ver.1.19.2.11
バランス調整「Uインパクト Part3」
微妙な強さだったラティアスに早速ヤケクソ気味の上方修正が到来。特に「ミストボール」はダメージ200%アップという虚式「茈」前代未聞の強化幅で話題になった。
しかし、これだけの強化でも「ミストボール」の性能は改善されず、無課金勢に解放されたことも重なり、勝率が逆に低下するという珍事を起こした。
強化されたウーラオスとアローラライチュウが環境入り、キュワワーも「てんしのキッス」が密かに壊れ始める。「すいりゅうれんだ」の待ち時間はいったい何回調整されるのだろうか
ラティオスとホウオウにナーフが入るも大きな影響は無く、変わらず最上位を維持。環境トップには調整を逃れたリザードンが台頭した。
評価の低かったもちもの「レスキューフード」「いやしのかんむり」にも強化が入ったが、こちらも大きな変化は無く終了。
上方修正に対して下方修正が少なく、まだまだOPが溢れかえりBAN枠が不足するインフレ環境が続く。いつまでたってもファイターが強かったこともあり、マンネリ化していたとも言える。
余談だが、先の世界大会で大活躍したことで、この頃にイワパレスの使用率が急増した。
2025/09/04 Ver.1.20.1.2 パーモット
ランクマッチのマップがテイア蒼空遺跡(グラードン)に変更。
バトル中のコミュニケーション機能の改善。
長らくランクマッチの舞台として親しまれてきたテイア蒼空遺跡のバリエーションマップ、テイア蒼空遺跡(グラードン)が新しいランクマッチの舞台として実装された。
従来のレックウザに代わりグラードンが登場するようになり、これまでイベントマップでの登場に留まっていたレジドラゴが登場、かつてリストラを経験したネイティもめでたく復活。他にも草むらの配置やゴール破壊に必要なスコアなど、様々な変更が加えられた。
2022年9月2日のテイア蒼空遺跡実装から実に3年ぶりとなる新マップの登場に、実装前からプレイヤー間では様々な考察が飛び交う盛り上がりを見せていた。
しかし、いざ足を踏み入れたそこは地獄――あの悪名高き「アサルトブレイク」の再来とも称される魔窟だった。
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最大の問題点はグラードン…ではなく、残り8分(開始2分)という早期にレジェンドピットに登場するレジドラゴにあった。
残り8分というまだレーンポケモンが育ちきっていない、ともすればレーンチルタリス争奪戦の余韻も冷めやらぬ状況で始まるオブジェクト争奪戦。
それにも関わらず、レジドラゴ取得の恩恵は「取得チームの全員にレモータスタジアム初期のカジリガメ並の経験値*33+KOした本人にゴール加速バフ」というあまりにも莫大なものであった。*34
これによって何が起こったか。そう、アーリーアサシンの暴走である。
中央に行けば安定してレベル5に到達し、高火力でレーナー相手に無双でき、ほとんどの場合オブジェクト削りも強く、ゴール適性も高い……と、まるでアサシンのために用意されたかのような舞台。
開始2分というタイミングではレーンのポケモンは育ちきっておらず、アサシンを止める手段に乏しい状況でレジドラゴ戦が開戦となるのだ。
しかもゴール加速バフまで付いているので、レジドラゴを取った勢いのままにゴールダイブしてフロントゴールを破壊…というスノーボールの黄金ルートまで用意されている。
ついでにグラードンテイアはレックウザテイアからブッシュが減らされており、アサシンを天敵とするメイジが隠れて待機したり、視線を切って逃げることが難しい構造になっていることも拍車をかけた。
アーリーポケモンを4体採用して序盤有利を確立してやれば残り6分時点でレーンにバンギラスが完成するという滅茶苦茶なレベルでレジドラゴの影響力が膨大であったため、「開始2分で決着がつく」「アサルトブレイク Part3」とまで言われる超アーリー環境が開幕。ランクリセットによる闇鍋マッチングも相まって、プレイヤーは次々と阿鼻叫喚の地獄へと沈んで行ったのだった…
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時を同じくしてパーモットも実装されたが、こちらもまた違った意味で地獄を見る性能となっていた。
というのも、単純に数値が足りておらず、競合ファイターとの差別化に苦しむ性能との評が多数を占めていた中、ユナイトわざで強化された「かみなりパンチ」が味方に命中するという前代未聞のバグが発覚したのだ。
