思想

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固定モードと流動モード

プレイヤーはゲーム開始時に思想を設定する際、
「固定モード」と「流動モード」を選択でき、
選択肢に応じてゲームの流れが少し変わります。

固定モード

固定モードは最初に思想を全て設定し、その思想のままプレイを続けるモードです。

流動モード

流動モードは単純な思想から開始し、徐々に思想を改変し発展させていくモードです。
最初に選べるミームは影響力・中以下のミーム１つだけで、
ゲーム中で特定の行動をすることで得られる「発展ポイント」が一定値に達するたびに
思想を改変していくことができます。
一見すると最初から思想が完成されている固定モードのほうが良いように見えるかもしれませんが、
流動モードにはいくつか利点があります。

・序盤には負担が大きいミームを設定せずに済む
ミームの中には特定の設備の使用やアイテムの消費など、
ミームに沿った行動を要求するものが存在し、要求が満たされないと心情が下がってしまいます。
これらの要求は生活基盤の整った中盤以降のコロニーであれば難なく満たすことが出来ますが、
序盤のコロニーにとっては負担が大きい場合があります。
そこで、発展モードで当たり障りのない思想からスタートし、
ゲーム進行にあわせてこれらのミームを追加することで序盤の負担を軽減できます。

・レリックを変更できる
思想にはそれぞれ「レリック」と呼ばれる伝説のアイテムを設定でき、
レリックに関連するクエストをこなすことで入手できます。
レリックは品質が必ず「幻の一品」に設定されるため、
ペルソナ武器など自力で生産できないアイテムに関しては幻の一品を入手するほぼ唯一の手段です。
レリックは通常一つの思想につき３つまでしか設定できませんが、
レリックを入手後に思想を改変してレリックを変更することで
新しいレリックを入手しに行くことができます。
この場合元レリックは以降通常のアイテムとして扱われますので、
時間と手間がかかりますが幻ペルソナ武器を大量に入手することが出来るようになります。

構造

「思想の象徴的構造」とありますが、要は「何を神とみなすか」のことです。
構造により設定できる「神」の数が変動しますがフレーバー要素のためゲームプレイには影響しません。
例外的に「仏教の起源」と「イスラム教の起源」はミーム「高みの存在」が無くとも儀式「スモークリーフサークル」を利用できるようになるため、
他の構造の上位互換になっていますが、さほど大きな影響のある部分ではないためあまり気にしなくともよいでしょう。

スタイル

その思想におけるアイテムなどの固有のデザインです。
スタイルに応じて設定できるアイテムやデザインが変わります。3種類まで設定できますが、同じカテゴリのものは左側のものが優先されます。
これらはフレーバーだけでなく固有デザインのアイテムを目にしたキャラクターはその思想の「思想の多様性」の戒律に応じた心情ボーナスを得ます。
スタイルと同じデザインのアイテムを目にすると「均一な環境」、異なるデザインなら「多様な環境」の心情ボーナスがつきます。

実用面から見れば思想の多様性を均一(中立～偏見)方面するなら日常的に使うテーブル・椅子系や装備の固有デザインを持つスタイルを3種設定して
それらを建設おけば幅広い状況で心情ボーナスを得られます。
多様(認める)方面する場合、通常建設できるのは自思想のスタイルに限定されるので家具からはボーナスを獲得しづらくなります。
他思想が固有フロアを持つ場合はその思想のキャラが仲間になれば固有フロアが解禁されますので、それを配置してボーナスを得るとよいでしょう。
例外的に流動モードでスタイル固有家具を建設後、思想改変でそのスタイルを削除すれば多様扱いになりますが、
スタイル変更をするとミーム追加が出来ないため行うメリットはかなり低くなっています。

ミーム

ミームとは、思想の基本的な考え方を表すものです。１つの思想につき採用できるミームは4つまでです。
各ミームを採用すると、ミームに応じた戒律が設定されたり、特殊な装備品や建築物が解禁されたりします。
その他、ミームによっては「スペシャリスト」と呼ばれる特定の仕事に特化した専門職を設定できるようになります。
スペシャリストはいずれも強力な特殊能力を持っていますが、できる仕事の種類に制約が課されてしまいます。
ミームはロールプレイ用という側面が強く、ゲーム上の性能という面でバランスは取れていません。
採用することで難易度が下がるミームから、大幅に難易度が上昇するものまで様々です。

強いミーム

・支配者
死体を見ても心情が下がらなくすることができ、
戦闘において非常に強力な射撃のスペシャリストを解禁します。
他派閥との基礎友好値が下がってしまいますが、贈り物でどうとでもなる話です。

