神無月巡業！ ～嵐の前～

東京女子プロレス 正規軍 サンデーモーニング
メアリ・ノートン：

のびのびと
試合できるって
いいなーっ！

桐咲 真梨：

先月はたいへん
だったもんねー。

メアリ・ノートン：

ホントだよー。

滝沢組と女帝直下が
やりあってる間、
凶獣の相手はボクら（サンデーモーニング）が
してたんだもん。

反則乱入なんでもアリの
凶獣相手にかっこよく
戦えれば良いんだけど…
ボク、まだ未熟だから。

早く、吉井さんみたいに
雑魚を蹴散らせるように
なりたいなぁ。

東京女子プロレス 正規軍 サンデーモーニング
マジョラム吉井：

ふふ、メアリなら
すぐになれるわよ❤

桐咲 真梨：

（マジョラムさんみたいな
 メアリさん……）

（あまり想像したくないなあ）

試合前
“ダンデライオン”
メアリ・ノートン：

いくぞっ、未来のスーパーヒーローを目指してっ！

勝利時

くはー……
はやく筋肉つけたいっ！

桐咲 真梨：

そういえば……
サンデーモーニング
って対凶獣戦から
完全に引いたの？

メアリ・ノートン：

うん！

東京女子プロレス 正規軍 サンデーモーニング
あかり：

ソニックファミリーは
滝沢組に付いたから
引き続き戦ってるけどね。

私たちはお役ご免。
完全に引いたよ。

マジョラム吉井：

負けた女帝直下も、
Ｄ＆Ｄも同様ね。

桐咲 真梨：

そのあたり、
不思議なんだよねー。
協力して凶獣とあたれば、
もっと楽に戦えると
思うのに。

マジョラム吉井：

そういうものじゃないのよ。

桐咲 真梨：

ないの？

あかり：

この世界「手柄」の
取り合いって面が
あるしね。

マジョラム吉井：

ウチの正規軍は、
特にその意識が強いわね。
負けた方は、
区切りがつくまで手出しを控える。
勝者の「晴れの舞台」を穢さないように……

あかり：

だから滅多に一枚岩に
ならないんだよねー。
正規軍の存在そのものが
脅かされるような状態に
でもならない限り……

リザルト

ボクもプロテイン、飲もうかなー

敗北時

いやいや、今のボクがこんな……いやいやいやいやいや……

ハロウィン園原
凶獣控え室
東京女子プロレス 悪役軍（ヒール） 凶獣
ハロウィン園原：

そろそろ時間だな……
行ってくる！

東京女子プロレス 悪役軍（ヒール） 凶獣
ラヴァーズ井ノ瀬：

今日は乱入
いらないんだっけ？

ハロウィン園原：

ああ、何でも山口さんが
声かけてる相手らしいから。
反則はするけど乱入はナシで。

ラヴァーズ井ノ瀬：

正規軍との決戦、近いモンねー。

ハロウィン園原：

決戦、
今回はイケると思うよ。
だってほら……

東京女子プロレス 悪役軍（ヒール） 凶獣
スパイダー菊池

アントラー山口

ブラッディ井上

ハロウィン園原：

三人とも、
最近の気合いすごいもん。

ラヴァーズ井ノ瀬：

今回は天下、とれるかな？

ハロウィン園原：

ああ、とれる。
だから……あたしらは
全力で支えるだけさ。

あたしらしい、
ひっでぇ試合でな。

ラヴァーズ井ノ瀬：

たくさん、
ヤジとブーイング
もらってきてね♪

ハロウィン園原：

まかせとけ。

試合前
“凶悪ロリータ”
ハロウィン園原：

パンツには何も入ってないぜぇ？

勝利時
ラヴァーズ井ノ瀬：

お疲れー。

ハロウィン園原：

やー……
やられたやられた。

ま、確かに……
アイツがこっちに付けば、
凶獣の天下に一歩
近付くかな。

リザルト

また真面目にコツコツ、悪いことすっか。

敗北時

ほら、パンツには入ってなかっただろ？ ３つの凶器以外はさ！

桐咲 愛音：

今日の対戦相手は
大木真琴さんです。

東京女子プロレス 正規軍 猛牛軍
岩田 香辛：

ってーワケで、勧誘に
来たわけなんだけど……
どうかな？

大木 真琴：

うーん、
どうしよう……

ＫＡＴＯＮ：

ふーむ……

桐咲 真梨：

あれ、岩田さん
何してるの？

岩田 香辛：

見ての通り勧誘だよ。
凶獣相手となると、
数もいないと辛いからさー。

前回の戦いで
様子見だった人からさ…
何人かに声かけてるのさ。
見込みのありそうなのを
引き込めたらってね。

ＫＡＴＯＮ：

そう言われると
悪い気は
しないが……

大木 真琴：

か、ＫＡＴＯＮさんは
ともかく……私なんかも
見込んでくれるんです？

岩田 香辛：

んー……
青田買いってのも、
あるかな？

試合前
“お米パワー”
大木 真琴：

そっかー、青田買いかー。

勝利時
ＫＡＴＯＮ：

うし……決めたわ。
俺は猛牛軍の
世話になるぜ。

大木はどうする？

大木 真琴：

え、えっと……

私みたいな若輩者が
お役に立てるのかなって。

岩田 香辛：

大木さー。

謙遜は美徳だけど、
時と場合によっては
甘えや逃げと同じに