無敵化バグや火力倍化バグなど、自分自身が超強化されるバグは過去にも例があったが、5年目にもなって味方に直接危害を加えられるという空前絶後のバグにプレイヤー達は唖然。
強弱以前にバグのせいで出せないという、ライセンス購入者にとっては泣きたくなるようなデビューとなってしまった。
このアップデートで悪質なプレイヤーへの対策が2つ施されたが、その安直すぎる仕様に不満が続出した。
①不適切な目的での使用が多かったことを理由に、味方ポケモンへの「注目!」ピンが廃止され、使用できなくなった。
しかし仕様としては、単純に味方ポケモンのアイコンに『!』が付かなくなったのではなく「ピンを挿そうとした地点に味方ポケモンがいる場合、ボタンを押しても反応しなくなる」という変更であった。
元々マップの縮尺に対してポケモンのアイコンが大きいために、味方ポケモンと重なっている敵ポケモンやオブジェクトにもピンが挿せず、作戦指示や警告目的でも使えなくなってしまう弊害も発生。
また、ポケモンが重なっているか否かに関わらず、なぜか味方のゴールエリアに対してのピンも反応しない、不具合と思しき状態も発生。
そもそも、ピンに対してはミュート機能で対処できること、味方アイコンから少し外した地点にピンを挿し続けるなどして結局イタチごっこになってしまうことから、むしろゲームプレイを阻害する悪影響の方が大きく、上記仕様も含め(不具合でないなら)不便だという声が続出した。
②放置行為(無操作状態)の自動判定の基準が厳しくなったと見受けられる報告が続出した。
しかし、確認された事例が「ブッシュで待ち伏せしていたら引っかかった」「スーパージャンプパネルで待機していたら引っかかった」などごく普遍的に起こり得るものであったことから、以前あった「数秒程度で検知に引っかかりペナルティを科せられる極端な仕様が問題となり、すぐさま元に戻す」事態をそっくりそのまま繰り返す形となった。
しかも、前回発生時には参戦していなかったキュワワーの使用者からは「味方にくっついていただけで自動検知に引っかかった」という、キャラクターコンセプトさえも全否定するかのようなひどい報告まで挙がっていた。
これに関してやはり不具合として修正予定という声明が出されたが、仕方ないとはいえ「十数秒に一度ポケモンを操作いただくことで回避可能」と運営自らがペナルティ回避方法を明言するという珍事に発展している。
一方で、BOT戦の遭遇率に関して、「明確に遭遇しにくくなった」という報告が続出している。
以前まではエキスパート以下で連敗すればお呼びでないのにすぐさま駆けつけてくれていたのだが、今期からは連敗しても来ない、来なかったという声が多く寄せられた。
ただし連敗していないタイミングで遭遇したという報告もあるため、何かしらのロジック変更があった可能性は高いものの、どのような条件下で発生するかは未だ不透明なままとなっている。
BOT遭遇率の低下に関しては好意的なコメントが多く、批判の多かった今回のアップデートにおける数少ない評価ポイントと言えるか。
2025/09/05 Ver.1.20.1.3 緊急バランス調整
- 主な調整内容
上方修正:パーモット
テイア蒼空遺跡(グラードン)のレジドラゴの経験値調整。
レジドラゴによる超アーリー環境は運営の目から見ても異常だったようで、翌日には「一方的な試合となっていることが多いことが観測された」という声明と共に、レジドラゴ獲得による経験値が下方修正。
これにより経験値量が1/3程度まで減少し、レジドラゴの影響力は格段に低下、超アーリー環境は1日で幕を閉じた。
同時に、パーモットの不具合修正と緊急の上方修正が入った。
1日で上方修正というのは過去最速であり、登場したてという事情を踏まえても「想定よりも被KO数が多い」という一文から、相当悲惨な戦績だったであろうことが伺える。
バランス調整とマップ変更の2つで環境が激変。
レジドラゴが下方されたとはいえ8分オブジェクト戦の性質自体は変わっていないため、相変わらずアサシンが環境を席巻していた。前述の顔ぶれ以外にもドードリオやゲンガーが活気づいていた。
そして多くのアサシンと相性の良いキュワワーが勝率トップクラスに上昇。「キュワワーが強い環境はバランス崩壊している」というジンクスが説かれるように、単独行動・遊撃が得意なポケモンと単体支援に特化したサポーターが揃ったことで、スノーボール展開の傾向がますます強くなった。