・高みの人生
ドラッグ系の作物収率・ドラッグ製造速度・ドラッグ売値が大きく向上し、お金稼ぎが楽になります。
定期的にドラッグを摂取しなければ心情が下がってしまいますが、
ビールやサイカイトティーを摂取するだけなので大した問題ではありません。
このミームを採用すると解禁される建築物の「オートボング」も強力であり、
低コストでドラッグ欲求を満たすという通常の使い方の他、
副作用で敵の能力を下げる化学兵器としての運用も可能です。
ドラッグの効果的な運用については、ドラッグを参考にしてください。

・人間優位
このミームを採用すると解禁される生産のスペシャリストは
「作ったものすべての品質を1段階上昇させる」という極めて強力な特殊能力を持っています。
創作意欲と組み合わせればとても簡単に幻の一品を量産できるようになり、
コロニー運営に大きく寄与します。

癖があるものの強いミーム

・トランスヒューマニスト
年齢逆転や古傷の治療などを可能にする生体改造ポッドを半分の時間で利用でき、
スキル経験値を稼ぎやすくする「ニューラルスーパーチャージャー」と
睡眠時間を短縮する「睡眠加速器」を作成できるようになります。
ただし、これらの設備は資源と電力を大量に消費する上、
設備を定期的に使用できないと心情が下がってしまいます。
この他、研究を大幅に加速させる研究のスペシャリストを解禁し
栄養補給ペーストを食べた際の心情低下が無くなります。
負担が大きいものの見返りも大きいミームです。
なお、古代人を勧誘して機材を作らせることでミームを導入せず機材の恩恵だけゲット可能です。

・地底人
虫肉やキノコを食べても心情が低下しなくなり
また屋内に居てもキャビンフィーバーにならなくなります。
キノコを室内で栽培できる「菌床」も作成できるようになるため、
岩盤下コロニーの運営が大幅に楽になります。
ただし、逆に屋外にいると心情が下がっていってしまうため
岩盤下コロニーを構築するまでは邪魔になってしまうミームです。

難易度が大きく上昇するミーム

・純粋な肉体
ドラッグの使用が禁止される上、義肢・人工臓器を取り付けると非常に大きな心情ペナルティを受けてしまいます。
特性の「ドラッグ嫌い」と違い、ウェイスターやユサールなど「○○依存」を持つキャラのドラッグ摂取すら妨げますし、
自然体主義同様サイリンクや異種遺伝子があるだけで心情が低下する非常に厄介なミームです。

・動物の人間性
人狩り動物を除く動物を殺すか、肉を食べると心情が低下するようになります。
通常であれば食糧が足りないときは野生動物を狩って凌ぐことができますが、
それができなくなるので食糧管理が難しくなります。

・木々との繋がり
木が伐採されたり破壊されたりすると大きな心情ペナルティを受けてしまいます。
能動的に木を伐採した場合はもちろん、森林火災が発生して木が燃えるのもダメなので、
事実上森林火災がサイコドローンに化けるようなものです。
なお、木材の使用そのものにはペナルティが無いため、
交易で購入したり伐採以外の方法で入手した木材であれば通常通り使用できます。

ミーム一覧

影響度・低

支配者

自分たちこそが至高の存在であり、他のすべてを支配すべきだと考えます。
死体を見ても心情を下がらなくできる点が特に強力であり、
襲撃後に大量の死体を片付けている際に精神崩壊する事故が起きなくなります。
また、解禁される射撃のスペシャリストは周囲の射撃能力を大幅に向上させ
戦闘能力が格段に上がる非常に強力なスペシャリストです。
代償として他派閥との基礎関係値が悪化しますが、関係値は贈り物を渡すことで簡単に改善できます。

忠義者

自分たちが他の派閥より優れていると考えます。
「支配者」と比べて基礎関係値ペナルティが小さくなりましたが、
「支配者」の持っている長所がほぼすべて消えています。
ロールプレイ目的でもない限りこのミームを採用する理由はないでしょう。

有罪者

自分たちは罪深い存在であり、他者より劣っていると考えます。
痛みによる心情ペナルティを無効化し、逆に心情ボーナスを得られるようになります。
「痛みは美徳」と似ていますが、あちらと違ってベッドの品質の影響を受けられます。
ただし、慈善行為が必要になるため乞食や難民を無視したり裏切ると心情ペナルティを受けてしまいます。
乞食はそれなりの頻度で来訪しかなりの量の資源を要求してくるため、負担が大きいです。
また、乞食や難民は裏切ることでかなりの利益が得られるため、裏切りが縛られてしまうのも難点。
特にBiotech環境下では乞食や難民はハイメイトの貴重な供給源であることに注意。
その代わりに慈善行為をこなせば発展ポイントを稼げるため流動モードなら比較的発展が早くなるという利点があります。
また慈善行為は「やりがい」なら(裏切りはともかく)見捨てるだけなら致命的な心情ペナルティにはならない(心情-2)ので
支配者と両立できない個人主義者を選ぶ場合などは一定の価値があるかもしれません。

