シャワーズ構築
ポケモンスリープでは、攻略が進むにつれてなべ容量を拡張することができ、多くの種類の食材を大量に要求する代わりに非常に高効率な料理を作れるようになる。
これによって「きのみとくいポケモンだけを育成する」といったパワープレイだけでなく、チームの食材バランスを考え編成に創意工夫を施す楽しさを提供してくれている。
ただ一方で、料理や食材の重要性が上がった事による食材とくいポケモンの厳選・育成の難しさが注目されるようになった。
ポケモンスリープではポケモンを捕まえる機会がとても少なく、とくに微課金や無課金リサーチャーでは1週間で数匹しか捕まえられないということも多い。加えて、追加ポケモンにFP16のポケモンが多いこと、プレイヤーの睡眠タイプや稼げるエナジー量などによってそもそも出会う事すら難しいポケモンの存在などから『1ヶ月間お目当てのポケモンを1匹も仲間にできない』ということも起こる。
これら障壁を乗り越え、A,B,Cのそれぞれの食材枠を吟味し、サブスキルとせいかくを一致させた個体をレベル60まで育ててようやく安定して作れるようになる料理が存在するなど、料理をめぐる様々な考察は昨今のポケモンスリープ環境を象徴する大きなテーマと言える。
今回ここで紹介するのは、「食材とくいポケモンの厳選・育成」そのものに妥協を見出しつつ、追加された食材や料理の恩恵を最大限活用する方法の提案である。
主役となるのはシャワーズ
。食材とくいポケモンではないものの、メインスキルの食材ゲットを高頻度で発動することができ、他のきのみとくいポケモンやスキルとくいポケモンが持って来れる食材も考慮すれば、「食材とくいポケモンを編成せずとも食材バッグを溢れさせることができる」ほどの食材供給力を持っているポケモンである。
各フィールドごとに適性を持ったきのみとくいポケモンの種類が増えてきていることや、きのみとくいポケモンはレベルに対して指数的にエナジー効率が上昇していく都合、レベル上げの価値が高く、レベルを60まで上げればきのみとくいポケモンでもそれなりに食材供給に期待できることも踏まえれば、シャワーズの機嫌に合わせてきのみとくいポケモンやヒーラーを使い分けることで、食材とくいの厳選・育成に使われるリソースを温存させることができるのである。
さらに、スキルとくいポケモンであるためレベルを60まで上げる必要が無く、食材構成もそこまで厳しく厳選する必要が無い。その分せいかくとサブスキルの厳選基準は高く設定するべきだが、イーブイはゴールド旧発電所までのすべてのリサーチフィールドで出現する上、毎年イーブイを主役としたイベントも開催されるなど、イーブイの厳選は全ポケモンの中でも最も簡単な厳選の一つともいえるため、食材とくいポケモンを一通り揃えるよりも圧倒的に簡単であろう。一方、シャワーズが抱える最大の問題としてメインスキルのたねの存在が挙げられたが、2025年の1月にようやく無課金プレイヤー向けに解禁されるなど入手難易度が緩和されつつあるため、無課金プレイヤーであっても十分育成することが可能といえるだろう。
ここでは、そんなシャワーズに注目したチーム編成について考察する。
チーム編成:シャワーズ構築
- 自由枠
- 自由枠
- 自由枠
- 自由枠
- シャワーズ
【運用方法】
食材とくいを編成せず、食材供給をシャワーズ1枠だけで完結させる構築
きのみとくい3匹、ヒーラーを併せるのが基本となるが、スキルとくいと併せるのも良い。逆に、食材とくいと併せるのは食材バッグを過度に圧迫するのであまり推奨されない。
食材バッグに十分な空き容量(100個程度が望ましく、最低限スキル2回分の50個程度の空きがあると良い)がある時の運用が基本。
1. 食材とくいのポケモンを全て編成から外し、シャワーズと(空いた枠にはきのみとくいポケモンなど)交代させる
2. 食材が十分に貯蓄されたら、次に作る料理を決め、そのレシピに合わせた食材とくいのポケモンとシャワーズを交代させる
このように運用することで、食材とくいのポケモンの編成枠を最大限少なくし、シャワーズのポテンシャルを最大限発揮することができる。
ステップ2で交代するポケモンはシャワーズの機嫌や自由枠のポケモンが拾ってくる食材、料理のカテゴリによって変わるので、詳しくは次の項目で考察する。
【料理について】
まず初めに、Ver.2.4.0時点における料理の現状を整理する。各料理カテゴリごとに必要食材数が40以上となるレシピと、特別においしいシッポを用いたレシピ(これらをここではまとめて「高効率料理」と呼ぶ事にする)をピックアップして考察する。
【カレー/シチュー】
| 画像 | 料理名 | 食材 | 計 | エナ ジー | |
|---|---|---|---|---|---|
| 02 | ![]() | あぶりテールカレー ![]() | おいしいシッポ×8 げきからハーブ×25 | 33 | 7483 |
| 04 | ![]() | ぜったいねむりバターカレー ![]() | ほっこりポテト×18 あんみんトマト×15 リラックスカカオ×12 モーモーミルク×10 | 55 | 9010 |
| 13 | ![]() | ニンジャカレー ![]() | ワカクサ大豆×24 マメミート×9 ふといながねぎ×12 あじわいキノコ×5 | 50 | 9445 |
| 18 | ![]() | れんごくコーンキーマカレー ![]() | げきからハーブ×27 マメミート×24 ワカクサコーン×14 あったかジンジャー×12 | 77 | 13690 |
| 20 | ![]() | めざめるパワーシチュー ![]() | ワカクサ大豆×28 あんみんトマト×25 あじわいキノコ×23 めざましコーヒー×16 | 92 | 19061 |
| 21 | ![]() | いあいぎりすき焼きカレー ![]() | ふといながねぎ×27 マメミート×26 あまいミツ×26 とくせんエッグ×22 | 101 | 20655 |
| 22 | ![]() | なりきりバケッチャシチュー ![]() | ずっしりカボチャ×10 マメミート×16 ほっこりポテト×18 あじわいキノコ×25 | 69 | 15621 |
| 23 | ![]() | しんりょくアボカドグラタン ![]() | つやつやアボカド×22 ほっこりポテト×20 モーモーミルク×41 ピュアなオイル×32 | 115 | 24802 |
シャワーズ構築においては最も苦手な料理カテゴリとなる。
なべ拡張効果無しで作れる高効率料理の種類が3つしかなく、きのみとくいやヒーラーでは集めにくいほっこりポテト、あじわいキノコ、ふといながねぎが必要となったり、大量のげきからハーブやワカクサ大豆が必要になるなど満遍なく食材を拾うシャワーズとの相性が良くない。
なべ拡張効果を合わせても「れんごくコーンキーマカレー」は大量のハーブ、「めざめるパワーシチュー」は大量のワカクサ大豆が通常レシピと重複して要求され、自然と集まるということが起きにくい。
「ピヨピヨパンチ辛口カレー」や「じゅうなんコーンシチュー」、「おやこあいカレー」などで妥協することも考えられるが、いずれにせよほっこりポテトかげきからハーブのどちらかは要求され続ける。素直にカメックス+ウツボットなどの2枠食材編成に切り替える事も視野に運用したい。
逆に言えば、「ほっこりポテトとげきからハーブが潤沢に貯蓄できていればシャワーズ1枠でも食材供給は間に合う」ということでもあるので、これら食材を一切使わないデザート週にまとめて貯蓄しておくとよいだろう。
- ワカクサコーン