なるよ？

（石狩みなと滝沢泉のカットイン）

         お前の同期の石狩は、
   若手ながら滝沢組のナンバー２を務めているし。

（星空こがねとチーム星屑のカットイン）

       星空だって、危なっかしいが
        自分の派閥を立ち上げた。

ウチ（猛牛軍）に来るのが
大木にとって正解か
どうかは……そりゃ、
わからない。

分からないけれど、
ウチは大木に価値が
あると思ったから
声をかけたんだ。だから、
来る来ないの判断は
大木に任せるけど……

断るにしても、未熟は
理由にしないどくれよ。
この業界、流れが速い
からね。

大木 真琴：

……………………

わかりました。
お世話になります。

岩田 香辛：

いいのかい？

大木 真琴：

はい。農家の子供ですからね…

青田買いとか言われたら、
断れないですよ。

リザルト

ＫＡＴＯＮさんも、よろしくお願いします！

敗北時

うん、何か実る感じがする！

桐咲 愛音：

今日の対戦相手は
幌多みのりさんです。

東京女子プロレス 正規軍 滝沢組
幌多 みのり：

やっはろー。
今日はよろしくね～。

桐咲 真梨：

あれ、
みのりさん新コス？

幌多 みのり：

へっへー。いいでしょー♪

今回は組長の
正念場だし……
あと北村さんのために
ちょっち気合いを
入れようかなって。

桐咲 真梨：

北村さんのため？

幌多 みのり：

うん。北村さんのためさ。

試合前
“気まぐれフルコース”
幌多 みのり：

やるときは、やらないとね……

勝利時

あたたた……
まあコス変えたからって
実力が上がるわけじゃ
無いしね。

でもプロレスって
いうのは、気持ちで
変わる部分も大きいから。
ま、思い切っていくさ…

東京女子プロレス 正規軍 滝沢組
石狩 みな：

……………………

一体どうしたと
言うんだ？

幌多 みのり：

なにが？

石狩 みな：

いや、そんなに
真面目な顔つきに
なって。

幌多 みのり：

なんだよー。
いつも「真面目にやれ」って
言ってたのみなぽんじゃん。

石狩 みな：

それは
そうなんだが……
何故、急に？

幌多 みのり：

ん…………

まあ、きまぐれかな。

石狩 みな：

気まぐれか……そうか。
まあみのりらしいな。

何にしても、
やる気になることは
いいことだ。
うん、良いことだ。

幌多 みのり：

うん、良いことでしょ。
それでさ……

しばらく練習に
専念するから……
みなぽん、自分の事は
自分でやってね。
掃除とか、洗濯とか……

石狩 みな：

なっ！（背景に稻妻が走るｗ）

な………………
わ……わ……

わかった！
他ならぬみのりが
やる気になってるんだ……
うん……練習に
専念してくれ……

幌多 みのり：

ごめんね。
見捨てる形に
なっちゃって…… （何故か瞳のハイライトが消える）

石狩 みな：

私のことは気にするな！

お前が前に進もうと
しているんだ。
たとえどのような事に
なっても……後悔はしない！

桐咲 真梨：

（あれ？ 掃除と洗濯の話だよね？）

リザルト

許してね……みなぽん……

敗北時

おや勝てた……新コス効果ってやつ？

桐咲 愛音：

今日の対戦相手は
なめこさんです。

東京女子プロレス 正規軍 ディスティニー
なめこぐるみ：

うう……
お金がないのです。

桐咲 愛音：

どうしたんですか、
いきなり？

なめこぐるみ：

お金が……
お金が足りないのです。

ご存じの通り、
最近なめこは新しい
派閥を立ち上げたのです。

（ジムで練習中のリトル・ラナと麗雫）

     正規軍で、どこの派閥にも
   属していなかった二人を引き入れて。

桐咲 愛音：

知ってます。
むしろ、
よくあの２人を
引き込めたなと……

なめこぐるみ：

もちろん、条件を出したですよ。

麗さんは欲しがってた
厨二病っぽいグッズで
懐柔しました。
ラナの子には毎日食事を
奢るという条件で……

でもグッズは思ったより
高かったし、毎日おごる
食費もバカになりません。

今は何とかなって
いますが、この調子で
メンバーを増やして
いったら破産です。
うう、なめこはこの後
どうすれば……

桐咲 愛音：

差し出がましい
ようですが……
「人望」があれば、
友達料はいらないんですよ？

なめこぐるみ：

そんなもの、
なめこにあると思いますか？

桐咲 愛音：

………………

なめこぐるみ：

………………

桐咲 愛音：

ご自分を理解
されているようで
何よりです。

なめこぐるみ：

分析能力には
自信があるのです。

試合前
“着ぐるみファイター”
なめこぐるみ：

あなたもなめこに味方しませんか？ ツケで……

勝利時

はあ……なめこは
これからどうすれば……