個人主義者

一人一人が自由な個人であり、他人に何かを強制されてはならないと考えます。
思考の多様性を「認める」より上のものに出来るのが最大のセールスポイントです。
「認める」異常にしておくことで他の入植者が異なる思考を持っていたり異なるスタイルの建築物があれば心情ボーナスを得られるようになります。
初期メンバー以外のコロニー参加者はほとんどの場合において異なる思考を持って参加してくるため、
入植者が増えると比較的手軽に心情ボーナスを得られます。
裏を返せば個人主義を活かすなら積極的な改宗は控える必要があります。
しかし致命的な欠点としては強力なミームである支配者と両立できないという点がありますので、選ぶ場合は注意しましょう。

集産主義者

一人一人は大きな集団の一員であり、それぞれが集団のために役割を果たすべきだと考えます。
リーダースキル「労働強化」の持続時間が×300%されますが、ゲーム的にはそれだけのミームです。
夫婦別姓にできなくなること以外は特にデメリットはありませんので、
こちらはミーム枠が余ったら採用してもいいでしょう。

影響度・中

トランスヒューマニスト

生体改造ポッドの使用速度が×200%され、
更に電力・空腹率増加と引き換えにステータスを上昇させるニューラルスーパーチャージャーと
睡眠速度を上昇させる睡眠加速器が解禁されます。
その他栄養補給ペーストを食べても心情が低下しないほか、
人口部位があると心情が少し上昇します。
ただし、25歳以上のキャラは年に1度生体改造ポッドで年齢逆転サイクルを要求するようになり、
またコロニーの総資産が80000以上になるとニューラルスーパーチャージャーと睡眠加速器の使用も
要求するようになって要求が満たされないと心情が低下してしまいます。
これらの設備は強力ではあるものの、建設にかなりの資材を必要とするほか
大量の電力と栄養を浪費し、さらに年に一度年齢逆転サイクルのため最短で2.6日間も拘束されてしまいます。
生体改造ポッドは共用できないため、人数分用意する必要があり
コロニー全員がこのミームを信じているとかなりの負担になってしまいます。

純粋な肉体

上級者向けの高難易度ミームです。
ドラッグの使用が禁止され、人工部位があると心情が大きく低下します。
特性「ドラッグ嫌い」+「自然体主義」のようなものですが、それよりも更に過酷な縛りが科されます(後述)
ドラッグを摂取できないだけでもそれなりに大きな縛りですが、人工部位が使えないのは非常にきつい縛りです。
戦闘で腕を失ったキャラに義手を取り付けるだけで心情-30という特大の心情ペナルティが科され、
ドラッグで心情を補うことすらできないため事実上使い物にならなくなります。
サイリンク👑や異種遺伝子🧬も人工部位扱いであり、これらの要素を一切使えなくなることが
どれだけ重大な縛りであるかはRimworldに慣れたプレイヤーであれば容易に想像できることでしょう。
このミームの唯一の取り得は医療のスペシャリストが解禁されることですが、
医療のスペシャリストは特殊効果が微妙なうえ戦闘できないという特大のデメリットを抱えており、
はっきり言って使い物になりません。
総じて、このミームを採用することにゲーム的な見返りは一切ありません。
通常のプレイに飽きた求道者ぐらいにしかお勧めできないミームです。

※🧬ウェイスターやユサールなど生存にドラッグの摂取が必要なキャラは特性「ドラッグ嫌い」があっても
該当するドラッグを心情ペナルティなしで摂取することができるのですが、
このミームがあるとそれすら出来なくなります。
当然そのまま放置していては死亡するため、手術で無理矢理投与しなければなりませんが、
もちろん大きな心情ペナルティ(-15)が科されます。

レイダー

強者は弱者から奪い取るべきだ、と考えるミームです。
「支配者」とかなり似ていますが、
定期的に他派閥の拠点を襲撃して滅ぼさなければ
心情が悪化する縛りが追加されます。
Rimworldには主要派閥一覧に載っていない小派閥が存在し、
小派閥の拠点が定期的に自拠点周辺に発生するため
それを襲撃すれば無限に他派閥を襲撃できますが、
全員が定期的に他派閥拠点の襲撃に参加するというのはそれなりに重荷です。
ゲーム的な性能で言えば「支配者」の下位互換に近いため、
ロールプレイ向けのミームと言えるでしょう。