デザート週とサラダ週の両方で需要の高い食材。基礎エナジーが高くなべの空き容量に入れる価値もあるが、基本的には全て貯蓄しておく。 - とくせんエッグ

デザート週とサラダ週の両方でそれなりに出番のある食材。50個程度貯蓄できていれば十分。 - とくせんリンゴ

出番があるのは主にデザート週。基礎エナジーが最も少ない食材であり、デザート週では要求量も多いので100個程度を目安に貯蓄優先となる。 - あまいミツ

出番があるのは主にデザート週。基礎エナジーが低めなので貯蓄に回すべきだが、モーモーミルクが無いとデザート週でも扱い切れないため、「ミルクの在庫より少し多め」くらいが貯蓄の基準となる。 - ピュアなオイル

出番があるのは主にサラダ週。基礎エナジーが高く、ワカクサコーンかおいしいシッポ、あんみんトマトのどれかが無いと活躍の機会が限られるので、これら三種類の食材の合計数くらいを基準になべに投じても良いだろう。 - あったかジンジャー

デザート、サラダの両方でそれなりに需要はあるが、要求数が多いわけでも無く、きのみとくいポケモンで集めやすい食材でもあるので、多くても30個程度貯蓄して置ければ十分。 - めざましコーヒー

日曜日およびデザート週で出番がある。自由枠のポケモンで集めにくいので、100個程度は貯蓄しておきたい。
- ほっこりポテト

妥協料理をするにしても必須となるカレー週における重要食材。何よりもきのみとくいポケモンで集めにくいのが構築のコンセプト的に厳しい。
デザート週では出番のない食材なので、そのタイミングでどれだけ貯蓄できるかが重要。 - げきからハーブ

あぶりテールカレーは過剰な食材を処理しつつ作れる優秀な料理なので、ハーブの供給力がシャワーズ構築におけるカレー週の安定性に大きな影響を与える。
ほっこりポテトと同じくデザート週での貯蓄数が重要となる。 - ワカクサ大豆

ニンジャカレーは大豆以外の要求数が比較的少なめなので、大豆供給さえ賄えればシャワーズ構築の安定性が大きく増す。
デザート週でほとんど出番が無いので、そこで大量に貯蓄しておけると良い。 - マメミート

主にニンジャカレーとれんごくコーンキーマカレーで使用する。デザート週で一切需要がなく、きのみとくいやスキルとくいでも持って来やすい食材(シャワーズもC食材がマメミート)ではあるものの、カレー週とサラダ週が連続し続けると枯渇する。
候補は多いが、本構築においてはリザードンかボスゴドラが適任であろう。 - あんみんトマト

ぜったいねむりバターカレーおよびめざめるパワーシチューで使用する。デザート週で需要が無いため貯蓄しやすい方だが、サラダ週とカレー週が連続すると枯渇しやすい。
- ゴローニャ

ワカクサ大豆を持って来れるポケモンの中で最も厳選・育成が楽。
ABゴローニャで「ニンジャカレー」と「ぜったいねむりバターカレー」の両面対応を図りたい場面もあるため、AAゴローニャと併せて2匹育てる価値もある。
理想を言えばABAかAABゴローニャをレベル60まで育てておけるとより安定する。
また、Cのあじわいキノコも出番があるため、複数匹育てることも視野に入れたいほど優秀なポケモンである。 - ウツボット

言わずと知れた食材とくいの優秀ポケモン。あんみんトマト、ほっこりポテト、ふといながねぎのどれも重要な食材であるため、様々な食材構成で1匹ずつ育てたいほどに優秀だが、育成コストも高く厳しい。ABB,ABAのどちらかをレベル60まで育てるところから始め、ゴローニャやレントラー、ウェーニバルと協力して運用するのが良いだろう。 - ウェーニバル

ふといながねぎとワカクサ大豆という食材構成の相性が良い。ネギも大豆も両方足りないということは多々あるため出番はあるが、ニンジャカレーは大豆の必要数が圧倒的に多くてバランスが悪いのと、レベル60に到達するまでは供給数が少ないのが欠点。 - レントラー

あんみんトマトを持って来れるポケモンは最低でも1匹は育てておきたい。
ユキノオーやフシギバナなど候補は多いが、シャワーズ構築においては料理パワーアップのスキル効果はとても重要なのでレントラーが適任であろう。
B食材のピュアなオイルは後述するスイクンでも持ってこれたり、オーダイルやトドゼルガ、ジュペッタなどのきのみとくいからでも集まる食材ではあるので、AA個体が理想。
スキルレベル6まで上げればスキル1回で「めざめるパワーシチュー」が作れるようになるので、食材確率特化だけでなく「スキルレベルアップSとMの両方を持ったAA個体」というのも育成価値が高い。また、サラダ週でも出番があり、スキルレベルを7まで上げれば1回でまけんきコーヒーサラダが作れるようになるので、ABCレントラーを育てていて種に余裕がある場合は検討しても良いかもしれない。 - マスカーニャ