桐咲 愛音：

あえて言わせて
いただくならば……

「分相応」という
言葉を贈らせて
いただきます。

なめこぐるみ：

そんな残酷な言葉は
聞きたくないのです。

リザルト

現実は、もっと優しくあるべきなのです

敗北時

弱い……こんな弱い人はいらないのです

桐咲 愛音：

今日の対戦相手は
プロミネンス加藤さんです。

東京女子プロレス 正規軍 猛牛軍
プロミネンス加藤：

……………………

桐咲 愛音：

……あら？

桐咲 真梨：

加藤さんが……
おとなしい？

試合前
“情熱一番星”
プロミネンス加藤：

……行くぞ

勝利時

……くっ……

桐咲 真梨：

やっぱり、
何かいつもと違うねー。

桐咲 愛音：

いつもは無駄に
吼えているのに……

東京女子プロレス 正規軍 猛牛軍
バッファロー北村：

はは、しばらくは
勘弁してやってくれ。
ちょっとナーバスに
なってんだよ。

桐咲 真梨：

ナーバス？
あの加藤さんが？

バッファロー北村；

らしくないだろ？

桐咲 真梨：

それで……
ナーバスになってる
原因って？

バッファロー北村：

ああ、次の凶獣戦が
終わったら……

引退するから、
後は頼むぜって
言ったからだと思うんだ。

桐咲 愛音：

え？

プロミネンス加藤：

………………

リザルト

……何でっスか、北村さん……

敗北時

足りない。まだ、これじゃ……

凶獣控え室

ハロウィン園原：

聞いた？ 北村さん、
次のあたしらとの抗争で
引退すんだって。

ラヴァーズ井ノ瀬：

聞いたー。
北村さん、
長いモンねぇ。

東京女子プロレス 悪役軍（ヒール） 凶獣
友野 なるみ：

東女だと……
二番目のキャリアでしたよね。

ブラッディ井上：

ああ……
一番古いのが私で、
北村がその次さ。
神崎や一ノ瀬より、ずっと長いぜ。

アントラー山口：

北村さんの引退……か。

あの人、
人望あるからな……。
正規軍も必死になるぞぉ。

スパイダー菊池：

面白ぇじゃねぇか。

ベテランが、
あたしらとの戦いを
最後の場と決めてくれたンだ。
光栄なことだぜ？

私だ。私にやらせろ。
ボッコボコにして、
猛牛に引導を渡してやる。

東京女子プロレス 悪役軍（ヒール） 凶獣
恵比寿 さとり：

北村さんの
引退となると……
今、引いてる正規軍の
面子も出てくるかもね。

ロイド・ガッシュ：

だねー。花道作るためにね。

東京女子プロレス 悪役軍（ヒール） 凶獣
南城 ざくろ：

もー……凶獣が天下を
とれるかもという時に。
ババァはババァらしく、
ひっそりと引退して
くれればいいですのに。

ハロウィン園原：

ちょっ……おま……
北村さんを
ババァ呼ばわりなんて……

南城 ざくろ：

なんですの？
ババァはババァですの。

ハロウィン園原：

お前、さっきの
井上さんの言葉
忘れたのか？

南城 ざくろ：

え……ババアが東女（ココ）で
二番目のキャリアだって
ことですか？

ハロウィン園原：

二番目をババア呼ばわり
するってことはだな……

南城 ざくろ：

…………

…………
……………………（瞳のハイライトが消える）

東京女子プロレス 悪役軍（ヒール） 凶獣
南城 蛍：

ざくろ…………井上さんを
侮辱するようであれば、
従姉妹といえども
容赦しませんよ？

南城 ざくろ：

ちっ、違うんですの
違うんですの！

南城 蛍：

何が違うと
いうのです？

南城 ざくろ：

えっとその……

せっ……
正規軍のババァは
悪いババァ、
凶獣のババァは
良いババァですの！

南城 蛍：

従姉妹のよしみです。
せめて苦しまないように
終わらせてあげましょう。

ブラッディ井上：

よせ南城。
試合前のレスラーに
何する気だ？

南城 蛍：

はっ…………
……申し訳ありません！

ブラッディ井上：

いいじゃねぇか。
私がババアなのは
事実だしな。
本当の事言われて
怒るモンじゃねえよ。

南城 ざくろ：

さすが、
良いババァですの！（背景輝く）

ハロウィン園原：

もうお前、
さっさと試合いけよ！（背景に稻妻が走る）

試合前
“闇果実”
南城ざくろ：

控え室に帰るのが怖いですの……

勝利時
南城 ざくろ：

た……だいまですの……

南城 蛍：

よく、堂々と
帰ってこれたものですね。

南城 ざくろ：

ひぃっ！
す、すみませんのーっ！

南城 蛍：

まったく……
貴女は口が悪すぎます。
もっと注意して
喋りなさい。

南城 ざくろ：

は、反省しますの。

南城 蛍：

良いですかざくろ。
悪し様に罵って良いのは
敵だけ。

そして、敵とは
凶獣以外の者すべてです。

敵には、情け容赦をかける
必要はありません。
良いですね。

南城 ざくろ：

はい、わかりましたのっ！！

リザルト