また、キュワワーを使っていると放置判定に引っかかりやすく、たとえ負けたとしてもキュワワー以外の味方のレートは下がらないという最強のサポート性能まで備わった。
ちなみに、このときUnite APIで勝率1位を記録したのはザシアン。同時期に下方修正を受けていながらの1位であった。本物の化け物かコイツは
アサシンが流行する一方で、上方修正によりフシギバナ・マフォクシー・グレンアルマの3体が大幅に強化され、メイジ枠は一気に層が厚くなった。アローラライチュウも健在で、過去にないレベルでメイジの時代が到来した環境でもあった。
とはいえ勝率が良かったメイジはレイト型が多く、アーリー型は大半が変わらず苦戦していた。
その他調整内容を見ると、「のろい」にCCが追加されたオーロットがタンク運用で環境入り。
デカヌチャンには全プレイヤー待望であった「うちおとす」「アイスハンマー」のリワーク調整が入った…のは良かったのだが、何故か「どろぼう」がナーフされてしまった上に環境との相性も悪く、脚光を浴びただけで環境入りは叶わなかった。
また、ラティオスもアーリー環境が向かい風になったことと立て続けのナーフで勝率が大幅に下落、一時的に逆境入りしてしまうほどに弱くなってしまった。
長期間にわたり環境最上位だったリザードン・ホウオウ・ガラルギャロップも、下方修正により姿を消した。
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なお、今回のバランス調整にて混沌を極めたポケモンが1体(と言いつつ2体)。ミュウツーである。
ミュウツーには今後のメガシンカライセンス実装に向けて大幅なリワークが施され、この調整にてXとYの同時ピックが可能になった。これによりダブルミュウツーという夢のコラボができるように。
しかし、そんなことがどうでも良くなるレベルで重大な変更として、もちものが一枠「メガストーン」で固定された。
実装時から言われ続けてきた内容ではあるが、それは当初のぶっ壊れ性能が前提の話であり、さんざん下方修正された今になってこの調整をしても「そこそこの強さのポケモンがもちもので縛りプレイをしている」ことにしかならなかった。
一応、補填としてメガシンカ時のステータスと一部わざ性能の強化が加わった。が、Xは真っ当な強化であったものの、Yは「メガシンカ時の攻撃速度固定値」という強化に見せかけた大幅弱体化であり、今までの醍醐味であった移動しながらの連射(通称グミ撃ち)が出来なくなってしまった。もちもの一枠の代償には到底釣り合わない。
もちろんこんな調整で勝率が下がらない訳もなく、どちらも勝率最下層にまで転落してしまった。哀れ…
2025/09/11 Ver.1.20.1.4
不具合修正。
予告されていた通り、放置行為への自動判定の基準が厳しくなっていた問題が不具合として修正された。具体的にこそ書かれていないが、キュワワーが放置判定に引っかかる問題も修正されたようだ。
(ただし、今度は逆に回線落ちなどで30秒程度操作がなくとも放置判定とならない両極端な仕様であった。)
2025/09/19 Ver.1.20.1.4 エンペルト
新マップ実装から2週間、高速環境が煮詰まりつつある最中、エンペルトが実装された。
パーモットに次ぐ2進化バランス型であり、ファイターも既にお腹いっぱいな中、どのように差別化してくるかに注目が集まった。
しかし、そんなエンペルトの評価は実装から程なくして確定する。それは、「歴代のぶっ壊れポケモンにも引けを取らない超ド級のぶっ壊れ」であった。
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その正体は、バランス型の英訳「All-rounder」を極端に突き詰めたかのような、何もかもがおかしい暴君であった。こうなった主な原因は、もはや調整ミスとしか思えない狂った数値設定にある。
一例として、序盤の主力となる「みずでっぽう」のダメージ計算式は、
通常版:特攻 x 220% + 20 x (レベル - 1) + 550 強化版:特攻 x 330% + 30 x (レベル - 1) + 825(通常版の1.5倍)
となる。比較として、全盛期のメッソン「みずでっぽう」の急所やヒット数を考慮した最終的なダメージの計算式は、
特攻 x 247.5% + 22.5 x (レベル - 1) + 825
である。そもそも特攻でレシオが300%を超えること自体が前代未聞であり、これが単発ヒットで、待ち時間5秒で、ポッチャマから繰り出されるのである。