ほっこりポテトだけを一気に集めたい場合には出番がある。
シャワーズ構築においては「デザート週でのモーモーミルク供給を担えるABマスカーニャを育て、デザート週でのポテト貯蓄を加速させる」方が重要性が高いが、シャワーズ構築と相性の良い料理パワーアップのスキルが使えるので育てておく価値はある。
レントラー同様スキルレベルを上げる価値はあるが、めざめるパワーシチューとれんごくコーンキーマカレーの両方と食材構成の相性が良くないので、そこまで意識する必要は無い。 - ヌオー

あじわいキノコを持って来れるポケモンとしても、カレー週における重要食材であるほっこりポテトを持って来れるポケモンとしても活躍できる。
めざめるパワーシチューを視野に入れるならAA個体も候補だが、大抵ワカクサ大豆の方が足りなくなるのでシャワーズ構築ではAB個体の方が出番が多い。 - ゲンガー

げきからハーブ要員としてもあじわいキノコを持って来れるポケモンとしても活躍の機会があり、欲を言えば両方育てておきたい。
ニンジャカレーにおけるキノコの要求数は決して多くないため、シャワーズ構築ではAA個体の方が採用価値が高くなる。 - ボスゴドラ

本構築においてはめざましコーヒーの需要は高くないので、主にマメミート供給要員として評価される。
シャワーズとの交代を行いやすいげんきチャージ持ちという点でリザードンよりも優秀である。
ワカクサ大豆、ほっこりポテト、げきからハーブの在庫がすべて潤沢にある間にシャワーズを稼働させる。
どれかの食材が枯渇し始めた時点で、基本的にシャワーズの出番は終了となる。
とはいえ、シャワーズを直接編成しなくとも、他の週で貯蓄した食材を活かして貢献することはできる。
特に、ネギサーナイトを運用している場合など、ふといながねぎの供給が追いついている場合には大豆役1枠である程回せるのはシャワーズ構築における大きな強み。
カメックスウツボットでバターカレーを作れない際に有力なプランBを用意できるのも特徴と言える。
【鍋の空き容量の埋め方】
なべの空き容量を上手に埋めることは、シャワーズ構築を運用する上で最も重要なことの一つである。
下記表の貯蓄目安を超えた余剰分を使用したい。
| 食材 | 貯蓄目安 | 備考 |
|---|---|---|
| バターカレー以外の高効率料理では全ての週でなべ拡張必須のレシピにしか使用用途がない。 |
【サラダ】
| 画像 | 料理名 | 食材 | 計 | エナ ジー | |
|---|---|---|---|---|---|
| 01 | ![]() | ヤドンテールのペッパーサラダ ![]() | おいしいシッポ×10 げきからハーブ×10 ピュアなオイル×15 | 35 | 8169 |
| 15 | ![]() | ニンジャサラダ ![]() | ふといながねぎ×15 ワカクサ大豆×19 あじわいキノコ×12 あったかジンジャー×11 | 57 | 11659 |
| 17 | ![]() | ワカクササラダ ![]() | ピュアなオイル×22 ワカクサコーン×17 あんみんトマト×14 ほっこりポテト×9 | 62 | 11393 |
| 18 | ![]() | めいそうスイートサラダ ![]() | とくせんリンゴ×21 あまいミツ×16 ワカクサコーン×12 | 49 | 7675 |
| 20 | ![]() | クロスチョップドサラダ ![]() | とくせんエッグ×20 マメミート×15 ワカクサコーン×11 あんみんトマト×10 | 56 | 8755 |
| 21 | ![]() | まけんきコーヒーサラダ ![]() | めざましコーヒー×28 マメミート×28 ピュアなオイル×22 ほっこりポテト×22 | 100 | 20218 |
| 22 | ![]() | はなふぶきミモザサラダ ![]() | とくせんエッグ×25 ピュアなオイル×17 ほっこりポテト×15 マメミート×12 | 69 | 11881 |
| 23 | ![]() | りんごさんヨーグルトサラダ ![]() | とくせんエッグ×35 とくせんリンゴ×28 あんみんトマト×23 モーモーミルク×18 | 104 | 19293 |
| 24 | ![]() | くだけるアボカドサラダ ![]() | つやつやアボカド×14 ワカクサ大豆×18 ピュアなオイル×10 | 42 | 7125 |
| 25 | ![]() | じならしワカモレチップス ![]() | つやつやアボカド×28 ワカクサコーン×25 げきからハーブ×30 ワカクサ大豆×22 | 105 | 25162 |
シャワーズ構築がかなり得意とする料理カテゴリ。なべ拡張無しでも5種類のレシピが候補になり、ワカクサコーンさえ大量に確保できれば安定して1枠で回せる。カレー週ではワカクサコーンの出番が少なく、デザート週でもシャワーズの機嫌次第では貯める事もできる。それでもワカクサコーンが不足した際には適宜キテルグマやカイリューと交代して一気に貯蓄できる環境があるとより安定性が増す。
シャワーズが持ってこれるモーモーミルクもリラックスカカオも出番が無いので、デザート週分の貯蓄を済ませたら鍋の空き容量に注ぎ込んで良いだろう。
- モーモーミルク

デザート週で需要の高い食材。基礎エナジーも低めなのでできる限り貯蓄していきたい。 - リラックスカカオ

出番があるのは主にデザート週。基礎エナジーが高めで必要数もあまり多くないので、30個程度を目安に貯蓄し余りはなべに投入しても良いだろう。 - あったかジンジャー

ニンジャサラダを作る上でそれなりに需要はあるが、ネギやキノコ、大豆の方がボトルネックとなり不足することはほとんどない。きのみとくいポケモンで集めやすい食材でもあるので、多くても30個程度貯蓄して置ければ十分。 - めざましコーヒー