敵には……容赦しなく良い

敗北時

なんとか、この勝利で先ほどの一件帳消しになりませんかしら……

桐咲 愛音：

今日の対戦相手は
沓沢真生さんです。

東京女子プロレス 正規軍
沓沢 真生：

やー、間に合いました！

桐咲 真梨：

間に合ったって……
何が？

沓沢真生：

肉体改造ですよ。
肉体改造！

どうです？
何か引き締まった感じが
するでしょー？

桐咲 真梨：

……………………

えーと……
かえって……

沓沢真生：

か……かえって……
かえって何です？

桐咲 真梨：

いや、なんでもないっ！

沓沢真生：

え？えー！？

試合前
“マシュマロアニマル”
沓沢 真生：

かえって……何なんだろう……

勝利時
桐咲 真梨：

肉体改造はさておき……

何に間に合ったの？

沓沢真生：

何をさておかれたのか
気にはなりますが……
間に合ったのは……

北村さんの……引退です。
私、北村さんを尊敬して
いるんです。真面目で、
努力家で……

そういうの、あの体を
一目見れば分かるじゃ
ないですか。

桐咲 真梨：

そ、そうだね。
一目でわかるねー。

沓沢真生：

前回の滝沢組での時も
そうですけど……
北村さんって、
困った人には力を
貸してくれるんです。

私も……落ち込んだ時に
励ましてもらったり、
奢ったりしてもらったし。

だから北村さんが
引退するって言うなら、
私も力になりたいなって
思ってて。それに、
何とか間に合った
かなって……

リザルト

そう思ってる人は、きっとたくさんいますよ

敗北時

うん、成果……出てるよね？

凶獣控え室

東京女子プロレス 悪役軍（ヒール） 凶獣
豪徳寺 伊吹：

よぉ、今日の試合。
助っ人（セコンド）はいるか？

東京女子プロレス 悪役軍（ヒール） 凶獣
ソニックナイト：

いらねーよ。
余計な真似したら
ぶっ飛ばすぞ？

つーか、
怪我はいいのかよ？

ハロウィン園原：

そうですよ。
豪徳寺さん、足やって……
まだリハビリ中っしょ？

豪徳寺 伊吹：

北村サンが引退って
聞いておちおち休んで
いられるかよ……
ちゃんと現場で
お見送りするのが
スジってもんだ。

ソニックナイト：

そりゃ、感心だけどさ。

ハロウィン園原：

無茶はしないでくださいよー？

豪徳寺 伊吹：

してねぇよ。
原園は知らねぇかも
しれねーが……

誰かさんが毎日毎日
見舞いとリハビリに
つきあってくれたおかげでよ。
調子はいいんだ。

ハロウィン園原：

へぇー、毎日！

ソニックナイト：

毎日たぁ、す、
酔狂な暇人が
いたモンだなぁ！

ハロウィン園原：

あ、その酔狂な
人って……

ソニックナイト：

な、何だよ。
アタシじゃねーぞ！
アタシじゃねーぞっ！！

（生暖かいものを見るような目で見つめる凶獣メンバー）

ソニックナイト：

やめろっ！
そんな生暖かいものを
見るような目でアタシを
見んじゃねえっ！！

試合前
“常闇の猫”
ソニックナイト：

畜生、恩を仇で返された気分だ！

勝利時
ソニックナイト：

豪徳寺ーっ！

豪徳寺 伊吹：

なんだよ？

ソニックナイト：

オメェ、本当にもう
大丈夫なんだろうな？

豪徳寺 伊吹：

あぁ？
毎日来てたオメェが
しらねぇワケねーだろ。

ソニックナイト：

それ言うな！

それに、
本人の口から「大丈夫」
って聞かなきゃ
安心できねぇんだよ！

豪徳寺 伊吹：

ああ……

大丈夫だ。
いつでもアクセル、
ふかせられるぜ？

ソニックナイト：

よーし！
今日は快気祝いだ！
逃げんなよコラァ！！

豪徳寺 伊吹：

ああ？誰が逃げるか！
ぶっ飛ばすぞオラァ！！

リザルト

オメエらも来い！　朝まで飲むぞ！！

敗北時

ちったぁ、ウサが晴れたな……

実況：

   ここで凶獣が乱入ーっ！
 やはり今日も乱闘となったーっ！

凶獣：

おら、いくぞーっ！
乱闘だ、乱闘パーティだっ！！

正規軍（ソニックファミリー・滝沢組）：

ケンカが得意なのは
凶獣だけだと思わない方が
いいのーっ！

桐咲 愛音：

始まったわね。

桐咲 真梨：

最近、乱闘多いねー。

桐咲 愛音：

決戦間近だから……
かしらね。お互い
歯止めがかからないから、
収集がつかなくなる
結末が多くなるというか。
※原文ママ

桐咲 真梨：

だから、試合順を
前に回すことも
あるのかー。

桐咲 愛音：

ええ。たまになら
ともかく……毎回、
興行のシメを乱闘に
するわけにもいかないもの。

桐咲 真梨：

ところで……

桐咲 愛音：

何？

桐咲 真梨：

次に試合する
レスラーまで乱闘に
混じってるんだけど。

桐咲 愛音：

まさか……

（控え室）

東京女子プロレス 正規軍 ソニックファミリー
赤津 ちか：

えへへへ。
つい、飛び出しちゃった！