牧場主

動物を育てて暮らすことが正しい手段であり、
植物を育てて食べることは正しくないと考えます。
家畜を多く飼うほど心情が上昇し、さらに動物を解体した際の収量や肉の販売価格が上昇します。
ただし植物の栽培速度が低下し、人間の食用植物を栽培すると心情が低下します。
このように書くと肉食縛りのように見えますが、
人間の食用植物を栽培した際の心情ペナルティは-4と大したことはなく、
栽培速度低下も植物の成長速度自体は変化しないため許容できなくもないペナルティであり、
栽培との両立自体は十分可能です。

思想勧誘者

自分たちの思想を他者に広めることを義務だと考えます。
他者を改宗させようと試みる機会が増加し、他者を改宗させやすくなりますが、
これは相手の心情が改宗チャレンジによって低下しやすくなったり
喧嘩を起こしやすくなるという意味でもあります。

吸血🧬

要Biotech🧬
吸血鬼を崇拝するミームです。
サングオファージのように遺伝子「ヘモゲニック」を持つキャラがコロニーにいると心情が上がり、
いないと心情が下がります。
加えて臓器摘出と人肉食・処刑も容認される非人道的プレイにピッタリのミームですが、
いずれの戒律もこのミームが無くても採用できるため、
ミーム枠を1つ消費してこのミームを採用するのはもっぱらロールプレイ目的になるでしょう。

高みの人生

自然優位

人間優位

ヒトこそが万物の霊長であり、他の動物を従える存在だと考えるミームです。
非常に強力なミームです。
このミームによって解禁されるスペシャリスト「生産のスペシャリスト」は、
「作ったものすべての品質を1段階上昇させる」という強力な能力を持っています。
衣服などの簡単な製品であればこの補正だけでも名品以上を大量生産できますし、
創作意欲と組み合わせれば幻の一品以外を作る方が難しいほどです。
高品質の武器や防具を揃えることは防衛の難易度に直結しますので、
生産のスペシャリストの存在は襲撃が苛烈な高難易度ほど輝きます。
代償として掃除や運搬などの雑用ができなくなりますが、この能力の前では些細な欠点でしょう。
また、戒律によって動物と絆を結ぶことができなくなりますが、
動物と絆を結ぶことは完全なメリットとは言い難いため大した欠点ではありません。

女性至上主義

女性は優れた性別であり、男性を支配する側でなければならないと考えるミームです。
このミーム固有のメリット効果はほぼ存在せず、
男嫌いの特性を持つキャラが思想に賛同しやすくなる程度ですが、
デメリットとして女性しかリーダーになれないというものがあります。

男性至上主義

男性は優れた性別であり、女性を支配する側でなければならないと考えるミームです。
このミーム固有のメリット効果はほぼ存在せず、
女嫌いの特性を持つキャラが思想に賛同しやすくなる程度ですが、
デメリットとして男性しかリーダーになれないというものがあります。

影響度・大

痛みは美徳

動物の人間性

暗闇

地底人

木々との繋がり

盲視

カニバル

ヌーディズム

戒律

その思想におけるルールや考え方です。
ゲーム内容に直接影響を与える部分であり、思想において非常に重要なポイントを占めています。
ミームに応じて設定できるようになるものとそうでないものがあります。
付け特なものからデメリットしかないロールプレイ用のものなどゲーム上の性能という面でバランスは取れていません。

役割

その思想における特別な役割をキャラクターに与えることが出来ます。
これらには特定の服装指定をすることが可能で、設定した場合はそれを着ていると心情にプラス、着ていないと心情にマイナスを受けます。
何も設定しなければ服装による心情変化はありません。

• リーダー
  思想のリーダーです。スピーチや裁判を行えることに加え、労働強化、戦闘指揮という他者へのバフを持ちます。
  リーダーは1思想につき1人のみです。
• モラルガイド
  儀式の執り行いや思想メンバーへの助言を与え、他思想に対する改宗力も高い役割です。
  モラルガイドは1思想につき1人のみです。
• スペシャリスト
  特定のミームで採用できる役割で、指定されたキャラクターを特定の技能に特化させます。
  スペシャリストになるとその技能以外の活動が大きく制限される代わりに、対象技能のスキル値が大きく上がり固有のアクションを使えるようになります。
  1思想で採用できるスペシャリストは2種類までですがスペシャリストになれる人数の制限はありません。

儀式