日曜日およびデザート週で出番がある。自由枠のポケモンで集めにくいので、100個程度は貯蓄しておきたい。
- ワカクサコーン

シャワーズ構築においてはねむりの約束報酬で貰えるとくせんリンゴやあまいミツが余りがちで、ワカクサコーンがあるだけで「めいそうスイートサラダ」を作れるのでコーンの在庫が多いというだけでとても安定性が増す。
ワカクササラダやクロスチョップドサラダの存在も含め、シャワーズ構築のサラダ週における最重要食材である。 - げきからハーブ

あぶりテールカレーは過剰な食材を処理しつつ作れる優秀な料理なので、ハーブの供給力がシャワーズ構築におけるカレー週の安定性に大きな影響を与える。
ほっこりポテトと同じくデザート週での貯蓄数が重要となる。 - ワカクサ大豆

ニンジャカレーは大豆以外の要求数が比較的少なめなので、大豆供給さえ賄えればシャワーズ構築の安定性が大きく増す。
デザート週でほとんど出番が無いので、そこで大量に貯蓄しておけると良い。
- カイリュー

サラダ週での重要食材であるワカクサコーンを持ってこれる。げきからハーブも「ヤドンテールのペッパーサラダ」で需要がありピュアなオイルも出番が多いのでどんな食材構成でも活躍できる。
シャワーズ構築を運用するならとりあえず1匹は厳選して育てておきたい。 - ウッウ

ピュアなオイルとほっこりポテトの組み合わせはサラダ週ではとても需要が高い。
優秀なメインスキルを持つ事も強みだが、シャワーズ構築においては食材確率の低さが気になる。
FP16で厳選難易度も高いポケモンなので、運良く食材確率補正が高いポケモンを仲間にできたら活躍できるだろう。 - ジバコイル

食材とくいポケモンではないものの、ピュアなオイルとげきからハーブの組み合わせがサラダ週で相性が良い。
「ハーブかオイルが足りず、まけんきコーヒーサラダは作れる」という状況で編成する事になるだろう。
スキルレベル4以上ならスキル2回で「まけんきコーヒーサラダ」を作れるようになり、スキルレベル7なら1回でも作れるようになるので、運用の際にはスキルレベルが最低でも4はあると良い。 - レントラー

カレー同様あんみんトマトを持って来れるポケモンは最低でも1匹は育てておきたい。
レントラーはスキルレベル4であればスキル2回発動で*1「まけんきコーヒーサラダ」を作れるようになるので、それを見越してABC個体を用意しても良いかもしれない。 - ゴローニャ

- ウツボット

- ウェーニバル

カレー週同様、優秀なポケモン。ウェーニバルのC食材はカレーでは出番がないものの、サラダ週では出番がある。 - マスカーニャ

- ヌオー

- ゲンガー

カレー週同様活躍の機会があるポケモン達。
他にもドクロッグやユキノオーなど育てておくと良いポケモンはいるが、サラダ週は作れる料理の選択肢が豊富であり、できる限り食材とくいポケモンの編成数と時間を減らすのがコンセプトであるため、あまり出番はない。
【ドリンク/デザート】
| 画像 | 料理名 | 食材 | 計 | エナ ジー | |
|---|---|---|---|---|---|
| 06 | ![]() | プリンのプリンアラモード ![]() | あまいミツ×20 とくせんエッグ×15 モーモーミルク×10 とくせんリンゴ×10 | 55 | 7594 |
| 18 | ![]() | おちゃかいコーンスコーン ![]() | とくせんリンゴ×20 あったかジンジャー×20 ワカクサコーン×18 モーモーミルク×9 | 67 | 10925 |
| 20 | ![]() | フラワーギフトマカロン ![]() | リラックスカカオ×25 とくせんエッグ×25 あまいミツ×17 モーモーミルク×10 | 77 | 13834 |
| 21 | ![]() | はやおきコーヒーゼリー ![]() | めざましコーヒー×16 モーモーミルク×14 あまいミツ×12 | 42 | 6793 |
| 22 | ![]() | スパークスパイスコーラ ![]() | とくせんリンゴ×35 あったかジンジャー×20 ふといながねぎ×20 めざましコーヒー×12 | 87 | 17494 |
| 23 | ![]() | かたやぶりコーンティラミス ![]() | めざましコーヒー×14 ワカクサコーン×14 モーモーミルク×12 | 40 | 7125 |
| 24 | ![]() | ドオーのエクレア ![]() | リラックスカカオ×30 モーモーミルク×26 めざましコーヒー×24 あまいミツ×22 | 102 | 20885 |
| 25 | ![]() | ドキドキこわいかおパンケーキ ![]() | ずっしりカボチャ×18 とくせんエッグ×24 あまいミツ×32 あんみんトマト×29 | 103 | 24354 |
| 26 | ![]() | グラスミキサースムージー ![]() | つやつやアボカド×18 あんみんトマト×16 モーモーミルク×14 | 48 | 8165 |
カレーやサラダで出番の少ないめざましコーヒーやあまいミツ、とくせんリンゴ、とくせんエッグ、モーモーミルクなどの貯蓄がうまくできていればかなり安定して高効率料理が作れる。
逆に言えば、需要の高い食材が偏っているため貯蓄がうまくできていなければ苦戦しやすく、カレー週やサラダ週に向けた貯蓄の面でも重要な週となるので、シャワーズ構築の理解度が最も求められる料理カテゴリと言えるだろう。
特に消費の激しいモーモーミルクはシャワーズが自前で供給できるのは偉い要素。それでも不足する事はあるので、カレー週やサラダ週に備えてほっこりポテトも併せて貯蓄しながらなべ拡張効果に期待できるマスカーニャはとても相性補完に優れている。
- モーモーミルク

デザート週では非常に重要な食材。高効率料理としてあげたもののうち4/5で必要となるだけでなく、妥協料理として「あくまのキッスフルーツオレ」や「だいばくはつポップコーン」を作る際にも必要となるなど何を作るにしても要求される。サラダ週でしっかり貯蓄できればシャワーズ本人が持ってこれる点も含め困ることが少なくなる。 - とくせんリンゴ