試合前
“マジカルドルフィン”
赤津 ちか：

でも、まだまだ元気っ！

勝利時
東京女子プロレス 正規軍 ソニックファミリー
田中 えり子：

いやー、ごめんごめん。
自然に混じってたから
気づかなかった。

ダメだろー。
試合直前で乱闘に
参加しちゃ。

赤津 ちか：

えへへへへー。

桐咲 愛音：

まあ、試合には
影響なかったみたいですし。

桐咲 真梨：

ちかさん、
スタミナあるよねー。

東京女子プロレス 正規軍 ソニックファミリー
ソニックキャット：

あたりまえなのさね。
乱闘の一回や十回で
へばるような子は、
ウチにはいないの。

桐咲 真梨：

はは、十回は言いす……

東京女子プロレス 正規軍 ソニックファミリー
ディアナ・ライアル：

ホントですヨ？

桐咲 真梨：

え？
…………ホントに。

ディアナ・ライアル：

まあ、十回も乱闘したら
スタミナ切れの前に
ケガしそうですけド。

田中 えり子：

まあ、色々思う所が
ないわけじゃないけど……

スタミナに関しては……
私ら（ソニックファミリー）、徹底してるから。

桐咲 真梨：

ほえー。
ソニックさんって
……なんていうか
……こぉ。

ソニックキャット：

なあに？

桐咲 真梨：

お……
おバカなのかと。

ソニックキャット：

バカでもスタミナは
つけられるんだぉ。

桐咲 愛音：

すみません。
失礼なことを……

田中 えり子：

いや、言いたいことは
分かる。

リザルト

それじゃ、ごはん食べいこーっ！

敗北時

もう一試合くらい出来るよっ！

チーム星屑控え室

東京女子プロレス 正規軍 チーム星屑
中江 いんこ：

今回、正規軍が
結構やりあってる
みたいですね。

東京女子プロレス 正規軍 チーム星屑
中津井 珠樹：

そうね。普段なら
凶獣がもっと
押し込んで……って
パターンなんだけど……

今回は、正規軍側
三派閥の連係が
しっかりしてるのと……

やっぱり
北村さんの
引退が大きいかしら。

中江 いんこ：

ですよ。

前回、直下側についた
連中以外は、何かに
つけて猛牛軍に加勢して
ますからね。

いんこも、北村さんの
引退に花添えたかった
ですよー。

中津井 珠樹：

私たち（チーム星屑）、直下について
敵対しちゃったからねー。

試合前
“等身大アイドル”
中江 いんこ：

世知辛い世の中ですよ

勝利時
東京女子プロレス 正規軍 チーム星屑
星空 こがね：

え？北村さんの味方したい？

すればいいじゃん？

中江 いんこ：

は？

あっさり言って
くれますが、
チーム星屑は前回、
直下側についたですよ？

星空 こがね：

ついたね。

中江 いんこ：

その流れが終わらない
ウチに鞍替えしたら、
節操無しの派閥と
見られかねないですが…
リーダーとして、
それでいいんです？

星空 こがね：

え？そんな事
気にしてくれてたの？

いんこっち
優しいなーっ！
優しいな
いんこっち！

中江 いんこ：

いんこっち言うなです！

星空 こがね：

いいよ、自由に動いてくれて。
のし上がるために結成した
チーム星屑だけど、
そのためにやりたいこと
やれないなんて
本末転倒だからね！

それに、私が
節操ないとか
思われたって
今さらだしー！

中江 いんこ：

こいつに気兼ねした
いんこがバカだったですよ……

リザルト

でもまあ……感謝はしてやるです

敗北時

ふぅ……すっとした！

東京女子プロレス 正規軍
女帝・神崎 玲子：

分かっているな、滝沢。

東京女子プロレス 滝沢組
滝沢 泉：

…………良いのでしょうか？

私は、日高さんに
リベンジしていません。

神崎 玲子：

構わん。

今回の凶獣は本気だ。
本気で来た凶獣を
退けられたなら……

お前にも資格が
あるということだ。

滝沢 泉：

わかりました。

そういうことでしたら。
神崎さんを守り抜きましょう。
そして、返す刀で……

その首、
いただくことにします。

神崎 玲子：

楽しみにしている。

（控え室）

滝沢 泉：

と、いうやりとりがあってな……

今回はいつもの迎撃戦とは
流れが違う。

幌多 みのり：

ってーことは、
今回は撃退できたら
終わりじゃなくて……

東京女子プロレス 滝沢組
崖ノ下 椿：

女帝へ挑戦ってことですかい？

そりゃめでたいねぇ。
気合が入るってもんだ。

試合前
“風来お嬢”
崖ノ下 椿：

うっし、いくよ！

勝利時
幌多 みのり：

おつかれさまー。

崖ノ下 椿：

あたたたた……
イキがいいなぁ、アイツ。

ま、気持ちを切り替えて……
組長をトップに
のし上げるために、
引き続きがんばりますか。

滝沢 泉：

頼む。とはいえ……
勢いで言った部分は
大きいがな。自分的には、
まだまだ若輩者の