このメッソンを超えるラスヒ能力を持った結果、中央エリアを最速で回るとファームが速すぎてレベル5に届かなくなるという嘘のような事態が発生した。2進化ポケモンの最序盤が、である。
当然レーンに行かせても強く、「わざ2つでホルビーがワンコン」「みずでっぽうで4桁出た」など、信じ難い現象が続出。かつてのザシアンを彷彿とさせるような無法っぷりに、この時点で既にプレイヤー達は可愛らしいペンギンの姿に「壊れ」の陰を見た。
しかし本番はここから。更新後のわざについても似たようなものであり、常軌を逸した数値設定による規格外のパワーを遺憾なく発揮した。
特に語り草となったのが「うずしお・メタルクロー」型。メインの「うずしお」は妨害無効で全方位攻撃…までは良いとして、例によって狂ったダメージと、"その"与ダメージ依存の回復により、集団に当てると有り得ないほどHPが回復した。それを5.5秒間隔で繰り出せたため、いくら殴られてもすぐに体力が全回復し、超火力でそのまま相手を撃退。「むねんのつるぎ」がアホらしくなるハイスペックで、時には1vs5すら制してしまう無茶苦茶な性能であった。
これに添える「メタルクロー」も、必中・ムーブ・CCに特性が発動すれば「おたすけバリア」並のシールドが付いたため耐久力が尋常ではなく、もはやエンペルトを倒す手段が存在しないレベルであった。
さらに、「じゃない方」の技だった「ハイドロカノン」「アクアジェット」も大概アウトな性能で、特に「ハイドロカノン」は中距離攻撃でCC付与、ユナイトわざ並の総火力、回転率にも恵まれる、という「アーマーキャノン」がアホらしくなるハイスペックであった。
一応、機動力がそこまで高くないため中距離でハラスを徹底すれば…と言いたいところだが、まるでその弱点を補うかのようにユナイトわざが長射程・CC付きのムーブ技(そして超火力)であり、生半可なハラスは強引に突破された。
そして、トドメにやることが「とにかく相手を殴り続ける」という至ってシンプルなものであったことも壊れの評を後押しした。「お手軽ぶっ壊れ」という表現をまさしく体現した存在と言えよう。
かくして皇帝ペンギンは一夜にして環境のトップに君臨。ドラフトモードでは初日でもほぼ確実にBANされるレベルに認知され、「せっかく買ったのにBANされて使えない」という声も少なからず聞かれた。ブラインド、もしくはBAN漏れしようものなら「エンペルトがいる方が勝つ」という初年度から幾度となく見た評論が飛び交い、エオス島はまたしても災禍の渦へと飲み込まれて行くのだった。
2025/09/20 Ver.1.20.1.5
緊急バランス調整
- 主な調整内容
下方修正:エンペルト
歴史的ぶっ壊れの登場に良くも悪くも沸き立つエオス島だったが、わずか1日で緊急の下方修正が施された。
27時間というミュウツー(X)に次ぐ対応の早さ(もちものを含めると「おまもりこばん」に次いで3番目)に、珍しく運営を称賛する声で溢れた。
パッチノートには「(エンペルトの)リリース直後から見たことが無い勝率を記録している」という異例の声明が記されており、統計的にも著しいバランスブレイカーであったことが窺える。そして「学習しろ」「調整下手すぎる」という運営への批判も相次いだ
調整内容は、
- 明らかに異常だった「みずでっぽう」「つつく」のダメージ35%減少
- 「ハイドロカノン」のダメージと回復量が20%以上減少
- 「うずしお」のダメージが12%、回復量が30%以上減少
この調整自体はニンフィア2日ナーフに匹敵する大幅なナーフだったが、ユナイトわざの破壊力や「メタルクロー」の獲得シールド量などは据え置きであったため、「まだ強い」「余裕でトップTier」との評が再び満ちるまでにそう時間はかからなかった。
全盛期こそ1日で終わってしまったものの、まだまだ王座を明け渡すつもりは無かったようだ。
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注目の集まるエンペルト実装後最初のAPI更新で明らかになったその成績は、全体勝率59.94%というおぞましい勝率だった。
2位のウーラオス(52.95%)に約7%もの差をつけてのダントツ1位…どころか、かつてマホイップが記録した最高勝率58.8%を上回り歴代最高勝率を更新。しかも全てのわざセットで勝率59%を超えており、内60%超えビルドが2通りという隙のない怪物っぷりが明らかとなった。