デザート週ではとても重要な食材。高効率料理としてあげたもののうち3/5で必要となるだけでなく、妥協料理として「あくまのキッスフルーツオレ」や「ネロリのデトックスティー」を作る際にも必要となるなど要求される機会が多い。カレー週、サラダ週では出番が少ないため、しっかりと貯蓄することやライチュウ、ラッタなどのきのみとくいポケモンを厳選・育成しておくと良い。 - あまいミツ

デザート週ではとても重要な食材。高効率料理としてあげたもののうち3/5で必要となるだけでなく、妥協料理として「あくまのキッスフルーツオレ」でも必要となるなど要求される機会が多い。カレー週、サラダ週では出番が少ないため、しっかりと貯蓄することやプクリン、メガニウムなどのポケモンを厳選・育成しておくと良い。
- マスカーニャ

ABマスカーニャであれば、重要食材のモーモーミルクを供給しつつ、料理パワーアップによるなべ拡張とほっこりポテトの貯蓄という一人三役を担える優秀なポケモン。
モーモーミルクは要求数自体そこまで多いわけではないため、「おちゃかいコーンスコーン」で必要となるあったかジンジャーを持って来れるABC個体でも良いだろう。
スキルレベル5以上であれば、スキル発動1回で「スパークスパイスコーラ」を作れるようになる。この料理は唯一と言って良い「モーモーミルクを必要としない高効率デザート料理」であるため、是非ともスキルレベル5までは上げておきたい。スキルレベルアップM持ちのニャオハから進化させればメインスキルのたね無しで達成できるため、シャワーズ構築を運用する上ではぜひとも厳選・育成しておきたい。 - フシギバナ

