概要
ポケモンスリープはポケットモンスターシリーズの派生作品であるため、本編で使用されている設定がそのまま、あるいはアレンジがされて使われている。
本編をプレイしたことがないリサーチャーがポケモンの世界を知るきっかけとして、ポケモンスリープで使われている本編と同じ名前の設定を簡単に記述する。
ポケモン
ポケットモンスター
ポケットモンスターシリーズに登場している生物の総称。長いため基本的には縮めてポケモンと呼ばれている。
現存生物とは別の、ポケモンが出てくる物語の舞台である星の至る所に住む不思議な生き物のこと。
人間自身や、人間が作り上げた物、宇宙から飛来した何かがポケモンに変化するケースもある。
普段は様々な大きさだが、すべてのポケモンは体を小さくする事が出来る特徴をもつ。弱るほど小さくならなければ入れない場所に入ろうとする。
この特徴から、モンスターボールというカプセル状のアイテムで捕獲することが出来、研究したり使役したりといった関係性を作っていく事が出来る。本編シリーズではポケモン同士を戦わせたり、フィールドの障害物を突破することに使われている。
地方によっては環境への適応をしたことで姿や能力が異なるポケモンがおり、まとめてリージョンフォームと呼ばれている。
神話などに語られる伝説のポケモンや、住んでいる地方に生息しているはずだが一生をかけても出会うことができないような幻のポケモンも存在する。
図鑑No.
たくさんの種類が存在するポケモンを区別するために割り振られた番号。例外もあるが、基本的には本編シリーズで新しい地方で冒険ができるようになるたびに総数が増えていく。
すべてのポケモンが割り振られた全国図鑑No.と、地方に出るポケモンだけを記した独自の地方図鑑No.が存在する。
リージョンフォームが存在するポケモンは姿が違っていても同種となるので同じ図鑑No.が割り振られている。
ポケモンスリープでも独自の図鑑No.が割り振られていた時期があるが、現在は全国図鑑No.である。
使われていた独自の図鑑No.の一覧はフィールド図鑑から
タイプ
ポケモン自身に備わっている属性。必ず一つ、最大で二つ備わっている。
初代であるカントー地方では15種類、現在は18種類存在している。
新しいタイプが追加されると、既存のポケモンのタイプが変化することがある。
ポケモンスリープでは一つのみであり、二つ備わっているポケモンはどちらか一つが選ばれている。
レベル
ポケモンの今の強さを数値で表したもの。高くなればなるほど能力値が高まり強くなる。また新しい技を使えるようになることもある。
初代であるカントー地方からレベルは最大100まで上げることができる。派生作品によっては最大が100ではない。最小値は作品により異なる。
人の実力を測る能力も上がっているようで実力が足りないと判断されれば、指示を聞かないなどの問題が出ることがある。
ポケモンスリープでの詳細はレベルから
経験値
レベルを上げるための数値。EXPとも表記される。
一定の数値がたまるたびにレベルが上がるが、ポケモンごとに必要な数値が変わり強いポケモンほど必要な数値が大きくなる。
ポケモンスリープでの詳細は経験値タイプから
進化
条件を満たすことでポケモンの姿の変化や能力が高くなる現象。進化が存在しないポケモンもいる。
進化は成長に近いが、進化をしないと成体になれないというわけではなく、進化しないまま暮らしているポケモンも多い。
大体のポケモンはレベルを上げるだけで進化する。一部のポケモンはアイテムや場所など特殊な条件により進化する。
新しい地方の冒険で今まで見られなかった新しい進化が見つかることもある。新しく進化が見つかったポケモンは進化前後と比べて図鑑No.が大きく変動している。
性別
ポケモン一匹一匹の区別。オス、メス、性別不明が存在する。
二代目であるジョウト地方から判別されるようになった。
作品により異なることもあるが基本的にオスとメスで性能の違いはない。性別不明は性別が関係する影響を受けない。
オスまたはメスのみ存在するポケモンもいる。