さらにBAN率も65%で2位と、非常に危険な数値を記録した。(なお、同週のBAN率1位は忌み子キュワワーの70.45%だった。)
運営の言う「見たことがない勝率」が決して誇張でないことをプレイヤー達は思い知ることとなった。もし緊急ナーフが入っていなければ、全体勝率60%超えも見られたのかもしれない…
2025/09/25 Ver.1.20.2.7
バランス調整「蒼天震鳴 Part2」
2025/09/28 Ver.1.20.2.7 メガルカリオ
待望のバランス調整と、メガシンカポケモン第一号としてメガルカリオが参戦、しかも当初の予定を前倒しして参戦した、激動の9月末。
メガルカリオについては、基本は「グロウパンチ・インファイト」型ルカリオだが、ユナイトわざを使用するとメガシンカして豹変。「インファイト」が方向転換・キャンセルできるほか、実質待ち時間無しで「インファイト」を連発できるようになり、ずっと妨害無効・大ダメージ連発・当てればもりもり回復・隙を見せれば「グロウパンチ」でフィニッシュを決めるこの世の終わり性能に。
ちなみに、実装に合わせてルカリオの「グロウパンチ」「インファイト」が強化されている。特に上方の必要も無い勝率が続いていたところに「最近のバトル環境において活躍が難しい状況にあった」という理由で調整されるという狂気であり、調整班はまたしてもユーザーからの顰蹙を買うことになった。*35
結局「エンペルトよりはマシ」という気休めにしかならない枕詞と共に、初週は全ポケモン中2位の勝率53%を記録したのであった。ただしピック率は振るわず、ドラフトはもちろんブラインドでも意外と出てこなかった。
そして、エンペルトはまさかのナーフ無し。無課金勢の解放があったにもかかわらず勝率56%、BAN率126%*36を叩き出す相変わらずの化け物であった。
皇帝の圧政はまだまだ続く。
本題のバランス調整では、パーモットがリワークじみた超絶強化を受けて大爆発、環境最上位に急上昇した。ミュウも序盤がナーフされた代わりに終盤が大きく強化され、見事に勝率がアップ。
さらにホロウェア追加に合わせてエースバーンとドラパルトが上方修正された…が、これは特に影響も無く終わった。エースバーンは「かえんボール」にリリース時から数えて7連続目の強化が到来したが、一瞬輝いただけですぐに「ブレイズキック」優位の状態に戻るのであった。
他にも、環境トップであったアブソル・ゾロアーク・キュワワーが順当に下方修正、さらに中堅ほどの強さだったソウブレイズとギルガルドも何故か大幅な下方修正を喰らってしまい、勝率を大幅に落としてしまった。
また、マップにも調整が入り、ゴール破壊に必要な点数や、グラードン、レジドラゴの性能に変更が入った。
エンペルト・パーモット・メガルカリオの3体による超ファイター環境が展開されたのだが、マスターランクでは殆どの試合でBANされるため実際にお目にかかれる機会はそこまで多くなかった。
新ポケモンが立て続けにこの有様であったため、「せっかく課金してもBANされて使えない」というあまり宜しくない状態が続いていた。
そしてこの状態はおよそ一か月続くこととなる…
界隈をざわつかせたバグとして一部のポケモンの技のエフェクトがピンクになるバグが発生。
特にワタシラガやエースバーンはエフェクトがなかなか派手にピンクに染まっていた。
それもスマホ版でしか発生しないという謎のバグであり、とにかく視界を遮られる迷惑極まりないバグであった。
2025/10/09 Ver.1.20.2.7
もちもの
の新規追加。
2025/10/16 Ver.1.20.2.7
もちもの
の新規追加。
耐久用のもちものが2つ追加…されたが、どちらも話にならないほど弱かった。
特に「ふんばりベルト」は虚無としか言いようのない弱さで、「Z-A」に話題を奪われたこともあり一日で忘れ去られてしまった。
2025/10/23 Ver.1.20.3.10
バランス調整「守り手の覚醒」
2025/10/24 Ver.1.20.3.10 メガリザードンX
2025/00/00 Ver.1.??.?.? ダダリン
2025/00/00 Ver.1.??.?.? シャワーズ
2025/00/00 Ver.1.??.?.? メガシンカ3匹目
2025/00/00 Ver.1.??.?.? メガシンカ4匹目
2026/09/?? 第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)
メダル競技にポケモンユナイトが初採用