基本的にあまいミツは貯蓄とねむりの約束報酬で賄うことになるが、不足した際に供給できるポケモンがいると良い。 - クワガノン

めざましコーヒーはカレー週やサラダ週に貯蓄できる食材ではあるものの、基礎エナジーが高く、作れる料理の効率もとても高いので重要な食材となる。
あじわいキノコはデザート週ではあまり出番がなく、逆にめざましコーヒーはカレー週やサラダ週であまり出番がないため、AB個体よりはAA個体を用意したい。
第三食材枠はあまいミツでも優秀なので、AAAかAACがシャワーズ構築においては優秀となるだろう。
他にもとくせんリンゴを持って来れるカイロスやラウドボーンなどは育成しておくと便利だが、サーナイトやライチュウ、スイクンなどで補えたりねむりの約束でも獲得できるため重要度は一段階下がる。
ヒーラーとエースについて
きのみとくいのポケモンはレベルを上げる価値がとても高く、ヒーラーはその性質上レベルが高くなりやすいため、これらポケモンはレベル60に到達することも珍しくない。
第3食材枠は第1食材枠のおよそ4.5倍(詳しくは食材のページを参照)価値があるため、レベル60に到達すれば食材とくいポケモンでなくともそれなりの食材供給に期待できるようになる。
ここではそんなヒーラーやきのみとくいをはじめとするエースポケモンの食材について考察する。
ヒーラー
基本的にどんなチームでも1枠は採用したいヒーラーだが、げんきオール持ちだけでなくげんきエール持ちのポケモンにも視野を向けて構築を考える。
高い基準を要求されるヒーラーの厳選において食材構成にも気を配るのはとても難しいことではあるが、『普段は単に性能の高いヒーラーを用い、特定の食材が足りなくなりそうな時に該当のヒーラーに交代する』という戦略のために複数のポケモンを育てておくのもよいだろう。
以下の表では『注目食材』として他のヒーラーやきのみとくいポケモンで集めにくい食材や需要の高い食材をピックアップしてある。
| ポケモン | 食材A | 食材B | 食材C | 注目食材 | 補足 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
プクリン | 出現しやすく厳選しやすい | |||||
ニンフィア | 出現しやすく厳選しやすい | |||||
サーナイト | ヒーラーとしての性能が抜きん出ているだけでなく、重要食材の | |||||
パーモット | ||||||
ヤドキング | げんきエール界では最高効率。後述のスイクンと併せる場合は候補。 | |||||
リーフィア | 発動期待値はソーナンスとごく僅差でこちらが低い。出現しやすく厳選しやすい | |||||
ソーナンス | 度重なるアップデートを経てヤドキングに次ぐ高いスキル発動期待値を得た。貴重かつ重要な食材 |
エース
きのみとくいのポケモンを中心に、エナジーチャージ持ちのスキルとくいなど、エース運用が可能なポケモンの食材について考察する。
単純なきのみエナジー効率では劣っていても、食材構成を踏まえればより優先して採用する価値のあるポケモンもいるため、これらポケモンはリサーチで見かけ次第積極的にサブレを投げていきたい。
ここでは各リサーチフィールドごとに考察し、注目すべきしょくざいがある場合にはそれをピックアップする。余裕があればピックアップされた食材を持って来れるポケモンを厳選したい。
シャワーズを活かした編成例
スイクンシャワーズ
料理エナジーを可能な限り最大化しながら食材とくいの編成数・編成時間を減らし、ポケモンの厳選や育成難易度を緩和できるシャワーズ構築において、シャワーズ
がみずタイプのポケモンであることに注目し、スイクン
と組み合わせる運用について考察する。
イーブイを先述したようにポケスリにおいて最も厳選難易度の低いポケモンというなら、スイクンはその対極、つまり最も厳選難易度の高いポケモンの1体ということができる。
出会うだけでも莫大なねむけパワーを必要とし、無事遭遇できたとしても必要FP30と高い壁が待ち受けるという、全ポケモン中屈指の厳選難易度を誇っているスイクンだが、シャワーズと併用すればその厳選難易度に見合った性能を発揮することもできる。
スイクンのメインスキル、「おてつだいブースト(みず)」は簡潔にいえば「チーム全体のおてつだい回数を増やす」ことができる効果のスキルといえる。正確にはメインスキルの発動抽選が行われないため、単純におてつだい回数を増やすとはいえないものの、メインスキルの発動回数によってはシャワーズ構築における自由枠の1つをスイクンに固定する価値がある場合が存在する。
ここでは主に「優秀な性能のスイクンを仲間にできたリサーチャー」や「スイクンが好きなリサーチャー」向けに、スイクンとシャワーズの組み合わせについて考察する。
チーム編成(スイクンシャワーズ構築)
- 自由枠
- 自由枠
- 自由枠
- スイクン
- シャワーズ
【運用方法】
基本的にはシャワーズ構築と同様。ヒーラー1匹ときのみとくい2匹の構成が基本となる。
スイクンの起用は主に以下の状況にて考慮したい。
1. オレンのみがカビゴンの好物となっている
2. スイクンの持ってこれる食材(とくせんリンゴ、ピュアなオイル、ワカクサコーン)が必要な状況
3. 3匹目のきのみとくい枠のポケモンが他2匹の性能より劣る
お通しスイクンとシャワーズ
後述の本格的な本構築においてはスイクンに高い厳選基準を設けている。
一方、スイクンの1匹目(いわゆる「お通し」個体)の性能は食材構成以外よくもわるくも難のない性能に固定されており、さらにスイクンは先述のように全ポケモンの中でも屈指の厳選難易度を誇るので、運用可能な個体がお通しスイクンだけ…という場合も多い。
そのような状況下でもスイクンシャワーズ構築を運用する機会はあるので、ここで軽く考察してみたい。
お通しスイクンも含めたスイクンの一般的な活用方法の一つにおてつだいブーストの重ねがけによりおてつだいを貯蓄する「おてブ貯め」という運用がある。
「おてブ貯め」の際、おてつだいの貯蓄を継続するポケモンが拾う食材は基本的に回収することができず、その週においては食材を自由に集めることが難しいというデメリットがある。
その欠点をシャワーズの圧倒的な食材供給能力で補完することによって、翌週に向けた自由な食材供給とチームのポケモンのおてつだい貯蓄の両立を可能にしつつ、シャワーズがみずタイプであることによっておてつだいブーストの効率も上げることができる。
「シャワーズで食材を集め、スイクンで残り3匹のきのみとくいポケモンの所持きのみを増やし、月曜日に一気に開放する」という運用は定期的にイベントが開催されるポケモンスリープにおいて非常に有効な戦略の一つとなるだろう。
この運用でライバルとなるエンテイ、ライコウはどちらも食材ゲットのスキルとくいポケモンを擁しておらず、「食材を幅広く供給しつつきのみを貯める」際にはスイクンが最も適している。
厳選したスイクンとシャワーズ
上述のように性能が固定されたお通しスイクンとであっても、スイクンとシャワーズを組み合わせて編成する価値があるのだが、しっかりと厳選されたスイクンの場合、ヒーラーのようにすべてのフィールドで汎用的に常駐させる運用も視野に入る。
本節では、どのような条件を達成できればスイクンとシャワーズの常駐運用が有効といえるのかを明らかにしてみたい。
シャワーズ構築にスイクンを採用することによって増えるおてつだい回数は、ポケモンのおてつだい時間によって異なる。
仮に
- T:ポケモンのおてつだい時間
- S:スイクンのレベル補正、性格補正、サブスキル補正を合わせたもの
とすると、「シャワーズ構築におけるスイクンによるおてつだい回数の増加分*2」は以下の式で表される。
増加分 = (T × 0.156 ×S) / 2700