性別不明は一部を除くだろうが性別がないわけではなく、性別の判断がつかないポケモンたちである。
ポケモンによるオスとメスの比率
基本的にオスとメスの比率は半々であるが、ポケモンによってはオスとメスの比率が異なり偏っている。
現在ポケモンスリープで確認できる性別の比率が異なるポケモンは以下の通り
ポケモン名 | ♂ | ♀ |
フシギダネ系統 | 87.5% | 12.5% |
ヒトカゲ系統 | 87.5% | 12.5% |
ゼニガメ系統 | 87.5% | 12.5% |
ピッピ系統 | 25% | 75% |
ロコン系統 | 25% | 75% |
プリン系統 | 25% | 75% |
ガーディ系統 | 75% | 25% |
ガルーラ | 0% | 100% |
イーブイ系統 | 87.5% | 12.5% |
チコリータ系統 | 87.5% | 12.5% |
ヒノアラシ系統 | 87.5% | 12.5% |
ワニノコ系統 | 87.5% | 12.5% |
トゲピー系統 | 87.5% | 12.5% |
ルカリオ系統 | 87.5% | 12.5% |
エルレイド | 100% | 0% |
ワシボン系統 | 100% | 0% |
キュワワー | 25% | 75% |
ニャオハ系統 | 87.5% | 12.5% |
ホゲータ系統 | 87.5% | 12.5% |
クワッス系統 | 87.5% | 12.5% |
※カビゴンは♂の方が多いポケモンではあるが、本作のカビゴンの性別を判断する術はない。
ポケモンによるオスとメスの姿違い
一部のポケモンはオスとメスで外見の模様や特定の部位に違いがある。別のポケモンに見えるほど大きく姿の異なるポケモンもいる。
現在ポケモンスリープで確認できるオスとメスで外見が異なるポケモンは以下の通り
色違い
まれに見つかる通常とは色が異なるポケモン。能力に変化がないので体色のみが突然変異した個体と思えばよいだろう。
二代目であるジョウト地方から見つかるようになった。ジョウト地方の冒険中に1匹の色違いであるポケモンと確実に出会うことができた。
出現するたびにエフェクトが発生し通常のポケモンと違うことがわかる。作品ごとに違うが星型や菱形のキラキラを中心にエフェクトが構成されている。
エフェクトの効果か外国版か、色違いのポケモンが出現する事を「光る」と表現することもある。
せいかく
ポケモン1匹1匹に個別に備わっている特徴。
三代目であるホウエン地方から確認できるようになった。
単に生物らしい表現だけのために設定されている項目ではなく、同じポケモンでもせいかくごとにポケモンの能力値に補正が入る、濃い味がある食べ物系アイテムに好き嫌いが生じるなどの影響を与える事から、実装されているどのポケモンシリーズにおいても重要視されている。
なお、それぞれのせいかくはポケモン固有の気質と比較しての表記であると思われる。
リボン
特別な出来事を経験した記念に各ポケモンたちに複数つけられるリボン。外すことはできない。
三代目であるホウエン地方から獲得、確認できるようになった。
たくさんの種類があり、簡単な条件でつけられるリボンから、運が絡んだり、すでに入手ができないリボンも存在する。
各地方、作品にポケモンを移送するサービスを利用し、1匹のポケモンにたくさんのリボンをつけることもできるのでやり込みにも使われている。
ポケモンスリープではオリジナルのおやすみリボンが登場。
詳細はおやすみリボンから
余談になるが、睡眠タイプの一つであるぐっすりと同じ、ぐっすリボンが存在する。獲得するために睡眠は関係ない。
とくせい
ポケモンの種ごとに備わっている生まれ持ったパッシブ能力。種ごとに1~3つの中から1つ扱える。進化によって変化することがある。
三代目であるホウエン地方から確認、効果を発揮するようになった。
ポケモン固有のとくせいもあり、フレーバーテキストのような要素といえる。
ポケモンスリープでは備わっていないが、食材が該当しそうだ。
ばけのかわ