つもりだ。

崖ノ下 椿：

そいつぁ無いですよ。

幌多 みのり：

そうそう。
組長が若輩者だったら、
私ら胎児だよねぇ？

滝沢 泉：

それは分かっている。
謙遜も、過ぎると害悪。

こういう流れになった
以上、凶獣の首も、
神崎さんの首も
獲るつもりで行く。

幌多 みのり：

それでこそ。

崖ノ下 椿：

東女のエース・滝沢泉……
狙いましょっか。

滝沢 泉：

その時は……
地味なエースに
なってしまうな。
申し訳ない。

幌多 みのり：

そういうのは、
他の味方に期待しましょ。

崖ノ下 椿：

ソニックの姐さんとかね。

リザルト

さて、忙しくなるぞぉ

敗北時

この調子で、組長にも勝ってもらおうかね

桐咲 愛音：

今日の相手は、
染宮一二三さんです。

東京女子プロレス 正規軍
染宮 一二三：

やっほ♪
ボクだよ、染宮だよ。
今日はよろしくね～。

正規軍と凶獣の決戦も
近いけど……
誰に肩入れするか、
君たちは決めた？

桐咲 真梨：

肩入れって……
染宮さん、
正規軍だよね？

染宮 一二三：

いや、そりゃ正規軍の
味方をするよ？
でも正規軍にも
色々あるじゃない？
特に東女（ウチ）はさ。

それに今回は北村さん
の引退もあるし、
うまくいったら
滝沢さんが神崎さんに
挑戦する流れになって
きたみたいだし。

その流れから……滝沢さんや滝沢組は、
井上さんの首を狙ってるみたいなんだよね。

ほら。一歩引いたと
言っても、凶獣の党首は
井上さんだからさ。

桐咲 真梨：

なるほど……

染宮 一二三：

そして、凶獣の菊池さんが
「猛牛に引導を渡してやる」って、
北村さんを狙ってるらしくて。

猛牛軍は菊池さんと
対峙する流れが生まれてる。

桐咲 真梨：

あ、聞いた聞いた。

染宮 一二三：

そして、今の凶獣の主力部隊を
まとめているのが山口さんで、それを止めてるのが
ソニックファミリーなんだよね。

滝沢組、猛牛軍、
どっちの乱闘にも
加勢してるし。

桐咲 真梨：

タフだよね……あの人（ソニックさん）たち。

染宮 一二三：

最終的には、
そのトップ３同士での
決着戦になると思う
けど……ここで、
誰の味方になるかで
正規軍内での立ち位置
も変わってくると
思うんだ。

試合前
“ポジティブファイター”
染宮 一二三：

で……君は、どうするのかな？

勝利時
染宮 一二三：

そういえば、
キミたちは正規軍の
味方をすると
思いこんでいた
けれど……

山口さんから、
凶獣入りを誘われて
いるんだって？
なら、凶獣側の味方を
する可能性もある
わけか～。

桐咲 愛音：

まだ、返事はして
ないですけどね。

染宮 一二三：

まあ、そうなったら
そうなったで……

その時は、
正々堂々やり合おうね！

リザルト

手加減は、しないよ！

敗北時

よし、決めた。ボクは……

東京女子プロレス 正規軍 滝沢組
早乙女 菜摘：

滝沢さんがトップを
狙うのかぁ……

…………………………

そうなったら、
ボクももっと前に
出ないとダメなのか
なぁ……

石狩 みな：

当然だろう！

早乙女 菜摘：

あれ……よくここが
分かったね。

石狩 みな：

……試合前はせめて
会場内にいてくれ。

早乙女 菜摘：

あれ？
っていうことは……
もう出番？

試合前
“ハリネズミ”
早乙女 菜摘：

お、お待たせしました……

勝利時

［控え室］

早乙女 菜摘：

決めた……
ボク、がんばるよ！

今のままじゃ、
ダメだもんね。

石狩 みな：

早乙女……

ついにやる気に
なってくれたか！

早乙女 菜摘：

うん。滝沢さんが
トップに立ったら、
がんばるよ！

早乙女 菜摘：

………………

石狩 みな：

………………

えっと、
もしトップに
立てなかったら？

早乙女 菜摘：

え？
今まで通りだけど？

石狩 みな：

………………

早乙女 菜摘：

………………

石狩 みな：

あのな……

早乙女 菜摘：

石狩さんは……
組長が負けると
思ってるの？

石狩 みな：

いや、
そんなことはっ！
勝つぞ、組長が勝つに
決まっている！

早乙女 菜摘：

じゃ……
問題ないよね？

滝沢さんが
トップに立ったら、
がんばるよ。

石狩 みな：

………………

が、がんばれ。

早乙女 菜摘：

うん。

リザルト

よし、目標が見えた

敗北時

また、公園で黄昏よう……

今日も凶獣の暴走が止まらないーっ！
第１試合から乱入だーっ！！

ハロウィン園原、十六夜 半月、インフェルノ：

おらっ、いくぞーっ！

赤津 ちか：

あははははっ！
これくらいなら、
私一人で十分かなーっ？

（歓声：ワアアァァァァ）

［控え室］

ラヴァーズ井ノ瀬：

……で、蹴散らされたと？