以下のおてつだい回数推定の定理(参照:げんき)
1日のおてつだいの回数 = 132888/おてつだい時間(秒)
より、おてつだい時間をTのポケモンが行うおてつだい回数は以下のように表せる。
ポケモンのおてつだい回数 = 132888 / T
また、スイクンの基準おてつだい時間は2700秒であり、スキル確率が2.60%なので、スイクンのスキル発動回数を以下のように表せる。
スキル発動回数 = 132888×0.026×スキル確率補正 / (2700×レベル補正×おてスピ補正)
スキルレベル6でみずタイプ2匹のおてつだいブーストはおてつだいを6回分実行できるので、スイクンのメインスキルによるおてつだいの増加回数は以下のように表せる。ただし、スキル確率補正、レベル補正、おてスピ補正はすべてまとめてSと表すことにする。
スキルによる増加回数 = 132888×0.026×6×S / 2700
よって、1日のおてつだいの回数に対する割合を計算すると、以下のように表せる。
増加分 = (T × 0.156 ×S) / 2700
シャワーズ1匹、ヒーラー1匹、きのみとくい2匹が編成されている状況で、残りの1枠にきのみとくいポケモンとスイクンのどとらを編成するべきかを考察する。
簡略化のため、カビゴンの好物補正ときのみとくい補正を合わせて「きのみとくいポケモンがスイクンの稼ぐエナジーの6倍稼ぐ」という仮定をおく*3。更に、すべてのきのみとくいポケモンが食材を持ってこないと仮定する*4。
- A1: 既に編成されているきのみとくいポケモンのおてつだい時間の平均
- E1: 既に編成されているきのみとくいポケモンが稼ぐエナジー量の平均
- E2: スイクンと比べるきのみとくいポケモンが稼げるエナジー量
- C: (スイクンと比べるきのみとくいポケモンにかかる補正値) / (既に編成されているきのみとくいポケモンにかかっている補正値)
- S: スイクンにかかるレベル、せいかく、サブスキルによる補正値
- RF: リサーチフィールドにおけるカビゴンの好物がオレンのみの場合「2」となり、それ以外は1となる。
とするとき、次の不等式が成立する時、「スイクンの方が勝る」ことになる。『スイクン採用可否判別式』
C × E2 / E1 ≦ RF×(A1×S×0.156) / 1125
または以下のように変形して考えることもできる
S/C ≧ 1125×(E2/E1) / (A1×0.156)
これらを基に各リサーチフィールドにおけるきのみエナジー効率最高のポケモンに対し、スイクンが勝る条件を一覧にする。
シアンの砂浜では『スイクン採用可否判別式』右辺を2倍する(カビゴンの好物補正)
対最高E2/E1はそのフィールドにおける最高きのみ効率ポケモンのものとせいかく、サブスキル、レベルすべてが等しい場合のE2/E1の値。
「S/C閾値」は、S/Cの値が、この行の数値を超えている場合に「スイクンが勝る」ようになる条件のこと。
「レベル60、きのみの数S、おてつだいスピードM、いじっぱり」を補正値として持つハガネールを2匹編成しているとする。
「レベル50、きのみの数S」を補正値として持つジュペッタと「レベル50、スキル確率アップM」を補正値として持つスイクンのどちらを編成するべきか考える。
ジュペッタから見たハガネールの基礎E2/E1は「0.88/0.968 = 0.909」である。
Cは「0.002×50×1.5 / {(0.002×60×1.5/0.86)/0.9} = 0.645」となる。
このとき、『スイクン採用可否判別式』は以下のように表せる。
S ≧ 1.409
スイクンは「レベル50、スキル確率アップM」を補正値として持つので、
S = 1.36 / (1 - 0.002 × 50) = 1.51
となり、判別式を満たす。
よって、「レベル50、きのみの数S」を補正値として持つジュペッタよりも「レベル50、スキル確率アップM」を補正値として持つスイクンを編成した方が良いことが分かる。
| リサーチフィールド | 1位 | 2位 | 3位 |
|---|---|---|---|
シアンの砂浜 | オーダイル | ドードリオ | ピクシー |
| きのみ基礎エナジー | 31 | 24 | 26 |
| 基準おてつだい時間 | 2800 | 2400 | 2800 |
| 対最高E2/E1 | 1.000 | 0.903 | 0.839 |
| S/C閾値 | 1.545 | 1.396 | 1.296 |
| リサーチフィールド | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
|---|---|---|---|---|
トープ洞窟 | バクフーン | キュウコン | イワーク | ガラガラ |
| きのみ基礎エナジー | 27 | 27 | 30 | 31 |
| 基準おてつだい時間 | 2400 | 2600 | 3000 | 3500 |
| 対最高E2/E1 | 1.000 | 0.923 | 0.860 | 0.737 |
| S/C閾値 | 3.606 | 3.328 | 3.102 | 2.656 |
げんきオール等とは異なり、『おてつだい回数を直接増やす』という性質上、きのみ基礎エナジーが低くおてつだい時間が短いポケモン(ライチュウなど)をエースとする場合には相性が悪い。
「レベル50、スキル確率アップM、おてつだいスピードM、せいかくスキル確率アップ」が一通り揃ったスイクンであってもSの値は「2.109」程度であり、「おてつだいスピードMといじっぱり補正が劣り、レベルが20低くて40程度」という状況でもS/Cの値は「3.06」程度となる。
しっかりと厳選されたスイクンを用意できている課金リサーチャーなら3体目の高水準なきのみとくいポケモンを用意するというのは決して難しくないであろうと仮定すると、「スイクンの方がエナジー量が増える」場合は少ないことが分かる。
ただし、料理によるエナジー量が今後一層増えていくとすると、エース枠のポケモンがとってくる食材の選択肢は多い方が望ましい。
Ver.2.4.0時点におけるラピスラズリ湖畔のようにきのみとくいのポケモンが充実していないフィールドや、スイクンの食材にも期待する場合などには、きのみとくいポケモンの代替としてスイクンを採用するのは決して悪い選択でないといえるだろう。
スイクンのほかの特徴として、非常に食材確率が高いこともあげられる*5。その点においても、スイクンの食材が必要な状況では目的によく合った運用方法といえる。
スイクンシャワーズヤドキング
シャワーズ構築におけるスイクンの存在は「3匹目のきのみとくいポケモン候補」程度であり、その高すぎる厳選・育成難易度に対して起用できる状況は限定的であった。
ただし、おてつだいブーストのスキル効果は以下に示す通り、同タイプが2匹なのか3匹なのかによる変化量が大きい。
そこで、メインスキルげんきエールでもヒーラーとしての役割を十分に担えると考え、ヒーラー枠としてヤドキング
を採用することも検討してみたい。
ヒーラーとしてのヤドキング
げんきエールは「チーム内で最もげんきが少ないポケモンを対象とする確率が高い」ということは知られているが、その具体的な確率は現在*6でも判明していない。
ただ、げんきエールSのスキル効果で上昇するおてつだい効率の量は次のようだと示されている(詳細な計算は(メインスキル/げんきエールの考察参照))。
仮にスキルレベル6のげんきエールSでポケモン1匹のげんきを51回復すると、そのポケモンの稼ぐエナジーが約26.8%上昇する。
そのため、ヒーラー以外の4匹のポケモンのげんきを1度ずつ回復させることができれば、げんきオールを使うヒーラー同様「他のポケモンを採用するよりもエナジー効率が高くなる」という基準を満たすことになる。