戦闘ごとに最初の一回だけダメージのみを無効化するバリアを張るとくせい。
無効化した後は姿に変化が起こる。ただのボロ布のはずなのにたとえ神の一撃を受けても変化は他と変わらない。
わざ
ポケモン同士で戦う際に使われる。わざにもタイプが備わっており、ポケモンのタイプの影響を受ける。わざを使わずに戦える作品もあるが、基本的にはわざを使ったほうが良い。
ポケモンごとに4つまで覚えることができる。少ない枠の中でどのようなわざを覚えさせて扱うかが腕の見せ所。作品によってはわざを覚えることができず、ポケモンスリープのように1つの効果のみで様々なポケモンを使い分けることになる。
ゆびをふる
ゲームよりもアニメのほうが有名でありそうなポケモンが使えるノーマルわざ。一部を除いた状態でも500を超えるわざの中からランダムで一つ発動する。
レベルを上げるだけで覚えられるポケモンは少ないが使えるポケモンは案外多く、意外かもしれないがポケモンスリープのメインポケモンであるカビゴンも使うことができる。
たくわえる
回数制限付きの力を蓄えることができるノーマルわざ。簡単にいえば使い切りのチャージをする。
単体だと耐久を上げるだけの単なるバフ技となるが、指定の技を使えばたくわえるを使った数に応じて効果が上がる。
多くの食べ物をため込んだり、袋のように空気をため込めそうなポケモンが覚えられる。すなわちカビゴンも使うことができる。
はきだす
蓄えた力を相手にぶつけるノーマルわざ。蓄えていないと効果がない。
たくわえるを覚えるポケモンが覚えられるが、本編シリーズで使われることは少ない。
ポケモンスリープではたくわえるとセットとして扱われている。
つきのひかり
空に浮かんでいない状態でも月光により自身の傷を癒すフェアリーわざ。
回復量は周囲の天候に左右されるが、たとえ空が完全に隠れる天候であっても真っ暗闇であっても回復しなくなることはない。
覚えるポケモンは夜に関係していることが多い。
へんしん
細胞を変化させ姿を変えるノーマルわざ。
姿だけでなくほぼすべての能力がへんしんした相手と同一となる。第三者からは見ていなければへんしんを使ったポケモンであるかどうかすらわからない。
ものまね
一部を除いて直前に使われたわざを戦闘中自分で使えるようにするノーマルわざ。何もわざが使われていなければ失敗する。
使いこなすのは難しく、あまり使われることが無い。
アイテム
モンスターボール
ポケモンを仲間にするため、持ち歩くために使用している丸いカプセル状のアイテム。どんなポケモンが入っていても重さを感じることはないようだ。
内側を見てもわからないが、中はポケモンにとって居心地が良い空間となっているらしい。
モンスターボールが出てこない作品もあり、その場合は別の方法でポケモンを仲間にできる。
ポケモンスリープではサブレをあげて仲良くなったポケモンのポケモンGETや、睡眠計測時にポケモンたちも一緒に休ませる際に使用されている。
ボックス
ポケモンを管理する区切られたスペースのこと。
ポケモンシリーズでは初期より、捕まえたポケモンはデータ化できるという設定があり、パソコンを介してボックスにアクセスし、仲間にしたポケモンを管理する。
本編シリーズでは基本的に30匹で1ボックス分とされることが多い。
また、デジタル化されていない時代を舞台にした作品ではポケモンを預ける場所をぼくじょうと表現している作品もある。デジタル化されていても本編シリーズのポケモンを預けられる作品において、ポケモンたちを牧場に預けることもある。
バッグ
アイテムを入れるための入れ物。リュックサックだったり肩掛けバッグだったり体に密着できるものであることが多い。
最初のほうの作品であるほど所持できるアイテムの種類にも制限がかかっているが、現在は個数のみ制限がかかっていることが多い。
きのみ
ポケモンごとに持たせることができるアイテムの一つ。ポケモン自身の判断で一回使用することができる。
たくさんの種類があり、きのみごとにさまざまな効果がある。
ポケモンスリープではカビゴンのエナジーを増やすアイテムとして登場。