ハロウィン園原：

面目ない……

東京女子プロレス 悪役軍（ヒール） 凶獣
十六夜 半月：

顔に膝……
入れられた……
前歯、ぐらぐら……

ハロウィン園原：

あークソ。
最近のアイツ何なの！？
アホなクセに、
的確にキツいとこ入れて
来やがって！！

アントラー山口：

そりゃ、当たり前だよ。

スパイダー菊池：

あのバカの弟子だからな。

ラヴァーズ井ノ瀬：

バカって……

ハロウィン園原：

ソニックさんの
ことです？

アントラー山口：

うん。
ソニはああ見えて
正規軍ナンバー３だからね。
喧嘩モードに入ったら
厄介だよ？

スパイダー菊池：

つまり、私や山口と同格って
事なんだぜ？ バカのくせによ。

ラヴァーズ井ノ瀬：

山口さんや菊池さんと
同格……
実力的にもですか？

正直、人気とルックスで
あの位置にいるのかと。

ハロウィン園原：

うん。うまいなと思う事は
あるけど、強さ的には……

スパイダー菊池：

はっはっは。
あいつもバカだが……
井ノ瀬、園原、
オメェらもバカだな。

東女（ウチ）なめてンのか？
顔であの位置許すほど
ぬるま湯じゃねぇだろ
ココは？ あ？

ラヴァーズ井ノ瀬、ハロウィン園原：

ででででですよねぇ！

試合前
“悪魔な恋人”
ラヴァーズ井ノ瀬：

じ、地雷踏んだーっ！

勝利時
スパイダー菊池：

私もさァ……反省したわ。

ラヴァーズ井ノ瀬：

はい？

スパイダー菊池：

試合前にキツいこと言って、
悪かったなぁ。

よく考えたら、
お前ら知らなかった
んだもんな。
知らないことで怒られても
困るよな？

ラヴァーズ井ノ瀬：

あっ……いえいえっ！
そんなことは全然！！

スパイダー菊池：

いやいや、反省してるんだ。
後輩の世話を山口に
任せっぱなしにしてた事にな。

こいつ強いくせに
後輩には綺麗な
ヒールのやり方ばかり
教えやがる。

アントラー山口：

いやー、人には
得手不得手あるしさー。

スパイダー菊池：

そう、人には
得手不得手がある。

こいつ自身はケンカ（場外乱闘）も
うまいのに……後輩の
お前たちはケンカで
バカ共（ソニックファミリー）に競り負ける始末だ。

ってワケで、
私が教えてやる。

ラヴァーズ井ノ瀬：

へ？

スパイダー菊池：

反省したって言っただろう？
……ケンカでヒールが
負けるなんて恥だからな。

アントラー山口：

というわけで
すまないけど……井ノ瀬、
園原、あと十六夜。
お前達、今日から
お菊預かりな。

ラヴァーズ井ノ瀬、十六夜 半月、ハロウィン園原：

え、えぇーっ！？

ラヴァーズ井ノ瀬：

ちょ……ちょっと
待ってください！
なんで私たちなんですか！
私はこんなんだ（チャラい）しっ！
ソノちゃんや半月は
小柄だしっ！！

ケンカを教えるなら、
もっとガタイの
いい人たちがっ！

ハロウィン園原：

そ、そうそうっ！！
その方が手っ取り早いっスよ！

アントラー山口：

いや、ほら……
ソニックファミリーも、
小柄な連中の集まり
なのにあんなだろ？

お菊が対抗心
燃やしちゃってさぁ。

スパイダー菊池：

あいつらが出来るなら、
テメェらも出来るんだよ。

安心しろ。
山口がぬるかった分、
私が徹底的に……
徹底的に鍛え上げてやる。

ラヴァーズ井ノ瀬：

二回も徹底的とか
言われたら
安心できませんーっ！！

リザルト

じ……地獄が始まるの？

敗北時

さっきの……この勝ちでチャラにしてくれないかなー？

桐咲 愛音：

今日の相手は、
社務さわりさんです。

東京女子プロレス 正規軍 フラワリングフラッフィ
社務 さわり：

あ、今日はよろしく
お願いしますっ。

桐咲 真梨：

あれ？
今日は１人？

社務 さわり：

……？
ええ。

桐咲 真梨：

あ、いや……
いつも三人で試合
してるから、
いつも一緒かと……

社務 さわり：

ああ。普段は確かに
そうなんですよ。

でもほら……前回、
咲川さんたち直下側が
負けちゃったじゃない
ですか。

それで思う所が
あったんでしょうね。
「ちょっとの間、各自で
バラバラに行動して
みよう」って。

桐咲 真梨：

へぇー。

社務 さわり：

あ、でも千鶴さんの
面倒は私が見てますよ。
まだ新人だから放置できないし。

試合前
“宵待草”
社務 さわり：

じゃ、お願いしますっ！

勝利時
社務 さわり：

ありがとう
ございましたっ。

負けておいて
何だけど……
私は、結構調子いいかな？

桐咲 真梨：

早く、フラワリング
フラッフィとして
活動再開したい？

社務 さわり：

そうですねー。
やっぱり、咲川さんと
一緒にいると楽しいし…
むっちゃんを自由に
させておくと不安だし。

桐咲 真梨：

不安？

社務 さわり：

えぇ。あの子、
自由にさせておくと