げんき回復対象の抽選確率は上述の通り未解明であるが、その確率が充分に高ければ『1日に5回以上スキルが発動すれば基準を超える』と考えられる*7。
ヤドキングであれば、1.73倍以上の補正があれば5回/日の基準を満たせる。
これは例えば、「レベル50、スキル確率アップM、おてつだいスピードM」の補正があれば達成できるため、ヤドンの厳選・育成難易度を鑑みればそこまで高い基準ではないといえるだろう。
このように、机上論ではヒーラーとして採用する十分な価値があると言えるが、実際にはさまざまな違いがある。
単純にヒーラーとしての括りでみるなら、総合回復量と安定性ではげんきオールが優位に立つといえる。また、上述のお手伝い効率上昇値は『最高のタイミングでスキル効果を受けた場合』のものであり、げんき回復効果は受けるのが遅ければ遅いほど効果は小さくなるため、実際にはもっと効率上昇値は小さくなる。
一方で、げんきエールにも「交代運用をとりやすい」という大きなメリットがあり、それは交代運用が肝要となるシャワーズ構築に非常に合致している。あくまで「有力な選択肢の一つ」と捉え、必要な食材に合わせて柔軟にチーム編成を行うと良いだろう。
ここからはヒーラーとしてヤドキングを採用したシャワーズ構築において、スイクンの性能を考察してみる。
チーム編成(スイクンシャワーズヤドキング構築)
- 自由枠
- 自由枠
- ヤドキング
- スイクン
- シャワーズ
【運用方法】
基本的にはシャワーズ構築と同様。ヒーラーとしてヤドキングを採用する。
本構築の起用は主に以下の状況で考えてみたい。
1. オレンのみがカビゴンの好物となっている
2. ある程度、貯蓄が潤沢で食材供給に余裕がある状況
考察
スイクンシャワーズヤドキング構築における『スイクン採用可否判別式(ヤドキング入り)』は、おてつだいブーストによるスキル効果が6回→8回になるだけなので、以下のように表せる。
きのみとくいポケモン2匹、ヤドキング、シャワーズが編成されているとする。残りの1枠に、きのみとくいポケモンを採用するべきか、スイクンを採用するべきかを以下のように判定することができる。
- A1: 既に編成されているきのみとくいポケモンのおてつだい時間の平均
- E1: 既に編成されているきのみとくいポケモンが稼ぐエナジー量の平均
- E2: スイクンと比べるきのみとくいポケモンが稼げるエナジー量
- C: (スイクンと比べるきのみとくいポケモンにかかる補正値) / (既に編成されているきのみとくいポケモンにかかっている補正値)
- S: スイクンにかかるレベル、せいかく、サブスキルによる補正値
- RF: リサーチフィールドにおけるカビゴンの好物がオレンのみの場合「2」となり、それ以外は1となる。
とするとき、次の不等式が成立する時、「スイクンの方が勝る」ことになる。『スイクン採用可否判別式(ヤドキング入り)』
C × E2 / E1 ≦ RF×(A1×S×0.208) / 1125
または以下のように変形して考えることもできる
S/C ≧ 1125×(E2/E1) / (A1×0.208)
各リサーチフィールドごとに、スイクンを採用するべき条件がどのようになるかを下記に示す。
| リサーチフィールド | 1位 | 2位 | 3位 |
|---|---|---|---|
シアンの砂浜 | オーダイル | ドードリオ | ピクシー |
| きのみ基礎エナジー | 31 | 24 | 26 |
| 基準おてつだい時間 | 2800 | 2400 | 2800 |
| 対最高E2/E1 | 1.000 | 0.903 | 0.839 |
| S/C閾値 | 1.159 | 1.047 | 0.972 |
| リサーチフィールド | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
|---|---|---|---|---|
トープ洞窟 | バクフーン | キュウコン | イワーク | ガラガラ |
| きのみ基礎エナジー | 27 | 27 | 30 | 31 |
| 基準おてつだい時間 | 2400 | 2600 | 3000 | 3500 |
| 対最高E2/E1 | 1.000 | 0.914 | 0.880 | 0.779 |
| S/C閾値 | 2.704 | 2.471 | 2.380 | 2.108 |
「レベル50、スキル確率アップM、おてつだいスピードM、せいかくスキル確率アップ」が一通り揃ったスイクンであればSの値は「2.109」になり、しっかり厳選・育成がなされたきのみとくいポケモンの代わりに採用しても効果的な状況も少なからず存在することが分かる。
シャワーズスイクンヤドキング構築においては、ヒーラーが拾ってくる食材も重要な要素である。
ヤドキングの拾う食材のリラックスカカオやおいしいシッポは基礎エナジーの高さが魅力的であり、とくにおいしいシッポを食材ゲットやおてつだいブーストを交えながら多量に収集できる点に特色がある。
ただし、Ver.2.4.0時点ではレシピでのおいしいシッポの用途は限定的である。あんみんトマトも重要かつみずタイプのポケモンが収集しづらい食材なので、リサーチャーによってはABC構成のヤドキングも高く評価できるかもしれない。
ほかのヒーラーではふといながねぎやワカクサコーンを拾えるサーナイト、とくせんエッグを拾えるパーモット、あじわいキノコを拾うソーナンスなどにも特色があり、Ver.2.4.0時点におけるみずタイプのポケモンが拾う食材を補完できるので、状況に応じて使い分けるのもいいだろう。
まとめ
料理の価値および食材とくいポケモンの育成・厳選難易度が上昇し続けるポケモンスリープにおいて、「食材供給を主にシャワーズで賄い、不足する分を食材とくいで補う」というのも合理的な判断のひとつといえるだろう。
本記事を作成するにあたり、執筆者は「おてつだいスピードM、スキル確率アップM、スキル確率せいかく補正」の食材ABC構成の個体と「おてつだいボーナス、スキル確率アップM、スキル確率せいかく補正」の食材AAB構成の個体のシャワーズ2体を運用し、その使用感を参考にしている。これだけ補正が揃っている優秀な個体であっても運が悪ければ稀に下振れを感じる時があるため、イーブイはしっかりと厳選した個体を育てたい。
また、執筆者は基本的に無課金で遊んでいるため、本記事においてはいいキャンプチケットの使用は一切考慮していない*8。いいキャンプチケットの使用ないし常用を考慮したシャワーズ構築の記事は有志が作成してくれることを願う。
記事内で言及しているように、イーブイは本ゲームにおいては比較的厳選難易度の低いポケモンといえるため、気長にスキル関連の補正が高くなっている個体を仲間にすることを狙っていくとよいだろう。なお食材構成についてはいずれも大きな差はなく、基本的にはどの構成でも運用できる。
運よく優秀なイーブイを仲間にすることができたら、ぜひシャワーズ構築を運用してみてほしい。
また、シャワーズ構築を運用する際はスイクンの厳選についても積極的におこなってみるのもよいだろう。
多くのフィールドで出現するヤドンも厳選すると*9、編成枠の自由度が高まりさまざまなポケモンの活躍の機会を見いだせる。
新しい食材やレシピ、新しいみずタイプのポケモンが今後実装されるたびに、この構築はだんだん強化されていく。
シャワーズ構築を通じて、ポケモンスリープのさまざまな楽しみ方を発見し、リサーチャーがよりよい睡眠をとれるようになれば幸いである。




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