おこう
ポケモンごとに持たせることができるアイテムの一つ。持っている間アイテムの効果が常時発揮される。
おこうごとに効果が違うが、アイテムの説明文に書かれていない特殊な効果もある。
ポケモンスリープでは睡眠計測後に効果が出るアイテムとして登場。
進化専用アイテム
例外はあるが進化の条件を満たすためのみに存在するアイテム。進化させるには直接与える、ポケモンに持たせるなどアイテムにより異なる。
基本的には進化するとアイテムが消滅する。なので進化させるポケモンと使用するアイテムを間違えないように。
レベルに関係なく進化できるポケモンが多いが、そのようなポケモンは昔の作品だと低いレベルで進化をさせるとデメリットが存在した。
モーモーミルク
ポケモンが飲んで体力を回復できるアイテム。ビンに入っているためポケモンに持たせるだけでは使うことができない。
説明通り栄養がたっぶりで、なおかつ高カロリーな飲み物。人が飲みすぎると肥満の原因になる。
このミルクを作るミルタンクは二足で行動する丸っこいピンクの牛ポケモン。おなかに四つの突起があり、そこからミルクを出す。
おいしいシッポ
悪の組織が資金調達のためにとあるポケモンのシッポを千切り、食用として販売されていたアイテム。入手しても使い道がなかった。
シッポには痛覚がなく、ただ生活をしているだけでもシッポが千切れ元通り再生するので、シッポに何かあっても気にすることはない。
甘味があり、大きさ的にも食べがいはあるだろうが、栄養はない。
あまいミツ
ポケモンが好むにおいのミツで、フィールドで使えるアイテム。体力を回復する効果はない。
ミツだから甘いと思われるが食べることはせず、においを出すことによりポケモンをミツの場所に集める。
とくせんリンゴ
ある地方でカレーを作る際に使うことができるアイテム。完成したアップルカレーは人と仲間のポケモンと一緒に食べる。
リンゴ自体はアニメ、派生作品でよく使われている。きのみとしての効果はない。
ふといながねぎ
ある地方でカレーを作る際に使うことができるアイテム。完成したネギもりカレーは人と仲間のポケモンと一緒に食べる。
説明に書かれているカモネギは一つのねぎに似た植物を巧みに操る鳥ポケモン。陸上生活であり水との関係はない。
カモネギはこのながねぎに反応を示さないようだ。
音楽
主に睡眠導入サウンドで使われている。
ポケモンセンター
本編作中の公共施設、ポケモンセンターで流れるBGM。
無料でポケモンの怪我や疲れを取り、元気にできる施設。通信機能を行う場所か、消費アイテムが売られるお店が併設され、人々の憩いの場でもある。
現実世界では同名のポケモングッズ専門店がチェーン展開されている。当店舗のBGMにもよく用いられる。
ポケモンのふえ
ポケモンを目覚めさせる効果を持ち、先端のほうでモンスターボールを貫いたようなデザインの縦笛を吹くと流れるメロディ。
作品によりいつでも使える笛として所持したり、ラジオで流れていたり、吹いてもらうために持ち運んだりする。
本編ではもっぱら路上で眠るカビゴンを起こしてバトルする特殊イベントを発生させるためのキーアイテムとして活躍。
ゲームシンク
ゲームをネットワークにつなげてポケモングローバルリンクというサービスにポケモンなどの情報を送り、ブラウザからいろいろな機能を利用するために使うゲームシンクのBGM。
今はどの作品もサービスが終了したが、ポケモンの夢の世界で遊べたり、世界中と戦えるレーティングポケモンバトルをすることができた。
きのみゲット
三代目であるホウエン地方からなっているきのみをもぐときに流れるSE。
ポケモンスリープではポケモンたちが拾ってくるが、本編シリーズにおいてきのみの数を増やす際には自分で植えて栽培する必要があった。品種改良が進んで枯れなくなったのか、現在は栽培することがない。
プリンのうた
一代目であるカントー地方のポケモンセンターにいるプリンに話しかけると歌うメロディ。
ポケモンだけではなく人間にも効果があり、子守唄として発売できるほどである。