たまにとんでもない……

ことを……す……
……る……か……
…………ら……

桐咲 真梨：

どしたの？

社務 さわり：

あ……あ……
……あそこ……

東京女子プロレス 正規軍 フラワリングフラッフィ
佐和 むつみ：

ね、面白そうでしょ？

神崎 玲子：

なるほど、
それは楽しそうだな。

早速、
栞に相談してみるか。

佐和 むつみ：

あ、ダメダメ。
人に話したら
止められるよーっ！

こういうのは
サプライズで
やるから
面白いんだって。

神崎 玲子：

ふむ……確かに。

社務 さわり：

………………
…………………………

リザルト

なに……やってるの？

敗北時

うん。私は……大丈夫っ！！

桐咲 愛音：

今日の対戦相手は、
ハミング野草さんです。

……が。

一足先にリングに
上がってしまって
いるようです。

桐咲 真梨：

どゆこと？

［試合会場］
Ring Dream！ いつ
だって 空見上げ 掴
み取れ 勝利への星ー

♪「リングドリーム主題歌」

東京女子プロレス 正規軍 サンデーモーニング
ハミング野草：

終わりのない迷路でも
消えない胸の光 絶やさ
ず今 声援背中に浴び
て リングに高鳴る鼓
動感じている～♪

心の奥にある 想いを
ぶつけて Ring Dream！
いつだって輝いてる 夢を
ずに Yes Dream！ 何度で
空見上げ 掴み取れ 勝利
の星ーっ♪

桐咲 真梨：

歌ってるー！

桐咲 愛音：

ええ。

桐咲 真梨：

えっと……
打ち合わせ通り？

桐咲 愛音：

独断。

桐咲 真梨：

フ……フリーダムだなー。

桐咲 愛音：

本当に……
困ったものね。

彼女の持ち歌でも
ないのに。

桐咲 真梨：

ホントにフリーダムだなっ！

あ、歌い終わった……

ハミング野草：

みんなーっ！ ありが
とーっ！ やっぱり歌
うのは気持ちいいねー

………………

まだ対戦相手出てこな
いみたいなら、もう一
曲いけるかなーっ？

桐咲 愛音：

真梨、急いで
呼んできてっ！

桐咲 真梨：

いえっさーっ！

試合前
“スピーカーインベーダー”
ハミング野草：

あれ、もう出てきちゃったの？

勝利時
ハミング野草：

まけた！ まけたよ！

勝って気持ちよく歌い
たかったけど、負けち
ゃったならしょうがな
い……

負けたからには、敗者
にふさわしい歌を歌う

それじゃ聞いて下さい
「夜逃げのう……

桐咲 愛音：

余所様の歌は
ダメーっ！

桐咲 真梨：

リングから引きずり
下ろしてーっ！
今すぐにーっ！！

リザルト

こらーっ！　歌わせろーっ！　歌わせろってばーっ！

敗北時

よーし、それじゃ勝利の歌を歌うよーっ！

東京女子プロレス 正規軍 女帝直下
ミス・十両：

では、いってくるで
ゴワス。

東京女子プロレス 正規軍 女帝直下
シュバルツ・ネーベル：

足、もう平気なの？

ラズベリー咲川：

無茶しないでよー。

ミス・十両：

何、平気平気。
なにせ我ら、
次の興行では出番が
ないでゴワスしな。

その時、
ゆっくり休めばいいで
ゴワス。

東京女子プロレス 正規軍 女帝直下
姫小路 由樹：

そういうことなら……

シュバルツ・ネーベル：

出番といえば……
星屑の連中、
ちゃっかり北村さん
について戦ってるん
だって？
ムカつくわー。

ラズベリー咲川：

仕方ないよー。
直接やりあった
私たちと彼女たち
じゃ、立場が違うもん。

シュバルツ・ネーベル：

そりゃ、そうだけどさー。

姫小路 由樹：

ふふ……香澄さんは、
自分も北村さんの
お見送りしたかった
んですよねー。

それが出来ないから、
スネてるんですよね？

シュバルツ・ネーベル：

あーそーよ、悪い！？

……いいわよ。
こうなったら、
引退式で一番でっかい
花束渡してやるんだか
ら。

ミス・十両：

おや……
ならば香澄殿は
ライバルでゴワスな。
一番の花束を渡すのは、
セッシャでゴワス。

試合前
“チャンコからの刺客”
ミス・十両：

では、参ろうか！

勝利時

［試合会場］

ミス・十両：

やられたでゴワス。

………………

なあ、オヌシ。
オヌシは次の興行に
出るのでござろう？

誰に味方してくれとも
言わぬし、
どちらの側につくのか
とも聞かぬでゴワス。

ただ、北村殿の最後の
舞台。全力で盛り上げて
やって欲しいでゴワス。
次の戦いに絡めぬ敗者
からの頼みでゴワス。

………………

いや、余計なことでご
ざった。
忘れてくだされ。
セッシャは何を馬鹿な
ことを言っていたのか
……

わざわざ頼まずとも……
リングで全力を出さぬ
レスラーなど、
いるはずがないで
ゴワスのにな。

リザルト

次も、いつも通りに戦って欲しいでゴワスよ

敗北時

足が痛む前に終わったでゴワスよ